JP2016221287A - ロッキングを制御するための手動制御部材が設けられた圧力調理器 - Google Patents

ロッキングを制御するための手動制御部材が設けられた圧力調理器 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量、安全であり、製造がすばやく安価でありながら、特に人間工学的なもので、特に、片方の手だけで使用することが容易な新規の調理器具を提案すること。【解決手段】本発明は、圧力をかけて食品を調理するための調理器具であって、容器(2)と、蓋(3)と、バヨネット継手ロッキングシステムとを含む、調理器具(1)において、これは、ロッキングを制御するための制御部材(11)であって、制御部材(11)を動かすることを可能にする機械的結合によって支持体(10)に取り付けられ、制御部材(11)の動きを蓋(3)の枢動に変換するための運動変換デバイスを介して蓋(3)に連結される、制御部材を含み、機械的結合は、制御部材(11)の手動の動きが、中央縦方向軸(X−X’)に対して平行な回転軸(Y−Y’)周りの回転運動によって、および/または並進運動によって形成されるように設計されることを特徴とする、調理器具に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力をかけて食品を調理するための器具の一般的な技術分野に関し、特に調理筺体を形成するように設計された圧力調理器タイプの家庭用器具であって、この調理筺体は、圧力をそれらの中で増大させることを可能にし、それによってそれらの中に含まれた食品を水蒸気下で調理することができる家庭用器具に関する。
本発明は、より詳細には、圧力をかけて食品を調理するための調理器具であって、容器と、容器に関連付けられる蓋であって、容器に対してロックされて圧力を中で増大させることを可能にするのに適した調理筺体を形成するように設計された蓋と、蓋が中央縦方向軸周りで容器に対して枢動されることによって、蓋を容器に対してロックし、ロック解除するように設計されたバヨネット継手ロックシステムとを有する調理器具に関する。
圧力をかけて食品を調理するための特に家庭用の調理器具がよく知られている。これらは一般に金属容器を備え、この金属容器上には、これもまた金属で作製された蓋が、圧力を中で増大させることを可能にすることができる調理筺体を構成するようにして、可撓性環状シールでシール式に装着されるように設計される。蓋は、蓋が容器に対してロックされ、調理筺体が圧力をその中で増大させることを可能にすることができるロックされた構成と、蓋が容器から自由に分離され得るロック解除された構成の間を圧力調理器が行き来することを可能にするロック手段を介して、容器に結合されるように設計される。様々なタイプのロック手段が、従来技術において良く知られている。最も幅広く使用されているシステムの1つは、バヨネット継手を有するロックシステムであり、このシステムは、容器および蓋のランプを実装することに基づき、これらのランプは、蓋が回転された後に相互に摺動当接し、それによって保持性機械的結合をもたらすように設計され、この保持性機械的結合は、容器および蓋が圧力の増大の効果を受けて分かれることを防止する。
蓋ランプは、従来、蓋の環状の下降した縁を局所的に内方向に折重ねることで形成され、一方で容器ランプは、容器の自由上部縁を折重ね、切断することで得られる。
バヨネット継手を有するそのようなロックシステムは、一般に、特にこれは、重量が比較的軽量であり、製造が簡単であり、高信頼性であるため、満足のいくものである。しかし、これはまた、特に実用性および人間工学性に関して特定の大きな欠点に悩まされている。バヨネット継手圧力調理器は、一般に、使用するにはあまり実用的ではなく、その理由は、これらは、蓋を特有の方法で容器上に事前に位置決めすることを必要とし、そのような特有の事前の位置決めは直感的なものではないだけではなく、これらは、場合によっては蓋上に下方向の圧力を及ぼすことを組み合わせて、力を及ぼして蓋を容器に対して所定の方向に回転させることも必要とするためである。そのようなロック操作は、非直感的であるだけでなく、特に蓋と容器の間に間置されたシールにおける摩擦により、特定の量の物理的強度も必要とする。したがって、実際、バヨネット継手圧力調理器をロックするには、一方の手で容器を固定状態に保ち、ロック構成に到達するまで、他方の手で蓋を容器に対して回転させるための力を及ぼしながら下方向の圧力も蓋上に及ぼすようにして、圧力調理器を両手で掴むことを必要とする。この点から、バヨネット継手圧力調理器は、例えば、顎部を有する圧力調理器より、使用がはるかに容易でなく実用性がかなり低いが、顎部を有するそのような圧力調理器はバヨネット継手圧力調理器よりかなり重く、一般に製造により一層のコストがかかる。
仏国特許出願公開第2722077号明細書 仏国特許出願公開第2722078号明細書
したがって、本発明は、上記で説明した様々な欠点を解消し、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、特に軽量であり、安全であり、製造がすばやく安価でありながらも、特に人間工学的なものであり、特に、片方の手だけで使用することが容易な新規の調理器具を提案することを提案する。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、特にロックが簡単で高信頼性の新規な調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、自然かつ直感的なやり方で、これをどのように使用するべきかについての示唆に富む新規の調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、使用されている間、高レベルの安全性をもたらす、新規の調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、ユーザが蓋を容器に対してロックする間、ユーザが手動で容器を固定状態に保つことを全く不必要にする設計のものである、新規の調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、特に頑強でコンパクトなロック制御機構を実装する新規の調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、ロッキングを引き起こすためにユーザによって及ぼされる手動力を最小限に抑えることを可能にする設計の、新規の調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規な調理器具であって、特に簡易且つ軽量であり、高信頼性のロック制御機構を有する新規な調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、ロックおよびロック解除の両方を実行することを特に直感的にする制御部材が設けられた新規の調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、格納および食洗機内での洗浄が容易で実用的な新規の調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、ユーザが蓋によって器具全体を持ち上げるリスクをかなり抑制する新規の調理器具を提案することである。
本発明の別の目的は、圧力をかけて食品を調理するための新規の調理器具であって、特に人間工学的であり、ユーザが蓋から手を放すリスクを抑制する新規の調理器具を提案することである。
本発明に割り当てられた目的は、圧力をかけて食品を調理するための調理器具であって、容器と、蓋であって、容器に関連付けられ、前記容器に対してロックされて圧力を中で増大させることを可能にするのに適した調理筺体を形成するように設計される、蓋と、蓋が中央縦方向軸周りで容器に対して枢動されることによって、蓋を容器に対してロックし、ロック解除するように設計されたバヨネット継手ロックシステムとを含む、調理器具において、これは、前記蓋が取り付けられた支持体を含み、これは、ロッキングを制御するための制御部材であって、第1に、制御部材を前記支持体に対して手動で動かすことを可能にする機械的結合によって前記支持体に取り付けられ、第2に、制御部材の手動の動きを、前記中央縦方向軸周りの、支持体に対する蓋の枢動に変換するための運動変換デバイスを介して蓋に連結される、制御部材をさらに含み、前記機械的結合は、制御部材の前記手動の動きが、少なくとも、中央縦方向軸と交差する方向に対して平行な回転軸周りの制御部材の回転運動によって、および/または少なくとも、制御部材の並進運動によって形成されるように設計されることを特徴とする、調理器具によって達成される。
本発明の他の特徴および利点は、非限定的な例示としてのみ与えられた添付の図を参照して以下の説明を読み取ることで明白になり、より詳細に確認され得る。
バヨネット継手ロックを有する、圧力をかけて食品を調理するための本発明の調理器具の概略斜視図であり、蓋および容器は、器具のロック準備構成に対応するロック前配置で結合されており、ロッキングを制御するための制御部材は、蓋が容器に対してロック解除されていることに対応する展開位置にある。 図1の圧力調理器の容器の上方からの概略斜視図であり、容器には、これを操作できるようにする2つの側部ハンドルが設けられている。 図1の圧力調理器の上方からの図である。 図1の圧力調理器の一部である蓋サブアセンブリを示す図であり、蓋サブアセンブリは、圧力調理器の固有の蓋だけでなく、蓋がそれに対して枢動することができる支持体も含み、それと共に対象の支持体上に装着された、ロッキングを制御するための制御部材も含む。 図1から4の圧力調理器を示す図であり、制御部材の手動の動きを支持体に対する蓋の枢動に変換するための運動変換デバイスを確認することを可能にするために、支持体は示されていない。 プラスチック材料から作製され、図5において省略された支持体を形成する部分の概略斜視図である。 特に、水平平面内の蓋および容器の相対角度位置をロックするための支持体と容器ハンドルの間の協働を確認することを可能にする、図1から6の圧力調理器の設計詳細の概略斜視図である。 図7の設計詳細を示す下方からの図であるが、容器ハンドルが省略されていることが異なる。 ロッキングを制御するための制御部材および制御部材の手動の動きを、支持体に対する蓋の枢動に変換するための変換デバイスにより正確に関連付ける、図1から8の圧力調理器の実施形態の詳細の概略斜視図である。 図9の実施形態詳細の上方からの図であるが、制御部材が省略されていることが異なる。 図10の実施形態詳細の下方からの図である。 図10および11の実施形態詳細の下方からの斜視図である。 図1〜12の圧力調理器の蓋を示す図であり、その蓋上には、支持体と、制御部材の手動の動きを支持体に対する蓋の枢動に変換するための変換デバイスとを形成する部分の一部が装着される。 図1の圧力調理器を貫通する断面B−C上の断面図である。 図1の圧力調理器を貫通する断面A−C上の断面図である。 図1の圧力調理器の概略斜視図であり、圧力調理器はロックされた構成で示され、蓋は容器に対してロックされ、制御部材は、ロッキングに対応する退避位置で蓋に向かって下げられている。 図16の圧力調理器の上方からの図である。 図5に類似する図であるが、制御部材が、蓋がロックされていることに対応するその退避位置にあることが異なる。 図8に類似する図であるが、制御部材が、蓋がロックされていることに対応するその退避位置にあることが異なる。 図9に類似する図であるが、制御部材が、蓋がロックされていることに対応するその退避位置にあることが異なる。 図10に類似する図であるが、制御部材が、蓋がロックされていることに対応するその退避位置にあることが異なる。
図示のように、本発明は、圧力をかけて食品を調理するための調理器具1であって、大気圧を上回る圧力のレベル下で、蒸気、例えば水蒸気の存在下で多様な食品を調理するように設計された調理器具1に関する。蒸気または水蒸気は、調理液体、例えば水性液体が食品の存在下で器具1の内側で加熱されることによって生成される。本発明の器具1は、好ましくは、家庭用途に向けて設計されるが、本発明はまた、プロ仕様またはセミプロ仕様の器具に関し得ることも理解されたい。本発明の器具1は、圧力を(組み込まれているまたは外部のものでよい)熱源の効果だけの下で、いかなる外部圧力も供給されることなく増大させることを可能にするように設計される。したがって、圧力をかけて食品を調理するための調理器具1は、好ましくは、内容物を加熱するための独立したホットプレートまたはリング上に置かれるように設計された圧力調理器を構成する。本発明の調理装置1は、調理される食品を受け入れるように設計された調理レセプタクルを形成する少なくとも1つの容器2を含み、この容器2は、この例では、器具1が正常に作動しているとき、すなわちこれが水平平面に載置しているときに縦方向に類似する方向に延びる中央縦方向軸X−X’周りでほぼ円形に対称的である。従来の方法では、容器2は、ステンレス鋼またはアルミニウムなどの金属材料から製造される。容器2は、例えば、多層の熱伝導性底部である底部2Aを含む。容器2はまた、底部2Aと、この例では円形形状のものであり、容器2の内側へのアクセスを与えるアクセス開口部を画定する自由上部縁2Cとの間を上方向に延びる環状側壁2Bも含む。自由上部縁2Cの成形は、以下において、器具1のロック手段に関連してより詳細に説明される。有利には、また、図示のように、調理器具1には、少なくとも1つの容器ハンドル2Dが設けられ、容器ハンドル2Dは、容器から外方向に突出するようにして容器2に締め付けられる。図示の実施形態では、容器ハンドル2Dは、容器から径方向に外方向に延び、したがって容器2を操作するために(例えば、これを持ち上げて動かすために)ユーザによって手動で掴まれるように設計された把持可能な手段を形成するようにして、容器2の側壁2Bの外面上に装着される。図示の実施形態では、調理器具1は、中央軸X−X’周りで正反対に容器2の側壁2Bに締め付けられた2つの同一のハンドル2D、2Eを有し、容器ハンドル2D、2Eは、この例では、容器2の自由上部縁2Cの近傍に配設される。しかし、本発明の範囲を超えることなく、容器2に単一の容器ハンドルまたは3つ以上の容器ハンドル(例えば3つまたは4つ)を設けることが十分に可能である。
本発明の器具1は、蓋3も含み、蓋3は、容器2に関連付けられ、容器2に対してロックされて圧力を中で増大させることを可能にするのに適した調理筺体、すなわち器具1の圧力を増大させることを可能にするのに十分に密閉された調理筺体を形成するように設計される。そのような漏れない密閉性を得るために、器具1は、有利には、好ましくは、例えばエラストマーから作製された可撓性の環状ガスケットによって形成されたシール(図示せず)を含み、このシールは、蓋3と容器2の間に間置されるように設計され、それによって、筺体の内側と外側の間の水蒸気および/または空気の制御されない如何なる漏出も防止する。従来の方法では、蓋3は、ステンレス鋼またはアルミニウムなどの金属材料から製造される。これは、有利には、容器2の形状と相補的な形状、例えばほぼディスク状の形状を有し、この形状は、有利には、これが容器上に装着されロックされた後、容器2の底部2Aが延びる平均平面にほぼ平行である平均平面(すなわちこの例ではほぼ水平である平面)内を延びる。図示の実施形態では、蓋3は、容器2の環状側壁2Bの自由上部縁2Cによって境界付けられたアクセス開口部の形状および寸法と相補的な形状および寸法のディスク形状の蓋要素3Aを含む。この実施形態では、蓋3は、有利には、環状バンド3Bを含み、環状バンド3Bは、例えば、ほぼ円筒状または円錐台の形状のものであり、ディスク形状の蓋要素3Aと一体的である(この例では、その周囲にある)第1の円形縁30Bと、例えば、それ自体端部フランジによって延ばされる第2の自由円形縁31Bとの間を延びる。図示のように、ディスク形状の蓋要素3Aは、水平な平均平面内、すなわちこの例では、蓋3が容器2に関連付けられて調理筺体を形成するとき、容器2の底部2Aの平均延長平面に対して平行な平均平面内を実質的に延び、一方で環状バンド3Bは、ほぼ縦方向に、すなわち中央軸X−X’に対して平行に延び、端部フランジはほぼ水平に延びている。当然ながら、これは、図示のようなディスク形状の蓋3Aが、例えば、制御機構を収容するために、わずかにドーム型にされ、または局所的に皿型にされる可能性も決して排除しない。図示の実施形態では、環状バンド3Bは、ディスク形状の蓋要素3Aの周囲から下方向に延びる下降した縁によって形成される。この実施形態では、蓋3は、容器2の上部上にほぼぴったりと嵌まるように設計され、それにより、環状バンド3Bは、環状側壁2Bの上部および自由上部縁2Cを外から取り囲み、一方でディスク形状の蓋要素3Aは、容器2と蓋3の間に間置されたシーリングガスケットを介して自由縁2C上に載置し、当接する。しかし、代替的に、本発明の範囲を超えることなく、環状バンド3Bが、容器2によって取り囲まれこの中に含まれるように容器2内に嵌合するように設計されることが十分可能である。容器2および蓋3は、したがって、好ましくは金属ケーシングである相補的なそれぞれのケーシングを構成し、これらケーシングは、互いに関連付けられた後、食品が水蒸気圧力下でその内側で調理される、閉鎖された容積部を境界付ける金属ケーシングを、結果として形成する。
圧力をかけて食品を調理するための本発明の調理器具1は、有利には、例えば弁などの圧力調節手段4を含み、圧力調節手段4は、好ましくは、例えば、蓋3によって直接的に担持されるようにして蓋3上に装着され、調理筺体内に行き渡る圧力を「作動圧力」と称されるほぼ一定の所定の値に維持するように配置され、この値は、例えば実質的には、10キロパスカル(kPa)から120kPaの範囲にある値、好ましくは約100kPaだけ大気圧を超える。
そのような圧力調節手段の一般的な作動原理は、それ自体よく知られており、それにより、以下ではこれをこれ以上詳細に説明する必要はない。圧力をかけて食品を調理するための調理器具1は、他の作動部材(例えば、以下でより詳細に説明する開放安全手段5、過圧安全弁6など)を含むことができる。
本発明の器具1はまた、蓋3および容器2の関連付けによって形成された調理筺体が、筺体の内側に行き渡る圧力の効果を受けて蓋3が外れるといういかなるリスクも有することなく、少なくとも上記で述べた作動圧力に達することができるようにするために、バヨネット継手ロックシステムも含む。換言すれば、ロックシステムは、容器2と蓋3の間に機械的結合をもたらし、この機械的結合は、調理筺体の内側で増大する圧力の効果を受けて蓋3が容器2から分離することを防止するのに十分に頑強であるように設計される。より正確には、バヨネット継手ロックシステムは、蓋3を容器2に対して中央縦方向軸X−X’周りで枢動させることによって容器2に対して蓋3をロックし、ロック解除するように設計され、それによって器具1を、蓋3が容器2上に装着され、容器2上に自由に載置するロック準備構成(図1および3)から、容器2および蓋3が相互作用してこれらが自由に分離されることを防止するロック構成(図16および17)にこうして移行させ、またはその逆に変化させる。したがって、図示の実施形態では、器具1は、蓋3が、容器2に対して、この例では時計周り方向SIに、中央軸X−X’周りで所定の角度ストロークにわたって回転されることによって、ロック準備構成からそのロック構成に移行し、また、蓋3が、容器に対して、半時計周り方向の反対方向S2に、中央軸X−X’周りで所定の角度ストロークにわたって回転されることによって、そのロック構成からそのロック準備構成に移行し(図3および17)、本発明の範囲を超えることなく、その逆も十分可能であることが理解される(このとき、S1は反時計周り方向であり、S2は時計周り方向である)。この目的のために、調理器具1のバヨネット継手ロックシステムは、有利には、それぞれ蓋3および容器2と一体的である第1および第2の組の突出部7A〜7J、8A〜8Jを含み、これらの突出部は、蓋3を容器2に対してロックし、ロック解除するために、蓋3が容器2に対して中央縦方向軸X−X’周りで所定の角度ストロークにわたって回転されることによって、相互に係合し、係合解除するように設計される。それ自体良く知られているように、第1および第2の組の各々の突出部7A〜7J、8A〜8Jは、対として協働するように設計され、すなわち、これらの組の一方の突出部の各々は、蓋3が容器2に対して回転されることによって、他方の組の対応する突出部下にもっていかれて蓋3を容器2に対してロックする。図示の実施形態では、蓋3と一体的である第1の組の突出部7A〜7Jは、蓋3から内方向に径方向に突出し、一方で容器2と一体的である第2の組の突出部8A〜8Jは、容器2の側壁2Bの外面から径方向に、容器2から外方向に突出する。しかし、蓋上のロック突出部7A〜7Jが蓋3から外方向に突出し、容器突出部8A〜8Jが容器から内方向に径方向に突出することが十分可能である。したがって、本発明は、バヨネット継手ロックシステムのロックランプの特定の構成に限定されず、必須の要求事項は、蓋突出部7A〜7Jおよび容器突出部8A〜8Jそれぞれが、蓋ランプおよび容器ランプを形成し、これらのランプは、容器2および蓋3が互いに対して、この例では中央縦方向軸X−X’周りで回転されることによって相互に協働し、それにより、蓋ランプが、容器ランプ下に位置決めされるようになり、それによって調理筺体の内側に行き渡る内部圧力に耐え得る機械的結合を容器2と蓋3の間に形成することである。図示した例では、蓋突出部7A〜7Jの各々は、蓋3のケーシングが作製される、より正確には、環状バンド3Bが作製される材料の局所的3D変形によって得られた三次元(3D)要素によって構成され、このバンドに沿って突出部7A〜7Jは、好ましくは、オプションで等間隔に配設される。各々の突出部は、したがって、環状バンド3Bと一体的に形成された隆起部分を形成し、この隆起部分は、一方の側では凸状の内面を、他方の側では、「負」として、例えば形成ツール、好ましくはダイスタンピングツールを施すことによる圧痕に対応する反対の凹状外面を画定しながら、環状バンドから突出する。しかし、本発明は、特有の突出部7A〜7J、特に図1に示す例のようにダイスタンピングによって得られた突出部の実装に絶対的に限定されるものではない。例えば、蓋突出部7A〜7Jは、蓋3の環状バンド3Bの自由縁31Bの局所化された、内方向の折り重なりによって得られた平坦な舌部によって形成されることが十分可能である。しかし、3D要素の使用は、材料を変形するだけで(ダイスタンピングまたは何らかの他の技法によって)、優れた機械的特性および小さい寸法を有する突出部を容易に得るため、これが好まれる。そのような小さい寸法を用いることにより、蓋3および容器2が、互いに対して比較的小さい角度で、例えば30°未満で回転されることによって、ロック準備構成(ロック前構成)からロック構成に移行することが可能であり、本発明は、いかなる特定の角度にも限定されず、これは、30°を上回っても、またはこれに等しくても、またはその反対に30°をかなり下回って、例えば10°から25°の範囲にあってもよいことを理解されたい。図示した例では、容器突出部8A〜8Jは、自由上部縁2Cを超えてそこから外方向に突出する環状リムによって形成され、切欠部9A〜9Jが、蓋突出部7A〜7Jが通り抜けることを可能にするようにして環状リムを貫通して設けられ、それにより、各々の切欠部9A〜9Jの間を延びる環状リムの部分は、蓋ランプを形成する蓋突出部7A〜7Jと協働するように設計されたそれぞれの容器ランプを形成する。したがって、蓋3が容器2上に嵌合するようになったとき、蓋突出部7A−7Jは、環状リムより低く位置するように切欠部9A〜9Jを通り抜けることができる。器具1は、そのとき、そのロック前構成(「ロック準備」構成とも称される)にあり、ここから、蓋3を容器2に対して縦方向軸X−X’周りで回転させるだけでロック構成に到達することができ、それによって蓋3の突出部7A〜7Jおよび環状リムの切欠部9A〜9Jを角度的にシフトさせて「バヨネット継手」タイプのロックを達成させる。好ましくは、図示の実施形態では、蓋突出部7A〜7Bは、蓋3の環状バンド3B上に環状バンド3Bの第2の自由円形縁31Bからいくらかの距離を離して位置付けされ、それにより、3D要素の下方に、環状バンド3Bは、蓋3を容器2に対して自己調心させるための自己調心スカートを形成するようになる。(切欠部9A〜9Jを除き)殆んど連続的であり、容器ランプを形成する、側部リムとの協働において、この環状スカートは、蓋3を自然にかつ自発的に、これがその上に置かれたときに容器2に対して調心されるようにして位置決めすることを可能にする。
本発明によれば、器具1は、さらに、蓋3がこの例では恒久的に取り付けられた支持体10を含み、それによって少なくとも支持体10および蓋3を備える単一ユニットのサブアセンブリを形成する。以下により詳細に明らかなように、蓋3は、支持体に対して動くことが可能なようにして、特に、支持体10に対して中央縦方向軸X−X’周りで、好ましくは、器具をそのロック前構成(ロック準備構成)からそのロック構成に移行させるのに必要とされる上記で述べた角度ストロークに対応する角度ストロークにわたって、枢動できるようにして、支持体10に取り付けられる。有利には、支持体10は、横材の形態、すなわち蓋3上で直径方向に延びる実質的に細長い部分の形態であり、この部分は、この例では、その端部の各々において、それぞれの下降した縁10A、10Bによって延ばされる。好ましくは、対象の横材は、例えば、より大きい中央ゾーン100を有し、このゾーンは、円形の全体形状であり、下降した縁10A、10Bのそれぞれ1つによってそれら自体終端される第1および第2のアーム101、102によって両側で延ばされる。中央部分100には、有利には、蓋の中心において、蓋3に締め付けられたピン30がそこを通って挿入されるように設計された中央オリフィス100Aが設けられ、そのピンの周りで、支持体10は、中央縦方向軸X−X’周りを回転するように設計される。例えば、ピン30は、蓋の中心から縦方向に延びるように、したがってオリフィス100A内に挿入されることが可能になるようにして蓋3に溶接される。好ましくは、ピン30にはねじ穴付きくぼみが設けられ、このねじ穴付きくぼみは、蓋3をピン30周りで枢動させることを可能にしながらも支持体10を蓋3に締め付けるためにねじ16と協働するように設計される。有利には、図6に示す横材の形態の部分に加えて、支持体10はまた、横材の中央部分100の形状にほぼ相補的な円形の全体的形状のものであるプレート17を含み、このプレート17は、横材と蓋3の上面の間に間置されるように設計されて、蓋3を支持体10に対して枢動させるための制御機構を少なくとも部分的に受け入れるように設計されたハウジングを形成する。例えば、図示の実施形態では、プレート17は、プラスチック材料から作製された皿型の形態であり、中央オリフィス17Aが設けられ、この中央オリフィス17Aは、ピン30が中に挿入されるように設計された縦方向の円筒状チューブを介して延ばされる。図6に確認することができる横材は、それ自体プレート17に永久的に(例えば複数のねじを用いて)締め付けられるように設計され、それによってプレートと協働して単一ユニットの、一体型の横材サブアセンブリを形成し、このサブアセンブリは、ピン30とねじ16の間の結合を用いて蓋3上に保持され、この結合は、蓋3が、支持体10を形成する上記で述べたサブアセンブリに対して枢動することを可能にする。好ましくは、蓋3は、支持体10に対して、所定の角度ストロークによって分離されたロック位置とロック解除位置の間を枢動するように設計される。好ましくは、支持体10に対する蓋3のロック解除位置および/またはロック位置は、安定した位置である。しかし、これらの位置の一方または他方が不安定であり、それにより、蓋3が、そのロック位置およびロック解除位置の一方からおよび/または他方から離れるときはいつでも、(例えばばねによって)他方の位置に自動的に付勢されて戻ることが十分可能である。有利には、支持体10に対する蓋3のロック解除位置および/またはロック位置はまた、当接位置でもある。例えば、図示の実施形態では、器具1には、少なくとも1つのガイドスタッド18、好ましくは2つのガイドスタッド18、19が設けられ、これら2つのガイドスタッド18、19は、中央軸X−X’周りで互いに正反対に配設され、(例えば、図示のように、蓋3の外側表面から、この例では蓋の周囲において縦方向に上方向に延びるようにして蓋に溶接されることによって)恒久的に蓋3に取り付けられる。ガイドスタッド18、19の各々は、支持体10内に設けられた相補的な細長いガイド溝18A、19A内で、例えば支持体10の各々の端部に向かって摺動するように設計される。各々の溝18A、19Aの長さは、この例では、支持体10に対する蓋3の角度ストロークに適合される。各々のスタッド18、19にはまた、より大きい横断面のヘッドが設けられ、このヘッドは、対応する溝18A、19Aの縁と協働して支持体10を縦方向に保持し、これが蓋3から縦方向に離れることを防止する。
器具1はまた、ロッキングを制御するための制御部材11も含み、この制御部材は、この例では、ユーザがバヨネット継手ロックシステムを制御することを可能にするようにしてユーザによって操作されることが可能であるように設計され、したがって、制御部材11上に手動で作用することにより、器具1を、そのロック前構成(ロック準備構成とも称される)から、そのロック構成に移行させる。制御部材11は、制御部材11を支持体10に対して手動で動かすことを可能にする機械的結合によって、この例では恒久的に支持体10に取り付けられる。換言すれば、制御部材11は、支持体に対して動く可能性を保持しながらも支持体10に恒久的に締め付けられ、それにより、ユーザは、制御部材11を支持体10に対して手動で動かすことができる。ロッキングを制御するための制御部材11はまた、制御部材11の手動の動きを、支持体10に対する、中央縦方向軸X−X’周りの蓋3の枢動に変換するための変換デバイスを介して蓋3に連結される。特に図5、9から13、18、20および21で確認することができる変換デバイスは、支持体10に対する制御部材11の動きを、支持体10に対する蓋3の回転運動に切り替えるように設計され、それにより、ユーザは、制御部材11を操作するだけで蓋3を支持体10に対して枢動させることにより、ロッキングをこうして引き起こすことができる。当然ながら、上記で述べた変換デバイスは、支持体10に対する制御部材11の動きのタイプに応じて設計され、必要とされるあらゆる駆動構成要素(歯付きホイール、カム、レバー、連結棒など)を実装することができる。
有利には、支持体10および容器2は、蓋3が容器2に関連付けられて調理筺体を形成するときはいつでも(すなわち、器具1が、特に図1に示すロック前構成にあるとき)、直接的にまたは間接的に相互作用するように設計され、それによって、実質的に、制御部材11が手動で動かされている間、支持体10が容器2に対して中央縦方向軸X−X’周りで枢動できないようにする。換言すれば、図1に示すロック前構成で互いに関連付けられた蓋3および容器2は、支持体10および容器2をインターロックさせ、それによって支持体10が、容器2上に載置しながらも中央軸X−X’周りで回転することを防止する。支持体10および容器2の相対角度位置のこのロッキングは、支持体10が、容器2に対して固定状態である、固定状態の構造体として作用することを可能にし、この構造体に対して、蓋3は、中央縦方向軸X−X’周りで所定の角度ストロークにわたって枢動して、ロック解除された状態(図1に示す)からロックされた状態(図16に示す)に移行することができる。好ましくは、支持体10および容器2には、相互に相補的なそれぞれの支持体形状部分12、13および容器形状部分14、15が設けられ、これらの部分は、蓋3が容器2に関連付けられて調理筺体を形成するとき(図1)、相互嵌合係合によって協働するように設計され、相補的な支持体形状部分12、13および容器形状部分14、15のこの相互嵌合係合は、中央縦方向軸X−X’に対して垂直な水平平面内の支持体10および容器2の相対的角度位置をロックすることを可能にする。図示の実施形態では、容器2には、中央縦方向軸X−X’周りで互いに正反対に配設され、容器2の側壁2Bの外面に締め付けられた2つの容器形状部分14、15が設けられ、一方で支持体10には、中央縦方向軸X−X’周りで蓋3上に互いに正反対に配設された2つの相補的な支持体形状部分12、13が設けられ、支持体形状部分12、13は、この例では、蓋3の環状バンド3Bの外面に面して配設される。しかし、本発明の範囲を超えることなく、支持体10および容器2に、単一の支持体形状部分および単一の容器形状部分をそれぞれ設けること、または実際には、相互嵌合係合によって協働するように設計されたそれぞれの支持体および容器の形状部分ではなく、支持体10および容器2に、支持体10および容器2の相対的角度位置をロックするのに十分な(摩擦、クリッピング、噛み合い、磁気引力などによる)力協働を実装することに基づく、何らか他のタイプの相互ロック要素が設けられることも十分可能である。有利には、各々の容器形状部分14、15は、雄型要素を形成し、一方で各々の支持体形状部分12、13は、雄型要素と相補的な雌型要素を形成し、この雄型要素は、有利には、雌型要素に挿入されるように設計されて、支持体10および容器2が互いに対して中央縦方向軸X−X’周りで回転運動することを防止する結合を確立する。しかし、本発明の範囲を超えることなく、各々の容器形状部分14、15が雌型要素を形成し、一方で各々の支持体形状部分12、13が雄型要素を形成することが十分可能である。有利には、容器形状部分14、15は、容器ハンドル2D、2Eによって担持される。したがって、図示の実施形態では、容器2の側壁2Bに恒久的に締め付けられた各々の容器ハンドル2D、2Eは、例えば、雄型要素を形成するリブの形態であるそれぞれの容器形状部分14、15を組み込む。上記で説明したように、支持体10は、有利には、(枢動結合を介して蓋に連結されたままで)蓋3上を延びる横材の形態であり、この横材は、その端部においてそれぞれの縦方向の下降した縁10A,10Bによって延ばされ、この下降した縁10A、10Bは、蓋3を超えて径方向に突出し、環状バンド3Bにほぼ平行に、バンドの外側を延びる。切欠部が、有利には、支持体10の下降した縁10A,10Bの各々の自由底部縁内に設けられて、好ましくは雄型要素を形成するリブと相補的な雌型要素を形成する。下降した縁10A、10Bの各々はまた、有利には、蓋がユーザによってそのロック前構成に至らせられたとき、蓋3を、下方向の縦方向の通路上で容器2に対して案内するようにして、対応するハンドル2D、2Eと容器2の間に設けられた相補的な形状のくぼみ内に挿入されるように設計される。
有利には、制御部材11を支持体10に連結する機械的結合は、支持体10に対して制御部材11を手動で移かすことが、少なくとも:
(i)中央縦方向軸X−X’と交差する方向、例えば径方向に対して平行な、回転軸Y−Y’周りの制御部材11の回転運動によって、
および/または
(ii)例えば、中央縦方向軸X−X’に対して垂直な水平平面内、または中央縦方向軸X−X’に対して平行な縦方向平面内の制御部材11の並進運動によって形成されるように設計される。
上記で説明した2つの可能性(i)および(ii)の一方および/または他方のように制御部材11を手動で動かすことを実装することで、器具1がロック前構成(支持体10と容器2が相互作用して支持体10と容器2の相対的角度位置をロックする、図1に示す構成)にある間、制御部材11が支持体10に対して手動で動かされるとき、容器2が軸X−X’周りでタイミングを逸して回転させられるといういかなるリスクも回避される。中央回転軸X−X’周りの容器2のそのようなタイミングを逸した回転運動は、容器2に対する蓋3の枢動を妨害またはこれに影響を与え、ユーザが、(一方の手を制御部材11を操作するために使用して)容器2を他方の手で手動で適所に固定状態に保たない限り、蓋3が容器2に対してロックされることを妨げる恐れがあり、これは実用的でない。
その反対に、本発明は、ユーザが、特に容器2と蓋3の間に間置された環状シーリングガスケットによって存在し得るいかなる摩擦効果にも関わらず、一方の手だけを使用して制御部材11を操作するだけで、他方の手を用いて容器2を固定状態に保持することを必要とすることなく、蓋3を容器2に対してロックできることを保証し得ることを可能にする。例えば、制御部材11は、中央縦方向軸X−X’の方向と交差する方向に延びる回転軸周りで、回転運動のみするように装着されてよく、または、支持体10に対して並進運動するように、例えば、支持体10に対して縦方向または水平に摺動するように装着されてよく、または実際には、並進運動および回転運動を組み合わせる機械的結合によって支持体10に連結されてよい。一般に、制御部材11を支持体10に連結する機械的結合は、制御部材11が、ロッキングを引き起こす目的で支持体に対して手動で動かされている間、制御部材11の少なくとも一部分が、中央縦方向軸X−X’に対して平行な少なくとも軸方向成分を有する動きベクトルによって、または、中央縦方向軸X−X’に対して垂直な平面、および中央縦方向軸X−X’に対して画定された径方向に対して垂直な接線方向の実質的にその両方だけに延びる動きベクトルによって相互連結された2つの位置間の移動にかけられるように設計される。制御部材11は、したがって、ハンドルまたはノブ、レバー、制御スティック、ループ状ハンドル、または他のタイプの回転要素の形態、および/またはプッシュボタン、スライダなどの摺動可能に装着された要素の形態でよい。図示の好ましい実施形態では、制御部材11と支持体10の間の機械的結合は、中央縦方向軸X−X’に対して垂直な径方向軸Y−Y’の枢動結合である。径方向軸周りで枢動するためのそのような枢動結合は、制御部材11を、支持体10に対して、回転運動のみによって形成された動きで、支持体10に対する蓋3の枢動軸に対して垂直である軸Y−Y’周りで動かし、それによって、容器2のタイミングを逸したいかなる回転運動も回避する。そのような回転運動はまた、特に人間工学的かつ直感的なものである。図示の好ましい実施形態では、各々の容器ハンドル2D、2Eは、容器2から外方向に、制御部材11および支持体10を相互連結する枢動結合の径方向軸Y−Y’に対してほぼ平行である径方向に延びる。容器ハンドル2D、2Eが、支持体10に対して、制御部材11の回転軸Y−Y’と位置合わせされるそのような構成は、特に実用的かつ人間工学的である。しかし、本発明の範囲を超えることなく、制御部材11と支持体10の間の機械的結合が、中央縦方向軸X−X’、および容器ハンドル2D,2Eが延びる径方向の両方に対して垂直である径方向軸の枢動結合であることが十分可能である。
有利には、変換デバイスは、ギア式機構を含み、このギア式機構は、制御部材11が、径方向軸Y−Y’周りで第1の所定の角度振幅αより大きい第2の所定の角度振幅βを有するストロークにわたって回転運動されることに応答して、蓋3を、回転式に中央縦方向軸X−X’周りで第1の所定の角度振幅αを有するストロークにわたって駆動するように設計される。例えば、制御部材11は、約90°の所定の角度振幅βを有するストロークによって分離された(ロック解除に対応する)上昇された位置と、(ロッキングに対応する)下げられた位置との間を径方向軸Y−Y’周りで枢動するように設計され、その間、制御部材11が約90°の角度で支持体10に対して動くことに応答して、蓋3は、約15°の所定の振幅角度αを有するストロークにわたって支持体10に対して枢動する。そのようなギア式機構は、したがって、ロックおよびロック解除のそれぞれ対応する制御部材11の位置間を明確に差別化し、調理器具1をそのロック準備構成からそのロックされた構成に移行させるためにユーザによって及ぼされる力を低減することを可能にする。当然ながら、そのようなギア効果を得るための多数の技術的可能性が存在し、本発明は、いかなる特定のギア式機構にも限定されない。実際、本発明は、ギア式機構を有することに全く限定されず、本発明の範囲を超えることなく、例えば変換デバイスが、望まれる人間工学性および機能に応じて、第1および第2の所定の角度振幅α、βを互いにほぼ等しくする、またはその反対に、第2の所定の角度振幅βを第1の所定の角度振幅αより小さくすることができることが十分可能である。図示の実施形態では、変換デバイスは、支持体10に対して、中央縦方向軸X−X’に対して垂直な水平平面内で並進運動するように装着された伝達部20を含む。伝達部20は、したがって、例えば、プレート17と、プレート17上に嵌合する中央部分100との間に設けられたハウジングの内側で、支持体10に対して摺動するように装着される。この実施形態では、変換デバイスは、支持体10に対する制御部材11の枢動運動を、支持体10に対する変換部分20の並進運動に変換するための機構を備える。例えば、対象の変換機構は、制御部材11と一体的であり、またはこれに固定されたカム110、111によって形成され、カム110、111には、伝達部20内に設けられた対応するくぼみ内に受け入れられるスタッドが設けられ、それによって、制御部材11の枢動が、カム110、111の付随する枢動を引き起こし、カム110、111は、次いで伝達部20を、中央縦方向軸X−X’に対して垂直な水平平面内で押し戻すようになる。しかし、本発明は、カムを有する運動変換機構に絶対的に限定されるものではなく、例えば、本発明の範囲を超えることなく、任意の他の知られている運動変換機構を使用することが十分可能である。例えば、代替策として、制御部材11の枢動を伝達部20の並進運動に変換するための機構は、制御部材11と一体的であり、またはこれに固定される歯付きリングセクタと、伝達部20と一体的であり、またはこれに固定される直線ラックとの間の協働に基づくギア式機構であることができる。当然ながら、他の機構(例えば、連結棒、ウォームねじ、歯付きホイール噛み合いを有する)が可能である。有利には、図示の実施形態では、変換デバイスは、さらに、少なくとも1つの水平レバー21を備え、この水平レバー21は、支持体10に対して固定状態であり、中央縦方向軸X−X’に対して平行であり、中央縦方向軸から所定の距離だけ離れて位置している、中心を外した縦方向軸Z−Z’周りで支持体10に対して枢動するように装着される。好ましくは、図示のように、水平レバー21は、蓋3にヒンジ接続された第1の端部21Aと、制御部材11、または、変換デバイスの一部であり、例えば上記で説明した実施形態のように、制御部材11によって支持体10に対して動かされる、変換部(例えば、上記で述べた伝達部20など)のいずれかにヒンジ接続された第2の端部21Bとの間を長手方向に延びる。好ましくは、水平レバー21には、支持体10と一体的であり、またはこれに固定され、例えばプレート17と一体的に形成されたピン22を受け入れるように設計された(例えば、貫通オリフィスによって形成された)くぼみが設けられ、それによって水平レバー21と支持体10の間に軸Z−Z’の枢動結合を形成するようになる。好ましくは、水平レバー21は、第1の端部21Aと第2の端部21Bの間に位置する枢動点において支持体10に対して枢動するように装着され、それにより、中心を外した縦方向軸Z−Z’は、第1の端部21Aおよび第2の端部21Bの両方からいくらか距離を離して位置する水平レバー21のゾーンを介して通る。蓋3に対する第1の端部21Aのヒンジ接続は、例えば、蓋3と一体的であり、またはこれに固定された第1のペグ20Aを用いて達成され、第1のペグAは、例えば、蓋から上方向に縦方向に延びるようにして蓋3の外面に溶接される。ペグ210Aは、有利には、水平レバー21の第1の端部21Aに設けられた第1の対応する溝221Aに、第1のペグ210Aが、対象の第1の溝211A内で摺動および回転の両方を行うことができるようにして受け入れられる。変換デバイスはまた、有利には、この例では、伝達部20と一体的であり、またはこれに固定され、その中に組み込まれる第2のペグ210Bも含む。第2のペグ210Bは、有利には、水平レバー21の第2の端部21Bに設けられた相補的な第2の溝211B内に、第2のペグ210Bが、対象の第2の溝211B内で摺動および枢動の両方を行うことができるようにして受け入れられる。有利には、水平レバー21は、ほぼ直線状のアームを備えた全体的に鎌形状であり、この直線状のアームは、第1の端部21Aから、中心を外した縦方向軸Z−Z’が通り抜ける回転の点まで延び、それによってその後、弓状部分によって第2の端部まで延ばされる。水平平面内の伝達部20の直線状の並進運動は、中心を外した縦方向軸Z−Z’周りのレバー21の回転運動に切り替えられ、この回転運動は、それ自体、支持体10に対する中央縦方向軸X−X’周りの蓋3の回転運動に切り替えられる。しかし、本発明は、そのような運動変換機構に絶対的に限定されるものではなく、例えば、図示するようなレバーシステムの代わりに、本発明の範囲を超えることなく、連結棒、カム、または噛み合い相互係合を有するシステム、または任意の他の知られているシステムを実装することも十分可能である。また、枢動式に装着された制御部材11を実装する代わりに、例えば、伝達部20と一体的であり、またはこれに固定されたプッシュボタンの形態の摺動可能に装着された制御部材11を実装することも十分可能であり、それにより、対象のボタンを押すだけで、伝達部20を径方向に摺動させ、それによって蓋3を水平レバー21を介して支持体10に対して枢動させる。
有利には、また図示のように、制御部材11は、ロックおよびロック解除にそれぞれ対応する2つの好ましくは安定した当接位置間で、ユーザによって手で動くことが可能になるように手動で作動されるように設計されたループ状ハンドル11Aを備える。この好ましい実施形態では、制御部材11は、したがって、弓状部分の形態、ループの形態、またはアーチの形態であり、有利には、ユーザによって、好ましくは全ての手を使用してこれを掴むことで固く掴まれるのに適するように設計される。しかし、本発明は、制御部材11を形成するためにループ状ハンドルを実装することに限定されず、制御部材は、例えば、ほぼ直線状である、またはT形状またはL形状プロファイル、円形型ノブ形状、広がったノブ形状などを有するレバーによって構成されてよい。
有利には、圧力をかけて食品を調理するための調理器具1はまた、容器2に対する蓋3のロック解除を制御するための制御部材も含む。ロック解除を制御するための対象の制御部材が、ロッキングを制御するための制御部材11とは別個のものになることが十分可能である。例えば、ロック解除を制御するための制御部材を、支持体10に対して径方向に摺動するように設計されたプッシュボタンによって形成してよく、ロッキングを制御するための制御部材11は、例えば、その内容が参照によって本明細書に組み込まれる特許文献1および特許文献2に教示されるように、中央縦方向軸X−X’に対して平行に、支持体10に対して縦方向に摺動するように設計されたブッシュボタンによって形成される。変換デバイスはまた、例えば、オプションで弾性戻り手段を含むこともでき、それにより、ロッキングを制御するための制御部材11を作動させることで、トリガのように作用して、弾性戻り力を及ぼして蓋3を付勢し、支持体10に対してそのロック位置に戻す。しかし、図示の好ましい実施形態によれば、ロック解除を制御するための制御部材は、ロッキングを制御するための制御部材11によって形成され、この部材は、したがって、単独でロックおよびロック解除の両方を制御する。この場合、制御部材11は、有利には、これが、ロック方向および反対のロック解除方向の両方に手動で(回転運動および/または並進運動)動かされ得るように設計される。したがって、この好ましい実施形態では、調理器具1は、単一の制御部材11を有し、この単一の制御部材11は、ユーザが、蓋3を、時計周り方向S1および反時計周り方向S2の両方に支持体10に対して枢動させることを可能にする。この場合、上記で述べた運動変換デバイスは、ロック方向およびロック解除方向それぞれの制御部材11の手動の動きを、それぞれ相反する回転方向の、中央縦方向軸X−X’周りの支持体10に対する蓋3の枢動に変換するように設計される。
有利には、図示のように、支持体10と制御部材11の間に確立された機械的結合は、蓋3を容器2に対してロック解除することに対応し、制御部材11が、縦方向に、この例では蓋3と合致して外方向に突出する、少なくとも第1の展開位置(図1)と、蓋3が容器2に対してロックされることに対応し、制御部材11が蓋3に向かって下げられる、第2の退避位置(図16)との間で、制御部材11を手動で支持体10に対して動かすことを可能にする。その展開位置では、制御部材は、有利には、中央縦方向軸X−X’に対してほぼ平行である平均方向に延び、一方で、その退避位置では、これは、有利には、図示のように、中央縦方向軸X−X’に対してほぼ垂直である平均方向に延びる。この好ましい実施形態では、制御部材11は、こうして引っ込めることができ、これがその退避位置にあるとき、これを格納することを可能にする。
好ましくは、制御部材11は、これがその展開位置にあるときより、これがその退避位置にあるときの方が手動で掴むことがより難しくなり、それによってユーザが、危険な操作になり得る、制御部材11を掴み、それによってこれを用いて調理器具1を持ち上げ、操作するという可能性を抑制する。制御部材11が、ループ状ハンドル11Aによって形成されるとき、蓋3は、有利には、その表面内に起伏部23を有し、起伏部の形状は、好ましくは、ループ状ハンドル11Aによって境界付けられ、ユーザの指を受け入れるように設計された空間の形状にほぼ相補的である。換言すれば、起伏部23は、ハンドルが蓋3に押し付けて折り畳まれたとき、ループ状ハンドル11Aによって境界付けられた内部の空間を少なくとも部分的に充填するように設計される。したがって、ループ状ハンドル11Aが、蓋3に押し付けて、これに対して平行に完全に折り畳まれた(制御部材11は退避位置にある)とき、これは、有利には、起伏部23と連続的に延び、それによって調理器具1を操作する(すなわち持ち上げる、輸送する、など)ためにユーザがループ状ハンドル11Aを掴むという可能性を抑制する。
有利には、調理器具1は、蓋3を掴むことを可能にするための把持可能な部材を含み、この部材は、蓋に取り付けられ、蓋3をこれによって操作し輸送することを可能にするために手動で掴まれるように設計される。特に好ましくは、対象の把持可能な部材は、展開位置にある制御部材11だけによって形成される。したがって、この有利な実施形態では、制御部材11は、2つの機能、すなわち:
−制御部材11が、これが展開位置にあるとき(図1)のみにもたらし、ユーザが、蓋を持ち上げ、これを動かすために(例えば、これを容器2上に装着する目的で、またはその反対に、これを容器2から分離する目的で)、これを介して蓋3を掴むことを可能にする、把持可能な部材の機能、および、
−支持体10に対する蓋3の枢動を制御することによってロッキング(好ましくはロック解除)を制御するための制御機能をもたらす。
そのような設計は、当然ながら、コンパクト性および使用の容易性に関して特に有利である。加えて、これは、次の利点を提供する:ユーザが、展開位置にある制御部材11によって蓋3を保持するとき(制御部材11は、このとき把持可能な部材として作用する)、蓋3は、自然にかつ自発的に付勢されて、支持体10に対してそのロック解除位置に戻り、それにより、ユーザが、支持体形状部分12、13および容器形状部分14、15を相互に協働させながら、蓋3を容器2上にこうして装着するとき、この例では、ループ状ハンドル11Aが、蓋3に向かって90°の角度ストロークにわたって下げられることによって、圧力調理器1は、自然に、ロックされる準備ができたロック待機構成になる。
好ましくは、調理筺体内に行き渡る圧力レベルの効果を受け、上記で述べた開放安全手段5は、これらが蓋3を容器2に対してロック解除することを可能にする解放構成と、これらが、蓋3を容器2に対してロック解除することを防止するブロック位置との間を行き来するのに適している。この目的を達成するために、安全手段5は、動き要素5Aを含み、この動き要素5Aは、蓋3上で摺動するように、この例では、蓋3を支持体10に対して枢動させることを防止するために、これが、支持体10によって担持された相補的なブロック要素5Bと協働することができる(当接位置である)高位置と、これが、相補的な要素5Bを妨害せず、それによって蓋3を支持体10に対して枢動させることを可能にする(これもまた当接位置である)低位置との間を、中央縦方向軸X−X’に対して平行である摺動方向に縦方向に摺動するように装着される。特に図12においてわかるように、動き要素5Aは、有利には、蓋3を貫通して設けられた漏出オリフィスに突き合わせ結合されたチューブの内側で縦方向に摺動するように設計された指部によって形成され、それにより、その高位置では、指部は、漏出オリフィスを密閉式に閉じ、一方で、指部がその低位置にあるとき、水蒸気は、対象のオリフィスを介して漏出させられる。相補的な要素5Bは、好ましくは、停止表面50Bおよび貫通オリフィス51Bを有する部分によって形成される。蓋が、これが支持体10に対してロック解除される位置にある限り、ブロック表面50Bは、動き要素がそれに沿って摺動する通路内で動き要素5Aと合致し、それによって、これがその高位置に到達することを防止し、したがって、調理筺体の内側と、外側の間の連通を維持して、筺体内のいかなる大きな圧力の増大も防止する。その反対に、蓋3が、支持体10に対して上記で述べた所定の角度ストロークにわたって枢動することによってそのロック位置に到達したとき、動き要素5Aは、次いで、開口部51Bと合致し、それによって動き要素5Aを、調理筺体の内側の圧力増大によって及ぼされた駆動力の効果を受けてそのシーリング高位置に到達させることを可能にする。高位置になった後、動き要素5Aは、オリフィス51Bの縁によって取り囲まれ、それによって支持体10に対する蓋3のロック解除方向のいかなる枢動も防止する。
図示した調理器具1の作動が、以下に簡潔に説明される。ユーザは、最初、図2に示す容器2を調理用食品で充填し、オプションで、空隙をその中に有する調理バスケット内に容器2の底部からいくらかの距離を離して食品を置く。ユーザは、次いで、必要であればループ状ハンドルを上昇させた後、ループ状ハンドル11Aで図4に示す蓋サブアセンブリを掴む。ユーザは、こうして、蓋3を容器2上にロック前の所定配置で装着するようにするための輸送ハンドルとしてループ状ハンドル11Aを使用し、このロック前の所定配置は、支持体形状部分12、13および容器形状の部分14、15が相互嵌合係合(図1および3)していることに対応し、蓋ランプが容器ランプより低く、容器ランプに対して角度的にずらされている。圧力調理器は、このとき、ロック準備構成にある。次いで、ユーザは、ループ状ハンドル11Aを、これが、特に図16および17に示す当接折り畳み位置に到達するまで、約90°の角度ストロークβにわたって折り畳む。ループ状ハンドル11Aの、その展開位置からその折り畳まれた位置までのこの手動の動きは、それと同時に、蓋3を約15°の角度αで支持体10に対して枢動させ、それによって蓋ランプ7A〜7Jを容器ランプ8A〜8J下に対応させて、圧力を増大させることを可能にするロック構成にすることを可能にする。調理サイクルの最後、筺体の内側に行き渡る圧力が所定の安全レベルまで降下した後、ユーザは、蓋3を支持体10に対して反対方向に枢動させるにはループ状ハンドル11Aを上昇させることだけが必要であり、それによって容器ランプを蓋ランプから係合解除し、蓋3を容器2から分離することを可能にする。

Claims (16)

  1. 圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)であって、容器(2)と、前記容器(2)に関連付けられるように、および、前記容器に対してロックされてその中において圧力を増大させることを可能にするのに適した調理筺体を形成するように設計される蓋(3)と、前記蓋(3)が中央縦方向軸(X−X’)周りで前記容器(2)に対して枢動されることによって、前記蓋(3)を前記容器(2)に対してロックし、および、ロック解除するように設計されたバヨネット継手ロッキングシステムとを含む調理器具(1)において、これが、前記蓋(3)が取り付けられる支持体(10)を含み、これは、ロッキングを制御するための制御部材(11)であって、第1に、前記制御部材(11)を前記支持体(10)に対して手動で動かすことを可能にする機械的結合によって前記支持体(10)に取り付けられ、第2に、前記制御部材(11)の手動の動きを、前記中央縦方向軸(X−X’)周りの、前記支持体(10)に対する前記蓋(3)の枢動に変換するために運動変換デバイスを介して前記蓋(3)に連結される制御部材をさらに含み、
    前記機械的結合は、前記制御部材(11)の前記手動の動きが、前記中央縦方向軸(X−X’)と交差する方向に対して平行な回転軸(Y−Y’)周りの前記制御部材(11)の少なくとも回転運動によって、および/または、前記制御部材の少なくとも並進運動によって形成されるように設計されることを特徴とする、圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  2. 前記支持体(10)および前記容器(2)は、前記蓋(3)が前記容器(2)に関連付けられて前記調理筺体を形成するときに相互作用するように設計され、それによって、実質的に、前記制御部材(11)が手動で動いている間、前記支持体(10)が前記容器(2)に対して前記中央縦方向軸(X−X’)周りで枢動できないようにすることを特徴とする、請求項1に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  3. 前記支持体(10)および前記容器(2)には、前記蓋(3)が前記容器(2)に関連付けられて前記調理筺体を形成するとき、相互に相補的であり、かつ相互の嵌合係合によって協働するように設計された支持体形状部分(12、13)および容器形状部分(14、15)がそれぞれ設けられ、前記嵌合係合は、前記中央縦方向軸(X−X’)に対して垂直な水平平面内の前記支持体(10)および前記容器(2)の相対角度位置をロックすることを可能にすることを特徴とする、請求項2に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  4. 前記容器から外方向に突出するようにして前記容器(2)に締め付けられた少なくとも1つの容器ハンドル(2D、2E)を含み、前記容器形状部分(14、15)が前記容器ハンドル(2D、2E)によって担持されることを特徴とする、請求項3に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  5. 各々の容器形状部分(14、15)が雄型要素を形成し、各々の支持形状部分(12、13)が、前記雄型要素と相補的な雌型要素を形成することを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  6. 開放安全手段(5)であって、前記調理筺体内に行き渡る圧力レベルの効果を受け、これらが、前記蓋(3)を前記容器(2)に対してロック解除することを可能にする解放構成と、これらが、前記蓋(3)を前記容器(2)に対してロック解除することを防止する、ブロック位置との間を行き来するのに適する、開放安全手段(5)を含み、前記開放安全手段(5)は、動き要素(5A)であって、これが前記蓋(3)を前記支持体(10)に対して枢動することを防止するために、前記支持体(10)によって担持された相補的なブロック要素(5B)と協働することができる高位置と、これが、前記相補的な要素(5B)を妨害せず、それによって、前記蓋(3)を前記支持体(10)に対して枢動させることを可能にする低位置との間を前記蓋(3)上で摺動するように装着された動き要素(5A)を含むことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  7. 前記制御部材(11)と前記支持体(10)の間の前記機械的結合が、前記中央縦方向軸に対して垂直な径方向軸(Y−Y’)の枢動結合であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  8. 各々の容器ハンドル(2D、2E)が、前記容器(2)から外方向に、前記枢動結合の前記径方向の軸に対してほぼ平行な径方向に延びることを特徴とする、請求項4または7に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  9. 前記運動変換デバイスが、前記制御部材(11)が前記径方向の軸(Y−Y’)周りで第1の所定の角度振幅より大きい第2の所定の角度振幅(β)を有するストロークにわたって回転運動されることに応答して、前記蓋(3)を前記中央縦方向軸(X−X’)周りで前記第1の所定の角度振幅(α)を有するストロークにわたって回転式に駆動するように設計されたギア式機構を含むことを特徴とする、請求項7または請求項8に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  10. 前記運動変換デバイスが、伝達部(20)であって、前記支持体(10)に対して前記中央縦方向軸(X−X’)に対して垂直な水平面内で並進運動するように装着される伝達部(20)を含み、前記運動変換デバイスは、前記支持体に対する前記制御部材(11)の前記枢動を、前記支持体(10)に対する前記伝達部(20)の並進運動に変換するための変換機構を含むことを特徴とする、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  11. 前記運動変換デバイスは、少なくとも1つの水平レバー(21)であって、前記支持体に対して固定状態であり、前記中央縦方向軸(X−X’)に対して平行であり、前記中央縦方向軸から所定距離を離して位置する、中心を外した縦方向軸(Z−Z’)周りで、前記支持体(10)に対して枢動するように装着される水平レバーを含み、前記水平レバー(21)は、前記蓋(3)にヒンジ接続された第1の端部(21A)と、前記制御部材(11)または前記伝達部(20)のいずれかにヒンジ接続された第2の端部(21B)との間を長手方向に延び、該伝達部は、前記変換デバイスの一部であり、および、前記制御部材(11)によって前記支持体(10)に対して動かされることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  12. 前記容器(2)に対する前記蓋(3)のロッキング解除を制御するための制御部材を含み、ロッキング解除を制御するための前記制御部材(11)が、ロッキングを制御するための前記制御部材によって形成され、前記制御部材は、これがロッキング方向または前記ロッキング方向とは反対のロッキング解除方向のいずれかに手動で動き得るように設計され、前記運動変換デバイスは、前記ロッキング方向および前記ロッキング解除方向それぞれの前記制御部材(11)の前記手動の動きを、それぞれ相反する方向(S1、S2)の、前記中央縦方向軸(X−X’)周りの前記支持体(10)に対する前記蓋(3)の枢動に変換するように設計されることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  13. 前記機械的結合は、前記蓋(3)が前記容器(2)に対してロッキング解除されることに対応し、第1に、前記制御部材(11)が縦方向に突出する展開位置(図1)と、第2に、前記蓋が前記容器に対してロックされることに対応し、前記制御部材が前記蓋(3)に向かって下げられる退避位置との間で、前記制御部材(11)を前記支持体(10)に対して手動で動かすことを可能にすることを特徴とする、請求項12に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  14. 前記蓋(3)を掴むことを可能にするための把持可能な部材であって、前記蓋(3)に取り付けられ、これを介して前記蓋(3)を操作し輸送することを可能にするために手動で掴まれるように設計される把持可能な部材を含み、前記把持可能な部材は前記展開位置にある前記制御部材(11)だけによって形成されることを特徴とする、請求項13に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  15. その展開位置では、前記制御部材(11)は、前記中央縦方向軸(X−X’)に対してほぼ平行な平均方向に延び、一方でその退避位置では、これは、前記中央縦方向軸(X−X’)に対してほぼ垂直な平均方向に延びることを特徴とする、請求項13または請求項14に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
  16. 前記制御部材(11)は、手動で作動されるように設計されたループ状ハンドル(11A)を備えることを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の圧力をかけて食品を調理するための調理器具(1)。
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