JP2016222354A - 電子部品搬送装置および電子部品検査装置 - Google Patents

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Hiroyuki Shimizu
博之 清水
聡興 下島
Soko Shimojima
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Abstract

【課題】移動部の動作確認を正確に行なうことができ、メンテナンス性に優れた電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供すること。
【解決手段】電子部品検査装置は、電子部品を載置して移動する移動部(例えばLoader)と、移動部の移動時間t11Aを表示する移動時間表示欄35を映し出すモニター300と、移動時間t11Aを変更可能な移動時間変更部と、電子部品を検査する検査部とを有する。移動時間表示欄35には、移動時間t11Aとして、移動部の動作開始から動作終了までの時間が表示される。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子部品搬送装置および電子部品検査装置に関する。
従来から、例えばICデバイス等の電子部品の電気的特性を検査する電子部品検査装置が知られており、この電子部品検査装置には、検査部の保持部までICデバイスを搬送するための電子部品搬送装置が組み込まれている。この電子部品搬送装置では、ICデバイスを載置して、第1の位置(所定位置)から第2の位置(所定位置)まで移動させる移動部が、ICデバイスの搬送経路に応じて、複数箇所に配置されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、移動部として、ICデバイスをX方向に移動させるものがある。
特開2014−085230号公報
電子部品搬送装置では、移動部が第1の位置から第2の位置まで移動するのに要する動作時間を変更するためのメンテナンスを定期的に行なうことがある。しかしながら、動作時間の変更には、例えばメンテナンスを行なう作業者がストップウォッチを用いて行なっており、その作業者によって、スタートボタンを押すタイミングや、ストップボタンを押すタイミングにバラツキが生じていた。この場合、所望のスループットを得るための移動部の動作時間が、正確に変更されないという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の電子部品搬送装置は、電子部品を載置可能な載置部材を移動する移動部と、
前記移動部の移動時間を表示する移動時間表示部と、を有することを特徴とする。
これにより、電子部品搬送装置のオペレーター等の作業者は、移動時間表示部に表示された移動時間を視認することができ、よって、当該装置での所望のスループットを得るために、移動時間が過不足なく設定されているか否か、すなわち、移動部が正確に動作するか否かを確認することができる。
[適用例2]
本発明の電子部品搬送装置では、前記移動時間は、前記移動部が動作開始時から動作終了時までの時間であるのが好ましい。
これにより、移動部の移動時間が、電子部品搬送装置での所望のスループットを得るために過不足なく設定されているか否かを判断するのに十分な時間となる。
[適用例3]
本発明の電子部品搬送装置では、前記移動時間を変更可能な移動時間変更部を有するのが好ましい。
これにより、移動部の移動時間の変更を要する場合、その変更を迅速に行なうことができる。
[適用例4]
本発明の電子部品搬送装置では、前記移動時間変更部は、回動操作により前記移動時間の変更が可能であるのが好ましい。
これにより、移動時間変更部に対する操作が簡単なものとなり、よって、移動時間変更部の操作性、すなわち、メンテナンス性が向上するとともに、移動時間変更部を正確に操作することができる。
[適用例5]
本発明の電子部品搬送装置では、前記移動時間変更部は、前記移動部の移動速度を、所定の範囲内で変更して、前記移動時間の変更を行なう複数のモードを含み、前記移動時間を変更する場合、前記複数のモードのうちのいずれかが選択されるのが好ましい。
これにより、移動時間の変更をできる限り細かく、すなわち、微変更することでき、よって、当該移動時間の変更を正確に行なうことができる。
[適用例6]
本発明の電子部品搬送装置では、前記移動時間変更部は、前記移動部の移動速度を、少なくとも2種の所定の範囲内で変更して、前記移動時間の変更を行なう低速モード用移動時間変更部と高速モード用移動時間変更部とを含み、前記移動時間を変更する場合、前記低速モード用移動時間変更部と前記高速モード用移動時間変更部とのうちの少なくとも一方が選択されるのが好ましい。
これにより、移動時間の変更をできる限り細かくすることでき、よって、当該移動時間の変更を正確に行なうことができる。
[適用例7]
本発明の電子部品搬送装置では、前記移動部は、動作開始から動作終了までの間に、前記高速モード用移動時間変更部で変更された移動時間で移動し、次いで、前記低速モード用移動時間変更部で変更された移動時間で移動するのが好ましい。
これにより、移動部は、動作終了時にできる限り低速で停止することができ、よって、動作終了時に例えば衝突や慣性によって電子部品が飛び出してしまうのを防止することができる。
[適用例8]
本発明の電子部品搬送装置では、前記動作終了時の前記移動部に当接する当接部を有するのが好ましい。
これにより、電子部品の位置決めがなされ、その後、例えば当該電子部品を、移動部とは別途に設けられた把持部で把持することができる。
[適用例9]
本発明の電子部品検査装置は、電子部品を載置して移動する移動部と、
前記移動部の移動時間を表示する移動時間表示部と、
前記電子部品を検査する検査部と、を有することを特徴とする。
これにより、電子部品検査装置のオペレーター等の作業者は、移動時間表示部に表示された移動時間を視認することができ、よって、当該装置での所望のスループットを得るために、移動時間が過不足なく設定されているか否か、すなわち、移動部が正確に動作するか否かを確認することができる。
図1は、本発明の電子部品検査装置の実施形態を正面側から見た概略斜視図である。 図2は、図1に示す電子部品検査装置の概略平面図である。 図3は、図2に示す電子部品検査装置が備えるトレイ搬送機構によって搬送されるトレイの状態を示す図((a)が平面図、(b)が側面図)である。 図4は、図1に示す電子部品検査装置が備えるモニターに表示されるフォームである。 図5は、図1に示す電子部品検査装置が備えるモニターに表示されるフォームである。 図6は、図1に示す電子部品検査装置が備えるモニターに表示されるフォームである。 図7は、図1に示す電子部品検査装置が備えるモニターに表示されるフォームである。 図8は、図1に示す電子部品検査装置が備える移動時間変更部の構成の一例を示す正面図である。 図9は、図8に示す移動時間変更部の拡大図である。 図10は、図8に示す移動時間変更部を含んだ回路図である。 図11は、図3に示すトレイ搬送機構によって搬送されるトレイの搬送速度の経時的な変化を示すグラフである。
以下、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の電子部品検査装置の実施形態を正面側から見た概略斜視図である。図2は、図1に示す電子部品検査装置の概略平面図である。図3は、図2に示す電子部品検査装置が備えるトレイ搬送機構によって搬送されるトレイの状態を示す図((a)が平面図、(b)が側面図)である。図4〜図7は、それぞれ、図1に示す電子部品検査装置が備えるモニターに表示されるフォームである。図8は、図1に示す電子部品検査装置が備える移動時間変更部の構成の一例を示す正面図である。図9は、図8に示す移動時間変更部の拡大図である。図10は、図8に示す移動時間変更部を含んだ回路図である。図11は、図3に示すトレイ搬送機構によって搬送されるトレイの搬送速度の経時的な変化を示すグラフである。なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直となっている。また、X軸に平行な方向を「X方向」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y方向」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z方向」とも言う。また、電子部品の搬送方向の上流側を単に「上流側」とも言い、下流側を単に「下流側」とも言う。また、本願明細書で言う「水平」とは、完全な水平に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、水平に対して若干(例えば5°未満程度)傾いていた状態も含む。
図1、図2に示す検査装置(電子部品検査装置)1は、例えば、BGA(Ball grid array)パッケージやLGA(Land grid array)パッケージ等のICデバイス、LCD(Liquid Crystal Display)、CIS(CMOS Image Sensor)等の電子部品の電気的特性を検査・試験(以下単に「検査」と言う)するための装置である。なお、以下では、説明の便宜上、検査を行う前記電子部品としてICデバイスを用いる場合について代表して説明し、これを「ICデバイス90」とする。
図2に示すように、検査装置1は、トレイ供給領域A1と、デバイス供給領域(以下単に「供給領域」と言う)A2と、検査領域A3と、デバイス回収領域(以下単に「回収領域」と言う)A4と、トレイ除去領域A5とに分けられている。そして、ICデバイス90は、トレイ供給領域A1からトレイ除去領域A5まで前記各領域を順に経由し、途中の検査領域A3で検査が行われる。このように検査装置1は、各領域でICデバイス90を搬送する電子部品搬送装置と、検査領域A3内で検査を行なう検査部16と、制御部80を備えたものとなっている。また、その他、検査装置1は、モニター300と、シグナルランプ400とを備えている。
なお、検査装置1は、トレイ供給領域A1、トレイ除去領域A5が配された方(図2中の下側)が正面側となり、その反対側、すなわち、検査領域A3が配された方(図2中の上側)が背面側として使用される。
トレイ供給領域A1は、未検査状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ(配置部材)200が供給される給材部である。トレイ供給領域A1では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
供給領域A2は、トレイ供給領域A1からのトレイ200上に配置された複数のICデバイス90がそれぞれ検査領域A3まで供給される領域である。なお、トレイ供給領域A1と供給領域A2とをまたぐように、トレイ200を1枚ずつ水平方向に搬送するトレイ搬送機構11A、11Bが設けられている。トレイ搬送機構11Aは、トレイ200を、当該トレイ200に載置されたICデバイス90ごとY方向に移動させることができる移動部である。これにより、ICデバイス90を安定して供給領域A2に送り込むことができる。また、トレイ搬送機構11Bは、空のトレイ200を移動させることができる移動部である。
供給領域A2には、温度調整部(ソークプレート)12と、デバイス搬送ヘッド13と、トレイ搬送機構(第1搬送装置)15とが設けられている。
温度調整部12は、複数のICデバイス90が載置される載置部であり、当該複数のICデバイス90を加熱または冷却することができる。これにより、ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。図2に示す構成では、温度調整部12は、Y方向に2つ配置、固定されている。そして、トレイ搬送機構11Aによってトレイ供給領域A1から搬入された(搬送されてきた)トレイ200上のICデバイス90は、いずれかの温度調整部12に搬送され、載置される。
デバイス搬送ヘッド13は、供給領域A2内で移動可能に支持されている。これにより、デバイス搬送ヘッド13は、トレイ供給領域A1から搬入されたトレイ200と温度調整部12との間のICデバイス90の搬送と、温度調整部12と後述するデバイス供給部14との間のICデバイス90の搬送とを担うことができる。
トレイ搬送機構15は、全てのICデバイス90が除去された状態の空のトレイ200を供給領域A2内でX方向に搬送させる機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、トレイ搬送機構11Bによって供給領域A2からトレイ供給領域A1に戻される。
検査領域A3は、ICデバイス90を検査する領域である。この検査領域A3には、デバイス供給部(供給シャトル)14と、検査部16と、デバイス搬送ヘッド17と、デバイス回収部(回収シャトル)18とが設けられている。
デバイス供給部14は、温度調整されたICデバイス90が載置され、当該ICデバイス90を検査部16近傍まで搬送する(移動させる)ことができる移動部である。このデバイス供給部14は、供給領域A2と検査領域A3との間をX方向に沿って水平方向に移動可能に支持されている。また、図2に示す構成では、デバイス供給部14は、Y方向に2つ配置されており、温度調整部12上のICデバイス90は、いずれかのデバイス供給部14に搬送され、載置される。
検査部16は、ICデバイス90の電気的特性を検査・試験するユニットである。検査部16には、ICデバイス90を保持した状態で当該ICデバイス90の端子と電気的に接続される複数のプローブピンが設けられている。そして、ICデバイス90の端子とプローブピンとが電気的に接続され(接触し)、プローブピンを介してICデバイス90の検査が行われる。ICデバイス90の検査は、検査部16に接続されるテスターが備える検査制御部に記憶されているプログラムに基づいて行われる。なお、検査部16では、温度調整部12と同様に、ICデバイス90を加熱または冷却して、当該ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。
デバイス搬送ヘッド17は、検査領域A3内で移動可能に支持されている。これにより、デバイス搬送ヘッド17は、供給領域A2から搬入されたデバイス供給部14上のICデバイス90を検査部16上に搬送し、載置することができる。
デバイス回収部18は、検査部16での検査が終了したICデバイス90が載置され、当該ICデバイス90を回収領域A4まで搬送する(移動させる)ことができる移動部である。このデバイス回収部18は、検査領域A3と回収領域A4との間をX方向に沿って水平方向に移動可能に支持されている。また、図2に示す構成では、デバイス回収部18は、デバイス供給部14と同様に、Y方向に2つ配置されており、検査部16上のICデバイス90は、いずれかのデバイス回収部18に搬送され、載置される。この搬送は、デバイス搬送ヘッド17によって行なわれる。
回収領域A4は、検査が終了した複数のICデバイス90が回収される領域である。この回収領域A4には、回収用トレイ19と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構(第2搬送装置)21とが設けられている。また、回収領域A4には、空のトレイ200も用意されている。
回収用トレイ19は、ICデバイス90が載置される載置部であり、回収領域A4内に固定され、図2に示す構成では、X方向に沿って3つ配置されている。また、空のトレイ200も、ICデバイス90が載置される載置部であり、X方向に沿って3つ配置されている。そして、回収領域A4に移動してきたデバイス回収部18上のICデバイス90は、これらの回収用トレイ19および空のトレイ200のうちのいずれかに搬送され、載置される。これにより、ICデバイス90は、検査結果ごとに回収されて、分類されることとなる。
デバイス搬送ヘッド20は、回収領域A4内で移動可能に支持されている。これにより、デバイス搬送ヘッド20は、ICデバイス90をデバイス回収部18から回収用トレイ19や空のトレイ200に搬送することができる。
トレイ搬送機構21は、トレイ除去領域A5から搬入された空のトレイ200を回収領域A4内でX方向に搬送させる機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、ICデバイス90が回収される位置に配されることとなる、すなわち、前記3つの空のトレイ200のうちのいずれかとなり得る。このように検査装置1では、回収領域A4にトレイ搬送機構21が設けられ、その他に、供給領域A2にトレイ搬送機構15が設けられている。これにより、例えば空のトレイ200のX方向への搬送を1つの搬送機構で行なうよりも、スループット(単位時間当たりのICデバイス90の搬送個数)の向上を図ることができる。
なお、トレイ搬送機構15、21の構成としては、特に限定されず、例えば、トレイ200を吸着する吸着部材と、当該吸着部材をX方向に移動可能に支持するボールネジ等の支持機構とを有する構成が挙げられる。
トレイ除去領域A5は、検査済み状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が回収され、除去される除材部である。トレイ除去領域A5では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
また、回収領域A4とトレイ除去領域A5とをまたぐように、トレイ200を1枚ずつ水平方向に搬送するトレイ搬送機構22A、22Bが設けられている。トレイ搬送機構22Aは、トレイ200を、当該トレイ200に載置された検査済みのICデバイス90ごとY方向に移動させることができる移動部である。これにより、検査済みのICデバイス90を回収領域A4からトレイ除去領域A5に搬送することができる。また、トレイ搬送機構22Bは、ICデバイス90を回収するための空のトレイ200を、トレイ除去領域A5から回収領域A4に移動させることができる移動部である。
制御部80は、例えば、駆動制御部を有している。駆動制御部は、例えば、トレイ搬送機構11A、11Bと、温度調整部12と、デバイス搬送ヘッド13と、デバイス供給部14と、トレイ搬送機構15と、検査部16と、デバイス搬送ヘッド17と、デバイス回収部18と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構21と、トレイ搬送機構22A、22Bの各部の駆動を制御する。
なお、前記テスターの検査制御部は、例えば、図示しないメモリー内に記憶されたプログラムに基づいて、検査部16に配置されたICデバイス90の電気的特性の検査等を行なう。
オペレーターは、モニター300を介して、検査装置1の作動時の温度条件等を設定したり、確認したりすることができる。このモニター300は、例えば液晶画面で構成された表示画面301を有し、検査装置1の正面側上部に配置されている。図1に示すように、トレイ除去領域A5の図中の右側には、モニター300に表示された画面を操作する際に用いられるマウスを載置するマウス台600が設けられている。
また、シグナルランプ400は、発光する色の組み合わせにより、検査装置1の作動状態等を報知することができる。シグナルランプ400は、検査装置1の上部に配置されている。なお、検査装置1には、スピーカー500が内蔵されており、このスピーカー500によっても検査装置1の作動状態等を報知することもできる。
図2に示すように、検査装置1は、トレイ供給領域A1と供給領域A2との間が第1隔壁61によって区切られて(仕切られて)おり、供給領域A2と検査領域A3との間が第2隔壁62によって区切られており、検査領域A3と回収領域A4との間が第3隔壁63によって区切られており、回収領域A4とトレイ除去領域A5との間が第4隔壁64によって区切られている。また、供給領域A2と回収領域A4との間も、第5隔壁65によって区切られている。これらの隔壁は、各領域の気密性を保つ機能を有している。さらに、検査装置1は、最外装がカバーで覆われており、当該カバーには、例えばフロントカバー70、サイドカバー71、サイドカバー72、リアカバー73、トップカバー74がある。なお、リアカバー73よりも内側には、内側隔壁66が配置されている。
前述したように、検査装置1は、ICデバイス90を載置して移動する移動部として、トレイ搬送機構11A、デバイス供給部14、デバイス回収部18、トレイ搬送機構22Aを備えている。そして、検査装置1では、これらの移動部の移動時間が、所望のスループット(単位時間当たりのICデバイス90の処理個数)を得るために、過不足なく設定されているか否かを確認する必要がある。この確認は、種々のメンテナンス時に行なわれ、例えば、検査装置1の出荷時に行なわれたり、その出荷後のICデバイス90の製造工場内での使用時に定期的に行なわれたり、移動部を構成する部品が継続的な使用に伴って劣化した場合の当該部品の交換時に行なわれる。
以下では、移動部に対するメンテナンスについて説明するが、その移動部として、トレイ搬送機構11Aを代表的に扱う。
図3に示すように、トレイ搬送機構11Aは、主動プーリー111と、従動プーリー112と、ベルト113とを有している。
主動プーリー111は、トレイ供給領域A1内に配置され、モーター115に連結されている。
従動プーリー112は、主動プーリー111に対しY方向に離間して、供給領域A2内に配置されている。
ベルト113は、主動プーリー111と従動プーリー112とに掛け回された無端ベルトである。なお、ベルト113は、2本あり、X方向に離間して配置されている。
このような構成のトレイ搬送機構11Aでは、モーター115の作動によって回転した主動プーリー111の回転力は、ベルト113を介して、従動プーリー112に伝達される。これにより、ベルト113上に載置されたトレイ200を、トレイ供給領域A1から供給領域A2に搬送することができる。
なお、主動プーリー111と従動プーリー112との間には、ベルト113の撓みを防止する部材が配置されているのが好ましい。これにより、トレイ200を安定して搬送することができる。
また、トレイ搬送機構11Aは、供給領域A2内でトレイ200が当接する当接部としてのストッパー114を有している。トレイ200は、トレイ供給領域A1から供給領域A2に移動した際に、その移動(動作)が終了した時点でストッパー114に突き当てられる。この突き当て状態により、トレイ200ごと各ICデバイス90の位置決めがなされ、よって、当該各ICデバイス90をデバイス搬送ヘッド13で把持することができる。
なお、ストッパー114は、供給領域A2内に配置、固定され、トレイ200の進行方向前方の端面に当接することができるブロック状または板状の部材で構成されている。また、ストッパー114の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属材料、ポリエチレンやナイロン等の樹脂材料を用いることができる。
図5〜図7に示すように、モニター300の表示画面301には、メンテナンスフォーム3が映し出される。このメンテナンスフォーム3は、表示画面301に表示された図4に示すメニューフォーム4から選択されたものである。
メンテナンスフォーム3について説明する前に、メニューフォーム4について説明する。
図4に示すように、メニューフォーム4には、第1メニュー群41と、第2メニュー群42と、第3メニュー群43と、ソフト名表示欄44と、ファイル名表示欄45と、検査部(ソケット)状態表示テーブル46とが含まれている。
第1メニュー群41には、ボタン411〜ボタン416が含まれており、ボタン411が「Exit」、ボタン412が「Shut down」、ボタン413が「Device Set」、ボタン414が「Unit Set」、ボタン415が「Maintenance」、ボタン416が「My Pad」と割り振られている。そして、ボタン415を操作すれば、図5〜図7のメンテナンスフォーム3が表示される。
第2メニュー群42には、ボタン421〜ボタン4212が含まれており、ボタン421が「Build」、ボタン422が「Start Mode」、ボタン423が「C. Select」、ボタン424が「C. Clear」、ボタン425が「Temp Monitor」、ボタン426が「Tower Light」、ボタン427が「Password」、ボタン428が「Security」、ボタン429が「Observer」、ボタン4210が「Configuration」、ボタン4211が「Controller」、ボタン4212が「DIO Setting」と割り振られている。
第3メニュー群43には、検査装置1の作動条件を設定する設定部431〜設定部436が含まれており、設定部431が「Temperature」、設定部432が「Tester」、設定部433が「Run Mode」、設定部434が「Start mode」、設定部435が「Bin Setting」、設定部436が「Rotation」と割り振られている。
ソフト名表示欄44には、検査装置1を作動させるためのソフトの名称が表示される。
ファイル名表示欄45には、検査装置1を作動させるためのファイルの名称が表示される。
検査部状態表示テーブル46には、検査部16での検査状態が表示される。
次に、メンテナンスフォーム3について説明する。
図5〜図7に示すように、メンテナンスフォーム3には、デバイス供給部・回収部用メニュー群31と、トレイ供給・除去用メニュー群32と、空トレイ搬送用メニュー群33と、トレイ搬送用メニュー群34と、移動時間表示欄(移動時間表示部)35とが含まれている。
デバイス供給部・回収部用メニュー群31には、デバイス供給部(供給シャトル)14およびデバイス回収部(回収シャトル)18の作動条件を設定するボタン311〜ボタン316が含まれている。ボタン311が「In Shuttle 1」、ボタン312が「Out Shuttle 1」、ボタン313が「Out Fiber」、ボタン314が「In Shuttle 2」、ボタン315が「Out Shuttle 2」、ボタン316が「Out Fiber」と割り振られている。
トレイ供給・除去用メニュー群32には、トレイ供給領域A1およびトレイ除去領域A5でのトレイ200に対する作動条件を設定するボタン321〜ボタン323が含まれている。ボタン321が「Loader」、ボタン322が「Unloader」、ボタン323が「Tray Lock」と割り振られている。
空トレイ搬送用メニュー群33には、トレイ搬送機構21の作動条件を設定するボタン331およびボタン332とが含まれている。ボタン331が「Position Check」、ボタン332が「Cylinder」と割り振られている。
トレイ搬送用メニュー群34には、トレイ搬送機構11A、トレイ搬送機構11B、3つのトレイ搬送機構22A、トレイ搬送機構22Bを作動させるボタン341a〜346bが含まれている。
トレイ搬送用メニュー群34内のタイトル「Loader」は、「トレイ搬送機構11A」のことである。そして、ボタン341aがトレイ搬送機構11Aを高速モードで作動させる「High SPD」ボタン、ボタン341bがトレイ搬送機構11Aを低速モードで作動させる「Low SPD」ボタンと割り振られている。
タイトル「ReLoader 1」は、「トレイ搬送機構11B」のことである。そして、ボタン342aがトレイ搬送機構11Bを高速モードで作動させる「High SPD」ボタン、ボタン342bがトレイ搬送機構11Bを低速モードで作動させる「Low SPD」ボタンと割り振られている。
タイトル「ReLoader 2」は、「トレイ搬送機構22B」のことである。そして、ボタン343aがトレイ搬送機構22Bを高速モードで作動させる「High SPD」ボタン、ボタン343bがトレイ搬送機構22Bを低速モードでボタン「Low SPD」ボタンと割り振られている。
また、検査装置1の種類に応じて、例えば、トレイ搬送機構15を高速モードで作動させるボタン、低速モードで作動させるボタンをさらにトレイ搬送用メニュー群34に含めることもできる。
タイトル「UnLoader 1」は、供給領域A2に最も近い「トレイ搬送機構22A」のことである。そして、ボタン344aが当該トレイ搬送機構22Aを高速モードで作動させる速度「High SPD」ボタン、ボタン344bが当該トレイ搬送機構22Aを低速モードで作動させる「Low SPD」ボタンと割り振られている。
タイトル「UnLoader 2」は、UnLoader 1に隣接した「トレイ搬送機構22A」のことである。そして、ボタン345aが当該トレイ搬送機構22Aを高速モードで作動させる「High SPD」ボタン、ボタン345bが当該トレイ搬送機構22Aを低速モードで作動させる「Low SPD」ボタンと割り振られている。
タイトル「UnLoader 3」は、UnLoader 2に隣接した「トレイ搬送機構22A」のことである。そして、ボタン346aが当該トレイ搬送機構22Aを高速モードで作動させる「High SPD」ボタン、ボタン346bが当該トレイ搬送機構22Aを低速モードで作動させる「Low SPD」ボタンと割り振られている。
例えばボタン341aを選択した場合、移動時間表示欄35には、高速モードで作動したトレイ搬送機構11Aの1回の動作開始から動作終了までの実時間である移動時間t11Aが括弧書きで表示される。そして、検査装置1のオペレーター等の作業者は、メンテナンス時に、この移動時間表示欄35に表示された移動時間t11Aを視認することができる。これにより、作業者は、検査装置1での所望のスループットを得るために、移動時間t11Aが過不足なく設定されているか否か、すなわち、トレイ搬送機構11Aが正確に動作するか否かをメンテナンス時に確認することができる。このように、検査装置1はメンテナンス性に優れた装置となっている。
なお、ボタン341aを選択した場合、当該ボタン341aを選択した旨が視覚的に認識可能に構成されていてもよい。このような構成としては、例えば、ボタン341aの色が変化したり、「LDR High」とモニター300(メンテナンスフォーム3)に表示する等の構成が挙げられる。
また、図5〜図7に示すように、移動時間表示欄35には、移動時間t11Aが、予め設定され、記憶された数値である閾値tの範囲内にあるか否の判定結果R11Aと、その閾値tとが表示される。
判定結果R11Aは、「OK」または「NG」で表示される。
閾値tは、本実施形態では「1.3±0.1[s]」であり、この範囲内に移動時間t11Aが入っているか否かで、「OK」と「NG」とのいずれかが選択表示される。これにより、作業者は、移動時間t11Aを変更すべきか否かを判断することができる。
例えば図5に示す状態では、移動時間t11Aが1.3[s]であった。この場合、移動時間t11Aは閾値tの範囲内あるので、判定結果R11Aは「OK」となっている。従って、作業者は、検査装置1での所望のスループットを得るために、移動時間t11Aが過不足なく設定されていると判断することができる。
また、図6に示す状態では、移動時間t11Aが1.5[s]であった。この場合、移動時間t11Aは閾値tの範囲から外れるので、判定結果R11Aは「NG」となっている。従って、作業者は、移動時間t11Aが過不足なく設定されておらず、移動時間t11Aの変更を要すると判断することができる。なお、移動時間表示欄35には、移動時間t11Aが遅すぎる旨の「LDR HIGH is TOO Slow」が表示される。
図7に示す状態では、移動時間t11Aが1.1[s]であった。この場合も、移動時間t11Aは閾値tの範囲から外れるので、判定結果R11Aは「NG」となっている。従って、作業者は、移動時間t11Aが過不足なく設定されておらず、移動時間t11Aの変更を要すると判断することができる。なお、移動時間表示欄35には、移動時間t11Aが早すぎる旨の「LDR HIGH is TOO Fast」が表示される。
前述したように、移動時間t11Aの変更を要する場合がある。この移動時間t11Aを変更するための構成について説明する。
図8に示すように、検査装置1の正面側には、移動時間t11Aを変更可能な移動時間変更部としての変更用つまみ(第1の変更用つまみ)51を有するパネル5が設けられている。なお、図1に示すように、検査装置1の正面側を覆うフロントカバー70には、開閉可能に設置された扉701が設けられている。この扉701を開放することにより、パネル5が露出して、当該パネル5に対する操作が可能となる。
この変更用つまみ51には、X方向に並んで配置された低速用つまみ511と高速用つまみ512とがある。低速用つまみ511と高速用つまみ512とは、トレイ搬送機構11Aの移動速度を低速モードと高速モードの2つの異なる移動速度範囲内で変更して、移動時間t11Aの変更を行なうためのものである。なお、低速用つまみ511や高速用つまみ512を操作した値は、例えば図5〜図7に示すメンテナンスフォーム3にも反映可能である。
トレイ搬送機構11Aの低速モードでの移動速度範囲としては、特に限定されず、例えば、例えば、5mm/s以上、20mm/s以下であるのが好ましく、10mm/s以上、15mm/s以下であるのがより好ましい。低速用つまみ511は、この範囲内で移動時間t11Aを変更する低速モード用移動時間変更部である。
また、トレイ搬送機構11Aの高速モードでの移動速度範囲としては、特に限定されず、例えば、100mm/s以上、300mm/s以下であるのが好ましく、150mm/s以上、250mm/s以下であるのがより好ましい。高速用つまみ512は、この範囲内で移動時間t11Aを変更する高速モード用移動時間変更部である。
そして、移動時間t11Aを変更する際には、低速用つまみ511と高速用つまみ512とのうちの少なくとも一方のつまみを選択して操作することができる。なお、低速用つまみ511または高速用つまみ512の選択操作に連動して(関連して)、当該つまみに対応するボタン341aまたはボタン341bが操作されるよう構成されていてもよい。
また、パネル5は、図1に示すような配置箇所に限定されず、例えば、モニター300の下側に配置されていてもよい。この場合、モニター300を視認しつつ、パネル5を容易かつ正確に操作することができる。
なお、図8に示すように、パネル5には、変更用つまみ51の他にも、変更用つまみ(第2の変更用つまみ)52と、変更用つまみ(第3の変更用つまみ)53と、変更用つまみ(第4の変更用つまみ)54と、変更用つまみ(第5の変更用つまみ)55と、変更用つまみ(第6の変更用つまみ)56とが図中の上側から順にZ方向に沿って配置されている。
変更用つまみ52は、「ReLoader 1」であるトレイ搬送機構11Bの移動時間を変更可能な移動時間変更部である。この変更用つまみ52にも、トレイ搬送機構11Bの移動速度を低速モードと高速モードの2つの異なる移動速度範囲内で変更して、移動時間の変更を行なうための低速用つまみ521と高速用つまみ522とがある。
変更用つまみ53は、「ReLoader 2」であるトレイ搬送機構22Bの移動時間を変更可能な移動時間変更部である。この変更用つまみ53にも、トレイ搬送機構22Bの移動速度を低速モードと高速モードの2つの異なる移動速度範囲内で変更して、移動時間の変更を行なうための低速用つまみ531と高速用つまみ532とがある。
変更用つまみ54は、「UnLoader 1」であるトレイ搬送機構22Aの移動時間を変更可能な移動時間変更部である。この変更用つまみ54にも、当該トレイ搬送機構22Aの移動速度を低速モードと高速モードの2つの異なる移動速度範囲内で変更して、移動時間の変更を行なうための低速用つまみ541と高速用つまみ542とがある。
変更用つまみ55は、「UnLoader 2」であるトレイ搬送機構22Aの移動時間を変更可能な移動時間変更部である。この変更用つまみ55にも、当該トレイ搬送機構22Aの移動速度を低速モードと高速モードの2つの異なる移動速度範囲内で変更して、移動時間の変更を行なうための低速用つまみ551と高速用つまみ552とがある。
変更用つまみ56は、「UnLoader 3」であるトレイ搬送機構22Aの移動時間を変更可能な移動時間変更部である。この変更用つまみ56にも、当該トレイ搬送機構22Aの移動速度を低速モードと高速モードの2つの異なる移動速度範囲内で変更して、移動時間の変更を行なうための低速用つまみ561と高速用つまみ562とがある。
また、パネル5には、どの「変更用つまみ」がどの「トレイ搬送機構」を変更するものであるのかを識別するための名称「Loader」、「ReLoader 1」、「ReLoader 2」、「UnLoader 1」、「UnLoader 2」、「UnLoader 3」が付されている。
また、「低速用つまみ」および「高速用つまみ」のうち、どちらが「低速用つまみ」であるかまたは「高速用つまみ」であるかを識別するための名称「Low」、「High」も付されている。
図8中の変更用つまみ51〜変更用つまみ56は、パネル5上の配置箇所が異なること以外は、同じ構成であるため、変更用つまみ51について代表的に説明する。
図9に示すように、低速用つまみ511(または高速用つまみ512)は、Y方向から見たとき、円形をなす部材で構成され、その中心Oを回動中心として回動可能に支持された、いわゆる「ダイヤル式」の操作部材である。
図10に示すように、低速用つまみ511には、可変抵抗VR511が内蔵されており、高速用つまみ512には、可変抵抗VR512が内蔵されている。可変抵抗VR511の最大抵抗値と、可変抵抗VR512の最小抵抗値とは、同じである。
可変抵抗VR511と可変抵抗VR512とは、交流電源ACと当該交流電源ACから電力が供給されるトレイ搬送機構11Aのモーター115との間で、並列接続となっている。交流電源ACと可変抵抗VR511との間には、スイッチSW511が設置され、交流電源ACと可変抵抗VR512との間には、スイッチSW512が設置されている。
メンテナンス時には、例えばスイッチSW511を「ON」状態として、低速用つまみ511を図9中の時計回りに回動操作することにより、可変抵抗VR511の抵抗値が減少する。この抵抗値の減少に伴って、モーター115に供給される電力は増加することとなる。これにより、トレイ搬送機構11Aの移動速度も増加し、よって、移動時間t11Aを短くすることができる。一方、スイッチSW511を「ON」状態として、低速用つまみ511を図9中の反時計回りに回動操作することにより、可変抵抗VR511の抵抗値が増加する。この抵抗値の増加に伴って、モーター115に供給される電力は減少することとなる。これにより、トレイ搬送機構11Aの移動速度も減少し、よって、移動時間t11Aを延ばすことができる。
このように、低速用つまみ511の回動操作により、可変抵抗VR511の抵抗値が変化して、移動時間t11Aの変更を行なうことができる。これは、高速用つまみ512を操作したときも同様である。そして、この変更は、実際のICデバイス90の通常の検査時にもそのまま維持される。これにより、トレイ搬送機構11Aに対する動作変更を正確に行なうことができ、メンテナンス性に優れる。
なお、前述たように、可変抵抗VR511の最大抵抗値と、可変抵抗VR512の最小抵抗値とは、同じである。この場合、低速モードでの移動速度と、高速モードでの移動速度とは、同じとなる。
図9に示すように、低速用つまみ511(または高速用つまみ512)の周囲には、0〜10までの目盛りが付されている。各目盛りに低速用つまみ511(または高速用つまみ512)のマーカー513を合わせることにより、移動時間t11Aを段階的に変更することができる。これにより、メンテナンスを行なう作業者の個人差をできる限り解消することができる。
また、スイッチSW511およびスイッチSW512のON/OFFの切り換えは、制御部80によって制御される。このON/OFF切り換えタイミングは、図3(a)に示す第1センサー116の検出結果に基づいて行なわれる。なお、トレイ搬送機構11Aは、動作開始時には高速モードに設定されており、途中で低速モードに切り換えられ、その低速モードのまま停止する(図11参照)。
図3(a)に示すように、第1センサー116は、平面視で、2本のベルト113を介してX方向に離間して対向配置された発光部116aと、受光部116bとを有している。発光部116aから発せられた光L116は、受光部116bで受光されるが、トレイ供給領域A1から供給領域A2に進入してきたトレイ200が発光部116aと受光部116bの間に介在したときには、当該トレイ200によって遮断される。そして、この遮光が検出された場合に、トレイ搬送機構11Aは、高速モードから低速モードに切り換えられる、すなわち、スイッチSW512がOFFとなり、スイッチSW511がONとなる。
その後、トレイ搬送機構11Aは、低速モードで動作するが、その動作停止のタイミングは、図3(a)に示す第2センサー117の検出結果に基づいて行なわれる。
図3(a)に示すように、第2センサー117は、平面視で、第1センサー116よりもトレイ200の搬送方向前方に位置している。この第2センサー117は、平面視で、2本のベルト113を介してX方向に離間して対向配置された発光部117aと、受光部117bとを有している。発光部117aから発せられた光L117は、受光部117bで受光されるが、トレイ200がストッパー114に当接する直前(例えば2〜5mm手前)にきたときに、当該トレイ200によって遮断される。そして、この遮光が検出された場合に、スイッチSW511がOFFとなり、モーター115への電力の供給が停止する。これにより、トレイ搬送機構11Aの動作が停止する、すなわち、移動していたトレイ200が停止する。このとき、トレイ200は、できる限り低速でストッパー114に当接することができる。これにより、トレイ200とストッパー114との衝突によってトレイ200上のICデバイス90が飛び出してしまうのを防止することができる。
以上、移動部に対するメンテナンスとして、トレイ搬送機構11Aに対するメンテナンスについて代表的に説明したが、トレイ搬送機構11B、デバイス供給部14、トレイ搬送機構15、デバイス回収部18、トレイ搬送機構22A、トレイ搬送機構22Bについても、トレイ搬送機構11Aと同様にメンテナンス可能である。
以上、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、移動部の移動時間を変更可能な移動時間変更部には、前記実施形態では低速モード用移動時間変更部と高速モード用移動時間変更部との2種の変更部が含まれているが、これに限定されず、3種以上の変更部が含まれていてもよい。
1……検査装置(電子部品検査装置)
11A、11B……トレイ搬送機構
111……主動プーリー
112……従動プーリー
113……ベルト
114……ストッパー
115……モーター
116……第1センサー
116a……発光部
116b……受光部
117……第2センサー
117a……発光部
117b……受光部
12……温度調整部(ソークプレート)
13……デバイス搬送ヘッド
14……デバイス供給部(供給シャトル)
15……トレイ搬送機構(第1搬送装置)
16……検査部
17……デバイス搬送ヘッド
18……デバイス回収部(回収シャトル)
19……回収用トレイ
20……デバイス搬送ヘッド
21……トレイ搬送機構(第2搬送装置)
22A、22B……トレイ搬送機構
3……メンテナンスフォーム
31……デバイス供給部・回収部用メニュー群
311、312、313、314、315、316……ボタン
32……トレイ供給・除去用メニュー群
321、322、323……ボタン
33……空トレイ搬送用メニュー群
331、332……ボタン
34……トレイ搬送用メニュー群
341a、341b、342a、342b、343a、343b、344a、344b、345a、345b、346a、346b……ボタン
35……移動時間表示欄(移動時間表示部)
4……メニューフォーム
41……第1メニュー群
411、412、413、414、415、416……ボタン
42……第2メニュー群
421、422、423、424、425、426、427、428、429、4210、4211、4212……ボタン
43……第3メニュー群
431、432、433、434、435、436……設定部
44……ソフト名表示欄
45……ファイル名表示欄
46……検査部(ソケット)状態表示テーブル
5……パネル
51……変更用つまみ(第1の変更用つまみ)
511……低速用つまみ
512……高速用つまみ
513……マーカー
52……変更用つまみ(第2の変更用つまみ)
521……低速用つまみ
522……高速用つまみ
53……変更用つまみ(第3の変更用つまみ)
531……低速用つまみ
532……高速用つまみ
54……変更用つまみ(第4の変更用つまみ)
541……低速用つまみ
542……高速用つまみ
55……変更用つまみ(第5の変更用つまみ)
551……低速用つまみ
552……高速用つまみ
56……変更用つまみ(第6の変更用つまみ)
561……低速用つまみ
562……高速用つまみ
61……第1隔壁
62……第2隔壁
63……第3隔壁
64……第4隔壁
65……第5隔壁
66……内側隔壁
70……フロントカバー
701……扉
71……サイドカバー
72……サイドカバー
73……リアカバー
74……トップカバー
80……制御部
90……ICデバイス
200……トレイ(配置部材)
300……モニター
301……表示画面
400……シグナルランプ
500……スピーカー
600……マウス台
A1……トレイ供給領域
A2……デバイス供給領域(供給領域)
A3……検査領域
A4……デバイス回収領域(回収領域)
A5……トレイ除去領域
AC……交流電源
116、L117……光
O……中心
11A……判定結果
SW511、SW512……スイッチ
……閾値
11A……移動時間
VR511、VR512……可変抵抗

Claims (9)

  1. 電子部品を載置可能な載置部材を移動する移動部と、
    前記移動部の移動時間を表示する移動時間表示部と、を有することを特徴とする電子部品搬送装置。
  2. 前記移動時間は、前記移動部が動作開始時から動作終了時までの時間である請求項1に記載の電子部品搬送装置。
  3. 前記移動時間を変更可能な移動時間変更部を有する請求項1または2に記載の電子部品搬送装置。
  4. 前記移動時間変更部は、回動操作により前記移動時間の変更が可能である請求項3に記載の電子部品搬送装置。
  5. 前記移動時間変更部は、前記移動部の移動速度を、所定の範囲内で変更して、前記移動時間の変更を行なう複数のモードを含み、前記移動時間を変更する場合、前記複数のモードのうちのいずれかが選択される請求項3または4に記載の電子部品搬送装置。
  6. 前記移動時間変更部は、前記移動部の移動速度を、少なくとも2種の所定の範囲内で変更して、前記移動時間の変更を行なう低速モード用移動時間変更部と高速モード用移動時間変更部とを含み、前記移動時間を変更する場合、前記低速モード用移動時間変更部と前記高速モード用移動時間変更部とのうちの少なくとも一方が選択される請求項3ないし5のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  7. 前記移動部は、動作開始から動作終了までの間に、前記高速モード用移動時間変更部で変更された移動時間で移動し、次いで、前記低速モード用移動時間変更部で変更された移動時間で移動する請求項6に記載の電子部品搬送装置。
  8. 前記動作終了時の前記移動部に当接する当接部を有する請求項7に記載の電子部品搬送装置。
  9. 電子部品を載置して移動する移動部と、
    前記移動部の移動時間を表示する移動時間表示部と、
    前記電子部品を検査する検査部と、を有することを特徴とする電子部品検査装置。
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