JP2016225384A - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子及びその製造方法 Download PDF

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Toshihide Ito
俊秀 伊藤
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Abstract

【課題】発光の均一性を向上できる半導体発光素子及びその製造方法を提供する。【解決手段】実施形態によれば、半導体発光素子は、第1導電形の第1半導体層と、第2導電形の第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた第3半導体層と、前記第1半導体層と電気的に接続された第1電極層と、前記第2半導体層と電気的に接続され銀を含む第2電極層と、を含む。前記第2電極層と前記第3半導体層との間に前記第2半導体層が配置される。前記第2電極層は、第1金属領域と、第2金属領域と、を含む。前記第1金属領域と前記第1電極層との間の距離は、前記第2金属領域と前記第1電極層との間の距離よりも短い。前記第2金属領域に含まれるGaの濃度は、前記第1金属領域に含まれるGaの濃度よりも高い。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体発光素子及びその製造方法に関する。
LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子において、光取り出し効率を高めるために、電極として高反射率の銀(Ag)が用いられる。一方、n側電極の近傍において発光が強くなる傾向があり、発光の均一性が低い。発光が強い部分に熱が集中し、発光効率が低下する場合がある。信頼性も劣化する。さらに、熱により、LEDと共に用いられる蛍光体が劣化する場合もある。発光の均一性を向上することが望まれる。
特開2011−061127号公報
本発明の実施形態は、発光の均一性を向上できる半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、半導体発光素子は、第1導電形の第1半導体層と、第2導電形の第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた第3半導体層と、前記第1半導体層と電気的に接続された第1電極層と、前記第2半導体層と電気的に接続され銀を含む第2電極層と、を含む。前記第2電極層と前記第3半導体層との間に前記第2半導体層が配置される。前記第2電極層は、第1金属領域と、第2金属領域と、を含む。前記第1金属領域と前記第1電極層との間の距離は、前記第2金属領域と前記第1電極層との間の距離よりも短い。前記第2金属領域に含まれるGaの濃度は、前記第1金属領域に含まれるGaの濃度よりも高い。
図1(a)〜図1(d)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 図2(a)〜図2(c)は、半導体発光素子についての実験結果を示す模式図である。 半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。 半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。 図5(a)〜図5(c)は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。 図6(a)及び図6(b)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 図7(a)〜図7(c)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の一部を例示する模式的断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 図12(a)及び図12(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示するフローチャート図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)〜図1(d)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子を例示する模式的断面図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る半導体発光素子110は、第1半導体層10と、第2半導体層20と、第3半導体層30と、第1電極層40と、第2電極層50と、を含む。
第1半導体層10は、第1導電形である。第1導電形は、例えばn形である。
第2半導体層20は、第2導電形である。第2導電形は、例えばp形である。
第3半導体層30は、第1半導体層10と第2半導体層20との間に設けられる。第3半導体層30は、例えば、活性層である。第3半導体層30は、発光部を含む。これらの半導体層には、例えば窒化物半導体が用いられる。第1半導体層10は、例えば、n形GaNを含む。第2半導体層20は、例えば、p形GaNを含む。このように、第1半導体層1、第2半導体層20及び第3半導体層30を含む積層体15が設けられる。
第1電極層40は、第1半導体層10と電気的に接続される。第2電極層50は、第2半導体層20と電気的に接続される。
第2電極層50と第1半導体層10との間に、第2半導体層20及び第3半導体層30が配置される。第2電極層50と第3半導体層30との間に、第2半導体層20が配置される。
第1電極層40と第2電極層50との間に電圧を加えることで、第1半導体層10及び第2半導体層20を介して第3半導体層30に電流が供給される。これにより、第3半導体層30から光が放出される。半導体発光素子110は、例えば、LEDである。
第1半導体層10から第2半導体層20に向かう第1方向(積層方向)をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向とX軸方向とに対して垂直な方向をY軸方向とする。
第1半導体層10は、第1面10aと、第2面10bと、を有する。第1面10aは、第3半導体層30の側の面である。第2面10bは、第1面10aとは反対側の面である。
第1半導体層10は、第1半導体部分10cと、第2半導体部分10dと、を含む。第1半導体部分10cから第2半導体部分10dに向かう方向は、Z軸方向と交差する。第1半導体部分10cは、Z軸方向において、第2半導体層20と重なる。第2半導体部分10dは、Z軸方向において、第2半導体層20と重ならない。第1電極層40は、第2半導体部分10dと接する。この例では、第1電極層40は、第1面10aの側に設けられている。
第2電極層50は、銀を含む。第2電極層50は、銀の他に、さらに他の金属元素を含んでも良い。他の金属元素を含む場合において、この他の金属元素の濃度は、5原子%(atom%)以下である。
第2電極層50は、第1金属領域50aと、第2金属領域50bと、を含む。第1金属領域50a及び第2金属領域50bのそれぞれは、銀を含む。第1金属領域50a及び第2金属領域50bのそれぞれは、例えば、第2半導体層20と接する。
第1金属領域50aは、第1電極層40に近い。第2金属領域50bは、第1電極層40から遠い。第1金属領域50aと第1電極層40との間の距離は、第2金属領域50bと第1電極層40との間の距離よりも短い。
第2金属領域50bに含まれるGaの濃度は、第1金属領域50aに含まれるGaの濃度よりも高い。第2金属領域50bは、Gaを含む。第1金属領域50aは、Gaを含まなくても良い。第2金属領域50bと第2半導体層20との間の接触抵抗は、第1金属領域50aと第2半導体層20との間の接触抵抗よりも低くなる。
第1電極層40に近い第1金属領域50aにおける接触抵抗が、第1電極層40から遠い第2金属領域50bにおける接触抵抗よりも高くなることで、第1金属領域50aを通過して第2半導体層20に流れる電流が過度に大きくなることが抑制できる。これにより、発光の均一性を向上することができる。
図1(a)に示すように、半導体発光素子110は、第1層51をさらに含む。第1層51と第2半導体層20との間に第1金属領域50aが配置される。第1方向(第1半導体層10から第2半導体層20に向かうZ軸方向)において、第1層51は、第2金属領域50bと重ならない。すなわち、第2電極層50の一部(第1金属領域50a)の上に、第1層51が設けられている。
第1層51は、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)及び窒化シリコン(SiN)の少なくともいずれかを含む。後述するように、銀含有層の上にこのような第1層51が設けられた状態でアニール処理(熱処理)が行われる。熱処理は、例えば、酸素を含む雰囲気中で行われる。この熱処理により、銀含有層と第2半導体層20との接触抵抗が、第1層51が設けられていない部分よりも高くなる。これにより、部分的に接触抵抗が高い部分が得られる。
第1層51は、例えば、第2電極層50の側面50sを覆う。第2電極層50の側面50sは、X−Y平面(第1方向に対して垂直な平面)と交差する。第2金属領域50bから第1金属領域50aに向かう方向を第2方向(例えばX軸方向)とする。X軸方向において、側面50sは、第2金属領域50bと第1電極層40との間に設けられる。すなわち、第2方向における側面50sの位置は、第2方向における第2金属領域50bの位置と、第2方向における第1電極層40の位置と、の間に位置する。そして、第2方向において、第1層51は側面50sと重なる。第1層51が第2電極層50の側面50sを覆うことで、側面50sの近傍においても、高い接触抵抗が得られる。
図1(b)に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子111も、第1半導体層10と、第2半導体層20と、第3半導体層30と、第1電極層40と、第2電極層50と、第1層51と、を含む。半導体発光素子111においては、第1電極層40は、第1半導体層10の第2面10bの側に設けられている。半導体発光素子111においても、第2金属領域50bに含まれるGaの濃度は、第1金属領域50aに含まれるGaの濃度よりも高い。これにより、発光の均一性が向上できる。
図1(c)に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子112は、第1半導体層10、第2半導体層20、第3半導体層30、第1電極層40、第2電極層50及び、第1層51に加えて、第2層52をさらに含む。第2層52を除く部分については、半導体発光素子110と同様なので説明を省略する。
半導体発光素子112において、第1層51と第2半導体層20との間に第1金属領域50aが配置される。Z軸方向(第1半導体層10から第2半導体層20に向かう第1方向)において、第1層51は第2金属領域50bと重ならない。第2層52と第2半導体層20との間に、第2金属領域50bが配置される。第2層52と第1金属領域50aとの間に、第1層51が配置される。すなわち、第2電極層50の一部(第1金属領域50a)の上に、第1層51が設けられる。第2電極層50の別の一部(第2金属領域50b)の上、及び、第1層51の上に、第2層52が設けられる。第2層52は、例えば、バリアメタルである。第2層52は、例えば、保護層である。第2層52は、白金、チタン及びニッケルの少なくともいずれかを含む。
後述するように、第2電極層50となる銀含有層の一部の上に、第1層51が設けられた状態で熱処理(酸素を含む雰囲気中での加熱)を行うことで、第1層51が設けられた部分の接触抵抗が高くなる。この後に、第2層52を形成する。第2層52は、この熱処理が施されない。第2層52が設けられた部分の接触抵抗は、低い。
第2層52の材料として、第1層51と同じ材料を用いても良い。第1層51には上記の熱処理が施され、第2層52には上記の熱処理が施されない。このため、第1層51は酸化される。一方、第2層52の酸化の程度は低い。このため、第1層51に含まれる酸素の濃度は、第2層52に含まれる酸素の濃度よりも高くなる。例えば、第1層51がニッケル(Ni)を含む場合、第1層51は酸化ニッケルを含む。このとき、第2層52としてニッケルを用いた場合に、第2層52中に含まれる酸素の濃度は、第1層51中に含まれる酸素の濃度よりも低い。
すなわち、第1層51は、第1金属元素(例えばNi)を含み、第2層52は、その第1金属元素(例えばNi)を含む。このとき、第1層51に含まれる酸素の濃度は、第2層52に含まれる酸素の濃度よりも高い。
第2層52を設けた場合においても、第2金属領域50bに含まれるGaの濃度は、第1金属領域50aに含まれるGaの濃度よりも高くなる。これにより、発光の均一性が向上する。
図1(d)に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子113も、第1半導体層10、第2半導体層20、第3半導体層30、第1電極層40、第2電極層50及び第1層51及び第2層52を含む。半導体発光素子113においては、第1電極層40は、第1半導体層10の第2面10bの側に設けられている。半導体発光素子113においても、第2金属領域50bに含まれるGaの濃度は、第1金属領域50aに含まれるGaの濃度よりも高い。これにより、発光の均一性が向上できる。
このような第1層51を設けることで、第2電極層50と第2半導体層20との間の接触抵抗が変化する。この現象は、本願発明者が独自に実施した実験により明らかになった。以下、この実験について説明する。
実験で作製された半導体発光素子の試料においては、第2半導体層20の上にAg膜(第2電極層50に相当)が設けられ、Ag膜の上にNi層が設けられている。Ni層は、Ag膜の側面には設けられていない。Ag膜の側面が外部に露出している。この状態で、酸素を含む雰囲気で熱処理をしたところ、Ag膜の外縁部(端部)で発光輝度が高く、Ag膜の中央部では、発光輝度が低いことが分かった。このことは、Ni層で覆われている、Ag膜の中央部の接触抵抗が、Ni層で覆われていない側面に近い外縁部の接触抵抗よりも高いことを示している。以下、実験の試料の分析結果について説明する。
図2(a)〜図2(c)は、半導体発光素子についての実験結果を示す模式図である。 図2(a)は、実験の試料の一部を示す模式的断面図である。第2半導体層20(p形GaN層)の表面にAg膜(第2電極層50)が設けられ、その上にNi層(第1層51)が設けられている。Ag膜(第2電極層50)の側面は、露出している。このような試料において、TEM−EDX分析(Transmission Electron Microscope - Energy Dispersive X-ray spectrometry)が行われる。分析は、図2(a)のC1−C2線に沿った中央部と、C3−C4線に沿った外縁部と、において実施される。C3−C4線と、Ag膜の端部と、の距離は、約1μmである。C1−C2線と、Ag膜の端部と、の距離は、約150μmである。
図2(b)は、C1−C2線に沿った中央部についての分析結果を示す。図2(c)は、C3−C4線に沿った外縁部についての分析結果を示す。これらの図の横軸は、Z軸方向における位置pZ(nm)である。縦軸は、検出された元素の濃度C(原子パーセント:atom%)である。
図2(b)に示すように、中央部(C1−C2線)においては、Ag領域において、Gaは実質的に検出されない。
図2(c)に示すように、外縁部(C3−C4線)においては、Ag領域において、Gaが検出される。
図2(b)及び図2(c)に示すように、Gaの濃度Cの曲線と、Agの濃度Cの曲線と、が交差する。この交差する位置を、GaN領域(第2半導体層20)とAg領域(第2電極層50)との間の境界(第1境界B1及び第2境界B2)とする。Ag膜中に評価位置(第1評価位置D1及び第2評価位置D2)を設定する。第1評価位置D1と第1境界B1との間の距離は、10nmである。第2評価位置D2と第2境界B2との間の距離は、10nmである。
中央部においては、第1評価位置D1におけるGaの濃度Cは、1atom%未満である。外縁部においては、第2評価位置D2におけるGaの濃度Cは、15atom%以上19atom%以下である。このように、評価位置において、外縁部におけるGaの濃度Cは、中央部におけるGaの濃度の10倍以上である。この例では、15倍以上である。
このように、Ag膜の外縁部に含まれるGaの濃度が、Ag膜の中央部に含まれるGaの濃度よりも高いのは、Ag膜の側面(端部)がNi層に覆われておらず、露出していることが原因であると、考えられる。
例えば、Ni層を設けない状態でAg膜を、酸素を含む雰囲気で熱処理すると、Ag膜とGaN層との間の界面を通過して、Ga原子がAg膜中に拡散すると考えれる。これにより、低い接触抵抗が得られる。一方、Ni層で覆われた状態のAg膜を、酸素を含む雰囲気で熱処理すると、Ga原子のAg膜中への拡散が抑制される。これにより、接触抵抗は、高い。Ni層を設けない状態でAg膜を酸素を含む雰囲気で熱処理すると、酸素が、Ag膜とGaN層との間の界面の近傍に導入されると考えられる。これに対して、Ni層で覆われた状態のAg膜を、酸素を含む雰囲気で熱処理した場合には、Ag膜とGaN層との間の界面の近傍に酸素が導入され難い。Ag膜中のGa原子の存在は、酸素の導入と関係していると考えられる。そして、接触抵抗の違いは、酸素の導入と関係していると考えられる。
このような特異的な現象は、銀含有層の上に、Ni層を設けた場合に得られる。この現象は、銀含有層の上に、Al層を設けた場合にも得られる。この現象は、銀含有層の上に、SiN層を設けた場合にも得られる。これに対して、Ni層の代わりにPt層またはRh層を用いた場合には、このような特異的な現象は生じない。
実施形態においては、このような現象を用いて、第2電極層50に接触抵抗の変化が設けられる。
実施形態においては、例えば、第1金属領域50aは、第1位置(例えば、第1評価位置D1に対応)を有する。第1金属領域50aと第2半導体層20との間の界面(例えば、第1境界B1に対応)と、第1位置と、の間の距離は、10nmである。第2金属領域50bは、第2位置(例えば、第2評価位置D2に対応)を有する。第2金属領域50bと第2半導体層20との間の界面(例えば、第2境界B2に対応)と、第2位置と、の間の距離は、10nmである。このような第2位置におけるGaの濃度は、このような第1位置におけるGaの濃度の10倍以上である。第2位置におけるGaの濃度は、第1位置におけるGaの濃度の15倍以上でも良い。これにより、異なる接触抵抗が得られる。
実施形態においては、第2電極層50の一部に上記の第1層51を設けることで、第2電極層50に接触抵抗の変化が設けられる。実施形態において、第1層51の厚さは、1ナノメートル(nm)以上300ナノメートル以下である。第1層51の厚さが、1nmよりも薄いと、第2電極層50における接触抵抗の変化が得にくくなる。第1層51の厚さが、300nmよりも厚いと、例えば、第2電極層50が剥がれ易くなる。
実施形態においては、例えば、銀含有層を熱処理することで、接触抵抗の変化が設けられる。以下、熱処理の条件と、接触抵抗と、の関係について説明する。以下に説明する実験では、Ag膜がp形GaN層の上に設けられ、Ag膜の上には他の層(第1層51及び第2層52など)が設けられていない。このような試料において、熱処理の条件が変更されている。
図3は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
横軸は、アニールの温度Ta(℃)である。縦軸は、p形GaN層(第2半導体層20)とAg膜との間のコンタクト抵抗Rc(Ωcm)である。コンタクト抵抗Rcは、比接触抵抗率である。
図3には、酸素を含む雰囲気中でアニールを施した酸素アニール試料群SPOと、窒素を含む雰囲気中でのアニールを施した窒素アニール試料群SPNと、が示されている。なお、アニールを施さない試料においては、コンタクト抵抗Rcは、約3×10−3Ωcmである。
図3に表したように、Ag膜を、窒素を含む雰囲気中でアニールした窒素アニール試料群SPNのコンタクト抵抗Rcは、5×10−3Ωcm以上1×10−1Ωcm以下である。一方、Ag膜を、酸素を含む雰囲気中でアニールした酸素アニール試料群SPOのコンタクト抵抗Rcは、アニールの温度Taが200℃〜400℃のときに、1.5×10−4Ωcm以上5.5×10−4Ωcm以下である。
すなわち、アニールの温度Taが200℃〜400℃の酸素を含む雰囲気中アニールにおけるコンタクト抵抗Rcは、窒素を含む雰囲気中アニールにおけるコンタクト抵抗よりも低い。
図4は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
図4は、Ag膜に、窒素を含む雰囲気中でアニールを施した後に、さらに酸素を含む雰囲気中で300℃のアニールを施した試料のコンタクト抵抗Rcを示している。横軸は、窒素を含む雰囲気中でのアニールの温度Tn(℃)であり、縦軸は、コンタクト抵抗Rcである。
図4から分かるように、窒素を含む雰囲気中でのアニールの温度Tnが700℃以上800℃以下のとき、または、300℃以上400℃以下のときに、コンタクト抵抗Rcは2.5×10−4Ωcm以上1.5×10−3Ωcm以下となる。窒素を含む雰囲気中でのアニールの温度Tnが500℃以上600℃以下のときは、コンタクト抵抗Rcは約2.0×10−2Ωcm以上と高い。
すなわち、図3に例示したように、窒素を含む雰囲気でのアニールでは、コンタクト抵抗が高くなるが、窒素を含む雰囲気でのアニールの後にさらに酸素を含む雰囲気で300℃以上400℃以下のアニールにより、コンタクト抵抗Rcが低下する。
以下、Ag膜の反射率の評価結果について説明する。
図5(a)〜図5(c)は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
図5(a)は、種々のアニール条件の試料の反射率を示している。横軸は、試料の条件である。縦軸は、反射率Rf(%)である。図5(b)及び図5(c)には、コンタクト抵抗Rc及び平均粒径AGSが、図5(a)に対応して示されている。図5(b)の縦軸は、コンタクト抵抗Rcである。図5(c)の縦軸は、Ag膜の粒の平均粒径AGS(μm)である。
図5(a)に示すように、アニールをしない試料「As-deposited」の反射率Rfを100%とする。窒素を含む雰囲気中において300℃でのアニールを施した試料「N 300℃」においては、反射率Rfは、約100%である。窒素を含む雰囲気中において800℃でのアニールを施した試料「N 800℃」においては、反射率Rfは、97%〜98%である。酸素を含む雰囲気中において300℃でのアニールを施した試料「O 300℃」においては、反射率Rfは、約94%ある。窒素を含む雰囲気中において300℃でアニールを施した後に酸素を含む雰囲気中において300℃でアニールを施した試料「N 300℃→O 300℃」においては、反射率Rfは、約94%である。
一方、図5(b)に示すように、試料「N 300℃」においては、コンタクト抵抗Rcは、7×10−3Ωcm〜8×10−3Ωcm以下と比較的高い。試料「N 800℃」においても、コンタクト抵抗Rcは、6×10−3Ωcm〜7×10−3Ωcm以下と比較的高い。一方、試料「O 300℃」においては、コンタクト抵抗Rcは、1.5×10−4Ωcm〜2×10−4Ωcm以下と比較的低い。試料「N 300℃→O 300℃」においては、コンタクト抵抗Rcは、2.5×10−4Ωcm〜3×10−4Ωcm以下と比較的低い。
図5(c)に示すように、試料「N 300℃」及び試料「N 800℃」においては、平均粒径AGSは、0.21μm〜0.28μmである。試料「O 300℃」においては、平均粒径AGSは、約0.19μmである。試料「N 300℃→O 300℃」においては、平均粒径AGSは、約0.21μmである。
本実施形態においては、Ag膜の一部の上に、第1層51が設けられる。そして、Ag膜の別の一部は、第1層51に覆われていない。この状態で、酸素を含む雰囲気での熱処理を行う。これにより、第1層51で覆われていない部分では、上記の酸素を含む雰囲気での熱処理に対応する特性が得られる。一方、第1層51で覆われた部分では、酸素を含まない雰囲気(窒素を含む雰囲気)での熱処理に対応する特性が得られる。
例えば、第1層51が設けられる第1金属領域50aにおいては、例えば、反射率Rfは、97%〜100%である。コンタクト抵抗Rcは、例えば、7×10−3Ωcm〜8×10−3Ωcm以下または、6×10−3Ωcm〜7×10−3Ωcm以下である。平均粒径AGSは、例えば、0.21μm〜0.28μmである。
一方、第1層51が設けられない第2金属領域50bにおいては、反射率Rfは、例えば、約94%である。そして、コンタクト抵抗Rcは、例えば、1.5×10−4Ωcm〜2×10−4Ωcm以下である。そして、平均粒径AGSは、例えば、約0.19μmである。
このように、本実施形態においては、第1金属領域50aは、第1平均粒径を有し、第2金属領域50bは、第2平均粒径を有する。第2平均粒径は、第1平均粒径よりも小さい。例えば、第1平均粒径は、0.205μm以上であり、第2平均粒径は、0.205μm未満である。例えば、第2平均粒径は、0.18μm以上0.195μm以下である。例えば、第1平均粒径は、0.205μm以上0.30μm以下である。
このように、第2電極層50において異なる平均粒径が設けられることで、異なる接触抵抗が設けられる。これにより、発光の均一性を向上できる。
以下、積層体15の例について説明する。
図6(a)及び図6(b)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子を例示する模式的断面図である。
図6(a)に示すように、半導体発光素子110pにおいて、第1半導体層10は、例えば、第1n側層11と、第2n側層12と、を含む。第2n側層12は、第1n側層11と第3半導体層30との間に設けられる。第1n側層11は、n形コンタクト層として機能する。第2n側層12は、n形ガイド層として機能する。第1n側層11には、例えば高濃度でn形の不純物(例えばシリコンなど)が添加されたGaN層などが用いられる。第2n側層12には、例えば第1n側層11よりも低濃度でn形の不純物が添加されたGaN層などが用いられる。
第2半導体層20は、第1p側層21と、第2p側層22と、を含む。第1p側層21は、第2p側層22と第3半導体層30との間に設けられる。第1p側層21は、例えば電子オーバーフロー防止層(抑制層)として機能する。第2p側層22は、p形コンタクト層として機能する。第1p側層21には、例えば、p形の不純物(例えばマグネシウム)が添加されたAlGaN層などが用いられる。第2p側層22には、p形不純物が高濃度で添加されたGaN層などが用いられる。
積層体15は、第1主面15aと、第2主面15bと、を有する。第2主面15bは、第1主面15aとは反対側である。第1主面15aは、第1半導体層10の側の面である。第2主面15bは、第2半導体層20の側の面である。半導体発光素子110pにおいては、第2主面15bに、第1電極層40及び第2電極層50が設けられている。
例えば、サファイアの結晶成長用の基板5の上に、バッファ層6が設けられる。バッファ層6の上に、積層体15が設けられる。これらの層の形成には、例えば有機金属気層成長(MOCVD)法などが用いられる。積層体15となる半導体積層部を順次成長させる。その後、例えば、半導体積層部を加工し、第1半導体層10の一部を露出させ、第1半導体層10の上に、第1電極層40が形成される。第1電極層40には、例えば、Ti膜、Pt膜及びAu膜の積層膜が用いられる。半導体積層部の第2p側層22(p形コンタクト層)の上に、第2電極層50となる銀含有層が形成される。
第3半導体層30から光(発光光)が放出される。第3半導体層30は、例えば、紫外、紫、青及び緑の少なくともいずれかの光を放出する。第3半導体層30から放出される発光光のピーク波長は、360ナノメートル(nm)以上580nm以下である。ピーク波長において、発光光の強度は最高となる。
図6(b)に示すように、半導体発光素子110qにおいて、第2層52が設けられている。これ以外は、半導体発光素子110pと同様である。
図7(a)〜図7(c)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の一部を例示する模式的断面図である。
これらの図は、第3半導体層30の構成の例を示す模式図である。
図7(a)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110aにおいては、第3半導体層30は、SQW構造を有している。すなわち、第3半導体層30は、障壁層BL(第1障壁層BL1)と、p側障壁層BLpと、第1障壁層BL1とp側障壁層BLpとの間に設けられた井戸層WL(第1井戸層WL1)と、を含む。
図7(b)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110bにおいては、第3半導体層30は、MQW構造を有している。すなわち、第3半導体層30は、Z軸方向に沿って積層された複数の障壁層(この例では、第1〜第4障壁層BL1〜BL4、及び、p側障壁層BLp)と、複数の障壁層どうしのそれぞれの間に設けられた井戸層(第1〜第4井戸層WL1〜WL4)と、を含む。本具体例では、4つの井戸層が設けられているが、井戸層の数は任意である。
図7(c)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110cにおいては、第3半導体層30は、障壁層と井戸層との間のそれぞれに設けられた中間層をさらに含む。すなわち、第3半導体層30は、第(N−1)障壁層と第(N−1)井戸層との間に設けられた第1中間層IL1と、第(N−1)井戸層と第N障壁層との間に設けられた第2中間層IL2と、をさらに含む。さらに、第2中間層IL2は、第N井戸層とp側障壁層BLpとの間に設けられる。なお、第1中間層IL1と第2中間層IL2は、必要に応じて設けられ、省略可能である。また、第1中間層IL1を設け、第2中間層IL2を省略しても良い。また、第2中間層IL2を設け、第1中間層IL1を省略しても良い。
障壁層(例えば第1〜第4障壁層BL1〜BL4、第N障壁層)には、例えば、Inx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1<1、0≦y1<1、x1+y1≦1)が用いられる。障壁層には、例えばIn0.02Al0.33Ga0.65Nが用いられる。障壁層の厚さは、例えば5nm以上15nm以下であり、例えば約12.5nmである。
p側障壁層BLpには、例えば、Inx2Aly2Ga1−x2−y2N(0≦x2<1、0≦y2<1、x2+y2≦1)が用いられる。p側障壁層BLpには、例えばIn0.02Al0.33Ga0.65Nが用いられる。p側障壁層BLpの厚さは、例えば5nm以上15nm以下であり、例えば約12.5nmである。
井戸層(例えば、第1井戸層WL1〜WL4、第N井戸層)には、例えば、Inx3Aly3Ga1−x3−y3N(0<x3≦1、0≦y3<1、x3+y3≦1)が用いられる。井戸層には、例えばIn0.15Ga0.85Nが用いられる。井戸層の厚さは、例えば1.5nm以上4nm以下であり、例えば約2.5nmである。
井戸層に含まれるInの組成比(III族元素中におけるInの原子数の割合)は、障壁層(第1〜第4障壁層BL1〜BL4、第N障壁層、及び、p側障壁層BLp)に含まれるInの組成比(III族元素中におけるInの原子数の割合)よりも高い。これにより、障壁層におけるバンドギャップエネルギーが井戸層におけるバンドギャップエネルギーよりも大きくできる。
第1中間層IL1には、例えば、Inx4Ga1−x4N(0≦x4<1)が用いられる。第1中間層IL1には、例えばIn0.02Ga0.98Nが用いられる。第1中間層IL1の厚さは、例えば0.5nmである。
第2中間層IL2には、例えば、Inx5Ga1−x5N(0≦x5<1)が用いられる。第2中間層IL2には、例えばIn0.02Ga0.98Nが用いられる。第2中間層IL2の厚さは、例えば0.5nmである。
井戸層に含まれるInの組成比(III族元素中におけるInの原子数の割合)は、第1中間層IL1及び第2中間層IL2に含まれるInの組成比(III族元素中におけるInの原子数の割合)よりも高い。これにより、第1中間層IL1及び第2中間層IL2におけるバンドギャップエネルギーが井戸層におけるバンドギャップエネルギーよりも大きくできる。
第1中間層IL1は、障壁層の一部と見なすこともできる。また、第2中間層IL2は、障壁層の一部とみなすこともできる。すなわち、井戸層と積層される障壁層は、組成の異なる複数の層を含んでも良い。
図7(a)に例示したSQW構造において、第1中間層IL1と第2中間層IL2とを設けても良い。この場合には、第1中間層IL1は、第1障壁層BL1と第1井戸層WL1との間に設けられ、第2中間層IL2は、第1井戸層WL1とp側障壁層BLpとの間に設けられる。
実施形態において、第3半導体層30の構成は上記に限らず、障壁層、p側障壁層BLp、井戸層、第1中間層IL1及び第2中間層IL2に用いられる材料及び厚さは種々の変形が可能である。上記のように、障壁層、p側障壁層BLp、井戸層、第1中間層IL1及び第2中間層IL2は、窒化物半導体を含む。
図8(a)及び図8(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。
図8(a)に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子114においても、積層体15(第1半導体層10、第2半導体層20及び第3半導体層30)、第1電極層40及び第2電極層50が設けられる。この例では、第2電極層50は、第1金属領域50a及び第2金属領域50bに加え、第3金属領域50c及び第4金属領域50dを含む。そして、第1層51に加え、第3層51aが設けられている。第2半導体層20は、第1部分20aと第2部分20bとを含む。これ以外は、半導体発光素子110と同様なので説明を省略する。
第2方向(X軸方向)において、第1半導体層10は、第2半導体層20の第1部分20aと、第2半導体層20の第2部分20bと、の間の部分を含む。第2方向(X軸方向)において、第2半導体層20の第1部分20aと、第2半導体層20の第2部分20bと、の間に、第1電極層40が設けられる。
第2方向(X軸方向)において、第2金属領域50bと第4金属領域50dとの間に、第1金属領域50a及び第2金属領域50b設けられる。第2方向(X軸方向)において、第1金属領域50aと第2金属領域50bとの間に、第1電極層40が設けられる。
第1方向(Z軸方向)において、第1半導体層10の一部と、第1金属領域50aと、の間、及び、第1半導体層10の一部と、第2金属領域50bと、の間に第2半導体層20の第1部分20aが配置される。第1方向(Z軸方向)において、第1半導体層10の別の一部と、第3金属領域50cと、の間、及び、第1半導体層10の別の一部と、第4金属領域50dと、の間に第2半導体層20の第2部分20bが配置される。
第1層51と、第2半導体層20の第1部分20aと、の間に、第1金属領域50aが設けられる。Z軸方向において、第1層51は、第2金属領域50bと重ならない。第1層51は、第2方向(X軸方向)において、第2電極層50の側面50sと重なる。第1層51は、第2電極層50の側面50sを覆う。
第3層51aと、第2半導体層20の第2部分20bと、の間に、第3金属領域50cが設けられる。Z軸方向において、第3層51aは、第4金属領域50dと重ならない。第3層51aは、第2方向(X軸方向)において、第2電極層50の別の側面50saと重なる。第3層51aは、第2電極層50の別の側面50saを覆う。第2電極層50の別の側面50saは、X−Y平面(第1方向に対して垂直な平面)と交差する。第2方向における上記の側面50saの位置は、第2方向における第4金属領域50dの位置と、第2方向における第1電極層40の位置と、の間に位置する。第3層51aには、第1層51の構成及び材料が適用できる。
半導体発光素子114において、第4金属領域50dに含まれるGaの濃度は、第3金属領域50cに含まれるGaの濃度よりも高い。第4金属領域50dと第2半導体層20(第2部分20b)との間の接触抵抗は、第3金属領域50cと第2半導体層20(第2部分20b)との間の接触抵抗よりも低くなる。これにより、発光の均一性を向上できる。
図8(b)に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子114aにおいては、半導体発光素子114において、第2層52及び第4層52aがさらに設けられている。これ以外は、半導体発光素子114と同様なので説明を省略する。
第2層52と、第2半導体層20(第1部分20a)との間に、第2金属領域50bが配置される。第2層52と第1金属領域50aとの間に、第1層51が配置される。第4層52aと、第2半導体層20(第2部分20b)との間に、第4金属領域50dが配置される。第4層52aと第3金属領域50cとの間に、第3層51aが配置される。第4層52aには、第2層52の構成及び材料が適用できる。半導体発光素子114aにおいても、これにより、発光の均一性を向上できる。
図9(a)及び図9(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式図である。
図9(b)は、平面図である。図9(a)は、図9(b)のA1−A2線断面図である。図9(b)においては、一部の要素を透過した状態で記載している。
図9(a)に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子115においても、積層体15(第1半導体層10、第2半導体層20及び第3半導体層30)、第1電極層40、第2電極層50、第1層51及び第2層52が設けられる。第1電極層40は、第1半導体層10の第1面10aに設けられている。
さらに、半導体発光素子115は、電極55eと、基体55と、金属膜56と、絶縁膜81、絶縁層82及び絶縁膜83を含む。電極55eの上に、基体55が設けられる。基体55の上に金属膜56が設けられる。金属膜56の上に、第2層52が設けられる。第2層52の一部の上に、絶縁層82が設けられる。第2層52の別の一部の上に、第1層51及び第2電極層50が設けられる。第1層51の上に、第2電極層50が設けられる。第2電極層50の上に、第2半導体層20及び第3半導体層30が設けられる。絶縁層82の一部の上に、第1電極層40が設けられる。絶縁層82の別の一部の上に絶縁膜81が設けられる。第1電極層40、絶縁膜81及び第3半導体層30の上に、第1半導体層10が設けられる。第1半導体層10の下面が第1面10aとなる。
この例では、電極55eは、基体55、金属膜56、第2層52及び第2電極層50を介して、第2半導体層20と電気的に接続される。
第1半導体層10の上面(第2面10b)には、凹凸16が設けられている。積層体15の側面(Z軸方向と交差する面)に、絶縁膜83が設けられている。凹凸16の深さは、第3半導体層30から放出される光のピーク波長以上である。これにより、光取り出し効率が向上する。
半導体発光素子115においては、第1半導体層10は、Z軸方向において第2半導体層20と重なる第1半導体部分10cと、Z軸方向において第2半導体層20と重ならない第2半導体部分10dと、を含む。第1電極層40は、第2半導体部分10dと接する。基体55と第1半導体層10との間に第2半導体層20が配置される。基体55と第2半導体層20との間に、第2電極層50及び第2層52が配置される。基体55と第2電極層50と間、及び、基体55と第1層51との間に第2層52が配置される。基体55と第2半導体部分10dとの間に第1電極層40が配置される。そして、絶縁層82は、基体55と第1電極層40との間に設けられる。
図9(b)に示すように、第1電極層40は、細線状である。第1電極層40と電気的に接続された第1パッド45が設けられている。
半導体発光素子115においても、第2金属領域50bに含まれるGaの濃度は、第1金属領域50aに含まれるGaの濃度よりも高い。これにより、発光の均一性を向上することができる。
例えば、第1金属領域50aと第1パッド45との間の距離は、第2金属領域50bと第1パッド45との間の距離よりも短くても良い。このときも、第2金属領域50bに含まれるGaの濃度は、第1金属領域50aに含まれるGaの濃度よりも高い。電流が集中する第1パッド45の近傍において、第2半導体層20と第2電極層50との間の接触抵抗を他の部分よりも高くすることができる。これにより、発光の均一性を向上することができる。
図10は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 図10に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子116においても、積層体15(第1半導体層10、第2半導体層20及び第3半導体層30)、第1電極層40、第2電極層50、第1層51、第2層52及び絶縁層82が設けられる。半導体発光素子116は、第1配線層44及び絶縁層84をさらに含む。これ以外の構成は、半導体発光素子115に関して説明した構成と同様である。
第1配線層44は、第1電極層40と電気的に接続される。第1配線層44と基体55との間(第1配線層44と金属膜56との間)に絶縁層84が設けられる。第1配線層44の上に、第1パッド45が配置される。第1パッド45は、Z軸方向において、積層体15と重ならない。すなわち、第1パッド45と基体55の一部との間に絶縁層84が設けられる。絶縁層84の一部と、第1半導体層10の一部と、の間に、第1配線層44の一部が設けられる。絶縁層84の別の一部と、第1パッド45と、の間に、第1配線層44の別の一部が設けられる。
半導体発光素子116においても、第2金属領域50bに含まれるGaの濃度は、第1金属領域50aに含まれるGaの濃度よりも高い。これにより、発光の均一性を向上することができる。
図11は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 図11に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子117においては、積層体15(第1半導体層10、第2半導体層20及び第3半導体層30)、第1電極層40、第2電極層50、第1層51、第2層52及び絶縁層84が設けられる。半導体発光素子117は、第2配線層57及び絶縁層85をさらに含む。これ以外の構成は、半導体発光素子115に関して説明した構成と同様である。
絶縁層85は、基体55と第2電極層50との間に設けられる。絶縁層85は、金属膜56と第2電極層50との間に設けられる。絶縁層85と第2電極層50との間、及び、絶縁層85と第2半導体層20との間に、第2層52が設けられる。第2層52と、第2電極層50の第1金属領域50aとの間に、第1層51が配置される。第2層52と、第2半導体層20の間に、第2電極層50の第2金属領域50bが配置される。
第2配線層57は、第2電極層50と電気的に接続される。第2配線層57は、第2電極層50と連続している。第2配線層57と基体55との間(第2配線層57と金属膜56との間)に絶縁層85が設けられる。第2配線層57の上に、第2パッド58が配置される。第2パッド58は、Z軸方向において、積層体15と重ならない。すなわち、第2パッド58と基体55の一部との間に絶縁層85が設けられる。絶縁層85の一部と、第2半導体層20の一部と、の間に、第2配線層57の一部(第2電極層50の一部に対応する)が設けられる。絶縁層85の別の一部と、第2パッド58と、の間に、第2配線層57の別の一部が設けられる。
半導体発光素子117においても、第2金属領域50bに含まれるGaの濃度は、第1金属領域50aに含まれるGaの濃度よりも高い。これにより、発光の均一性を向上することができる。
図12(a)及び図12(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。
図12(a)に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子118においては、積層体15(第1半導体層10、第2半導体層20及び第3半導体層30)、第1電極層40、第2電極層50、第1層51及び基体55が設けられる。この例では、電極55e及び金属膜56がさらに設けられる。積層体15、第1電極層40及び第2電極層50に関しては、上記と同様である。
半導体発光素子118においては、基体55と第1電極層40との間に、第1半導体層10が設けられる。基体55と、第1半導体層10との間に第3半導体層30が設けられる。基体55と、第3半導体層30との間に第2半導体層20が設けられる。基体55と、第2半導体層10との間に第2電極層50が設けられる。基体55と、第2電極層50の一部と、の間に第1層51が設けられる。Z軸方向において、第1電極層40は、第2電極層50と重なる。すなわち、第1電極層40と第2電極層50との間に第1半導体層10が配置され、第1半導体層10と第2電極層50との間に第2半導体層20が配置される。第2電極層50は、金属膜56及び基体55を介して、電極55eと電気的に接続される。
第1層51は、Z軸方向において、第1電極層40の少なくとも一部と重なる。第2電極層50の第1金属領域50aは、Z軸方向において第1層51と重なる。第2電極層50の第2金属領域50bは、Z軸方向において第1層51と重ならない。この場合も、第1金属領域50aと第1電極層40との間の距離は、第2金属領域50bと第1電極層40との間の距離よりも短い。
図12(b)に示すように、本実施形態に係る別の半導体発光素子118aにおいては、積層体15、第1電極層40、第2電極層50、第1層51及び基体55に加えて、第2層52がさらに設けられる。これ以外は、半導体発光素子118と同様である。
基体55と第2電極層50との間に、第2層52が設けられる。第2層52の一部と、第1金属領域50aと、の間に、第1層51が設けられる。第2層52の別の一部と、第2半導体層20と、の間に、第2金属領域50bが設けられる。
半導体発光素子118及び118aにおいても、第2金属領域50bに含まれるGaの濃度は、第1金属領域50aに含まれるGaの濃度よりも高い。これにより、発光の均一性を向上することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、半導体発光素子の製造方法に係る。
図13は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示するフローチャート図である。
図13に示すように、本製造方法においては、金属膜を形成し、第1層51を形成する(ステップS110)。
金属膜は、銀を含む。金属膜は、第2電極層50となる。金属膜は、積層体15の上に形成される。積層体15は、第1導電形の第1半導体層10と、第2導電形の第2半導体層20と、第1半導体層10と第2半導体層20との間に設けられた第3半導体層30と、を含む。第2金属膜は、積層体15の第2半導体層20の表面の上に形成される。
第1層51は、金属膜の一部の上に形成される。第1層51は、ニッケル、アルミニウム及び窒化シリコンの少なくともいずれかを含む。
この後、金属膜を、酸素を含む雰囲気中で熱処理を行う(ステップS120)。この熱処理で第1層51も加熱される。熱処理の雰囲気は、酸素を含む。酸素を含む雰囲気における酸素の濃度は、5%以上である。この熱処理における処理温度は、300℃以上400℃以下である。時間は、1ミリ秒(msec)以上3分(min)以下である。
これにより、第1層51と重ならない部分の金属膜(第2金属領域50b)におけるGaの濃度が、第1層51と重なる部分の金属膜(第1金属領域50a)におけるGaの濃度よりも高くなる。そして、第1層51と重なる部分の金属膜(第1金属領域50a)と第2半導体層20との間の接触抵抗が、第1層51と重ならない部分の金属膜(第2金属領域50b)と第2半導体層20との間の接触抵抗よりも高くなる。
本製造方法は、第1半導体層10と電気的に接続される第1電極層40をさらに形成することを含んでも良い。上記の金属膜は、非重畳部(第2金属領域50bに対応)を有する。非重畳部(第2金属領域50b)は、第1半導体層10から第2半導体層20に向かう第1方向(Z軸方向)にそって第1層51と重ならない。金属膜の上記の一部(第1金属領域50aに対応)と第1電極層40との間の距離は、非重畳部と第1電極層40との間の距離よりも短い。これにより、第1電極層40に近い部分での電流が抑制され、発光の均一性が高まる。
本製造方法において、熱処理の後に、金属膜の上及び第1層51の上に、第2層52をさらに形成しても良い(ステップS130)。第2層52は、白金、チタン及びニッケルの少なくともいずれかを含む。これにより、上記の金属膜(第2電極層50)の安定性が高まる。
上記の実施形態において、第1半導体層10に電気的に接続される第1パッド45が設けられる場合においては、第1金属領域50aは、第1パッド45に近く、第2金属領域50bは、第1パッド45から遠くても良い。すなわち、実施形態は、以下の特徴を含んでも良い。
(特徴1)
第1導電形の第1半導体層と、
第2導電形の第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた第3半導体層と、
前記第1半導体層と電気的に接続された第1パッドと、
前記第2半導体層と電気的に接続され銀を含む第2電極層と、
を備え、
前記第2電極層と前記第3半導体層との間に前記第2半導体層が配置され、
前記第2電極層は、第1金属領域と、第2金属領域と、を含み、前記第1金属領域と前記第1パッドとの間の距離は、前記第2金属領域と前記第1電極層との間の距離よりも短く、
前記第2金属領域に含まれるGaの濃度は、前記第1金属領域に含まれるGaの濃度よりも高い、半導体発光素子。
(特徴2)
第1層と、
第2層と、
をさらに含み、
前記第1層と前記第2半導体層との間に前記第1金属領域が配置され、
前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう第1方向において前記第1層は前記第2金属領域と重ならず、
前記第2層と前記第2半導体層との間に前記第2金属領域が配置され、
前記第2層と前記第1金属領域との間に前記第1層が配置される、特徴1記載の半導体発光素子。
(特徴3)
前記第1層は、ニッケル、アルミニウム及び窒化シリコンの少なくともいずれかを含む、特徴2記載の半導体発光素子。
(特徴4)
前記第2層は、白金、チタン及びニッケルの少なくともいずれかを含む特徴3記載の半導体発光素子。
(特徴5)
前記第1層は、第1金属元素を含み、
前記第2層は、前記第1金属元素を含み、
前記第1層に含まれる酸素の濃度は、前記第2層に含まれる酸素の濃度よりも高い、特徴2記載の半導体発光素子。
(特徴6)
前記第1半導体層は、
前記第1方向において前記第2半導体層と重なる第1半導体部分と、
前記第1方向において前記第2半導体層と重ならない第2半導体部分と、
を含み、
前記第1電極層は、前記第2半導体部分と接する、特徴2〜5のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(特徴7)
基体をさらに備え、
前記基体と前記第1半導体層との間に前記第2半導体層が配置され、
前記基体と前記第2半導体層との間に前記第2電極層及び前記第2層が配置され、
前記基体と前記第2電極層と間、及び、前記基体と前記第1層との間に前記第2層が配置され、
前記基体と前記第2半導体部分との間に前記第1電極層が配置される、特徴6記載の半導体発光素子。
(特徴8)
前記基体と前記第1電極層との間に設けられた絶縁層をさらに備えた特徴7記載の半導体発光素子。
(特徴9)
前記基体と前記第2電極層との間に設けられた絶縁層をさらに備えた特徴7記載の半導体発光素子。
(特徴10)
ニッケル、アルミニウム及び窒化シリコンの少なくともいずれかを含む第1層をさらに含み、
前記第1層と前記第2半導体層との間に前記第1金属領域が配置され、
前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう第1方向において前記第1層は前記第2金属領域と重ならない、特徴1記載の半導体発光素子。
(特徴11)
前記第2電極層は、前記第1方向に対して垂直な平面と交差する側面を有し、
前記第2金属領域から前記第1金属領域に向かう第2方向における前記側面の位置は、第2方向における前記第2金属領域の位置と、第2方向における前記第1パッドの位置と、の間に位置し、
前記第2方向において、前記第1層は前記側面と重なる、特徴2〜10のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(特徴12)
前記第1パッドと前記第2電極層との間に前記第1半導体層が配置され、
前記第1半導体層と前記第2電極層との間に前記第2半導体層が配置され、
前記第1層は、前記第1方向において前記第1パッドの少なくとも一部と重なる、特徴2〜5、10及び11のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(特徴13)
前記第1層の厚さは、1ナノメートル以上300ナノメートル以下である、特徴2〜12のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(特徴14)
前記第1金属領域は、第1位置を有し、前記第1金属領域と前記第2半導体層との間の界面と、前記第1位置と、の間の距離は、10ナノメートルであり、
前記第2金属領域は、第2位置を有し、前記第2金属領域と前記第2半導体層との間の界面と、前記第2位置と、の間の距離は、10ナノメートルであり、
前記第2位置におけるGaの前記濃度は、前記第1位置におけるGaの濃度の10倍以上である、特徴1〜13のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(特徴15)
前記第1金属領域は、第1平均粒径を有し、
前記第2金属領域は、前記第1平均粒径よりも小さい第2平均粒径を有する特徴1〜12のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(特徴16)
前記第1平均粒径は、0.205マイクロメートル以上であり、
前記第2平均粒径は、0.205マイクロメートル未満である特徴15記載の半導体発光素子。
(特徴17)
第1導電形の第1半導体層と、
第2導電形の第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた第3半導体層と、
を含む積層体の前記第2半導体層の表面の上に銀を含む金属膜を形成し、
前記金属膜の一部の上に、ニッケル、アルミニウム及び窒化シリコンの少なくともいずれかを含む第1層を形成し、
前記金属膜を、酸素を含む雰囲気中で熱処理を行う半導体発光素子の製造方法。
(特徴18)
前記第1半導体層と電気的に接続される第1パッドをさらに形成し、
前記金属膜は、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向にそって前記第1層と重ならない非重畳部を有し、
前記金属膜の前記一部と前記第1パッドとの間の距離は、前記非重畳部と前記第1パッドとの間の距離よりも短い特徴17記載の半導体発光素子の製造方法。
(特徴19)
前記熱処理における処理温度は、300℃以上400℃以下である特徴17または18に記載の半導体発光素子の製造方法。
(特徴20)
前記熱処理の後に、前記金属膜の上及び前記第1層の上に、白金、チタン及びニッケルの少なくともいずれかを含む第2層をさらに形成する、特徴17〜19のいずれか1つに記載の半導体発光素子の製造方法。
実施形態によれば、発光の均一性を向上できる半導体発光素子及びその製造方法が提供される。
なお、本明細書において「窒化物半導体」とは、BInAlGa1−x−y−zN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦z≦1,x+y+z≦1)なる化学式において組成比x、y及びzをそれぞれの範囲内で変化させた全ての組成の半導体を含むものとする。またさらに、上記化学式において、N(窒素)以外のV族元素もさらに含むもの、導電型などの各種の物性を制御するために添加される各種の元素をさらに含むもの、及び、意図せずに含まれる各種の元素をさらに含むものも、「窒化物半導体」に含まれるものとする。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体発光素子に含まれる積層体、半導体層、電極層、第1層、第2層、パッド、及び、絶縁層などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体発光素子及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体発光素子及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5…基板、 6…バッファ層、 10…第1半導体層、 10a…第1面、 10b…第2面、 10c…第1半導体部分、 10d…第2半導体部分、 11…第1n側層、 12…第2n側層、 15…積層体、 15a…第1主面、 15b…第2主面、 16…凹凸、 20…第2半導体層、 20a…第1部分、 20b…第2部分、 21…第1p側層、 22…第2p側層、 30…第3半導体層、 40…第1電極層、 44…第1配線層、 45…第1パッド、 50…第2電極層、 50a…第1金属領域、 50b…第2金属領域、 50c…第3金属領域、 50d…第4金属領域、 50s、50sa…側面、 51…第1層、 51a…第3層、 52…第2層、 52a…第4層、 55…基体、 55e…電極、 56…金属膜、 57…第2配線層、 58…第2パッド、 81…絶縁膜、 82…絶縁層、 83…絶縁膜、 84…絶縁層、 85…絶縁層、 110、110a〜110c、110p、110q、111〜114、114a、115〜118、118a…半導体発光素子、 AGS…平均粒径、 B1、B2…第1、第2境界、 BL…障壁層、 BL1〜BLn…第1〜第n障壁層、 BLp…p側障壁層、 C…濃度、 D1、D2…評価位置、 IL1、IL2…第1、第2中間層、 Rc…コンタクト抵抗、 Rf…反射率、 SPN…窒素アニール群、 SPO…酸素アニール群、 Ta…温度、 Tn…温度、 WL…井戸層、 WL1〜WLn…第1〜第n井戸層、 pZ…位置

Claims (20)

  1. 第1導電形の第1半導体層と、
    第2導電形の第2半導体層と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた第3半導体層と、
    前記第1半導体層と電気的に接続された第1電極層と、
    前記第2半導体層と電気的に接続され銀を含む第2電極層と、
    を備え、
    前記第2電極層と前記第3半導体層との間に前記第2半導体層が配置され、
    前記第2電極層は、第1金属領域と、第2金属領域と、を含み、前記第1金属領域と前記第1電極層との間の距離は、前記第2金属領域と前記第1電極層との間の距離よりも短く、
    前記第2金属領域に含まれるGaの濃度は、前記第1金属領域に含まれるGaの濃度よりも高い、半導体発光素子。
  2. 第1層と、
    第2層と、
    をさらに含み、
    前記第1層と前記第2半導体層との間に前記第1金属領域が配置され、
    前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう第1方向において前記第1層は前記第2金属領域と重ならず、
    前記第2層と前記第2半導体層との間に前記第2金属領域が配置され、
    前記第2層と前記第1金属領域との間に前記第1層が配置される、請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記第1層は、ニッケル、アルミニウム及び窒化シリコンの少なくともいずれかを含む、請求項2記載の半導体発光素子。
  4. 前記第2層は、白金、チタン及びニッケルの少なくともいずれかを含む請求項3記載の半導体発光素子。
  5. 前記第1層は、第1金属元素を含み、
    前記第2層は、前記第1金属元素を含み、
    前記第1層に含まれる酸素の濃度は、前記第2層に含まれる酸素の濃度よりも高い、請求項2記載の半導体発光素子。
  6. 前記第1半導体層は、
    前記第1方向において前記第2半導体層と重なる第1半導体部分と、
    前記第1方向において前記第2半導体層と重ならない第2半導体部分と、
    を含み、
    前記第1電極層は、前記第2半導体部分と接する、請求項2〜5のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  7. 基体をさらに備え、
    前記基体と前記第1半導体層との間に前記第2半導体層が配置され、
    前記基体と前記第2半導体層との間に前記第2電極層及び前記第2層が配置され、
    前記基体と前記第2電極層と間、及び、前記基体と前記第1層との間に前記第2層が配置され、
    前記基体と前記第2半導体部分との間に前記第1電極層が配置される、請求項6記載の半導体発光素子。
  8. 前記基体と前記第1電極層との間に設けられた絶縁層をさらに備えた請求項7記載の半導体発光素子。
  9. 前記基体と前記第2電極層との間に設けられた絶縁層をさらに備えた請求項7記載の半導体発光素子。
  10. ニッケル、アルミニウム及び窒化シリコンの少なくともいずれかを含む第1層をさらに含み、
    前記第1層と前記第2半導体層との間に前記第1金属領域が配置され、
    前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう第1方向において前記第1層は前記第2金属領域と重ならない、請求項1記載の半導体発光素子。
  11. 前記第2電極層は、前記第1方向に対して垂直な平面と交差する側面を有し、
    前記第2金属領域から前記第1金属領域に向かう第2方向における前記側面の位置は、第2方向における前記第2金属領域の位置と、第2方向における前記第1電極層の位置と、の間に位置し、
    前記第2方向において、前記第1層は前記側面と重なる、請求項2〜10のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  12. 前記第1電極層と前記第2電極層との間に前記第1半導体層が配置され、
    前記第1半導体層と前記第2電極層との間に前記第2半導体層が配置され、
    前記第1層は、前記第1方向において前記第1電極層の少なくとも一部と重なる、請求項2〜5、10及び11のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  13. 前記第1層の厚さは、1ナノメートル以上300ナノメートル以下である、請求項2〜12のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  14. 前記第1金属領域は、第1位置を有し、前記第1金属領域と前記第2半導体層との間の界面と、前記第1位置と、の間の距離は、10ナノメートルであり、
    前記第2金属領域は、第2位置を有し、前記第2金属領域と前記第2半導体層との間の界面と、前記第2位置と、の間の距離は、10ナノメートルであり、
    前記第2位置におけるGaの前記濃度は、前記第1位置におけるGaの濃度の10倍以上である、請求項1〜13のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  15. 前記第1金属領域は、第1平均粒径を有し、
    前記第2金属領域は、前記第1平均粒径よりも小さい第2平均粒径を有する請求項1〜12のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  16. 前記第1平均粒径は、0.205マイクロメートル以上であり、
    前記第2平均粒径は、0.205マイクロメートル未満である請求項15記載の半導体発光素子。
  17. 第1導電形の第1半導体層と、
    第2導電形の第2半導体層と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた第3半導体層と、
    を含む積層体の前記第2半導体層の表面の上に銀を含む金属膜を形成し、
    前記金属膜の一部の上に、ニッケル、アルミニウム及び窒化シリコンの少なくともいずれかを含む第1層を形成し、
    前記金属膜を、酸素を含む雰囲気中で熱処理を行う半導体発光素子の製造方法。
  18. 前記第1半導体層と電気的に接続される第1電極層をさらに形成し、
    前記金属膜は、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう方向にそって前記第1層と重ならない非重畳部を有し、
    前記金属膜の前記一部と前記第1電極層との間の距離は、前記非重畳部と前記第1電極層との間の距離よりも短い請求項17記載の半導体発光素子の製造方法。
  19. 前記熱処理における処理温度は、300℃以上400℃以下である請求項17または18に記載の半導体発光素子の製造方法。
  20. 前記熱処理の後に、前記金属膜の上及び前記第1層の上に、白金、チタン及びニッケルの少なくともいずれかを含む第2層をさらに形成する、請求項17〜19のいずれか1つに記載の半導体発光素子の製造方法。
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