JP2016220653A - 除草剤散布車 - Google Patents

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Abstract

【課題】除草剤の散布に必要な噴射ノズルにだけ除草剤を供給して、縁石の片側または両側を最小限に散布するできる除草剤散布車を提供する。【解決手段】走行車両に搭載した除草剤タンクと、このタンクに接続したポンプと、ポンプの吐出管に接続した分岐継手と、この分岐継手に接続した複数本のホース35と、これらのホースの中間にそれぞれ設けた開閉バルブと、前記走行車両の本体フレームの前面に設けた昇降機構16と、この昇降機構に取付けた昇降板17と、この昇降板の前面に水平方向に取付けた上下2段の水平移動機構18、19と、一方の水平移動機構に取付けられた後段横動フレーム20と、この後段横動フレームに取付けた第1の噴射ノズル取付板と、他方の水平移動機構に取付けられた前段横動フレーム25とから構成され、開放した任意の開閉バルブに接続するホースを通して噴射ノズルから除草剤を噴射する。【選択図】図2

Description

本発明は、散布する範囲や高さ、散布量を調整できる除草剤散布車に関するものである。
アスファルト舗装の道路は、図11に示すようにアスファルト1が気温により伸縮し、車道2と歩道3の縁石4との間に次第に隙間が生じ、ここに草5が生え、これが高く生長すると交通の障害となる。また歩道3と縁石4の間や、中央分離帯7との間にも草5が生える。従来はエンジン草刈り機を使用して人力で草刈りしている。
しかしながら人力による草刈り作業は能率が悪く、重労働である上、特にガードレール8が設置されている場所での作業が面倒であり、その上、刈り取った草5の運搬処理も必要で、コストが掛かる問題があった。
このため、人力によらず機械力を利用して、除草剤を散布することが提案されている。例えば、駆動体の前部に除草剤タンクに接続した除草剤散布器を設けると共に、除草剤を噴霧散布して不必要植物に付着せずに霧状に浮遊している除草剤は除草剤付着室に設けられた回収口より吸引して、貯留タンクに戻す装置を設けた除草剤散布機(特許文献1)が提案されている。
この除草剤散布機は必要以上に散布された除草剤を回収して貯留できる利点はあるが、除草剤散布機には地面と接触する車輪が設けられており、昇降装置はなく、左右の移動も駆動体がタイヤ走行のショベルカーに取付けないと移動できない欠点がある。
またトラックの荷台にフレーム部を設け、ここにノズルアーム部を左右に移動可能に取付け、このノズルアーム部の下端に回動可能なノズル部を設けて、ここに設けたノズル口から、除草剤を道路面の走行方向に直交する方向に線状に噴射する散布装置(特許文献2)が提案されている。
この装置は、ノズル部を回動可能に取付け、回動角度を調整することにより除草剤の噴霧範囲を決めているが、散布量の調整ができない上、最下段のノズル口の高さは一定で、縁石に沿って生える草を効率よく除草できない問題があった。
特開2011−250777号公報 実用新案登録第3170484号公報
本発明は上記問題を改善し、噴射ノズルを任意に開閉し、道路の縁石に沿って除草剤を散布する範囲を最小限に調整して効率よく散布することができ、また車体の進行方向を変えずに左右どちらからでも除草剤を散布することができ、特にガードレールや交通標識のポールが立っている場所でも効率よく作業でき、しかも作業コストも安価な除草剤散布車を提供するものである。
本発明の請求項1記載の除草剤散布車は、走行車両に搭載した除草剤タンクと、このタンクに接続したポンプと、ポンプの吐出管に接続した分岐継手と、この分岐継手に接続した複数本のホースと、これらのホースの中間にそれぞれ設けた開閉バルブと、前記走行車両の本体フレームの前面に設けた昇降機構と、この昇降機構に取付けた昇降板と、この昇降板の前面に水平方向に取付けた上下2段の水平移動機構と、一方の水平移動機構に取付けられた後段横動フレームと、この後段横動フレームに取付けた第1の噴射ノズル取付板と、本体フレームの前面に立設した第1の支柱と、この第1の支柱の上部から下部側に引き出された前記複数本のホースと、このホースの先端部が接続し、前記第1の噴射ノズル取付板を介して横方向に間隔をおいて取付けた噴射ノズルと、前記他方の水平移動機構に取付けられた前段横動フレームと、この前段横動フレームに取付けた第2の噴射ノズル取付板と、上段の水平移動機構に立設した第2の支柱と、この第2の支柱の上部から下部に取付けた前記複数本のホースと、このホースの端部が接続し、前記第2の噴射ノズル取付板を介して横方向に間隔をおいて取付けた噴射ノズルとから構成され、前記昇降機構を駆動させて昇降板を所定の高さに設定してから、一方の水平移動機構を駆動させてここに取付けられた後段横動フレームを左右に移動させ、開放した開閉バルブに接続するホースを通して任意の噴射ノズルから除草剤を噴射し、前記他方の水平移動機構を駆動させてここに取付けられた 前段横動フレームを左右に移動させ、開放した開閉バルブに接続するホースを通して任意の噴射ノズルから除草剤を噴射するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の請求項2記載の除草剤散布車は、請求項1において、本体フレームの前面に設けた昇降機構が、本体フレームの左右両側に上下方向にラックを設け、昇降板側に前記ラックに噛合する昇降モータを取付けたピニオン歯車で構成され、昇降板の前面に水平方向に取付けた上下2段の水平移動機構が、それぞれ昇降板側に水平方向に取付けたラックと、前後段横動フレーム側に取付けたラックに噛合するピニオン歯車を取付けたモ−タとで構成されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項3記載の除草剤散布車は、請求項1または2において、本体フレームの前面に立設した第1の支柱に、後段横動フレームに追随して昇降するワイヤを設け、このワイヤの中間と、束ねた複数本のホースとを連結して、ワイヤの移動に伴ってホースを上下動させることを特徴とするものである。
本発明の請求項4記載の除草剤散布車は、請求項1または2の除草剤散布車に、更に走行車両の本体フレームの下部に水平方向に駆動させる下部の水平移動機構と、この下部の水平移動機構に設けた第3の噴射ノズル取付板と、この第3の噴射ノズル取付板に横方向に間隔をおいて取付けた噴射ノズルとから構成され、開放した開閉バルブに接続するホースを通して任意の噴射ノズルから除草剤を噴射するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の請求項5記載の除草剤散布車は、請求項4において、本体フレームの下部に水平方向に取付けた水平移動機構が、本体フレーム側に取付けた電動シリンダと、このシリンダのピストンの先端を噴射ノズル取付板に接続して構成されていることを特徴とするものである。
本発明に係る請求項1記載の除草剤散布車によれば、第1の噴射ノズル取付板と、第2の噴射ノズル取付板を上下左右に移動可能に設け、これらに複数の噴射ノズルを横方向に間隔をおいて取付け、この噴射ノズルに接続した複数本のホースの中間にそれぞれ開閉バルブを取付け、除草剤の散布に必要な噴射ノズルにだけ個別に供給するので、縁石の片側または両側、ガードレールやポールのある場所でも最小限に除草剤を散布するでき、草が生えなかったり、生えた草を枯らすことができるので、コストが安い。また噴射ノズル取付板を左右に進出できるので走行車両を反転させることなく車の進行方向に沿って車道の両側に散布できるので極めて作業性に優れている。
また請求項2記載の除草剤散布車によれば、昇降機構や上下2段の水平移動機構が、ラックとピニオン歯車で構成され、モータにより駆動するので油圧に比べて構造が簡単で、且つ軽量、安価に作製することができる。
また請求項3記載の除草剤散布車によれば、第1の支柱に後段横動フレームに追随して昇降するワイヤを設け、このワイヤの中間と、束ねた複数本のホースとを連結して、ワイヤの移動に伴ってホースを上下動させるので、前方に第2の噴射ノズル取付板のホース35と、後方にある第1の噴射ノズル取付板のホース同志の絡み合いを防止することができる。
また請求項4記載の除草剤散布車によれば、走行車両の本体フレームの下部に水平方向に駆動させる下部の水平移動機構と、この下部の水平移動機構に第3の噴射ノズル取付板を設けたので車道と縁石の境界に任意の噴射ノズルから除草剤を効率よく噴射することができる。
また請求項5記載の除草剤散布車によれば、本体フレームの下部に水平方向に取付けた下部の水平移動機構が、電動シリンダにより左右に移動するので構造が簡単である。
以下本発明の実施の一形態を図1ないし図10を参照して詳細に説明する。図において10は除草剤散布車を示すもので、走行車両となるクローラ11は、エンジン12で走行し、このクローラ11に本体フレーム13が取付けられ、ここに除草剤タンク14が搭載され、この除草剤タンク14にポンプ15が接続されている。また本体フレーム13の前面に昇降機構16が設けられ、ここに昇降板17が上下動自在に取付けられている。
また図2に示すように、この昇降板17の前面には上段の水平移動機構18と下段の水平移動機構19が水平方向に2段に設けられ、下段の水平移動機構19に後段横動フレーム20が左右に水平移動可能に取付けられている。また本体フレーム13の前面の図中右側には角筒で形成された第1の中空支柱21が立設されている。更に前記後段横動フレーム20の下部には図1に示すようにチャンネル材で形成された第1の噴射ノズル取付板22が取付けられ、この内側に横方向に間隔をおいて4個の噴射ノズル23が取付けられている。
また上段の水平移動機構18は図2に示すように、前段横動フレーム25に第2の中空支柱26が一体に接続され、この下部に第2の噴射ノズル取付板28が接続され、前段横動フレーム25の左右の移動に伴って第2の中空支柱26と第2の噴射ノズル取付板28が移動するようになっている。
更に図1に示すように第1の噴射ノズル取付板22の手前の本体フレーム13の下部には下部の水平移動機構29を介してチャンネル材で形成された第3の噴射ノズル取付板30が水平移動可能に取付けられ、この内側に横方向に間隔をおいて4個の噴射ノズル23が取付けられている。
更に構造を詳細に説明すると、前記除草剤タンク14に接続されているポンプ15は、図4に示すようにその吐出管31が二股に分岐した分岐継手32に接続され、更に複数に分岐した分岐継手33に接続され、それぞれにホース35が接続されている。更にこれらホース35の中間は、図5に示すように制御盤40に取付けた開閉バルブ41に接続され、このレバー42を回動させることにより開閉バルブ41の開閉を行なうようになっている。
これらホース35は図3に示すように本体フレーム13の上部の開口部を通って第1の中空支柱21と第2の中空支柱26の上部に4本ずつ導かれ、ここから第1の噴射ノズル取付板22、および第2の噴射ノズル取付板28の噴射ノズル23に接続されている。また本体フレーム13の内部を通って左右の側板から2本ずつ引出されたホース35は第3の噴射ノズル取付板30に取付けた4個の噴射ノズル23にそれぞれ接続されている。
また前記第1の噴射ノズル取付板22と第2の噴射ノズル取付板28、第3の噴射ノズル取付板30にはそれぞれカバー36が取付けられ、散布した除草剤が周囲に飛散しないようになっている。
また前記本体フレーム13の前面に昇降機構16を介して取付けられた昇降板17は図6に示すように、ここに取付けた縦方向のラック45に、昇降板17側に接続したモータ46に取付けたピニオン歯車47に噛合して昇降するようになっている。
また昇降板17の前面に設けた上段の水平移動機構18は、昇降板17側に水平に設けたラック50に、前段横動フレーム25側に設けたモータ51に取付けたピニオン歯車52が噛合して左右に移動するようになっている。53は水平に設けたガイドレールである。また下段の水平移動機構19は図2に示すように、昇降板17側に水平に設けたラック50に、後段横動フレーム20側に設けたモータ51に取付けたピニオン歯車52が噛合して左右に移動するようになっている。
また図7に示すように本体フレーム13の先端側板にはプーリーP1が設けられ、また第1の中空支柱21の開放した下部と、上部およびその背面の下部にもそれぞれプーリーP2、P3、P4が取付けられている。ワイヤ56の一端はモータ51で駆動するピニオン歯車52を取付けた後段横動フレーム20に接続され、プーリーP1〜P4を経て第1の噴射ノズル取付板22の右側のブラケット55に接続されている。後段横動フレーム20が図中左側に移動すると、これに接続された第1の噴射ノズル取付板22も移動し、このときワイヤ56の両端は後段横動フレーム20と第1の噴射ノズル取付板22のブラケット55に接続されているので矢印方向に移動する
また第1の中空支柱21の内部は図8に示すように、ワイヤ56と、4本のホース35およびホース57で保護されたモータ51のケーブル59とが連結され、4本のホース35と1本のホース57がワイヤ56と一体に昇降し、ワイヤ56の移動に伴って第1の中空支柱の上部から滑らかに引き込まれ、下部から滑らかに引き出されるようになっている。
また第2の中空支柱26は、図9に示すように上下が開口した角筒で形成され、上段の水平移動機構18に取付けた前段横動フレーム25の正面右端に立設されている。この第2の中空支柱26の内部では、4本のホース35およびホース57で保護された前段横動フレーム25のモータ51を駆動させるケーブル59とが挿通され、上段の水平移動機構18の左右の移動に伴って第2の中空支柱26も左右に移動するようになっている。この第2の中空支柱26の内部にはワイヤが設けられておらずホース35、37は上下に移動しない。
また第2の中空支柱26の底部は第2の噴射ノズル取付板28の図中左側に一体に接続され前段横動フレーム25の移動に伴って第2の中空支柱26が左右に移動するようになっている。なお58は第1の噴射ノズル取付板22と第2の噴射ノズル取付板28を水平に保持しながら移動させるガイドシャフトである。
また図11に示すように縁石4と車道2のアスファルト1との境界に除草剤66を散布する本体フレーム13の下部に設けた4個の噴射ノズル23を設けた下部の水平移動機構29は、本体フレーム側に水平に取付けた電動シリンダ60のピストン61の先端は、本体フレーム13の底面に開口した長孔62を貫通するブラケット74を介してして第3の噴射ノズル取付板30に連結している。またこの底面の長孔62の左右に2個の長孔63を形成し、第3の噴射ノズル取付板30の上部に突設したナット64を長孔63に貫通させて、本体フレーム13の底面を左右に摺動するようになっている。
ピストン61を収縮させた状態では第3の噴射ノズル取付板30は常時、本体フレーム13の仮想線で示した図中右側に突出した状態となっている。またピストン61を伸長させた状態では第3の噴射ノズル取付板30は縁石4側に、すなわち図中左側に伸出するようになっている。
また図2において67は第1の中空支柱21に挿着したホース35、57をガイドするプーリー、68は第2の中空支柱26に挿着した35、37をガイドするプーリーである。また69は除草剤タンク14に設けた水位計、70は除草剤タンク14に除草剤66を供給すると共に、余った除草剤を除草剤タンク14に戻す継手である。待つ図3において69はパイプの先端に噴射ノズル23を取付けた手動式の噴霧器、71はバッテリー、72は上段の水平移動機構18と下段の水平移動機構19、下部の水平移動機構29を駆動させる操作盤である。
上記構成の除草剤散布車で車道2の縁石4とアスファルト1との間には生えた草5に除草剤67を散布する場合について説明する。先ず操作盤72を操作して、図10に示すように電動シリンダ60のピストン61を伸長させ、第3の噴射ノズル取付板30を縁石4側に近付ける。次にポンプ15を駆動させて、第3の噴射ノズル取付板30に取付けた縁石4側の2個の噴射ノズル23に除草剤66を供給する制御盤40のレバー42を回動させ、開閉バルブ41を開放すると除草剤66は除草剤タンク14からポンプ15によりホース35を通して2個の噴射ノズル23に供給され、ここから除草剤66が縁石4とアスファルト1との間に散布される。このように除草剤66を散布しながらクローラ11を走行させて、連続的に散布作業を行なう。
また中央分離帯7側に散布する場合にはクローラ11を中央分離帯7側の縁石4に寄せ、下部の水平移動機構29によりピストン61を収縮させて第3の噴射ノズル取付板30を中央分離帯7側の縁石4に近付ける。次に制御盤40のレバー42を回動させ、開閉バルブ41を開放すると除草剤66は図中右側の2個の噴射ノズル23に供給され、ここから除草剤66が中央分離帯7側に散布される。このように下部の水平移動機構29を作動させることによりクローラ11を反転させることなく車の進行方向に沿って車道2の両側に散布することができる。
また左側にある縁石4の、車道2側と歩道3側の両側の境界に同時に除草剤66を散布する場合、第3の噴射ノズル取付板30は図10に示す状態にし、下段の水平移動機構19を駆動させて第1の噴射ノズル取付板22を左側に移動させる。この動作を詳細に説明すると、図7に示すように下段の水平移動機構19のモータ51を駆動させてピニオン歯車52をラック50に噛合させて後段横動フレーム20を矢印方向に移動させる。後段横動フレーム20の移動に伴ってこれに接続された第1の噴射ノズル取付板22も矢印方向に移動する。
この時、第1の中空支柱21は本体フレーム13に接続されて移動しないが、この中を図8に示すようにワイヤ56と、4本のホース35およびホース57で保護されたモータ51のケーブル59とが連結されて一体に下降する。ワイヤ56の両端は後段横動フレーム20と第1の噴射ノズル取付板22のブラケット55に接続され、プーリーP1〜P4を経て矢印方向に移動し、ワイヤ56と共にホース35、57が下降し、第1の中空支柱21の下端開口部から引き出されていく。
この結果、縁石4の上を越えて歩道3側に達する。この状態で制御盤40の任意のレバー42を回動させ、開閉バルブ41を開放すると除草剤66は除草剤タンク14からポンプ15によりホース35を通して任意の噴射ノズル23から除草剤66が縁石4の歩道3の境界に散布される。なお図3に示すポンプ15と継手70とを連結するホース35は、余った除草剤66を除草剤タンク14に戻すものである。
このように下段の水平移動機構19と下部の水平移動機構29を駆動させることにより縁石4の両側に除草剤66を同時に散布することができる。また第1の噴射ノズル取付板22はカバー36の底部が縁石4より高くなっているのでガードレール8が設置されている場所でも縁石4との間に第1の噴射ノズル取付板22を挿入して散布作業を行なうことができる。このように除草剤66を散布することにより草5が生えなかったり、生えた草5を枯らすことができるので、従来のような刈り取った草5の運搬処理も不要でコストが安い利点がある。
このように必要な部分にだけ高価な除草剤66を散布するので、長い距離に散布しても処理コストが安い。また除草剤散布車10に伴走して、除草剤タンク14を搭載したトラックを走行させ、ここから除草剤66を除草剤散布車10に供給することにより、長い距離の散布を連続的に行なうことができる。
また図中右側にある縁石4や中央分離帯7と歩道3との境界に同時に除草剤66を散布する場合、第3の噴射ノズル取付板30は下部の水平移動機構29を駆動させて図10に仮想線で示す状態にし、図9に示すように上段の水平移動機構18を駆動させて前段横動フレーム25を仮想線で示すように右側に移動させる。
この動作を詳細に説明すると、上段の水平移動機構18のモータ51を駆動させてピニオン歯車52をラック50に噛合させて前段横動フレーム25を矢印方向に移動させる。前段横動フレーム25の移動に伴ってこれに接続された第2の中空支柱26と第2の噴射ノズル取付板28も矢印方向に移動する。
次に制御盤40のレバー42を回動させ、任意の開閉バルブ41を開放すると除草剤66は除草剤タンク14からポンプ15によりホース35を通して任意の噴射ノズル23に供給され、ここから除草剤66が散布される。このように除草剤67を散布しながらクローラ11を走行させて、縁石4の両側を連続的に散布する。なお第2の中空支柱26の内部ではホース35が移動せず、第1の中空支柱21のようにワイヤ56はなく、移動に伴うホース35の弛みは、本体フレーム13の上面で吸収する。
つまり前方にある第2の噴射ノズル取付板28のホース35は前方に突出させることができるが、後方にある第1の噴射ノズル取付板22のホース35は前方の第2の噴射ノズル取付板28のホース35と絡まる恐れがあるため、第1の中空支柱21内を上下に昇降させてホース35同志の絡み合いを防止している。
なお狭い車道2の場合には図7、図9に示すように第1の噴射ノズル取付板22と第2の噴射ノズル取付板28を両側に伸ばして同時に両側に散布する方法でも良い。またこれらの噴射ノズル23では対応できない場所もあるので、図3に示すようにパイプの先端に噴射ノズルを設けた手動式散布器75が設けられている。
なお上記説明では上段の水平移動機構18と下段の水平移動機構19をラックとピニオン歯車によって移動する機構について示したが油圧式の駆動装置を用いても良い。また第1の中空支柱21と第2の中空支柱26は角筒を用いた場合について示したがチャンネル材などコ字形や他の形状の支柱を用いても良い。また障害検知センサーを取付け、障害物を検知した時に操作盤72を自動的に作動させて第1の噴射ノズル取付板22や第2の噴射ノズル取付板28、第3の噴射ノズル取付板30を退避させるようにしても良い。また走行車両としてクローラ11を用いた場合について説明したが、3輪または4輪のホイール車でも良い。
本発明の実施の一形態による除草剤散布車の側面図である。 図1に示す除草剤散布車の正面図である。 図1に示す除草剤散布車の平面図である。 分岐継手を示す平面図である。 制御盤を示す平面図である。 昇降機構を示す断面図である。 下段の水平移動機構の動作を示すホースを省いた説明図である。 第1の中空支柱の断面図である。 上段の水平移動機構の動作を示す説明図である。 下部の水平移動機構を示す断面図である。 車道の縁石に沿って生えた草の状態を示す断面図である。
1 アスファルト
2 車道
3 歩道
4 縁石
5 草
10 除草剤散布車
11 クローラ
13 本体フレーム
14 除草剤タンク
15 ポンプ
16 昇降機構
17 昇降板
18 上段の水平移動機構
19 下段の水平移動機構
20 後段横動フレーム
21 第1の中空支柱
22 第1の噴射ノズル取付板
23 噴射ノズル
25 前段横動フレーム
26 第2の中空支柱
28 第2の噴射ノズル取付板
29 下部の水平移動機構
30 第3の噴射ノズル取付板
33 分岐継手
35 ホース
40 制御盤
41 開閉バルブ
50 ラック
P1、P2、P3、P4 プーリー
50 ラック
51 モータ
52 ピニオン歯車
56 ワイヤ
60 電動シリンダ
66 除草剤
72 操作盤

Claims (5)

  1. 走行車両に搭載した除草剤タンクと、このタンクに接続したポンプと、ポンプの吐出管に接続した分岐継手と、この分岐継手に接続した複数本のホースと、これらのホースの中間にそれぞれ設けた開閉バルブと、前記走行車両の本体フレームの前面に設けた昇降機構と、この昇降機構に取付けた昇降板と、この昇降板の前面に水平方向に取付けた上下2段の水平移動機構と、一方の水平移動機構に取付けられた後段横動フレームと、この後段横動フレームに取付けた第1の噴射ノズル取付板と、本体フレームの前面に立設した第1の支柱と、この第1の支柱の上部から下部側に引き出された前記複数本のホースと、このホースの先端部が接続し、前記第1の噴射ノズル取付板を介して横方向に間隔をおいて取付けた噴射ノズルと、前記他方の水平移動機構に取付けられた前段横動フレームと、この前段横動フレームに取付けた第2の噴射ノズル取付板と、上段の水平移動機構に立設した第2の支柱と、この第2の支柱の上部から下部に取付けた前記複数本のホースと、このホースの端部が接続し、前記第2の噴射ノズル取付板を介して横方向に間隔をおいて取付けた噴射ノズルとから構成され、前記昇降機構を駆動させて昇降板を所定の高さに設定してから、一方の水平移動機構を駆動させてここに取付けられた後段横動フレームを左右に移動させ、開放した開閉バルブに接続するホースを通して任意の噴射ノズルから除草剤を噴射し、前記他方の水平移動機構を駆動させてここに取付けられた 前段横動フレームを左右に移動させ、開放した開閉バルブに接続するホースを通して任意の噴射ノズルから除草剤を噴射するようにしたことを特徴とする除草剤散布車。
  2. 本体フレームの前面に設けた昇降機構が、本体フレームの左右両側に上下方向にラックを設け、昇降板側に前記ラックに噛合する昇降モータを取付けたピニオン歯車で構成され、昇降板の前面に水平方向に取付けた上下2段の水平移動機構が、それぞれ昇降板側に水平方向に取付けたラックと、前後段横動フレーム側に取付けたラックに噛合するピニオン歯車を取付けたモ−タとで構成されていることを特徴とする請求項1記載の除草剤散布車。
  3. 本体フレームの前面に立設した第1の支柱に、後段横動フレームに追随して昇降するワイヤを設け、このワイヤの中間と、束ねた複数本のホースとを連結して、ワイヤの移動に伴ってホースを上下動させることを特徴とする請求項1または2記載の除草剤散布車。
  4. 請求項1または2の除草剤散布車に、更に走行車両の本体フレームの下部に水平方向に駆動させる下部の水平移動機構と、この下部の水平移動機構に設けた第3の噴射ノズル取付板と、この第3の噴射ノズル取付板に横方向に間隔をおいて取付けた噴射ノズルとから構成され、開放した開閉バルブに接続するホースを通して任意の噴射ノズルから除草剤を噴射するようにしたことを特徴とする除草剤散布車。
  5. 本体フレームの下部に水平方向に取付けた下部の水平移動機構が、本体フレーム側に取付けた電動シリンダと、このシリンダのピストンの先端を第3の噴射ノズル取付板に接続して構成されていることを特徴とする請求項4記載の除草剤散布車。
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