JP2015192551A - ステータ、及び、モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの効率を改善したステータ、及び、モータを提供する。【解決手段】ステータは、互いに等しい形状を有し、2スロットピッチで配置されるN個のティースを1スロットピッチずらして入れ子式に配置される第1ステータコア及び第2ステータコアと、周方向に沿って矩形波状に折り曲げられ、第1ステータコアと第2ステータコアとに挟まれるコイルとを含み、第1ステータコア及び第2ステータコアは、それぞれ、軸方向に積層される電磁鋼板で形成され、ヨーク部と、2スロットピッチ毎に径方向内側に突出するN個(Nは整数)の第1ティース部とを有する第1コアと、軸方向に積層される電磁鋼板で形成され、第1ティース部と同一形状で重ねて固定される第2ティース部と、径方向外側でヨーク部と同じ曲率で湾曲し、ヨーク部の2N分の1の長さをの周部とを有するN個の第2コアとを備え、第1ティース部及び第2ティース部はティースをなす。【選択図】図2

Description

本発明は、ステータ、及び、モータに関する。
従来より、各相の固定子鉄心を回転子の回転軸方向に複数個、独立して配置すると共に、各固定子鉄心の磁極を回転子の回転軸の周方向に波形状に配置し、各磁極間に回転軸方向に延びる溝を形成し、磁極の波形状の内側の端面側および回転軸の軸方向に形成された溝に固定子巻線を配置可能にした回転電機の固定子鉄心がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−219319号公報
ところで、従来の回転電機(モータ)の固定子鉄心(ステータ)は、鋼板をプレス加工によって波状に形成することによって作製されるため、折り曲げによって圧縮応力がかかる部分が生じる。圧縮応力は、折り曲げによって谷になる部分に特に集中する。
ここで、ステータとして多く用いられる電磁鋼板は、圧縮応力によって鉄損が増加するという問題がある。
従って、鋼板として電磁鋼板を用いて従来の回転電機の固定子鉄心を作製すると、鉄損の増大によってモータの効率が低下するという問題がある。モータの効率の低下は、トルクの低下に繋がる。
そこで、モータの効率を改善したステータ、及び、モータを提供することを目的とする。
本発明の実施の形態のステータは、互いに等しい形状を有し、それぞれ2スロットピッチで周方向に配置されるN個のティース(140)を備え、周方向に1スロットピッチずらした状態で互いの前記ティース(140)が入れ子式に配置される第1ステータコア(110A)及び第2ステータコア(110B)と、2N個の前記ティース(140)に対応して周方向に沿って2スロットピッチの周期で軸方向に矩形波状に折り曲げられた円環状の形状を有し、前記第1ステータコア(110A)と前記第2ステータコア(110B)との間に配設されるコイル(300)とを含み、前記第1ステータコア(110A)及び前記第2ステータコア(110B)は、それぞれ、第1電磁鋼板が軸方向に積層されることにより形成される第1コア(120)であって、円環状のヨーク部(121)と、前記ヨーク部(121)の内周面から2スロットピッチ毎に径方向内側に突出するN個(Nは整数)の第1ティース部(122)とを有する第1コア(120)と、第2電磁鋼板が軸方向に積層されることにより形成されるN個の第2コア(130)であって、平面視で前記第1ティース部(122)と等しい形状を有し、前記第1コア(120)の一方の面において前記第1ティース部(122)に重ねて取り付けられる第2ティース部(132)と、前記第2ティース部(132)の径方向外側に連続して前記ヨーク部(121)と等しい曲率で湾曲して形成され、前記ヨーク部(121)の周方向の長さの2N分の1の長さを有する周部(131)とを有するN個の第2コア(130)とを備え、前記第1ティース部(122)及び前記第2ティース部(132)は前記ティース(140)を構築する。
モータの効率を改善したステータ、及び、モータを提供することができる。
実施の形態のステータ100U、100V、100Wを含むモータ1を示す斜視図である。 ステータ100を示す斜視図である。 実施の形態のステータコア110を示す斜視図である。 ステータコア110A及び110Bのティース140の形状を示す図である。 実施の形態の変形例によるモータ1Aを示す図である。
以下、本発明のステータ、及び、モータを適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態のステータ100U、100V、100Wを含むモータ1を示す斜視図である。モータ1は、ステータ100U、100V、100Wと、ロータ200U、200V、200Wとを含む。
ステータ100U、100V、100Wは、それぞれU相、V相、W相に割り当てられており、電気的に120°ずつ位相をずらして配置される。
モータ1は、トランスバース・フラックス・モータ又はクローポールモータであり、回転電機の一例である。このため、実施の形態のステータ100U、100V、100Wは、三次元的な磁気回路を有する。このようなモータ1は、例えば、ハイブリッド車又は電気自動車で使用される走行用モータであってもよい。
ステータ100U、100V、100Wは、同様の構成を有するため、以下で区別しない場合には単にステータ100と称す。また、ロータ200U、200V、200Wは、同様の構成を有するため、以下で区別しない場合には単にロータ200と称す。
また、以下では、径方向、周方向、及び軸方向は、ステータ100の中心軸Iを基準とし、中心軸Iを中心として径方向の内側及び外側を定義する。径方向の内側とは、径方向における中心軸Iに向かう方向をいい、径方向の外側とは、径方向において中心軸Iとは反対に向かう方向をいう。ステータ100の中心軸Iは、モータ及びロータの中心軸と等しい。
また、以下では、平面視とは、軸方向から見ることをいう。
図2は、ステータ100を示す斜視図である。図2(A)には完成状態のステータ100を示し、図2(B)には分解した状態を示す。
図2(A)に示すステータ100は、図2(B)に示すステータコア110A、110B、及びコイル300を含む。ステータコア110A、110Bは、それぞれ、コア部120と130とを有する。コア部120と130のうち、ステータコア110A、110Bの径方向内側に突出する部分は、ティース140を構築する。なお、コア部120と130の詳細については、図3を用いて後述する。
図2(B)に示すように、ステータコア110A、110Bは、それぞれ、N個のティース140を有し、間にコイル300を挟んで互いのティース140を入れ子式に向い合せた状態で嵌合される。
このため、図2(A)に示すように、完成した状態のステータ100は、2N個のティース140と、2N個のスロット150を有する。ここでは、一例としてNは12であるため、ステータコア110A、110Bは、それぞれ、12個のティース140を有し、完成した状態のステータ100は、24個のティース140と、24個のスロット150を有する。
以下では、スロットピッチとは、完成した状態のステータ100に含まれる2N個(ここでは24個)のティース140の間に形成されるスロット150のピッチをいう。スロットピッチは、完成した状態のステータ100に含まれる隣り合うスロット150同士の間隔であるため、隣り合うスロット150の中心軸(対称軸)同士がなす角度に等しい。
また、以下では、1つのスロットピッチに等しいピッチを1スロットピッチと称し、2つのスロットピッチに等しいピッチを2スロットピッチと称す。
従って、ステータコア110A、110Bには、それぞれ、2スロットピッチでN個のティース140が形成されていることになる。
コイル300は、交互に配置されるステータコア110Aのティース140と、ステータコア110Bのティース140との間で、軸方向にジグザグに折れ曲がりながら、周方向に配置されているリング状のコイルである。
このため、コイル300は、ステータコア110Aのティース140と、ステータコア110Bのティース140との間の形状に合わせて、周方向に沿って2スロットピッチの周期で軸方向に矩形波状に折り曲げられた円環状の形状を有する。
ステータ100は、周方向に1スロットピッチずらした一対のステータコア110Aと110Bとの間にコイル300を配置して、ステータコア110Aと110Bを嵌合させて固定したものである。一対のステータコア110Aと110Bは、周方向に1スロットピッチずらすことにより、互いのティース140を入れ子式に組み合わせることができる。
なお、ステータコア110Aと110Bは同様の構成を有するため、以下ではステータコア110Aと110Bを区別しない場合は、単にステータコア110と称す。
図3は、実施の形態のステータコア110を示す斜視図である。図3(A)には図2(B)に示すステータコア110Bと同じ向きのステータコア110を示す。図3(B)には、分解した状態のステータコア110を示す。
図3(A)、(B)に示すように、ステータコア110は、コア部120と130を含む。
実施の形態のステータコア110を構築するコア部120と130は、それぞれ、パンチング等の処理によって成形される複数枚の鋼板を積層することにより作製される。鋼板としては、例えば、電磁鋼板を用いることができ、より具体的な一例としては、珪素を含む珪素鋼板を用いることができる。
コア部120は、複数枚の鋼板が軸方向に積層されることにより形成される。コア部120は、ヨーク部121とティース部122とを有する。コア部120は、第1コアの一例である。
ヨーク部121は、コア部120のうちの円環状の部分である。ヨーク部121は、ステータコア110のヨークを構築する。
ティース部122は、コア部120のうち、ヨーク部121の内周面から径方向内側に突出する部分である。ティース部122は、N個あり、2スロットピッチで配設される。ここでは、一例としてNは12である。ティース部122は、第1ティース部の一例である。
ティース部122は、ヨーク部121から径方向内側に突出した先端の周方向における両側に突起部122Aを有する。突起部122Aは各ティース部122に一対形成される。突起部122Aには、コイル300が係合される。
コア部130は、複数枚の鋼板が軸方向に積層されることにより形成される。コア部130は、周部131とティース部132とを有する。コア部130は、第2コアの一例である。
周部131は、コア部130のうち、径方向外側に位置する円弧状の部分である。周部131は、ヨーク部121と等しい曲率で湾曲して形成され、ヨーク部121の周方向の長さの2N分の1の長さを有する。周部131の周方向の長さは、ティース部132の周方向の長さ(幅)よりも長く、ティース部132の両側に突出している。また、周部131の径方向の幅は、ヨーク部121の径方向の幅と等しい。
ティース部132は、コア部130のうち、周部131の内周面から径方向内側に突出する部分である。ティース部132は、ティース部122と同様の形状を有する。ティース部132は、第2ティース部の一例である。
ティース部132は、周部131から径方向内側に突出した先端の周方向における両側に突起部132Aを有する。突起部132Aには、コイル300が係合される。
このような構成のコア部130は、ティース部132とティース部122とを位置合わせして、コア部120に取り付けられる。コア部130は、コア部120に対してかしめることにより、又は、接着することによって取り付けられる。
ここで、かしめる場合は、コア部130をコア部120に重ねた状態で、平面視でコア部130の中央を断面がV字型の治具等でパンチングしてコア部130及び120のティース部132及び122の中央部をV字型に微小に変形させることにより、コア部130をコア部120に対して固定することができる。なお、これは仮固定であるため、ステータ100として組み立てた後に、全体をワニスに含浸させることにより、全体が固定される。
また、接着剤を用いる場合は、電磁鋼板を接着可能なものを用いればよく、例えば、加熱溶融型の有機接着剤を用いればよい。
ティース部132とティース部122とを位置合わせした状態で、N個のコア部130をコア部120に取り付けることにより、ステータコア110が完成する。
ティース部122及び132は、平面視で等しい形状を有し、位置合わせが行われた状態で重ね合わされて固定されるため、ステータコア110が完成した状態では、ティース140を構築する。
そして、図2(B)に示すように2つのステータコア110A、110Bを互いのコア部130が向き合った状態で周方向に1スロットピッチずらして配置し、間にコイル300を挟んだ状態で、ステータコア110A、110B、及びコイル300を嵌合させることにより、図2(A)に示すステータ100が完成する。
ステータ100として完成した状態では、ステータコア110A、110B、及びコイル300は、互いに嵌合しており、内部及び外部において隙間が存在しないように構成されている。
ステータ100の外周部には、ステータコア110Aのヨーク部121の外周部と、ステータコア110A及び110Bの周部131の外周部と、ステータコア110Bのヨーク部121の外周部とによって、図2(A)に示すような面一の円筒状の外周面が構築される。
また、コイル300は、ステータ100の外周面以外の面(内周面と、円環形状の両側面)において、ティース140同士の間で表出しており、コイル300の表出する部分と、ティース140の表面とは面一になっている。
このため、コイル300については、矩形波形状の内側の形状(平面視における形状)がティース140の形状と等しくなるように成形されていればよい。また、矩形波形状の外側の形状(平面視における形状)は、ステータコア110A及び110Bのそれぞれが単独の状態において、隣り合うティース140同士の間の空間の形状と等しくなるように成型されていればよい。また、コイル300の平面視での外径は、ヨーク部121の内径と等しければよい。ヨーク部121の内径は、N個の周部131の径方向内側の面が仮想的になす円筒状の面の内径と等しい。
また、コイル300は、銅線等を折り曲げながら巻回することによって成形されるため、矩形波形状の円周方向の部分301(図2(B)参照)と、軸方向の部分302(図2(B)参照)との両方の部分の断面形状は長方形になる。
このため、ステータコア110A及び110Bのティース140の形状については、図4に示すような工夫を行ってもよい。
図4は、ステータコア110A及び110Bのティース140の形状を示す図である。図4では、説明の便宜上、コイル300を省略する。また、図4には、ステータコア110Aのティース140を中央に示し、その両側にステータコア110Bの2つのティース140を示す。
また、ここでは、ステータコア110Aのティース140と、ステータコア110Bのティース140とを区別する場合には、ステータコア110Aのティース140をティース140(110A)と記し、ステータコア110Bのティース140をティース140(110B)と記す。
3つのティース140の間には、2つのスロット150が構築される。スロット150は、周方向において隣り合うティース140(110A)とティース140(110B)との間に構築される。
ここで、スロット150の中心軸をLとする。スロット150の中心軸Lとは、周方向において隣り合うティース140(110A)とティース140(110B)との周方向における中心と、ステータ100の中心点とを通る線によって定まる軸であり、スロット150の対称軸と等しい。
スロット150を挟んで対向するティース140(110A)の面141Aと、ティース140(110B)の面141Bとは、ともに中心軸Lに平行に形成される。このような形状のティース140を形成するには、ティース部122及び132をパンチング等によって作製する際に、中心軸Lに平行な面141A、141Bをなすように成形すればよい。
ティース140(110A)の面141Aと、ティース140(110B)の面141Bとが、ともに中心軸Lに平行であれば、コイル300の軸方向の部分302(図2(B)参照)をスロット150の内部に配置したときに、隙間が生じにくくなる。
例えば、面141A、141Bがともに径方向と平行である場合には、スロット150の内部の径方向外側において、コイル300の軸方向の部分302と面141A、141Bとの間の隙間が大きくなる。
これに対して、面141A、141Bを中心軸Lと平行にしておけば、コイル300の軸方向の部分302(図2(B)参照)をスロット150の内部に配置したときに、隙間が生じにくくなるため、磁気飽和が緩和され、トルクの低下が抑制される。
以上、実施の形態によれば、積層鋼板で作製されるステータコア110Aと110Bとの間にコイル300を挟み、ステータコア110A、110B、及びコイル300を嵌合させることにより、ステータ100が完成する。
ステータコア110Aと110Bは、上述のように互いに同様の形状を有し、ともに積層鋼板によって作製される。また、ステータコア110Aと110Bを作製する段階では、折り曲げのように圧縮応力が生じるような処理は行われない。これは、上述のようなコア部120と130を組み合わせて、ステータコア110A、110Bを作製できるからである。
従って、従来のように圧縮応力に起因する鉄損の発生が生じることがなく、モータ1の効率を改善したステータ100を提供することができる。
すなわち、モータ1のトルクの向上に貢献できるステータ100を提供することができる。
また、ステータコア110A、110B、及びコイル300は、互いに嵌合しており、ステータ100として完成した状態において内部に隙間が存在しないように構成されている。
また、ステータ100の外周部には、ステータコア110Aのヨーク部121の外周部と、ステータコア110A及び110Bの周部131の外周部と、ステータコア110Bのヨーク部121の外周部とによって、図2(A)に示すような面一の円筒状の外周面が構築される。
また、コイル300は、ステータ100の外周面以外の面(内周面と、円環形状の両側面)において、ティース140同士の間で表出しており、コイル300の表出する部分と、ティース140の表面とは面一になっている。
このため、ステータ100には、内部にも外部にもデッドスペースが存在しない。
従って、ステータ100を小型化することができる。特に、軸方向における厚さの低減を図ることができる。
なお、以上では、コア部130の周部131がティース部132の両側に突出している形態について説明した。すなわち、コア部130が周方向における中心を通る中心軸を対称軸として線対称である形態について説明した。しかしながら、コア部130の形状はこのような形状に限られず、例えば、周部131が上述の形態と同じ長さを保ったまま、ティース部132の片側にのみ突出するような形状であってもよい。
また、以上では、ティース部122、132が突起部122A、132Aを有する形態について説明した。しかしながら、突起部122A、132Aがなくてもコイル300を保持することに関して問題がなければ、突起部122A、132Aには突起部122A、132Aが形成されていなくてもよい。
また、以上では、コイル300は、ステータ100の外周面以外の面(内周面と、円環形状の両側面)において、ティース140同士の間で表出しており、コイル300の表出する部分と、ティース140の表面とは面一になっている形態について説明した。しかしながら、コイル300のこれらの面は、必ずしもステータ100の外周面以外の面と面一である必要はなく、ステータ100をモータ1に組み込んだ場合の動的特性等に影響が生じなければ、多少の段差があってもよい。
また、以上では、ステータコア110A及び110Bが、積層鋼板のみで作製される形態について説明したが、例えば、図5に示すように圧粉コアを追加してもよい。
図5は、実施の形態の変形例によるモータ1Aを示す図である。
モータ1Aは、ステータ100Aとロータ200Aとを含む。ステータ100Aとロータ200Aは、それぞれ、ステータ100とロータ200に圧粉コア170と圧粉コア230、240を追加した構成を有する。圧粉コア170、230、240は、例えば、鉄等の磁性粉末を過圧成型することによって作製される。圧粉コア170、230、240は、等方性磁気特性を有する。
ステータ100Aにおいては、圧粉コア170は、ティース140と周方向の幅の中心を一致させて、ティース140の径方向外側に位置するように、ステータ100Aの外周部に配置されている。圧粉コア170は、ステータ100Aの軸方向の幅の全体に配設されている。
圧粉コア170は、平面視において、ティース140の周方向の幅の中心と、ステータ100Aの平面視における中心点とを通る中心軸を対称軸として線対称となる形状を有していればよく、図5には、二等辺三角形の底辺をステータ100Aの外周と同じ曲率の円弧にした形状を有する。圧粉コア170は、平面視では、二等辺三角形の2つの等辺が共有する頂点が径方向内側を向くような形状を有する。これは、磁束を効率的にステータコア110の積層方向(軸方向)に導くためである。なお、圧粉コア170は、平面視で半円状のような形状であってもよい。
このような圧粉コア170は、ステータ100Aのステータコア110A、110Bに溝160を形成し、溝160の形状に合わせた成型用の型を用いて作製すればよい。そして、作製した圧粉コア170を溝160の内部に接着等することによって固定すればよい。
なお、図5では、コイル300の径方向外側にも圧粉コア170が存在するが、これは、図では裏側に存在して見えないティース140の径方向外側に位置する圧粉コア170である。圧粉コア170は、スロットピッチでステータ100Aの外周に沿ってN個配置される。
また、図5に示すように、ロータ200Aは、ロータコア210と、磁石220と、圧粉コア230及び240とを含む。ロータコア210は、例えば、軸方向に積層した鋼板によって構成されており、磁石220と、圧粉コア230及び240とは、ロータコア210にを軸方向に貫通するスロットの内部に嵌合されている。
磁石220は、一例として、平面視でd軸の挟んでV字状に配設されている。ひとつの磁極に対して一対の磁石220が配設されている。磁石220は、例えば、直方体状の焼結ネオジ磁石である。磁石220は、ロータコア210と等しい軸方向の幅を有する。
圧粉コア230は、d軸上に配設され、平面視で二等辺三角形状の柱状の部材である。圧粉コア230は、平面視では、二等辺三角形の2つの等辺が共有する頂点が径方向内側を向くような形状を有する。これは、両側に配設される一対の磁石220が発生する磁束を効率的にロータコア210の積層方向(軸方向)に導くためである。
圧粉コア240は、q軸上に配設され、平面視で二等辺三角形状の柱状の部材である。圧粉コア240は、平面視では、二等辺三角形の2つの等辺が共有する頂点が径方向外側を向くような形状を有する。これは、磁極の境界において磁束を効率的にロータコア210の積層方向(軸方向)に導くためである。
以上のような構成を有するモータ1Aは、ステータ100Aとロータ200Aがそれぞれ鋼板の積層方向にわたって配設される圧粉コア170と圧粉コア230、240とを有するため、鋼板の積層方向における磁気抵抗が低減され、モータ1Aの効率がより改善される。
なお、モータ1Aは、q軸上に位置する圧粉コア240を含まなくてもよい。この場合には、ロータ200Aにおいては、d軸上に位置する圧粉コア230によって鋼板の積層方向における磁気抵抗が低減されることになる。
以上、本発明の例示的な実施の形態のステータ、及び、モータについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下を開示する。
(1)互いに等しい形状を有し、それぞれ2スロットピッチで周方向に配置されるN個のティース(140)を備え、周方向に1スロットピッチずらした状態で互いの前記ティース(140)が入れ子式に配置される第1ステータコア(110A)及び第2ステータコア(110B)と、
2N個の前記ティース(140)に対応して周方向に沿って2スロットピッチの周期で軸方向に矩形波状に折り曲げられた円環状の形状を有し、前記第1ステータコア(110A)と前記第2ステータコア(110B)との間に配設されるコイル(300)と
を含み、
前記第1ステータコア(110A)及び前記第2ステータコア(110B)は、それぞれ、
第1電磁鋼板が軸方向に積層されることにより形成される第1コア(120)であって、円環状のヨーク部(121)と、前記ヨーク部(121)の内周面から2スロットピッチ毎に径方向内側に突出するN個(Nは整数)の第1ティース部(122)とを有する第1コア(120)と、
第2電磁鋼板が軸方向に積層されることにより形成されるN個の第2コア(130)であって、平面視で前記第1ティース部(122)と等しい形状を有し、前記第1コア(120)の一方の面において前記第1ティース部(122)に重ねて取り付けられる第2ティース部(132)と、前記第2ティース部(132)の径方向外側に連続して前記ヨーク部(121)と等しい曲率で湾曲して形成され、前記ヨーク部(121)の周方向の長さの2N分の1の長さを有する周部(131)とを有するN個の第2コア(130)と
を備え、
前記第1ティース部(122)及び前記第2ティース部(132)は前記ティース(140)を構築する、ステータ(100)。
(1)に記載の構成によれば、積層電磁鋼板で作製することにより従来のように圧縮応力に起因する鉄損の発生が生じることがないので、モータ(1)の効率を改善したステータ(100)を提供することができる。
(2)前記第1ステータコア(110A)の前記ティース(140)と、前記第2ステータコア(110B)の前記ティース(140)とのスロット(150)を介して対向する面(141A, 141B)は、ともに前記スロット(150)の中心軸に平行である、1記載のステータ(100)。
(2)に記載の構成によれば、コイル(300)とスロット(150)との間に隙間が生じにくくなるため、磁気飽和が緩和され、トルクの低下が抑制される。
(3)前記第1ステータコア(110A)及び前記第2ステータコア(110B)は、
前記ティース(140)の周方向における中心部の径方向外側において前記ヨーク部(121)及び前記周部(131)の外周部に軸方向に形成される溝部(160)に収容され、圧粉で形成される圧粉コア(170)をさらに含む、1又は2記載のステータ(100)。
(3)に記載の構成によれば、軸方向に配設される圧粉コア(170)により電磁鋼板の積層方向における磁気抵抗が低減され、モータ(1A)の効率がより改善される。
(4)前記コイル(300)は、前記第1ステータコア(110A)と前記第2ステータコア(110B)との間に挟まれて嵌合された状態で、前記第1ステータコア(110A)の前記第1ティース部(122)と、前記第2ステータコア(110B)の前記第1ティース部(122)との間で表出する、1乃至3のいずれか一項記載のステータ(100)。
(4)に記載の構成によれば、ステータ(100)の外周面がヨーク部(121)、第1ティース部(122)、及びコイル(300)によって構築されるので、磁気特性の良好なステータ(100)が得られる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか一項記載のステータ(100)と、
ロータ(200)と
を含む、モータ(1)。
(5)に記載の構成によれば、積層電磁鋼板で作製することにより従来のように圧縮応力に起因する鉄損の発生が生じることがないステータ(100)を含むので、モータ(1)の効率が改善される。
1 モータ
100、100A、100U、100V、100W ステータ
110、110A、110B ステータコア
110A、110B ステータコア
120、130 コア部
121 ヨーク部
122 ティース部
122A、132A 突起部
131 周部
132 ティース部
140 ティース
141A、141B 面
150 スロット
160 溝
170 圧粉コア
200、200A、200U、200V、200W ロータ
210 ロータコア
220 磁石
230、240 圧粉コア
300 コイル

Claims (5)

  1. 互いに等しい形状を有し、それぞれ2スロットピッチで周方向に配置されるN個のティースを備え、周方向に1スロットピッチずらした状態で互いの前記ティースが入れ子式に配置される第1ステータコア及び第2ステータコアと、
    2N個の前記ティースに対応して周方向に沿って2スロットピッチの周期で軸方向に矩形波状に折り曲げられた円環状の形状を有し、前記第1ステータコアと前記第2ステータコアとの間に配設されるコイルと
    を含み、
    前記第1ステータコア及び前記第2ステータコアは、それぞれ、
    第1電磁鋼板が軸方向に積層されることにより形成される第1コアであって、円環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から2スロットピッチ毎に径方向内側に突出するN個(Nは整数)の第1ティース部とを有する第1コアと、
    第2電磁鋼板が軸方向に積層されることにより形成されるN個の第2コアであって、平面視で前記第1ティース部と等しい形状を有し、前記第1コアの一方の面において前記第1ティース部に重ねて取り付けられる第2ティース部と、前記第2ティース部の径方向外側に連続して前記ヨーク部と等しい曲率で湾曲して形成され、前記ヨーク部の周方向の長さの2N分の1の長さを有する周部とを有するN個の第2コアと
    を備え、
    前記第1ティース部及び前記第2ティース部は前記ティースを構築する、ステータ。
  2. 前記第1ステータコアの前記ティースと、前記第2ステータコアの前記ティースとのスロットを介して対向する面は、ともに前記スロットの中心軸に平行である、請求項1記載のステータ。
  3. 前記第1ステータコア及び前記第2ステータコアは、
    前記ティースの周方向における中心部の径方向外側において前記ヨーク部及び前記周部の外周部に軸方向に形成される溝部に収容され、圧粉で形成される圧粉コアをさらに含む、請求項1又は2記載のステータ。
  4. 前記コイルは、前記第1ステータコアと前記第2ステータコアとの間に挟まれて嵌合された状態で、前記第1ステータコアの前記第1ティース部と、前記第2ステータコアの前記第1ティース部との間で表出する、請求項1乃至3のいずれか一項記載のステータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項記載のステータと、
    ロータと
    を含む、モータ。
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