JP2016222047A - フェンダースプラッシュガードの係合部構造 - Google Patents

フェンダースプラッシュガードの係合部構造 Download PDF

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仁 牧野
智祥 工藤
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Abstract

【課題】フェンダースプラッシュガードとホイールハウス周辺下部の外装部品とで形成する泥水の排出路を設けることで、隙間より入り込んだ泥水が外装部品とフェンダースプラッシュガードとの見切り箇所に到達せず、外装部品の意匠面に発生する泥垂れを防ぐことにある。
【解決手段】フェンダースプラッシュガード7の下面部7cと、ホイールハウス周辺下部のバンパーロアメンバー5の上面部5aとが、車両前後方向へ水平に対面配置され、バンパーロアメンバー5の上面部5aの車両内側位置には、車両上方へ突出する凸形状部51が形成され、凸形状部51は、車両外側側面52、上面53及びスプラッシュガード7との接合面54を有し、車両外側側面52には、スプラッシュガード7の下面部7cまで延びる貫通孔55が設けられ、下面部7cには、車両内側方向へ突出する凸面部71が設けられ、凸面部71は、貫通孔55と係合し、バンパーロアメンバー5の上面部5aよりも車両内側まで延在している。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の側面部に設けられるフェンダースプラッシュガードの係合部構造に関する。
従来から、車両の側面部には、外観向上を図る観点や、車体の保護または空気抵抗を少なくする機能面等の観点から、ホイールハウス周辺のフェンダーパネル及びフェンダーライニングを覆うように、フェンダースプラッシュガードが設けられている。このようなフェンダースプラッシュガードは、複数個のスクリュー、クリップ等を用いて、フェンダーライニングやバンパー下部のバンパーロアメンバーなどに取付けられている(例えば、特許文献1参照)。
このうち、フェンダースプラッシュガードのバンパーロアメンバーとの係合部では、フェンダースプラッシュガードの下面部とバンパーロアメンバーの上面部とが、車両前後方向へ水平に延びながら対面して配置されている。
実開平5−5609号公報
しかしながら、上述した従来のフェンダースプラッシュガードの係合部構造においては、フェンダースプラッシュガードとフェンダーライニングとの合わせ部に組付け用の隙間が確保されており、この隙間より大量の泥水が入り込むと、入り込んだ泥水がフェンダースプラッシュガードの意匠面裏側とフランジ面を伝ってバンパーロアメンバーの上面部とフェンダースプラッシュガードの下面部との隙間から外部に排出されることになるので、バンパーロアメンバーとフェンダースプラッシュガードとの見切り箇所からバンパーロアメンバーの意匠面上に伝って流れる泥垂れが発生し、外観品質を低下させてしまうおそれがあった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、フェンダースプラッシュガードとホイールハウス周辺下部の外装部品とで形成する泥水の排出路を設けることにより、フェンダーライニングなどの部品とフェンダースプラッシュガードとの隙間より入り込んだ泥水がホイールハウス周辺下部の外装部品とフェンダースプラッシュガードとの見切り箇所に到達せず、外装部品の意匠面に発生する泥垂れを防ぎ、高品質の外観を維持することが可能なフェンダースプラッシュガードの係合部構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、ホイールハウス周辺の外側側面を覆うフェンダースプラッシュガードの下面部と、前記ホイールハウス周辺の下部に配設される外装部品の上面部とが、車両前後方向へ水平に延びながら対面して配置されているフェンダースプラッシュガードの係合部構造において、前記外装部品の上面部の車両内側位置には、車両上方へ突出する凸形状部が形成され、前記凸形状部は、車両外側側面、上面及び前記フェンダースプラッシュガードとの接合面を有し、前記車両外側側面には、前記フェンダースプラッシュガードの下面部まで延びる貫通孔が設けられ、前記フェンダースプラッシュガードの下面部には、車両内側方向へ突出する凸面部が設けられ、前記フェンダースプラッシュガードの凸面部は、前記貫通孔と係合し、かつ前記外装部品の上面部よりも車両内側の位置まで延在して配置されている。
本発明において、前記フェンダースプラッシュガードの側面部の内面には、車両内側へ向かって延びる縦壁部が車両上下方向に沿って設けられており、前記縦壁部は、前記凸形状部との接合面に対して反対側の位置で、前記貫通孔と係合するように配置されている。
また、本発明において、前記外装部品における前記凸形状部の上面には、車両上下方向に連通する切欠きが設けられている。
さらに、本発明において、前記フェンダースプラッシュガードの下面部には、前記外装部品における前記凸形状部の前記車両外側側面に当接する接続部が設けられ、該接続部は、前記外装部品との接合面から前記凸面部まで延在している。
上述の如く、本発明に係るフェンダースプラッシュガードの係合部構造は、ホイールハウス周辺の外側側面を覆うフェンダースプラッシュガードの下面部と、前記ホイールハウス周辺の下部に配設される外装部品の上面部とが、車両前後方向へ水平に延びながら対面して配置されており、前記外装部品の上面部の車両内側位置には、車両上方へ突出する凸形状部が形成され、前記凸形状部は、車両外側側面、上面及び前記フェンダースプラッシュガードとの接合面を有し、前記車両外側側面には、前記フェンダースプラッシュガードの下面部まで延びる貫通孔が設けられ、前記フェンダースプラッシュガードの下面部には、車両内側方向へ突出する凸面部が設けられ、前記フェンダースプラッシュガードの凸面部は、前記貫通孔と係合し、かつ前記外装部品の上面部よりも車両内側の位置まで延在して配置されているので、フェンダースプラッシュガードとホイールハウス周辺下部の外装部品とが係合する係合部の車両内側に泥水等の排出路を設けることができる。
したがって、本発明に係るフェンダースプラッシュガードの係合部構造においては、フェンダーライニングなどの部品とフェンダースプラッシュガードとの組付け用の隙間より入り込んだ泥水が車両内側の排出路を通って流れながら車外に排出されることになるので、隙間より入り込んだ泥水がホイールハウス周辺下部の外装部品とフェンダースプラッシュガードとの見切り箇所に到達して外装部品の車両外側へ流れ出ることを抑えることが可能となり、外装部品の意匠面における泥垂れの発生を防止でき、外観品質の向上を図ることができる。
また、本発明において、前記フェンダースプラッシュガードの側面部の内面には、車両内側へ向かって延びる縦壁部が車両上下方向に沿って設けられており、前記縦壁部は、前記凸形状部との接合面に対して反対側の位置で、前記貫通孔と係合するように配置されているので、隙間より入り込んだ泥水を堰き止めて貫通孔内へ導き、該貫通孔から車両内側へ向かって流して排出することができる。
さらに、本発明において、前記外装部品における前記凸形状部の上面には、車両上下方向に連通する切欠きが設けられているので、隙間より入り込んだ泥水を切欠きからそのまま車両内側の下方へ迅速に排出することができる。
そして、本発明において、前記フェンダースプラッシュガードの下面部には、前記外装部品における前記凸形状部の前記車両外側側面に当接する接続部が設けられ、該接続部は、前記外装部品との接合面から前記凸面部まで延在しているので、隙間より入り込んだ泥水が外装部品との接合面と凸面部との間から外装部品の車両外側へ向かって流れ、外装部品とフェンダースプラッシュガードとの見切り箇所に到達することを防止することができる。
本発明の実施形態に係るフェンダースプラッシュガードの係合部構造が適用される車両前部の一部を車両後方から見た斜視図である。 図1における車両前部の一部を拡大して示す側面図である。 図2のX部を拡大して示すものであって、隙間より入り込んだ泥水の流れを説明する側面図である。 図3におけるバンパーロアメンバーの上部を車両内側から示す斜視図である。 図3におけるフェンダースプラッシュガードの下部を車両内側から示す斜視図である。 図2のY部を拡大して示すものであって、隙間より入り込んだ泥水の流れを説明する側面図である。 図2のZ部を拡大して示すものであって、隙間より入り込んだ泥水の流れを説明する側面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 図2におけるC−C線断面図である。 図2におけるD−D線断面図である。 図3におけるE−E線断面図である。 図3におけるF−F線断面図である。 図3におけるG−G線断面図である。 図3におけるH−H線断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図15は本発明の実施形態に係るフェンダースプラッシュガードの係合部構造を示すものである。なお、図1〜図15において、矢印Fr方向は車両前方側を示し、矢印I方向は車両内側を示し、矢印O方向は車両外側を示している。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る車両前部1の左右両側には、フェンダーパネル2がそれぞれ配設され、該フェンダーパネル2の前方側下部には、左右両側部を車両後方へ向かって屈曲させたバンパー3が設けられており、これらフェンダーパネル2及びバンパー3の側部などによってホイールハウス4が形成されている。このホイールハウス4の周辺の下部には、バンパー3の下部を構成するバンパーロアメンバー5が外装部品として配設されている。そして、ホイールハウス4の周辺に位置するフェンダーパネル2の下方内側には、車輪Tの上半部分を取り囲み、当該車輪Tが巻き上げた泥水などのエンジンルーム内への侵入を防止するフェンダーライニング6が配設されている。このフェンダーライニング6は、車両側方視で全体が車両前後方向へ延びる上方へ湾曲した円弧状に形成されており、フェンダーパネル2とダッシュサイドパネル(図示せず)との車両幅方向間に設けられている。
また、本実施形態に係る車両前部1の左右両側の側面部には、図1〜図3及び図8〜図10に示すように、車体の外観向上や車体の保護などを図る観点から、フェンダースプラッシュガード7が設けられており、ホイールハウス4の周辺に位置するフェンダーパネル2の外側側面及びフェンダーライニング6の外側は、当該フェンダースプラッシュガード7によって覆われ、フェンダーライニング6とフェンダースプラッシュガード7との間には、組付け用の隙間Sが設けられている。このため、フェンダースプラッシュガード7は、ホイールハウス4の周辺に位置するフェンダーパネル2及びフェンダーライニング6と対応して、車両側方視で全体が車両前後方向へ延びる上方へ湾曲した円弧状に形成されており、下端部を車両内側(フェンダーライニング6側)へほぼ直角に折り曲げたフランジ部7aと、該フランジ部7aの上方に位置し、ホイールハウス4の周辺のフェンダーパネル2及びフェンダーライニング6の外側を覆う意匠面部7bを有しており、上部を除くフランジ部7a及び意匠面部7bがフェンダーパネル2の外側側面から間隔を空けて配置されている。そして、フェンダースプラッシュガード7のフランジ部7aには、図1、図9、図11及び図12に示すように、フェンダーライニング6の取付孔60と対応して複数個のクリップ孔70が間隔を空けて設けられており、これらクリップ孔70及び取付孔60にクリップ8を差し込むことによって、フェンダースプラッシュガード7がフェンダーライニング6に取付けられている。
本実施形態の係合部構造は、図1〜図5に示すように、フェンダースプラッシュガード7の車両前方側の下面部7cとバンパーロアメンバー5の上面部5aとが、車両前後方向へ水平に延びながら対面して配置され、互いに係合されるように構成されている。バンパーロアメンバー5の上面部5aの車両内側位置には、車両上方へ突出する凸形状部51が一体的に形成されており、該凸形状部51は、上面部5aから起立して形成された車両外側側面52、上面53及びフェンダースプラッシュガード7との接合面54を有している。車両外側側面52には、上面53の下方中間部分からフェンダースプラッシュガード7の下面部7cまで延びる四角形状の貫通孔55が設けられており、該貫通孔55によって凸形状部51の車両外側と車両内側とが連通し、車両上方側の隙間Sより入り込んだ泥水Wが通れるようになっている。
また、凸形状部51の上面53の車両前後方向の中間箇所には、図3、図4及び図13に示すように、車両上下方向に連通する切欠き56が設けられており、該切欠き56は、車両内側が開口した凹形状に形成されている。そのため、車両上方側の隙間Sより入り込んだ泥水Wがフェンダースプラッシュガード7の車両前方側の下面部7cとバンパーロアメンバー5の上面部5aとの係合部に導かれると、当該泥水Wの一部は、凸形状部51の切欠き56から車両内側の下方へそのまま排出されるようになっている。
さらに、凸形状部51の車両後方側に位置する接合面54には、図3、図4及び図12に示すように、フェンダースプラッシュガード7のクリップ孔(後述する)及びフェンダーライニング6の取付孔60と対応して差込孔57が設けられており、これらクリップ孔、取付孔60及び差込孔57にクリップ8を差し込むことによって、フェンダースプラッシュガード7及びバンパーロアメンバー5が接合されるとともに、フェンダーライニング6に取付けられるようになっている。
しかも、凸形状部51には、図3、図4及び図12に示すように、車両上下方向及び車両前後方向へ延在し、かつ幅広に形成されたバンパー3への固定面58が、貫通孔55を間に置いて接合面54と反対側の車両前方側に設けられており、当該固定面58には、バンパー3の取付孔30と対応してクリップ孔59が設けられており、これらクリップ孔59及び取付孔30にクリップ8を差し込むことによって、バンパーロアメンバー5の凸形状部51がバンパー3の側部に固定されるようになっている。
一方、フェンダースプラッシュガード7の車両前方側の下面部7cには、図3、図5及び図13に示すように、車両内側方向へ突出する凸面部71が一体的に設けられている。この凸面部71は、凸形状部51の貫通孔55の下縁部と係合するとともに、該貫通孔55の下縁部に対して、バンパーロアメンバー5の上面部5aよりも車両内側の位置まで延在して配置されている。
また、フェンダースプラッシュガード7の下面部7cには、図5及び図15に示すように、先端部分がバンパーロアメンバー5における凸形状部51の車両外側側面52に当接するリブ状の接続部72が設けられており、この接続部72は、バンパーロアメンバー5との接合面73から車両前方側の凸面部71まで延在し、接合面73と凸面部71との間が当該接続部72により塞がれている。このような接続部72が存在することにより、車両上方の隙間Sより入り込んだ泥水Wがバンパーロアメンバー5との接合面73と凸面部71との間からバンパーロアメンバー5の車両外側へ向かって流れるということはなくなり、バンパーロアメンバー5とフェンダースプラッシュガード7との見切り箇所に到達しないようになっている。なお、接合面73には、クリップ8を差し込むクリップ孔74がバンパーロアメンバー5の差込孔57及びフェンダーライニング6の取付孔60と対応して設けられている。
さらに、フェンダースプラッシュガード7の側面部の内面75には、図3、図5及び図14に示すように、フェンダーライニング6とフェンダースプラッシュガード7との車両内側方向へ向かって延びる板状片の縦壁部76が車両上下方向に沿って設けられている。この縦壁部76は、バンパーロアメンバー5における凸形状部51との接合面73に対して反対側の位置で、車両前方側へ間隔を空けながら接合面73に対面して配置されており、縦壁部76の下端部分は、凸面部71の車両前方側の上面と一体化するように連続して形成されている。また、縦壁部76は、バンパーロアメンバー5の凸形状部51の貫通孔55と係合するように配置されている。
そのため、縦壁部76は、貫通孔55の上下方向の長さよりも大きく形成され、上下方向の中間部分には貫通孔55の上縁部と係合する段部76aを有しており、該段部76aの下側部分の車両前方側側面は、貫通孔55の車両前方側の側縁部と当接するように構成されている。これにより、車両上方側の隙間Sより入り込んだ泥水Wがフェンダースプラッシュガード7の車両前方側の下面部7cとバンパーロアメンバー5の上面部5aとの係合部に流れ込むと、当該泥水Wの一部は、縦壁部76に当たって堰き止められて貫通孔55内へ導かれ、該貫通孔55から車両内側へ向かって流れて車両内側の下方へ排出されるようになっている。
本発明の実施形態に係るフェンダースプラッシュガード7の係合部構造においては、図2及び図6〜図11に示すように、車両上方側に位置するフェンダーライニング6とフェンダースプラッシュガード7との隙間Sより泥水Wが入り込むと、該泥水Wは、隙間S内を流れ落ちたり、あるいはフェンダースプラッシュガード7の意匠面部7bの裏面側を伝って流れ落ちながら、車両前方側下方に位置するフェンダーライニング6の下面部7cとバンパーロアメンバー5の上面部5aとの係合部に流れ込む。この係合部に流れ込んだ泥水Wは、図3及び図12〜図15の矢印などで示すように、一部がバンパーロアメンバー5の凸形状部51の切欠き56から車両内側の下方へそのまま排出される。また、当該係合部に流れ込んだ泥水Wの一部は、フェンダースプラッシュガード7の意匠面部7bの裏面側を伝って流れ落ち、フェンダースプラッシュガード7の下面部7cの凸面部71を通って、凸形状部51における車両外側側面52の貫通孔55より車両内側の下方へ排出される。さらに、当該係合部に流れ込んだ泥水Wの一部は、バンパーロアメンバー5の凸形状部51の上面53に当たり、車両外側側面52を伝って貫通孔55より車両内側の下方へ排出される。これに伴い、隙間Sより入り込んだ泥水Wがバンパーロアメンバー5の上面部5aとフェンダースプラッシュガード7の下面部7cとの間からバンパーロアメンバー5の車両外側へ向かって流れず、バンパーロアメンバー5とフェンダースプラッシュガード7との見切り箇所に到達するということは起こらない。
このように、本発明の実施形態に係るフェンダースプラッシュガード7の係合部構造では、ホイールハウス4周辺の外側側面を覆うフェンダースプラッシュガード7の下面部7cと、ホイールハウス4の周辺の下部に配設されるバンパーロアメンバー5の上面部5aとが、車両前後方向へ水平に延びながら対面して配置されており、バンパーロアメンバー5の上面部5aの車両内側位置に、車両外側側面52、上面53及びフェンダースプラッシュガード7との接合面54を有する凸形状部51が車両上方へ突出して形成され、車両外側側面52にフェンダースプラッシュガード7の下面部7cまで延びる貫通孔55が設けられている一方、フェンダースプラッシュガード7の下面部7cに貫通孔55と係合する凸面部71が車両内側方向へ突出して設けられ、凸面部71がバンパーロアメンバー5の上面部5aよりも車両内側の位置まで延在して配置されているので、隙間Sより入り込んだ泥水Wを車両内側の下方へ排出する排出路をフェンダースプラッシュガード7の下面部7cとバンパーロアメンバー5の上面部5aとの係合部に設けることができる。
したがって、本発明の実施形態に係るフェンダースプラッシュガード7の係合部構造によれば、車両上方側に位置するフェンダーライニング6とフェンダースプラッシュガード7との組付け用の隙間Sより泥水Wが入り込んだ場合でも、入り込んだ泥水Wは、フェンダースプラッシュガード7の下面部7cとバンパーロアメンバー5の上面部5aとの係合部に設けられた車両内側の排出路を通って流れ、車両内側の車外に排出されることになるので、隙間Sより入り込んだ泥水Wがバンパーロアメンバー5とフェンダースプラッシュガード7との見切り箇所に到達してバンパーロアメンバー5等の車両外側へ流れ出ることを低減させもしくは防止することができ、バンパーロアメンバー5及びフェンダースプラッシュガード7の意匠面に泥垂れが発生せず、外観品質を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態の係合部構造は、ホイールハウス4の周辺下部の外装部品としてバンパーロアメンバー5に適用されているが、本発明に係るフェンダースプラッシュガード7の係合部構造は、図1に示すように、車両幅方向の左右両側の下部に設けられ、車両前後方向に沿って延在するサイドシル9の前端部にも適用することができる。
1 車両前部
2 フェンダーパネル
3 バンパー
4 ホイールハウス
5 バンパーロアメンバー(外装部品)
5a 上面部
6 フェンダーライニング
7 フェンダースプラッシュガード
7a フランジ部
7b 意匠面部
7c 下面部
8 クリップ
9 サイドシル(外装部品)
51 凸形状部
52 車両外側側面
53 上面
54 フェンダースプラッシュガードとの接合面
55 貫通孔
56 切欠き
57 差込孔
58 固定面
59 クリップ孔
60 取付孔
70 クリップ孔
71 凸面部
72 接続部
73 バンパーロアメンバーとの接合面
74 クリップ孔
75 側面部の内面
76 縦壁部
S 隙間
W 泥水

Claims (4)

  1. ホイールハウス周辺の外側側面を覆うフェンダースプラッシュガードの下面部と、前記ホイールハウス周辺の下部に配設される外装部品の上面部とが、車両前後方向へ水平に延びながら対面して配置されているフェンダースプラッシュガードの係合部構造において、
    前記外装部品の上面部の車両内側位置には、車両上方へ突出する凸形状部が形成され、前記凸形状部は、車両外側側面、上面及び前記フェンダースプラッシュガードとの接合面を有し、前記車両外側側面には、前記フェンダースプラッシュガードの下面部まで延びる貫通孔が設けられ、
    前記フェンダースプラッシュガードの下面部には、車両内側方向へ突出する凸面部が設けられ、前記フェンダースプラッシュガードの凸面部は、前記貫通孔と係合し、かつ前記外装部品の上面部よりも車両内側の位置まで延在して配置されていることを特徴とするフェンダースプラッシュガードの係合部構造。
  2. 前記フェンダースプラッシュガードの側面部の内面には、車両内側へ向かって延びる縦壁部が車両上下方向に沿って設けられており、前記縦壁部は、前記凸形状部との接合面に対して反対側の位置で、前記貫通孔と係合するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフェンダースプラッシュガードの係合部構造。
  3. 前記外装部品における前記凸形状部の上面には、車両上下方向に連通する切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のフェンダースプラッシュガードの係合部構造。
  4. 前記フェンダースプラッシュガードの下面部には、前記外装部品における前記凸形状部の前記車両外側側面に当接する接続部が設けられ、該接続部は、前記外装部品との接合面から前記凸面部まで延在していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフェンダースプラッシュガードの係合部構造。
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