JP2016222998A - 加熱装置及び熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱可能な環状ワークの直径範囲を広げることができる加熱装置及び熱処理装置の提供【解決手段】ワーク支持部30と、環状ワークWを環形状に沿って回転させるとともに昇降させるワーク駆動部40と、環状ワークWを加熱する複数の加熱部50とを備え、ワーク支持部30は周方向に配列した複数の転動ローラ32を備え、ワーク駆動部40は環状ワークWの回転駆動手段41と、ワーク支持部30の昇降駆動手段42とをワーク支持部30の中心部31aに備え、複数の加熱部50の各々は、加熱コイル51とワーク支持部30より外周に配設され、加熱コイル51をアーム52を介して放射方向に進退させるコイル支持手段53とを備え、回転駆動手段41及び昇降駆動手段42が転動ローラ32より下方に配置されることで、各加熱コイル51及びアーム52の移動空間Sが、ワーク支持部30の外周から中心部31aまでの上方に連続して設けられている加熱装置。【選択図】図2

Description

本発明は、環状ワークを寝かせた状態で回転させつつ誘導加熱する加熱装置及び熱処理装置に関する。
従来、大型の環状ワークを加熱するために、環状ワークを寝かせた状態で支持し、環形状に沿って回転させつつ、周方向の一部に対向させた加熱コイルにより誘導加熱する加熱装置や熱処理装置が知られている。
例えば下記特許文献1,2には、複数の転動ローラを周方向に配列したワーク支持部を備えた装置が記載されている。これらの装置では、加熱時にはワーク支持部を加熱セクションに配置して、ワーク支持部に載置された環状ワークを回転手段により回転させつつ、複数の加熱コイルを対向させて誘導加熱していた。
ここでは周方向に配列された複数の転動ローラに環状ワークを載置して回転させるため、直径が多少異なる環状ワークであっても、回転させて加熱することが可能であった。
また冷却時には、ワーク支持部を加熱セクションの下方に設けた冷却セクションに下降させ、回転させつつ多量の焼入液を環状ワークに供給することで冷却する。
特開2012−193401号公報 特開2012−251185号公報
しかしながら、このような従来の加熱装置や熱処理装置では、周方向に配列された複数の転動ローラに環状ワークを載置して回転させることで、環状ワークの直径が多少異なっていても加熱可能にして汎用性を得ていたが、汎用性の更なる向上が望まれていた。
そこで本発明では、加熱可能な環状ワークの直径範囲を広げることができて汎用性を向上できる加熱装置及び熱処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の加熱装置は、環状ワークを寝かせた状態で載置するワーク支持部と、載置された環状ワークを環形状に沿って回転させるとともに昇降させるワーク駆動部と、回転させた環状ワークを加熱する複数の加熱部と、を備えた加熱装置において、ワーク支持部は、転動軸を放射方向に向けて周方向に配列した複数の転動ローラを備え、ワーク駆動部は、複数の転動ローラを転動させて環状ワークを回転させる回転駆動手段と、ワーク支持部を昇降させる昇降駆動手段と、をワーク支持部の中心部に備え、複数の加熱部の各々は、環状ワークの周方向の一部に対向する加熱コイルと、ワーク支持部より外周に配設され、加熱コイルをアームを介して支持して放射方向に進退させる加熱コイル支持手段と、を備え、回転駆動手段及び昇降駆動手段が転動ローラより下方に配置されることで、各加熱コイル及びアームの移動空間が、ワーク支持部の外周から中心部までの上方に連続して設けられている装置である。
上記目的を達成する本発明の熱処理装置は、上記加熱装置と、ワーク支持部上の加熱された環状ワークを冷却する冷却部と、を備え、この冷却部が加熱コイルの移動空間より下方に設けられている装置である。
この熱処理装置では、冷却部が環状ワークに向けて焼入液を吐出する複数の冷却ジャケットを備え、冷却ジャケットから吐出された焼入液を流下させる焼入液貯留部が、複数の冷却ジャケット及びワーク駆動部の下方に設けられているのが好適である。
本発明の加熱装置及び熱処理装置によれば、ワーク支持部の中心部に配設された回転駆動手段及び昇降駆動手段が転動ローラより下方に配置されることで、複数の加熱コイル及びアームを進退させるための移動空間が、ワーク支持部の外周から中心部までの上方に連続して設けられている。
そのため、複数の加熱コイル及びアームを中心部の上方まで前進させても外周まで後退させても、ワーク駆動部等の他の部材に干渉することを防止でき、加熱コイル及びアームをワーク支持部の上方における広い範囲で進退させることが可能である。その結果、加熱可能な環状ワークの直径範囲が大きく広がることができ、加熱装置及び熱処理装置の汎用性を向上できる。よって、例えば互いに大きく異なる直径を有する環状ワークであっても、共通の装置で加熱することが可能である。
本発明の実施形態に係る熱処理装置の平面図である。 本発明の実施形態に係る熱処理装置の概略縦断面図である。 本発明の実施形態に係る熱処理装置により加熱工程等を説明する部分拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る熱処理装置により冷却工程等を説明する部分拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る熱処理装置により小型の環状ワークを加熱する加熱工程等を説明する部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。
本実施形態は大型の環状ワークを焼入処理するための旋回型焼入装置の例である。環状ワークは、特に限定されるものではないが、例えば直径が1m程度以上の円環形状を有する大型の旋回輪、大型の軸受の内輪や外輪などである。
[熱処理装置]
熱処理装置10は、図1及び図2に示すように、特定の加熱装置に複数の冷却部20が組み込まれたものである。
この加熱装置は、ベース架台11に配設されており、環状ワークWを寝かせた状態で載置するワーク支持部30と、載置された環状ワークWを環形状に沿って回転させるとともに昇降させるワーク駆動部40と、回転させた環状ワークWを加熱する複数の加熱部50と、を備えている。
[ワーク支持部]
ワーク支持部30は、中心部31a及び中心部31aから放射方向に延びる複数の放射部31bを有する放射架台31と、転動軸32aを放射方向に向けて周方向に配列するように各放射部31bに装着された複数の転動ローラ32と、中心部31aに配設される後述のワーク駆動部40からの駆動力を複数の転動ローラ32に伝達する伝達部33と、を備えている。
放射架台31は、中心部31aと、中心部31aから放射方向に延びる複数の放射部31bと、を有する。ここでは、中心部31aと放射部31bとは一体に構成されており、さらに中心部31aから各放射部31bの先端まで、下向きに突出したリブ等の補強部34が延設されて、環状ワークWの十分な強度が確保されている。
複数の転動ローラ32は、環状ワークWを載置可能な長さを有していればよいが、直径の異なる複数種類の環状ワークWを載置可能にするために、より長いものが好適である。例えば1m以上の長さとすることで、直径が2m以上異なる環状ワークWを加熱又は熱処理可能となっている。
なお、放射部31b及び転動ローラ32は円周方向に均等な間隔で配設されており、互いに隣接する放射部31b間が空間となっている。
[ワーク駆動部]
ワーク駆動部40は、ワーク支持部30の放射架台31の中心部31aに配設されており、複数の転動ローラ32を転動させて環状ワークWを回転させる回転駆動手段41と、ワーク支持部30を昇降させる昇降駆動手段42と、を備えている。
回転駆動手段41は、放射架台31の中心部31aに、転動ローラ32より下方となるように配置された回転駆動モータ41aと、回転力を各転動ローラ32の伝達部33に分配するギヤボックス41bとを有する。ここでは、回転駆動モータ41aは回転速度を適宜調整可能となっている。
昇降駆動手段42は、転動ローラ32より下方に配置され、ベース架台11に固定されてワーク支持部30の中心部31aを下方から支持する昇降シリンダ42a及びガイド42bを有する。昇降駆動手段42は、回転駆動手段41及び放射架台31の全体を昇降可能となっている。
[加熱部]
ワーク支持部30の放射部31b間にそれぞれ加熱部50が設けられている。各加熱部50は、環状ワークWの周方向の一部に対向する加熱コイル51と、加熱コイル51を先端側に支持して放射方向に沿って延びるアーム52と、ワーク支持部30より外周に配設され、アーム52を介して加熱コイル51を支持する加熱コイル支持手段53と、を備えている。
この実施形態では、加熱コイル支持手段53は、それぞれベース架台11に固定された加熱架台53aと、加熱架台53aに設けられた昇降機構53b及び進退機構53cと、昇降機構53b及び進退機構53cにより昇降及び進退可能に支持されて内部に変成器等を収容した支持ボックス53dと、を備えている。
この加熱コイル支持手段53では、支持ボックス53dからアーム52を介して加熱コイル51に所定の電力を給電可能であり、且つ支持ボックス53dを昇降するとともに放射方向に進退させることで、加熱コイル51及びアーム52を昇降可能及び放射方向に進退させて、環状ワークWに周方向に連続して設けられた加熱領域Whの一部に加熱コイル51を対向させることが可能となっている。
各加熱部50は、上流側の位置検出部13による環状ワークWの検出結果に基づいて、各加熱コイル51の位置、周方向の傾き、軸方向に対する角度等を精密に制御可能となっている。
各加熱部50の加熱コイル51及びアーム52は、加熱位置Phに配置されたワーク支持部30の上方に設けられた移動空間Sにおいて進退可能である。この移動空間Sは、加熱コイル支持手段53によりアーム52を介して加熱コイル51を進退させるために設定された空間であり、ワーク支持部30に載置される環状ワークWの最大径の加熱位置と最小径の加熱位置との間を放射方向に連続している。この実施形態では、平面視において各放射部31b及び転動ローラ32と干渉しない位置が移動空間Sとなっている。
[冷却部]
ワーク支持部30上の加熱された環状ワークWを冷却する冷却部20が、加熱位置Phより下方に設けられている。この冷却部20は、加熱位置Phより下方の冷却位置Pcに配置されて環状ワークWに向けて多量の焼入液を吐出する複数の冷却ジャケット22と、冷却ジャケット22から吐出された焼入液を流下させて貯留する焼入液貯留部21と、焼入液貯留部21の焼入液を冷却ジャケット22に循環供給するためのポンプユニットと、を備えている。
この実施形態では、環状ワークWの大きさや加熱領域Whの位置や向きに応じて、冷却ジャケット22の位置や向きなどを適宜変更可能となっている。
焼入液貯留部21は、複数の冷却ジャケット22及びワーク駆動部40の下方に十分な容積で設けられている。これにより複数の冷却ジャケット22から吐出された多量の焼入液は冷却位置Pcに留まらず、直ちに焼入液貯留部21に流下され、多量の焼入液がワーク駆動部40に接触することを防止している。
また、焼入液貯留部21上にはベース架台11が架設されており、このベース架台11に焼入液貯留部21と平面視で重なる位置にワーク駆動部40が配置されている。そのため、十分な容積の焼入液貯留部21を配置効率よく設けることができる。しかも、焼入液貯留部21内の空間の上部にワーク駆動部40の一部を収容した状態で配置するため、配置効率を一層向上できる。
[熱処理方法]
以上のような加熱装置及び熱処理装置10を用いて、例えば直径が4〜5m程度の大型の環状ワークWを加熱及び焼入処理する方法について、図3及び図4を用いて説明する。
まず図3に仮想線で示すように、加熱部50の昇降機構53b及び進退機構53cにより加熱コイル支持手段53を変位させることで、加熱コイル51及びアーム52を放射方向外側に後退させることで、ワーク支持部30の複数の転動ローラ32の上方を開放する。
この状態で、図示しない搬入搬出手段により、環状ワークWをワーク支持部30の複数の転動ローラ32上に位置合わせして載置する。これにより環状ワークWは加熱位置に配置される。
加熱部50の昇降機構53b及び進退機構53cにより加熱コイル支持手段53を変位させることで、図3に実線で示すように、移動空間S内で加熱コイル51及びアーム52を前進させ、環状ワークWに設定されている周方向に連続した加熱領域Whにおける一部に各加熱コイル51をそれぞれ精度よく対向させる。
ワーク駆動部40の回転駆動手段41により複数の転動ローラ32を転動させることで、環状ワークWを環形状に沿って回転させる。そして、環状ワークWを回転させつつ、各加熱コイル51に高周波電力を給電することで、加熱領域Whを所定の温度まで加熱する。
加熱中には環状ワークWの位置や変形等を位置検出部13により検出し、その結果に基づいて各加熱コイル51の位置、周方向の傾き、軸方向に対する角度等を精度よく調整しつつ加熱する。
そして、加熱領域が所定の加熱温度に達した後で、加熱コイル51への給電を停止して加熱を終了する。その後、再び加熱部50の昇降機構53b及び進退機構53cにより加熱コイル支持手段53を変位させることで、移動空間S内で加熱コイル51及びアーム52を後退させ、ワーク支持部30の複数の転動ローラ32上方を開放しておく。
次いで、図4に示すように、ワーク駆動部40の昇降駆動手段42によりワーク支持部30を下降させ、環状ワークWを冷却位置Pcに配置する。この冷却位置Pcで、環状ワークWを回転させつつ、複数の冷却部20の冷却ジャケット22から環状ワークWに多量の焼入液を供給して急冷する。この焼入液は、その後、焼入液貯留部21に流下され、循環使用される。
冷却を継続し、加熱領域Whが所定の冷却温度まで達した後、焼入液の吐出を停止して焼入処理を終了する。
その後、ワーク駆動部40の昇降駆動手段42によりワーク支持部30を上昇させ、環状ワークWを加熱位置Phまで復元させる。
そして、加熱部50の加熱コイル51及びアーム52が後退した状態で、加熱位置Phの環状ワークWを搬出して熱処理操作を完了することができる。
次に、この熱処理装置10を用いて、上記の環状ワークよりも小型で、例えば直径が1m程度の小型の環状ワークWsを加熱及び焼入処理する方法について、図5を用いて説明する。
まず、ワーク支持部30の複数の転動ローラ32が、小型の環状ワークWsを載置可能な大きさであればそのまま使用し、そうでない場合には適切な大きさの放射架台31に予め交換しておく。また、冷却部20の冷却ジャケット22を小型の環状ワークWsに対応する位置に移動させておく。
そして上記と同様に、加熱コイル51及びアーム52を放射方向外側に後退させて、ワーク支持部30の複数の転動ローラ32上方を開放した状態で、小型の環状ワークWsを搬入し、複数の転動ローラ32上に位置合わせして載置する。
また、加熱部50の昇降機構53b及び進退機構53cにより加熱コイル支持手段53を変位させることで、移動空間S内で加熱コイル51及びアーム52を前進させる。このとき、各加熱コイル51及びアーム52の先端側が、放射架台31の中心部の上部に配置される程度まで前進させることで、小型の環状ワークWsの加熱領域に各加熱コイル51を精度よく対向させる。
その後、上記と同様にして、小型の環状ワークWsを回転させつつ加熱領域を所定の温度まで加熱し、所定の加熱温度に達した後でワーク支持部30を下降させ、冷却位置Pcで環状ワークWを急冷して焼入処理を行い、搬出する。これにより、小型の環状ワークWの加熱領域に所定の熱処理を施すことが可能である。
[作用効果]
以上のように熱処理装置10に組み込まれた加熱装置によれば、ワーク支持部30の中心部31aに配設された回転駆動手段41及び昇降駆動手段42が転動ローラ32より下方に配置されることで、複数の加熱コイル51及びアーム52を進退させるための移動空間Sが、ワーク支持部30の外周から中心部31aまでの上方に連続して設けられている。
そのため、複数の加熱コイル51及びアーム52を中心部31aの上方まで前進させても、外周まで後退させても、ワーク駆動部40等の他の部材に干渉することを防止でき、加熱コイル51及びアーム52をワーク支持部30の上方における広い範囲で進退させることが可能である。
この熱処理装置10では、ワーク支持部30の中心部31aに配置されたワーク駆動部40が、複数の転動ローラ32を転動させる回転駆動手段41だけでなく、ワーク支持部30を昇降させる昇降駆動手段42も備えるため、ワーク駆動部40が大きい。そのため、ワーク駆動部40の回転駆動手段41及び昇降駆動手段42を転動ローラ32より下方に配置することで、ワーク支持部30の中心部31aの上方における移動空間Sを広く確保している。これにより、加熱コイル51及びアーム52の移動空間Sをワーク支持部30の外周から中心部31aまでの上方に広く連続して設けることが可能である。
その結果、加熱可能な環状ワークWの直径範囲を広げることができ、加熱装置又は熱処理装置10の汎用性を向上できる。従って、例えば互いに大きく異なる直径を有する環状ワークWであっても、共通の加熱装置又は熱処理装置10により加熱又は熱処理することができる。
またこの熱処理装置によれば、冷却部20が環状ワークWに向けて焼入液を吐出する複数の冷却ジャケット22を備え、冷却ジャケット22から吐出された焼入液を流下させる焼入液貯留部21が、複数の冷却ジャケット22及びワーク駆動部40の下方に設けられている。
そのため、回転駆動手段41及び昇降駆動手段42が転動ローラ32より下方に配置されるとともに、冷却部20が加熱コイル51の移動空間Sより下方に設けられることで、回転駆動手段41及び昇降駆動手段42が冷却ジャケット22と同様の低い位置に配置されていても、冷却ジャケット22から吐出された焼入液が、下方の焼入液貯留部21に流下する。これにより、回転駆動手段41及び昇降駆動手段42に接触することを有効に防止できる。
なお、上記実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば上記実施形態では、大径の環状ワークWを加熱及び冷却する際に8個の全ての加熱部50の加熱コイル51及び冷却部20の冷却ジャケット22を使用し、小型の環状ワークWsを加熱及び冷却する際にも、8個の全ての加熱部50の加熱コイル51及び冷却部20の冷却ジャケット22を使用した例について説明した。しかし、小型の環状ワークWsを加熱及び冷却する際には、加熱部50の加熱コイル51及び冷却部20の冷却ジャケット22の使用する数を減らすことも可能である。このようにすれば、隣接する加熱コイル51同士や冷却ジャケット22同士が互いに干渉し難くなるため、より小型の環状ワークWsであっても加熱や冷却を行うことができる。
また上記では、加熱コイル51の放射方向の移動は環状ワークWの回転中心からの放射線に沿って移動する場合に限らず、斜め方向や曲線方向に移動させてもよい。
さらに上記実施形態では、ワーク支持部30に環状ワークWを搬入したり搬出したりする際に使用する手段は何ら限定されない。例えば、吊り下げ搬送装置や搬送コンベアなどにより搬入搬出してもよく、ワーク支持部30に環状ワークWを載置した状態で搬入搬出する構成とすることも可能である。
W 環状ワーク
Ws 小型の環状ワーク
Wh 加熱領域
Ph 加熱位置
Pc 冷却位置
S 移動空間
10 熱処理装置
11 ベース架台
13 位置検出部
20 冷却部
21 焼入液貯留部
22 冷却ジャケット
30 ワーク支持部
31 放射架台
31a 中心部
31b 放射部
32 転動ローラ
32a 転動軸
33 伝達部
34 補強部
40 ワーク駆動部
41 回転駆動手段
41a 回転駆動モータ
41b ギヤボックス
42 昇降駆動手段
42a 昇降シリンダ
42b ガイド
50 加熱部
51 加熱コイル
52 アーム
53 加熱コイル支持手段
53a 加熱架台
53b 昇降機構
53c 進退機構
53d 支持ボックス

Claims (3)

  1. 環状ワークを寝かせた状態で載置するワーク支持部と、載置された前記環状ワークを環形状に沿って回転させるとともに昇降させるワーク駆動部と、回転させた前記環状ワークを加熱する複数の加熱部と、を備えた加熱装置において、
    前記ワーク支持部は、転動軸を放射方向に向けて周方向に配列した複数の転動ローラを備え、
    前記ワーク駆動部は、前記複数の転動ローラを転動させて前記環状ワークを回転させる回転駆動手段と、前記ワーク支持部を昇降させる昇降駆動手段と、を前記ワーク支持部の中心部に備え、
    前記複数の加熱部の各々は、前記環状ワークの周方向の一部に対向する加熱コイルと、前記ワーク支持部より外周に配設され、前記加熱コイルをアームを介して支持して前記放射方向に進退させる加熱コイル支持手段と、を備え、
    前記回転駆動手段及び前記昇降駆動手段が前記転動ローラより下方に配置されることで、前記各加熱コイル及びアームの移動空間が、前記ワーク支持部の外周から前記中心部までの上方に連続して設けられている、加熱装置。
  2. 請求項1に記載の加熱装置と、前記ワーク支持部上の加熱された前記環状ワークを冷却する冷却部と、を備え、該冷却部は前記加熱コイルの移動空間より下方に設けられている、熱処理装置。
  3. 前記冷却部は、前記環状ワークに向けて焼入液を吐出する複数の冷却ジャケットを備え、
    該冷却ジャケットから吐出された前記焼入液を流下させる焼入液貯留部が、前記複数の冷却ジャケット及び前記ワーク駆動部の下方に設けられている、請求項2に記載の熱処理装置。
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