[0001] 本願の態様は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムの使用に関わる。特に、ユーザ・ロケーションおよび活動に影響を与えるためのオファーの作成を含み得るロケーション分析のために使用されるネットワーク・ベースのポジショニング・システムが、説明される。
[0002] デバイス・ユーザおよびデバイスのロケーションに関わる情報を提供するためのロケーション能力を有するモバイル電子デバイスが、関連するネットワーク・ベースのポジショニング・システムと共に、今日の社会においてますます広まっている。例えば、人々はネットワーク・アクセス・ポイントを介して無数のロケーションからワイヤレスでデータを送信および受信するために、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末、ラップトップ・コンピュータ、ポケットベル、タブレット・コンピュータなどを使用する。ワイヤレス通信技術の進歩は、ワイヤレス・ネットワークとモバイル・デバイスとの間の相互作用によって作成されたロケーション情報を作成および使用するためのネットワークの使用を促進している。
[0003] 任意の所定の時間にエリアにおいて動作するモバイル電子デバイスを有するユーザの数が増加し、および、ネットワーク・ベースのロケーションがサービスするエリアの数もまた増加するのにしたがって、ロケーション・サービスを有するネットワークおよびモバイル・デバイスの使用およびそれらの広範囲にわたる存在に基づいて従来知られていない恩恵および機能を提供する改良されたシステムが、設計され得る。ネットワーク・ベースのポジショニング・システムの発展は、かくして、ロケーション・データに基づくターゲット・マーケティングを含めて、ユーザ・ロケーションを分析しかつさまざまな目的のためにロケーションを使用するための新しい可能性を生み出している。このようなターゲット・マーケティングは、実時間処理であり、または、前もって利用できないロケーション・データの質または量に基づき得る。
[0004] ユーザ・ロケーションおよび活動に影響を与えるためのオファーの作成を含み得るロケーション分析のために使用される、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関わるいくつかの実施形態が説明される。
[0005] 1つの潜在的な実施形態は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにおけるユーザに関わるロケーション情報を決定することを含む。ロケーション情報は分析され、ルールのセットは第1のオファーを作成するためのエリアに関連する。そして、第1のオファーは、第1のユーザに送られ、メッセージは、第1のロケーションに関連し、第1のロケーションは、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにある。
[0006] 特定の代替の実施形態において、第1のオファーを作成するためにロケーション情報を分析することは、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアに関わる第1のユーザ密度分布を計算することと、前記第1のユーザ密度分布を使用して密度分布履歴を更新することと、および、前記第1のロケーションにユーザを向けるための第1のオファーを作成することとを含み得る。さらなる代替の実施形態では、ロケーション情報は、マーチャント・コンピュータ(merchant computer)に提供され得る。
[0007] 別の潜在的な代替案は、密度差、ユーザ・ロケーション履歴、またはユーザの購入履歴のうちの少なくとも1つを備える相関値(correlated value)と第1のオファーに関連したディスカウントの相互関係を示すことと、相関値が変化するのにしたがって第1のオファーに関連したディスカウントを調整することとを含み得る。またさらなる実施形態では、方法は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにおいて第2の時間に第2の複数のユーザに関わる第2のロケーション情報を決定することと、オファーに対するユーザ応答を決定するためにロケーション情報を分析することとを含み、または、この方法において、オファーに対するユーザ応答を決定するためにロケーション情報を分析することは、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアに関わる第2のユーザ密度分布を第2のロケーション情報を使用して計算することと、第1のユーザ密度分布を使用してユーザ密度分布履歴を更新することと、および、ユーザ密度分布における変化を計算することと、を含む。
[0008] 他の潜在的な実施形態では、方法は、第3の時間にエリアに関わる第3のユーザ密度分布を決定することと、第3の時間にエリア内のユーザに第3の時間におけるオファーを送ることと、第4の時間にエリアに関わる第4のユーザ密度分布を測定することと、ユーザ密度分布における第2の変化を計算することと、および、オファーの時間ベースの有効性を識別することと、をさらに含む。代替の実施形態は、第3の時間にエリアに関わる第3のユーザ密度分布を決定することと、第3の時間にエリア内のユーザに第3の時間における第2のオファーを送ることと、第4の時間にエリアに関わる第4のユーザ密度分布を測定することと、および、ユーザ密度分布における第2の変化を計算することと、をさらに含む。
[0009] 他の潜在的な実施形態では、方法は、第1のオファーと第2のオファーとの間の有効性の差を識別するために、ユーザ密度分布における変化とユーザ密度分布における第2の変化との間の差を計算することを含み得る。さらなる実施形態は、ユーザ密度分布における第2の変化に基づくオファー・ディスカウント値と、より遅い時間にエリア内のユーザにオファーを送ることを含み得る。
[0010] 他の潜在的な代替の実施形態は、エリア内の高いユーザ密度ロケーションを計算することと、高いユーザ密度ロケーション内のユーザに第1のオファーを送ることとを含む。特定の実施形態では、ロケーション情報は、複数のユーザに関連したユーザ履歴のセットを備え、ユーザ履歴のセットは、ユーザ・ロケーション履歴およびユーザ購入履歴を備える。さらなる実施形態では、第1のユーザに第1のオファーを含むメッセージを送ることは、登録データベースにおいて第1のユーザに関連したユーザ・コンピューティング・デバイスを識別することと、ユーザ・コンピューティング・デバイスにオファーを送ることとを備える。またさらなる実施形態では、第1のユーザに第1のオファーを含むメッセージを送ることは、エリア内に位置されている電子サインにおいてオファーをディスプレイすることを備える。
[0011] 1つの潜在的な実施形態では、方法は、第1のマーチャントにユーザ密度分布履歴を備えるロケーション分析を送ることをさらに含む。このような実施形態では、ロケーション分析は、ユーザ密度分布履歴に関連したオファー・ディスカウント情報または、オファー・ディスカウント情報に関連した製品購入情報によってさらに構成され得る。
[0012] 別の潜在的な実施形態は、第1の複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントを含むシステムを備え得る。システムは、複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントに接続されたサーバ・コンピュータをさらに含み得、サーバ・コンピュータは、プロセッサと、プロセッサに接続されたコンピュータ可読記憶デバイスを含む。システムの一部として、サーバ・コンピュータは、複数のアクセス・ポイントを介してエリア内の複数のユーザ・コンピューティング・デバイスからロケーション情報を受信し、第1のオファーを作成するためにエリアに関連したコンピュータ可読記憶デバイスからルールのセットおよびロケーション情報を分析し、および、第1のユーザに第1のオファーを含むメッセージを送る。
[0013] 代替の実施形態では、システムは、広域のネットワークを介してサーバ・コンピュータに接続された第2の複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントを含み得、前記サーバ・コンピュータは、第2の複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントを介してロケーション情報を受信し得る。このようなシステムの一部として、第1の複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントは、ローカル・エリア・ネットワークを介してサーバ・コンピュータに接続され得る。
[0014] 本開示の態様が、例として示される。添付の図では、同じ参照符号が類似の要素を指示する。
1つ以上の実施形態を組み込み得るシステムの簡略図を示す。
1つ以上の実施形態を組み込み得るシステムの一態様を示す。
1つ以上の実施形態を組み込み得るシステムの一態様を示す。
1つ以上の実施形態を組み込み得る方法の一態様を示す。
1つ以上の実施形態を組み込み得るシステムの一態様を示す。
1つ以上の実施形態が実装され得るコンピューティング・システムの一例を示す。
[0021] いくつかの例示的な実施形態は、本書の一部を成す添付の図面に関して説明される。本開示の1つ以上の態様が実装され得る特定の実施形態が以下に説明されるが、他の実施形態が使用され得、さまざまな修正が添付の請求項の精神また本開示の範囲から逸脱しないで為され得る。
[0022] 本革新の実施形態は、ロケーション分析によるロケーション・データの使用および収集に関わる。1つの潜在的かつ例示的な実施形態では、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムは、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムによって識別されるようなユーザのモバイル・デバイスのロケーションに基づいて複数のユーザに関わるロケーション情報を集め得る。ユーザのロケーションは、マーチャント・ストア・ロケーションのようなエリア内のロケーションに関わるマップ情報に関連して分析され得る。高密度のユーザを有するロケーションは、より低いディスカウントでユーザにオファーを提供し得るか、オファーを全く提供し得ない。低密度のユーザを有するロケーションは、高密度のエリアから低密度のエリアにユーザを向けるために、ロケーションにおける低密度のユーザに基づいてより高いディスカウントでオファーを提供する。
[0023] 図1は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システム100の1つの潜在的な実装を示す。ネットワーク・ベースのポジショニング・システム100は、サーバ・コンピュータ102、アクセス・ポイント112、114、および116、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)接続110、およびユーザ・コンピューティング・デバイス120、122、および124を含む。このようなシステムでは、アクセス・ポイント112−116は、有線または無線接続によって、サーバ・コンピュータ102およびその他任意の利用可能な基盤設備コンピューティング・デバイスに接続され得る。そして、アクセス・ポイント112−116は、WLAN接続110を使用してユーザ・コンピューティング・デバイス122と通信し得る。
[0024] サーバ・コンピュータ102は、ロケーション・データを処理することと、ロケーション・データに関してユーザ・コンピューティング・デバイス120−124と通信することが可能な任意のコンピューティング・デバイスを備え得る。サーバ・コンピュータ102は、ロケーション分析およびロケーション・サービス専用であり得るか、代わって、システムにおいて複数の機能を果たし得、それらはまた、インターネットのような拡大ネットワークにネットワーク接続を与える。このようなシステムにおいて。ユーザ・コンピューティング・デバイス120−124は、ロケーション・データをサーバ・コンピュータ102に同期して与える間に、サーバ・コンピュータ102を介するアクセス・ポイント112−116を介して、インターネット・データにアクセスし得る。
[0025] サーバこのロケーション・データ(Server this location data)は、アクセス・ポイントとの通信のために往復時間(RTT:round trip time)を測定することによって、特定のアクセス・ポイントに関わる強度マップ(strength map)と共に受信信号強度インジケーション(RSSI:received signal strength indication)測定を使用することによって、ネットワーク支援グローバル・ポジショニング・システム(GPS)測定を使用することによって、または、ロケーション・データを作成する任意の類似したこのような手段によって、作成され得る。そして、このデータは、その時点で所定のユーザ・デバイスによって使用されている特定のアクセス・ポイントを介してサーバ・コンピュータ102にユーザ・デバイスから送られ得る。
[0026] かくして、図1のシステムは、ユーザが、図示されているようにユーザ・コンピューティング・デバイス120−124のようなモバイル・デバイスを使用してアクセス・ポイント112−116を介してネットワークに接続する場合に、機能する。ユーザがアクセス・ポイントを介して接続されている場合、ユーザは、ユーザがシステムに登録している場合に与えられるプリファレンスに基づいて、または匿名で追跡され得る。フリーWi-Fi(登録商標)サービスおよび/または広告クーポン(advertised coupon)または他のオファーは、接続するユーザにインセンティブを与え得る。ロケーション統計データが集められると、サーバは、ロケーション・ベースの分析を使用して、ロケーション・ベースのダイナミック・クーポンを使用したクーポン・サービスにオプトインする(opt-in)ストアに関わるクーポン値を調整し得る。サーバは、分析結果、現在のユーザのロケーション、過去のユーザのロケーション、および/またはその他任意のこのような情報に基づいて、ユーザにクーポンを自動的に送り得る。システムは、サーバが加入しているユーザのロケーションに関連した情報を加入しているストアに提供し得る中央集権システムとして、さらに作用し得る。このような情報は、そのストアにおいて費やされる時間、他のストアにおいて費やされる時間、ストアに関連した広告の近くで費やされる時間、ストアにおいて費やされる時間と広告の近くで費やされる時間との間の関係、ストアにわたる典型的なユーザの活動、および、その他任意のこのようなロケーション情報を含み得る。
[0027] 図2は、図1によって説明されるシステムと共に使用され得るシステムの一態様を示す。図2は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムが展開され得るエリアを示す。図2は、ロケーション262、264、266、268、280、および272を含むエリア210を示す。アクセス・ポイント212、214、216、218および220は、図1において上に説明されているように、ユーザのモバイル・デバイスに関わるネットワーク接続を提供し得る。
[0028] このようなアクセス・ポイントは、エリア内の特定のロケーションに関連し得る。例えば、エリア210が第1の法人によって運営されているショッピング・モールである場合、ロケーション262は、第2の、および異なる法人によって運営されているエリア210内の第1のストアであり得る。そしてアクセス・ポイント212は、ロケーション262においてストアを有するマーチャントによって独立して運営され得、一方で、アクセス・ポイント216、218、および220は、ショッピング・モールのオープン・エリア内に位置され、そのモールを管理する第1の法人によって運営され得る。
[0029] このようなシステムにおいて、1つの団体、例えばモールを運営する第1の法人が、そのモール内のユーザにロケーション・サービスを提供し得、または、すべての団体が、エリア210内のロケーション・サービスを提供し得る独立した第3の団体と契約し得る。かくして、ロケーション・サービスを管理するサーバ・コンピュータ102のようなサーバ・コンピュータは、ネットワークを介してサーバ・コンピュータに送られるアクセス・ポイントおよびユーザ・モバイル・デバイスからのロケーション・データで、遠くに位置付けられ得るか、エリア210内で局所的に動作され得る。モールを運営する第1の法人がローカル・サーバ・コンピュータを使用してロケーション・サービスを提供する場合、個々のマーチャントは、マーチャントのロケーション内の適切なカバレッジを確保するために、または、改良された能力を提供するために、システムにそれらのアクセス・ポイントを統合することを許可され得る。そして、個々のシステムに関して、特定のアクセス・ポイントは、ネットワーク・ロケーション・サービスを管理するサーバ・コンピュータに局所的に接続され得、および、他のアクセス・ポイントは、より広範なネットワーク接続を介して、例えばインターネットにわたって、接続され得る。
[0030] さらに、図2に示されているようなアクセス・ポイントは、例えばエリア210が複数のフロアを含む場合、垂直のロケーション全体を含めて、エリア210の全面にわたって、ネットワーク・ベースのロケーション・サービスを提供するように位置付けられ得る。
[0031] 本書で説明されているように、ユーザという用語は、一般的に、ネットワーク・ベースのロケーション・サービス・システムと相互作用する任意の人に言及する。このようなユーザは、ネットワーク・ベースのロケーション・サービスがサービスを提供するエリア内であり得るか、そのシステムの外であり得る。このような人は、彼らに関連しロケーション・システムと電子的に相互作用するモバイル・デバイスを有し得るが、特定の実施形態、例えば、オファーが、サインまたはスピーカを介して、公衆に放送されている場合では、ユーザは、ロケーション・サービスに登録されていない人であるか、むしろ、関連するモバイル・デバイスを有していない人である。
[0032] 同様に、本書で説明されているように、マーチャントは、ロケーション・サービス・システムによってカバーされるエリア内で動作する任意の売り手またはサービス・プロバイダに言及する。このようなマーチャントは、例えば、モールにおいて特定のロケーションに帰属するストアであり得る。代わって、このようなマーチャントは、パーク内のツアー・コンダクタ、特定のサインに関連したマーケティング法人、またはエリア内で動作するその他任意の売り手またはサービス・プロバイダであり得る。
[0033] 図3は、ネットワーク・ベースのロケーション・サービスを有するエリア300を示し、ここにおいてユーザ密度は、ユーザ・ロケーション・データを使用して識別され得る。ユーザがエリア300に入ると、このようなユーザによって持ち運ばれるモバイル・デバイスが、エリア300内のアクセス・ポイントと受動的または積極的に通信し始め得、モバイル・デバイスのロケーションがエリア300をカバーするネットワーク・ベースのポジショニング・システムによって決定されることを可能にする。ネットワーク・ベースのポジショニング・システムの一部であるサーバ・コンピュータは、ユーザからロケーション・データを受信し、ユーザからのロケーション・データを使用してユーザ密度を計算し得る。
[0034] 図3に示されているように、高いユーザ密度のロケーション388、中間のユーザ密度のロケーション290、および低いユーザ密度のロケーション392が識別され得る。ユーザ密度におけるさらなる勾配または変動が、図3における破線の密度リングによって示されるように、識別され得る。そして、他の個々のユーザ・ロケーション情報と共に個々のユーザ・ロケーションを処理してロケーション・データにおけるパターンを識別するこのようなユーザ・ロケーション分析は、エリア300の外のユーザを含むシステムの任意のユーザに関わるオファーを作成するために使用され得る。
[0035] 図4は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムを使用してエリア内のユーザのためのオファーを作成する1つの潜在的な方法を説明する。ステップS402では、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにおいて複数のユーザに関わるロケーション情報が決定される。ステップS404では、複数のユーザに関わるロケーション情報が、エリア内の特定のロケーションまたはそのエリアに関わるオファーを作成するためのルールのセットと共に分析され得る。例えば、特定のユーザまたはユーザのグループに関わるロケーション履歴、購入履歴、または活動履歴が、システムによって使用され得る。さらなる例として、エリア300内の複数のユーザに関わるロケーション・データが、低いユーザ密度のロケーション392によって示されているユーザ密度情報を識別するために分析される場合、オファーは、ロケーション372において動作するストアに関わる標準のディスカウントより高いディスカウントで作成され得る。
[0036] エリアに関連したルールは、ロケーション・データに応答してシステムによって任意の選択された作用を決定し得る。例えば、高いまたは低い密度のようなロケーションの識別に関わる密度しきい値は、密度しきい値に関連した特定のオファーで、ルールによって確立され得る。追加のルールは、システムに接続されたユーザの推定のパーセンテージに関連したデータの質に関連し得る。任意の所定の時間においてシステムに接続されたユーザの絶対数が正確な密度情報を提供するのに不十分である場合、またはモバイル・デバイスを使用してシステムに接続されたユーザ全体のパーセンテージが低い場合の、ユーザ密度のようなロケーション分析におけるエラー率または総合密度の推定、システムは、システムに接続されたユーザの数が増加しデータがより信頼できるものとなるまで、密度のような特定のロケーション分析に基づいてオファーを作成し得ない。
[0037] 特定のロケーション測定基準(specific location metrics)をもたらすロケーション分析およびロケーション・データを使用して、ロケーション・データは、ダイナミック・クーポンを作成するために使用され得る。本書で説明されているようなロケーション・ベースの分析システムは、時間とともに生じるユーザ・ロケーションにおける変化およびユーザ・ロケーションを識別し得る。実時間またはほぼ実時間のユーザ情報が、ロケーション・データから計算されたロケーション測定基準および測定されたロケーション・データに直接に応答して、専用のダイナミック・オファーに使用され得る。例えば、時間とともに生じるユーザ密度における変動が、ディスカウント・パーセンテージ、ディスカウントに関して提供されるアイテム、または、ロケーション・データに応答した実時間における他のこのようなオファーを調整し得る。
[0038] 最後に、ステップS406において、ロケーション・データに応答して決定されかつ作成されるクーポンまたはオファーが、ユーザに送られ得る。ステップS404と同時に、オファーの通信が、ルールのセットによってさらに識別され得る。特定の実施形態では、オファーは、オファーが作成される時間の関連するエリア内の、および、ネットワーク・ベースのロケーション・システムに接続されたユーザのモバイル・デバイスに送られ得るのみである。他の実施形態では、オファーは、オファーが作成される時間のエリアの特定のロケーション内のユーザに搬送され得るのみである。例えば、ロケーション・システムに接続されたモバイル・デバイスを有する高いまたは中間の密度のロケーション内のユーザのみが、低いユーザ密度のロケーションにおいて、またはその近くにおいて、マーチャントに対するオファーを受信し得る。
[0039] 他の代替の実施形態では、オファーが作成されている時間においてエリア内にユーザが目下位置していない場合であっても、システムに接続されたすべてのユーザがオファーを受信し得る。このようなオファーは、特定の時間制限、例えば指定の数分間または指定の数時間を有し得る。またさらなる代替の実施形態では、オファーが、システムで登録されていない、またはシステムに接続されていない人に送られ得る。例えば、エリア内の、またはエリア内の高い密度のロケーションにおける、電子広告板が、その広告板の近くの全ての人に対してオファーを放送し得、または、スピーカが、ロケーション分析に応答して作成されるオファーを通知し得る。このようなオファーは、オファーに関連した任意のタイム・パラメータ内のマーチャントにおいてオファーを受け取りかつオファーの通知を受信する全ての人に対して、作成され得る。
[0040] 図5は、複数の実施形態の複数の態様を含み得る1つの潜在的な代替の方法を説明する。図5は、マーチャント・オファーおよびロケーション分析に関わるネットワーク・ベースのポジショニング・システムからのロケーション・データを使用するための代替の方法を説明する。
[0041] ステップS500では、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したネットワーク・ベースのロケーション分析システムが、ユーザ登録情報を受け取り得る。このような登録情報は、人口統計データ、オファー・プリファレンス、プライバシー・プリファレンス、識別データ、ユーザ名、パスワード、またはその他任意のこのような関連した個々のユーザ・データを含み得る。ユーザは、システムからオファーを受信し、および、ユーザのモバイル・デバイスがネットワーク・ベースのロケーション・サービスに関連したエリア内にあるときにユーザのさらなる追跡を可能にするように、システムに1つ以上のモバイル・デバイスをさらに登録し得る。特定のサービスが複数のエリアに関連する場合、ユーザは、ユーザがどのエリアにおいてサービスを受信することを望むかを選択するためのオプション、または、特定のエリアに関わる他の選択を有し得る。
[0042] このようなオプションを選択する特定のユーザに関して、個別の消費者プロフィールが、買い物客が訪れるストア、ユーザが訪れるストアまたはモール内のロケーション、および購入される製品に基づいて作成され得る。そして、消費者プロフィールにマッチするクーポンが、双方向の購買経験を作成するために、過去の購入活動に基づいて作成され得る。このようなオプションは、ネットワーク・ベースのロケーション・サービスを動作するシステムまたはサーバ・コンピュータの一部としてデータベースに記憶され得る。
[0043] マーチャントもまた、このようなシステムに登録し得る。マーチャント登録は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システム内のマーチャント・オペレーテッド・アクセス・ポイントを統合すること、システムによって計算されるロケーション分析に応答してなされ得るダイナミック・オファーの調整、および、オファー・ディスカウント量、オファー・タイプを選択することを含み得る。マーチャントはまた、システムへの参入に関わる料金を支払い得、および、マーチャントに関連したロケーションの近くまたはエリアにわたるユーザの活動を示し得るロケーション履歴データを受信することを選択し得る。
[0044] ステップS502では、システムが、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにおける複数のユーザに関わるロケーション情報を決定する。上に説明されるように、このような情報は、アクセス・ポイントとの通信に関わるRTTを測定することによって、特定のアクセス・ポイントに関わる強度マップと共にRSSI測定を使用することによって、ネットワーク支援のGPS測定を使用することによって、作成されることによって、取得され得る。他の実施形態では、例えば、ロケーション・サービス・システムに接続されたマーチャント・オペレーテッド・アクセス・ポイントにおいて、ユーザに関わる一般的なロケーションが、ユーザがマーチャントによって動作されるアクセス・ポイントと通信状態にあることを識別することによって、確立され得る。さまざまな異なる実施形態では、このようなロケーション・データの任意の組合せが、システムによって使用され得る。
[0045] ステップS504では、ユーザ・ロケーション情報は、ネットワークに関連したエリア内でのユーザ密度分布を決定するために分析され得る。このようなユーザ密度分布は、個々のユーザに関わるプライバシーを維持しながら広範囲のユーザからのロケーション情報を組み込み得、かくして、より大きなプライバシーを可能にし得、マップは個々のユーザのロケーションを示す。さらに、ユーザ密度のようなロケーション分析測定基準は、他のソースからのデータによって補完され得る。例えば、あるエリアまたはロケーション内の潜在的なユーザまたは消費者の一部に関わるデータを受信するのみであるネットワーク・ベースのロケーション・サービス・システムからのユーザ・ロケーション情報は、カメラまたはマイクロフォンからのユーザ密度推定値のような、ユーザ密度に関わる追加の情報によって、補完され得る。このような情報は、ユーザ密度推定値におけるより優れた正確性、および、かくして特定のユーザ密度に関連したオファーを作成する際のより優れた正確性を可能にするために、システムに統合され得る。
[0046] そして、ステップS506では、特定の時間からのロケーション情報を使用して計算されたユーザ密度分布は、ユーザ密度分布履歴と統合され得る。このようなユーザ密度分布履歴は、図1のコンピューティング・デバイス102のようなネットワーク・ベースのロケーション・サービスの一部であるサーバ・コンピューティング・デバイス内のデータベースにおいて記憶され得る。このような履歴は、ユーザ密度におけるいかなる突然の変化も、ロケーション間のユーザの推移に関して、モバイル・デバイスとしてのデータのアウトライヤーまたはエラーによるものではないことを証明するために使用され得る。このようなユーザ密度分布履歴はまた、オファーの有効性におけるフィードバックのために使用され得、下記にさらに説明されるように、同様に特定の低い密度の時間において、低い密度のエリアにユーザを駆り立てるために使用され得る。
[0047] ステップS508では、オファーが、ユーザ密度分布データに基づいてシステムのサーバ・コンピュータ内で自動的に作成され、およびS510において、オファーがユーザに送られる。図4に説明されるように、オファーの作成および送信は、登録されたユーザの単一のグループに、一般的な公衆に、または、ユーザの任意の潜在的なグループに向けられ得る。さらに、複数のオファーが、同時に、または単一の送信として、作成および送信され得る。
[0048] ステップS512では、エリア内のユーザに関わる追加のロケーション情報が集められる。このようなデータは、特定の期間において、またはシステムによって継続的に、集められ得る。ユーザがシステムにモバイル・デバイスを登録するとき、ユーザは、例えば登録の時間に応じて、ネットワーク・ベースのロケーション・サービス・システムとの通信を可能にするモバイル・デバイス内にアプリケーションをインストールし得、これによって、アプリケーションは、モバイル・デバイスがエリア内にあるときを自動的に識別し、ロケーション・データを提供するためにロケーション・サービス・システムとの通信を開始し得る。追加のオファーが、システムにより詳細な、またはより規則的なロケーション・データを提供するユーザに、与えられ得る。
[0049] 追加のロケーション・データがステップS512において集められると、密度分布履歴およびユーザ活動が更新される。このことは、特定のオファーと相互に関連し得る特定のユーザの活動および密度分布における変化を観察することを、システムに可能にし得る。さらに、時間をかけて、同様のオファーが、エリア内の異なるロケーションに関して、および、異なる時間において繰り返されると、異なるオファーの有効性が、ユーザ密度分布履歴でデータベースにおいて数値化されかつ記憶され得る。
[0050] ステップS514では、ユーザ密度分布における変化およびユーザの活動に影響を与えることの異なるオファーに関わる有効性のデータが、マーチャントに提供され得る。このことに続いて、マーチャントまたはシステム・オペレータは、オファーに対するこれらの観察されたユーザ応答に基づいて、未来のオファーに関わるルールを修正し得る。このことは、例えば、オファーを作成してユーザにオファーを送るためのしきい値を変えること、または、オファーの量を増加または低減することによって、為され得る。
[0051] ステップS516では、オファーの有効性、ユーザ密度分布、および個々のユーザの活動データを含む、ロケーション分析データおよびロケーション・データは、登録選択(registration selection)に基づいてマーチャントに提供され得、これによって、マーチャントは、個々のマーチャントによって、個々の分析に関わるこのデータを使用し得る。追加の詳細が、特定のマーチャントに提供され得る。このような詳細は、そのストアにおいて費やされる時間、他のストアにおいて費やされる時間、ストアに関わる広告の近くで費やされる時間、広告の近くで費やされる時間とストアにおいて費やされる時間との間の関係性、ストアにわたる典型的なユーザ活動、および、ストアまたは近くのストアに関連したオファーに応答したストアへの個々の活動またはユーザ密度における変化、を含み得る。マーチャントは、ステップS500において述べられているような登録の詳細を修正し、または、S516においてマーチャントに提供されるデータに基づいて、S514において説明されているようにオファーを修正し得る。
[0052] 図6は、1つ以上の実施形態が実装され得るコンピューティング・システムの一例を示す。図6に示されているようなコンピュータ・システムは、前述されたコンピュータ制御のデバイスの一部として組み込まれ得る。例えば、コンピュータ・システム600は、本願において述べられているサーバ・コンピュータ102および/またはユーザ・モバイル・コンピューティング・デバイス120−124のコンポーネントのいくつかを示すことができる。図6は、本書で説明されているような、さまざまな他の実施形態によって提供される方法を実施することができ、および/または、ホスト・コンピュータ・システム、リモート・キオスク/端末、販売時点管理デバイス(point-of-sale device)、モバイル・デバイス、および/またはコンピュータ・システムとして機能することができる、コンピュータ・システム600の一実施形態の概略図を提示する。図6は、さまざまなコンポーネントの一般化された図を提示することを意図しているのみであり、これらのうちの任意のものまたはすべてが、必要に応じて使用され得る。したがって、図6は、個々のシステム要素が、どのように相対的に分離した、または相対的により統合された方法で実装され得るかを、大まかに示す。
[0053] バス605を介して電気的に接続されることができる(または、そうでなければ、必要に応じて通信状態にあり得る)ハードウェア要素を備えるコンピュータ・システム600が、示されている。ハードウェア要素は、1つ以上の汎用プロセッサ、および/または1つ以上の専用プロセッサ(例えば、デジタル信号処理チップ、グラフィック・アクセラレーション・プロセッサ、および/または、類似のもの)を含むがこれに限らない1つ以上のプロセッサ610と、マウス、キーボード、および/または類似のものを含むことができるがこれに限らない1つ以上のインプット・デバイス615と、ディスプレイ・デバイス、プリンタ、および/または類似のものを含むことができるがこれに限らない1つ以上のアウトプット・デバイス620を含み得る。
[0054] コンピュータ・システム600は、1つ以上の非一時的な記憶デバイス625をさらに含み得(および/またはそれと通信状態であり得)、それは、ローカルおよび/またはネットワーク・アクセス可能記憶装置を備えることができるがこれに限らず、および/または、ディスク・ドライブ、ドライブ・アレー、光学記憶デバイス、半導体記憶デバイス、例えばランダム・アクセス・メモリ(「RAM」)、および/または、読み取り専用メモリ(「ROM」)、を含むことができるがこれに限らず、それは、プログラム可能な、フラッシュ・アップデート可能な、および/または、類似のものであることができる。このような記憶デバイスは、さまざまなファイル・システム、データベース構造、および/または類似のものを含むがこれに限らない、任意の適切なデータ・ストアを実装するように構成され得る。
[0055] コンピュータ・システム600はまた、通信サブシステム630を含み得、それは、モデム、ネットワーク・カード(有線または無線の)、赤外線の通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/または、チップセット(例えば、Bluetooth(登録商標)・デバイス、802.11デバイス、Wi-Fiデバイス、WiMax(登録商標)デバイス、セルラー式通信設備など)、および/または、類似の通信インターフェースを含むことができるがこれに限らない。通信サブシステム630は、データがネットワーク(例えば、一例と称して以下に説明されるネットワーク)、他のコンピュータ・システム、および/または、本書に記載のその他任意のデバイスと交換されることを可能にし得る。多くの実施形態では、コンピュータ・システム600は、非一時的ワーキング・メモリ635をさらに備え、それは、上に説明されているような、RAMまたはROMデバイスを含むことができる。
[0056] コンピュータ・システム600はまた、ワーキング・メモリ635内に目下位置されていると示されている、ソフトウェア要素を備えることができ、それは、オペレーティング・システム640、デバイス・ドライバ、実行可能なライブラリ(executable libraries)、および/または、他のコード、例えば、1つ以上のアプリケーション・プログラム645を含み、それは、さまざまな実施形態によって提供されるコンピュータ・プログラムを備え得、および/または、本書に示されているような他の実施形態によって提供される、システムを構成、および/または方法を実装するように設計され得る。単なる例として、上述された(複数を含む)方法に関して説明された1つ以上の手順は、コンピュータ(および/またはコンピュータ内のプロセッサ)によって実行可能な命令および/またはコードとして実装され得、一態様では、このようなコードおよび/または命令は、汎用コンピュータ(または他のデバイス)を、説明された方法にしたがって1つ以上の動作を実施するように適合および/または構成するために、使用されることができる。
[0057] これらの命令および/またはコードのセットは、コンピュータ可読記憶媒体、例えば、上に説明された(複数を含む)記憶デバイス625において記憶され得る。いくつかの事例では、記憶媒体は、コンピュータ・システム、例えばコンピュータ・システム600内で組み込まれ得る。他の実施形態では、記憶媒体は、(例えば、コンパクト・ディスクのような取り外し可能な媒体のように、)コンピュータ・システムから分離し得、および/または、インストール・パッケージ(installation package)において与えられ得、これによって、記憶媒体は、それに記憶されたコード/命令を有する汎用コンピュータをプログラム、構成、および/または適合するように使用されることができる。これらの命令は、実行可能なコードの形態をとり得、それは、コンピュータ・システム600によって実行可能であり、および/または、インストール可能なコードおよび/またはソースの形態をとり得、それは、(例えばさまざまな一般的に利用可能なコンパイラ、インストール・プログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのうちの任意のものを使用して、)コンピュータ・システム600におけるインストールおよび/またはコンピレーションにおいて、実行可能なコードの形態をとる。
[0058] 相当な変形例が、特定の要件にしたがって為され得る。例えば、専用のハードウェアが使用され得、および/または、特定の要素が(アプレットなどのようなポータブル・ソフトウェアを含む)ソフトウェア、ハードウェア、またはそれら両方において実装され得る。さらに、特定の機能を提供するハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントは、(特殊コンポーネントを有する)専用のシステムを備えることができ、または、より一般的なシステムの一部であり得る。例えば、コンテキスト支援サーバ140によるアクティビティの選択に関連して本書で説明された特徴のいくつか、またはすべてを提供するように構成されているアクティビティ選択サブシステムは、専用のもの(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、ソフトウェア法など)、または一般的なもの(例えば、(複数を含む)プロセッサ610、アプリケーション645など)であるソフトウェアおよび/またはハードウェアを備えることができる。さらに、ネットワーク・インプット/アウトプット・デバイスのような他のコンピューティング・デバイスへの接続が、用いられ得る。
[0059] いくつかの実施形態が、本開示にしたがって方法を実施するように、コンピュータ・システム(例えば、コンピュータ・システム600)を用い得る。例えば、説明された方法の手順のうちのいくつかまたは全ては、ワーキング・メモリ635に含まれる(オペレーティング・システム640、および/または他のコード、例えばアプリケーション・プログラム645に組み込まれ得る)1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行するプロセッサ610に応答して、コンピュータ・システム600によって実施され得る。このような命令は、(複数を含む)記憶デバイス625のうちの1つ以上のような、他のコンピュータ可読媒体からワーキング・メモリ635に読み込まれ得る。単なる例として、ワーキング・メモリ635に含まれる命令の複数のシーケンスの実行は、本書に説明された方法の1つ以上の手順を、(複数を含む)プロセッサ610に実施させ得る。
[0060] 本書で使用されているような「マシン可読媒体(machine-readable medium)」および「コンピュータ可読媒体(computer-readable medium)」という用語は、マシンを特定のやり方で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体に言及する。コンピュータ・システム600を使用して実装される実施形態では、さまざまなコンピュータ可読媒体が、実行のために(複数を含む)プロセッサ610に命令/コードを提供することに関与し得、および/または、このような命令/コード(例えば信号)を記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装では、コンピュータ可読媒体は、物理的な、および/または具体的な記憶媒体である。このような媒体は、非揮発性の媒体、揮発性の媒体、および伝送媒体を含むがこれに限らない、多くの形態をとり得る。非揮発性の媒体は、例えば、(複数を含む)記憶デバイス625のような光学および/または磁気ディスクを含む。揮発性の媒体は、ワーキング・メモリ635のようなダイナミック・メモリを含むがこれに限らない。伝送媒体は、限定しないで、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバを含むがこれに限らず、それは、バス605を備えるワイヤ、および、通信サブシステム630のさまざまなコンポーネント(および/または、通信サブシステム630が他のデバイスとの通信を提供するための媒体)を含む。したがって、伝送媒体はまた、(電波および赤外線のデータ通信の間に生成されるような、電波、音響波、および/または光波を含むがこれに限らない)波の形態をとることができる。
[0061] 物理的および/または具体的なコンピュータ可読媒体の共通の形態は、例えば、フロッピー(登録商標)・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディスク、磁気テープ、または、その他任意の磁気媒体、CD-ROM、その他任意の光学媒体、パンチカード、ペーパーテープ(papertape)、その他任意の穴のパターンを有する物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FRASH−EPROM、その他任意のメモリー・チップ、またはカートリッジ、以下に説明されるような搬送波、またはコンピュータが命令および/コードを読み取ることができるその他任意の媒体を含む。
[0062] コンピュータ可読媒体のさまざまな形態は、実行のための(複数を含む)プロセッサ610に1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを搬送することに関与し得る。単なる例として、命令は、リモート・コンピュータの光学ディスク、および/または磁気ディスクにおいて最初に搬送され得る。リモート・コンピュータは、それのダイナミック・メモリに命令をロードし、および、コンピュータ・システム600によって実行されるように、および/または受信されるように、伝送媒体によって、信号として命令を送信し得る。これらの信号は、電磁気の信号、音響信号、光学信号、および/または類似の形態であり得、上で命令が本発明のさまざまな実施形態にしたがって符号化されることができる搬送波の全ての例である。
[0063] 通信サブシステム630(および/または、それのコンポーネント)は、一般に信号を受信し、そしてバス605は信号(および/または、信号によって搬送されるデータ、命令など)をワーキング・メモリ635に搬送し、それから(複数を含む)プロセッサ605が命令を取得し、命令を実行する。ワーキング・メモリ635によって受信される命令は、(複数を含む)プロセッサ610による実行の前または後に、非一時的な記憶デバイス625上で選択的に記憶され得る。
[0064] 上述された方法、システム、およびデバイスは、例である。さまざまな実施形態が、必要に応じて、さまざまな手順またはコンポーネントを、省略し、置き換え、または追加し得る。例えば、代替の構成では、説明された方法が、説明された順序とは異なる順序で実施され得、および/または、さまざまな段階が、追加され、省略され、および/または組み合わせられ得る。また、特定の実施形態に関して説明された特徴は、さまざまな他の実施形態において組み合され得る。実施形態の異なる態様および要素が、類似のやり方で組み合され得る。また、技術が発達し、かくして、要素の多くが、本開示の範囲を特定の例に限定しない例である。
[0065] 特定の詳細が、実施形態の完全な理解を提供するために、説明において与えられる。しかしながら、実施形態は、これらの特定の詳細なしで実行され得る。例えば、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技術は、実施形態を曖昧にすることを避けるために、不要な詳細なしで示されている。この説明は、例としての実施形態のみを提示しており、本発明の範囲、適用可能性、または構成を限定することは意図されていない。むしろ、実施形態の前述の説明は、本発明の実施形態を実装するための実施可能要件(enabling description)を当業者に与えるだろう。さまざまな変更が、本発明の範囲または精神から逸脱しないで、要素の配置および機能において為され得る。
[0066] また、いくつかの実施形態が、フロー図として示されているプロセスとして、説明された。各々が順次的なプロセスとして複数の動作を説明し得るが、これらの動作の多くが、並行して、または同時に実施されることができる。加えて、動作の順序は、再配置され得る。プロセスは、図に含まれていない追加のステップを有し得る。さらに、方法の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または、それらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装される場合、関連した課題を実施するためのコード・セグメントまたはプログラム・コードは、記憶媒体のようなコンピュータ可読媒体において記憶され得る。プロセッサは、関連した課題を実施し得る。
[0067] いくつかの実施形態を説明したが、さまざまな修正、代替の構造および同等のものが、本開示の精神から逸脱しないで使用され得る。例えば、上記の要素は、単により大きなシステムのコンポーネントであり得、ここにおいて他のルールが本発明のアプリケーションにまさるか、そうでなければ本発明のアプリケーションを修正し得る。また、複数のステップが、上記の要素が考慮される前、間、または後に着手され得る。したがって、上記の説明は、本開示の範囲を限定しない。
[0001] 本願の態様は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムの使用に関わる。特に、ユーザ・ロケーションおよび活動に影響を与えるためのオファーの作成を含み得るロケーション分析のために使用されるネットワーク・ベースのポジショニング・システムが、説明される。
[0002] デバイス・ユーザおよびデバイスのロケーションに関わる情報を提供するためのロケーション能力を有するモバイル電子デバイスが、関連するネットワーク・ベースのポジショニング・システムと共に、今日の社会においてますます広まっている。例えば、人々はネットワーク・アクセス・ポイントを介して無数のロケーションからワイヤレスでデータを送信および受信するために、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末、ラップトップ・コンピュータ、ポケットベル、タブレット・コンピュータなどを使用する。
ワイヤレス通信技術の進歩は、ワイヤレス・ネットワークとモバイル・デバイスとの間の相互作用によって作成されたロケーション情報を作成および使用するためのネットワークの使用を促進している。
[0003] 任意の所定の時間にエリアにおいて動作するモバイル電子デバイスを有するユーザの数が増加し、および、ネットワーク・ベースのロケーション・サービスが提供されるエリアの数もまた増加するのにしたがって、ロケーション・サービスを有するネットワークおよびモバイル・デバイスの使用およびそれらの広範囲にわたる存在に基づいて従来知られていない恩恵および機能を提供する改良されたシステムが、設計され得る。ネットワーク・ベースのポジショニング・システムの発展は、かくして、ロケーション・データに基づくターゲット・マーケティングを含めて、ユーザ・ロケーションを分析しかつさまざまな目的のためにロケーションを使用するための新しい可能性を生み出している。このようなターゲット・マーケティングは、実時間処理であり、または、前もって利用できないロケーション・データの質または量に基づき得る。
[0004] ユーザ・ロケーションおよび活動に影響を与えるためのオファーの作成を含み得るロケーション分析のために使用される、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関わるいくつかの実施形態が説明される。
[0005] 1つの潜在的な実施形態は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにおけるユーザに関わるロケーション情報を決定することを含む。ロケーション情報は分析され、ルールのセットは第1のオファーを作成するためのエリアに関連する。そして、第1のオファーは、第1のユーザに送られ、メッセージは、第1のロケーションに関連し、第1のロケーションは、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにある。
[0006] 特定の代替の実施形態において、第1のオファーを作成するためにロケーション情報を分析することは、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアに関わる第1のユーザ密度分布を計算することと、前記第1のユーザ密度分布を使用して密度分布履歴を更新することと、および、前記第1のロケーションにユーザを向けるための第1のオファーを作成することとを含み得る。さらなる代替の実施形態では、ロケーション情報は、マーチャント・コンピュータ(merchant computer)に提供され得る。
[0007] 別の潜在的な代替案は、密度差、ユーザ・ロケーション履歴、またはユーザの購入履歴のうちの少なくとも1つを備える相関値(correlated value)と第1のオファーに関連したディスカウントの相互関係を示すことと、相関値が変化するのにしたがって第1のオファーに関連したディスカウントを調整することとを含み得る。またさらなる実施形態では、方法は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにおいて第2の時間に第2の複数のユーザに関わる第2のロケーション情報を決定することと、オファーに対するユーザ応答を決定するためにロケーション情報を分析することとを含み、または、この方法において、オファーに対するユーザ応答を決定するためにロケーション情報を分析することは、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアに関わる第2のユーザ密度分布を第2のロケーション情報を使用して計算することと、第1のユーザ密度分布を使用してユーザ密度分布履歴を更新することと、および、ユーザ密度分布における変化を計算することと、を含む。
[0008] 他の潜在的な実施形態では、方法は、第3の時間にエリアに関わる第3のユーザ密度分布を決定することと、第3の時間にエリア内のユーザに第3の時間におけるオファーを送ることと、第4の時間にエリアに関わる第4のユーザ密度分布を測定することと、ユーザ密度分布における第2の変化を計算することと、および、オファーの時間ベースの有効性を識別することと、をさらに含む。代替の実施形態は、第3の時間にエリアに関わる第3のユーザ密度分布を決定することと、第3の時間にエリア内のユーザに第3の時間における第2のオファーを送ることと、第4の時間にエリアに関わる第4のユーザ密度分布を測定することと、および、ユーザ密度分布における第2の変化を計算することと、をさらに含む。
[0009] 他の潜在的な実施形態では、方法は、第1のオファーと第2のオファーとの間の有効性の差を識別するために、ユーザ密度分布における変化とユーザ密度分布における第2の変化との間の差を計算することを含み得る。さらなる実施形態は、ユーザ密度分布における第2の変化に基づくオファー・ディスカウント値と、より遅い時間にエリア内のユーザにオファーを送ることを含み得る。
[0010] 他の潜在的な代替の実施形態は、エリア内の高いユーザ密度ロケーションを計算することと、高いユーザ密度ロケーション内のユーザに第1のオファーを送ることとを含む。特定の実施形態では、ロケーション情報は、複数のユーザに関連したユーザ履歴のセットを備え、ユーザ履歴のセットは、ユーザ・ロケーション履歴およびユーザ購入履歴を備える。さらなる実施形態では、第1のユーザに第1のオファーを含むメッセージを送ることは、登録データベースにおいて第1のユーザに関連したユーザ・コンピューティング・デバイスを識別することと、ユーザ・コンピューティング・デバイスにオファーを送ることとを備える。またさらなる実施形態では、第1のユーザに第1のオファーを含むメッセージを送ることは、エリア内に位置されている電子サインにおいてオファーをディスプレイすることを備える。
[0011] 1つの潜在的な実施形態では、方法は、第1のマーチャントにユーザ密度分布履歴を備えるロケーション分析を送ることをさらに含む。このような実施形態では、ロケーション分析は、ユーザ密度分布履歴に関連したオファー・ディスカウント情報または、オファー・ディスカウント情報に関連した製品購入情報によってさらに構成され得る。
[0012] 別の潜在的な実施形態は、第1の複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントを含むシステムを備え得る。システムは、複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントに接続されたサーバ・コンピュータをさらに含み得、サーバ・コンピュータは、プロセッサと、プロセッサに接続されたコンピュータ可読記憶デバイスを含む。システムの一部として、サーバ・コンピュータは、複数のアクセス・ポイントを介してエリア内の複数のユーザ・コンピューティング・デバイスからロケーション情報を受信し、第1のオファーを作成するためにエリアに関連したコンピュータ可読記憶デバイスからルールのセットおよびロケーション情報を分析し、および、第1のユーザに第1のオファーを含むメッセージを送る。
[0013] 代替の実施形態では、システムは、広域のネットワークを介してサーバ・コンピュータに接続された第2の複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントを含み得、前記サーバ・コンピュータは、第2の複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントを介してロケーション情報を受信し得る。このようなシステムの一部として、第1の複数のネットワーク利用可能アクセス・ポイントは、ローカル・エリア・ネットワークを介してサーバ・コンピュータに接続され得る。
[0014] 本開示の態様が、例として示される。添付の図では、同じ参照符号が類似の要素を指示する。
1つ以上の実施形態を組み込み得るシステムの簡略図を示す。
1つ以上の実施形態を組み込み得るシステムの一態様を示す。
1つ以上の実施形態を組み込み得るシステムの一態様を示す。
1つ以上の実施形態を組み込み得る方法の一態様を示す。
1つ以上の実施形態を組み込み得るシステムの一態様を示す。
1つ以上の実施形態が実装され得るコンピューティング・システムの一例を示す。
[0021] いくつかの例示的な実施形態は、本書の一部を成す添付の図面に関して説明される。本開示の1つ以上の態様が実装され得る特定の実施形態が以下に説明されるが、他の実施形態が使用され得、さまざまな修正が添付の請求項の精神また本開示の範囲から逸脱しないで為され得る。
[0022] 本革新の実施形態は、ロケーション分析によるロケーション・データの使用および収集に関わる。1つの潜在的かつ例示的な実施形態では、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムは、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムによって識別されるようなユーザのモバイル・デバイスのロケーションに基づいて複数のユーザに関わるロケーション情報を集め得る。ユーザのロケーションは、マーチャント・ストア・ロケーションのようなエリア内のロケーションに関わるマップ情報に関連して分析され得る。高密度のユーザを有するロケーションは、より低いディスカウントでユーザにオファーを提供し得るか、オファーを全く提供し得ない。低密度のユーザを有するロケーションは、高密度のエリアから低密度のエリアにユーザを向けるために、ロケーションにおける低密度のユーザに基づいてより高いディスカウントでオファーを提供する。
[0023] 図1は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システム100の1つの潜在的な実装を示す。ネットワーク・ベースのポジショニング・システム100は、サーバ・コンピュータ102、アクセス・ポイント112、114、および116、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)接続110、およびユーザ・コンピューティング・デバイス120、122、および124を含む。このようなシステムでは、アクセス・ポイント112−116は、有線または無線接続によって、サーバ・コンピュータ102およびその他任意の利用可能な基盤設備コンピューティング・デバイスに接続され得る。そして、アクセス・ポイント112−116は、WLAN接続110を使用してユーザ・コンピューティング・デバイス122と通信し得る。
[0024] サーバ・コンピュータ102は、ロケーション・データを処理することと、ロケーション・データに関してユーザ・コンピューティング・デバイス120−124と通信することが可能な任意のコンピューティング・デバイスを備え得る。サーバ・コンピュータ102は、ロケーション分析およびロケーション・サービス専用であり得るか、代わって、システムにおいて複数の機能をサービスし得、それらはまた、インターネットのような拡大ネットワークにネットワーク接続を与える。このようなシステムにおいて、ユーザ・コンピューティング・デバイス120−124は、ロケーション・データをサーバ・コンピュータ102に同期して与える間に、サーバ・コンピュータ102を介するアクセス・ポイント112−116を介して、インターネット・データにアクセスし得る。
[0025] このロケーション・データは、アクセス・ポイントとの通信のために往復時間(RTT:round trip time)を測定することによって、特定のアクセス・ポイントに関わる強度マップ(strength map)と共に受信信号強度インジケーション(RSSI:received signal strength indication)測定を使用することによって、ネットワーク支援グローバル・ポジショニング・システム(GPS)測定を使用することによって、または、ロケーション・データを作成する任意の類似したこのような手段によって、作成され得る。そして、このデータは、その時点で所定のユーザ・デバイスによって使用されている特定のアクセス・ポイントを介してサーバ・コンピュータ102にユーザ・デバイスから送られ得る。
[0026] かくして、図1のシステムは、ユーザが、図示されているようにユーザ・コンピューティング・デバイス120−124のようなモバイル・デバイスを使用してアクセス・ポイント112−116を介してネットワークに接続する場合に、機能する。ユーザがアクセス・ポイントを介して接続されている場合、ユーザは、ユーザがシステムに登録している場合に与えられるプリファレンスに基づいて、または匿名で追跡され得る。フリーWi-Fi(登録商標)サービスおよび/または広告クーポン(advertised coupon)または他のオファーは、接続するユーザにインセンティブを与え得る。ロケーション統計データが集められると、サーバは、ロケーション・ベースの分析を使用して、ロケーション・ベースのダイナミック・クーポンを使用したクーポン・サービスにオプトインする(opt-in)ストアに関わるクーポン値を調整し得る。サーバは、分析結果、現在のユーザのロケーション、過去のユーザのロケーション、および/またはその他任意のこのような情報に基づいて、ユーザにクーポンを自動的に送り得る。システムは、サーバが加入しているユーザのロケーションに関連した情報を加入しているストアに提供し得る中央集権システムとして、さらに作用し得る。このような情報は、そのストアにおいて費やされる時間、他のストアにおいて費やされる時間、ストアに関連した広告の近くで費やされる時間、ストアにおいて費やされる時間と広告の近くで費やされる時間との間の関係、ストアにわたる典型的なユーザの活動、および、その他任意のこのようなロケーション情報を含み得る。
[0027] 図2は、図1によって説明されるシステムと共に使用され得るシステムの一態様を示す。図2は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムが展開され得るエリアを示す。図2は、ロケーション262、264、266、268、280、および272を含むエリア210を示す。アクセス・ポイント212、214、216、218および220は、図1において上に説明されているように、ユーザのモバイル・デバイスに関わるネットワーク接続を提供し得る。
[0028] このようなアクセス・ポイントは、エリア内の特定のロケーションに関連し得る。例えば、エリア210が第1の法人によって運営されているショッピング・モールである場合、ロケーション262は、第2の、および異なる法人によって運営されているエリア210内の第1のストアであり得る。そしてアクセス・ポイント212は、ロケーション262においてストアを有するマーチャントによって独立して運営され得、一方で、アクセス・ポイント216、218、および220は、ショッピング・モールのオープン・エリア内に位置され、そのモールを管理する第1の法人によって運営され得る。
[0029] このようなシステムにおいて、1つの団体、例えばモールを運営する第1の法人が、そのモール内のユーザにロケーション・サービスを提供し得、または、すべての団体が、エリア210内のロケーション・サービスを提供し得る独立した第3の団体と契約し得る。かくして、ロケーション・サービスを管理するサーバ・コンピュータ102のようなサーバ・コンピュータは、ネットワークを介してサーバ・コンピュータに送られるアクセス・ポイントおよびユーザ・モバイル・デバイスからのロケーション・データで、遠くに位置付けられ得るか、エリア210内で局所的に動作され得る。モールを運営する第1の法人がローカル・サーバ・コンピュータを使用してロケーション・サービスを提供する場合、個々のマーチャントは、マーチャントのロケーション内の適切なカバレッジを確保するために、または、改良された能力を提供するために、システムにそれらのアクセス・ポイントを統合することを許可され得る。そして、個々のシステムに関して、特定のアクセス・ポイントは、ネットワーク・ロケーション・サービスを管理するサーバ・コンピュータに局所的に接続され得、および、他のアクセス・ポイントは、より広範なネットワーク接続を介して、例えばインターネットにわたって、接続され得る。
[0030] さらに、図2に示されているようなアクセス・ポイントは、例えばエリア210が複数のフロアを含む場合、垂直のロケーション全体を含めて、エリア210の全面にわたって、ネットワーク・ベースのロケーション・サービスを提供するように位置付けられ得る。
[0031] 本書で説明されているように、ユーザという用語は、一般的に、ネットワーク・ベースのロケーション・サービス・システムと相互作用する任意の人に言及する。このようなユーザは、ネットワーク・ベースのロケーション・サービスがサービスを提供するエリア内であり得るか、そのシステムの外であり得る。このような人は、彼らに関連しロケーション・システムと電子的に相互作用するモバイル・デバイスを有し得るが、特定の実施形態、例えば、オファーが、サインまたはスピーカを介して、公衆に放送されている場合では、ユーザは、ロケーション・サービスに登録されていない人であるか、むしろ、関連するモバイル・デバイスを有していない人である。
[0032] 同様に、本書で説明されているように、マーチャントは、ロケーション・サービス・システムによってカバーされるエリア内で動作する任意の売り手またはサービス・プロバイダに言及する。このようなマーチャントは、例えば、モールにおいて特定のロケーションに帰属するストアであり得る。代わって、このようなマーチャントは、パーク内のツアー・コンダクタ、特定のサインに関連したマーケティング法人、またはエリア内で動作するその他任意の売り手またはサービス・プロバイダであり得る。
[0033] 図3は、ネットワーク・ベースのロケーション・サービスを有するエリア300を示し、ここにおいてユーザ密度は、ユーザ・ロケーション・データを使用して識別され得る。ユーザがエリア300に入ると、このようなユーザによって持ち運ばれるモバイル・デバイスが、エリア300内のアクセス・ポイントと受動的または積極的に通信し始め得、モバイル・デバイスのロケーションがエリア300をカバーするネットワーク・ベースのポジショニング・システムによって決定されることを可能にする。ネットワーク・ベースのポジショニング・システムの一部であるサーバ・コンピュータは、ユーザからロケーション・データを受信し、ユーザからのロケーション・データを使用してユーザ密度を計算し得る。
[0034] 図3に示されているように、高いユーザ密度のロケーション388、中間のユーザ密度のロケーション390、および低いユーザ密度のロケーション392が識別され得る。ユーザ密度におけるさらなる勾配または変動が、図3における破線の密度リングによって示されるように、識別され得る。そして、他の個々のユーザ・ロケーション情報と共に個々のユーザ・ロケーションを処理してロケーション・データにおけるパターンを識別するこのようなユーザ・ロケーション分析は、エリア300の外のユーザを含むシステムの任意のユーザに関わるオファーを作成するために使用され得る。
[0035] 図4は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムを使用してエリア内のユーザのためのオファーを作成する1つの潜在的な方法を説明する。ステップS402では、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにおいて複数のユーザに関わるロケーション情報が決定される。ステップS404では、複数のユーザに関わるロケーション情報が、エリア内の特定のロケーションまたはそのエリアに関わるオファーを作成するためのルールのセットと共に分析され得る。例えば、特定のユーザまたはユーザのグループに関わるロケーション履歴、購入履歴、または活動履歴が、システムによって使用され得る。さらなる例として、エリア300内の複数のユーザに関わるロケーション・データが、低いユーザ密度のロケーション392によって示されているユーザ密度情報を識別するために分析される場合、オファーは、ロケーション372において動作するストアに関わる標準のディスカウントより高いディスカウントで作成され得る。
[0036] エリアに関連したルールは、ロケーション・データに応答してシステムによって任意の選択された作用を決定し得る。例えば、高いまたは低い密度のようなロケーションの識別に関わる密度しきい値は、密度しきい値に関連した特定のオファーで、ルールによって確立され得る。追加のルールは、システムに接続されたユーザの推定のパーセンテージに関連したデータの質に関連し得る。任意の所定の時間においてシステムに接続されたユーザの絶対数が正確な密度情報を提供するのに不十分である場合、またはモバイル・デバイスを使用してシステムに接続されたユーザ全体のパーセンテージが低い場合の、ユーザ密度のようなロケーション分析におけるエラー率または総合密度の推定に関して、システムは、システムに接続されたユーザの数が増加しデータがより信頼できるものとなるまで、密度のような特定のロケーション分析に基づいてオファーを作成し得ない。
[0037] 特定のロケーション測定基準(specific location metrics)をもたらすロケーション分析およびロケーション・データを使用して、ロケーション・データは、ダイナミック・クーポンを作成するために使用され得る。本書で説明されているようなロケーション・ベースの分析システムは、時間とともに生じるユーザ・ロケーションにおける変化およびユーザ・ロケーションを識別し得る。実時間またはほぼ実時間のユーザ情報が、ロケーション・データから計算されたロケーション測定基準および測定されたロケーション・データに直接に応答して、専用のダイナミック・オファーに使用され得る。例えば、時間とともに生じるユーザ密度における変動が、ディスカウント・パーセンテージ、ディスカウントに関して提供されるアイテム、または、ロケーション・データに応答した実時間における他のこのようなオファーを調整し得る。
[0038] 最後に、ステップS406において、ロケーション・データに応答して決定されかつ作成されるクーポンまたはオファーが、ユーザに送られ得る。ステップS404と同時に、オファーの通信が、ルールのセットによってさらに識別され得る。特定の実施形態では、オファーは、オファーが作成される時間の関連するエリア内の、および、ネットワーク・ベースのロケーション・システムに接続されたユーザのモバイル・デバイスに送られ得るのみである。他の実施形態では、オファーは、オファーが作成される時間のエリアの特定のロケーション内のユーザに搬送され得るのみである。例えば、ロケーション・システムに接続されたモバイル・デバイスを有する高いまたは中間の密度のロケーション内のユーザのみが、低いユーザ密度のロケーションにおいて、またはその近くにおいて、マーチャントに対するオファーを受信し得る。
[0039] 他の代替の実施形態では、オファーが作成されている時間においてエリア内にユーザが目下位置していない場合であっても、システムに接続されたすべてのユーザがオファーを受信し得る。このようなオファーは、特定の時間制限、例えば指定の数分間または指定の数時間を有し得る。またさらなる代替の実施形態では、オファーが、システムで登録されていない、またはシステムに接続されていない人に送られ得る。例えば、エリア内の、またはエリア内の高い密度のロケーションにおける、電子広告板が、その広告板の近くの全ての人に対してオファーを放送し得、または、スピーカが、ロケーション分析に応答して作成されるオファーを通知し得る。このようなオファーは、オファーに関連した任意のタイム・パラメータ内のマーチャントに対するオファーを受け取りかつオファーの通知を受信する全ての人に対して、作成され得る。
[0040] 図5は、複数の実施形態の複数の態様を含み得る1つの潜在的な代替の方法を説明する。図5は、マーチャント・オファーおよびロケーション分析に関わるネットワーク・ベースのポジショニング・システムからのロケーション・データを使用するための代替の方法を説明する。
[0041] ステップS500では、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したネットワーク・ベースのロケーション分析システムが、ユーザ登録情報を受け取り得る。このような登録情報は、人口統計データ、オファー・プリファレンス、プライバシー・プリファレンス、識別データ、ユーザ名、パスワード、またはその他任意のこのような関連した個々のユーザ・データを含み得る。ユーザは、システムからオファーを受信し、および、ユーザのモバイル・デバイスがネットワーク・ベースのロケーション・サービスに関連したエリア内にあるときにユーザのさらなる追跡を可能にするように、システムに1つ以上のモバイル・デバイスをさらに登録し得る。特定のサービスが複数のエリアに関連する場合、ユーザは、ユーザがどのエリアにおいてサービスを受信することを望むかを選択するためのオプション、または、特定のエリアに関わる他の選択を有し得る。
[0042] このようなオプションを選択する特定のユーザに関して、個別の消費者プロフィールが、買い物客が訪れるストア、ユーザが訪れるストアまたはモール内のロケーション、および購入される製品に基づいて作成され得る。そして、消費者プロフィールにマッチするクーポンが、双方向の購買経験を作成するために、過去の購入活動に基づいて作成され得る。このようなオプションは、ネットワーク・ベースのロケーション・サービスを動作するシステムまたはサーバ・コンピュータの一部としてデータベースに記憶され得る。
[0043] マーチャントもまた、このようなシステムに登録し得る。マーチャント登録は、ネットワーク・ベースのポジショニング・システム内のマーチャント・オペレーテッド・アクセス・ポイントを統合すること、システムによって計算されるロケーション分析に応答してなされ得るダイナミック・オファーの調整、および、オファー・ディスカウント量、オファー・タイプを選択することを含み得る。マーチャントはまた、システムへの参入に関わる料金を支払い得、および、マーチャントに関連したロケーションの近くまたはエリアにわたるユーザの活動を示し得るロケーション履歴データを受信することを選択し得る。
[0044] ステップS502では、システムが、ネットワーク・ベースのポジショニング・システムに関連したエリアにおける複数のユーザに関わるロケーション情報を決定する。上に説明されるように、このような情報は、アクセス・ポイントとの通信に関わるRTTを測定することによって、特定のアクセス・ポイントに関わる強度マップと共にRSSI測定を使用することによって、ネットワーク支援のGPS測定を使用することによって、取得され得る。他の実施形態では、例えば、ロケーション・サービス・システムに接続されたマーチャント・オペレーテッド・アクセス・ポイントにおいて、ユーザに関わる一般的なロケーションが、ユーザがマーチャントによって動作されるアクセス・ポイントと通信状態にあることを識別することによって、確立され得る。
さまざまな異なる実施形態では、このようなロケーション・データの任意の組合せが、システムによって使用され得る。
[0045] ステップS504では、ユーザ・ロケーション情報は、ネットワークに関連したエリア内でのユーザ密度分布を決定するために分析され得る。このようなユーザ密度分布は、個々のユーザに関わるプライバシーを維持しながら広範囲のユーザからのロケーション情報を組み込み得、かくして、個々のユーザのロケーションを示すマップによって、より大きなプライバシーを可能にし得る。さらに、ユーザ密度のようなロケーション分析測定基準は、他のソースからのデータによって補完され得る。例えば、あるエリアまたはロケーション内の潜在的なユーザまたは消費者の一部に関わるデータを受信するのみであるネットワーク・ベースのロケーション・サービス・システムからのユーザ・ロケーション情報は、カメラまたはマイクロフォンからのユーザ密度推定値のような、ユーザ密度に関わる追加の情報によって、補完され得る。このような情報は、ユーザ密度推定値におけるより優れた正確性、および、かくして特定のユーザ密度に関連したオファーを作成する際のより優れた正確性を可能にするために、システムに統合され得る。
[0046] そして、ステップS506では、特定の時間からのロケーション情報を使用して計算されたユーザ密度分布は、ユーザ密度分布履歴と統合され得る。このようなユーザ密度分布履歴は、図1のコンピューティング・デバイス102のようなネットワーク・ベースのロケーション・サービスの一部であるサーバ・コンピューティング・デバイス内のデータベースにおいて記憶され得る。このような履歴は、ユーザ密度におけるいかなる突然の変化も、ロケーション間のユーザの推移に関して、モバイル・デバイスとしてのデータのアウトライヤーまたはエラーによるものではないことを証明するために使用され得る。このようなユーザ密度分布履歴はまた、オファーの有効性におけるフィードバックのために使用され得、下記にさらに説明されるように、同様に特定の低い密度の時間において、低い密度のエリアにユーザを駆り立てるために使用され得る。
[0047] ステップS508では、オファーが、ユーザ密度分布データに基づいてシステムのサーバ・コンピュータ内で自動的に作成され、およびS510において、オファーがユーザに送られる。図4に説明されるように、オファーの作成および送信は、登録されたユーザの単一のグループに、一般的な公衆に、または、ユーザの任意の潜在的なグループに向けられ得る。さらに、複数のオファーが、同時に、または単一の送信として、作成および送信され得る。
[0048] ステップS512では、エリア内のユーザに関わる追加のロケーション情報が集められる。このようなデータは、特定の期間において、またはシステムによって継続的に、集められ得る。ユーザがシステムにモバイル・デバイスを登録するとき、ユーザは、例えば登録の時間に応じて、ネットワーク・ベースのロケーション・サービス・システムとの通信を可能にするモバイル・デバイス内にアプリケーションをインストールし得、これによって、アプリケーションは、モバイル・デバイスがエリア内にあるときを自動的に識別し、ロケーション・データを提供するためにロケーション・サービス・システムとの通信を開始し得る。追加のオファーが、システムにより詳細な、またはより規則的なロケーション・データを提供するユーザに、与えられ得る。
[0049] 追加のロケーション・データがステップS512において集められると、密度分布履歴およびユーザ活動が更新される。このことは、特定のオファーと相互に関連し得る特定のユーザの活動および密度分布における変化を観察することを、システムに可能にし得る。さらに、時間をかけて、同様のオファーが、エリア内の異なるロケーションに関して、および、異なる時間において繰り返されると、異なるオファーの有効性が、ユーザ密度分布履歴でデータベースにおいて数値化されかつ記憶され得る。
[0050] ステップS514では、ユーザ密度分布における変化およびユーザの活動に影響を与えることの異なるオファーに関わる有効性のデータが、マーチャントに提供され得る。このことに続いて、マーチャントまたはシステム・オペレータは、オファーに対するこれらの観察されたユーザ応答に基づいて、未来のオファーに関わるルールを修正し得る。このことは、例えば、オファーを作成してユーザにオファーを送るためのしきい値を変えること、または、オファーの量を増加または低減することによって、為され得る。
[0051] ステップS516では、オファーの有効性、ユーザ密度分布、および個々のユーザの活動データを含む、ロケーション分析データおよびロケーション・データは、登録選択(registration selection)に基づいてマーチャントに提供され得、これによって、マーチャントは、個々のマーチャントによって、個々の分析に関わるこのデータを使用し得る。追加の詳細が、特定のマーチャントに提供され得る。このような詳細は、そのストアにおいて費やされる時間、他のストアにおいて費やされる時間、ストアに関わる広告の近くで費やされる時間、広告の近くで費やされる時間とストアにおいて費やされる時間との間の関係性、ストアにわたる典型的なユーザ活動、および、ストアまたは近くのストアに関連したオファーに応答したストアへの個々の活動またはユーザ密度における変化、を含み得る。マーチャントは、ステップS500において述べられているような登録の詳細を修正し、または、S516においてマーチャントに提供されるデータに基づいて、S514において説明されているようにオファーを修正し得る。
[0052] 図6は、1つ以上の実施形態が実装され得るコンピューティング・システムの一例を示す。図6に示されているようなコンピュータ・システムは、前述されたコンピュータ制御のデバイスの一部として組み込まれ得る。例えば、コンピュータ・システム600は、本願において述べられているサーバ・コンピュータ102および/またはユーザ・モバイル・コンピューティング・デバイス120−124のコンポーネントのいくつかを示すことができる。図6は、本書で説明されているような、さまざまな他の実施形態によって提供される方法を実施することができ、および/または、ホスト・コンピュータ・システム、リモート・キオスク/端末、販売時点管理デバイス(point-of-sale device)、モバイル・デバイス、および/またはコンピュータ・システムとして機能することができる、コンピュータ・システム600の一実施形態の概略図を提示する。図6は、さまざまなコンポーネントの一般化された図を提示することを意図しているのみであり、これらのうちの任意のものまたはすべてが、必要に応じて使用され得る。したがって、図6は、個々のシステム要素が、どのように相対的に分離した、または相対的により統合された方法で実装され得るかを、大まかに示す。
[0053] バス605を介して電気的に接続されることができる(または、そうでなければ、必要に応じて通信状態にあり得る)ハードウェア要素を備えるコンピュータ・システム600が、示されている。ハードウェア要素は、1つ以上の汎用プロセッサ、および/または1つ以上の専用プロセッサ(例えば、デジタル信号処理チップ、グラフィック・アクセラレーション・プロセッサ、および/または、類似のもの)を含むがこれに限らない1つ以上のプロセッサ610と、マウス、キーボード、および/または類似のものを含むことができるがこれに限らない1つ以上のインプット・デバイス615と、ディスプレイ・デバイス、プリンタ、および/または類似のものを含むことができるがこれに限らない1つ以上のアウトプット・デバイス620を含み得る。
[0054] コンピュータ・システム600は、1つ以上の非一時的な記憶デバイス625をさらに含み得(および/またはそれと通信状態であり得)、それは、ローカルおよび/またはネットワーク・アクセス可能記憶装置を備えることができるがこれに限らず、および/または、ディスク・ドライブ、ドライブ・アレー、光学記憶デバイス、半導体記憶デバイス、例えばランダム・アクセス・メモリ(「RAM」)、および/または、読み取り専用メモリ(「ROM」)、を含むことができるがこれに限らず、それは、プログラム可能な、フラッシュ・アップデート可能な、および/または、類似のものであることができる。このような記憶デバイスは、さまざまなファイル・システム、データベース構造、および/または類似のものを含むがこれに限らない、任意の適切なデータ・ストアを実装するように構成され得る。
[0055] コンピュータ・システム600はまた、通信サブシステム630を含み得、それは、モデム、ネットワーク・カード(有線または無線の)、赤外線の通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/または、チップセット(例えば、Bluetooth(登録商標)・デバイス、802.11デバイス、Wi-Fiデバイス、WiMax(登録商標)デバイス、セルラー式通信設備など)、および/または、類似の通信インターフェースを含むことができるがこれに限らない。通信サブシステム630は、データがネットワーク(例えば、一例と称して以下に説明されるネットワーク)、他のコンピュータ・システム、および/または、本書に記載のその他任意のデバイスと交換されることを可能にし得る。多くの実施形態では、コンピュータ・システム600は、非一時的ワーキング・メモリ635をさらに備え、それは、上に説明されているような、RAMまたはROMデバイスを含むことができる。
[0056] コンピュータ・システム600はまた、ワーキング・メモリ635内に目下位置されていると示されている、ソフトウェア要素を備えることができ、それは、オペレーティング・システム640、デバイス・ドライバ、実行可能なライブラリ(executable libraries)、および/または、他のコード、例えば、1つ以上のアプリケーション・プログラム645を含み、それは、さまざまな実施形態によって提供されるコンピュータ・プログラムを備え得、および/または、本書に示されているような他の実施形態によって提供される、システムを構成、および/または方法を実装するように設計され得る。単なる例として、上述された(複数を含む)方法に関して説明された1つ以上の手順は、コンピュータ(および/またはコンピュータ内のプロセッサ)によって実行可能な命令および/またはコードとして実装され得、一態様では、このようなコードおよび/または命令は、汎用コンピュータ(または他のデバイス)を、説明された方法にしたがって1つ以上の動作を実施するように適合および/または構成するために、使用されることができる。
[0057] これらの命令および/またはコードのセットは、コンピュータ可読記憶媒体、例えば、上に説明された(複数を含む)記憶デバイス625において記憶され得る。いくつかの事例では、記憶媒体は、コンピュータ・システム、例えばコンピュータ・システム600内で組み込まれ得る。他の実施形態では、記憶媒体は、(例えば、コンパクト・ディスクのような取り外し可能な媒体のように、)コンピュータ・システムから分離し得、および/または、インストール・パッケージ(installation package)において与えられ得、これによって、記憶媒体は、それに記憶されたコード/命令を有する汎用コンピュータをプログラム、構成、および/または適合するように使用されることができる。これらの命令は、実行可能なコードの形態をとり得、それは、コンピュータ・システム600によって実行可能であり、および/または、インストール可能なコードおよび/またはソースの形態をとり得、それは、(例えばさまざまな一般的に利用可能なコンパイラ、インストール・プログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのうちの任意のものを使用して、)コンピュータ・システム600におけるインストールおよび/またはコンピレーションにおいて、実行可能なコードの形態をとる。
[0058] 相当な変形例が、特定の要件にしたがって為され得る。例えば、専用のハードウェアが使用され得、および/または、特定の要素が(アプレットなどのようなポータブル・ソフトウェアを含む)ソフトウェア、ハードウェア、またはそれら両方において実装され得る。さらに、特定の機能を提供するハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントは、(特殊コンポーネントを有する)専用のシステムを備えることができ、または、より一般的なシステムの一部であり得る。例えば、コンテキスト支援サーバ140によるアクティビティの選択に関連して本書で説明された特徴のいくつか、またはすべてを提供するように構成されているアクティビティ選択サブシステムは、専用のもの(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、ソフトウェア法など)、または一般的なもの(例えば、(複数を含む)プロセッサ610、アプリケーション645など)であるソフトウェアおよび/またはハードウェアを備えることができる。さらに、ネットワーク・インプット/アウトプット・デバイスのような他のコンピューティング・デバイスへの接続が、用いられ得る。
[0059] いくつかの実施形態が、本開示にしたがって方法を実施するように、コンピュータ・システム(例えば、コンピュータ・システム600)を用い得る。例えば、説明された方法の手順のうちのいくつかまたは全ては、ワーキング・メモリ635に含まれる(オペレーティング・システム640、および/または他のコード、例えばアプリケーション・プログラム645に組み込まれ得る)1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行するプロセッサ610に応答して、コンピュータ・システム600によって実施され得る。このような命令は、(複数を含む)記憶デバイス625のうちの1つ以上のような、他のコンピュータ可読媒体からワーキング・メモリ635に読み込まれ得る。単なる例として、ワーキング・メモリ635に含まれる命令の複数のシーケンスの実行は、本書に説明された方法の1つ以上の手順を、(複数を含む)プロセッサ610に実施させ得る。
[0060] 本書で使用されているような「マシン可読媒体(machine-readable medium)」および「コンピュータ可読媒体(computer-readable medium)」という用語は、マシンを特定のやり方で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体に言及する。コンピュータ・システム600を使用して実装される実施形態では、さまざまなコンピュータ可読媒体が、実行のために(複数を含む)プロセッサ610に命令/コードを提供することに関与し得、および/または、このような命令/コード(例えば信号)を記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装では、コンピュータ可読媒体は、物理的な、および/または具体的な記憶媒体である。このような媒体は、非揮発性の媒体、揮発性の媒体、および伝送媒体を含むがこれに限らない、多くの形態をとり得る。非揮発性の媒体は、例えば、(複数を含む)記憶デバイス625のような光学および/または磁気ディスクを含む。揮発性の媒体は、ワーキング・メモリ635のようなダイナミック・メモリを含むがこれに限らない。伝送媒体は、限定しないで、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバを含むがこれに限らず、それは、バス605を備えるワイヤ、および、通信サブシステム630のさまざまなコンポーネント(および/または、通信サブシステム630が他のデバイスとの通信を提供するための媒体)を含む。したがって、伝送媒体はまた、(電波および赤外線のデータ通信の間に生成されるような、電波、音響波、および/または光波を含むがこれに限らない)波の形態をとることができる。
[0061] 物理的および/または具体的なコンピュータ可読媒体の共通の形態は、例えば、フロッピー(登録商標)・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディスク、磁気テープ、または、その他任意の磁気媒体、CD-ROM、その他任意の光学媒体、パンチカード、ペーパーテープ(papertape)、その他任意の穴のパターンを有する物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FRASH−EPROM、その他任意のメモリー・チップ、またはカートリッジ、以下に説明されるような搬送波、またはコンピュータが命令および/コードを読み取ることができるその他任意の媒体を含む。
[0062] コンピュータ可読媒体のさまざまな形態は、実行のための(複数を含む)プロセッサ610に1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを搬送することに関与し得る。単なる例として、命令は、リモート・コンピュータの光学ディスク、および/または磁気ディスクにおいて最初に搬送され得る。リモート・コンピュータは、それのダイナミック・メモリに命令をロードし、および、コンピュータ・システム600によって実行されるように、および/または受信されるように、伝送媒体によって、信号として命令を送信し得る。これらの信号は、電磁気の信号、音響信号、光学信号、および/または類似の形態であり得、上で命令が本発明のさまざまな実施形態にしたがって符号化されることができる搬送波の全ての例である。
[0063] 通信サブシステム630(および/または、それのコンポーネント)は、一般に信号を受信し、そしてバス605は信号(および/または、信号によって搬送されるデータ、命令など)をワーキング・メモリ635に搬送し、それから(複数を含む)プロセッサ605が命令を取得し、命令を実行する。ワーキング・メモリ635によって受信される命令は、(複数を含む)プロセッサ610による実行の前または後に、非一時的な記憶デバイス625上で選択的に記憶され得る。
[0064] 上述された方法、システム、およびデバイスは、例である。さまざまな実施形態が、必要に応じて、さまざまな手順またはコンポーネントを、省略し、置き換え、または追加し得る。例えば、代替の構成では、説明された方法が、説明された順序とは異なる順序で実施され得、および/または、さまざまな段階が、追加され、省略され、および/または組み合わせられ得る。また、特定の実施形態に関して説明された特徴は、さまざまな他の実施形態において組み合され得る。実施形態の異なる態様および要素が、類似のやり方で組み合され得る。また、技術が発達し、かくして、要素の多くが、本開示の範囲を特定の例に限定しない例である。
[0065] 特定の詳細が、実施形態の完全な理解を提供するために、説明において与えられる。しかしながら、実施形態は、これらの特定の詳細なしで実行され得る。例えば、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技術は、実施形態を曖昧にすることを避けるために、不要な詳細なしで示されている。この説明は、例としての実施形態のみを提示しており、本発明の範囲、適用可能性、または構成を限定することは意図されていない。むしろ、実施形態の前述の説明は、本発明の実施形態を実装するための実施可能要件(enabling description)を当業者に与えるだろう。さまざまな変更が、本発明の範囲または精神から逸脱しないで、要素の配置および機能において為され得る。
[0066] また、いくつかの実施形態が、フロー図として示されているプロセスとして、説明された。各々が順次的なプロセスとして複数の動作を説明し得るが、これらの動作の多くが、並行して、または同時に実施されることができる。加えて、動作の順序は、再配置され得る。プロセスは、図に含まれていない追加のステップを有し得る。さらに、方法の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または、それらの任意の組合せによって実装され得る。
ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装される場合、関連した課題を実施するためのコード・セグメントまたはプログラム・コードは、記憶媒体のようなコンピュータ可読媒体において記憶され得る。プロセッサは、関連した課題を実施し得る。
[0067] いくつかの実施形態を説明したが、さまざまな修正、代替の構造および同等のものが、本開示の精神から逸脱しないで使用され得る。例えば、上記の要素は、単により大きなシステムのコンポーネントであり得、ここにおいて他のルールが本発明のアプリケーションにまさるか、そうでなければ本発明のアプリケーションを修正し得る。また、複数のステップが、上記の要素が考慮される前、間、または後に着手され得る。したがって、上記の説明は、本開示の範囲を限定しない。