JP2016220648A - 液卵受容器および割卵システム - Google Patents

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良秋 難波
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公夫 國政
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Kazuyoshi Kojima
一良 小島
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Abstract

【課題】液卵の落下位置の個体差や空間的広がりを受容器到達前に是正し、液卵の落下速度を抑制することができる液卵受容器を提供する。
【解決手段】漏斗形状であって、上方から供給される卵黄および卵白を含む液卵を下方へ誘導する誘導器10と、誘導器10から誘導された液卵ELを受けて、液卵ELから卵白EAを分離し卵黄EYを受ける第1容器11と、第1容器11によって液卵ELから分離された卵白EAを受ける第2容器12と、第1容器11が搬送される搬送方向と平行な第1回転軸を有し、第1容器11から延設される第1軸部111と、第1軸部111を回転させることで第1容器11を所定角度に傾斜する第1傾斜機構と、搬送方向と平行な第2回転軸を有し、第2容器12から延設される第2軸部121と、第2軸部121を回転させることで第2容器12を所定角度に傾斜する第2傾斜機構とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、連続的に大量の卵(例えば、鶏卵など)を割卵し、液卵(卵黄、卵白)を得る割卵システムに用いられる液卵受容器およびそれを有する割卵システムに関する。
割卵機において、割卵機構によって割卵された後の液卵は卵1個ごとにいったん受容器で受け止められる(例えば、特許文献1参照)。
特開平06−70690号公報
しかしながら、液卵が卵殻から受容器に放出される際は、割卵機構上の卵殻の位置によって液卵ごとに落下する位置が異なり、また単一の液卵であってもある程度の空間的広がりを持って落下する。そして、落下衝撃による周辺への飛散防止や、液卵の確実な受け止めのために、受容器は液卵の体積以上の容積を持っている。
このため、受容器の小型化には制限があり、受容器の構造、その受容器を具備する割卵機の構造が制限されることになる。さらには、卵黄受容器で卵黄と卵白を分離する場合、いったん全卵を卵黄体積以上の容積を持つ卵黄受容器で受け止め、卵白を卵黄受容器の側面から底面に設けられた隙間(スリット)から下部の卵白受容器に落としている。
そこで、本発明は上記実情に鑑みて、液卵の落下位置の個体差や空間的広がりを受容器到達前に是正し、液卵の落下速度を抑制することができる液卵受容器およびそれを有する割卵システムを提供することを目的とする。
本発明に係る液卵受容器は、
上部開口と下部開口を有する漏斗形状の誘導器であって、上方から供給される卵黄および卵白を含む液卵を下方へ誘導する誘導器と、
前記誘導器の垂直下方に位置し、前記誘導器から誘導された液卵を受けて、液卵から卵白を分離し卵黄を受ける第1容器と、
前記第1容器の下方に位置し、前記第1容器によって液卵から分離された卵白を受ける第2容器と、を有する。
この構成によれば、第1容器上部に液卵を誘導する部位を受容器(第1容器および第2容器)とは別に備えることで、液卵の落下位置の個体差や空間的広がりを受容器到達前に是正し、かつ液卵の落下速度を抑制することで第1容器への落下後の飛散を防止できる。
上記発明の一実施形態において、液卵受容器は、
前記第1容器が搬送される搬送方向と平行な第1回転軸を有し、かつ前記第1容器から延設される第1軸部と、
前記第1軸部を回転させることで前記第1容器を所定角度に傾斜する第1傾斜機構と、
前記搬送方向と平行な第2回転軸を有し、前記第2容器から延設される第2軸部と、
前記第2軸部を回転させることで前記第2容器を所定角度に傾斜する第2傾斜機構と、を有する。
ここで、「搬送方向と平行な第1回転軸」および「搬送方向と平行な第2回転軸」の「平行」は、完全に平行な場合の他、機械設計公差、実質的に本願発明の作用効果を奏する誤差範囲を含む。また、本願明細書において「平行」は、完全に平行な場合の他、機械設計公差、実質的に本願発明の作用効果を奏する誤差範囲を含む。また、本願明細書において「直交」は、完全に直交な場合の他、機械設計公差、実質的に本願発明の作用効果を奏する誤差範囲を含む。
ここで、「第1容器を所定角度に傾斜する」および「第2容器を所定角度に傾斜する」の「所定角度」は、容器中の液(卵黄、卵白)を下方に放出、落下させることができる角度である。例えば、傾斜させたときに鉛直下方に配置される容器側面が水平よりも鉛直下方を向くことができる角度であり、回転角度としては、70°〜180°、80°〜150°、90°〜100°の範囲が例示される。第1、第2容器の形状を考慮して設定することが好ましい。
「第1容器から延設される第1軸部」とは、第1軸部と第1容器とが固定されていればよく、一体構成でもよく別部材同士を連結した構成でもよい。また、「第2容器から延設される第2軸部」とは、第2軸部と第2容器とが固定されていればよく、一体構成でもよく別部材同士を連結した構成でもよい。
上記発明の一実施形態として、前記下部開口が、卵黄の平面視サイズよりも小さい、構成である。平面視で、上部開口が円形、下部開口が円形であることが好ましい。下部開口が円形で、第1容器の開口が円形である場合に、下部開口の直径が第1容器の開口よりも小さいことが好ましい。
これによって、卵黄よりも先に卵白を誘導器から第1容器へ落下させ易くなり、第1容器に先に卵白を受け止めることが可能になる。液卵から卵白が分離(卵黄と卵白が分離)されるものではなく連続した状態であってもよい。例えば、卵白のすべてが先に第1容器へ落下するものではなく、卵白の全量のうち10%〜99%が先に第1容器へ落下する場合もあれば、卵黄の周りに付着した卵白は卵黄と一緒に落下する場合もある。
上記発明の一実施形態として、前記第1容器が、卵黄の平均体積以下の容積を有する、構成である。また、上記発明の一実施形態として、前記第1容器が、卵黄の最大体積以下の容積を有する、構成である。
これによって、誘導器の上記作用効果によって、第1容器の容積を卵黄の平均体積と同程度まで小型化できる。そして、第1容器は、卵黄体積分のみの受容器とすることができるため、その結果として卵黄と卵白の分離は、先に収納されていた卵白を卵黄が押し出すことで、第1容器の開口周縁から卵白が溢れ出て、下方の第2容器へ落下することになる。部分的にでも卵白が先に第1容器へ落下していることで、後から落下されてきた卵黄が卵白を押し出す形になり、卵白の分離(第1容器の開口周縁から卵白を溢れさせること)を素早く行うことができる。第1容器の容積が卵黄の平均体積よりも小さくすることで、卵白が収納されるスペースはなくなり、卵白が重力作用で落下することになる。
上記発明の一実施形態として、前記第2容器が、卵白の最大体積より大きい容積であって、例えば、当該卵白の最大体積の1.01〜1.8倍の範囲の容積が好ましく、1.1〜1.6倍の範囲の容積がより好ましい。
これによって、第2容器をコンパクトにでき、装置を最少化できる。
上記発明において、誘導器は固定されており、固定された誘導器と、傾斜する第1容器は接触しないことが好ましい。
本発明の一実施形態として、前記第1容器が、碗状(あるいは半球状)であり、前記第1軸部は、前記第1容器の側面の中央部から延設される、構成である。
本発明の一実施形態として、前記第2容器が、開口形状がしずく状(あるいは涙状)で、第1容器よりも容積が大きく、前記第2軸部は、前記第1軸部と上下方向で重ならない位置になるように、前記第2容器の側面から延設される、構成である。前記第2容器が傾斜された場合に、しずく状の鋭端が下方に配置され、しずく状の鈍端が上方に配置される。
本発明の一実施形態として、
前記第1傾斜機構は、
前記第1軸部が前記第1回転軸で回転可能に垂直に設けられる第1主面を有する第1フレームと、
前記第1主面に設けられ、前記第1容器の傾斜角を規制する第1開口部と、
前記第1軸部に対し垂直方向に上下動可能な第1上下動部材と、
前記第1上下動部材から前記第1主面と平行に延設され、前記上下移動と垂直方向に平行な第1長穴を有する第1プレートと、
前記第1軸部から立設(例えば垂直に立設)される第1部材と、当該第1部材と連なり(例えば、第1部材から直角に連なり)かつ当該第1軸部と平行に延び、前記第1開口部を貫通し、前記第1長穴へ延びる第2部材を有する第1伝達部材と、を有し、
前記第2傾斜機構は、
前記第2軸部が前記第2回転軸で回転可能に垂直に設けられる第2主面を有する第2フレームと、
前記第2主面に設けられ、前記第2容器の傾斜角を規制する第2開口部と、
前記第2軸部に対し垂直方向に上下動可能な第2上下動部材と、
前記第2上下動部材から前記第2主面と平行に延設され、前記上下移動と垂直方向に平行な第2長穴を有する第2プレートと、
前記第2軸部から立設(例えば垂直に立設)される第3部材と、当該第3部材と連なり(例えば、第3部材から直角に連なり)かつ当該第2軸部と平行に延び、前記第2開口部を貫通し、前記第2長穴へ延びる第4部材を有する第2伝達部材と、を有する構成である。
上記第1開口部の形状は、例えば、四角形、多角形、円状、異形状、カーブ状、第2部材が動く軌跡に沿った形状が挙げられる。第2部材の動きは、第1開口部の端面(貫通方向の面、第1主面の厚み方向の面)の所定の位置(例えば、上端点位置、下端点位置)で規制される。
上記第2開口部の形状は、例えば、四角形、多角形、円状、異形状、カーブ状、第4部材が動く軌跡に沿った形状が挙げられる。第4部材の動きは、第2開口部の端面(貫通方向の面、第2主面の厚み方向の面)の所定の位置(例えば、上端点位置、下端点位置)で規制される。
本発明の一実施形態として、前記第1傾斜機構は、第1軸部に連設されて第1軸部を所定角度に回転させる回転駆動を有する、構成である。前記第2傾斜機構は、第2軸部に連設されて第2軸部を所定角度に回転させる回転駆動を有する、構成である。回転駆動は、例えば、モータである。
本発明の一実施形態として、前記第1主面と前記第2主面は一体であり、前記第1フレームと前記第2フレームは一体である。
他の発明の液卵受容器は、
上部開口と、卵黄の平面視サイズよりも小さい下部開口を有する漏斗形状の誘導器であって、上方から供給される卵黄および卵白を含む液卵を下方へ誘導する誘導器と、
前記誘導器の垂直下方に位置し、前記誘導器から誘導された液卵を受ける容器と、を有する。
この構成によれば、容器上部に液卵を誘導する部位を受容器とは別に備えることで、液卵の落下位置の個体差や空間的広がりを受容器到達前に是正し、かつ液卵の落下速度を抑制することで容器への落下後の飛散を防止できる。また、誘導器の上記作用効果によって、容器の容積を液卵の平均体積と同程度まで小型化できる。
上記発明の一実施形態として、液卵受容器は、
前記容器が搬送される搬送方向と平行な回転軸を有しかつ前記容器から延設される軸部と、
前記軸部を回転させることで前記容器を所定角度に傾斜する傾斜機構と、を有する。
上記発明の一実施形態として、前記下部開口が、卵黄の平面視サイズよりも小さい、構成である。上記発明の一実施形態として、前記容器が、液卵の最大体積より大きい容積であって、当該液卵の最大体積の1.01〜1.8倍の範囲の容積が好ましく、1.1〜1.6倍の範囲の容積がより好ましい。
上記発明において、誘導器は固定されており、固定された誘導器と、傾斜する容器は接触しないことが好ましい。
他の本発明の割卵システムは、
卵供給部と、
前記供給部から供給された卵の殻を割る割卵部と、
前記割卵部が着脱自在に取り付けられる第1搬送機構と、
前記割卵部から供給される卵黄および卵白を含む液卵を受ける、前記記載の液卵受容器と、
前記液卵受容器が着脱自在に取り付けられる第2搬送機構と、
前記液卵受容器から供給される卵黄および/または卵白を受ける桶と、を有する。
前記割卵システムは、前記殻が割られた後の卵殻を放出する回収部と、前記液卵受容器を洗浄する洗浄部と、をさらに有する。
前記割卵システムは、前記液卵受容器に収納されている液卵(卵黄および/または卵白)の性状を検査する検査部を、さらに有する。
割卵システムの全体の機能ブロック図である。 液卵受容器(誘導器)および割卵部の模式図である。 液卵受容器を配置した模式図である。 液卵受容器の傾斜前を説明する斜視図である。 液卵受容器の傾斜後を説明する斜視図である。 液卵受容器の傾斜前を説明する平面透過図である。 液卵受容器の傾斜後を説明する平面透過図である。
(実施形態1)
図1の機能ブロック図を参照しながら割卵システムについて説明する。割卵システムは、卵供給部101と、卵供給部101から供給された卵Eの殻を割る割卵部3と、割卵部3が着脱自在に取り付けられる第1搬送機構102と、割卵部3から供給される卵黄EYおよび卵白EAを含む液卵ELを受ける液卵受容器1(10、11、12)と、液卵受容器2が着脱自在に取り付けられる第2搬送機構103と、液卵受容器2が着脱自在に取り付けられる第2搬送機構103と、液卵受容器1(11、12)に収納されている卵黄EYおよび/または卵白EAの性状を検査する検査部104と、液卵受容器1(10、11、12)から供給される卵黄EYおよび/または卵白EAを受ける桶4とを有する。また、割卵システムは、殻が割られた後の卵殻ESを放出する回収部105と、液卵受容器1(11、12)を洗浄する洗浄部106を有する。
卵供給部101は、ローラーコンベアで構成され、卵Eを支持しながら、割卵部3に卵Eを受け渡す。割卵部3、液卵受容器1の構成は後述する。検査部104は、撮像手段を備え、この画像手段で撮像された画像を解析して不可食卵(腐敗卵、血卵など)であるかを判断する。不可食卵と判断された液卵EL(卵黄EYおよび卵白EA)は、桶4(正常卵を収納する桶)とは異なる不可食卵回収部41へ放出される。そのための放出機構をさらに有する。回収部105は、卵黄EYと卵白EAが取り出され、空になった卵殻ESを割卵部3からエアブローにより取り出し、回収コンベアへ放出する。割卵部3は、回収部105の位置において、卵殻ESのホールドを弱め、エアブローによる取り出しをスムーズに行うことが好ましい。洗浄部106は、液卵を放出し終えた液卵受容器1(10、11、12)を、シャワー(例えば、水道水、清浄水、イオン交換水、無菌水、殺菌性清浄水など)を施し、次いでエアブローを施して、清掃および水切りを行う。洗浄の際に、液卵受容器1(10、11、12)を傾ける機構をさらに備えていてもよい。桶4は、液卵受容器1(10、11、12)から放出された卵黄EYと卵白EAを受ける。本実施形態では桶4は、卵黄EYと卵白EAの両方を受ける構成であるが、これに制限されず、卵黄EYの桶と卵白EAの桶を別々に備えていてもよい。
(割卵部)
図2〜3、4A、4B、5A、5Bを参照しながら具体的に説明する。割卵部3は、卵押さえ31、卵受け32、ナイフ33、取付プレート34を有する。取付プレート34は、第1搬送機構101のエンドレスチェーンに対し着脱自在に構成される。卵受け32は、二股の左右受け台を有し、左右に開閉する機構を有する。ナイフ33は、左右二つのナイフも有し、卵受け32の左右受け台とそれぞれ連結され、左右受け台が左右に開閉する際に、同時に左右に開閉する構造である。割卵部3の構成の一例として特開平06−70690の割卵機構が挙げられる。割卵動作は、まず、卵押え31と卵受け32で卵Eを固定し、ナイフ33で卵Eの下方を割り、次いで、卵押え31で上方を抑えながら、左右受け台を左右に開く。左右受け台のそれぞれに左右の卵殻がホールドされ、液卵ELが下方に落下する。液卵ELが落下する際に、卵白EAが卵黄EYよりも先に誘導器10へ落下する。
(液卵受容器)
本実施形態では、図2に示すように、液卵受容器1は、上部開口10aと下部開口10bを有する漏斗形状の誘導器10を有する。誘導器10は、上方から供給される卵黄EYおよび卵白EAを含む液卵ELを下方の第1容器11へ誘導する。誘導器10は、取付フレーム13の主面131に連結される連結部10cを有し、誘導器10は主面131に固定される。
上部開口10a、下部開口10bは、共に平面視で円形である。平面視で第1容器11の開口形状が円形である場合に、下部開口10bの直径が第1容器11の直径よりも小さい。下部開口10bは、卵黄EYの平面視サイズよりも小さい。割卵部3から落下してきた卵白EAおよび卵黄EYが上部開口10aで位置規制され、下部開口10bを通過して垂直下方の第1容器11へ飛散することなく落下する。卵黄EYは下部開口10bを通り抜けられるように変形する。卵白EA(の全量あるいは全量の内20%〜99%)が卵黄EYよりも先に第1容器11へ落下する。
また、液卵受容器1は、誘導器10の垂直下方に配置される第1容器11を有する。第1容器11は、卵黄EYおよび卵白EAを含む液卵ELを受けて、液卵ELから卵白EAを分離し卵黄EYを受ける。本実施形態では、第1容器11は、碗状(あるいは半球状)であり、卵黄EYの平均体積以下の容積を有する。第1容器11は、卵黄体積分のみの受容器とすることで、先に第1容器11に収納されていた卵白EAが、卵黄EYで押し出され、第1容器11の開口周縁から卵白EAが溢れ出て、下方の第2容器12へ落下することになる。第1容器11と誘導器10との間隔は、傾斜の際に誘導器10に接触しない条件を満たす。
また、液卵受容器1は、第1容器11の下方に配置される第2容器12を有する。第2容器12は、第1容器11によって液卵ELから分離された卵白EYを受ける。本実施形態では、第2容器12は、開口形状がしずく状(あるいは涙状)の形状であり、卵白EAの最大体積と等しい容積または平均体積に等しい容積を有する。
第1軸部111は、第1容器11が搬送される搬送方向xと平行に、容器側面の中央部から延設され、取付フレーム13の主面131に対し垂直で、第1回転軸を中心に回転可能に設けられる。第1回転軸は、第1軸部111の長手方向軸に相当する。
第2軸部121は、第2容器12が搬送される搬送方向xと平行に、容器側面の中央部から離れた位置から延設され、取付フレーム13の主面131に対し垂直で、第2回転軸を中心に回転可能に設けられる。第2回転軸は、第2軸部121の長手方向軸に相当する。
図4A、4Bに示すように、第1軸部111は、第1容器11の側面の中央部から延設される構成である。第2軸部121は、第1軸部111と上下方向で重ならない位置になるように、第2容器12の側面から延設される。第2容器12が傾斜した場合に、しずく状の鋭端12aが下方に配置され、しずく状の鈍端12bが上方に配置される。
液卵受容器1は、第1軸部111を回転させることで第1容器11を所定角度に傾斜する第1傾斜機構と、第2軸部121を回転させることで第2容器12を所定角度に傾斜する第2傾斜機構を有する。第1、第2傾斜機構について説明する。
取付フレーム13の主面131には、第1容器11の傾斜角を規制する第1カーブ穴131aが設けられる。取付フレーム13の上下位置に、主面131から垂直に第1上プレート134a、第1下プレート134bが延設される。第1上下動部材16は、第1上プレート134a、第1下プレート134bの貫通穴(不図示)を通り、第1軸部111に対し垂直方向に(あるいは主面131と平行に)上下動可能に設けられる。第1プレート161は、第1上下動部材16から主面131と平行に延設され、第1上下動部材16の上下移動と垂直方向に平行な第1長穴162を有する。第1伝達部材14は、第1軸部111から垂直に設けられる第1部材14aと、第1部材14aから垂直かつ第1軸部111と平行に伸び、第1カーブ穴131aを貫通し、第1長穴162へ延びる第2部材14bを有する。第2部材14bは、第1カーブ穴131aと第1長穴162で動きが規制されることになる。第1カーブ穴131aの形状は、第2部材14bが動く軌跡に沿った形状である。
主面131には、第2容器12の傾斜角を規制する第2カーブ穴131bが設けられる。取付フレーム13の上下位置に、主面131から垂直に第2上プレート135a、第2下プレート135bが延設される。第2上下動部材17は、第2上プレート135a、第2下プレート135bの貫通穴(不図示)を通り、第2軸部121に対し垂直方向に上下動可能に設けられる。第2プレート171は、第2上下動部材17から主面131と平行に延設され、第2上下動部材17の上下移動と垂直方向に平行な第2長穴172を有する。第2伝達部材15は、第2軸部121から垂直に設けられる第3部材15aと、第3部材15aから垂直かつ第2軸部121と平行に伸び、第2カーブ穴131bを貫通し、第2長穴172へ延びる第4部材15bを有する。第4部材15bは、第2カーブ穴131bと第2長穴172で動きが規制されることになる。第2カーブ穴131bの形状は、第4部材15bが動く軌跡に沿った形状である。
図4A、図5Aは、傾斜前の状態を示し、図4B、図5Bは、傾斜した状態を示す。第1上下動部材16の上下先端(あるいは一方のみ)に設けられる摺動部材(あるいは回転部材)が、搬送方向に平行に設けられる第1ガイド部材(不図示)に摺動(回転部材の場合は転接)する構成であり、第1ガイド部材(不図示)が鉛直方向において上下に変化することに対応して第1上下動部材16が上下運動可能になる。
第2上下動部材17の上下先端(あるいは一方のみ)に設けられる摺動部材(あるいは回転部材)が、搬送方向に平行に設けられる第2ガイド部材(不図示)に摺動(回転部材の場合は転接)する構成であり、第2ガイド部材が鉛直方向において上下に変化することに対応して第2上下動部材17が上下運動可能になる。
第1上下動部16が下に動くと、第1長穴162に挿通されている第1伝達部材14の第2部材14bが図面上左右に動くと共に、第1カーブ穴131aにも挿通されている第2部材14bが円弧に沿って下方に動き、その結果、第1容器11が図5Bのように傾斜する。第1上下動部16が上に動くと、第2部材14bが上記と逆の動きをし、第1容器11を元の位置に復帰させる。
第2上下動部17が下に動くと、第2長穴172に挿通されている第2伝達部材15の第4部材15bが図面上左右に動くと共に、第2カーブ穴131bにも挿通されている第4部材15bが円弧に沿って下方に動き、その結果、第2容器12が図5Bのように傾斜する。第2上下動部17が上に動くと、第4部材15bが上記と逆の動きをし、第2容器12を元の位置に復帰させる。
本実施形態では、液卵受容器1は上記構成を含むユニットであり、液卵受容器ユニットは、第2搬送機構103(103a、103b)のエンドレスチェーンのガイドレール51に対し着脱自在に取り付けられる。図3に示すように、液卵受容器ユニットは、搬送方向xに2つ以上配置され、かつ、搬送方向xに直交する方向に2つ以上が配置されている。液卵受容器ユニットは、コンパクトであるため、前後方向および横方向に複数個配置されても、装置全体をコンパクトにできる。
(桶)
本実施形態において、第1容器11および第2容器12を傾斜させて液卵(卵黄、卵白)を落下させる位置において、搬送方向xと直交(交差)する方向の上流側底面41および下流側底面42を傾斜させている。放出される液卵(卵黄、卵白)の落下軌跡において、液卵が上流側底面41や下流側底面42に対し垂直に落下して衝突(桶や桶中の液卵と衝突)するよりも、傾斜面に落下させることで衝撃を緩和できる。
また、第2容器12を傾斜させた際に、第2容器12の下端が、桶4と接触しない構成である。
(傾斜タイミング)
本実施形態において、第1傾斜機構と第2傾斜機構とは、先に第2傾斜機構を動作させて卵白を桶4に放出する。次に、第2容器12を傾斜させたまま、第1傾斜機構を動作させて第1容器11を傾斜させ、卵黄を卵黄用桶(あるいは同じ桶4)に放出させる。係る動作を実現するように、上記第1ガイド部材と第2ガイド部材の高さ位置を設定する。
(別実施形態)
第1容器11の容積は、卵黄の体積と略同一あるいはそれ以下であったが、これに制限されず、液卵の体積と略同一あるいはそれ以下(卵黄の体積以上)として、卵白を分離するための任意のスリットが設けられていてもよい。
第1傾斜機構および第2傾斜機構は上記の構成に限定されず、他の従来公知の軸回転機構、軸回転駆動を用いて、第1軸部と第2軸部とを回転させてもよい。
第1容器と第2容器の形状は、実施形態1に限定されず、他の形状の容器を採用できる。この場合においても、第1軸部は、第1容器の傾斜軌道の半径が最小になるように当該第1容器に設けられ、第2軸部は、第2容器の傾斜軌道の半径が最小になるように当該第2容器に設けられることが好ましい。
第1ガイド部材および第2ガイド部材は、搬送方向に沿って連続していてもよく、間欠的に配置されていてもよく、桶4の位置(例えば、少し桶上流から桶の少し下流)の上方に配置されていてもよい。また、第1ガイド部材および第2ガイド部材が上下運動可能に構成されており、第1、第2上下動部材16、17をそれぞれ下方へ押す機構と上方へ押し戻す機構を備える構成でもよい。下方へ押す機構が第1、第2上下動部材を所定時間(所定距離)押し続けることを維持することができ、所定時間(所定距離)経過後に下方へ押す機構の作用が解除されてもよい。押し戻す機構が弾性部材(スプリング)を備える場合、下方へ押す機構が作用している間スプリングが圧縮され、所定時間経過後に下方へ押す機構の作用が解除されるのに対応して、圧縮されたスプリングが復元され、その復元作用で第1、第2上下動部材が原位置へ復帰してもよい。
第1開口部は第2部材が動く軌跡に沿った形状の第1カーブ穴であり、第2開口部は第4部材が動く軌跡に沿った形状の第2カーブ穴であったが、これに制限されず、第1、第2開口部が四角形の貫通穴でもよく、他の形状でもよい。
(実施形態2)
液卵受容器が一つの実施形態について説明する。
上部開口と、卵黄の平面視サイズよりも小さい下部開口を有する漏斗形状の誘導器であって、上方から供給される卵黄および卵白を含む液卵を下方へ誘導する誘導器と、前記誘導器の垂直下方に位置し、前記誘導器から誘導された液卵を受ける容器と、前記容器が搬送される搬送方向と平行な回転軸を有しかつ前記容器から延設される軸部と、前記軸部を回転させることで前記容器を所定角度に傾斜する傾斜機構と、を有する。液卵受容器は、搬送方向に2つ以上配置され、かつ、搬送方向に直交する方向に2つ以上が配置される。軸部は、容器の傾斜軌道の半径が最小になるように当該容器に設けられる。実施形態1で説明した、第1傾斜機構または第2傾斜機構を用いることができる。
1 液卵受容器
10 誘導器
11 第1容器
13 取付フレーム
131 主面
111 第1軸部
12 第2容器
121 第2軸部
4 桶
E 卵

Claims (6)

  1. 上部開口と下部開口を有する漏斗形状の誘導器であって、上方から供給される卵黄および卵白を含む液卵を下方へ誘導する誘導器と、
    前記誘導器の垂直下方に位置し、前記誘導器から誘導された液卵を受けて、液卵から卵白を分離し卵黄を受ける第1容器と、
    前記第1容器の下方に位置し、前記第1容器によって液卵から分離された卵白を受ける第2容器と、を有する。液卵受容器。
  2. 前記下部開口が、卵黄の平面視サイズよりも小さい、請求項1に記載の液卵受容器。
  3. 前記第1容器が、卵黄の平均体積以下の容積を有する、請求項1または2に記載の液卵受容器。
  4. 上部開口と、卵黄の平面視サイズよりも小さい下部開口を有する漏斗形状の誘導器であって、上方から供給される卵黄および卵白を含む液卵を下方へ誘導する誘導器と、
    前記誘導器の垂直下方に位置し、前記誘導器から誘導された液卵を受ける容器と、を有する液卵受容器。
  5. 前記下部開口が、卵黄の平面視サイズよりも小さい、請求項4に記載の液卵受容器。
  6. 卵供給部と、
    前記供給部から供給される卵の殻を割る割卵部と、
    前記割卵部が着脱自在に取り付けられる第1搬送機構と、
    前記割卵部から供給される卵黄および卵白を含む液卵を受ける、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液卵受容器と、
    前記液卵受容器が着脱自在に取り付けられる第2搬送機構と、
    前記液卵受容器から供給される卵黄および/または卵白を受ける桶と、を有する割卵システム。
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