JP2016223595A - ウオームホイール - Google Patents

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敬史 杉山
Takashi Sugiyama
敬史 杉山
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Abstract

【課題】樹脂製のギヤ歯を備えたウオームホイールにおいて、繊維状補強材を必ずしも含有しない場合でも、機械的強度を向上させることができるウオームホイールを提供する。
【解決手段】ウオームギヤと噛み合って動力を伝達するためのウオームホイールであって、
該ウオームホイールは、前記ウオームギヤと噛み合う樹脂製のギヤ歯を有し、該ギヤ歯は前記ウオームギヤと噛み合う噛合部と、歯幅方向の少なくとも一端において周方向に連続した環状部とを備えている。

【選択図】図3

Description

本発明は、ウオームギヤと噛み合って使用されるウオームホイールに関する。
自動車に組み込まれる電動パワーステアリング装置は、補助動力として電動モータを使用し、運転者の操舵力を補助するものである。前記電動パワーステアリング装置は、車両に搭載するため小型化の要求が高く、必然的に電動モータの小型化が要求される。しかし、電動モータを小型化した場合、当該電動モータでステアリングシャフトを直接駆動するためにはトルクが不十分であるため、電動モータとステアリングシャフトの間に駆動伝達機構として減速ギヤ機構が組み込まれている。
かかる減速ギヤ機構としては、平歯車やその他の歯車を使用したものも知られているが、一組で大きな減速比が得られるなどの理由により、例えば、図6に示されるような特許文献1に開示された、ウォームギヤ131と、このウォームギヤ131に噛み合うウォームホイール132とから構成されるウォーム減速ギヤ機構130(以下、減速ギヤともいう。)が一般的に使用されている。ここで、ウォームギヤ131は電動モータ113の回転軸に連結される駆動ギヤであり、ウォームホイール132は従動ギヤである。
このような減速ギヤ130では、ウォームギヤ131とウォームホイール132の両方を金属製にすると、ステアリングホイール操作時や悪路走行時に、歯打ち音や振動などの不快音が発生するという問題が生じていた。
この対策として、従来は、ウォームギヤを金属製とした場合には、これと噛み合うウォームホイールのギヤ歯の部分を樹脂製としたものを使用して騒音対策を行っている。また、かかる樹脂製のギヤ歯を備えるウォームホイールを用いることにより、電動パワーステアリング装置の軽量化を図ることもできる。
この樹脂製のギヤ歯を形成する樹脂組成物としては、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアセタール、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などのベース樹脂に、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維状補強材を配合したものが広く使用されている。
近年2000ccを超えるクラスの自動車にまで電動ステアリング装置が適用されており、それに伴ってモータパワーの高出力化が求められるとともに、地球環境保護の観点からは、電動パワーステアリング装置の軽量化も更に求められている。これらに対応するために、特許文献2において、繊維状補強材を配合した樹脂製のギヤ歯を備えたウオームホイールにおいて、繊維状補強材が少なくともギヤ歯の歯元近傍で歯丈方向に略平行にして配列される構成が提案されている。
特開2001−88721号公報 特開2007−331662号公報
しかしながら、樹脂組成物に繊維状補強材を配合すると材料費が上昇し、さらにその繊維状補強材を特定の方向に配列させるように制御するには製造コストが上昇してしまうという問題が出てくる。
本発明は上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂製のギヤ歯を備えたウオームホイールにおいて、繊維状補強材を必ずしも含有しない場合でも、機械的強度を向上させることができるウオームホイールを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るウオームホイールは、以下のように構成される。
ウオームギヤと噛み合って動力を伝達するためのウオームホイールであって、
該ウオームホイールは前記ウオームギヤと噛み合う樹脂製のギヤ歯を有し、
該ギヤ歯は前記ウオームギヤと噛み合う噛合部と、歯幅方向の少なくとも一端において周方向に連続した環状部とを備えていること、
を特徴とするウオームホイール。
本発明によれば、ウオームホイールのギヤ歯は、歯幅方向の少なくとも一端において周方向に連続した環状部を備えていることにより、ギヤ歯の噛合部に噛み合い荷重が印加されたときの噛合部のたわみ量を小さく抑えることができる。このため、噛合部の歯元の曲げ応力を小さくでき、ギヤ歯の強度を向上させることができる。従って、電動パワーステアリング装置に使用されるモータパワーの高出力化に対応可能になるとともに、電動パワーステアリング装置の軽量化を達成することも可能となる。
パワーステアリング装置の一例を示す概略構成図である。 減速ギヤ機構部分の部分断面図である。 本発明の実施形態に係るウオームホイールがウオームギヤと噛合している状態を示す斜視図である。 (a)は本発明の実施形態に係るウオームホイールのギヤ歯の1歯分を示す斜視図、(b)は(a)のB矢視図、(c)は噛み合い荷重が作用したときのたわみ量の説明図である。 ウオームホイールの切削加工時の加工形状の違いを示す説明図で、(a)は本発明に係る実施形態、(b)は従来例である。 従来のウオームホイールがウオームギヤと噛合している状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は電動パワーステアリング装置の一例を示す概略構成図である。電動パワーステアリング装置10において、ステアリングシャフト11は、上部ステアリングシャフト(以下「上部シャフト」ともいう。)11aと下部ステアリングシャフト(以下「下部シャフト」ともいう。)11bとで構成されている。ステアリングシャフト11はコラムハウジング12の内部に軸芯回りに回転自在に支承されており、コラムハウジング12は車室内部の所定位置に、その下部を車両前方に向けて傾斜した状態で固定されている。上部シャフト11aの上端には、ステアリングホイール(不図示)が固定されている。
運転者のステアリングホイール操作によって上部シャフト11aと下部シャフト11bとに発生した操舵トルクは、トルクセンサ(不図示)によって検出され、検出された操舵トルク信号に基づいて電動モータ13の出力が制御される。ステアリングシャフト11は、ユニバーサルジョイント25、26を経てラック・ピニオン式運動変換機構20に連結されている。
ラック・ピニオン式運動変換機構20は、長手方向を車両の左右方向として車両前部のエンジンルーム内に略水平に配置され、軸方向に移動自在なラック軸21と、ラック軸21の軸芯に対して斜めに支承されてラック軸21の歯部に噛合する歯部を備えたピニオンを含むピニオン軸22、およびラック軸21とピニオン軸22を支承する筒状のラック軸ケース23とから構成される。
図2は図1に示した電動パワーステアリング装置10の減速ギヤ機構を示す部分断面図であり、減速ギヤ30が組み込まれている。又図3は、この減速ギヤを30を取り出して示す斜視図であり、減速ギヤ30はウォームギヤ31とウォームホイール32とから構成されている。
ウォームギヤ31は、その両端にウォーム軸31a、31bが一体に形成され、電動モータ13に近い側のウォーム軸31bが電動モータ13の駆動軸13aにスプライン、あるいはセレーション結合することで、モータ13の駆動軸13aと一体回転するようになっている。両ウォーム軸31a、31bは、軸受35a、35bによりギヤケース36に回転自在に支承されている。
ウォームホイール32は、ポリアミド樹脂組成物からなる樹脂部33と金属製からなる芯管34を有し、樹脂部33の外周端面には、ギヤ歯33a(図3参照)が形成されている。ウォームホイール32の樹脂部33は、耐疲労性に優れるポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46などのポリアミド樹脂をベース樹脂とする樹脂組成物で形成される。
前記ポリアミド樹脂はそれぞれ単独で使用することもできるが、適宜組み合わせることもでき、さらに他のポリアミド樹脂と混合してもよい。例えば、吸水寸法変化を抑えるために、低吸水性のポリアミド樹脂を配合してもよい。また、減速ギヤ30では、一般にウォームギヤ31とウォームホイール32との間には低極性の基油からなるグリースが適用されるが、この低極性基油との濡れ性を改善するために、酸無水物で変性されたポリオレフィン樹脂を配合してもよく、さらに耐衝撃性を改善するためにエチレンプロピレン非共役ジエンゴム(EPDM)などのゴムを配合してもよい。
電動モータ13の回転は、ウォームギヤ31、ウォームホイール32を経て、ウォームホイール32の芯管34と嵌合している下部ステアリングシャフト11bに伝達される。
図4(a)は、ウオームホイール32のギヤ歯33aの1歯分の斜視図、同(b)は、図4(a)をB方向から見た図、同(c)は図4(b)のC−C断面図である。ウオームホイール32のギヤ歯33aは上述したとおり樹脂製とされ、図に示すようにウォームギヤ31と噛み合う噛合部33bと、歯幅方向両端において周方向に連続した環状部33c、33cとを備えている。
図5は、ウオームホイール32のギヤ歯33aの切削加工時の状態の説明図で、図5(a)は本実施形態、同(b)は従来例を示す。図から明らかな通り、図5(a)に示す本実施形態では、歯幅Wn方向両端において、カッタ40が当たらない部分である非加工部Ncが残るようになっている。そして、この非加工部Ncが、ウオームホイール32の周方向に連続して存在することで、歯幅方向両端に環状部33cが形成され、歯幅方向中央部にはウオームギヤ31と噛合する噛合部33bが形成される。一方図5(b)に示す従来例では、歯幅Wo方向全域においてカッタ40による切削加工が施されるため、非加工部は存在しない。従って、ギヤ歯33a´の噛合部33b´は、周方向においてそれぞれが個々に独立して形成されている(図6も参照)。
次に作動について説明する。
運転者がステアリングホイールを操作するときに、トルクセンサからの操舵トルク信号に応じて、操舵力を補助するために電動モータからの補助動力が用いられる。このとき、電動モータからの補助動力は、ウォームギヤ31、ウオームホイール32を経由して、下部ステアリングシャフト11bに伝達される。
本実施形態のウォームホイール32においては、ギヤ歯33aは、歯幅方向両端において周方向に連続した環状部33cを備えており、これにより、ウォームギヤ31と噛み合う噛合部33bの変形が抑えられるようになっている。
図4(c)は、ギヤ歯33aの歯幅方向中央断面図で、ギヤ歯33aに噛み合い荷重が作用したときの状態を説明した図である。ウォームギヤ31から噛合部33bに印加された荷重Fにより、噛合部33bは破線で示す状態に変形する。このときのたわみ量δnは、周方向に連続した環状部33cを備えていることにより、このような環状部33cを備えない、二点鎖線で示す状態に変形する従来例のたわみ量δoに比べ、低く抑えられる。このため、噛合部33bの歯元33dに作用する曲げ応力を小さく抑えられ、結果的には歯元強度を向上させる(同じサイズで比較すれば従来例より大きい荷重に耐える)ことができる。従って、樹脂製のギヤ歯33aでありながら、高出力化したモータパワーを伝達できるウオームホイール32を提供できる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の様態は上記実施形態に限られるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。例えば、更に高出力化したモータパワーを伝達するために、樹脂製のギヤ歯には、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維状補強材を含有させてもよい。また歯幅寸法の制約を受ける場合などは、環状部は歯幅方向の何れか一端のみに形成されていてもよい。
11 ステアリングシャフト
13 電動モータ
20 ラック・ピニオン式運動変換機構
21 ラック軸
22 ピニオン軸
30 減速ギヤ
31 ウォームギヤ
32 ウォームホイール
33 樹脂部
33a ギヤ歯
33b 噛合部
33c 環状部
33d 歯元部
34 芯管

Claims (1)

  1. ウオームギヤと噛み合って動力を伝達するためのウオームホイールであって、
    該ウオームホイールは前記ウオームギヤと噛み合う樹脂製のギヤ歯を有し、
    該ギヤ歯は前記ウオームギヤと噛み合う噛合部と、歯幅方向の少なくとも一端において周方向に連続した環状部とを備えていること、
    を特徴とするウオームホイール。


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