JP2016226111A - ステータコア - Google Patents

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松下 満彦
Mitsuhiko Matsushita
満彦 松下
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Abstract

【課題】回転電機の性能や体格を維持しつつ、容易に製造することができる積層構造のステータコアを提供する。
【解決手段】第1,第2コアシートにおいて、周方向における第1,第2ティース部32,42の間隔の幅寸法が、第1,第2ティース部32,42の周方向における幅寸法よりも大きくされている。そして、積層方向に隣り合う第1コアシート及び第2コアシートにおいて、第1ティース部32及び第2ティース部42が積層方向に重ならないようにする。また、積層方向に隣り合う第1コアシート及び第2コアシートにおいて、第1ティース部32及び第2ティース部42同士が互いに離間するようにする。これにより、第1ティース部32及び第2ティース部42のそれぞれの周方向両側に、積層方向に連続するようにしてスロット空間を形成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、コア部材が積層されて構成されたステータコアに関する。
この種のステータコアとしては、例えば下記特許文献1に見られるように、周方向に所定の間隔を隔てて形成されたティース部を備えるものが知られている。
特開2015−61385号公報
ここで、回転電機の性能を維持しつつステータコアを小型化したり、回転電機の体格を維持しつつステータコアのスロット数を増加させたりするといった要求を満たそうとすると、周方向に隣り合うティース部の間隔の幅寸法が小さくなる。この幅寸法が小さくなると、ステータコアの製造が難しくなる懸念がある。例えば、ステータコアを構成するコア部材を、鋼板をプレス加工して製造する場合、プレス加工によるコア部材の製造が難しくなる懸念がある。
本発明は、回転電機の性能や体格を維持しつつ、容易に製造することができるステータコアを提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、コア部材(30,40;50;60,70)が積層されて構成された環状のステータコア(20)において、前記コア部材は、周方向に所定の間隔を隔てて形成された複数のティース部(32,42;51;62,72)を有し、前記間隔の幅寸法が、前記ティース部の周方向の幅寸法よりも大きいものとなっており、コア積層方向に隣り合う前記コア部材の各コア層において前記ティース部がコア積層方向に重ならず、かつそれら隣り合うコア層の前記各ティース部同士が互いに離間しており、前記各ティース部の周方向両側には、コア積層方向に連続するようにして、コイル(20a)を巻回するスロット空間(K)が形成されていることを特徴とする。
上記発明では、周方向に隣り合うティース部の間隔の幅寸法が、ティース部の周方向の幅寸法よりも大きいものとなっている。そして、コア積層方向に隣り合うコア部材の各コア層においてティース部がコア積層方向に重ならず、かつそれら隣り合うコア層の各ティース部同士が互いに離間している。そして、各ティース部の周方向両側には、コア積層方向に連続するようにして、コイルを巻回するスロット空間が形成されている。この構成によれば、各コア層において周方向に隣り合うティース部の間隔の幅寸法を拡張させて製造の容易化を図りつつも、そのティース部よりも細かいピッチでスロットを設けることができる。
第1実施形態にかかる回転電機の断面図。 第1コアシートの平面図。 第2コアシートの平面図。 第1,第2コアシートを積層した状態のステータコアの平面図。 第1,第2コアシートを積層した状態のステータコアの部分斜視図。 第2実施形態にかかる第1ティース部の斜視図。 第1コアシートの平面図。 第3実施形態にかかるスパイラル積層コアを構成する帯状のコアシートを示す図。 ティース部に設けられる延出部を示す図。 ティース部に設けられる延出部を示す図。 板状部材からコアシートを共取りする手法を示す図。 その他の実施形態にかかる第1ティース部の斜視図。 その他の実施形態にかかる第1コアシートの平面図。 その他の実施形態にかかる第1ティース部の延出部を示す図。 その他の実施形態にかかる第1コアシートの平面図。 その他の実施形態にかかる第2コアシートの平面図。 その他の実施形態にかかる第1,第2コアシートを積層した状態のステータコアの平面図。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかるステータコアを具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。ステータコアは、回転電機を構成する。回転電機は、例えば、オルタネータや、車載パワーステアリング装置用のモータである。
図1に示すように、ステータコア20は、回転電機10を構成している。回転電機10は、ステータコア20に加えて、回転軸11、ロータ12、第1フレームエンド13、及び第2フレームエンド14を備えている。ロータ12は、回転軸11に固定されている。本実施形態において、ロータ12は、永久磁石を有している。第1フレームエンド13は、回転軸11の一端側を回転可能に支持し、第2フレームエンド14は、回転軸11の他端側を回転可能に支持している。
ステータコア20の内周側には、ロータ12が配置されている。すなわち、本実施形態にかかる回転電機10は、インナーロータ型のものである。
ステータコア20は、円筒状をなし、第1フレームエンド13と第2フレームエンド14とに挟まれた状態で設けられている。ステータコア20には、ステータコイル20aが巻回されている。第1フレームエンド13と第2フレームエンド14とによってステータコア20を挟んだ状態において、第1フレームエンド13と第2フレームエンド14とに形成されたボルト孔15にスルーボルト等の締結具16が挿通され、第1フレームエンド13と第2フレームエンド14とが締結具16によって固定される。これにより、ステータコア20、第1フレームエンド13及び第2フレームエンド14が一体化されている。
本実施形態にかかるステータコア20は、コア部材としての複数のコアシートCが回転軸11の中心軸線X方向に積層されて構成された積層コアである。ステータコア20を構成する各コアシートは、円環状かつ薄板状をなしている。具体的には、コアシートは、シート状の磁性材(例えば電磁鋼板)をプレス加工にて打ち抜くことにより形成されている。各コアシートには、ティース及びスロットが形成されている。本実施形態において、複数のコアシートCは、図2及び図3に示す第1コアシート30及び第2コアシート40を備えている。ステータコア20は、第1コアシート30及び第2コアシート40が交互に積層されることにより構成されている。なお図1では、コアシート30,40の断面のハッチングを省略している。
続いて図2〜図5を用いて、ステータコア20についてさらに説明する。本実施形態では、ステータコア20のスロット数が60とされている(図4参照)。このため、ステータコア20のスロット数で360°を除算した値(以下、単位角度α)が6°に設定されている。
図2に、第1コアシート30を示す。第1コアシート30は、円環状の第1リング部31と、先端部が第1コアシート30の径方向内側に延び、所定角度「2α」間隔で第1コアシート30の周方向に並べて設けられた複数の第1ティース部32とを有している。第1ティース部32の先端部は、周方向のそれぞれに延びる部分を有している。本実施形態では、上記所定角度「2α」が、上記単位角度αを2倍した角度である12°に設定されている。このため、第1ティース部32の数は、単位角度αを2倍した角度で360°を除算した値である30となる。
図3に、第2コアシート40を示す。第2コアシート40は、円環状の第2リング部41と、先端部が第2コアシート40の径方向内側に延び、所定角度「2α」間隔で第2コアシート40の周方向に並べて設けられた複数の第2ティース部42とを有している。第2ティース部42の先端部は、周方向のそれぞれに延びる部分を有している。本実施形態では、上記所定角度「2α」が、第1コアシート30と同様に、上記単位角度αを2倍した角度である12°に設定されている。このため、第2ティース部42の数は、単位角度αを2倍した角度で360°を除算した値である30となる。また本実施形態では、第1リング部31の形状と第2リング部41の形状とは同一であり、第2ティース部42の形状と第1ティース部32の形状とは同一である。
ここで、図2に示すように、ステータコア20を構成する各第1コアシート30のそれぞれにおいて、周方向における第1ティース部32先端部の間隔の幅寸法が、第1ティース部32先端部の周方向における幅寸法よりも大きいものとなっている。また、図3に示すように、ステータコア20を構成する各第2コアシート40のそれぞれにおいて、周方向における第2ティース部42先端部の間隔の幅寸法が、第2ティース部42先端部の周方向における幅寸法よりも大きいものとなっている。そして、図4に示すように、積層方向に隣り合う第1コアシート30及び第2コアシート40において各第1ティース部32が積層方向に重ならないように、第1コアシート30と第2コアシート40とが交互に積層されている。また、積層方向に隣り合う第1コアシート30及び第2コアシート40において各第2ティース部42が積層方向に重ならないように、第1コアシート30と第2コアシート40とが交互に積層されている。さらに、図5に示すように、積層方向に隣り合う第1コアシート30及び第2コアシート40において各第1ティース部32及び各第2ティース部42同士が互いに離間するように、第1コアシート30と第2コアシート40とを交互に積層する。
これにより、コア積層方向に隣り合う2層分のコアシート30,40において、周方向に単位角度αずつずらして各ティース部32,42が配置されることとなる。そしてこれにより、第1ティース部32及び第2ティース部42のそれぞれの周方向両側には、積層方向に連続するようにして、ステータコイル20aを巻回するスロット空間Kが形成されることとなる。
第1コアシート30及び第2コアシート40を上述した手法で交互に積層するために、第1コアシート30及び第2コアシート40のそれぞれは、位置決め部を有している。以下、位置決め部について説明する。
図2に示す第1コアシート30の各第1ティース部32のうち、基準となる第1ティース部32を第1基準ティース部32aと定義する。また、図3に示す第2コアシート40の各第2ティース部42のうち、基準となる第2ティース部42を第2基準ティース部42aと定義する。
本実施形態では、ステータコア20のスロット数を2で除算した値が偶数である30となる。このため、第1コアシート30は、図4に示すように、第1コアシート30及び第2コアシート40が積層された状態で、第1基準ティース部32aと第2基準ティース部42aとのなす角度を90°とするように、第1リング部31のうち第1基準ティース部32aとの接続部から径方向外側に延びる第1位置決め部33を有している。詳しくは、第1位置決め部33は、第1リング部31のうち第1基準ティース部32aとの接続部と、第1リング部31のうちこの接続部と180°の角度をなす部分とのそれぞれから径方向外側に延びる部分である。
また、第2コアシート40は、第1コアシート30及び第2コアシート40が積層された状態で、第1基準ティース部32aと第2基準ティース部42aとのなす角度を90°とするように、第2リング部41のうち第2基準ティース部42aとの接続部から径方向外側に延びる第2位置決め部43を有している。詳しくは、第2位置決め部43は、第2リング部41のうち第2基準ティース部42aとの接続部と、第2リング部41のうちこの接続部と180°の角度をなす部分とのそれぞれから径方向外側に延びる部分である。
第1位置決め部33と第2位置決め部43とが重なるように第1コアシート30と第2コアシート40と交互に積層することにより、ステータコア20に60個のスロット空間が形成される。
以上詳述した本実施形態の効果を説明する。
コア積層方向に隣り合う第1コアシート30及び第2コアシート40において、周方向に単位角度αずつずらして各ティース部32,42を配置することにより、各ティース部32,42のそれぞれの周方向両側に積層方向に連続するスロット空間Kを形成した。この構成は、回転電機10の性能や体格を維持しつつ、ステータコア20を容易に製造するためのものである。
詳しくは、回転電機10の性能を維持しつつステータコア20を小型化したり、回転電機10の体格を維持しつつトルク脈動低減のためにスロット数を増加させたりするといった要求がある。この要求を満たそうとすると、ステータコア20の周方向に隣り合うティース部の間隔の幅寸法が小さくなる。ティース部の間隔の幅寸法が小さくなると、プレス加工による第1,第2コアシート30,40の製造が難しくなる懸念がある。
ここで本実施形態によれば、各コアシート30,40において周方向に隣り合うティース部の間隔の幅寸法を、上記単位角度αよりも大きくすることができ、第1コアシート30及び第2コアシート40を容易に製造することができる。これにより、回転電機10の性能や体格を維持しつつ、ステータコア20の製造を容易にすることができる。
また本実施形態では、第1コアシート30に第1位置決め部33を備え、第2コアシート40に第2位置決め部43を備えた。このため、ステータコア20を構成するコアシートの種類を2種類に抑えることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、第1コアシート30の第1ティース部32が、コアシートの積層方向において隣り合う第2ティース部42に向かって延びる延出部を有している。また、第2コアシート40の第2ティース部42が、積層方向において隣り合う第1ティース部32に向かって延びる延出部を有している。以下、図6を用いて、第1コアシート30を例にして説明する。
図6に示すように、各第1ティース部32の周方向側部には、第1,第2延出部34,35が設けられている。第1延出部34は、第1ティース部32の周方向外縁部のうち一端側から積層方向において第2ティース部42に向かって延びる部分である。第2延出部35は、第1ティース部32の周方向外縁部のうち他端側から積層方向において第2ティース部42に向かって延びる部分である。第1延出部34の先端部は、積層方向に隣り合う第1コアシート30において第1延出部34の折り曲げ基端部に当接している。また、第2延出部35の先端部は、積層方向に隣り合う第1コアシート30において第2延出部35の折り曲げ基端部に当接している。
図7に、板状部材をプレス加工によりカットした状態の第1コアシート30を示す。第1延出部34は、図7に示す第1コアシート30において、第1ティース部32の周方向の外縁部のうち一端側から周方向に延びる部分を積層方向に折り曲げることにより設けられ、第2延出部35は、周方向の外縁部のうち他端側から周方向に延びる部分を積層方向に折り曲げることにより設けられている。
以上詳述した本実施形態の効果を説明する。
各第1ティース部32に、周方向の外縁部のうち一端側からコアシートの積層方向に延びる第1延出部34と、他端側から積層方向に延びる第2延出部35とを設けた。そして、第1延出部34及び第2延出部35のそれぞれの先端部を、積層方向に隣り合う第1コアシート30に当接させた。このため、第1ティース部32の積層方向における強度を向上できる。これにより、ステータコア20にステータコイル20aを巻回する場合に第1ティース部32が曲がるのを抑制できる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、ステータコアとして、スパイラル積層コアを用いる。スパイラル積層コアは、図8に示すティース部51を有する帯状のコアシート50を螺旋状に複数回巻回することにより構成されている。ここで、周方向におけるティース部51先端部の間隔の幅寸法が、ティース部51先端部の周方向における幅寸法よりも大きいものとなっている。この構成を前提として、コアシート50の積層方向に隣り合うコア層において、ティース部51が積層方向に重ならないようにコアシート50が巻回されている。また、積層方向に隣り合うコア層において各ティース部51同士が互いに離間するようにするにコアシート50が巻回されている。
これにより、コア積層方向に隣り合うコア層において、周方向に単位角度αずつずらして各ティース部51が配置されることとなる。そしてこれにより、各ティース部51のそれぞれの周方向両側には、積層方向に連続するようにしてスロット空間が形成されることとなる。
ここで本実施形態では、図9及び図10に示すように、コアシート50の積層方向に隣り合うティース部51のうち一方に第1延出部52が形成され、他方に第2延出部53が形成されている。詳しくは、各ティース部51には、その長手方向に沿って平行に2本の切り込み線が形成されている。切り込み線の中間部を押圧変形させることにより、ティース部51の両面のうちいずれか一方に延出部が形成されている。第1延出部52と第2延出部53とのそれぞれは、図10に示すように、コアシート50の積層方向において互いに重ならない位置に、積層方向に隣り合う各ティース部51のそれぞれに形成されている。第1延出部52及び第2延出部53のそれぞれは、積層方向において隣り合うティース部51に当接している。
以上詳述した本実施形態の効果を説明する。
ティース部51に各延出部52,53を設けた。このため、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、スパイラル積層コアは、帯状のコアシート50にて構成されている。このため、図11に示すように、板状部材54から一対のコアシート50をプレス加工にて打ち抜いて形成するいわゆる共取りが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1実施形態では、第1ティース部32の周方向外縁部を折り曲げることにより、各延出部34,35を形成した。この構成に限らず、図12に示すように、第1ティース部32の先端部を積層方向に折り曲げることにより、延出部36を形成してもよい。この場合、延出部36により、積層方向においてロータ12と対向する面積を大きくすることができる。これにより、ステータコア20とロータ12との間の磁路の断面積を増大させることができる。また、図12に示すように、延出部36の先端部を、積層方向に隣り合う第1ティース部32において延出部36の折り曲げ基端部に当接させてもよい。なお、第2ティース部42についても同様である。
・ティース部の径方向の外縁部を積層方向に折り曲げる図12の構成と、ティース部の周方向の外縁部を積層方向に折り曲げる図6の構成とを組み合わせてもよい。
・延出部としては、上述したものに限らず、例えば以下に説明するものであってもよい。図13に、板状部材をプレス加工によりカットした状態の第1コアシート30の平面図を示す。図13に示す第1コアシート30において、第1ティース部32の周方向外縁部のうち一端側から周方向に延びる部分を、積層方向において第1ティース部32に隙間なく折り重ねることにより、第1延出部37を形成する。また、第1ティース部32の周方向の外縁部のうち他端側から周方向に延びる部分を、積層方向において第1ティース部32に隙間なく折り重ねることにより、第2延出部38を形成する。ここで、図14に、第1ティース部32の各延出部37,38を周方向に沿って切断した場合の断面図を示す。各延出部37,38を第1ティース部32に隙間なく折り重ねた部分の厚さBは、第1コアシート30の厚さAの2倍となる。このため、第1コアシート30と第2コアシート40とを交互に積層することにより、第1ティース部32の積層方向に延びる部分の長さを調節することなく、第1延出部37を積層方向に隣り合う第1ティース部32に当接させることができる。また、第2ティース部42の積層方向に延びる部分の長さを調節することなく、第2延出部38を積層方向に隣り合う第2ティース部42に当接させることができる。
・第1ティース部32の先端部を、積層方向において第1ティース部32に隙間なく折り重ねることにより、第1延出部を形成してもよい。なお、第2ティース部42についても同様である。
・上記第1実施形態では、ステータコアのスロット数が60個とされていたがこれに限らず、例えば120個としてもよい。この場合、スロット数を2で除算した値が偶数である60となるため、上記第1実施形態と同様の位置決め部を採用することができる。また、スロット数としては、2で除算した値が偶数になるものに限らず、奇数になるものであってもよい。以下、スロット数が30個となる構成を例にして説明する。この場合、単位角度αが12°に設定される。
図15に、スロット数が30個の場合における第1コアシート60を示す。第1コアシート60は、上記第1実施形態と同様に、円環状の第1リング部61と、複数の第1ティース部62とを有している。第1ティース部62の数は、15個である。
図16に、第2コアシート70を示す。第2コアシート70は、第1コアシート60と同様に、円環状の第2リング部71と、複数の第2ティース部72とを有している。第2ティース部72の数は、15個である。なお、第1リング部61の形状と第2リング部71の形状とは同一であり、第2ティース部72の形状と第1ティース部62の形状とは同一である。
ここで、図15に示すように、各第1コアシート60のそれぞれにおいて、周方向における第1ティース部62先端部の間隔の幅寸法が、第1ティース部62先端部の周方向における幅寸法よりも大きいものとなっている。また、図16に示すように、各第2コアシート70のそれぞれにおいて、周方向における第2ティース部72先端部の間隔の幅寸法が、第2ティース部72先端部の周方向における幅寸法よりも大きいものとなっている。そして、図17に示すように、積層方向に隣り合う第1コアシート60及び第2コアシート70において各第1ティース部62が積層方向に重ならないように、第1コアシート60と第2コアシート70とが交互に積層されている。また、積層方向に隣り合う第1コアシート60及び第2コアシート70において各第2ティース部72が積層方向に重ならないように、第1コアシート60と第2コアシート70とが交互に積層されている。さらに、積層方向に隣り合う第1コアシート60及び第2コアシート70において各第1ティース部62及び各第2ティース部72同士が互いに離間するように、第1コアシート60と第2コアシート70とが交互に積層されている。これにより、第1ティース部62及び第2ティース部72のそれぞれの周方向両側には、積層方向に連続するようにしてスロット空間Kが形成されることとなる。
第1コアシート60及び第2コアシート70を上述した手法で交互に積層するために、第1コアシート60及び第2コアシート70のそれぞれは、位置決め部を有している。以下、位置決め部について説明する。
図15に示す第1コアシート60の各第1ティース部62のうち、基準となる第1ティース部62を第1基準ティース部62aと定義する。また、図16に示す第2コアシート70の各第2ティース部72のうち、基準となる第2ティース部72を第2基準ティース部72aと定義する。
本実施形態では、ステータコアのスロット数を2で除算した値が15であり、奇数となる。このため、第1コアシート60は、図17に示すように、第1コアシート60及び第2コアシート70が積層された状態で、第1基準ティース部62aと第2基準ティース部72aとのなす角度を180°とするように、第1リング部61から径方向外側に延びる第1位置決め部63を有している。また、第2コアシート70は、第1コアシート60及び第2コアシート70が積層された状態で、第1基準ティース部62aと第2基準ティース部72aとのなす角度を180°とするように、第2リング部71から径方向外側に延びる第2位置決め部73を有している。第1位置決め部63と第2位置決め部73とが重なるように第1コアシート60と第2コアシート70と交互に積層することにより、ステータコアに30個のスロットが形成される。
・ティース部が周方向に並べて設けられる間隔は、上記単位角度の2倍の間隔に限らず、上記単位角度に3以上の整数を乗算した間隔であってもよい。
・回転電機としては、インナーロータ側のものに限らず、ステータコアの外周側にロータが配置されたアウタロータ型のものを用いてもよい。この場合、コアシートのティース部は、コアシートの径方向外側に延びるものとなる。
20…ステータコア、30…第1コアシート、32…第1ティース部、40…第2コアシート、42…第2ティース部。

Claims (10)

  1. コア部材(30,40;50;60,70)が積層されて構成された環状のステータコア(20)において、
    前記コア部材は、周方向に所定の間隔を隔てて形成された複数のティース部(32,42;51;62,72)を有し、
    前記間隔の幅寸法が、前記ティース部の周方向の幅寸法よりも大きいものとなっており、
    コア積層方向に隣り合う前記コア部材の各コア層において前記ティース部がコア積層方向に重ならず、かつそれら隣り合うコア層の前記各ティース部同士が互いに離間しており、
    前記各ティース部の周方向両側には、コア積層方向に連続するようにして、コイル(20a)を巻回するスロット空間(K)が形成されていることを特徴とするステータコア。
  2. 前記スロット空間の数であるスロット数で360°を除算した値が単位角度と定義されており、
    前記ティース部は、2以上の整数を前記単位角度に乗算した間隔で周方向にそれぞれ形成されており、
    コア積層方向に隣り合う前記コア部材の各コア層において、周方向に前記単位角度ずつずらして前記各ティース部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のステータコア。
  3. 前記ティース部(32;51)は、コア積層方向において隣り合う一方の前記ティース部から他方の前記ティース部に向かって延びる延出部(34,35;52,53;36;37,38)を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のステータコア。
  4. 前記延出部は、先端部がコア積層方向において隣り合う前記ティース部に当接していることを特徴とする請求項3に記載のステータコア。
  5. 前記ティース部(32)の周方向側部に、コア積層方向への折り曲げにより前記延出部(34,35;37,38)が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のステータコア。
  6. 前記ティース部(32)の長手方向先端部に、コア積層方向への折り曲げにより前記延出部(36)が設けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のステータコア。
  7. 前記延出部(37,38)は、前記ティース部に折り重ねることにより設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載のステータコア。
  8. 前記スロット空間の数であるスロット数で360°を除算した値が単位角度と定義されており、
    前記ティース部は、前記単位角度を2倍した間隔で周方向にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のステータコア。
  9. 前記コア部材が環状をなす第1コア部材(30)及び環状をなす第2コア部材(40)を有し、前記第1コア部材と前記第2コア部材とが交互に積層されることにより構成されたステータコアにおいて、
    前記スロット空間の数であるスロット数で360°を除算した値が単位角度と定義されており、
    前記第1コア部材及び前記第2コア部材のそれぞれにおいて、前記ティース部(32,42)は、前記単位角度を2倍した間隔で周方向にそれぞれ形成されており、
    前記第1コア部材において、基準となる前記ティース部が第1基準ティース部(32a)と定義されており、
    前記第2コア部材において、基準となる前記ティース部が第2基準ティース部(42a)と定義されており、
    前記第1コア部材及び前記第2コア部材のそれぞれは、スロット数を2で除算した値が偶数である場合、前記第1コア部材及び前記第2コア部材が積層された状態で前記第1基準ティース部と前記第2基準ティース部とのなす角度が90°となるように、前記第1コア部材及び前記第2コア部材のそれぞれの位置決めを行う位置決め部(33,43)を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のステータコア。
  10. 前記コア部材が環状をなす第1コア部材(60)及び環状をなす第2コア部材(70)を有し、前記第1コア部材と前記第2コア部材とが交互に積層されることにより構成されたステータコアにおいて、
    前記スロット空間の数であるスロット数で360°を除算した値が単位角度と定義されており、
    前記第1コア部材及び前記第2コア部材のそれぞれにおいて、前記ティース部(62,72)は、前記単位角度を2倍した間隔で周方向にそれぞれ形成されており、
    前記第1コア部材において、基準となる前記ティース部が第1基準ティース部(62a)と定義されており、
    前記第2コア部材において、基準となる前記ティース部が第2基準ティース部(72a)と定義されており、
    前記第1コア部材及び前記第2コア部材のそれぞれは、スロット数を2で除算した値が奇数である場合、前記第1コア部材及び前記第2コア部材が積層された状態で前記第1基準ティース部と前記第2基準ティース部とのなす角度が180°となるように、前記第1コア部材及び前記第2コア部材のそれぞれの位置決めを行う位置決め部(63,73)を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のステータコア。
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