JP2017192962A - 円盤状金属プレートの増肉加工装置 - Google Patents

円盤状金属プレートの増肉加工装置 Download PDF

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泰之 森田
Yasuyuki Morita
泰之 森田
勲 河崎
Isao Kawasaki
勲 河崎
俊治 青木
Shunji Aoki
俊治 青木
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Abstract

【課題】円盤状金属プレートの外周縁部を効率良く増肉加工できる増肉加工装置を提供する。
【解決手段】円盤状金属プレート10の外周縁部を加熱する加熱コイル31を有する高周波誘導加熱機3を備える。金属プレート10の外周縁部が塑性変形により増肉されるように回転ローラ61を第1回転治具2に固定された金属プレート10の径方向に移動させて凹状溝61aを加熱状態の金属プレート10の外周縁部に押圧させる。凹状溝61aで金属プレート10の外周縁部を押圧する際、塑性変形によって次第に位置が変わる金属プレート10の外周縁部に対応するよう加熱コイル31を連続的に移動させるスライドテーブル33を有す。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、車両用ドライブプレートを製造する過程において円盤状金属プレートの増肉加工を行う装置に関する。
従来より、車両用ドライブプレートを製造する際、円盤状金属プレートの外周部分を増肉加工する工程があり、例えば、特許文献1に開示されている増肉加工装置は、円盤状金属プレートをその中心軸周りに回転させる回転治具を備え、該回転治具の側方には、回転ローラと加熱装置とがそれぞれ設けられている。上記回転ローラは、外周縁部に沿って延び、且つ、径方向外側に開放する凹状溝を有し、その回転軸心は、上記回転治具の回転軸心方向と同方向に向いている。一方、上記加熱装置は、上記回転治具に固定された金属プレートの外周縁部に対応する断面略C字状の加熱コイルを有し、当該加熱コイルによって上記金属プレートの外周縁部を加熱できるようになっている。そして、上記加熱コイルにより上記金属プレートの外周縁部を加熱するとともに、上記金属プレートを上記回転治具で回転させながら上記回転ローラを金属プレートの径方向に移動させることにより、上記回転ローラが上記金属プレートの回転動作に伴って回転しながら上記凹状溝で上記金属プレートの外周縁部を押圧して上記凹状溝に対応する形状になるよう塑性変形させている。
特開2008−73702号公報
しかし、特許文献1の増肉加工装置では、回転治具に対する加熱コイルの位置が固定されているので、増肉加工の際、塑性変形によって次第に金属プレートの外周縁部の位置が変わっていくと、金属プレートの外周縁部と加熱コイルとの間の位置関係が徐々にずれていってしまう。したがって、金属プレートの外周縁部における加熱温度が次第に低くなってしまい、回転ローラに加わる負荷が次第に高くなって効率良く加工できなくなるおそれがある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属プレートの外周縁部を効率良く増肉加工できる増肉加工装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、増肉加工の際、金属プレートの外周縁部を加熱する加熱部分を移動させるようにしたことを特徴とする。
すなわち、第1の発明では、円盤状金属プレートをその中心軸周りに回転させる回転治具と、外周縁部に沿って延び、且つ、径方向外側に開放する凹状溝を有し、回転軸心が上記回転治具の回転軸心と同方向に向く回転ローラと、上記金属プレートの外周縁部を加熱する加熱部を有する加熱手段と、上記金属プレートの外周縁部が塑性変形により増肉されるように上記回転治具及び上記回転ローラの少なくとも一方を上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向に移動させて上記凹状溝を加熱状態の上記金属プレートの外周縁部に押圧させる押圧手段と、上記凹状溝が上記金属プレートの外周縁部を押圧する際、塑性変形によって次第に位置が変わる上記金属プレートの外周縁部に対応するよう上記加熱部を連続的に移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記加熱手段は、上記加熱部としての加熱コイルを有する高周波誘導加熱機であることを特徴とする。
第3の発明では、第2の発明において、上記移動手段は、上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向外側の位置となるように上記加熱コイルが取り付けられ、且つ、上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向にスライド移動可能なサーボモータ制御のスライド手段と、塑性変形によって次第に位置が変わる上記金属プレートの外周縁部に対して上記加熱コイルが予め決められた所定の距離だけ離れた位置を維持するよう上記スライド手段に作動信号を出力して上記加熱コイルをスライド移動させる制御手段とで構成されていることを特徴とする。
第4の発明では、第2又は第3の発明において、上記加熱コイルは、上記回転治具に固定された上記金属プレートの外周縁部に対向する位置に設けられ、且つ、上記金属プレートの外周縁部に沿って延びる湾曲部と、該湾曲部の両端部分から上記回転治具の反対側に延びる一対の延出部とを有していることを特徴とする。
第5の発明では、第2から第4のいずれか1つの発明において、上記加熱コイルは、上記回転ローラにおける上記回転治具の回転方向上流側に接近配置されていることを特徴とする。
第6の発明では、第1の発明において、上記加熱手段は、上記加熱部としてのレーザ光を発生させるレーザ本体及び該レーザ本体で発生させたレーザ光を上記回転治具に固定された上記金属プレートの外周縁部に向かって照射する加工ヘッドを有するレーザ光照射機であることを特徴とする。
第7の発明では、第6の発明において、上記移動手段は、上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向外側の位置となるように上記加工ヘッドが取り付けられ、且つ、上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向にスライド移動可能なサーボモータ制御のスライド手段と、塑性変形によって次第に位置が変わる上記金属プレートの外周縁部に対して照射されるレーザ光のスポット径が略同じとなるよう上記スライド手段に作動信号を出力して上記加工ヘッドをスライド移動させる制御手段とで構成されていることを特徴とする。
第8の発明では、第6の発明において、上記移動手段は、上記加工ヘッドの内部に設けられ、上記レーザ本体で発生させたレーザ光を上記回転治具に固定された上記金属プレートの外周縁部に向かって反射させるミラーと、該ミラーの傾斜角度を変更する角度変更手段と、塑性変形によって次第に位置が変わる上記金属プレートの外周縁部に対して照射される上記レーザ光のスポット径が略同じとなるよう上記角度変更手段に作動信号を出力してレーザ光の照射位置を移動させる制御手段とで構成されていることを特徴とする。
第1の発明では、増肉加工の際、金属プレートの増肉部分と加熱部との間の位置関係が常に同じになるので、金属プレートの外周縁部における加熱温度を増肉加工時において略一定の状態に維持できるようになり、塑性加工中の回転ローラに加わる負荷を略一定にして金属プレートの外周部分を精度良く増肉加工することができる。
第2の発明では、高周波誘導加熱によって金属プレートの外周縁部を加熱するので、金属プレートの外周縁部だけが局所的に短い時間で加熱される。したがって、金属プレートの増肉加工を行う外周縁部だけを効率良く加熱することができる。
第3の発明では、増肉加工の際、次第に位置が変わる金属プレートの外周縁部に対して加熱コイルの位置を所定の距離離れた状態で正確に位置決めできるようになるので、増肉加工中の金属プレートの外周縁部の加熱温度を確実に一定にすることができる。
第4の発明では、金属プレートの外周縁部における表面側及び裏面側に加熱コイルが位置しなくなるので、金属プレートを回転治具に取り付けるか、又は、回転治具から取り外す際に加熱コイルが邪魔にならず、金属プレートの回転治具への取り付け・取り外し作業を簡単に行うことができる。
第5の発明では、金属プレートの外周縁部を加熱した直後に当該金属プレートの外周縁部の増肉加工を行うようになるので、増肉加工時において金属プレートの外周縁部に対して加える熱量が必要最小限の熱量となり、無駄なエネルギの消費を防止できる。
第6の発明では、金属プレートの外周縁部のみが局所的に加熱され、金属プレートの外周縁部を除く部分は軟化しないので、凹状溝で金属プレートの外周部分を当該金属プレートの径方向に押圧しても金属プレートの外周縁部を除く部分が座屈せず、金属プレートの外周縁部だけを必要な厚みとなるよう確実に加工することができる。また、加工ヘッドと回転治具に固定された金属プレートとの間の距離を広くすることができるので、設備の設計の際の制約を減らすことができる。
第7の発明では、増肉加工の際、次第に位置が変わる金属プレートの外周縁部に対してレーザ光の照射位置を正確に位置決めできるようになるので、増肉加工中の金属プレートの外周縁部における加熱温度を確実に一定にすることができる。
第8の発明では、ミラーの小さな動作によってレーザ光の照射位置を大きく移動させることが可能になるので、増肉加工により次第に位置が変わる金属プレートの外周縁部に対してレーザ光の照射位置を瞬時に追従させることができる。
本発明の実施形態1に係る増肉加工装置の平面図である。 図1のII−II線における断面図である。 図1のIII−III線における断面図である。 図3の後、増肉加工を行っている途中の図である。 図4の後、回転ローラを切り替えて増肉加工を行っている途中の図である。 図1のVI−VI線における断面図である。 図6の後、増肉加工を行っている途中の図である。 図7の後、回転ローラを切り替えて増肉加工を行っている途中の図である。 本発明の実施形態2に係る図2相当図である。 本発明の実施形態3に係る図2相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る増肉加工装置1を示す。該増肉加工装置1は、車両用ドライブプレート(図示せず)の製造ラインに設置され、円盤状の金属プレート10の外周縁部を増肉加工するためのものであり、上記金属プレート10の搬送通路R1に沿って第1及び第2増肉工程11a,11bが並設されている。
上記金属プレート10は、板厚が約2.3mmからなる鋼板から形成され、その中央位置には、位置決め用孔10bが形成されている。
上記第1増肉工程11aは、上記金属プレート10を固定した状態で上下に延びる回転軸心C1周りに回転させる第1回転治具2を備えている。
該第1回転治具2は、図2及び図3に示すように、上記金属プレート10を固定する金型5を備え、該金型5は、厚みを有する円盤状の第1及び第2型51,52を有している。
上記第1型51の内部には、冷却水の通路となる第1冷却通路51aが形成され、上記第1型51の下面中央には、幅広の段差部51bが形成されている。
一方、上記第2型52の内部には、冷却水の通路となる第2冷却通路52aが形成されている。
そして、上記第1及び第2冷却通路51a,52aには、当該第1及び第2冷却通路51a,52aに冷却水を循環させる循環ポンプ53が接続されている。
また、上記第2型52の中心には、図示しない駆動モータに連結された上下に延びる駆動軸54が回転一体に設けられ、該駆動軸54の上端側は、第2型52の上面から飛び出すとともに上記金属プレート10の位置決め用孔10bに嵌合可能となっている。
そして、第1及び第2型51,52は、上記金属プレート10における外周部分がはみ出すように当該外周部分を除く金属プレート10の領域を上下方向(金属プレート10の中心軸方向)両側から挟持するようになっていて、上記第1回転治具2は、上記金属プレート10を上記金型5で固定した状態で図示しない駆動モータの駆動によってその中心軸周りに回転させるようになっている。
上記第1回転治具2の周囲には、対象物を非接触で自己発熱させる高周波誘導加熱機3(加熱手段)が配設されている。
該加熱機3は、図1及び図2に示すように、上記金型5における搬送通路R1が延びる方向の両側に設けられた一対の加熱コイル31(加熱部)と、該各加熱コイル31に接続された電源部32とを備えている。
上記加熱コイル31は、内部に冷却水W1が流れる中空線材であり、平面視で円弧状をなす湾曲部31aと、該湾曲部31aの両端部分から上記第1回転治具2の反対側に延びる一対の延出部31bとを有している。
上記湾曲部31aは、上記第1回転治具2に固定された金属プレート10の外周縁部に対向する位置に設けられ、且つ、当該金属プレート10の外周縁部に沿って延びており、上記第1回転治具2に固定された状態の金属プレート10の外周縁部を加熱できるようになっている。
上記加熱コイル31は、上記金属プレート10の搬送通路R1に沿ってスライド移動可能なサーボモータ制御のスライドテーブル33(スライド手段)の上に取り付けられている。
すなわち、上記スライドテーブル33は、上記第1回転治具2に固定された金属プレート10の径方向にスライド移動可能となっていて、上記加熱コイル31の湾曲部31aは、上記金属プレート10の径方向外側に位置している。
上記第1回転治具2における搬送通路R1と直交する方向の両側には、図1に示すように、第1及び第2押圧機4a,4bが設けられている。
すなわち、上記各加熱コイル31は、上記第1及び第2押圧機4a,4bにおける第1回転治具2の回転方向上流側にそれぞれ接近配置されている。
上記第1押圧機4aは、図1及び図3に示すように、回転軸心C2が上記第1回転治具2の回転軸心C1と同方向に向く略円盤状の回転ローラ61と、該回転ローラ61を支軸62aによって回転可能に支持する支持体62と、ピストンロッド63aが上記支持体62に連結された油圧シリンダ63(押圧手段)とを備え、図示しない昇降機構によって回転軸心C1方向に移動可能となっている。
上記回転ローラ61は、図3乃至図5に示すように、外周縁部に沿って延び、且つ、径方向外側に開放する凹状溝61aを有し、上記回転軸心C1の回転軸心方向に離間して2つ設けられている。
上記第1押圧機4aの下側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aは、上側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aに比べて上下方向の幅が広く、且つ、水平方向の幅が狭くなっていて、その断面形状は略U字状をなしている。
上記油圧シリンダ63は、サーボモータ制御によって上記ピストンロッド63aを伸縮させることにより、上記金型5に固定された金属プレート10の径方向に回転ローラ61を移動させるようになっている。
また、上記第1押圧機4aを回転軸心C1方向に移動させることにより、上記金型5に固定された金属プレート10の外周縁部を押圧する回転ローラ61が切り替わるようになっている。
上記第1回転治具2、上記加熱機3、上記スライドテーブル33、上記第1押圧機4a及び上記第2押圧機4bには、制御部12(制御手段)が接続され、該制御部12は、上記第1回転治具2、上記加熱機3、上記スライドテーブル33、上記第1押圧機4a及び上記第2押圧機4bに作動信号を出力するようになっている。
上記制御部12は、上記加熱機3に作動信号を出力して上記金属プレート10の外周縁部を加熱させるようになっている。
また、上記制御部12は、上記第1回転治具2及び上記第1押圧機4aに作動信号を出力して上記金属プレート10を上記第1回転治具2で回転させながら上記回転ローラ61を油圧シリンダ63によって上記金属プレート10の径方向内側に移動させることにより、図4及び図5に示すように、上記金属プレート10の外周縁部を凹状溝61aで押圧して上記金属プレート10の外周縁部が上記凹状溝61aに対応する形状となるよう塑性変形により増肉させるようになっている。
さらに、上記制御部12は、上記凹状溝61aにより上記金属プレート10の外周縁部を押圧する際、上記スライドテーブル33に作動信号を出力して塑性変形によって次第に位置が変わる金属プレート10の外周縁部に対応するよう加熱コイル31を連続的に移動させるようになっている。
すなわち、上記スライドテーブル33と上記制御部12とで本発明の移動手段13が構成され、上記制御部12は、上記スライドテーブル33に作動信号を出力して上記加熱コイル31が上記金属プレート10の外周縁部から予め決められた所定の距離L1だけ離れた位置を維持するよう上記加熱コイル31をスライド移動させるようになっている。
尚、第2押圧機4bは、平面視で搬送通路R1を境にして第1押圧機4aと対称に配置されている点が第1押圧機4aと異なるだけで、各構成及び制御部12に制御される点については第1押圧機4aと同じであるので、第1押圧機4aと同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
上記第2増肉工程11bは、上記第1増肉工程11aにおいてその外周部分が増肉加工された上記金属プレート10をさらに増肉加工するようになっていて、第2回転治具7、加熱機8(加熱手段)、第3及び第4押圧機9a,9bを有している。
上記第2回転治具7は、金型5の径D2が上記第1回転治具2の金型5の径D1より短い点を除いて第1回転治具2と同じ構造をしているので、第1回転治具2と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
また、加熱機8は、上記加熱機3と同一の構造をしているので当該加熱機3と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
さらに、第3押圧機9aは、各回転ローラ61の凹状溝61aの形状が上記第1及び第2押圧機4a,4bの各回転ローラ61における凹状溝61aの形状と異なる点を除いて第1及び第2押圧機4a,4bと同じ構造をしているので、第1及び第2押圧機4a,4bと同一の符号を付す。
上記第3押圧機9aの上側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aは、図6乃至図8に示すように、上記第1及び第2押圧機4a,4bの下側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aに比べて上下方向の幅が広く、且つ、水平方向の幅が狭くなっていて、その断面形状は略U字状をなしている。
また、上記第3押圧機9aの下側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aは、図6乃至図8に示すように、上記第3押圧機9aの上側に位置する回転ローラ61の凹状溝61aに比べて上下方向の幅が広く、且つ、水平方向の幅が狭くなっていて、その断面形状は略矩形状をなしている。
尚、第4押圧機9bは、平面視で搬送通路R1を境にして第3押圧機9aと対称に配置されている点が第3押圧機9aと異なるだけで、各構成及び制御部12に制御されている点については第3押圧機9aと同じであるので、第3押圧機9aと同一の符号を付し、以下、詳細な説明は省略する。
次に、上記増肉加工装置1の増肉加工作業について説明する。
まず、前工程において円盤状に加工された金属プレート10を搬送通路R1に沿って図示しない搬送機によって搬送した後、第1増肉工程11aに投入する。すると、図3に示すように、第1回転治具2の駆動軸54の上端側に金属プレート10の位置決め用孔10bが嵌合する。その後、第1及び第2型51,52が上記金属プレート10を上下方向両側から挟持して当該金属プレート10を固定する。このとき、上記金属プレート10の外周部分が上記金型5からはみ出る。
次に、制御部12が第1回転治具2に作動信号を出力することにより、図示しない駆動モータの駆動によって上記金属プレート10が回転軸心C1周りに回転する。
しかる後、制御部12が加熱コイル31に作動信号を出力することにより金属プレート10の外周縁部が加熱コイル31によって約500度前後まで加熱されるとともに、制御部12が第1押圧機4aに作動信号を出力することにより、図3の矢印X1に示すように、第1押圧機4aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを伸ばして支持体62を金属プレート10の径方向内側に移動させる。すると、図4に示すように、上記第1回転治具2の上側の回転ローラ61における凹状溝61aが金属プレート10の外周縁部を押圧し、これにより、当該金属プレート10の外周縁部が上側の回転ローラ61の凹状溝61aに対応する形状に塑性変形して増肉される。
このとき、制御部12は、第1押圧機4aにおける第1回転治具2の回転方向上流側に接近配置されたスライドテーブル33に作動信号を出力し、当該スライドテーブル33に固定された上記加熱コイル31が上記金属プレート10の外周縁部から予め決められた所定の距離L1だけ離れた位置を維持するよう上記加熱コイル31をスライド移動させる。
次いで、制御部12が第1押圧機4aに作動信号を出力することにより、図4の矢印X2に示すように、第1押圧機4aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを縮ませて支持体62を金属プレート10の径方向外側に移動させた後、図5の矢印X3に示すように、図示しない昇降機構によって第1押圧機4aを上昇させる。
その後、制御部12が第1押圧機4aに作動信号を出力することにより、図5の矢印X4に示すように、第1押圧機4aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを伸ばして支持体62を金属プレート10の径方向内側に移動させる。すると、上記第1回転治具2の下側の回転ローラ61における凹状溝61aが金属プレート10の外周縁部を押圧し、これにより、当該金属プレート10の外周縁部が下側の回転ローラ61の凹状溝61aに対応する形状に塑性変形して増肉される。
そして、制御部12が第1押圧機4aに作動信号を出力することにより、第1押圧機4aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを縮ませて支持体62を金属プレート10の径方向外側に移動させた後、第1増肉工程11aによって増肉加工された金属プレート10を図示しない搬送機によって第2増肉工程11bにまで搬送し、その後、第2増肉工程11bに投入する。すると、図6に示すように、第2回転治具7の駆動軸54の上端側に金属プレート10の位置決め用孔10bが嵌合するとともに、第2回転治具7の第1及び第2型51,52が上記金属プレート10を上下方向両側から挟持して当該金属プレート10を固定する。このとき、上記金属プレート10の外周部分が上記金型5からはみ出る。
次に、制御部12が第2回転治具7に作動信号を出力することにより、図示しない駆動モータの駆動によって上記金属プレート10が回転軸心C1周りに回転する。
しかる後、制御部12が加熱コイル31に作動信号を出力することにより金属プレート10の外周縁部を加熱コイル31によって約500度前後まで加熱するとともに、制御部12が第3押圧機9aに作動信号を出力することにより、図6の矢印X5方向に示すように、第3押圧機9aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを伸ばして支持体62を金属プレート10の径方向内側に移動させる。すると、図7に示すように、上記第2回転治具7の上側の回転ローラ61における凹状溝61aが金属プレート10の外周縁部を押圧し、これにより、当該金属プレート10の外周縁部が上側の回転ローラ61の凹状溝61aに対応する形状に塑性変形して増肉される。
このとき、制御部12は、第3押圧機9aにおける第2回転治具7の回転方向上流側に接近配置されたスライドテーブル33に作動信号を出力し、当該スライドテーブル33に取り付けられた上記加熱コイル31が上記金属プレート10の外周縁部から予め決められた所定の距離L1だけ離れた位置を維持するよう上記加熱コイル31の位置をスライド移動させる。
次いで、制御部12が第3押圧機9aに作動信号を出力することにより、図7の矢印X6に示すように、第3押圧機9aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを縮ませて支持体62を金属プレート10の径方向外側に移動させた後、図8の矢印X7に示すように、図示しない昇降機構によって第3押圧機9aを上昇させる。
その後、制御部12が第3押圧機9aに作動信号を出力することにより、図8の矢印X8に示すように、第3押圧機9aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを伸ばして支持体62を金属プレート10の径方向内側に移動させる。すると、上記第2回転治具7の下側の回転ローラ61における凹状溝61aが金属プレート10の外周縁部を押圧し、これにより、当該金属プレート10の外周縁部が下側の回転ローラ61の凹状溝61aに対応する形状に塑性変形して増肉される。
そして、制御部12が第3押圧機9aに作動信号を出力することにより、第3押圧機9aにおける油圧シリンダ63のピストンロッド63aを縮ませて支持体62を金属プレート10の径方向外側に移動させた後、第2増肉工程11bによって増肉加工された金属プレート10が図示しない搬送機によって次工程へ搬送される。
尚、本発明の実施形態1では、第1増肉工程11aの第2押圧機4bと第2増肉工程11bの第4押圧機9bとを使用せずに増肉加工を行ったが、第2押圧機4b及び第4押圧機9bを使用して増肉加工を行えば増肉加工を最大8回に分けて行うことができる。
以上より、本発明の実施形態1によると、増肉加工の際、金属プレート10の増肉部分と加熱コイル31との間の位置関係が常に同じになるので、金属プレート10の外周縁部における加熱温度を増肉加工時において略一定の状態に維持できるようになり、塑性加工中の回転ローラ61に加わる負荷を略一定にして金属プレート10の外周部分を精度良く増肉加工することができる。
また、高周波誘導加熱によって金属プレート10の外周縁部を加熱するので、金属プレート10の外周縁部だけが局所的に短い時間で加熱される。したがって、金属プレート10の増肉加工を行う外周縁部だけを効率良く加熱することができる。
また、加熱コイル31の位置をサーボモータ制御のスライドテーブル33で変更するので、増肉加工の際、次第に位置が変わる金属プレート10の外周縁部に対して加熱コイル31の位置を所定の距離L1離れた状態で正確に位置決めできるようになる。したがって、増肉加工中の金属プレート10の外周縁部における加熱温度を確実に一定にすることができる。
また、加熱コイル31の湾曲部31aは、第1回転治具2又は第2回転治具7に取り付けられた金属プレート10の外周縁部に対向する位置にそれぞれ設けられ、且つ、当該金属プレート10の外周縁部に沿って延びているので、金属プレートの外周縁部における表面側及び裏面側に加熱コイル31が位置しなくなり、金属プレート10を第1回転治具2又は第2回転治具7に取り付けるか、又は、第1回転治具2又は第2回転治具7から取り外す際に加熱コイル31が邪魔にならず、金属プレート10の第1回転治具2又は第2回転治具7への取り付け・取り外し作業を簡単にできる。
また、各加熱コイル31は、上記第1及び第2押圧機4a,4bにおける第1回転治具2の回転方向上流側、及び、上記第3及び第4押圧機9a,9bにおける第2回転治具7の回転方向上流側にそれぞれ接近配置されているので、金属プレート10の外周縁部を加熱した直後に当該金属プレート10の外周縁部の増肉加工を行うようになる。したがって、増肉加工時において金属プレート10の外周縁部に対して加える熱量が必要最小限の熱量となり、無駄なエネルギの消費を防止できる。
《発明の実施形態2》
図9は、本発明の実施形態2に係る増肉加工装置1の第1回転治具2の概略断面図である。この実施形態2では、金属プレート10の外周縁部を加熱する構造が実施形態1と異なっているだけで、その他は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分のみを詳細に説明する。
実施形態2の第1回転治具2の周囲には、レーザ光14a(加熱部)を発生させるレーザ本体14bを有するレーザ光照射機14(加熱手段)が配設されている。
該レーザ光照射機14は、上記第1回転治具2における搬送通路R1が延びる方向の一方側に位置する加工ヘッド14cを備え、該加工ヘッド14cは、上記第1回転治具2に固定された上記金属プレート10の径方向外側の位置となるように各スライドテーブル33に取り付けられている。
すなわち、上記加工ヘッド14cは、上記第1回転治具2に固定された金属プレート10の外周縁部に対向するように配置され、上記レーザ本体14bで発生させたレーザ光14aを上記金属プレート10の外周縁部に向かって水平方向に照射するようになっている。
そして、上記制御部12は、第1押圧機4aの回転ローラ61で金属プレート10の外周縁部を塑性変形させる際、上記スライドテーブル33に作動信号を出力することにより、塑性変形によって次第に位置が変わる金属プレート10の外周縁部に対して照射するレーザ光14aのスポット径が略同じになるよう加工ヘッド14cを連続的に移動させるようになっている。
すなわち、上記制御部12は、上記スライドテーブル33に作動信号を出力して上記加工ヘッド14cが上記金属プレート10の外周縁部から予め決められた所定の距離L2だけ離れた状態を維持するよう上記加工ヘッド14cを移動させるようになっている。
尚、上記加工ヘッド14cは、上記第2回転治具7における搬送通路R1が延びる方向の一方側にも設けられ、第2回転治具7に固定された金属プレート10の外周縁部を加熱できるようになっている。
また、実施形態2に係る増肉加工装置1の増肉加工作業は、実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、本発明の実施形態2によると、金属プレート10の外周縁部をレーザ光14aで加熱しているので、金属プレート10の外周縁部のみが局所的に加熱され、金属プレート10の外周縁部を除く部分は軟化しない。したがって、凹状溝61aで金属プレート10の外周部分を当該金属プレート10の径方向に押圧しても金属プレート10の外周縁部を除く部分が座屈せず、金属プレート10の外周縁部だけを必要な厚みとなるよう確実に加工することができる。また、加工ヘッド14cと第1回転治具2又は第2回転治具7に固定された金属プレート10との間の距離を広くすることができるので、設備の設計の際の制約を減らすことができる。
また、増肉加工の際、次第に位置が変わる金属プレート10の外周縁部に対してレーザ光14aの照射位置を正確に位置決めできるようになるので、増肉加工時において金属プレート10の外周縁部における加熱温度を確実に一定にすることができる。
《発明の実施形態3》
図10は、本発明の実施形態3に係る増肉加工装置1の第1回転治具2の概略断面図である。この実施形態3では、スライドテーブル33が無く、さらには、加工ヘッド14cの構造及び位置が実施形態2と異なっているだけで、その他は実施形態2と同じであるため、以下、実施形態2と異なる部分のみを詳細に説明する。
実施形態3の加工ヘッド14cは、第1回転治具2に固定された金属プレート10における外周縁部の上方に配置されている。
上記加工ヘッド14c内部には、上記レーザ本体14bで発生させたレーザ光14aを第1回転治具2に固定された金属プレート10の外周縁部に向かって反射させるミラー14dが設けられ、該ミラー14dは、サーボモータ14e(角度変更手段)の回転動作により傾斜角度を変更可能となっている。
そして、上記制御部12は、上記サーボモータ14eに接続され、塑性変形により次第に変化する上記金属プレート10の外周縁部に対して照射されるレーザ光14aのスポット径が略同じとなるよう上記サーボモータ14eに作動信号を出力してレーザ光14aの照射位置を移動させるようになっている。
尚、実施形態3に係る増肉加工装置1の増肉加工作業は、実施形態2と同じであるため詳細な説明は省略する。
以上より、本発明の実施形態3によると、ミラー14dの小さな動作によってレーザ光14aの照射位置を大きく移動させることが可能になるので、増肉加工により次第に位置が変わる金属プレート10の外周縁部に対してレーザ光14aの照射位置を瞬時に追従させることができる。
尚、本発明の実施形態1〜3では、第1及び第2回転治具2,7に対して第1及び第3押圧機4a,9aを移動させることにより増肉加工を行っているが、反対に、第1及び第3押圧機4a,9aに対して第1及び第2回転治具2,7を移動させることにより増肉加工を行ってもよい。
また、本発明の実施形態1〜3では、増肉加工を行う回転ローラ61を切り替える際、第1及び第2回転治具2,7に対して第1及び第3押圧機4a,9aを昇降させているが、反対に、第1及び第3押圧機4a,9aに対して第1及び第2回転治具2,7を昇降させてもよい。
また、本発明の実施形態1〜3では、第1〜第4押圧機4a,4b,9a,9bにそれぞれ2つの回転ローラ61が設けられているが、これに限らず、例えば、第1〜第4押圧機4a,4b,9a,9bにそれぞれ1つか、又は、3つ以上の回転ローラ61を設けてもよい。
また、本発明の実施形態1〜3では、第1増肉工程11aと第2増肉工程11bとが並設されているが、増肉工程は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、本発明の実施形態1〜3では、第1増肉工程11a及び第2増肉工程11bに押圧機がそれぞれ2つずつ設けられているが、各工程に押圧機を1つだけ設けるようにしてもよいし、3つ以上設けるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態1では、加熱コイル31が第1増肉工程11a及び第2増肉工程11bにそれぞれ一対設けられているが、各工程に加熱コイル31を1つだけ設けるようにしてもよいし、3つ以上設けるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態2,3では、加工ヘッド14cが第1増肉工程11a及び第2増肉工程11bにそれぞれ1つずつ設けられているが、各工程に加工ヘッド14cを2つ以上設けるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態1〜3では、加熱コイル31又は加工ヘッド14cが第1増肉工程11a及び第2増肉工程11bの両方に設けられているが、第1増肉工程及び第2増肉工程11bの少なくとも一方に設けられていればよい。
また、本発明の実施形態1〜3では、加熱機3,8やレーザ光照射機14によって金属プレート10の外周縁部を加熱しているが、その他の加熱手段によって金属プレート10の外周縁部を加熱してもよい。
また、本発明の実施形態1〜3では、加熱機3,8やレーザ光照射機14によって金属プレート10の外周縁部を約500度に加熱しているが、これに限らず、加熱機3,8やレーザ光照射機14によって金属プレート10の外周縁部を約500度以上に加熱してもよい。尚、加熱機3,8やレーザ光照射機14によって加熱する金属プレートの領域は、金型5からはみ出している部分における約1/3の領域となるようにするのが好ましい。
また、本発明の実施形態1〜3では、第1型51の下面中央に幅広の段差部51bを形成しているが、この段差部51bの幅は狭いものであってもよく、段差部51bの開口周縁が駆動軸54に接近するような構造であってもよい。
また、本発明の実施形態1〜3では、第1型51及び第2型52の内部に第1冷却通路51a及び第2冷却通路52aが形成されているが、第1型51及び第2型52の内部に冷却通路を設けることは必須ではない。
本発明は、例えば、車両用ドライブプレートを製造する過程において円盤状金属プレートの増肉加工を行う装置に適している。
1 増肉加工装置
2 第1回転治具
3 加熱機(加熱手段)
7 第2回転治具
10 金属プレート
12 制御部(制御手段)
13 移動手段
14 レーザ光照射機(加熱手段)
14a レーザ光(加熱部)
14c 加工ヘッド
14d ミラー
14e サーボモータ(角度変更手段)
31 加熱コイル(加熱部)
31a 湾曲部
31b 延出部
33 スライドテーブル(スライド手段)
61 回転ローラ
61a 凹状溝
63 油圧シリンダ(押圧手段)
C1,C2 回転軸心

Claims (8)

  1. 円盤状金属プレートをその中心軸周りに回転させる回転治具と、
    外周縁部に沿って延び、且つ、径方向外側に開放する凹状溝を有し、回転軸心が上記回転治具の回転軸心と同方向に向く回転ローラと、
    上記金属プレートの外周縁部を加熱する加熱部を有する加熱手段と、
    上記金属プレートの外周縁部が塑性変形により増肉されるように上記回転治具及び上記回転ローラの少なくとも一方を上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向に移動させて上記凹状溝を加熱状態の上記金属プレートの外周縁部に押圧させる押圧手段と、
    上記凹状溝が上記金属プレートの外周縁部を押圧する際、塑性変形によって次第に位置が変わる上記金属プレートの外周縁部に対応するよう上記加熱部を連続的に移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  2. 請求項1に記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記加熱手段は、上記加熱部としての加熱コイルを有する高周波誘導加熱機であることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  3. 請求項2に記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記移動手段は、上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向外側の位置となるように上記加熱コイルが取り付けられ、且つ、上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向にスライド移動可能なサーボモータ制御のスライド手段と、塑性変形によって次第に位置が変わる上記金属プレートの外周縁部に対して上記加熱コイルが予め決められた所定の距離だけ離れた位置を維持するよう上記スライド手段に作動信号を出力して上記加熱コイルをスライド移動させる制御手段とで構成されていることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  4. 請求項2又は3に記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記加熱コイルは、上記回転治具に固定された上記金属プレートの外周縁部に対向する位置に設けられ、且つ、上記金属プレートの外周縁部に沿って延びる湾曲部と、該湾曲部の両端部分から上記回転治具の反対側に延びる一対の延出部とを有していることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1つに記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記加熱コイルは、上記回転ローラにおける上記回転治具の回転方向上流側に接近配置されていることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  6. 請求項1に記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記加熱手段は、上記加熱部としてのレーザ光を発生させるレーザ本体及び該レーザ本体で発生させたレーザ光を上記回転治具に固定された上記金属プレートの外周縁部に向かって照射する加工ヘッドを有するレーザ光照射機であることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  7. 請求項6に記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記移動手段は、上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向外側の位置となるように上記加工ヘッドが取り付けられ、且つ、上記回転治具に固定された上記金属プレートの径方向にスライド移動可能なサーボモータ制御のスライド手段と、塑性変形によって次第に位置が変わる上記金属プレートの外周縁部に対して照射されるレーザ光のスポット径が略同じとなるよう上記スライド手段に作動信号を出力して上記加工ヘッドをスライド移動させる制御手段とで構成されていることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
  8. 請求項6に記載の円盤状金属プレートの増肉加工装置において、
    上記移動手段は、上記加工ヘッドの内部に設けられ、上記レーザ本体で発生させたレーザ光を上記回転治具に固定された上記金属プレートの外周縁部に向かって反射させるミラーと、該ミラーの傾斜角度を変更する角度変更手段と、塑性変形によって次第に位置が変化する上記金属プレートの外周縁部に対して照射される上記レーザ光のスポット径が略同じとなるよう上記角度変更手段に作動信号を出力してレーザ光の照射位置を移動させる制御手段とで構成されていることを特徴とする円盤状金属プレートの増肉加工装置。
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