JP2016510328A - フローシステムを用いた5−ニトロテトラゾレートを調製するための簡易な方法 - Google Patents

フローシステムを用いた5−ニトロテトラゾレートを調製するための簡易な方法 Download PDF

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Abstract

5−アミノテトラゾールの水溶液、酸及び亜硝酸ナトリウムを連続フローシステムにおいて高温で反応させることを含む5−ニトロテトラゾレートの塩を調製するための方法が記載されている。この方法は、大スケールにおいて低コスト、銅フリー、安全であるため、第一銅に基づく方法に対して利点を示す。

Description

関連出願の参照:本願は、2013年1月22日に出願された、「フローシステムを用いた5−ニトロテトラゾレートを調製するための簡易な方法」と題された米国仮出願第61/755,167号(「167出願」)に関連するとともにその優先権を主張し、その開示全体を参照により援用して本願の記載の一部とする。
本発明は、置換テトラゾールの合成及び製造の分野に関する。より具体的には、本発明は、小スケール技術及び/又はフロー技術を用いて置換されたテトラゾール及びテトラゾレート、例えば5−テトラゾレートナトリウムを調製するためのプロセスに関する。本技術を用いることにより、製造プロセスがより安全で高効率になる。
5−ニトロテトラゾレートナトリウム(「NaNT」、6)は、独立したエネルギー物質としても、及び様々な爆薬及び推進剤における反応物又は成分としても適用されている。典型的には、NaNTは、求核剤によるジアゾニウムの置換を含むザンドマイヤー型反応により合成され、この場合、第二銅塩の存在下において亜硝酸イオンはニトロ基になる。(C.Galli,「ザントマイヤー反応の置換基効果。電子輸送律速の定量的な証拠」J.Chem.Soc.Perkin Trans.II,No.5,1984,pp.897−902、米国特許第4,093,623号)エネルギー化学者たちは長年にわたり、この方法を用いて小バッチでNaNTを製造してきた。
図1において概説されるこの手順は、硝酸水溶液中の市販の5−アミノテトラゾール(「5−AT」、1)の溶液を、硫酸銅(II)及び亜硝酸ナトリウムの溶液に添加し、ジアゾニウムイオン(3)を生成することを含む。ジアゾニウムイオンは置換を受けて5−ニトロテトラゾール(「5−NT」、5)の酸性銅塩を生成する。ジアゾニウム中間体が熱的に不安定であるため、5−AT及び硝酸の添加の間は反応温度を18℃以下に厳密に制御しなければならない。第2工程では、水酸化ナトリウム水溶液を用いて、5−NTの酸性銅塩をNaNTに転化し、副生成物として酸化銅を生成する。
この方法は、特により大きいスケールでの手順の間、5−ATと亜硝酸ナトリウム溶液の混合が厳密に制御されていないと発生する「マイクロデトネーション」のために、問題がある。これらのマイクロデトネーションは、反応溶液からの窒素酸化物ガスによって引き起こされ得る。反応溶液は、反応器中で5−ATの液滴と界面において反応して5−ジアゾテトラゾール(4)を形成する。5−ジアゾテトラゾールは、濃度1%を超えると溶液中で自発的に爆発し得る。
これらのマイクロデトネーションは、ガラスを破壊するのに十分なほど激しいことがあり、結果として爆発の可能性のある反応混合物を放出し得る。5−AT溶液をCuSOと亜硝酸塩の溶液に添加する前に、5−AT溶液に少量のCuSOを含有させることは、亜硝酸塩の存在下において5−ジアゾテトラゾールの5−NTへの転化を触媒することにより、マイクロデトネーションを防ぐことにおいて効果的であると判断された。しかし、これらの第二銅の塩の使用は、手順に追加の工程(並びにコスト及び/又は時間)を増やし、結果として全体の反応収率がより低くなる。これらの追加の操作は二度の手動の濾過工程を含み、濾過工程において作業者はかなりの量の爆発物であるCuH(5−NT)及びNaNTにさらされる。この工程を考慮すると、NaNTの大規模な製造所での生産のためにより危険が少ない代わりの手順が必要とされていることは、非常に明確である。
米国特許第3,054,800号及び米国特許第3,111,524号に記載された工程とは対照的に、本発明は、5−ATを出発物質として5−ニトロテトラゾレートを合成するための単純な連続フロープロセスを提供する。連続フロープロセスは適度に高い温度のザンドマイヤー反応により、銅を用いることなく5−ATを5−ニトロテトラゾレートの塩に直接転化する。
R.N.Renz,M.D.Williams及びJ.W.Fronabargerの米国特許第7,253,288号にもまた、マイクロリアクター技術を用いてNaNTを製造する代替的な方法が記載されており、その方法は、テトラゾールジアゾニウム中間体の安定化のために銅を用いておらず、周辺温度かつ連続フロー式での5−AT/硝酸と亜硝酸ナトリウムの直接的な反応を含んでいる。バッチプロセスと異なり、この手順は希釈媒質中に不安定な反応中間体をごく少量しか生成せず、それらは続いてフロープロセスの一部として置換により消費される。このプロセスは、単位時間当たりに中間体が少量だけ生成され、蓄積が不可能であるため、5−ニトロテトラゾールを調製するための安全な方法を提供するが、このプロセスは長い時間と、フロープロセス用に5−NTの製造のために最適化された適当なマイクロリアクターシステムを要する。
上記で概説した5−ニトロテトラゾレート塩を調製するための方法は、バッチプロセスでの時間及び安全性、又はフロープロセス用に5−NTの製造のために最適化された適当なマイクロリアクター処理についての時間及び安全性の観点のいずれからも極めて困難であり得る。5−ATから5−ニトロテトラゾレート塩、特にNaNTを素早く調製する方法を提供し、全ての不安定な中間体が直ちにかつ完全に消費される方法を用いることにより、化学プロセスの効率及び安全性を改善する必要がある。
この特許において用いられている「発明」、「前記発明」、「この発明」、「本発明」という用語は、この特許の主題事項全てと以下の特許請求の範囲の主題事項全てに広く言及するように意図されている。これらの用語を含む記載は、本文に記載される主題事項又は以下の特許請求の範囲の意味もしくは範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。この特許により保護される発明の実施形態は以下の特許請求の範囲によって定められるものであり、この「発明の概要」によって定められるものではない。この「発明の概要」は、本発明の様々な態様の大まかな概要であり、後述の「発明を実施するための形態」においてさらに記載される概念のいくつかを提起するものである。この「発明の概要」は、請求の範囲の主題事項の重要な又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、請求の範囲の主題事項の範囲を定めるために独立して用いられることを意図するものでもない。主題事項は、この特許の全明細書、いずれかの図面又は全図面、及び請求の範囲の適切な部分を参照することにより理解されるべきである。
本発明のある実施形態に従えば、5−ニトロテトラゾレートの塩を調製するための方法は、5−アミノテトラゾールの水溶液、酸及び亜硝酸ナトリウムを連続フローシステムにおいて高温で反応させることを含む。いくつかの実施形態において、前記高温は約50〜100℃の範囲内であってよく、あるいは、前記高温は約70〜90℃の範囲内であってよい。
ある実施形態において、前記5−アミノテトラゾール及び前記酸が第1反応物フロー(流れ、ストリーム)を構成し、前記亜硝酸ナトリウムが第2反応物フロー(流れ、ストリーム)を構成する。前記酸は硝酸、硫酸又は過塩素酸を含んでよい。
前記連続フローシステムはさらに、前記高温に保たれた加熱ゾーンを備えてよい。前記加熱ゾーンは、各反応物フロー用の余熱ゾーン、前記第1反応物フロー及び前記第2反応物フローを混合して反応混合物とする混合ゾーン、及び前記反応が完了するまで前記反応混合物を前記加熱ゾーンに保持するように構成された反応ゾーンを備えてよい。いくつかの実施形態において、前記反応ゾーンは、NaNTの収率が少なくとも50%である生成物が得られるまで前記反応混合物を前記加熱ゾーンに保持する。
本発明のさらなる実施形態に従えば、5−ニトロテトラゾレートの塩を調製するための連続フローシステムは、5−アミノテトラゾール及び酸を含む第1反応物フロー、並びに亜硝酸ナトリウムを含む第2反応物フローと、前記第1反応物フローと前記第2反応物フローを混合して反応混合物とする混合ゾーンと、反応が完了するまで前記反応混合物を高温に保持するように構成された反応ゾーンとを備える。前記酸は硝酸、硫酸又は過塩素酸を含んでよい。
前記余熱ゾーン、前記混合ゾーン及び前記反応ゾーンは、約50〜100℃の範囲内の高温に保持されてよく、あるいは約70〜90℃の範囲内の高温に保持されてよい。いくつかの実施形態において、各反応物フローは、前記混合ゾーンに入る前に余熱ゾーンを通過する。前記反応ゾーンは、NaNTの収率が少なくとも50%である生成物が得られるまで前記反応混合物を保持してよい。
いくつかの実施形態において、5−アミノテトラゾール、亜硝酸塩、適当な酸及び水の反応生成物が、連続フローシステムによって高温で調製される。
その他のある実施形態に従えば、5−ニトロテトラゾレートの塩を調製するための方法は、(a)連続フローシステムにおいて、5−アミノテトラゾールの水溶液及び酸を亜硝酸塩の水溶液と混合して反応混合物を形成することと、(b)前記連続フローシステムの加熱ゾーンにおいて前記反応混合物を高温に保持することと、(c)前記加熱ゾーン内で生成物水を形成することと、(d)前記生成物水を収集して冷却することとを含む。前記酸は硝酸、硫酸又は過塩素酸を含んでよい。いくつかの実施形態において、前記酸は硝酸であり、前記亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウムである。いくつかの実施形態において、前記高温は約50〜100℃の範囲内であってよく、あるいは、約70〜90℃の範囲内であってよい。
図1は、本発明のある実施形態に従うNaNTの調製に用いられる方法の図である。 図2は、本発明のある実施形態に従うNaNTの調製に用いられる方法のフローダイアグラムである。 図3は、本発明のある実施形態に従うNaNTの調製に用いられる方法のフローダイアグラムである。
法定の要件を満たすために、本発明の実施形態の主題事項を具体的にここに記載するが、この記載は必ずしも特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。請求の範囲の主題事項は、他の方法によって具体化されてもよく、異なる要素又は工程を含んでよく、他の既存の技術又は将来の技術と共に用いられてもよい。この記載は、個々の工程の順番又は要素の配置が明示的に記載されている場合を除いて、様々な工程又は要素のいかなる特定の順番又は配置を暗示していると解釈されるべきではない。
ある実施形態に従えば、高温で反応物を混合することによって高純度のNaNTを容易に入手する方法を提供する手順が開発された。適当な条件の下では、危険な中間体の蓄積の機会がないほど迅速にジアゾニウムの形成及び置換が起こる。
本方法の利点は、中間体の安定化のために銅(II)を必要とせず、それゆえ副生成物の単離または分離の必要がないことである。さらに、このプロセスは高純度のNaNT濃縮水溶液を提供し、これはその後の反応に直接用いられ得、又は結晶化させて最終生成物として単離し得る。
本発明のある実施形態によれば、NaNTは、例えば図2及び図3に示される具体例のような連続フローシステム10を利用して調製される。
これらの実施形態において、NaNTは、硝酸、硫酸または過塩素酸のような適切な酸、5−AT水溶液及び亜硝酸ナトリウムを連続フローシステム10において反応させることにより調製し得る。これらの成分は、NaNTを合成するのに適した条件下で反応させてもよい。
ある実施形態では、図2及び図3に示されるように、水、5−AT及び適当な酸を混合して第1反応物フロー12を形成し、適当な亜硝酸塩の水溶液を第2反応物フロー14として加えることによって、これらの成分を連続フローシステム10に導入してもよい。その他の実施形態において、各反応物は連続フローシステム10に別々に導入されてもよい。
酸は、5−AT及び亜硝酸塩と混合された場合にテトラゾールの置換を促進するであろういかなる既知の酸又は酸の混合物から選択してよい。最も強力な無機酸は、本発明での使用に適している。非限定的な例としては、硝酸、硫酸、又は過塩素酸が含まれる。同様に、亜硝酸塩は、5−AT及び酸と混合した場合にテトラゾールの置換を促進するであろういかなる既知の亜硝酸塩又は亜硝酸塩の混合物から選択してよい。非限定的な例としては、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、又は亜硝酸リチウムが含まれる。
反応物は、所望の置換反応をもたらして5−ニトロテトラゾールを提供するために十分な量で、連続フローシステム10に供給されてよい。亜硝酸塩は、酸と反応して5−ATからジアゾニウム中間体を生成し、十分な過剰の亜硝酸塩を提供して5−ニトロテトラゾールを形成するために十分な量で連続フローシステム10に供給されてよい。あるいは、亜硝酸塩は、5−AT1モルあたり少なくとも亜硝酸塩2モルのモル比で連続フローシステム10に供給されてよい。同様に、酸は、亜硝酸塩と反応して5−ATからジアゾニウム中間体を生成し、5−ニトロテトラゾールを提供するために十分な量で連続フローシステム10に供給されてよい。あるいは、酸は、5−AT1モルあたり少なくとも酸1モルのモル比で連続フローシステム10に供給されてよい。
ある実施形態において、反応物フロー12、14を貯蔵タンク又は容器から連続フローシステム10に運ぶために1つ又は複数のポンプ16を用いてもよい。
ポンプ16の下流で、反応物フロー12、14は別々に加熱ゾーン18に入ってよい。図2、3に示すように、加熱ゾーン18は、1つ又は複数の予熱ゾーン20、22、混合ゾーン24及び/又は反応ゾーン28を含んでよい。いくつかの実施形態では、予熱ゾーン20、22は、反応物フロー12、14が完全に反応するために適した温度で加熱ゾーン18に入る場合には不要となり得る。加熱ゾーン18は、置換反応の迅速な完了を可能又は容易にする任意の温度で反応が行われ得るように設計されてよい。あるいは、約50〜100℃の範囲に昇温された加熱ゾーン18内で反応が行われてもよい。あるいは、約70〜90℃の範囲に昇温された加熱ゾーン18内で反応が行われてもよい。
ある実施形態において、加熱ゾーン18の構成部品の全ては、共通のウォーターバス、オーブン、熱交換器またはその他の熱源等の共通の熱源によって加熱されてよい。その他の実施形態では、必要に応じて及び/又は所望に応じて、種々の予熱ゾーン20、22、混合ゾーン24及び反応ゾーン28において異なる熱源を使用して各エリア内を異なる温度にし、連続フローシステム10内での反応をさらに最適化してもよい。
例えば、混合ゾーン24で混合される前に、第1反応物フロー12は予熱ゾーン20を通過してよく、第2反応物フロー14は予熱ゾーン22を通過してよい。ある実施形態において、予熱ゾーン20、22は、予熱コイル対を含んでもよい。
反応物フロー12、14は、予熱ゾーン20、22を通過するとすぐに、混合ゾーン24内に導入される。混合ゾーン24において反応物フロー12、14は混合されて反応混合物26を形成する。ある実施形態に従えば、混合ゾーン24は、T字混合器であってよい。反応物の混合は、反応物フロー12、14の連続的な混合又は合流を可能にする任意の型の単一のデバイスを用いて行われてもよいことが意図されている。デバイスは、輸送ポンプ、スタティックミキサー、振動バッフルリアクター、機械的攪拌機及び/又は連続攪拌タンク反応器を含むがこれに限定されない。あるいは、マニホールドを介して徐々に反応物を導入するために一連の混合デバイスを使用し得ることが意図されている。
反応混合物26は、次いで、混合ゾーン24から出て反応ゾーン28に移る。ある実施形態に従えば、反応ゾーン28は、反応が完了するまで加熱ゾーン18に反応混合物26を保持する時間を提供するのに十分な長さ及び容積の反応コイルを備えることができる。より具体的には、反応ゾーン28は、NaNTの収率が少なくとも50%である生成物が得られるまで加熱ゾーン18内で反応が進行できるように構成される。
混合すると、反応物の化合により、ジアゾニウム種の置換の結果としてガスが大量に発生する。図3に示されるように、このガスは随意に加熱ゾーン18の内部又は外部のいずれかにおける気液分離器30を用いて放出されてよい。あるいは、図2に示されるように、このガスは、フロー反応器を出るまでフローチューブに閉じ込められてもよい。生成物は、次いで、加熱ゾーン18を出て適当な容器に収集される。
図2、3に示した製造プロセスは、マイクロ流体フローシステムにおいて、全体的または部分的のいずれかで行われてよい。フローシステムは、所定の温度で反応物を入れるのに適した組成物のチューブで構成され得ることが理解される。さらに、チューブは、5−ATの5−ニトロテトラゾレートへの迅速な転化をもたらす流量及び保持時間を可能にする任意の直径を有するものとする。同様に、ポンプデバイス16は、連続混合を可能にするとともに、加熱ゾーン18において完全に反応できるようにするシステム保持時間を可能にする流量で、反応物を供給するであろうことが理解される。
本文に記載の方法の適用は、5−ニトロテトラゾレート、特にNaNTを迅速に調製するプロセスであって、安全であるとともに従来の方法よりも効率的でもあり、大スケールの製造操作において用いるのに適し得るプロセスを提供するという目的を達成することが見出されている。
当業者は、記載されたプロセスの細部は、本開示から逸脱することなく変更され得ることを理解するであろう。
以下の実施例は、本プロセスの有用性を実証する。
実施例1
反応物フロー12として、5−AT(88g、1.03mol)を、1Lの1.2Mの硝酸水溶液(16.4mmol/mLを73mL)に溶解した。反応物フロー14として、亜硝酸ナトリウム(159g、2.3mol)をイオン交換水1Lに溶解した。反応物フロー12、14は、ポンプで3mL/分の速度で送り出され、予熱カラム20、22を通り、T字混合器24に入った。チューブの直径(内径)は0.076インチ(約1.9mm)であった。ポンプ16からT字混合器24へのチューブの長さは2.5フィート(約0.76m)であり、T字混合器24の後は50フィート(約15m)であった。この構成は、加熱ゾーン18においておよそ0.37分間の保持時間を提供し、およそ44.5mLの混合後容積を提供した。加熱ゾーン18(ここではウォーターバス)は、操作の間70〜72℃に維持された。連続フローシステム10は、生成物が取得される前におよそ22.5分間平衡状態になった。
生成物が加熱ゾーン18を出た後、生成物を三角フラスコ(e−フラスコ)内で周囲温度に冷却した。反応混合物の分析(HPLC又はFTIR)は、50%を超える収率の5−ニトロテトラゾレートナトリウムを示した。
実施例2
反応物フロー12として、5−アミノテトラゾール一水和物(121g、1.17mol)を、1Lの1.3Mの硫酸水溶液(17.6mmol/mLを65mL)に溶解した。反応物フロー14として、亜硝酸ナトリウム(284g、4.12mol)をイオン交換水1Lに溶解した。反応物フロー12、14は、ポンプで1mL/分の速度で送り出され、予熱カラム20、22を通り、T字混合器24に入った。チューブの直径(内径)は0.076インチ(約1.9mm)であった。ポンプ16からT字混合器24へのチューブの長さは2.5フィート(約0.76m)であり、T字混合器24の後は50フィート(約15m)であった。この構成は、加熱ゾーン18においておよそ1.11分の保持時間を提供し、およそ44.5mLの混合後容積を提供した。加熱ゾーン18(ここではウォーターバス)は、操作の間70〜72℃に維持された。フロー反応器は、生成物が収集される前におよそ30分間平衡状態になった。
生成物が加熱ゾーン18を出た後、生成物を三角フラスコ(e−フラスコ)内で周囲温度に冷却した。反応混合物の分析(HPLC又はFTIR)は、50%を超える収率の5−ニトロテトラゾレートナトリウムを示した。
なお、硫酸を用いる場合、ニトロシル硫酸が生成して亜硝酸塩の一部がNOとして失われるため、反応中に追加の亜硝酸塩が必要となる。
図面において示され又は上述された構成要素の異なる配置が可能であるとともに、図示されず又は記載されていない構成要素や工程もまた可能である。同様に、いくつかの特徴及びサブコンビネーションは有益であり、他の特徴やサブコンビネーションとは無関係に採用され得る。本発明の実施形態は、限定する目的ではなく説明の目的で記載されており、代替的な実施形態も本特許の読者に明らかとなるであろう。したがって、本発明は上述された又は図面に示された実施形態に限定されず、以下の請求の範囲から逸脱することなしに、様々な実施形態や変形がなされ得る。

Claims (20)

  1. 5−アミノテトラゾールの水溶液、酸及び亜硝酸ナトリウムを連続フローシステムにおいて高温で反応させることを含む5−ニトロテトラゾレートの塩を調製するための方法。
  2. 前記酸が硝酸、硫酸又は過塩素酸を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記5−アミノテトラゾール及び前記酸が第1反応物フローを構成し、前記亜硝酸ナトリウムが第2反応物フローを構成する請求項1に記載の方法。
  4. 前記連続フローシステムが、前記高温に保たれた加熱ゾーンを備える請求項3に記載の方法。
  5. 前記加熱ゾーンが、各反応物フロー用の余熱ゾーン、前記第1反応物フロー及び前記第2反応物フローを混合して反応混合物とする混合ゾーン、及び前記反応が完了するまで前記反応混合物を前記加熱ゾーンに保持するように構成された反応ゾーンを備える請求項4に記載の方法。
  6. 前記反応ゾーンが、5−ニトロテトラゾレートナトリウムの収率が少なくとも50%である生成物が得られるまで前記反応混合物を前記加熱ゾーンに保持する請求項5に記載の方法。
  7. 前記高温が約50〜100℃の範囲内である請求項1に記載の方法。
  8. 前記高温が約70〜90℃の範囲内である請求項1に記載の方法。
  9. 5−ニトロテトラゾレートの塩を調製するための連続フローシステムであって、
    5−アミノテトラゾール及び酸を含む第1反応物フロー、並びに亜硝酸ナトリウムを含む第2反応物フローと、
    前記第1反応物フローと前記第2反応物フローを混合して反応混合物とする混合ゾーンと、
    反応が完了するまで前記反応混合物を高温に保持するように構成された反応ゾーンとを備える連続フローシステム。
  10. 前記酸が硝酸、硫酸又は過塩素酸を含む請求項9に記載の連続フローシステム。
  11. 各反応物フローが、前記混合ゾーンに入る前に余熱ゾーンを通過する請求項9に記載の連続フローシステム。
  12. 前記余熱ゾーン、前記混合ゾーン及び前記反応ゾーンが、約50〜100℃の範囲内の高温に保持される請求項11に記載の連続フローシステム。
  13. 前記余熱ゾーン、前記混合ゾーン及び前記反応ゾーンが、約70〜90℃の範囲内の高温に保持される請求項11に記載の連続フローシステム。
  14. 前記反応ゾーンが、5−ニトロテトラゾレートナトリウムの収率が少なくとも50%である生成物が得られるまで前記反応混合物を保持する請求項9に記載の連続フローシステム。
  15. 連続フローシステムによって高温で調製された、5−アミノテトラゾール、亜硝酸塩、適当な酸及び水の反応生成物。
  16. 5−ニトロテトラゾレートの塩を調製するための方法であって、
    (a)連続フローシステムにおいて、5−アミノテトラゾールの水溶液及び酸を亜硝酸塩の水溶液と混合して反応混合物を形成することと、
    (b)前記連続フローシステムの加熱ゾーンにおいて前記反応混合物を高温に保持することと、
    (c)前記加熱ゾーン内で生成物水を形成することと、
    (d)前記生成物水を収集して冷却することとを含む方法。
  17. 前記酸が硝酸、硫酸又は過塩素酸を含む請求項16に記載の方法。
  18. 前記酸が硝酸であり、前記亜硝酸塩が亜硝酸ナトリウムである請求項16に記載の方法。
  19. 前記高温が約50〜100℃の範囲内である請求項16に記載の方法。
  20. 前記高温が約70〜90℃の範囲内である請求項16に記載の方法。
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