JP6929745B2 - 真空バルブおよび真空バルブの製造方法 - Google Patents

真空バルブおよび真空バルブの製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、真空バルブおよび真空バルブの製造方法に関する。
従来、二つの筒部材を有した電気絶縁性の絶縁容器と、絶縁容器内に収容され、互いに近接および離間が可能な二つの電極と、を備えた真空バルブがある。
特開2007−149391号公報
この種の真空バルブでは、絶縁容器の二つの筒部材の心合わせに手間が掛る。そこで、絶縁容器の二つの筒部材の心合わせがし易い新規な構成が得られれば、好ましい。
実施形態の真空バルブは、絶縁容器と、二つの電極と、シールドと、金具と、を備えている。前記絶縁容器は、電気絶縁性である。前記絶縁容器は、第一筒部材と、前記第一筒部材の軸方向に前記第一筒部材と間隔を空けて並べられ、前記軸方向に延びた第二筒部材と、を有している。前記二つの電極は、前記絶縁容器内に収容され、前記軸方向への互いの相対的な移動により互いに接触および離間可能である。前記シールドは、前記軸方向に延びた筒状に構成され、前記絶縁容器内に収容され、前記二つの電極を囲んでいる。前記金具は、筒内に前記シールドが入れられ、前記第一筒部材および前記第二筒部材と前記シールドとの間に位置し、前記第一筒部材、前記第二筒部材、および前記シールドと離間した筒部と、前記シールドを支持した支持部と、前記筒部と前記支持部との間に介在した接続部と、前記第一筒部材および前記第二筒部材の間に介在し前記第一筒部材および前記第二筒部材に固定された固定部と、を有している。
図1は、第1実施形態の真空バルブの模式的かつ例示的な断面図である。 図2は、第1実施形態の真空バルブの一部の模式的かつ例示的な断面図である。 図3は、第2実施形態の真空バルブの一部の模式的かつ例示的な断面図である。 図4は、第3実施形態の真空バルブの一部の模式的かつ例示的な断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。
また、以下に開示される複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。また、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではない。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の真空バルブ10の模式的かつ例示的な断面図である。図1に示されるように、真空バルブ10は、第一電極部11と、第二電極部12と、真空容器13と、シールド14と、カバー15と、金具16と、を有している。第一電極部11および第二電極部12は、二つの電極部の一例である。真空バルブ10は、例えば、真空遮断器とも称される。
本明細書において、Z軸が定義される。Z軸は、真空バルブ10の中心軸Axに沿って延びている。
第一電極部11は、第二電極部12よりもZ軸に沿う正方向(Z軸の矢印が向く方向、図1における上方向)に位置する。本実施形態において、第一電極部11はいわゆる固定側電極であり、第二電極部12はいわゆる可動側電極である。なお、第一電極部11と第二電極部12とはこれに限らない。
第一電極部11と第二電極部12とは、相対的に移動可能であり、互いに接触および離間可能である。例えば、第一電極部11と第二電極部12とは、Z軸に沿う方向に相対的に移動可能である。Z軸に沿う方向は、軸方向とも称される。
第二電極部12は、第一電極部11に対し、Z軸に沿う正方向と、Z軸に沿う負方向に相対的に移動可能である。このため、Z軸に沿う方向は、第一電極部11と第二電極部12の移動方向とも称される。
第二電極部12は、Z軸に沿う正方向に移動することで、第一電極部11に近付く。言い換えると、第一電極部11および第二電極部12は、互いに近付く方向に相対的に移動可能である。
第二電極部12は、Z軸に沿う負方向に移動することで、第一電極部11から離間する。言い換えると、第一電極部11および第二電極部12は、互いに離間する方向に相対的に移動可能である。
第二電極部12は、第一電極部11に接触する位置と、第一電極部11から離間した位置との間で移動可能である。図1は、第一電極部11から離間した位置に配置された第二電極部12を示す。
第一電極部11と第二電極部12とは、実質的に同じ形状を有している。なお、第一電極部11の形状と第二電極部12の形状とが異なってもよい。
第一電極部11と第二電極部12とはそれぞれ、通電軸21と、電極22と、を有している。言い換えると、通電軸21と、電極22と、第一電極部11および第二電極部12にそれぞれ設けられている。電極22は、例えば、磁界発生機構とも称される。
通電軸21は、Z軸に沿う方向に延び、真空バルブ10の電路となる。電極22は、通電軸21の端部に設けられている。第一電極部11の電極22は、第二電極部12に向く通電軸21の端部に設けられている。第二電極部12の電極22は、第一電極部11に向く通電軸21の端部に設けられている。電極22は、当該電極22の通電軸21とは反対側の端部に接触子(不図示)を有した構成であってよい。通電軸21と電極22とは、例えば、無酸素銅のような導体によって作られる。電極22の通電軸21とは反対側の端部は、例えば、接点とも称される。
第一電極部11と第二電極部12とが接触すると、第一電極部11と第二電極部12とが電気的に接続され、真空バルブ10が閉極状態となる。
図1に示されるように、第一電極部11と第二電極部12とは、真空容器13の内部に収容されている。例えば、第一電極部11および第二電極部12の、通電軸21の一部と、電極22とが、真空容器13の内部に収容されている。第一電極部11と第二電極部12とは、真空容器13の内部で接触および離間可能である。
真空容器13は、電気絶縁性の絶縁容器41と、二つの封止部42,43と、ベローズ44と、を有している。絶縁容器41は、真空絶縁筒や筒状容器とも称される。
絶縁容器41は、アルミナのような絶縁体によって作られており、電気絶縁性を有している。絶縁容器41は、例えば、中心軸Ax回りの円筒状、すなわちZ軸に沿う方向に延びる円筒状に形成されている。絶縁容器41は、二つの端部41a,41bを有している。端部41aは、Z軸に沿う正方向における絶縁容器41の端部である。端部41bは、Z軸に沿う負方向における絶縁容器41の端部である。なお、絶縁容器41は、他の形状に形成されてもよい。
また、絶縁容器41は、第一筒部材51および第二筒部材52の組み合わせとして構成されている。第一筒部材51は、端部41aを含み、第二筒部材52は、端部41bを含む。第一筒部材51および第二筒部材52は、実質的に同じ形状を有している。第一筒部材51および第二筒部材52は、中心軸Ax回りの円筒状に構成され、中心軸Axの軸方向に互いに間隔を空けて配置されている。すなわち、第二筒部材52は、第一筒部材51の軸方向(Z方向に沿う方向)に第一筒部材51と間隔を空けて並べられ、第一筒部材51の軸方向に延びている。第一筒部材51および第二筒部材52は、金具16を介して互いに結合されている。なお、第一筒部材51および第二筒部材52は、互いに異なる形状を有していてもよい。
一方の封止部42は、絶縁容器41の端部41aに取り付けられている。封止部42に孔42aが設けられている。第一電極部11の通電軸21が、封止部42の孔42aに通されている。第一電極部11の通電軸21は、封止部42に固着されている。
他方の封止部43は、絶縁容器41の端部41bに取り付けられている。封止部43に孔43aが設けられている。第二電極部12の通電軸21が、封止部43の孔43aを移動可能に通されている。
ベローズ44は、伸縮自在にZ軸に沿う方向に延びている。ベローズ44の一方の端部44aは、封止部43に固着されている。ベローズ44の他方の端部44bは、第二電極部12の通電軸21に固着されている。このため、ベローズ44は、第二電極部12の移動に合わせて伸長または収縮する。
二つの封止部42,43とベローズ44とは、絶縁容器41の端部41a,41bを気密に封止している。真空容器13の内部の圧力は、例えば、1×10−2Pa以下に保たれる。
シールド14およびカバー15は、真空容器13内に収容されている。シールド14は、中心軸Ax回りの筒状、すなわち第一筒部材51の軸方向に延びた筒状に構成され、第一電極部11および第二電極部12を囲んでいる。カバー15は、第二電極部12の電極22と、ベローズ44との間に位置し、ベローズ44を覆っている。シールド14は、アークシールドとも称される。
第一電極部11と第二電極部12とが接触すると、第一電極部11と第二電極部12とに定格電流が流れる。第一電極部11と第二電極部12とが接触および離間するとき、第一電極部11と第二電極部12との間にアークが発生することがある。
アークにより、第一電極部11と第二電極部12とから、蒸発または溶融した金属が発生する可能性がある。シールド14は、蒸発または溶融した金属が絶縁容器41に付着して、絶縁容器41の絶縁抵抗が低下することを抑制する。カバー15は、蒸発または溶融した金属がベローズ44に付着することを抑制する。
図2は、第1実施形態の真空バルブ10の一部の模式的かつ例示的な断面図である。図1,2に示されるように、金具16は、筒状に構成され、シールド14を支持した状態で第一筒部材51および第二筒部材52に固定されている。金具16は、銅または銅合金によって構成されている。なお、金具16は、他の金属材料によって構成されていてもよい。金具16は、中間金具とも称されうる。
詳細には、金具16は、筒部16aと、支持部16bと、固定部16cと、を有している。筒部16aは、中心軸Ax回りの円筒状、すなわち第一筒部材51の軸方向に延びた円筒状に構成されている。筒部16aは、内側にシールド14が入れられた状態で、第一筒部材51および第二筒部材52と、シールド14との間に位置している。筒部16aの外径は、第一筒部材51および第二筒部材52の内径よりも僅かに小さい。筒部16aは、シールド14、第一筒部材51、および第二筒部材52と離間している。筒部16aは、第一筒部材51に面した筒状の第一部分16eと、第二筒部材52に面した筒状の第二部分16fと、を有している。
支持部16bは、中心軸Ax回りの円筒状、すなわち第一筒部材51の軸方向に延びた円筒状に構成されている。支持部16bは、筒部16aよりもZ軸に沿う正方向に位置している。支持部16bの径は、筒部16aの径よりも小さい。支持部16bは、接続部16dを介して筒部16aに接続されている。支持部16bの筒内にシールド14が入れられた状態で、支持部16bにシールド14が固定されている。すなわち、支持部16bは、シールド14を支持している。支持部16bとシールド14とは、例えば鑞付けによって互いに固定されている。接続部16dは、筒部16aから支持部16bに向かうにつれて径が小さくなる筒状に構成さている。支持部16bは、筒部とも称される。
固定部16cは、筒部16aにおける第一部分16eと第二部分16fとの接合部分から筒部16aの径方向外側に張り出している。固定部16cは、筒部16a回りの円環の板状に構成されている。固定部16cは、第一筒部材51および第二筒部材52の間に介在し、第一筒部材51および第二筒部材52に固定されている。固定部16cは、絶縁容器41外に露出している。固定部16cと、第一筒部材51および第二筒部材52とは、例えば鑞付けによって互いに固定されている。固定部16cは、フランジや鍔部とも称される。
上記構成では、真空バルブ10の閉極時、第二電極部12が第一電極部11に近づく方向に移動し、第一電極部11と、第二電極部12とが接触する。これにより、真空バルブ10が閉極され、第一電極部11と第二電極部12とに電気が流れる。一方、真空バルブ10の開極時、第二電極部12が第一電極部11から離間する方向に移動する。これにより、第一電極部11と第二電極部12との間の通電が遮断される。
次に、真空バルブ10の製造方法について説明する。まず、第一電極部11の通電軸21、第一電極部11の電極22、および封止部42を鑞付け等によって互いに固定し、固定側部分組立部品61とする(部分組立工程)。また、第二電極部12の通電軸21、第二電極部12の電極22、封止部43、ベローズ44、およびカバー15を鑞付け等によって互いに固定し、可動側部分組立部品62とする(部分組立工程)。このとき、通電軸21が封止部43に対して移動可能となるように、通電軸21は封止部43に対して固定しない。また、シールド14および金具16を鑞付け等によって互いに固定し、シールド組立部品63とする(部分組立工程)。上記三つの部分組立工程の順序は、任意である。
次に、固定側部分組立部品61、可動側部分組立部品62、シールド組立部品63、第一筒部材51、および第二筒部材52を位置決めし、固定側部分組立部品61、可動側部分組立部品62、シールド組立部品63、第一筒部材51、および第二筒部材52を鑞付け等によって互いに固定する(全体組立工程)。
上記各工程において、互いに鑞付けされる二つの部材間には、鑞材が設けられる。この鑞材が、加熱によって溶融した後、固化することにより、二つの部材を接合する。鑞付けにおける加熱は、真空中に配置され、各部材を収容した加熱炉(不図示)によって行われる。
上記の全体組立工程において、金具16に第一筒部材51を固定する際には、例えば、第一筒部材51の内側に金具16における筒部16aの第一部分16eが入るように、第一筒部材51を筒部16aの軸方向に移動させて、第一筒部材51を金具16の固定部16cに突き当てる。この際、第一筒部材51が筒部16aの第一部分16eの外周面に接触した場合には、第一筒部材51は、筒部16aの第一部分16eによって、筒部16aの径方向への移動を制限された状態で筒部16aの軸方向に案内される。すなわち、筒部16aの第一部分16eは、第一筒部材51を案内する案内部として機能する。
また、金具16に第二筒部材52を固定する際には、例えば、第二筒部材52の内側に金具16における筒部16aの第二部分16fが入るように、第二筒部材52を筒部16aの軸方向に移動させて、第二筒部材52を金具16の固定部16cに突き当てる。この際、第二筒部材52が筒部16aの第二部分16fの外周面に接触した場合には、第二筒部材52は、筒部16aの第二部分16fによって、筒部16aの径方向への移動を制限された状態で筒部16aの軸方向に案内される。すなわち、筒部16aの第二部分16fは、第二筒部材52を案内する案内部として機能する。
このように組み立てられた真空バルブ10では、固定部16cが絶縁容器41外に露出しているので、金具16を介してシールド14と二つの電極22と間に電圧を印加することができる。よって、コンディショニング処理を施すことができる。
以上のように、本実施形態では、絶縁容器41は、第一筒部材51と、第一筒部材51の軸方向に第一筒部材51と間隔を空けて並べられ、第一筒部材51の軸方向に延びた第二筒部材52と、を有している。また、二つの電極22は、絶縁容器41内に収容され、第一筒部材51の軸方向への互いの相対的な移動により互いに接触および離間可能である。また、シールド14は、第一筒部材51の軸方向に延びた筒状に構成され、絶縁容器41内に収容され、二つの電極22を囲んでいる。また、金具16は、筒部16aと、支持部16bと、固定部16cと、を有している。筒部16aは、筒内にシールド14が入れられ、第一筒部材51および第二筒部材52とシールド14との間に位置している。支持部16bは、シールド14を支持している。固定部16cは、第一筒部材51および第二筒部材52の間に介在し第一筒部材51および第二筒部材52に固定されている。
よって、本実施形態によれば、真空バルブ10の製造において、金具16の筒部16aが、第一筒部材51および第二筒部材52を案内する案内部として機能するので、第一筒部材51および第二筒部材52の心合わせがし易い。よって、例えば、第一筒部材51および第二筒部材52に心出し用の機械加工を施したり、心出しの専用治具を用いたりしなくても、第一筒部材51および第二筒部材52の心合わせを精度よく行うことができる。
また、本実施形態では、金具16は、銅または銅合金によって構成されている。よって、例えば、金具16の固定部16cにおける第一筒部材51および第二筒部材52との接合部に発生する応力(残留応力)が低減されやすい。
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態の真空バルブ10の一部の模式的かつ例示的な断面図である。本実施形態の真空バルブ10は、上記第1実施形態の真空バルブ10と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図3に示されるように、金具16は、第一爪部16gと、第二爪部16hと、を有している。
第一爪部16gは、筒部16aの第一部分16eの複数箇所(一例として六カ所)に設けられている。すなわち、複数(六つ)の第一爪部16gが、筒部16aに設けられている。なお、図3では、複数の第一爪部16gのうち一つだけが示されている。複数の第一爪部16gは、筒部16aの周方向に等間隔で配置されている。各第一爪部16gは、筒部16aの径方向における当該第一爪部16gの内側の端部(基端部)から、第一筒部材51に向かって延びている。第一爪部16gの先端部は、第一筒部材51の内周面に接触している。第一爪部16gは、例えば、第一筒部材51によって径方向内側に押されて変形(一例として塑性変形)した状態となっている。すなわち、第一爪部16gが変形していない状態(自由状態)では、複数の第一爪部16gの外径は、第一筒部材51の内径よりも僅かに大きい。第一爪部16gは、例えば、筒部16aの第一部分16eの一部がプレス加工によって筒部16aの外側に向けて押されることにより形成される。なお、第一爪部16gの数や配置は、上記に限られない。
第二爪部16hは、筒部16aの第二部分16fの複数箇所(一例として六カ所)に設けられている。すなわち、複数(六つ)の第二爪部16hが、筒部16aに設けられている。なお、図3では、複数の第二爪部16hのうち一つだけが示されている。複数の第二爪部16hは、筒部16aの周方向に等間隔で配置されている。各第二爪部16hは、筒部16aの径方向における当該第二爪部16hの内側の端部(基端部)から、第二筒部材52に向かって延びている。第二爪部16hの先端部は、第二筒部材52の内周面に接触している。第二爪部16hは、例えば、第二筒部材52によって径方向内側に押されて変形(一例として塑性変形)した状態となっている。すなわち、第二爪部16hが変形していない状態(自由状態)では、複数の第二爪部16hの外径は、第二筒部材52の内径よりも僅かに大きい。第二爪部16hは、例えば、筒部16aの第二部分16fの一部がプレス加工によって筒部16aの外側に向けて押されることにより形成される。なお、第二爪部16hの数や配置は、上記に限られない。
上記構成の真空バルブ10の製造において、第一筒部材51の内側に金具16の筒部16aの第一部分16eが入るように第一筒部材51を筒部16aの軸方向に移動させる際に、第一爪部16gが第一筒部材51に押されて変形(一例として塑性変形)する。そして、第一筒部材51は、第一爪部16gによって、筒部16aの径方向への移動を制限された状態で筒部16aの軸方向に案内される。すなわち、第一爪部16gは、第一筒部材51を案内する案内部として機能する。また、この際、第一爪部16gによって、金具16と第一筒部材51との心合せが行われる。また、第一爪部16gの変形により、第一筒部材51の寸法変化を吸収することができる。
また、第二筒部材52の内側に金具16の筒部16aの第二部分16fが入るように第二筒部材52を筒部16aの軸方向に移動させる際に、第二爪部16hが第二筒部材52に押されて変形(一例として、塑性変形)する。そして、第二筒部材52は、第二爪部16hによって、筒部16aの径方向への移動を制限された状態で筒部16aの軸方向に案内される。すなわち、第二爪部16hは、第二筒部材52を案内する案内部として機能する。また、この際、第二爪部16hによって、金具16と第二筒部材52との心合せが行われる。また、第二爪部16hの変形により、第二筒部材52の寸法変化を吸収することができる。
第一爪部16gによって第一筒部材51と金具16との心合せが行われ、第二爪部16hによって第二筒部材52と金具16との心合せが行われることにより、第一筒部材51と第二筒部材52との心合せが行われる。
以上のように、本実施形態では、金具16は、筒部16aに設けられ、第一筒部材51に向かって延びた第一爪部16gと、筒部16aに設けられ、第二筒部材52に向かって延びた第二爪部16hと、を有している。よって、本実施形態によれば、真空バルブ10の製造において、第一爪部16gおよび第二爪部16hが、第一筒部材51および第二筒部材52を案内することが可能であるので、第一爪部16gおよび第二爪部16hが設けられていない構成に比べて、第一筒部材51および第二筒部材52の心合わせがよりし易い。また、第一爪部16gおよび第二爪部16hの変形により、第一筒部材51および第二筒部材52の寸法変化を吸収することができるので、第一爪部16gおよび第二爪部16hが設けられていない構成に比べて、より正確な第一筒部材51および第二筒部材52の心合わせをすることができる。
<第3実施形態>
図4は、第3実施形態の真空バルブ10の一部の模式的かつ例示的な断面図である。本実施形態の真空バルブ10は、上記第1実施形態の真空バルブ10と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図4に示されるように、シールド14の外周面14aに、引掛部14bが設けられている。詳細には、シールド14には、大径部14cと小径部14dとが設けられており、大径部14cと小径部14dとの段差部に引掛部14bが設けられている。引掛部14bは、第一筒部材51の軸方向に、金具16の支持部16bと引っ掛かっている。小径部14dは、例えばシールド14の外周面14aの一部を切削加工することにより形成される。
上記構成の真空バルブ10の製造において、金具16とシールド14との位置合わせの際に、金具16の内側にシールド14を入れて、金具16とシールド14とを相対的に移動させると、金具16の支持部16bとシールド14の引掛部14bとが引っ掛かる。これにより、金具16とシールド14との位置合わせが行われる。この状態で、金具16がシールド14を保持する。
また、本実施形態では、真空バルブ10の製造において、シールド14および金具16の鑞付けにおける加熱を、全体組立工程で他の鑞付けにおける加熱と行う。具体的には、シールド組立部品63の部分組立工程では、シールド14および金具16との間に鑞材を設け、シールド14および金具16を互いに引っ掛けた状態とする。そして、全体組立工程において、互いに位置合わせされた、固定側部分組立部品61、可動側部分組立部品62、シールド組立部品63、第一筒部材51、および第二筒部材52を、加熱炉にいれて、加熱する。
以上のように、本実施形態では、第一筒部材51、第二筒部材52、金具16、およびシールド14の位置合わせを行い、位置合わせされた第一筒部材51および第二筒部材52と金具16とを鑞付けによって固定するとともに、位置合わせされたシールド14と金具16とを鑞付けによって固定する。この際、第一筒部材51および第二筒部材52と金具16との鑞付けにおける加熱と、シールド14と金具16との鑞付けにおける加熱とを同時に行う。すなわち、本実施形態では、金具16とシールド14との位置合わせを行い、金具16とシールド14との鑞付けを含む複数箇所の鑞付けを行う。このとき、複数箇所の鑞付けにおける加熱を同時に行う。
以上のように、本実施形態では、シールド14の外周面14aに、第一筒部材51の軸方向に支持部16bと引っ掛かった引掛部14bが設けられている。よって、本実施形態によれば、真空バルブ10の製造において、金具16とシールド14との位置合わせを容易に行うことができる。
また、本実施形態では、第一筒部材51および第二筒部材52と金具16との鑞付けにおける加熱と、シールド14と金具16との鑞付けにおける加熱とを同時に行う。よって、シールド14と金具16との鑞付けにおける加熱を単独で行う工程が不要となる。よって、真空バルブ10の製造工程の簡素化が図れる。
なお、上記複数の実施形態は、適宜組み合わせることができる。例えば、第3実施形態の製造方法を、第1実施形態や第2実施形態に適用してもよい。また、第2実施形態の金具16の第一爪部16gおよび第二爪部16hを、第3実施形態の金具16に設けてもよい。また、第3実施形態のシールド14の引掛部14bを、第1実施形態や第2実施形態のシールド14に設けてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…真空バルブ、11…第一電極部、12…第二電極部、22…電極、14…シールド、14a…外周面、14b…引掛部、16…金具、16a…筒部、16b…支持部、16c…固定部、16d…接続部、16g…第一爪部、16h…第二爪部、41…絶縁容器、51…第一筒部材、52…第二筒部材。

Claims (5)

  1. 第一筒部材と、前記第一筒部材の軸方向に前記第一筒部材と間隔を空けて並べられ、前記軸方向に延びた第二筒部材と、を有した電気絶縁性の絶縁容器と、
    前記絶縁容器内に収容され、前記軸方向への互いの相対的な移動により互いに接触および離間可能な二つの電極と、
    前記軸方向に延びた筒状に構成され、前記絶縁容器内に収容され、前記二つの電極を囲んだシールドと、
    筒内に前記シールドが入れられ、前記第一筒部材および前記第二筒部材と前記シールドとの間に位置し、前記第一筒部材、前記第二筒部材、および前記シールドと離間した筒部と、前記シールドを支持した支持部と、前記筒部と前記支持部との間に介在した接続部と、前記第一筒部材および前記第二筒部材の間に介在し前記第一筒部材および前記第二筒部材に固定された固定部と、を有した金具と、
    を備えた真空バルブ。
  2. 前記金具は、
    前記筒部に設けられ、前記第一筒部材に向かって延びた第一爪部と、
    前記筒部に設けられ、前記第二筒部材に向かって延びた第二爪部と、
    を有した、請求項1に記載の真空バルブ。
  3. 前記シールドの外周面に、前記軸方向に前記支持部と引っ掛かった引掛部が設けられた、請求項1または2に記載の真空バルブ。
  4. 前記金具は、銅または銅合金によって構成された、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の真空バルブ。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の真空バルブの製造方法であって、
    前記第一筒部材、前記第二筒部材、前記金具、および前記シールドの位置合わせを行い、
    位置合わせされた前記第一筒部材および前記第二筒部材と前記金具とを鑞付けによって固定するとともに、位置合わせされた前記シールドと前記金具とを鑞付けによって固定し、
    前記第一筒部材および前記第二筒部材と前記金具との前記鑞付けにおける加熱と、前記シールドと前記金具との前記鑞付けにおける加熱とを同時に行う、真空バルブの製造方法。
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