JP2016500090A - 薬学処方物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、(a)式(1)の化合物【化1】(ここで、R1、R2、R3およびR4は置換基であり、それらのうちの少なくとも1つがカルボランクラスターを含み、そしてMは2つの水素イオンと1つまたは2つの金属イオンから選択され、ここで、存在する任意の金属イオンは1つまたはそれ以上のカウンターイオンによって電荷平衡化されている)、ならびに(b)賦形剤であって:(i)溶媒としてのジメチルアセトアミド;および(ii)テトラグリコール;プロピレングリコール;ポリエチレングリコール;およびノニオン性界面活性剤の1つまたはそれ以上;を含む共溶媒;を含む賦形剤を含む、薬学組成物を提供する。この薬学組成物は、癌の放射線治療における放射線増感剤として有用である。

Description

本発明は、癌のための放射線治療において放射線増感剤として有用である、カルボラン含有メタロポルフィリンを含む薬学組成物に関する。
多くのアプローチが癌治療に取り込まれ得る。一つのアプローチは、放射線増感剤を放射線治療とともに使用することである。この2つの方面からのアプローチは、癌治療法の成功の可能性を増加させる。放射線増感剤は、患者に投与されたとき、腫瘍を放射線治療に対し、より感受性を高くし、または、電離放射線に続き利用可能なフリーラジカルを増加させるような酸素類似物のようにふるまう化合物である。後者のタイプの化合物は、重症の細胞および起こりつつある細胞死における修復メカニズムとなる。
放射線増感剤は、専門家による時間のかかる投与を伴う。それは、治療に関わる医療施設にとっても費用がかかる。放射線増感剤は、一般的に、投与に非常に時間がかかる大量液量にて静脈投与されるか、注射することによりなされ、そして単一用量は、1日以上にわたる投与を伴い得る。投与のこの侵襲的特性は、感染リスクのある多数の刺し傷につながり得る。
最も重要なことは、放射線増感剤の投与が患者に苦痛を伴うことである。しかしながら、腫瘍内で治療に効果的なレベルを維持するためには、放射線に対する感受性を高める放射線増感剤は毎日投与され得る。毎日の照射はその後行われる。放射線増感剤として使われる細胞毒性のあるいくつかは、より低頻度、一般に、3〜4日に一度、または週に少なくとも1度(例えばシスプラチン)で投与され得る。
放射線増感剤の投与に比べれば、照射は比較的単純なステップである。照射は、しばしば5日間の間行われ、その後、患者には、その患者の臨床医によって立案された治療クールが完了するまでサイクルが繰り返される前に2日間の休みがある。治療クールの長さは、特に、患者、癌のタイプおよび癌のステージに依存する。
癌治療に用いるための放射線増感剤の例としては、ホウ素含有化合物、およびより特定には、国際公開第2008/133664号に開示されたカルボラン含有ニトロポルフィリン化合物が挙げられる。
本発明は、カルボラン含有ポルフィリン化合物の改良された製剤、および特に水性媒体中でポルフィリン化合物の高められた可溶化性(solubilisation)を提供する製剤を提供する。
したがって、第1の局面では、本発明は、薬学組成物であって
(a)式(1)の化合物:
Figure 2016500090
(ここで、R、R、RおよびRは、電子求引性基、−NO、−NH、ハロゲン、または以下の式:
Figure 2016500090
で表される置換基(ここで、Yは、フェニル環上のオルト位、メタ位またはパラ位にあり得、そして水素、ヒドロカルビル、非芳香族炭素環、非芳香族ヘテロ環、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルから選択され);あるいは
ヒドロキシ、アルコキシ、−C(O)OR、−SOR、−SO、ニトロ、アミド、ウレイド、カルバマト、−SR、−NRまたはポリアルキレンオキサイドから選択される1つから4つの親水性基で置換された、ヒドロカルビル、非芳香族炭素環、非芳香族ヘテロ環、アリール、アルキルアリールまたはアリールアルキル基;あるいは
以下の式(3)により表される置換基
Figure 2016500090
から選択され、
ただし、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、式(2)で表される置換基であり、ここでYは式(3)を表し;
ここで:
Xは、酸素または硫黄から選択され;
、R、R、R、R、R10およびR11は、水素およびCからCヒドロカルビルから選択され;
Zは、かご型構造内に、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも3個のホウ素原子、または少なくとも1個の炭素原子および少なくとも5個のホウ素原子を含むカルボランクラスターであり;
rは0または1から20の整数であり;
aは、1から4の整数を表し;そして
ただし、R、R、R、およびRの少なくとも1つは、電子求引性基、−NO、−NHまたはハロゲンであり;そして
Mは、2個の水素イオン、1つの一価の金属イオン、2つの一価の金属イオン、二価の金属イオン、三価の金属イオン、四価の金属イオン、五価の金属イオン、および六価の金属イオンから選択され、ここで、1つの一価の金属イオンから誘導された該ポルフィリン金属錯体は、カウンターカチオンによって電荷平衡化され、そして三価、四価、五価または六価の金属イオンから誘導された該ポルフィリン金属錯体は、適切な数のカウンターアニオン、ジアニオン、またはトリアニオンによって電荷平衡化されている)、ならびに
(b)以下を含む賦形剤:
(i)溶媒としてのジメチルアセトアミド;ならびに
(ii)1つまたはそれ以上の薬学的に許容され得るグリコールまたは界面活性剤成分を含む共溶媒;
を含む、薬学組成物を提供する。
本発明の実施形態における共溶媒は、(i)グリコール、(ii)界面活性剤、または(iii)グリコールおよび界面活性剤を含む。
本発明によれば、薬学組成物は、一般式(1)の化合物を含有する。本発明の実施形態では、R、R、RおよびRの少なくとも1つがハロゲンである。ハロゲンは、塩素、フッ素、臭素およびヨウ素から選択され得、そして好ましくは臭素である。
、R、RおよびRの少なくとも1つが、−NOおよび式(2)から選択され得る。本発明の特定の実施形態では、R、R、RおよびRの少なくとも2つが、−NOおよび式(2)から選択される。例えば、R、R、RおよびRの2つが−NOであり得、そしてR、R、RおよびRの2つが式(2)であり得る。
特定の実施形態では、RおよびRがNOであり、そしてRおよびRが式(2)である。
本発明の実施形態では、RおよびRがトランス位にある。
Yは、適切には、ヒドロカルビル基である。ヒドロカルビル基は、1〜20個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のヒドロカルビル基であり得、3つまでの二重結合または三重結合を任意に含み得る。好ましくは、ヒドロカルビル基は、以下から選択される非環式ヒドロカルビル基である:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、3−ブチニル、2−メチル−2−ブテニル、n−ペンチル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、およびエイコシル。
ヒドロカルビル基は、置換されてないものであっても、またはヒドロカルビル基が許容し得る程度の数(好ましくは、1および4の間)の親水性基で置換されたものであってもよい。好ましくは、親水性基は、ヒドロキシ、アルコキシ、−C(O)OR、−SOR、−SO、ニトロ、アミド、ウレイド、カルバマト、−SR、−NRおよびポリアルキレンオキサイドから選択される。好ましくは、R、R、R、RおよびRは独立して、水素および上で定義したようなヒドロカルビル基から選択される(但し、R、R、RおよびRのヒドロカルビル基が1〜4個の炭素原子を含むことを除く)。
ヒドロカルビル基の炭素原子はまた、1〜4個のヘテロ原子で置換されていてもよい。本明細書中において、ヘテロ原子はO、S、NまたはNR10である。R10は、水素および上で定義したようなヒドロカルビル基から選択される。ヘテロ原子同士は一般には隣接せず、そして好ましくは、少なくとも1の炭素原子によって互いから離れている。好ましくは、各2個の炭素原子につきわずか1個のヘテロ原子が存在する。
Yは、非芳香族炭素環またはヘテロ環であり得る。好ましくは、非芳香族炭素環またはヘテロ環は、4、5、6、7、または8員の炭素環またはヘテロ環である。環は、飽和されていてもよく、または炭素環が許容し得る程度の数の不飽和(すなわち、二重もしくは三重)結合を含んでもよい。
飽和炭素環は、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、およびシクロペンタン環から選択され得る。好ましくは、不飽和炭素環は、シクロブテン環、シクロペンテン環、シクロヘキセン環、および1,3−シクロヘプタジエン環から選択される。
好ましくは、Yは、ヘテロ環である。好ましくは、ヘテロ環は、ヘテロ原子が許容し得る程度の数(例えば、1〜4個)のヘテロ原子(すなわち、O、S、NまたはNR10)を含む。好ましくは、飽和および不飽和非芳香族ヘテロ環は、ピロリジニル環、ピペリジン環、ピペラジン環、テトラヒドロフラン環、フラン環、チオフェン環、1,3−オキサゾリジン環、イミダゾール環、およびピロール環から選択される。好ましくは、ヘテロ環は、上で定義したようなヒドロカルビルで、または同様に上で定義したような1〜4個の親水性基で任意に置換されていてもよい。
Yは、非芳香族炭素環またはヘテロ環であり得る。好ましくは、非芳香族炭素環またはヘテロ環は、二環であり得る。好ましくは、炭素環は、ビシクロ[2.2.2.]オクタン、ビシクロ[3.1.1.]ヘプタン、ビシクロ[3.3.0.]オクタン、およびビシクロ[4.3.0.]ノン−3−エンから選択される。好ましくは、非芳香族ヘテロ環は、1,4アザビシクロ[2.2.2.]オクタンおよび2−アザビシクロ[3.1.1.]ヘプタンから選択される。
Yは、アリール基であり得る。好ましくは、アリール基は、芳香族炭素環基またはヘテロ環基のいずれかであり得る。芳香族炭素環は、好ましくはフェニルである。アリール環は、上で定義したようなヒドロカルビルで任意に置換され、アルキルアリール基またはアリールアルキル基を生じていてもよい。好ましくは、アリール基、アルキルアリール基およびアリールアルキル基は、上で定義したような1〜4個の親水性基で置換されていてもよい。
Yは、芳香族ヘテロ環であり得る。好ましくは、芳香族ヘテロ環は、1〜4個のヘテロ原子、すなわち、O、S、NまたはNR10、を含む。好ましくは、環は、代表的には5、6または7員である。好ましくは、芳香族ヘテロ環は、チオフェン環、ピリジン環、オキサゾール環、チアゾール環、オキサジン環およびピラジン環から選択される。芳香族ヘテロ環は、上で定義したような1〜4個の親水性基で置換されていてもよい。
好ましくは、上記環のいずれかがまた、1〜3個の追加の5、6または7員のアリール環に縮合され得る。好ましくは、縮合環は、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、トリフェニレン環、クリセン環、インドリン環、キノリン環、およびテトラアザナフタレン(プテリジン)環から選択される。
Yは、アルコキシ基であり得る。好ましくは、アルコキシ基は、上で定義したようなヒドロカルビル部分を含む。好ましくは、アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシおよびドデシルオキシから選択される。
Yは、ポリアルキレンオキサイドであり得る。好ましくは、ポリアルキレンオキサイドは、式−(CH−O−[(CH−O−]−[(CH−O−]−(CH−OR’(ここで、独立して、dは0であるか、または1〜10の整数であり、eは0であるか、または1〜10の整数であり、fは1〜10であり、gは1〜10であり、xおよびyは各々独立して1または0であり、そしてR’はHまたは既に定義したようなヒドロカルビル基のいずれかであり、但し、eが0であるとき、xは0であり;fが0であるとき、yは0であり;eが0でないとき、xは1であり;そしてfが0でないとき、yは1である)によって定義される。好ましくは、ポリアルキレンオキサイドはポリエチレンオキサイドである。ポリエチレンオキサイドは、式−(CH−O−[(CH−O−]−[(CH−O−]−(CH−OR’(ここで、独立して、dは0または2であり、eは0または2であり、fは0または2であり、gは2であり、xおよびyは各々独立して1または0であり、そしてR’はHまたはエチル基のいずれかであり、但し、eが0であるとき、xは0であり;fが0であるとき、yは0であり;eが0でないとき、xは1であり;そしてfが0でないとき、yは1である)によって定義される。
本発明の好ましい実施形態では、Yはメタ位にある。
Mは、一価のイオンであり得、そしてLi+1、Na+1、K+1、Cu+1、Ag+1、Au+1およびTl+1から選択され得る。好ましくは、Mは銅である。Mが1つの一価の金属イオンである場合、生じたポルフィリン金属錯アニオンは、カウンターカチオンによって電荷平衡化される。好ましくは、カウンターカチオンは、前出の一価の金属イオン、ならびにアンモニウムカチオンおよびホスホニウムカチオンのいずれかから選択される。好ましくは、カウンターカチオンは、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、テトラフェニルアンモニウム、テトラメチルホスホニウム、テトラブチルホスホニウムおよびテトラフェニルホスホニウムから選択される。カウンターカチオンは、ポルフィリン金属錯体となんらかの形態で結合または会合され得る。
Mは、二価の金属イオンであり得る。好ましくは、二価の金属イオンは、V2+、Mn2+、Fe2+、Ru2+、Co2+、Ni2+、Cu2+、Pd2+、Pt2+、Zn2+、Ca2+、Mg2+、Sr2+およびBa2+から選択される。
Mは、三価の金属イオンであり得る。好ましくは、三価の金属イオンは、Gd3+、Y3+、In3+、Cr3+、Ga3+、Al3+、Eu3+およびDy3+から選択される。
Mはまた、四価の金属イオンであり得る。好ましくは、四価の金属イオンは、Tc4+、Ge4+、Sn4+およびPt4+から選択される。
Mは、五価の金属イオンであり得る。好ましくは、五価の金属イオンは、Tc5+である。
Mはまた、六価の金属イオンであってもよい。好ましくは、六価の金属イオンは、W6+、Tc6+およびMo6+から選択される。
好ましくは、Mは、二価または三価の金属イオンである。
好ましくは、生じたポルフィリン金属錯カチオンは、適切な数のカウンターアニオン(これは、モノアニオン、ジアニオン、またはトリアニオンであり得る)によって電荷平衡化される。好ましくは、三価金属イオンから誘導されたポルフィリン金属錯カチオンが、1つのカウンターモノアニオンによって電荷平衡化されるものであり得、そして四価の金属イオンから誘導されたこのような錯体は、好ましくは、1つのカウンタージアニオンまたは2つのカウンターモノアニオンなどによって電荷平衡化されるものであり得る。
適切なカウンターモノアニオンとしては、クロライド、パーコレート、スルフェート、ニトレート、およびテトラフルオロボレートが挙げられる。好ましくは、カウンタージアニオンは、オキサイド、スルファイド、または二価の負電荷含有ポルフィリン化合物から選択される。二価の負電荷含有ポルフィリン化合物は、本発明のポルフィリン化合物であり得る(但し、Mが存在しない)。好ましくは、カウンタートリアニオンはホスフェートである。
カウンターモノアニオン、ジアニオン、またはトリアニオンは、本発明のカルボラン含有ポルフィリン化合物となんらかの形態で結合または会合され得る。好ましくは、カルボラン含有ポルフィリン化合物はまた、中性荷電分子(例えば、溶媒和の分子、例えば、水、アセトニトリル、メタノールなど)と結合または会合され得る。
Mは、単一光子放射コンピュータ断層撮影法(SPECT)または陽電子放射断層撮影法(PET)により画像形成可能な放射性金属イオンであり得る。SPECTに適した放射性金属のいくつかの例は、67Cu、99mTc、111Inであり、そしてPETに適したものとしては、64Cu、55Coが挙げられる。好ましくは、Mは、治療用放射性医薬品として有用な放射性金属である。このような治療に適した放射性金属のいくつかの例としては、90Y、188Reおよび67Cuが挙げられる。
Mは、適切には、磁気共鳴画像法(MRI)により検出可能な常磁性金属イオンである。好ましくは、常磁性金属イオンは、Mn、Fe、CoおよびGdから選択される。
好ましくは、R10およびR11は水素である。
好ましくは、rは1〜10、より好ましくは1〜6、より好ましくは1である。
好ましくは、aは2または1、より好ましくは1である。
Zは、好ましくは、カルボランの−CHB10または−CHB1010(ここで−CHB10は、ニドのオルト−カルボラン、メタ−カルボラン、またはパラ−カルボランであり、そして−CHB1010は、クロソのオルト−カルボラン、メタ−カルボラン、またはパラ−カルボランである)から選択される。Zは、かご型構造内に2個の炭素原子および10個のホウ素原子を含み得る。
1つの特定の実施形態では、R、R、RおよびRの2つが、式(2)により表される置換基であり;aは1であり;Yは−X−(CR1011−Zにより表され;R10およびR11はHであり;rは1であり;Zは−CHB1010であり;−X−(CR1011−Z置換基は、フェニル環のメタ位にあり;式(2)により表されない2つのR〜Rは−NOまたは−Brであり;そして式(2)により表される置換基は、ポルフィリン環上のシス配座にある。
別の特定の実施形態では、R、R、RおよびRの2つが、式(2)により表される置換基であり;aは1であり;Yは−X−(CR1011−Zにより表され;R10およびR11はHであり;rは1であり;Zは−CHB1010であり;−X−(CR1011−Z置換基は、フェニル環のメタ位にあり;式(2)により表されない2つのR〜Rは−NOまたは−Brであり;そして式(2)により表される置換基は、ポルフィリン環上のトランス配座にある。
ポルフィリン化合物がカウンタージアニオンを必要とする場合、カウンタージアニオンは、二価の負電荷含有ポルフィリン化合物であり得る。二価の負電荷含有ポルフィリン化合物は、本発明のカルボラン含有ポルフィリン化合物であり得る(但し、Mが存在しない)。
以下に詳述する具体的な実施形態では、化合物は、銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)メトキシ]フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリン(=「MTL005」)である。
本発明の薬学組成物は以下を含む:
(a)式(1)の化合物、あるいは上記に定義したようなその部分集合または実施形態;ならびに
(b)以下を含む賦形剤:
(i)溶媒としてのN,N−ジメチルアセトアミド;および
(ii)1つまたはそれ以上の薬学的に許容し得るグリコールまたは界面活性剤成分を含む共溶媒。
界面活性剤は、カチオン性、アニオン性またはノニオン性であり得る。以下でより詳細に記載される実施形態では、界面活性剤はノニオン性である。
N,N−ジメチルアセトアミドおよび共溶媒を含む賦形剤中の式(1)の化合物の製剤化によって、組成物が水性希釈剤(例えば、点滴に使用される緩衝生理食塩水、非緩衝生理食塩水、注射用水、生理食塩水を含む賦形剤、デキストロースを含む賦形剤、および1つまたはそれ以上の塩または糖を含む他の賦形剤)で希釈される場合、溶液中の式(1)の化合物を維持し、そしてその化合物の沈殿を最小化または防止することが可能であることが見出された。
それ故、本発明の組成物は、点滴または注射による投与に特に適切である。この組成物の使用において、それらは、放射線照射の前に患者に点滴され、好ましくはゆっくりかつ注意深く点滴され得る。点滴の速度は、治療される患者にしたがって変更または調節され得、したがってその速度は変化し得る。ゆっくりした速度であるほど、いくつかの有害反応(例えば、大容量の組成物の急激な点滴に対する疼痛反応)を回避し得る。
化合物N,N−ジメチルアセトアミドは、本明細書中においては便宜上、ジメチルアセトアミドまたは単にDMAと称し得る。
共溶媒(ii)は、1つまたはそれ以上の薬学的に許容し得るグリコールまたは界面活性剤成分を含む。「薬学的に許容し得る」とは、グリコールが、ヒトの医薬に使用するのに許容可能であり、そしてそれらが用いられる濃度でヒトに対して本質的に非毒性であることを意味する。したがって、エチレングリコールおよびジエチレングリコールのようなヒトに対して毒性であるグリコールは、薬学的に許容し得るグリコールの定義には含まれない。
本発明の組成物において用いられ得る単純な薬学的に許容し得るグリコールは、プロピレングリコールを含む。
用語「薬学的に許容し得るグリコール」はまた、ポリエチレングリコール(必要に応じて、分子量範囲PEG200〜600)およびポリエチレングリコールの誘導体(例えば、テトラグリコール(グリコフロールとしても知られ、またテトラエチレングリコールまたはTTEGとも称される)も含む。
ポリエチレングリコールの例は、およそ室温(例えば25℃)で液体として存在するもの、例えば、200〜400の平均分子量を有するポリエチレングリコールである。特定のポリエチレングリールは、約300の平均分子量を有するものである。
ノニオン性界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンソルビタンモノエステル;水酸化脂肪酸のポリオキシエチレンエステル;ポロキサマー;およびポリエトキシ化グリセリド(例えば、ポリエトキシ化ヒマシ油)が挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタンモノエステルは、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(ポリソルベート20)またはポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(ポリソルベート80)であり得る。
水酸化脂肪酸のポリオキシエチレンエステルの例としては、ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレート(ソルトール(Solutol)(登録商標)HS15として市販されている)が挙げられる。
賦形剤(b)は、10〜99%(必要に応じて55〜90%)(v/v)の溶媒(i)および1〜90%(必要に応じて10〜45%)(v/v)の共溶媒(ii)を含み得る。
より特定には、賦形剤(b)は、55〜85%(v/v)の溶媒(i)および15〜45%(v/v)の共溶媒(ii)を含み得る。
1つの実施形態では、賦形剤(b)は、58〜85%(v/v)の溶媒(i)および15〜42%(v/v)の共溶媒(ii)を含む。
別の実施形態では、賦形剤(b)は、60〜85%(v/v)の溶媒(i)および15〜40%(v/v)の共溶媒(ii)を含む。
さらなる実施形態では、賦形剤(b)は、65〜85%(v/v)の溶媒(i)および15〜35%(v/v)の共溶媒(ii)を含む。
別の実施形態では、賦形剤(b)は、65〜82%(v/v)の溶媒(i)および18〜35%(v/v)の共溶媒(ii)を含む。
別の実施形態では、賦形剤(b)は、68〜82%(v/v)の溶媒(i)および18〜32%(v/v)の共溶媒(ii)を含む。
別の実施形態では、賦形剤(b)は、69〜81%(v/v)の溶媒(i)および19〜31%(v/v)の共溶媒(ii)を含む。
より特定の実施形態では、共溶媒(ii)は、以下を含む:
(ii−a)ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレート;または
(ii−b)ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートとポリエチレングリコールとの混合物;または
(ii−c)ポリソルベート20;または
(ii−d)ポリエチレングリコール;または
(ii−e)ポリソルベート20とポリエチレングリコールとの混合物;または
(ii−f)ポリソルベート20とプロピレングリコールとの混合物;または
(ii−g)テトラグリコール;または
(ii−h)ポリソルベート20とテトラグリコールとの混合物;または
(ii−i)ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートとテトラグリコールとの混合物;
ここで、溶媒に対する共溶媒の量は、先行する実施形態のいずれかで定義される通りであり得る。
1つの好ましい実施形態では、共溶媒(ii)は、ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレート、またはポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートとポリエチレングリコールとの混合物を含む。
例えば、賦形剤(b)は、68〜82%(v/v)の溶媒(i)ジメチルアセトアミドおよび18〜32%(v/v)の共溶媒(ii)を含み得、ここで、該共溶媒(ii)がポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートおよび必要に応じてポリエチレングリコールを含む。この実施形態では、ポリエチレングリコールが、存在する場合、賦形剤(b)の1〜15%(v/v)を構成し得、より特定には、賦形剤(b)の8〜12%(v/v)を構成し得る。
さらに好ましい実施形態では、賦形剤(b)は、68〜82%(v/v)の溶媒(i)ジメチルアセトアミドおよび18〜32%(v/v)の共溶媒(ii)を含み得、ここで、該共溶媒(ii)がポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレート、またはポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートとポリオキシエチレングリコールとの2:1(v/v)混合物からなる。
先行する実施形態の各々において、特定のグレードのポリエチレングリコールが、200〜400の平均分子量を有するポリエチレングリコール、およびより特定には約300の平均分子量を有するものである。
式(1)の化合物は、典型的には、本発明の薬学組成物中に、賦形剤(b)の1ミリリットル当たり1mgから、必要に応じて5mgから、必要に応じて25mgから100mg、より典型的には賦形剤(b)の1ミリリットル当たり40mgから80mgに相当する量で存在する。
例えば、1つの実施形態では、式(1)の化合物は、賦形剤(b)の1ミリリットル当たり約50mgに相当する量で存在する。
別の実施形態では、式(1)の化合物は、賦形剤(b)の1ミリリットル当たり約75mgに相当する量で存在する。
本明細書中の前出にて定義したとおりの本発明の薬学組成物は、賦形剤(b)中に式(1)の化合物の溶液の形態をとり得る。このような溶液は、注射による式(1)の化合物の投与のために用いられ得るか、またはそれらは、点滴による投与のための溶液を形成するように水性媒体で希釈され得る。
代替の実施形態では、薬学組成物は、乾燥粒状物(例えば、粉末、凍結乾燥(lyophilised)粉末またはフリーズドライ(freeze dried)粉末)形態の式(1)の化合物を含有する第1の容器と、溶媒(i)および共溶媒(ii)を含有する1つまたはそれ以上のさらなる容器とを含み得る。例えば、2つのさらなる容器があり得、そのうちの1つが溶媒(i)を含有し、そして他方が溶媒(i)と共溶媒(ii)との混合物を含有する。ジメチルアセトアミド溶媒に、共溶媒、または溶媒と共溶媒との混合物が、組成物を完成させるために添加され得る。このタイプの再構成可能な組成物は、式(1)の化合物が、水溶液中で良好な長期安定性を有しない場合に特に適している。
本発明の先行する実施形態の各々において、式(1)の化合物は、銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)−メトキシ]−フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリンであり得る。
本発明の組成物は、例えば、国際公開第2008/133664号に記載のように、癌の治療において放射線増感剤として使用され得る。
したがって、別の局面では、本発明は、放射線増感剤として使用するための、本明細書中に定義されるような、式(1)の化合物と、溶媒(i)および共溶媒(ii)を含む賦形剤とを含む組成物を提供する。
別の局面では、本発明は、癌の治療における放射線増感剤として使用するための、本明細書中に定義されるような、式(1)の化合物と、溶媒(i)および共溶媒(ii)を含む賦形剤とを含む組成物を提供する。
別の局面では、本発明は、癌の治療における放射線療法と組み合わせて使用するための、本明細書中に定義されるような、式(1)の化合物と、溶媒(i)および共溶媒(ii)を含む賦形剤とを含む組成物を提供する。
別の局面では、本発明は、腫瘍を放射線治療に対して増感する方法を提供し、該方法は、それを必要とする患者に、本明細書中に定義されるような、式(1)の化合物と、溶媒(i)および共溶媒(ii)を含む賦形剤とを含む組成物の効果的な放射線増感量を投与する工程を含む。
溶媒(i)と共溶媒(ii)とを含む賦形剤の使用は、水性媒体中に式(1)の化合物を溶解して、それが注射、点滴(infusion)、潅流または滴下注入(instillation)などにより投与され得るようにすることを補助する。
したがって、さらなる局面では、本発明は、本明細書中に定義されるような式(1)の化合物、溶媒(i)および共溶媒(ii)を含む賦形剤;ならびに水性希釈液(例えば、等張性水性希釈液)を含む、注射または点滴用溶液を提供する。
等張性水性希釈液は、緩衝化されたものであっても、非緩衝化のものであってもよい;必要に応じて、それらは、生理学的に許容し得るpH(例えば、7〜7.5の範囲のpH)に緩衝化される。水性希釈剤は、1つの実施形態では、賦形剤とおよそ1:1の比で存在する;より一般的には、希釈剤は、賦形剤の約0.3倍〜少なくとも10倍まで(より通常には、少なくとも100倍、および200倍まで)の容量で存在し得る。
本発明のさらなる局面および実施形態は、以下の限定されない実施例から明らかである。
(実施例1)
(水混和性溶媒中の銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)−メトキシ]−フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリンの溶解度)
銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)−メトキシ]−フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリン(以下、便宜上MTL−005と称する)は、典型的には、注射または点滴により投与されるので、MTL−005の任意の液体処方物中に存在する溶媒は、水と混和性である必要がある。
したがって、種々の水混和性溶媒中のMTL−005の溶解度を決定するために、初期溶解度スクリーニング試験を実施した。スクリーニング試験は、MTL−005を試験溶媒中に溶解し、生じた溶液を濾過して非溶解物質を除去し、そして420.6nmでのUV吸光度を測定することにより濾液をアッセイすることにより実施した。結果を以下の表1に示す。
Figure 2016500090
注記:
結果は、試料中のMTL−005の濃度に近かった。したがって、溶解度の結果は、記載したよりも大きいものであり得る。
賦形剤は、他に記載がなければ、水で嵩増ししたものである。
初期スクリーニング試験は、N,N−ジメチルアセトアミドが、試験した中で断然最良の溶媒であったことを示した。
(水性DMA混合物中の銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)−メトキシ]−フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリンの溶解度)
点滴水による投与用のMTL−005のDMA溶液の適合性を評価するために、DMAおよび水の混合物中のMTL−005の溶解度を、上記アッセイ方法を用いて評価した。結果を以下に表2に示す。
Figure 2016500090
結果は、MTL−005はDMA中に高溶解性であるが、その溶解度は水の存在により急に低下することを示しており、したがって、DMA単独中のMTL−005の溶液は、点滴による投与には適していないと思われる。
(DMA/共溶媒混合物中の銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)−メトキシ]−フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリンの溶解度)
本発明にしたがって、処方物を水で希釈するときにMTL−005の溶解度を改善するために、水混和性共溶媒をDMAに添加する。したがって、上記方法を用いて、種々のDMA/共溶媒混合物中のMTL−005の溶解度を決定するために、試験を実施した。
第一の一連の試験において、約50mg/mlのMTL−005を種々の共溶媒賦形剤に添加した。略50mg/mlの溶解度が種々の賦形剤について得られた(以下の表3中のカラム1中の結果を参照のこと)。したがって、飽和溶液が得られたことを確認することができなかった。したがって、この作業を150mg/mlとの、より高いMTL−005負荷で繰り返した(表3のカラム2中の結果を参照のこと)。
Figure 2016500090
注記:
各試料に添加したMTL−005の量は、約50mg/mlであった。したがって、略この値の結果は、飽和溶解量でないかもしれない。
n.d−測定せず
注記:テトラグリコールはまた、グリコフラールとしても知られる。
(DMA/共溶媒混合物中の銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)−メトキシ]−フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリンを含む処方物)
表3に記載の結果に基づき、MTL−005およびDMA/共溶媒混合物を含む種々の処方物を調製した。処方物の詳細を表4に示す。
Figure 2016500090
(静的希釈研究I−表4の処方物1〜10)
緩徐型静脈内投与におけるそれらの挙動に似せるために、静的希釈法(Pingら,J. Pharm. Sci.,1998;Feb:87(2):196-199を参照)を用いて処方物を試験した。試験を、50mg/mlのMTL−005を含む処方物を調製し、そして1ml量の処方物を10ml、100mlおよび1000ml量のフラスコ(ソレンセン等張リン酸緩衝液(Sorensen’s isotonic phosphate buffer)(ISPB、pH7.4)を予め充填した)に添加することにより行った。試料を振盪し、濾過し、そして適切なUV吸光度読取値に到達するために必要に応じてDMA中に希釈した。UV読取値から、希釈および濾過後に溶液中に残存するMTL−005の濃度を算出した。結果を以下の表5に示す。
Figure 2016500090
1/11の希釈では、名目のMTL−005濃度は4.55mg/mlである。
1/101の希釈では、名目のMTL−005濃度は0.50mg/mlである。
1/1001の希釈では、名目のMTL−005濃度は0.05mg/mlである。
結果は、処方物を水溶液で希釈する場合に、1または2つの水混和性共溶媒をDMAに添加することがMTL−005の溶解度を改善することを示している。
(静的希釈研究II−表4の処方物2および11〜16)
表4の処方物2および11〜16を、静的希釈研究Iについて記載した一般的な方法に従うが10ml、100mlおよび250mlのソレンセンpH7.4等張リン酸緩衝液を用いて希釈して、静的希釈試験に供した。結果を以下の表6に示す。
Figure 2016500090
処方物11〜14の1/11の希釈では、名目のMTL−005濃度は6.82mg/mlである。
処方物11〜14の1/101の希釈では、名目のMTL−005濃度は0.74mg/mlである。
処方物11〜14の1/251の希釈では、名目のMTL−005濃度は0.30mg/mlである。
処方物2、15および16の1/11の希釈では、名目のMTL−005濃度は4.55mg/mlである。
処方物2、15および16の1/101の希釈では、名目のMTL−005濃度は0.50mg/mlである。
処方物2、15および16の1/251の希釈では、名目のMTL−005濃度は0.20mg/mlである。
表6に示す結果は、DMAおよび少なくとも20%(v/v)の共溶媒を含む処方物において、水混和性共溶媒を賦形剤の総容量の少なくとも20容量%の量で含む場合にMTL−005の溶解度が大きく増大することを示している。また、10%のみの共溶媒が存在する場合(処方物11を参照のこと)も溶解度の向上が示されているが、著しく低い程度である。
処方物を水性媒体(例えば、等張リン酸緩衝生理食塩水媒)で希釈する場合にMTL−005の溶解度の著しい損失がない処方物は、点滴によるMTL−005の投与のために使用され得る。
(実施例2)
(再構成用処方物)
安定性研究により、銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)−メトキシ]−フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリン(MTL−005)が溶液中では長期間は安定ではなく、乾燥粉末としては比較的安定であることが示された。
したがって、処方物は、溶媒および/または1つ以上の共溶媒を含有する1つまたはそれ以上の容器と共に、乾燥粒状物(例えば粉末)形態のMTL−005を含むキットの形態で提示され得る。
処方物16が調製され得るキットは、以下の成分を含む:
(i)515mgの銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)−メトキシ]−フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリン(MTL−005)を含有するストッパ付き30ml透明ガラスバイアル;
(ii)5.50mlのN,N−ジメチルアセトアミド(DMA)を含有する10ml透明ガラスアンプル;および
(iii)4.27gのソルトールHS15(27.0%w/vに相当)、2.05gのマクロゴル300(13.0w/vに相当)および総容量15.8mlを得るのに十分なジメチルアセトアミドを含有する20ml透明ガラスアンプル。
使用において、(i)および(ii)の内容物を合わせると、DMAがMTL−005を溶解する。MTL−005が完全に溶解したならば、アンプル(iii)を開封してその内容物をMTL−005/DMA溶液と混合し、注射による直接投与用に、または点滴による投与用の生理食塩水中への希釈用に、最終溶液を得る。
(実施例3)
(癌治療における投与のためのプロトコル)
ラットモデルおよびイヌモデルにおける初期注入研究を行い、上記の処方物16の点滴の間、有害な疼痛や毒性事象がないことを確認した。ヒトへの投与のために、以下のプロトコルを開発した。
(プロトコル)
可能な限り点滴の開始前にすぐに処方物を調製する。一般に3時間以上前ではない。
点滴速度は、1mL当たり12.5mgのMTL−005を含む処方物16について、0.25mL/kg/時間である。
点滴速度は、医師の判断で低下され得るが、点滴の総時間は4時間を超えてはならない。
末梢静脈内挿管の部位もまた医師の判断である。
2、4、6.6、10、14および18mg/kgの用量が与えられ得る。
2、4および6.6mg/kgの用量は、約38、77および127分の点滴期間に相当する。
10、14および18mg/kgの用量は、各々が約96、134および173分である2回の等しい点滴期間に相当する。
点滴後、放射線治療または化学放射線治療のサイクルを行う。
(均等)
先行する実施例は、発明の説明の目的で提示するものであり、発明の範囲になんら限定を与えるものと解釈されてはならない。上記および実施例に示された発明の特定の実施形態に対し、発明の基本となる原理から逸脱することなく、多数の改変および変更がなされ得ることは、容易に明らかである。全てのこのような改変および変更は、本願によって包含されることが意図される。

Claims (26)

  1. 薬学組成物であって
    (a)式(1)の化合物:
    Figure 2016500090
    (ここで、R、R、RおよびRは、電子求引性基、−NO、−NH、ハロゲン、および以下の式:
    Figure 2016500090
    で表される置換基(ここで、Yは、フェニル環上のオルト位、メタ位またはパラ位にあり得、そして水素、ヒドロカルビル、非芳香族炭素環、非芳香族ヘテロ環、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルから選択され);あるいは
    ヒドロキシ、アルコキシ、−C(O)OR、−SOR、−SO、ニトロ、アミド、ウレイド、カルバマト、−SR、−NRまたはポリアルキレンオキサイドから選択される1つから4つの親水性基で置換された、ヒドロカルビル、非芳香族炭素環、非芳香族ヘテロ環、アリール、アルキルアリールまたはアリールアルキル基;あるいは
    以下の式(3)により表される置換基
    Figure 2016500090
    から選択され、
    ただし、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、式(2)で表される置換基であり、ここでYは式(3)を表し;
    ここで:
    Xは、酸素および硫黄から選択され;、
    、R、R、R、R、R10およびR11は、水素およびCからCヒドロカルビルから選択され;
    Zは、かご型構造内に、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも3個のホウ素原子、または少なくとも1個の炭素原子および少なくとも5個のホウ素原子を含むカルボランクラスターであり;
    rは0または1から20の整数であり;
    aは、1から4の整数を表し;そして
    ただし、R、R、R、およびRの少なくとも1つは、電子求引性基、−NO、−NHまたはハロゲンであり;そして
    Mは、2個の水素イオン、1つの一価の金属イオン、2つの一価の金属イオン、二価の金属イオン、三価の金属イオン、四価の金属イオン、五価の金属イオン、および六価の金属イオンから選択され、ここで、1つの一価の金属イオンから誘導された該ポルフィリン金属錯体は、カウンターカチオンによって電荷平衡化され、そして三価、四価、五価または六価の金属イオンから誘導された該ポルフィリン金属錯体は、適切な数のカウンターアニオン、ジアニオン、またはトリアニオンによって電荷平衡化されている);
    (b)以下を含む賦形剤:
    (i)溶媒としてのジメチルアセトアミド;ならびに
    (ii)1つまたはそれ以上の薬学的に許容され得るグリコールまたはノニオン性界面活性剤成分を含む共溶媒;
    を含む、薬学組成物。
  2. 前記式(1)の化合物が、銅メソ−5,15−ビス[3−[(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラニル)−メトキシ]−フェニル]−メソ−10,20−ジニトロポルフィリンである、請求項1に記載の薬学組成物。
  3. 前記賦形剤(b)が、55〜90%(v/v)の溶媒(i)および10〜45%(v/v)の共溶媒(ii)を含む、請求項1または2に記載の薬学組成物。
  4. 前記賦形剤(b)が、55〜85%(v/v)の溶媒(i)および15〜45%(v/v)の共溶媒(ii)を含む、請求項3に記載の薬学組成物。
  5. 前記賦形剤(b)が、68〜82%(v/v)の溶媒(i)および18〜42%(v/v)の共溶媒(ii)を含む、請求項4に記載の薬学組成物。
  6. 前記ノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタンモノエステル;ヒドロキシル化脂肪酸のポリオキシエチレンエステル;ポロキサマー;およびポリエトキシ化ヒマシ油から選択される、先行する請求項のいずれか1つに記載の薬学組成物。
  7. 前記ポリオキシエチレンソルビタンモノエステルが、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートまたはポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートである、請求項6に記載の薬学組成物。
  8. ヒドロキシル化脂肪酸の前記ポリオキシエチレンエステルが、ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートである、請求項6に記載の薬学組成物。
  9. 前記共溶媒(ii)が:
    (ii−a)ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレート;または
    (ii−b)ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートとポリエチレングリコールとの混合物;または
    (ii−c)ポリソルベート20;または
    (ii−d)ポリエチレングリコール;または
    (ii−e)ポリソルベート20とポリエチレングリコールとの混合物;または
    (ii−f)ポリソルベート20とプロピレングリコールとの混合物;または
    (ii−g)テトラグリコール;または
    (ii−h)ポリソルベート20とテトラグリコールとの混合物;または
    (ii−i)ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートとテトラグリコールとの混合物;
    を含む、先行する請求項のいずれか1つに記載の薬学組成物。
  10. 前記共溶媒(ii)が、ポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレート、またはポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートとポリエチレングリコールとの混合物を含む、請求項9に記載の薬学組成物。
  11. 前記賦形剤(b)が、68〜82%(v/v)の前記溶媒(i)ジメチルアセトアミドおよび18〜32%(v/v)の前記共溶媒(ii)を含み、ここで、該共溶媒(ii)がポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートおよび必要に応じてポリエチレングリコールを含む、請求項10に記載の薬学組成物。
  12. 前記ポリエチレングリコールが、存在する場合、1〜15%(v/v)の前記賦形剤(b)を構成する、請求項11に記載の薬学組成物。
  13. 前記ポリエチレングリコールが、存在する場合、8〜12%(v/v)の前記賦形剤(b)を構成する、請求項12に記載の薬学組成物。
  14. 前記賦形剤(b)が、68〜72%(v/v)の前記溶媒(i)ジメチルアセトアミドおよび28〜32%(v/v)の前記共溶媒(ii)を含み、ここで、該共溶媒(ii)がポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレート、またはポリオキシエチレン15−ヒドロキシステアレートとポリオキシエチレングリコールとの2:1(v/v)混合物からなる、請求項13に記載の薬学組成物。
  15. 前記式(1)の化合物が、前記賦形剤(b)の1ミリリットル当たり25mgから100mgに相当する量で存在する、先行する請求項のいずれか1つに記載の薬学組成物。
  16. 前記式(1)の化合物が、前記賦形剤(b)の1ミリリットル当たり40mgから80mgに相当する量で存在する、請求項15に記載の薬学組成物。
  17. 前記式(1)の化合物が、前記賦形剤(b)の1ミリリットル当たり約50mgに相当する量で存在する、請求項16に記載の薬学組成物。
  18. 前記賦形剤(b)中の前記式(1)の化合物の溶液である、先行する請求項のいずれか1つに記載の薬学組成物。
  19. 前記式(1)の化合物を粉末形態で含有する第1の容器と、前記溶媒(i)および共溶媒(ii)を含有する1つまたはそれ以上のさらなる容器とを含む、請求項1から17のいずれかに記載の薬学組成物。
  20. 2つのさらなる容器があり、そのうちの1つが溶媒(i)を含有し、そして他方が溶媒(i)と共溶媒(ii)との混合物を含有する、請求項19に記載の薬学組成物。
  21. 実質的に実施例を参照して本願明細書に記載されるような薬学組成物。
  22. 放射線増感剤として使用するための請求項1から21のいずれかに記載の組成物。
  23. 癌の治療における放射線増感剤として使用するための請求項1から21のいずれかに記載の組成物。
  24. 癌の治療における放射線療法と組み合わせて使用するための請求項1から21のいずれかに記載の組成物。
  25. 腫瘍を放射線治療に対して増感する方法であって、該方法が、それを必要とする患者に、請求項1から24のいずれかに記載の組成物の効果的な放射線増感量を投与する工程を含む、方法。
  26. 請求項1から24のいずれかに記載の前記式(1)の化合物、溶媒(i)と共溶媒(ii)とを含む賦形剤、および等張性水性希釈液を含む、注射または点滴用溶液。
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