JP2016221562A - 円盤状金属プレートの増肉加工装置 - Google Patents

円盤状金属プレートの増肉加工装置 Download PDF

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泰之 森田
Yasuyuki Morita
泰之 森田
勲 河崎
Isao Kawasaki
勲 河崎
晃志 工藤
Koji Kudo
晃志 工藤
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Abstract

【課題】金属プレートの厚みを薄くしても、当該金属プレートの外周部分が所望する厚みとなるよう加工できる増肉加工装置を提供する。
【解決手段】金属プレート10における加工予定部10aの外側領域Z2を加熱機3で加熱した状態において、金属プレート10における加工予定部10aの内側領域Z1を水吐出機12で冷却し、且つ、金属プレート10を第1回転治具2で回転させながら第1押圧機4aの回転ローラ61を金属プレート10の径方向内側に移動させることにより、金属プレート10の金型5からはみ出た加工予定部10aを凹状溝61aで押圧して凹状溝61aに対応する形状になるよう塑性変形によって増肉させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、車両用ドライブプレートを製造する過程において円盤状金属プレートの増肉加工を行う装置に関する。
従来より、車両用ドライブプレートを製造する際、円盤状金属プレートの外周部分を増肉加工する工程があり、例えば、特許文献1に開示されている増肉加工装置は、円盤状金属プレートをその中心軸周りに回転させる回転治具を備え、該回転治具の側方には、回転ローラと加熱装置とがそれぞれ設けられている。上記回転ローラは、外周縁に沿って延び、且つ、径方向外側に開放する凹条溝を有し、その回転軸心は、上記回転治具の回転軸心方向と同方向に向いている。一方、上記加熱装置は、上記回転治具に固定された金属プレートの外周部分に対応していて、当該金属プレートの外周部分を加熱できるようになっている。そして、上記加熱装置により上記金属プレートの外周部分を加熱するとともに、上記金属プレートを上記回転治具で回転させながら上記回転ローラを金属プレートの径方向に移動させることにより、上記回転ローラが上記金属プレートの回転動作に伴って回転しながら上記金属プレートの外周部分を上記凹状溝で押圧して当該凹状溝に対応する形状になるよう塑性変形によって増肉させている。
特開2008−73702号公報
ところで、ドライブプレートの一側面には、一般的に、トルクを増幅させるトルクコンバータが設けられるが、近年、ドライブプレートの板厚を薄くして撓みやすくし、トルクコンバータの動作時におけるトルクコンバータ自体の変形をドライブプレートの撓み変形で吸収することによってトルクコンバータの故障を防ぎたいという要求がある。しかし、ドライブプレートの板厚を薄くした場合、図9に示すように、金属プレートの外周部分に増肉加工を施す際、回転治具50に固定された金属プレート100の外周部分100aを回転ローラ60の凹状溝60aで押圧すると、外周部分100aにおける内側領域100bが所望する厚みとなる前に座屈を起こしてしまって加工不良になるおそれがある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属プレートの厚みを薄くしても、当該金属プレートの外周部分が所望する厚みとなるよう加工できる増肉加工装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、加工時において、金属プレートの加工予定部における内側領域を冷却するようにしたことを特徴とする。
すなわち、第1の発明では、円盤状金属プレートをその外周部分がはみ出して加工予定部となるように固定する金型を有し、上記金属プレートを上記金型で固定した状態で上記金属プレートの中心軸周りに回転させる回転治具と、外周縁に沿って延び、且つ、径方向外側に開放する凹状溝を有し、回転軸心が上記回転治具の回転軸心と同方向に向く回転ローラと、上記金属プレートの上記加工予定部における外側領域を加熱する加熱手段と、上記金属プレートの上記加工予定部における内側領域を冷却する冷却手段とを備え、上記加熱手段により上記加工予定部の外側領域が加熱された状態において、上記冷却手段により上記加工予定部の内側領域を冷却し、且つ、上記金属プレートを上記回転治具で回転させながら上記回転治具及び上記回転ローラの少なくとも一方を上記金属プレートの径方向に移動させることにより、上記回転ローラが上記金属プレートの回転動作に伴って回転しながら当該金属プレートの上記加工予定部を上記凹状溝で押圧して当該凹状溝に対応する形状になるよう塑性変形によって増肉させることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記加熱手段は、高周波誘導加熱機であることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記冷却手段は、上記加工予定部の内側領域に対して水を吐出する水吐出機であることを特徴とする。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記回転ローラは、上記回転治具の回転軸心方向に離間して複数設けられ、上記回転治具は、当該回転治具及び上記複数の回転ローラの少なくとも一方を上記回転治具の回転軸心方向に移動させることにより、上記金型に固定された上記金属プレートの外周部分を押圧する回転ローラが切り替わるようになっていることを特徴とする。
第1の発明では、増肉加工の際、金属プレートにおける加工予定部の内側領域が冷却されるので、加熱手段によって加熱される加工予定部の外側領域の熱によって上記加工予定部の内側領域に対して焼き入れ又は焼き戻しが施される。したがって、金属プレートにおける加工予定部の内側領域が硬くなるので、回転ローラで金属プレートの外周部分を当該金属プレートの径方向に押圧しても金属プレートにおける上記加工予定部の内側領域が座屈せず、金属プレートの厚みを薄くしても、当該金属プレートの外周部分を必要な厚みとなるよう加工することができる。
第2の発明では、高周波誘導加熱によって金属プレートにおける加工予定部の外側領域を加熱するので、金属プレートの加工予定部の外側領域だけが局所的に短い時間で加熱される。したがって、金属プレートにおける増肉加工を行う加工予定部の外側領域だけを効率良く加熱することができる。
第3の発明では、金属プレートにおける加工予定部の内側領域を簡単な機構で急冷させることができ、低コストな装置にできる。
第4の発明では、増肉加工する回転ローラを切り替えることにより、増肉加工時における増肉のさせ方を変更することができる。また、回転ローラが回転治具の回転軸心方向に並設され、しかも、増肉加工する回転ローラを切り替える際、回転治具及び回転ローラの少なくとも一方が回転治具の回転軸心方向に移動するので、回転ローラの切り替え時の移動距離を少なくして生産効率を高めることができるとともに、装置全体を回転治具の回転軸心方向と交差する方向にコンパクトにできる。
本発明の実施形態に係る増肉加工装置の平面図である。 図1のA−A線における断面図である。 図1のB−B線における断面図である。 図3の後、増肉加工を開始した直後の状態を示す図である。 図4の後、回転ローラを切り替えて増肉加工を行っている途中の図である。 図1のC−C線における断面図である。 図6の後、増肉加工を開始した直後の状態を示す図である。 図7の後、回転ローラを切り替えて増肉加工を行っている途中の図である。 従来の増肉加工装置を用いて薄い板厚の金属プレートの外周部分における増肉加工を行った一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態に係る増肉加工装置1を示す。該増肉加工装置1は、車両用ドライブプレート(図示せず)の製造ラインに設置され、円盤状の金属プレート10の外周部分を増肉加工するためのものであり、上記金属プレート10の搬送通路R1に沿って第1及び第2増肉工程11a,11bが並設されている。
上記金属プレート10は、板厚が約2.3mmからなる鋼板から形成され、その中央位置には、位置決め用孔10bが形成されている。
上記第1増肉工程11aは、上記金属プレート10を固定した状態で上下に延びる回転軸心C1周りに回転させる第1回転治具2を備えている。
該第1回転治具2は、図2及び図3に示すように、上記金属プレート10を固定する金型5を備え、該金型5は、厚みを有する円盤状の第1及び第2型51,52を有している。
上記第1型51の内部には、冷却水の通路となる第1冷却通路51aが形成され、上記第1型51の下面中央には、幅広の段差部51bが形成されている。
一方、上記第2型52の内部には、冷却水の通路となる第2冷却通路52aが形成されている。
そして、上記第1及び第2冷却通路51a,52aには、当該第1及び第2冷却通路51a,52aに冷却水を循環させる循環ポンプ53が接続されている。
また、上記第2型52の中心には、図示しない駆動モータに連結された上下に延びる駆動軸54が回転一体に設けられ、該駆動軸54の上端側は、第2型52の上面から飛び出すとともに上記金属プレート10の位置決め用孔10bに嵌合可能となっている。
そして、第1及び第2型51,52は、上記金属プレート10における外周部分がはみ出して加工予定部10aとなるように該加工予定部10aを除く金属プレート10の領域を上下方向(金属プレート10の中心軸方向)両側から挟持するようになっていて、上記第1回転治具2は、上記金属プレート10を上記金型5で固定した状態で図示しない駆動モータの駆動によってその中心軸周りに回転させるようになっている。
上記第1回転治具2の周囲には、水を吐出可能な水吐出機12(冷却手段)と、対象物を非接触で自己発熱させる高周波誘導加熱機3(加熱手段)とが配設されている。
上記水吐出機12は、図3に示すように、上記第1回転治具2における搬送通路R1と直交する方向の両側上方に設けられた一対の吐出ノズル12aと、該各吐出ノズル12aに水を供給するポンプ12bとを備え、上記第1回転治具2に固定された状態の金属プレート10における加工予定部10aの内側領域Z1に水を吐出して上記加工予定部10aの内側領域Z1を冷却するようになっている。
一方、上記加熱機3は、図1及び図2に示すように、上記金型5における搬送通路R1が延びる方向の両側に設けられた一対の本体部3aと、該各本体部3aに接続された電源部3bとを備えている。
上記本体部3aは、平面視で円弧状なし、且つ、上記第1回転治具2に固定された金属プレート10の加工予定部10aを覆うような断面略C字状をなしていて、金属プレート10の径方向に移動させることができるようになっている。
そして、上記本体部3aの内部には、加熱コイル(図示せず)が内蔵され、上記第1回転治具2に固定された状態の金属プレート10における加工予定部10aの外側領域Z2を加熱できるようになっている。
上記第1回転治具2における搬送通路R1と直交する方向の両側には、第1及び第2押圧機4a,4bが設けられている。
上記第1押圧機4aは、回転軸心C2が上記第1回転治具2の回転軸心C1と同方向に向く略円盤状の回転ローラ61と、該回転ローラ61を支軸62aによって回転可能に支持する支持体62と、ピストンロッド63aが上記支持体62に連結された油圧シリンダ63とを備え、図示しない昇降機構によって回転軸心C1方向に移動可能となっている。
上記回転ローラ61は、図3乃至図5に示すように、外周縁に沿って延び、且つ、径方向外側に開放する凹状溝61aを有し、上記回転軸心C1の回転軸心方向に離間して2つ設けられている。
上記第1押圧機4aの下側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aは、上側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aに比べて上下方向の幅が広く、且つ、水平方向の幅が狭くなっていて、その断面形状は略U字状をなしている。
上記油圧シリンダ63は、サーボモータ制御によって上記ピストンロッド63aを伸縮させることにより、上記金型5に固定された金属プレート10の径方向に回転ローラ61を移動させるようになっている。
第1回転治具2は、上記第1押圧機4aを回転軸心C1方向に移動させることにより、上記金型5に固定された金属プレート10の加工予定部10aを押圧する回転ローラ61が切り替わるようになっている。
そして、上記加熱機3により上記金属プレート10の加工予定部10aの外側領域Z2が加熱された状態において、上記水吐出機12により上記加工予定部10aの内側領域Z1を冷却し、且つ、上記金属プレート10を上記第1回転治具2で回転させながら上記回転ローラ61を油圧シリンダ63によって金属プレート10の径方向内側に移動させることにより、図4及び図5に示すように、回転ローラ61が金属プレート10の回転動作に伴って回転しながら当該金属プレート10の上記加工予定部10aを凹状溝61aで押圧して当該凹状溝61aに対応する形状となるよう塑性変形によって増肉させるようになっている。
尚、第2押圧機4bは、平面視で搬送通路R1を境にして第1押圧機4aと対称に配置されている点が第1押圧機4aと異なるだけで、各構成は第1押圧機4aと同じであるので、第1押圧機4aと同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
上記第2増肉工程11bは、上記第1増肉工程11aにおいてその外周部分が増肉加工された上記金属プレート10をさらに増肉加工するようになっていて、第2回転治具7、加熱機8(加熱手段)、水吐出機13(冷却手段)、第3及び第4押圧機9a,9bを有している。
上記第2回転治具7は、金型5の径D2が上記第1回転治具2の金型5の径D1より短い点を除いて第1回転治具2と同じ構造をしているので、第1回転治具2と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
また、加熱機8は、上記加熱機3と同一の構造をしているので当該加熱機3と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
さらに、水吐出機13は、上記水吐出機12と同一の構造をしているので当該水吐出機12と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
それに加えて、第3押圧機9aは、各回転ローラ61の凹状溝61aの形状が上記第1及び第2押圧機4a,4bの各回転ローラ61の凹状溝61aの形状と異なる点を除いて第1及び第2押圧機4a,4bと同じ構造をしているので、第1及び第2押圧機4a,4bと同一の符号を付す。
上記第3押圧機9aの上側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aは、図3乃至図8に示すように、上記第1及び第2押圧機4a,4bの下側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aに比べて上下方向の幅が広く、且つ、水平方向の幅が狭くなっていて、その断面形状は略U字状をなしている。
また、上記第3押圧機9aの下側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aは、図6乃至図8に示すように、上記第3押圧機9aの上側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aに比べて上下方向の幅が広く、且つ、水平方向の幅が狭くなっていて、その断面形状は略矩形状をなしている。
尚、第4押圧機9bは、平面視で搬送通路R1を境にして第3押圧機9aと対称に配置されている点が第3押圧機9aと異なるだけで、その他の機構等は同じであるので、以下、詳細な説明は省略する。
次に、上記増肉加工装置1の増肉加工作業について説明する。
まず、前工程において円盤状に加工された金属プレート10を搬送通路R1に沿って図示しない搬送機によって搬送した後、第1増肉工程11aに投入する。すると、図3に示すように、第1回転治具2の駆動軸54の上端側に金属プレート10の位置決め用孔10bが嵌合する。その後、第1及び第2型51,52が上記金属プレート10を上下方向両側から挟持して当該金属プレート10を固定する。このとき、上記金属プレート10の外周部分は、上記金型5からはみ出て加工予定部10aとなる。
次に、第1回転治具2は、上記金属プレート10を図示しない駆動モータの駆動によって回転軸心C1周りに回転させる。
しかる後、加熱機3の各本体部3aを金属プレート10の径方向内側に移動させるとともに、金属プレート10の加工予定部10aの外側領域Z2を加熱機3によって約500度前後まで加熱し、且つ、金属プレート10の加工予定部10aの内側領域Z1を上記水吐出機12によって冷却しながら、図3の矢印X1に示すように、第1押圧機4aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを伸ばして支持体62を金属プレート10の径方向内側に移動させる。すると、図4に示すように、上記第1回転治具2の上側の回転ローラ61が金属プレート10の回転動作に伴って回転しながら上側の回転ローラ61の凹状溝61aが金属プレート10の加工予定部10aを押圧し、当該加工予定部10aは、上側の回転ローラ61の凹状溝61aに対応する形状となるよう塑性変形によって増肉される。
次いで、図4の矢印X2に示すように、第1押圧機4aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを縮ませて支持体62を金属プレート10の径方向外側に移動させた後、図5の矢印X3に示すように、図示しない昇降機構によって第1押圧機4aを上昇させる。
その後、図5の矢印X4に示すように、第1押圧機4aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを伸ばして支持体62を金属プレート10の径方向内側に移動させる。すると、上記第1回転治具2の下側の回転ローラ61が金属プレート10の回転動作に伴って回転しながら下側の回転ローラ61の凹状溝61aが金属プレート10の加工予定部10aを押圧し、当該加工予定部10aは、下側の回転ローラ61の凹状溝61aに対応する形状となるよう塑性変形によって増肉される。
そして、第1押圧機4aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを縮ませて支持体62を金属プレート10の径方向外側に移動させるとともに加熱機3の各本体部3aを金属プレート10の径方向外側に移動させた後、第1増肉工程11aによって増肉加工された金属プレート10を図示しない搬送機によって第2増肉工程11bにまで搬送し、その後、第2増肉工程11bに投入する。すると、図6に示すように、第2回転治具7の駆動軸54の上端側に金属プレート10の位置決め用孔10bが嵌合するとともに、第2回転治具7の第1及び第2型51,52が上記金属プレート10を上下方向両側から挟持して当該金属プレート10を固定する。このとき、上記金属プレート10の外周部分は、上記金型5からはみ出て加工予定部10aとなる。
次に、第2回転治具7は、上記金属プレート10を図示しない駆動モータの駆動によって回転軸心C1周りに回転させる。
しかる後、加熱機8の各本体部3aを金属プレート10の径方向内側に移動させるとともに、金属プレート10の加工予定部10aの外側領域Z2を加熱機8によって約500度前後まで加熱し、且つ、金属プレート10の加工予定部10aにおける内側領域Z1を水吐出機13によって冷却しながら、図6の矢印X5方向に示すように、第3押圧機9aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを伸ばして支持体62を金属プレート10の径方向内側に移動させる。すると、図7に示すように、上記第2回転治具7の上側の回転ローラ61が金属プレート10の回転動作に伴って回転しながら上側の回転ローラ61の凹状溝61aが金属プレート10の加工予定部10aを押圧し、当該加工予定部10aは、上側の回転ローラ61の凹状溝61aに対応する形状となるよう塑性変形によって増肉される。
次いで、図7の矢印X6に示すように、第3押圧機9aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを縮ませて支持体62を金属プレート10の径方向外側に移動させた後、図8の矢印X7に示すように、図示しない昇降機構によって第3押圧機9aを上昇させる。
その後、図8の矢印X8に示すように、第3押圧機9aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを伸ばして支持体62を金属プレート10の径方向内側に移動させる。すると、上記第2回転治具7の下側の回転ローラ61が金属プレート10の回転動作に伴って回転しながら下側の回転ローラ61の凹状溝61aが金属プレート10の加工予定部10aを押圧し、当該加工予定部10aは、下側の回転ローラ61の凹状溝61aに対応する形状となるよう塑性変形によって増肉される。
そして、第3押圧機9aの油圧シリンダ63を縮ませて支持体62を金属プレート10の径方向外側に移動させるとともに加熱機8の本体部3aを金属プレート10の径方向外側に移動させた後、第2増肉工程11bによって増肉加工された金属プレート10を図示しない搬送機によって次工程へ搬送する。
尚、本発明の実施形態では、第1増肉工程11aの第2押圧機4bと第2増肉工程11bの第4押圧機9bとを使用せずに増肉加工を行ったが、第2押圧機4b及び第4押圧機9bを使用して増肉加工を行えば増肉加工を最大8回に分けて行うことができる。
以上より、本発明の実施形態によると、増肉加工の際、金属プレート10における加工予定部10aの内側領域Z1が冷却されるので、加熱機3,8によって加熱される加工予定部10aの外側領域Z2の熱によって加工予定部10aの内側領域Z1に対して焼き戻しが施される。したがって、金属プレート10における加工予定部10aの内側領域Z1が硬くなるので、回転ローラ61で金属プレート10の加工予定部10aを当該金属プレート10の径方向に押圧しても金属プレート10における加工予定部10aの内側領域Z1が座屈せず、金属プレート10の厚みを薄くしても、当該金属プレート10の加工予定部10aを必要な厚みとなるよう加工することができる。
また、高周波誘導加熱によって金属プレート10における加工予定部10aの外側領域Z2を加熱するので、金属プレート10の加工予定部10aの外側領域Z2だけが局所的に短い時間で加熱される。したがって、金属プレート10における増肉加工を行う加工予定部10aの外側領域Z2だけを効率良く加熱することができる。
さらに、水吐出機12によって金属プレート10の加工予定部10aの内側領域Z1を冷却するので、金属プレート10における加工予定部10aの内側領域Z1を簡単な機構で急冷させることができ、低コストな増肉加工装置1にできる。
そして、第1〜第4押圧機4a,4b,9a,9bを昇降させることができるので、金属プレート10に対する増肉加工する回転ローラ61を切り替えることにより、増肉加工時における増肉のさせ方を変更することができる。また、回転ローラ61が第1及び第2回転治具2,7の回転軸心C1方向に並設され、しかも、増肉加工する回転ローラ61を切り替える際、第1及び第2回転治具2,7及び回転ローラ61の少なくとも一方は第1及び第2回転治具2,7の回転軸心C1方向に移動するので、回転ローラ61の切り替え時の移動距離を少なくして生産効率を高めることができるとともに、増肉加工装置1全体を第1及び第2回転治具2,7の回転軸心C1方向と交差する方向にコンパクトにできる。
尚、本発明の実施形態では、高周波誘導加熱によって金属プレート10の加工予定部10aを加熱しているが、その他の加熱手段で加熱してもよい。
また、本発明の実施形態では、加熱機3,8で金属プレート10における加工予定部10aの外側領域Z2を加熱しながら、増肉加工を行っているが、加熱機3,8で金属プレート10における加工予定部10aの外側領域Z2を加熱した後、加熱機3,8による加熱動作を止めた状態で増肉加工を行ってもよい。つまり、増肉加工の際、加工予定部10aの外側領域Z2の温度が上昇している状態であればよい。
また、本発明の実施形態では、第1及び第2回転治具2,7に対して第1及び第3押圧機4a,9aを移動させることにより増肉加工を行っているが、反対に、第1及び第3押圧機4a,9aに対して第1及び第3押圧機4a,9aを移動させることにより増肉加工を行ってもよい。
また、本発明の実施形態では、増肉加工を行う回転ローラ61を切り替える際、第1及び第2回転治具2,7に対して第1及び第3押圧機4a,9aを昇降させているが、反対に、第1及び第3押圧機4a,9aに対して第1及び第2回転治具2,7を昇降させてもよい。
また、本発明の実施形態では、第1〜第4押圧機4a,4b,9a,9bにそれぞれ2つの回転ローラ61が設けられているが、これに限らず、例えば、第1〜第4押圧機4a,4b,9a,9bにそれぞれ3つ以上の回転ローラ61を設けてもよい。
また、本発明の実施形態では、加熱機3,8によって金属プレート10における加工予定部10aの外側領域Z2を約500度に加熱するとともに、水吐出機12,13によって金属プレート10における加工予定部10aの内側領域Z1を冷却して、加工予定部10aの内側領域Z1に焼き戻しを施すようにしているが、これに限らず、加熱機3,8によって金属プレート10における加工予定部10aの外側領域Z2を約500度以上に加熱するとともに、水吐出機12,13によって金属プレート10における加工予定部10aの内側領域Z1を冷却して、加工予定部10aの内側領域Z1に焼き入れを施すようにしてもよい。尚、加熱機3,8によって加熱する加工予定部10aの外側領域Z2は、加工予定部10a全体の約1/3の領域となるようにするのが好ましい。
また、本発明の実施形態では、加工予定部10aの内側領域Z1に水を吐出して当該内側領域Z1を冷却するようにしているが、例えば、金属板や金属管等を内側領域Z1に接触させて当該内側領域Z1を冷却するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態の水吐出機12,13から吐出する水を噴霧状の水にしてもよい。
本発明は、例えば、車両用ドライブプレートを製造する過程において円盤状金属プレートの増肉加工を行う装置に適している。
1 増肉加工装置
2 第1回転治具
3 加熱機(加熱手段)
5 金型
10 金属プレート
10a 加工予定部
12,13 水吐出機(冷却手段)
51 第1型
52 第2型
51a 第1冷却通路
52a 第2冷却通路
53 循環ポンプ
61 回転ローラ
61a 凹状溝
C1,C2 回転軸心
Z1 内側領域
Z2 外側領域

Claims (4)

  1. 円盤状金属プレートをその外周部分がはみ出して加工予定部となるように固定する金型を有し、上記金属プレートを上記金型で固定した状態で上記金属プレートの中心軸周りに回転させる回転治具と、
    外周縁に沿って延び、且つ、径方向外側に開放する凹状溝を有し、回転軸心が上記回転治具の回転軸心と同方向に向く回転ローラと、
    上記金属プレートの上記加工予定部における外側領域を加熱する加熱手段と、
    上記金属プレートの上記加工予定部における内側領域を冷却する冷却手段とを備え、
    上記加熱手段により上記加工予定部の外側領域が加熱された状態において、上記冷却手段により上記加工予定部の内側領域を冷却し、且つ、上記金属プレートを上記回転治具で回転させながら上記回転治具及び上記回転ローラの少なくとも一方を上記金属プレートの径方向に移動させることにより、上記回転ローラが上記金属プレートの回転動作に伴って回転しながら当該金属プレートの上記加工予定部を上記凹状溝で押圧して当該凹状溝に対応する形状になるよう塑性変形によって増肉させることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  2. 請求項1に記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記加熱手段は、高周波誘導加熱機であることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  3. 請求項1又は2に記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記冷却手段は、上記加工予定部の内側領域に対して水を吐出する水吐出機であることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記回転ローラは、上記回転治具の回転軸心方向に離間して複数設けられ、
    上記回転治具は、当該回転治具及び上記複数の回転ローラの少なくとも一方を上記回転治具の回転軸心方向に移動させることにより、上記金型に固定された上記金属プレートの外周部分を押圧する回転ローラが切り替わるようになっていることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
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