JP2016225253A - 真空バルブ及び真空バルブの製造方法及び真空バルブを用いた真空遮断器 - Google Patents

真空バルブ及び真空バルブの製造方法及び真空バルブを用いた真空遮断器 Download PDF

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Abstract

【課題】電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を向上させる手段を有する従来の真空バルブは、目測または外側の目印を頼りに電極同士の位置関係を合わせることから、位置ズレによる磁界強度低下及び分布の変化に対し、電流遮断性能低下分を加味した電極設計をする必要があり、電極及び真空バルブの小形化が難しかった。
【解決手段】固定電極2を真空絶縁容器1内に保持する固定側部分組立品20及び前記可動電極3を真空絶縁容器1内に保持する可動側部分組立品21に各電極の特定位置と合致する係合部8a,9aを設け、固定側及び可動側の部分組立品の係合部8a,9aで電極同士の周方向位置を特定する。
【選択図】図3

Description

この発明は、電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を向上させる手段を有する真空バルブ並びに真空バルブの製造方法及びこの真空バルブを用いた真空遮断器に関するものである。
真空バルブは、一般にセラミックまたはガラスよりなる絶縁円筒の両端開口部を固定側端板及び可動側端板でそれぞれ密封し、気密な容器を構成している。固定側端板には固定電極を接合した固定側電極棒が支持固定され、この固定電極と対向するように可動電極が配置され、これに可動側電極棒が接続される。この可動側電極棒と可動側端板とは蛇腹状のベローズを介して気密に接続し、真空バルブ内の真空を維持しつつ可動電極及び可動側電極棒を動作させることが可能である。
また、電流遮断時に電極間でアークが発生し、電極から金属蒸気が飛散するため、絶縁円筒内面に付着し、内沿面の絶縁性能を低下させる。この絶縁円筒内面の汚損抑制のためアークシールドが電極周囲に設けられている。固定側端板及び可動側端板には、絶縁円筒端面部の電界緩和及び絶縁円筒内面の汚損抑制のために電界緩和リングが配置されている。
この真空バルブを、制御装置、開閉状態を示す表示器、真空バルブの電極を動作させる駆動装置等と共に筐体に搭載して真空遮断器を形成する。真空遮断器に搭載された真空バルブは、事故発生時に流れる大きな事故電流を遮断する役割がある。電流値が十数kA程度までは平板電極で遮断可能であるが、それ以上の電流値になると平板電極では遮断不能となり、電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を向上させる手段を有する電極が必要となる。この電極構造は、横磁界方向を利用したスパイラル電極や縦磁界方向を利用した縦磁界電極等があり、真空バルブの小形化には電極の小形化が必要である。電極の小形化には電極自身で発生させる磁界強度や分布が重要であるが、さらに固定電極及び可動電極の中心軸に対する回転方向の配置(位置関係)も発生させる磁界強度及び分布に影響するため重要である。
固定電極と可動電極の配置(中心軸に対し回転方向配置)を工夫した例として特許文献2がある。
真空バルブの製造方法の一つとして、第1の工程で固定側及び可動側の部分組立品を真空雰囲気又は水素雰囲気中でろう付け接合により製作し、第2の工程で固定側及び可動側の部分組立品と絶縁容器を真空雰囲気炉内でろう付け接合することにより製作する方法がある。第2の工程で固定側及び可動側の部分組立品と絶縁容器を組み立てる際に、絶縁容器及びアークシールドは透明ではないことから、中心軸に対する回転方向の配置を目視で合わせながら組み立てることはできない。よって、目測で合わせるか、または外側から見える部分に予めケガキを施し、そのケガキを目印にして合わせるかになる。
また、固定軸の形状をスパナで固定可能な形状にしたものもある(特許文献1参照)。
特開昭58−169832号公報(第3図、第4図) 特開2012−243444号公報(第1図)
電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を向上させる手段を有する従来の真空バルブは、目測または外側の目印を頼りに電極同士の位置関係を合わせることから、位置ズレによる磁界強度低下及び分布の変化に対し、電流遮断性能低下分を加味した電極設計をする必要があった。要するに電流遮断性能に裕度を与えるため、必然的に電極径は大きくなっていた。また、目測または目印による組立となるため、組立誤りが発生する恐れもあり、作業性は良くなかった。
この発明は、真空バルブの固定側及び可動側の各電極を所定の設計位置に正確に配置出来るようにすることで、電流遮断性能に関する設計値に対して上乗せする電流遮断裕度を小さくできる真空バルブあるいはその製造方法を得ることを目的とする。
また、電流遮断性能に関する設計値に対して上乗せする電流遮断裕度を小さくできる真空遮断器を得ることを目的とする。
なお、上記特許文献1のものでは、固定軸の締め付けのために、固定軸の形状を工夫しているが、固定電極と可動電極の回転方向の配置を確実なものとするための手段については、触れていない。また、上記特許文献2のものでは、固定電極と可動電極の配置(中心軸に対し回転方向配置)を工夫した形状のものが記載されているが、固定電極と可動電極の回転方向の配置を確実なものとするための手段については、記載されていない。
この発明による真空バルブは、円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極と可動電極を備えるとともに、これら電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化させる手段を有し、対向する電極の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブにおいて、前記固定電極を前記真空絶縁容器内に保持する固定側部分組立品及び前記可動電極を前記真空絶縁容器内に保持する可動側部分組立品に各電極の電極配置を特定する係合部を設けたものである。
また、この発明による真空バルブは、真空絶縁容器を構成する絶縁円筒、前記絶縁円筒の一方の端部開口部を覆う固定側端板、前記絶縁円筒の他方の端部開口部を覆う可動側端板、前記固定側端板にろう付け接合された固定側電極棒、前記固定側電極棒にろう付け接合された固定電極、前記固定電極に対向して配設された可動電極、前記可動電極にろう付け接合した可動側電極棒、真空気密を保ちながら前記可動側電極棒が移動可能なように配設されたベローズ、電界緩和のために配設された固定側電界緩和リング及び可動側電界緩和リングを備えた真空バルブにおいて、前記固定側電界緩和リングと可動側電界緩和リングの特定箇所に係合用の突起あるいは凹部を形成するとともに、これら係合用の突起あるいは凹部と係合する係合部を前記絶縁円筒の内面に形成したものである。
また、この発明による真空バルブの製造方法は、円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極と可動電極を備えるとともに、これら電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化させる手段を有し、対向する電極の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブ真空バルブの製造方法において、固定電極を有する固定側部分組立品の特定位置と可動電極を有する可動側部分組立品の特定位置に電極配置を特定するための係合部を形成して組み立てる第1の工程と、それらの両部分組立品と前記係合部と係合する係合部を内面に形成した真空絶縁容器とを接合するとともに容器内部を真空状態にする第2の工程とを有するものである。
また、この発明による真空バルブの製造方法は、円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極と可動電極を備えるとともに、これら電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化させる手段を有し、対向する電極の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブの製造方法において、固定電極を有する固定側部分組立品の特定位置と可動電極を有する可動側部分組立品の特定位置に外側から電極配置を特定するための係合部を形成して組み立てる第1の工程と、それらの両部分組立品と真空絶縁容器とを前記係合部の位置特定を行う治具を用い配置調整して互いに接合するとともに前記真空絶縁容器の内部を真空状態にする第2の工程とを有するものである。
また、この発明による真空バルブを用いた真空遮断器は、この発明による真空バルブと、前記真空バルブの電極を動作させる駆動装置と、外部と接続する端子導体と、を備えたものである。
この発明によれば、固定電極及び可動電極同士の中心軸に対する回転方向(周方向)の配置が設計した係合精度の範囲で製作可能となることで、電極面の磁界強度が設計値に対して大きく低下することを防止できるため、所定の設計性能に上乗せする電流遮断性能の裕度を低減できるため、電極の小形化さらに真空バルブの小形化が実現できることで、真空バルブの低コスト化が図れる。また、係合部の位置を合わせなければ組立できないため、組立誤りが発生することなく信頼性の高い真空バルブを提供できる。
本発明に係わる実施の形態1における真空バルブの構成を示す断面図である。 本発明に係わる実施の形態1における真空バルブの第2の工程での組立を示す断面図である。 本発明に係わる実施の形態1における真空バルブの第2の工程での組立を示す斜視図である。 本発明に係わる実施の形態1における真空バルブの電極例を示す斜視図である。 本発明に係わる実施の形態1における真空バルブの電極例を示す断面図であり、図5(a)は図1のA−A方向に見た断面図、図5(b)は図1のB−B方向に見た断面図である。 本発明の真空バルブを使用した真空遮断器の構成を示す側断面図である。 本発明に係わる実施の形態2における真空バルブの構成を示す断面図と斜視図と上面図と底面図である。 本発明に係わる実施の形態3における真空バルブの構成を示す断面図と斜視図と上面図と底面図である。 本発明に係わる実施の形態4における真空バルブの構成を示す断面図と斜視図と上面図と底面図である。
実施の形態1.
本発明に係わる実施の形態1について、図1〜図5を用いて説明する。図1は実施の形態1における真空バルブの構成を示す断面図、図2は実施の形態1における真空バルブに係る第2の工程での組立を示す断面図、図3は実施の形態1における真空バルブの第2の工程での組立を示す斜視図、図4はこの実施の形態1における真空バルブの電極例を示す斜視図、図5はこの実施の形態1における固定側及び可動側電極の断面図である。
真空バルブ100は、アルミナセラミックス等からなる絶縁円筒1、絶縁円筒1の一方の端部開口部を覆う固定側端板6、絶縁円筒1の他方の端部開口部を覆う可動側端板7、固定側端板6にろう付け接合された固定側電極棒4、固定側電極棒4にろう付け接合された固定電極2、固定電極2に対向して配設された可動電極3、可動電極3にろう付け接合した可動側電極棒5、薄いステンレス等で蛇腹状に製作され真空気密を保ちながら可動側電極棒5が移動可能なように配設されたベローズ10を備えている。
上記固定側端板6及び可動側端板7はそれぞれの端面にろう付けにより同軸上に取付けられている。また、ベローズ10により固定電極6と可動電極7が真空気密を保持しつつ接離可能となっている。
絶縁円筒1の両端面付近には、トリプルジャンクションの電界緩和のために固定側電界緩和リング8及び可動側電界緩和リング9が配設され、それぞれ固定側端板6及び可動側端板7に固定されている。アークシールド11は、電流遮断時に電極間で発生するアークによる金属蒸気が絶縁円筒1の内面に付着する量を抑制するため、固定電極2と可動電極3の周囲を囲むように配設されている。
このような構造の真空バルブを、制御装置、開閉状態を示す表示器、真空バルブの電極を動作させる駆動装置等と共に筐体に搭載して真空遮断器を得ることができる。
このような真空バルブ100の製造工程において、部品を組み立て後、ろう付け接合し真空バルブを形成する工程があるが、これは2つの工程から成り立っている場合がある。図2及び図3に示すように、第1の工程は固定側部分組立品20及び可動側部分組立品21を製作するため構成する部品を組立後、高真空雰囲気又は水素雰囲気中でろう付け接合する工程である。第2の工程は、アークシールドを固定した絶縁円筒1と固定側部部分組立品20及び可動側組立品21を組み立て、高真空雰囲気炉内でろう付け接合することで真空バルブ内部を高真空状態にしつつ真空バルブを形成する工程である。
図1から図3までにおいて固定電極2及び可動電極3は平板電極のように便宜的に図示しているが、固定電極2及び可動電極3は電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を向上させる手段を有する電極であり、例えば、図4に示すような縦磁界コイル電極構造、スパイラル(風車)電極、コントレート電極、カップ形の縦磁界電極、その他電極面に通電電流による磁界を生じさせる構造の電極などがある。固定電極2及び可動電極3における縦磁界電極の構成は図4の通り、通常の平板接点2b,3bにコイル部2a,3aを接続して構成し、コイル部2a,3aにそれぞれ固定側電極棒4及び可動側電極棒5が接続されている。図示していないが、開閉動作などでコイル部2a,3aの変形が発生しないような補強部材をコイル部と平板接点間または電極棒と平板接点間に配設することもある。
固定側及び可動側の縦磁界電極間に発生する磁界強度、平板接点表面に対する磁界の均一性が大電流遮断性能に影響する(接点表面おける磁界を増大化・均一化することで大電流遮断性能が向上する)ため、この縦磁界電極の性能を最大限引き出すために固定側コイル部2aのスリット部2cと可動側コイル部3aのスリット部3cを図の通り合わせるように配置する。
この事例を図5(a)、図5(b)に示す。図5(a)は図1の固定電極2をA−A方向に見た断面図、図5(b)は図1の可動電極3をB−B方向に見た断面図である。
図において、2dは固定側電極棒4から枝状に分岐したアーム、2aは前記平板接点2bの外周付近において前記平板接点2bとは分離した状態でかつ前記外周に沿って円弧状に配置され両端部が前記アーム2dと平板接点2bの裏面とにそれぞれ接続したコイル部、2cは前記アーム2dの側部と前記コイル部2aとの間に空隙として形成されたスリット部である。
3dは固定側電極棒5から枝状に分岐したアーム、3aは前記平板接点3bの外周付近において前記平板接点3bとは分離した状態でかつ前記外周に沿って円弧状に配置され両端部が前記アーム3dと平板接点3bの裏面とにそれぞれ接続したコイル部、3cは前記アーム3dの側部と前記コイル部3aとの間に空隙として形成されたスリット部である。
固定電極2のスリット部2aと可動電極3のスリット部3aは、固定側電極棒4あるいは可動側電極棒5の軸方向に見て固定電極2及び可動電極3の円周上における相互の位置が一致するように配置している。この位置では、アーム2dとアーム3dが固定側電極棒4あるいは可動側電極棒5の軸方向から見てスリット部2c、3cに沿って互いに平行に配置される。
このように構成することで、電極棒4、5と、コイル部2a、3a及びアーム2d、3dで囲まれた空間部が相互に重なる面積を最大化することができるため、通電電流による電極面の磁界をより大きくすることができる。
このように電極部を流れる電流により発生する磁界で電流遮断性能を向上させる手段を用いた電極においては、同様に固定電極と可動電極の位置関係を特定することで大電流遮断性能を最大にすることができる。
例えば、スパイラル電極の場合は、スパイラル羽根を合わせる等を意味する。しかしながら電極同士を理想の位置に配置することは現実的に不可能な為、想定される位置ずれが発生した場合においても性能確保ができるように電極径を大きくする等の裕度を持たせることが行われている。
このように固定電極2及び可動電極3は縦磁界電極として構成され、外形輪郭が円盤状の固定電極2及び可動電極3のそれぞれに設けられたスリット部2c,3cを含む溝部によって形成される切欠き部を有する環状のコイル部2a,3aが構成されている。外形輪郭が円盤状の固定電極2及び可動電極3は、絶縁円筒1からなる真空絶縁容器の中心軸線上で軸方向にそれぞれ延在する固定側電極棒4及び可動側電極棒5の端部にそれぞれ設けられ、切欠き部を有する環状のコイル部2a,3aは、一端を垂直に配設された電極棒4,5に接続され、他端を電極2,3の円板状接点2b,3bに接続されて、絶縁円筒1からなる真空絶縁容器の中心軸線を囲む水平に配設された1巻きの励磁コイルとしてそれぞれ作働し、電極棒4,5を流れる電流により縦方向すなわち絶縁円筒1からなる真空絶縁容器の軸方向で垂直に流通する磁束を生成し縦磁界電極として作用して、電流遮断性能を向上させる遮断支援手段としての機能を発揮する。
このような電流遮断性能を最大限に発揮させるためには絶縁円筒1からなる真空絶縁容器の軸方向に延在するスリット部2c,3cの周方向位置を一致させて軸方向の同一直線に沿って配列させるなどの固定電極2及び可動電極3に係る電極配置を特定する電極配置調整が必要であり、この点を改善(電極配置調整作業の廃止)したことが本発明の核心をなすものである。
従来の構造の真空バルブでは、アルミナセラミックス等からなる絶縁円筒1及びステンレス等からなる金属製のアークシールド11は透明ではないことから、前述の第2の工程の組立時に目視で電極同士の位置関係を合わせることができない。
そこで、前述の第1の工程において、固定電極2の特定の位置に固定側電界緩和リング8の係合部8aを合わせ、可動電極3の特定の位置に可動側電界緩和リング9の係合部9aを合わせる。第1の工程では目視で合わせることも可能であり、また治具を用いてあわせることも可能である。さらに、ろう付け接合後に、目視または治具で電極の位置と係合部8a,9aの位置関係の確認をすることもできる。
第2の工程では、絶縁円筒1の内面側で両端面に近い部分に係合部1aがそれぞれ設けられ、組立時に絶縁円筒1の係合部1aと固定側部分組立品20の係合部8a、絶縁円筒1の係合部1aと可動側部分組立品21の係合部9aがそれぞれ係合することで、固定電極2と可動電極3の位置が決まる。それぞれの係合部の精度で位置が決まることになる。このような構成にすることにより、係合部同士が係合するように組立てること以外は不可能な為、組立誤りが発生することはない。
なお、図中では、電界緩和リング8,9の係合部8a,9aは凹形状で、絶縁円筒内面1の係合部1aは凸形状であるが、形状が反対に電界緩和リングの係合部は凸形状で、絶縁円筒内面の係合部は凹形状であってもよい。また、図中のように係合部の位置が同一方向で一直線上にある必要はない。さらに、絶縁円筒内面の係合部は両端面にそれぞれある必要はなく、一体形状でもよい。
固定電極2及び可動電極3の配置が確実な位置合わせで製作可能となることで、電流遮断性能の裕度を低減できるため、電極の小形化さらに真空バルブの小形化が実現でき、組立作業の作業性も向上することから、真空バルブの低コスト化が図れる。また、係合部の位置を合わせなければ組み立てできないため、組立誤りが発生することなく信頼性の高い真空バルブを提供できる。
図6は、この発明の真空バルブを使用した真空遮断器の側断面図である。図において、真空遮断器VBは、フレーム101に真空バルブ100と、前記真空バルブ100の固定側端子に一端を接続した固定側端子導体102と、前記真空バルブ100の可動側端子に一端を接続した可動側端子導体103と、前記真空バルブ100の可動側端子に連結された絶縁ロッド104と、駆動装置105と、この駆動装置105と前記絶縁ロッド104とを連結するリンク機構106と、を備えており、前記駆動装置105の動作により前記真空バルブ100の接点を開閉動作する。
実施の形態1における構成及び作用効果をまとめれば、次の通りである。
(1)実施の形態1における真空バルブでは、絶縁円筒1で構成される円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極2と可動電極3を備えるとともに、これら電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化し向上させるコイル部2a,3aからなる遮断支援手段を有し、対向する電極2,3の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブにおいて、前記固定電極2を前記真空絶縁容器内に保持する固定側部分組立品20の外周部を構成する電界緩和リング8の外周及び前記可動電極3を前記真空絶縁容器内に保持する可動側部分組立品21の外周部を構成する電界緩和リング9の外周に各電極2,3の特定位置と合致し各電極2,3の電極配置を特定する係合部8a,9aを設けたことを特徴とする。
これにより、絶縁円筒1で構成される円筒状の真空絶縁容器の中心軸線上で互いにその中心軸を合致させて配設された円柱状の固定電極2及び可動電極3同士の中心軸に対する回転方向(周方向)の配置が設計した係合精度で製作可能となることで、電流遮断性能の裕度を低減できるため、電極の小形化さらに真空バルブの小形化が実現できることで、真空バルブの低コスト化が図れる。また、係合部8a,9aの位置を合わせなければ組立できないため、組立誤りが発生することなく信頼性の高い真空バルブを提供できる。
(2)実施の形態1における真空バルブでは、前記(1)項の構成において、前記固定側部分組立品20の外周及び可動側部分組立品の外周に形成した係合部8a,9aと係合する係合部1a,1aを前記真空絶縁容器内面に形成したことを特徴とする。
これにより、前記(1)項における効果に加えて、前記固定側部分組立品20の外周及び可動側部分組立品の外周に形成した係合部8a,9aと前記真空絶縁容器内面との係合位置関係を、真空絶縁容器内面に形成された係合部1a,1aによって、より的確に特定することができ、固定電極2及び可動電極3の電極配置を真空絶縁容器内面に形成された係合部1a,1aによって、より的確に特定することができる。
(3)実施の形態1における真空バルブでは、前記(2)項の構成において、前記固定側部分組立品20及び前記可動側部分組立品21には絶縁円筒1で構成される真空絶縁容器端部との接合部を電界緩和するための電界緩和リング8,9が設けられ、前記固定側部分組立品20の外周部を構成する電界緩和リング8の外周及び可動側部分組立品の外周部を構成する電界緩和リング9の外周に形成した係合部8a,9aと係合する係合部1a,1aを前記真空絶縁容器内面に設けられ、電極配置が特定される電界緩和リング8,9外周の係合部8a,9a及び前記真空絶縁容器内面の係合部1a,1aがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
これにより、前記(2)項における効果に加えて、前記固定側部分組立品20及び前記可動側部分組立品21に設けられた電界緩和リング8,9を利用して電極2,3の位置設定をするものであり、前記固定側部分組立品20の外周及び可動側部分組立品の外周部に設けられた係合部8a,9aと係合部1a,1aが形成された前記真空絶縁容器内面との係合位置関係を、電界緩和リング8,9の存在によって、より的確に特定することができ、固定電極2及び可動電極3の電極配置を電界緩和リング8,9の係合部8a,9aによって、より的確に特定することができる。
(4)実施の形態1における真空バルブでは、前記(2)項の構成において、前記絶縁円筒1で構成される真空絶縁容器内面の両端面近傍に係合部1aが1箇所以上設けられ、すなわち、前記真空絶縁容器の両端部内面に端部それぞれに係合部1aが1箇所または複数箇所づつ設けられていることを特徴とする。前記真空絶縁容器の両端部内面に端部それぞれに係合部1aが複数箇所づつ設けられる場合には、複数の係合部1a,1a…は前記真空絶縁容器の内面に周方向に間隔を置いて配置される。
これにより、前記(2)項における効果に加えて、前記固定側部分組立品20の外周及び可動側部分組立品の外周に形成した係合部8a,9aと前記真空絶縁容器内面との係合位置関係を、真空絶縁容器内面に端部それぞれに1箇所または複数箇所づつ設けられている係合部1aによって、より的確に特定することができ、固定電極2及び可動電極3の電極配置を真空絶縁容器内面に端部それぞれに1箇所または複数箇所づつ設けられている係合部1aによって、より的確に特定することができる。
(5)実施の形態1における真空バルブでは、絶縁円筒1、前記絶縁円筒1の一方の端部開口部を覆う固定側端板6、前記絶縁円筒1の他方の端部開口部を覆う可動側端板7、前記固定側端板6にろう付け接合された固定側電極棒4、前記固定側電極棒4にろう付け接合された固定電極2、前記固定電極2に対向して配設された可動電極3、前記可動電極3にろう付け接合した可動側電極棒5、真空気密を保ちながら前記可動側電極棒5が移動可能なように配設されたベローズ10、電界緩和のために配設された固定側電界緩和リング8及び可動側電界緩和リング9を備えた真空バルブ100において、前記固定側電界緩和リング8と可動側電界緩和リング9の特定箇所に電極配置を特定するための係合用の突起あるいは凹部を形成するとともに、これら係合用の突起あるいは凹部と係合し固定電極2及び可動電極3の電極配置を特定する係合部1aを前記絶縁円筒の内面に形成したことを特徴とする。
これにより、絶縁円筒1で構成される円筒状の真空絶縁容器の中心軸線上で互いにその中心軸を合致させて配設された円柱状の固定電極2及び可動電極3同士の中心軸に対する回転方向(周方向)の配置が、前記固定側電界緩和リング8と可動側電界緩和リング9の特定箇所に係合用の突起あるいは凹部からなる係合部8a,9aを形成するとともに、これら係合用の突起あるいは凹部からなる係合部8a,9aと係合する係合部1aを前記絶縁円筒の内面に形成したことにより、設計した係合精度で製作可能となることで、電流遮断性能の裕度を低減できるため、電極の小形化さらに真空バルブの小形化が実現できることで、真空バルブの低コスト化が図れる。また、係合部8a,9aの位置を合わせなければ組立できないため、組立誤りが発生することなく信頼性の高い真空バルブを提供できる。
(6)実施の形態1における真空バルブの製造方法では、絶縁円筒1からなる円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極2と可動電極3を備えるとともに、これら電極2,3を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化し向上させる遮断支援手段を有し、対向する電極2,3の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブの製造方法において、固定電極2及び電界緩和リング8を有する固定側部分組立品20の特定位置である電界緩和リング8の外周と可動電極3及び電界緩和リング9を有する可動側部分組立品21の特定位置である電界緩和リング9の外周に電極2,3の電極配置を特定するための係合部8a,9aを形成して組み立てる第1の工程と、それらの両部分組立品20,21と前記係合部8a,9aと係合する係合部1a,1aを内面に形成した絶縁円筒1からなる真空絶縁容器とを接合するとともに容器内部を真空状態にする第2の工程とを有することを特徴とする。
これにより、絶縁円筒1で構成される円筒状の真空絶縁容器の中心軸線上で互いにその中心軸を合致させて配設された円柱状の固定電極2及び可動電極3同士の中心軸に対する回転方向(周方向)の配置が設計した係合精度で製作可能となることで、電流遮断性能の裕度を低減できるため、電極の小形化さらに真空バルブの小形化が実現できることで、真空バルブの低コスト化が図れる。また、係合部8a,9aと係合部1a,1aの位置を合わせなければ組立できないため、組立誤りが発生することなく信頼性の高い真空バルブを提供できる。
(7)実施の形態1における真空バルブを、制御装置、開閉状態を示す表示器、真空バルブの電極を動作させる駆動装置等と共に筐体に搭載して得た真空遮断器では、真空バルブを高精度で製造することができるため小型化と同時に低コスト化を達成することができる。また真空バルブの信頼性が高く、真空遮断器の信頼性も高くすることができる。
実施の形態2.
本発明に係わる実施の形態2について、図7を用いて説明する。図7は実施の形態2の真空バルブを示す断面図及び斜視図と上面図と平面図である。真空バルブの構成は、前述の実施の形態1と同一または相当品であり、電極位置合わせに必要な係合部分のみ構成が異なっている。このため、実施の形態1と異なる電極位置合わせに必要な係合部分のみについて説明する。
第1の工程で製作する固定側及び可動側部分組立品20,21において、固定側端板6及び可動側端板7に凹型の係合部6a,7aを設けてあり、この係合部6a,7aはそれぞれ固定電極2と可動電極3の特定位置と位置合わせが行われている。第2の工程で組み立てる際は、真空バルブの外側に係合部6a,7aが位置しているため、外側から位置決め用治具を用いることで、固定電極2と可動電極3の位置関係が決定される。図7中の係合部6a,7aは凹形状であるが、当然凸形状でもよく、穴、溝などの係合できる形状であればよい。また、図7のように係合部の位置が周方向で同一箇所で一直線上にある必要はないが、同一方向で一直線上にある方が製作後の確認が容易である。
固定電極2及び可動電極3同士の配置が係合精度内で製作可能となることで、電流遮断性能の裕度を低減できるため、電極の小形化さらに真空バルブの小形化が実現でき、組立作業の作業性も向上することから、真空バルブの低コスト化が図れる。また、指定した治具を用いることで、係合部の位置を合わせなければ組立できないため、組立誤りが発生することなく、信頼性の高い真空バルブを提供できる。また、絶縁円筒を2個以上組み合わせて構成する真空バルブにおいても適用できる。
実施の形態2における構成及び作用効果をまとめれば、次の通りである。
(1)実施の形態2における真空バルブでは、絶縁円筒1で構成される円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極2と可動電極3を備えるとともに、これら電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化し向上させるコイル部2a,3aからなる遮断支援手段を有し、対向する電極2,3の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブにおいて、前記固定電極2を前記真空絶縁容器内に保持する固定側部分組立品20の外周部を構成する固定側端板6の外周及び前記可動電極3を前記真空絶縁容器内に保持する可動側部分組立品21の外周部を構成する可動側端板7の外周に外側から電極2,3の電極配置を特定するための係合箇所である係合部6a,7aが設けられ、組立用治具によって電極配置が決定されることを特徴とする。
これにより、絶縁円筒1で構成される円筒状の真空絶縁容器の中心軸線上で互いにその中心軸を合致させて配設された円柱状の固定電極2及び可動電極3同士の中心軸に対する回転方向(周方向)の配置が設計した係合精度で製作可能となることで、電流遮断性能の裕度を低減できるため、電極の小形化さらに真空バルブの小形化が実現できることで、真空バルブの低コスト化が図れるとともに、真空絶縁容器の外方に露出し外側から電極配置を特定するための前記係合部6a,7aと係合する指定した治具を用いることによって、固定電極2及び可動電極3の電極配置を精度よく特定することができる。また、指定した治具を用いることで、係合部6a,7aの位置を合わせなければ組立できないため、組立誤りが発生することなく、信頼性の高い真空バルブを提供できる。
(2)実施の形態2における真空バルブでは、前記(1)項の構成において、前記各部分組立品20,21の固定側端板6及び可動側端板7に設けられる外側から電極2,3の電極配置を特定するための係合箇所である係合部6a,7aは、部分組立品20と部分組立品21とで周方向の同一箇所に設けられていることを特徴とする。
これにより、前記(1)項における効果に加え、製作後の確認などの作業が容易となる。
(3)実施の形態2における真空バルブの製造方法では、絶縁円筒1からなる円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極2と可動電極3を備えるとともに、これら電極2,3を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化し向上させる遮断支援手段を有し、対向する電極2,3の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブの製造方法において、固定電極2及び固定側端板6を有する固定側部分組立品20の特定位置である固定側端板6の外周と可動電極3及び可動側端板7を有する可動側部分組立品21の特定位置である可動側端板7の外周に外側から電極2,3の電極配置を特定するための係合部6a,7aを形成して組み立てる第1の工程と、前記絶縁円筒1からなる真空絶縁容器の外方に露出し前記真空絶縁容器の外側から電極配置を特定するための前記係合部6a,7aと係合する指定した治具を用いることにより、固定電極2と可動電極3との周方向における位置関係を特定して端板6,7と絶縁円筒1からなる真空絶縁容器とを接合するとともに容器内部を真空状態にする第2の工程とを有することを特徴とする。
これにより、絶縁円筒1で構成される円筒状の真空絶縁容器の中心軸線上で互いにその中心軸を合致させて配設された円柱状の固定電極2及び可動電極3同士の中心軸に対する回転方向(周方向)の配置が設計した係合精度で製作可能となることで、電流遮断性能の裕度を低減できるため、電極の小形化さらに真空バルブの小形化が実現できることで、真空バルブの低コスト化が図れる。また、指定した治具を用いることで、係合部6a,7aの位置を合わせなければ組立できないため、組立誤りが発生することなく信頼性の高い真空バルブを提供できる。
(4)実施の形態2における真空バルブを、制御装置、開閉状態を示す表示器、真空バルブの電極を動作させる駆動装置等と共に筐体に搭載して得た真空遮断器では、真空バルブを高精度で製造することができるため小型化と同時に低コスト化を達成することができる。また真空バルブの信頼性が高く、真空遮断器の信頼性も高くすることができる。
実施の形態3.
本発明に係わる実施の形態3について図8を用いて説明する。図8は実施の形態3の真空バルブを示す断面図及び斜視図と上面図と平面図である。真空バルブの構成は、前述の実施の形態2と同一または相当品であり、電極位置合わせに必要な係合部分のみ構成が異なっている。このため、実施の形態2と異なる電極位置合わせに必要な係合部分のみについて説明する。
実施の形態2においては端板6、7の外周部に凹形の係合部を設けた例を示したが、実施の形態3においては、端板6、7の外周において対向する両側において円弧部を平面状に切り欠いて平面状の係合部6b、7bを形成し、この係合部6b、7bの平面部がそれぞれ互いに平行するようにしたものである。
この係合部6b、7bの位置を把握することで、上記実施の形態1及び実施の形態2と同様に固定側部分組立品20のスリット部2c及び可動側部分組立品21のスリット部3cの位置を正確に把握することが可能となる。このため、図2に示す第2の工程において、製造治具(図示せず)にて前記係合部6b、7bを挟む形で保持することで、図4あるいは図5に示すように正確に電極の位置合わせをした状態で組立を行うことができる。
実施の形態4.
本発明に係わる実施の形態4について、図9を用いて説明する。図9は実施の形態4の真空バルブを示す断面図及び斜視図と上面図と平面図である。真空バルブの構成は、前述の実施の形態2あるいは実施の形態3と同一または相当品であり、固定側及び可動側電極の相互の位置合わせのために必要な、固定側端板6及び可動側端板7の平面部に形成した係合部分の構成のみが異なっている。このため、実施の形態2及び実施の形態3と異なる電極位置合わせに用いる係合部分のみについて説明する。
固定側端板6及び可動側端板7には突起状の係合部6c,7cが設けられている。図9(d)は固定側端板6に設けられた係合部6cの形状を示すものである。可動側端板7に設けられた係合部7cは係合部6cと同一の形状を有するものであり、係合部6cと上下対称に設けられている。
第1の工程で製作する固定側及び可動側部分組立品20,21において、固定側端板6及び可動側端板7に突起状の係合部6c,7cを設けてあり、この係合部6c,7cはそれぞれ固定電極2あるいは可動電極3の特定位置と位置合わせが行われている。第2の工程で組み立てる際は、真空バルブの外側に係合部6c,7cが位置しているため、外側から位置決め用治具を用いることで、固定電極2と可動電極3の相互間の位置が決定される。図8中の係合部6c,7cは円柱状の突起であるが、円形以外の多角形状でもよく、また突起状ではなく穴、溝などの係合できる形状であってもよい。また、係合部6c、7cは、端板6の外周部から電極棒4との間にあればどこでも同様の位置決め効果を得ることができるため、図9で示す位置に限るものではない。また図9では固定側部分組立品20の例を示したが、固定側部分組立品21にも実施することで、両方の係合部6c、7cを組立用治具で所定の位置に保持することで、同様の位置決め効果を得ることができる。また、図7のように係合部の位置が周方向で同一箇所で一直線上にある必要はないが、同一方向で一直線上にある方が製作後の確認が容易である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の一部または全部を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 絶縁円筒、1a 絶縁円筒の係合部、
2 固定電極、2a コイル部、2b 平板接点、2c スリット部、2d アーム
3 可動電極、3a コイル部、3b 平板接点、3c スリット部、3d アーム
4 固定側電極棒、
5 可動側電極棒、
6 固定側端板、6a 固定側端板の係合部(凹)、6b 固定側端板の係合部(平面)、6c 固定側端板の係合部(凸)
7 可動側端板、7a 可動側端板の係合部(凹)、7b 固定側端板の係合部(平面)、7c 固定側端板の係合部(凸)
8 固定側電界緩和リング、8a 固定側電界緩和リングの係合部、
9 可動側電界緩和リング、9a 可動側電界緩和リングの係合部、
10 ベローズ、11 アークシールド、
20 固定側部分組立品、21 可動側部分組立品、
100 真空バルブ。

Claims (12)

  1. 円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極と可動電極を備えるとともに、これら電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化させる手段を有し、対向する電極の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブにおいて、前記固定電極を前記真空絶縁容器内に保持する固定側部分組立品及び前記可動電極を前記真空絶縁容器内に保持する可動側部分組立品に各電極の電極配置を特定する係合部を設けたことを特徴とする真空バルブ。
  2. 円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極と可動電極を備えるとともに、これら電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化させる手段を有し、対向する電極の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブにおいて、前記固定電極を前記真空絶縁容器内に保持する固定側部分組立品の外周及び前記可動電極を前記真空絶縁容器内に保持する可動側部分組立品の外周に各電極の電極配置を特定する係合部を設けたことを特徴とする請求項1記載の真空バルブ。
  3. 前記固定側部分組立品の外周及び前記可動側部分組立品の外周に形成した係合部と係合する係合部を前記真空絶縁容器内面に形成したことを特徴とする請求項2記載の真空バルブ。
  4. 前記固定側部分組立品及び前記可動側部分組立品には前記真空絶縁容器端部との接合部を電界緩和するための電界緩和リングが設けられ、これら電界緩和リングと前記真空絶縁容器内面に電極配置を特定する係合部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3記載の真空バルブ。
  5. 前記真空絶縁容器内面の両端面近傍に係合部が1箇所以上設けられていることを特徴とする請求項3記載の真空バルブ。
  6. 真空絶縁容器を構成する絶縁円筒、前記絶縁円筒の一方の端部開口部を覆う固定側端板、前記絶縁円筒の他方の端部開口部を覆う可動側端板、前記固定側端板にろう付け接合された固定側電極棒、前記固定側電極棒にろう付け接合された固定電極、前記固定電極に対向して配設された可動電極、前記可動電極にろう付け接合した可動側電極棒、真空気密を保ちながら前記可動側電極棒が移動可能なように配設されたベローズ、電界緩和のために配設された固定側電界緩和リング及び可動側電界緩和リングを備えた真空バルブにおいて、前記固定側電界緩和リングと可動側電界緩和リングの特定箇所に係合用の突起あるいは凹部を形成するとともに、これら係合用の突起あるいは凹部と係合する係合部を前記絶縁円筒の内面に形成したことを特徴とする真空バルブ。
  7. 前記係合部が、前記円筒状の真空絶縁容器の一方の端部開口部を覆う固定側端板及び他方の端部開口部を覆う可動側端板に、真空バルブの軸方向に向けて凸状又は凹状に形成され、前記係合部が1箇所以上設けられていることを特徴とする請求項1記載の真空バルブ。
  8. 前記固定側部分組立品及び前記可動側部分組立品に外側から電極配置を特定するための係合箇所が設けられ、組立用治具によって電極配置が特定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の真空バルブ。
  9. 前記各部分組立品に設けられる外側から電極配置を特定するための係合箇所は、周方向の同一箇所に設けられていることを特徴とする請求項8記載の真空バルブ。
  10. 円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極と可動電極を備えるとともに、これら電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化させる手段を有し、対向する電極の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブの製造方法において、前記固定電極を有する固定側部分組立品の特定位置と前記可動電極を有する可動側部分組立品の特定位置に電極配置を特定するための係合部を形成して組み立てる第1の工程と、それらの両部分組立品と前記係合部と係合する係合部を内面に形成した真空絶縁容器とを接合するとともに前記真空絶縁容器の内部を真空状態にする第2の工程とを有する真空バルブの製造方法。
  11. 円筒状の真空絶縁容器内に収納された接離可能な固定電極と可動電極を備えるとともに、これら電極を流れる電流による磁界で電流遮断性能を変化させる手段を有し、対向する電極の周方向配置が電流遮断性能に影響する真空バルブの製造方法において、前記固定電極を有する固定側部分組立品の特定位置と前記可動電極を有する可動側部分組立品の特定位置に外側から電極配置を特定するための係合部を形成して組み立てる第1の工程と、それらの両部分組立品と真空絶縁容器とを前記係合部の位置特定を行う治具を用い配置調整して互いに接合するとともに前記真空絶縁容器の内部を真空状態にする第2の工程とを有する真空バルブの製造方法。
  12. 請求項1〜9に記載の真空バルブと、前記真空バルブの電極を動作させる駆動装置と、外部と接続する端子導体と、を備えたことを特徴とする真空遮断器。
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