JP5378582B2 - 半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、半導体発光素子の製造方法に関する。
LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子において、光取り出し効率を高めるために、高反射率の銀(Ag)を電極として用いる構成がある。Ag電極を半導体層とオーミックコンタクトさせるために熱処理すると、反射率が低下することがあり、低コンタクト抵抗と高反射率とを同時に得ることは困難である。
特開2011−49322号公報
本発明の実施形態は、低コンタクト抵抗で高反射率の電極を有する半導体発光素子の製造方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、半導体発光素子の製造方法が提供される。前記製造方法は、発光層を含み窒化物半導体を含む半導体積層部の上に、Ag膜を形成する工程を含む。前記製造方法は、前記Ag膜を窒素雰囲気中で熱処理を施す第1熱処理工程をさらに含む。前記製造方法は、前記第1熱処理工程の後に前記Ag膜を酸素雰囲気中で熱処理を施す第2熱処理工程をさらに含む。前記第1熱処理工程における前記熱処理の温度は、700℃以上800℃以下であり、前記第2熱処理工程における前記熱処理の温度は、200℃以上400℃以下である。
本発明の実施形態によれば、半導体発光素子の製造方法が提供される。前記製造方法は、発光層を含み窒化物半導体を含む半導体積層部の上に、Ag膜を形成する工程を含む。前記製造方法は、前記Ag膜を窒素雰囲気中で熱処理を施す第1熱処理工程をさらに含む。前記製造方法は、前記第1熱処理工程の後に前記Ag膜を酸素雰囲気中で熱処理を施す第2熱処理工程をさらに含む。前記第1熱処理工程における前記熱処理の温度は、300℃以上400℃以下であり、前記第2熱処理工程における前記熱処理の温度は、200℃以上400℃以下である。
第1の実施形態に係る半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図2(a)〜図2(c)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の一部を示す模式的断面図である。 半導体発光素子の特性を示すグラフ図である。 図4(a)〜図4(d)は、半導体発光素子の特性を示す電子顕微鏡写真図である。 半導体発光素子の特性を示すグラフ図である。 半導体発光素子の特性を示すグラフ図である。 図7(a)及び図7(b)は、半導体発光素子の特性を示す電子顕微鏡写真図である。 図8(a)〜図8(c)は、半導体発光素子の特性を示すX線回折プロファイル図である。 図9(a)〜図9(c)は、半導体発光素子の特性を示すX線回折プロファイル図である。 第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図11(a)〜図11(c)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 図12(a)及び図12(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を示すフローチャート図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(実施の形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。 図1に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110は、半導体積層部10sと、金属層80と、を備える。半導体積層部10sは、窒化物半導体を含む発光層30を含む。半導体積層部10sは、窒化物半導体を含む。金属層80は、半導体積層部10sと接し、Agを含む。金属層80は、例えば、銀電極である。ただし、金属層80は、In、Cu、Alなどの元素が添加されたAgを含んでも良い。この場合も、実質的にAg電極である。
半導体積層部10sは、例えば、第1導電形の第1半導体層10と、第2導電形の第2半導体層20と、発光層30と、を含む。発光層30は、第1半導体層10と第2半導体層20との間に設けられる。
例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。ただし、実施形態はこれに限らず、第1導電形がp形であり、第2導電形がn形でも良い。以下では、第1導電形がn形であり、第2導電形がp形である場合として説明する。
ここで、第1半導体層10から第2半導体層20に向かう方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向とX軸方向とに対して垂直な方向をY軸方向とする。
第1半導体層10、第2半導体層20、及び、発光層30は、窒化物半導体を含む。
図1に表したように、半導体発光素子110は、基板5と、バッファ層6と、をさらに備えることができる。基板5と発光層30との間に第1半導体層10が配置される。基板5と第1半導体層10との間にバッファ層6が配置される。
基板5には、例えばサファイアからなる基板が用いられる。基板5の主面は、(0001)面、すなわち、c面とされる。基板5の主面は、(0001)面に対して例えば5度以下の角度で傾斜していても良い。バッファ層6には、例えばAlx0Ga1−x0N(0≦x0≦1)層が用いられる。
第1半導体層10は、例えば、第1n側層11と、第2n側層12と、を含む。第2n側層12は、第1n側層11と発光層30との間に設けられる。第1n側層11は、n形コンタクト層として機能する。第2n側層12は、n形ガイド層として機能する。第1n側層11には、例えば高濃度でn形の不純物(例えばシリコンなど)が添加されたGaN層などが用いられる。第2n側層12には、例えば第1n側層11よりも低濃度でn形の不純物が添加されたGaN層などが用いられる。
第2半導体層20は、第1p側層21と、第2p側層22と、を含む。第1p側層21は、第2p側層22と発光層30との間に設けられる。第1p側層21は、例えば電子オーバーフロー防止層(抑制層)として機能する。第2p側層22は、p形コンタクト層として機能する。第1p側層21には、例えば、p形の不純物(例えばマグネシウム)が添加されたAlGaN層などが用いられる。第2p側層22には、p形不純物が高濃度で添加されたGaN層などが用いられる。
半導体発光素子110は、対向側電極70をさらに備える。対向側電極70は、第1半導体層10(具体的には、n形コンタクト層である第1n側層11)に電気的に接続される。対向側電極70には、例えば、Ti膜、Pt膜及びAu膜の積層膜が用いられる。
金属層80は、第2半導体層20(具体的には、p形コンタクト層である第2p側層22)に電気的に接続される。
対向側電極70と金属層80との間に印加される電圧により、第1半導体層10及び第2半導体層20を介して発光層30に電流が供給され、発光層30から光(発光光)が放出される。
発光層30は、例えば、紫外、紫、青及び緑の少なくともいずれかの光を放出する。すなわち、発光層30から放出される発光光の波長(主波長)は、360ナノメートル(nm)以上580nm以下である。
本具体例では、半導体積層部10sの第2半導体層20の側の第1主面10aにおいて、第1半導体層10の一部、発光層30の一部、第2半導体層20の一部と、が除去されている。
半導体積層部10sは、第2半導体層20の側の第1主面10aと、第1半導体層10の側の第2主面10bと、を有する。第2主面10bは、半導体積層部10sにおいて、第1主面10aとは反対側の面である。半導体積層部10sの第1主面10aにおいて、第1半導体層10が露出している。半導体積層部10sと金属層80との界面80aは、第1主面10aに相当する。
すなわち、第1半導体層10の一部と、第2半導体層20と、の間に発光層30が設けられる。第1主面10aの側において、第1半導体層10に接して対向側電極70が設けられている。第1主面10aの側において、第2半導体層20に接して金属層80が設けられている。半導体積層部10sの第2主面10bに、基板5及びバッファ層6が設けられている。
発光層30は、単一量子井戸(SQW:Single Quantum Well)構造または多重量子井戸(MQW:Multi Quantum Well)構造を有する。
図2(a)〜図2(c)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の一部の構成を例示する模式的断面図である。
これらの図は、発光層30の構成の例を示す模式図である。
図2(a)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110aにおいては、発光層30は、SQW構造を有している。すなわち、発光層30は、障壁層BL(第1障壁層BL1)と、p側障壁層BLpと、第1障壁層BL1とp側障壁層BLpとの間に設けられた井戸層WL(第1井戸層WL1)と、を含む。
なお、本願明細書において、「積層」とは、直接重ねられる場合の他、他の層が挿入されて重ねられる場合も含む。例えば、後述するように、第1障壁層BL1と第1井戸層WL1との間、及び、第1井戸層WL1とp側障壁層BLpとの間に別の層が設けられても良い。
図2(b)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110bにおいては、発光層30は、MQW構造を有している。すなわち、発光層30は、Z軸方向に沿って積層された複数の障壁層(この例では、第1〜第4障壁層BL1〜BL4、及び、p側障壁層BLp)と、複数の障壁層どうしのそれぞれの間に設けられた井戸層(第1〜第4井戸層WL1〜WL4)と、を含む。本具体例では、井戸層が4層設けられているが、井戸層の数は任意である。
このように、発光層30は、2以上の整数Nにおいて、第(N−1)井戸層WLの第(N−1)障壁層とは反対の側に設けられた第N障壁層と、第N障壁層の第(N−1)井戸層とは反対の側に設けられた第N井戸層と、をさらに含む。
図2(c)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110cにおいては、発光層30は、障壁層と井戸層との間のそれぞれに設けられた中間層をさらに含む。すなわち、発光層30は、第(N−1)障壁層と第(N−1)井戸層との間に設けられた第1中間層IL1と、第(N−1)井戸層と第N障壁層との間に設けられた第2中間層IL2と、をさらに含む。さらに、第2中間層IL2は、第N井戸層とp側障壁層BLpとの間に設けられる。なお、第1中間層IL1と第2中間層IL2は、必要に応じて設けられ、省略可能である。また、第1中間層IL1を設け、第2中間層IL2を省略しても良い。また、第2中間層IL2を設け、第1中間層IL1を省略しても良い。
障壁層(例えば第1〜第4障壁層BL1〜BL4、第N障壁層)には、例えば、Inx1Aly1Ga1−x1−y1N(0≦x1<1、0≦y1<1、x1+y1≦1)を用いることができる。障壁層には、例えばIn0.02Al0.33Ga0.65Nを用いることができる。障壁層の厚さは、例えば12.5nmとすることができる。
p側障壁層BLpには、例えば、Inx2Aly2Ga1−x2−y2N(0≦x2<1、0≦y2<1、x2+y2≦1)を用いることができる。p側障壁層BLpには、例えばIn0.02Al0.33Ga0.65Nを用いることができる。障壁層の厚さは、例えば12.5nmとすることができる。
井戸層(例えば、第1井戸層WL1〜WL4、第N井戸層)には、例えば、Inx3Aly3Ga1−x3−y3N(0<x3≦1、0≦y3<1、x3+y3≦1)を用いることができる。井戸層には、例えばIn0.15Ga0.85Nを用いることができる。井戸層の厚さは、例えば2.5nmとすることができる。
井戸層に含まれるInの組成比(III族元素中におけるInの原子数の割合)は、障壁層(第1〜第4障壁層BL1〜BL4、第N障壁層、及び、p側障壁層BLp)に含まれるInの組成比(III族元素中におけるInの原子数の割合)よりも高い。これにより、障壁層におけるバンドギャップエネルギーが井戸層におけるバンドギャップエネルギーよりも大きくできる。
第1中間層IL1には、例えば、Inx4Ga1−x4N(0≦x4<1)を用いることができる。第1中間層IL1には、例えばIn0.02Ga0.98Nを用いることができる。第1中間層IL1の厚さは、例えば0.5nmとすることができる。
第2中間層IL2には、例えば、Inx5Ga1−x5N(0≦x5<1)を用いることができる。第2中間層IL2には、例えばIn0.02Ga0.98Nを用いることができる。第2中間層IL2の厚さは、例えば0.5nmとすることができる。
なお、井戸層に含まれるInの組成比(III族元素中におけるInの原子数の割合)は、第1中間層IL1及び第2中間層IL2に含まれるInの組成比(III族元素中におけるInの原子数の割合)よりも高い。これにより、第1中間層IL1及び第2中間層IL2におけるバンドギャップエネルギーが井戸層におけるバンドギャップエネルギーよりも大きくできる。
なお、第1中間層IL1は、障壁層の一部と見なすこともできる。また、第2中間層IL2は、障壁層の一部とみなすこともできる。すなわち、井戸層と積層される障壁層は、組成の異なる複数の層を含んでも良い。
なお、図2(a)に例示したSQW構造において、第1中間層IL1と第2中間層IL2とを設けても良い。この場合には、第1中間層IL1は、第1障壁層BL1と第1井戸層WL1との間に設けられ、第2中間層IL2は、第1井戸層WL1とp側障壁層BLpとの間に設けられる。
上記は、発光層30の構成の例であり、実施形態はこれに限らず、障壁層、p側障壁層BLp、井戸層、第1中間層IL1及び第2中間層IL2に用いられる材料及び厚さは種々の変形が可能である。なお、上記のように、障壁層、p側障壁層BLp、井戸層、第1中間層IL1及び第2中間層IL2は、窒化物半導体を含む。
以下では、本実施形態に関し、半導体発光素子110a〜110cを含む半導体発光素子110について説明する。半導体発光素子110は、例えば以下のような方法で製造できる。
例えば、サファイアの結晶成長用の基板5の上に、例えば有機金属気層成長(MOCVD)法を用いて、半導体積層部10sとなる窒化物半導体層を順次成長させる。その後、例えば、半導体積層部10sを加工し、第1半導体層10の一部を露出させ、第1半導体層10の上に、対向側電極70を形成する。
一方、半導体積層部10sの第2p側層22(p形コンタクト層)の上に、金属層80となるAg膜を形成する。次に、窒素雰囲気中で例えば800℃のアニール(熱処理)を施した後、酸素雰囲気中で例えば300℃のアニールを施す。これにより、金属層80が形成される。なお、金属層80の形成と、対向側電極70の形成と、の順序は入れ替えても良い。
このように、Ag膜を窒素雰囲気中での高温アニールの後に、酸素雰囲気中での低温アニールを施すことで、低コンタクト抵抗で高反射率の電極を有する半導体発光素子が得られる。
図3は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
図3は、第2半導体層20の上に形成されたAg膜に各種の条件のアニールを施した試料の、Ag膜と第2半導体層20とのコンタクト抵抗Rc(比接触抵抗率)を示している。この例では、アニール時間は、1min(分)である。横軸は、アニールの温度Ta(℃)であり、縦軸は、コンタクト抵抗Rc(Ωcm)である。図3には、Ag膜に酸素雰囲気中でのアニールを施した酸素アニール試料群SPOと、Ag膜に窒素雰囲気中でのアニールを施した窒素アニール試料群SPNと、が示されている。
図3に表したように、Ag膜を酸素雰囲気中でアニールした酸素アニール試料群SPOのコンタクト抵抗Rcは、アニール温度Taが200℃〜400℃のときに、1.5×10−4Ωcm以上6×10−4Ωcm以下である。一方、Ag膜を窒素雰囲気中でアニールした窒素アニール試料群SPNのコンタクト抵抗Rcは、5×10−3Ωcm以上4×10−2Ωcm以下である。すなわち、酸素雰囲気中アニールにおけるコンタクト抵抗Rcは、窒素雰囲気中アニールにおけるコンタクト抵抗よりも低い。
これらの試料の反射率は以下の通りである。各種の条件でアニールを施した試料の450nmの光に対する反射率を測定し、その反射率R1と、アニールしていないAg膜の反射率R0との差(R0−R1)を反射率低下値ΔRfとする。酸素中300℃アニールの試料SPO300では、反射率低下値ΔRfは約6%である。一方、窒素中300℃のアニールの試料SPN300では反射率低下値ΔRfは実質的に0であり、変化が観察されない。
図4(a)〜図4(d)は、半導体発光素子の特性を例示する電子顕微鏡写真図である。
これらの図は、酸素雰囲気中300℃アニールの試料SPO300、酸素雰囲気中500℃アニールの試料SPO500、窒素雰囲気中300℃アニールの試料SPN300、及び、窒素雰囲気中500℃アニールの試料SPN500のSEM写真像をそれぞれ示す。SEM写真像は、Z軸方向に沿って撮像した像であり、X−Y平面を観察していることに相当する。
図4(a)及び図4(b)に表したように、酸素雰囲気中アニールにおいては、グレイン301が3次元的に成長している。さらに、500℃では、孔が生じている。酸素雰囲気アニールにおいては、Agのマイグレーションが生じていると考えられる。
一方、図4(c)及び図4(d)に表したように、窒素雰囲気中アニールにおいては、グレイン301は平坦な表面を保ちつつ2次元的に成長している。このアニール条件においては、マイグレーションが抑制されていると考えられる。
酸素雰囲気中と窒素雰囲気中とにおける上記の反射率の変化の違いは、このようなAg膜のモフォロジ、すなわち、マイグレーションの程度に関係していると考えられる。
このように、酸素雰囲気中アニールにおいては、低いコンタクト抵抗Rcが得られるが、反射率が低い。一方、窒素雰囲気中アニールにおいては、コンタクト抵抗Rcが高いが、高い反射率が維持できる。
本願発明者は、Ag膜に、窒素雰囲気中でのアニールを施した後、さらに酸素雰囲気中でアニールを施した各種の試料を作製した。その結果、特定の条件のときに、低いコンタクト抵抗Rcと、高い反射率(小さい反射率低下値ΔRf)と、が得られることを見だした。
図5は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
図5は、Ag膜に、窒素雰囲気中アニールを施した後に、さらに酸素雰囲気中300℃アニールを施した試料のコンタクト抵抗Rcを示している。横軸は、窒素雰囲気中でのアニールの温度Tn(℃)であり、縦軸は、コンタクト抵抗Rc(Ωcm)である。
図5に表したように、窒素雰囲気中でのアニールの温度Tnが700℃以上800℃以下のとき、または、300℃以上400℃以下のときに、コンタクト抵抗Rcは1.5×10−4Ωcm以上1.5×10−3Ωcm以下となる。窒素雰囲気中でのアニールの温度Tnが500℃以上600℃以下のときは、コンタクト抵抗Rcは約2.0×10−2Ωcm以上と著しく高い。
図6は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
図6は、Ag膜に、窒素雰囲気中でのアニールを施した後に、さらに酸素雰囲気中において300℃でアニールした試料の反射率の変化を示している。横軸は、窒素雰囲気中でのアニールの温度Tn(℃)であり、縦軸は、反射率低下値ΔRf(%)である。
図6に表したように、窒素雰囲気中でのアニールの温度Tnが300℃のときは、反射率低下値ΔRfは、約6%と大きい。これに対して、窒素雰囲気中でのアニールの温度Tnが800℃のときは、反射率低下値ΔRfは、約3%と小さい。
このように、Ag膜に、窒素雰囲気中で高温(例えば700℃以上、例えば800℃以下)でアニールを施した後に、さらに酸素雰囲気中で低温(例えば約300℃)でアニールすることで、低いコンタクト抵抗Rcと、高い反射率(小さい反射率低下値ΔRf)が得られる。
図7(a)及び図7(b)は、半導体発光素子の特性を例示する電子顕微鏡写真図である。
図7(a)は、窒素雰囲気中800℃でのアニールの後に酸素雰囲気中300℃でのアニールを施した試料SPNO1のSEM写真像である。図7(b)は、窒素雰囲気中300℃でのアニールの後に酸素雰囲気中300℃でのアニールを施した試料SPNO2のSEM写真像である。SEM写真像は、Z軸方向に沿って撮像した像であり、X−Y平面を観察していることに相当する。
図7(a)に表したように、試料SPNO1においては、グレイン301は2次元的に大きく成長している。試料SPNO1の状態は、窒素雰囲気中アニールの試料SPN300及びSPN500(図4(c)及び図4(d)参照)の状態とほぼ同様である。試料SPNO1において反射率低下値ΔRfが約3%と小さいことは、SEMで観察されるグレイン301が大きく、表面が平坦であることに関係していると考えられる。
一方、図7(b)に表したように、試料SPNO2においては、グレイン301の径は小さい。試料SPNO2において反射率低下値ΔRfが大きいことは、グレイン301が小さいことに関係していると考えられる。
試料SPNO1の試料においては、SEMで観察される複数のグレイン301の平均の面積は、5μm以上100μm以下である。複数のグレイン301の平均の面積は、界面80aに平行な面内(X−Y平面)におけるグレイン301の面積である。比較的大きなグレイン301が存在するときに高い反射率が得られる。
試料SPNO1の試料において、比較的大きなグレイン301が存在し、高い反射率が得られるのは、窒素雰囲気中で高温でアニールすることで、Ag膜が強固になり、その後の酸素雰囲気中でのマイグレーションが抑制されるからだと考えられる。これに対して、試料SPNO2の試料において、グレイン301が小さくなり、反射率が低くなるのは、窒素雰囲気中でのアニールが低温であるため、その後の酸素雰囲気中でマイグレーションが生じやすいためであると考えられる。
このように、本実施形態に係る半導体発光素子110においては、Ag膜である金属層80は、複数のグレイン301を有することができる。そして、複数のグレイン301の平均の面積は、5μm以上100μm以下である。これにより、高い反射率が得られる。
また、半導体発光素子110においては、金属層80と半導体積層部10s(具体的には、第2半導体層20)との間の比接触抵抗率(コンタクト抵抗Rc)は、1.5×10−4Ωcm以上1.5×10−3Ωcm以下である。これにより、半導体発光素子110においては、低コンタクト抵抗で高反射率の電極(金属層80)が得られる。
図8(a)〜図8(c)、及び、図9(a)〜図9(c)は、半導体発光素子の特性を例示するX線回折プロファイル図である。
図8(a)は、Ag膜を成膜しアニールを施さない試料SPAのX線回折(XRD:X‐ray diffraction)プロファイルを示している。図8(b)、図8(c)、図9(a)、図9(b)及び図9(c)は、それぞれ、試料SPO300(酸素雰囲気中300℃アニール)、試料SPO400(酸素雰囲気中400℃アニール)、試料SPN300(窒素雰囲気中300℃アニール)、試料SPNO2(窒素雰囲気中300℃アニール+酸素雰囲気中300℃アニール)、及び、試料SPNO1(窒素雰囲気中800℃アニール+酸素雰囲気中300℃アニール)のXRDプロファイルを示している。これらの横軸は、測定の際の傾斜角θの2倍(2θ(度))であり、縦軸は強度INTの対数(相対値)である。
図9(a)に表したように、アニールを施さない試料SPAにおいて、2θが約38度付近においてAgの(111)面に帰属するピークが得られ、2θが約44度付近においてAgの(100)面に帰属するピークが得られている。なお、これらの試料においては、2θが約42度において、基板であるAlの(0006)面に帰属するピークも得られている。以下では、Agの(111)面に帰属するピーク(2θが約38度)と、Agの(100)面に帰属するピーク(2θが約44度)と、に着目する。
図8(b)、図8(c)、図9(a)及び図9(b)に表したように、試料SPO300、試料SPO400、試料SPN300及び試料SPNO2においては、Agの(100)面に帰属するピークは比較的高い。Agの(100)面に帰属するピークの高さは、Agの(111)面に帰属するピークの高さの3%よりも大きい。ここで、例えば、2θが46度以上48度以下の範囲における強度INTの平均値を、基準値(バックグランド値)として用いる。すなわち、Agの(100)面に帰属するピークの高さは、2θが44度のときの強度INTの、基準値(2θが46度以上48度以下の強度INTの平均値)に対する比とする。そして、Agの(100)面に帰属するピークの高さは、2θが38度のときの強度INTの、基準値に対する比とする。
一方、図9(c)に表したように、試料SPNO1においては、Agの(100)面に帰属するピークが非常に低い。すなわち、Agの(100)面に帰属するピークの高さは、Agの(111)面に帰属するピークの高さの3%以下である。このことは、試料SPNO1においては、金属層80は、<111>に優先配向していることに対応する。<111>に優先配向しているときは、<111>方向以外の方向に配向している部分よりも<111>方向に配向して部分の方が多いことを意味する。<111>に優先配向しているときは、X線回折解析を用いた解析において、(111)面以外の面(具体的には(100)面)に帰属するピークが、(111)面に帰属するピークの高さの3%以下である。金属層80において<111>に優先配向している状態は、例えば、電子線による解析よっても評価可能である。
このように、低コンタクト抵抗で高反射率の金属層80(Ag膜)においては、結晶の構造が特異的であることが分かった。すなわち、Ag膜の(100)面に帰属するピークの高さは、Agの(111)面に帰属するピークの高さの3%以下の時に、低いコンタクト抵抗Rcと、高い反射率(小さい反射率低下値ΔRf)が得られる。
図10は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図10に表したように、本実施形態に係る別の半導体発光素子120は、半導体積層部10s及び金属層80に加え、対向側電極70と、支持基板部90と、接着メタル層82と、をさらに備える。
支持基板部90は、導電性基板93と、導電性基板93の上に設けられた導電層92と、を有する。導電性基板93には、例えばシリコン基板が用いられる。接着メタル層82と導電層92が互いに接合している。導電性基板93と対向側電極70との間に電圧を印加することで、発光層30に電流が流れ、光が放出される。
この例では、第1半導体層10の発光層30とは反対側の表面に凹凸が形成されている。凹凸10pの高さは、例えば、発光層30から放出される光の主波長よりも大きい。
この場合も、金属層80は、<111>配向している。例えば、(100)面に帰属するピークの高さは、Agの(111)面に帰属するピークの高さの3%以下である。
また、金属層80の複数のグレイン301の平均の面積は、5μm以上100μm以下である。そして、金属層80と半導体積層部10sとの間のコンタクト抵抗Rcは、1.50×10−4Ωcm以上1.5×10−3Ωcm以下である。
このように、半導体発光素子120においても、低コンタクト抵抗で高反射率の電極を有する半導体発光素子が提供できる。
以下、半導体発光素子120の製造方法の例について説明する。
図11(a)〜図11(c)及び、図12(a)及び図12(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子の製造方法を例示する工程順模式的断面図である。
以下の製造方法において、半導体層の結晶成長には、例えば有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)が用いられる。この他、分子線エピタキシー法(MBE:Molecular Beam Epitaxy)により結晶成長を行っても良い。
図11(a)に表したように、c面サファイアなどの基板5の主面上に、バッファ層6を形成する。基板5には、サファイア以外に、GaN、SiC、Si及びGaAsなどの各種の材料を用いることができる。バッファ層6には、例えばAlx0Ga1−x0N(0≦x0≦1)層が用いられる。バッファ層6の上に、第1半導体層10の結晶を成長させる。第1半導体層10には、例えばn形GaN層などが用いられる。第1半導体層10の上に発光層30の結晶を成長させる。発光層30には、図2(a)〜図2(c)に関して説明した種々の構成が適用される。発光層30の上に第2半導体層20の結晶を成長させる。第2半導体層20には、例えばp形GaN層などが用いられる。
第2半導体層20の上に、金属層80となるAg膜を形成する。この後、窒素雰囲気中800℃で1min間アニールし、その後、酸素雰囲気中300℃で1min間アニールする。これにより、金属層80が得られる。金属層80を覆うように、Ti膜、Pt膜およびAu膜をこの順序で積層し、接着メタル層82を形成する。
図11(b)に表したように、導電性基板93(例えばシリコン基板)と、導電性基板93の主面に設けられた導電層92と、を有する支持基板部90を用意する。導電層92と、接着メタル層82と、を互いに対向させる。導電層92には、Au及びSnを含む層が用いられる。導電層92と接着メタル層82とを接触させた状態で、例えば、250℃以上の高温下において、一定時間圧力が印加される。
これにより、図11(c)に表したように、接着メタル層82と導電層92とが互いに接着される。
そして、基板5の第1半導体層10とは反対の側から紫外光レーザ(例えば、KrFの波長が248nmのレーザ)をパルス照射する。
これにより、図12(a)に表したように、半導体積層部10sが基板5から剥離される。このように、半導体積層部10sを形成する際に用いられた基板5が除去されることにより、半導体発光素子120においては、放熱性を向上でき、高い発光効率が得られる。
その後、半導体積層部10sを所定の形状に加工にする。すなわち、基板5の上に複数の半導体積層部10sが形成され、複数の半導体積層部10sごとに分離される。なお、このとき、分離された複数の半導体積層部10sどうしの間において、接着メタル層82はパターニングされず、半導体積層部10s毎に分離された半導体結晶膜間には、接着メタル層82が露出した状態となる。また、パターニングされた半導体結晶膜は、例えばテーパ状のメサ形状となる。
次に、保護層として、例えばSiO膜を形成する。なお、メサ形状にすることで、保護層の被覆性が向上する。保護層の一部を除去して、第1半導体層10の表面を露出させる。
図12(b)に表したように、第1半導体層10の表面に対向側電極70を形成する。この後、第1半導体層10をウエットエッチングする。このエッチングにおいては、例えば、濃度が1mol/lで、温度が70℃の水酸化カリウムを用い、15分間のエッチングを行う。これにより、第1半導体層10の表面が粗面化される。すなわち、第1半導体層10の表面に凹凸10pが形成される。
なお、対向側電極70には、例えば、アルカリ耐性の材料を用いる。対向側電極70には、例えば、Pt、Au、Ni及びTiのうちの少なくともいずれか材料を用いる。この材料を用いることにより、アルカリエッチングにより形成される凹凸10pのサイズ(高低差)を大きくできる。
以上のような工程により、図10に例示した半導体発光素子120が製造できる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、半導体発光素子の製造方法に係る。
図13は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示するフローチャート図である。
図13に表したように、発光層30を含み窒化物半導体を含む半導体積層部10sの上に、Agを含む金属膜を形成する(ステップS110)。この金属膜を窒素含む雰囲気中で熱処理を施す第1熱処理工程を行う(ステップS120)。さらに、第1熱処理工程の後に金属膜を、酸素を含む雰囲気中で熱処理を施す第2処理工程を行う(ステップS130)。第1熱処理工程における熱処理の温度は、第2熱処理工程における熱処理の温度よりも高い。これにより、低コンタクト抵抗で高反射率の電極を有する半導体発光素子が製造できる。
第1熱処理工程における熱処理の温度は、700℃以上800℃以下である。第2熱処理工程における熱処理の温度は、200℃以上400℃以下である。これにより、図5、図6に関して説明したように、低コンタクト抵抗で高反射率の電極(金属層80)が得られる。第1熱処理工程における熱処理の時間は、例えば、1min以上10min以下である。1min未満だと結晶の成長が不十分であり、第2熱処理工程におけるマイグレーションの抑制が不十分になる。10minを超えると半導体積層部へのダメージが発生する場合がある。第2熱処理工程における熱処理の時間は、例えば、30sec(秒)以上1min以下である。30sec未満だと、コンタクト抵抗の低下が不十分である。1minを超えるとマイグレーションが促進し、反射率が低下する。
実施形態によれば、低コンタクト抵抗で高反射率の電極を有する半導体発光素子が提供される。
なお、本明細書において「窒化物半導体」とは、BInAlGa1−x−y−zN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦z≦1,x+y+z≦1)なる化学式において組成比x、y及びzをそれぞれの範囲内で変化させた全ての組成の半導体を含むものとする。またさらに、上記化学式において、N(窒素)以外のV族元素もさらに含むもの、導電型などの各種の物性を制御するために添加される各種の元素をさらに含むもの、及び、意図せずに含まれる各種の元素をさらに含むものも、「窒化物半導体」に含まれるものとする。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体発光素子に含まれ半導体層、n形半導体層、p形半導体層、発光層、透明電極層、及び電極などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体発光素子及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体発光素子及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5…基板、 6…バッファ層、 10…第1半導体層、 10a…第1主面、 10b…第2主面、 10s…半導体積層部、 11…第1n側層、 12…第2n側層、 20…第2半導体層、 21…第1p側層、 22…第2p側層、 30…発光層、 70…対向側電極、 80…金属層、 80a…界面、 82…接着メタル層、 90…支持基板部、 92…導電層、 93…導電性基板、 ΔRf…反射率低下値、 θ…角度、 110、110a〜110c、120…半導体発光素子、 301…グレイン、 BL…障壁層、 BL1〜BLn…第1〜第n障壁層、 BLp…p側障壁層、 IL1、IL2…第1、第2中間層、 INT…強度、 Rc…コンタクト抵抗、 WL…井戸層、 WL1〜WLn…第1〜第n井戸層

Claims (2)

  1. 発光層を含み窒化物半導体を含む半導体積層部の上に、Ag膜を形成する工程と、
    前記Ag膜を窒素雰囲気中で熱処理を施す第1熱処理工程と、
    前記第1熱処理工程の後に前記Ag膜を酸素雰囲気中で熱処理を施す第2熱処理工程と、
    を備え、
    前記第1熱処理工程における前記熱処理の温度は、700℃以上800℃以下であり、
    前記第2熱処理工程における前記熱処理の温度は、200℃以上400℃以下である半導体発光素子の製造方法。
  2. 発光層を含み窒化物半導体を含む半導体積層部の上に、Ag膜を形成する工程と、
    前記Ag膜を窒素雰囲気中で熱処理を施す第1熱処理工程と、
    前記第1熱処理工程の後に前記Ag膜を酸素雰囲気中で熱処理を施す第2熱処理工程と、
    を備え、
    前記第1熱処理工程における前記熱処理の温度は、300℃以上400℃以下であり、 前記第2熱処理工程における前記熱処理の温度は、200℃以上400℃以下である半導体発光素子の製造方法。
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