JP2016219946A - 振動腕形成方法および振動素子 - Google Patents

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啓史 中川
Hiroshi Nakagawa
啓史 中川
菊池 尊行
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Abstract

【課題】振動腕の横断面形状の所望形状からのズレを低減することのできる振動腕形成方法、および、この方法で形成された振動腕を備えた振動素子を提供する。
【解決手段】水晶基板20の上面に振動腕22の平面視形状に対応した第1マスクM1を形成すると共に、他方の面に開口を有する第2マスクM2を形成するマスク形成工程と、第1、第2マスクM1、M2を介して水晶基板20をウエットエッチングするエッチング工程と、を有し、マスク形成工程では、第2マスクM2の+X軸側の端部M21が、第1マスクM1の+X軸側の端部M11よりも+X軸側に位置し、第2マスクM2の−X軸側の端部M22が、第1マスクM1の−X軸側の端部M12よりも−X軸側に位置している。
【選択図】図3

Description

本発明は、振動腕形成方法および振動素子に関するものである。
特許文献1には、ジャイロ素子が開示されており、このジャイロ素子の側面には稜線が形成されている。特許文献1では、稜線の位置および高さを制御することで、ゼロ点温度ドリフトのバラつきを抑えている。ここで、ジャイロ素子の外形形状は、フォトリソグラフィー技法とエッチング技法を用いて水晶基板をパターニングすることで得る。具体的には、水晶基板の上面および下面に外形形状に対応したレジストマスクを形成し、このレジストマスクを介して水晶基板をウエットエッチングすることで、ジャイロ素子の外形形状が得られる。
しかしながら、このような方法では、上下のマスクがずれてしまい、駆動腕の断面形状が設計形状からずれてしまうという問題がある。ちなみに、この問題は、装置の精度上避けることが困難である。マスクずれが生じたジャイロ素子では、断面形状が歪なものとなり、面内振動に結合して面外にも振動してしまう。面外への振動が生じると、振動漏れやノイズが生じ、角速度の検出精度が低下する。
特開2003−148964号公報
本発明の目的は、振動腕の横断面形状の所望形状からのズレを低減することのできる振動腕形成方法、および、この方法で形成された振動腕を備えた振動素子を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の振動腕形成方法は、基板をウエットエッチングすることで前記基板の面内方向に含まれる第1方向に屈曲振動する振動腕を形成する振動腕形成方法であって、
前記基板の一方の面に前記振動腕の平面視形状に対応した第1マスクを形成すると共に、前記基板の他方の面に、開口を有する第2マスクを形成するマスク形成工程と、
前記第1マスクおよび前記第2マスクを介して前記基板をウエットエッチングすることで前記振動腕の外形形状を得るエッチング工程と、を有し、
前記マスク形成工程では、
前記基板の平面視で、
前記第2マスクの前記第1方向の一方側の端部が、前記第1マスクの前記第1方向の一方側の端部よりも前記一方側に位置し、
前記第2マスクの前記第1方向の他方側の端部が、前記第1マスクの前記第1方向の他方側の端部よりも前記他方側に位置していることを特徴とする。
これにより、振動腕の横断面形状の所望形状からのズレを低減することができる。そのため、より所望形状に近い振動腕が得られる。
[適用例2]
本適用例の振動腕形成方法では、前記第2マスクの前記一方側の端部と前記第1マスクの前記一方側の端部との前記第1方向の離間距離、および、前記第2マスクの前記他方側の端部と前記第1マスクの前記他方側の端部との前記第1方向の離間距離は、それぞれ、1μm以上であることが好ましい。
これにより、装置の精度発生してしまう誤差に影響を受け難くなる。
[適用例3]
本適用例の振動腕形成方法は、基板をウエットエッチングすることで前記基板の面内方向に含まれる第1方向に屈曲振動する振動腕を形成する振動腕形成方法であって、
前記基板の一方の面に前記振動腕の平面視形状に対応した第1マスクを形成すると共に、前記基板の他方の面に、開口を有する第2マスクを形成するマスク形成工程と、
前記第1マスクおよび前記第2マスクを介して前記基板をウエットエッチングすることで前記振動腕の外形形状を得るエッチング工程と、を有し、
前記振動腕の前記第1方向の一方側の側面のエッチングレートが他方側の側面のエッチングレートよりも早く、
前記マスク形成工程では、
前記基板の平面視で、前記第2マスクの前記第1方向の前記一方側の端部が、前記第1マスクの前記第1方向の前記一方側の端部よりも前記一方側に位置し、
前記第2マスクの前記他方側の端部と前記第1マスクの前記他方側の端部との前記第1方向の離間距離が、前記第2マスクの前記一方側の端部と前記第1マスクの前記一方側の端部との前記第1方向の離間距離よりも小さいことを特徴とする。
これにより、振動腕の横断面形状の所望形状からのズレを低減することができる。そのため、より所望形状に近い振動腕が得られる。
[適用例4]
本適用例の振動腕形成方法では、前記基板は、水晶基板であり、
水晶の結晶軸である電気軸をX軸とし、機械軸をY軸とし、光軸をZ軸としたとき、
前記第1方向は、X軸方向に沿っていることが好ましい。
これにより、振動腕の横断面形状の所望形状からのズレをより低減することができる。
[適用例5]
本適用例の振動素子は、上記適用例の振動腕形成方法によって形成された振動腕を有することを特徴とする。
これにより、所望の振動特性を発揮することのできる振動素子が得られる。
本発明の第1実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示す振動素子の振動腕形成方法を示す断面図である。 図1に示す振動素子の振動腕形成方法を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動腕形成方法を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動腕形成方法を示す断面図である。 振動子の好適な実施形態を示す断面図である。 発振器の好適な実施形態を示す断面図である。 電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 電子機器を適用した携帯電話機(スマートフォン、PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の振動腕形成方法および振動素子に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動素子を示す平面図である。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3および図4は、それぞれ、図1に示す振動素子の振動腕形成方法を示す断面図である。
[振動素子]
図1に示す振動素子1は、水晶基板からなる振動片2と、振動片2の表面に形成された電極31、32および端子51、52と、を有している。
なお、振動片2の構成材料としては、水晶に限定されず、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ホウ酸リチウム(Li)、ランガサイト(LaGaSiO14)等の各種圧電体材料を用いてもよい。ただし、水晶を用いることで、他の圧電体材料を用いたときと比較して、優れた周波数温度特性を有する振動素子1が得られる。
図1に示すように、振動片2は、水晶の結晶軸であるX軸(電気軸)およびY軸(機械軸)およびで規定されるXY平面に広がりを有し、Z軸(光軸)方向に厚みを有する板状をなしている。すなわち、振動片2は、Zカット水晶板で構成されている。なお、本実施形態では、Z軸が振動片2の厚さ方向と一致しているが、これに限定されず、常温近傍における周波数温度変化を小さくする観点から、Z軸を振動片2の厚さ方向に対して若干(例えば、±15°未満程度)傾けてもよい。なお、以下では、+Z軸側を「上」とも言い、−Z軸側を「下」とも言う。
このような振動片2は、音叉型をなし、基部21と、基部21の+Y軸側の端部から+Y軸側へ延出する一対の振動腕22、23と、を有している。振動片2の厚さは、特に限定されないが、例えば、50μm〜250μm程度である。
基部21は、XY平面に広がりを有し、Z軸方向厚さを有する平板状をなしている。そして、基部21において振動素子1が対象物(例えば、後述するパッケージ8のベース81)に固定される。また、基部21の下面には駆動信号端子51および駆動接地端子52が設けられている。
振動腕22、23は、X軸方向に並んで設けられ、互いに基部21から+Y軸側へ延出している。また、図2に示すように、振動腕22は、上面221に開口する溝228と下面222に開口する溝229とを有しており、略「H」型の横断面形状となっている。同様に、振動腕23は、上面231に開口する溝238と下面232に開口する溝239とを有しており、略「H」型の横断面形状となっている。このように、振動腕22、23に溝228、229、238、239を設けることで、熱弾性損失が低減され、Q値が高まり、より優れた振動特性を発揮することができる。
また、図2に示すように、振動腕22、23には、それぞれ、駆動信号電極31および駆動接地電極32が設けられている。駆動信号電極31は、振動腕22の両主面(上面および下面)および振動腕23の両側面に配置され、駆動接地電極32は、振動腕22の両側面および振動腕23の両主面(上面および下面)に配置されている。また、駆動信号電極31は、図示しない配線を介して駆動信号端子51に接続されており、駆動接地電極32は、図示しない配線を介して駆動接地端子52に接続されている。
そのため、駆動信号端子51および駆動接地端子52を介して、駆動信号電極31および駆動接地電極32間に交番電圧を印加すると、振動腕22、23が互いに接近、離間を繰り返すようにX軸方向(面内方向)の振動を主成分として所定の周波数で屈曲振動する。
[振動片の製造方法(振動腕形成方法)]
次に、上述した振動片2の製造方法(振動腕形成方法)について説明する。
振動片2の製造方法は、水晶基板20を用意し、水晶基板20の上下面にマスクを形成するマスク形成工程と、マスクを介して水晶基板20をウエットエッチングするエッチング工程と、を有している。以下、これら各工程について順次詳細に説明する。
(マスク形成工程)
まず、図3(a)に示すように、水晶基板(水晶ウエハ)20を用意する。次に、図3(b)に示すように、水晶基板20の上面(+Z軸側の面。一方の面)に第1マスクM1を形成すると共に、下面(他方の面)に第2マスクM2を形成する。なお、第1、第2マスクM1、M2は、フォトリソグラフィー技法およびエッチング技法によって形成することができる。
第1、第2マスクM1、M2のうち、第1マスクM1は、振動片2の平面視形状にほぼ一致している。一方、第2マスクM2は、少なくともX軸方向(振動腕22、23の幅方向)において、振動片2の平面視形状よりも一回り大きく形成されている。そのため、第2マスクM2の+X側(第1方向の一方側)の端部M21が第1マスクM1の+X軸側の端部M11よりも+X軸に位置し、反対に、第2マスクM2の−X軸側(第1方向の他方側)の端部M22が、第1マスクM1の−X軸側の端部M12よりも−X軸側に位置している。
(エッチング工程)
第1、第2マスクM1、M2を形成した水晶基板20をエッチング液に浸漬し、水晶基板20を第1、第2マスクM1、M2を介してウエットエッチングすることで、図3(c)に示すように、振動片2が得られる。
このような形成方法によれば、次のような効果が得られる。
第1の効果として、前述したように、第1マスクM1を振動片2の平面視形状に一致させて形成し、第2マスクM2をそれよりも大きく形成しているため、水晶基板20は、第1マスクM1に支配されてエッチングされる。具体的に説明すると、本工程でのエッチングは、図4に示すように進行するが、同図から分かるように、振動腕22、23の断面形状は、第1マスクM1側からのエッチングにより決定されており、第2マスクM2側からのエッチングの影響をほとんど受けていない。したがって、仮に、第1マスクM1と第2マスクM2が所定の位置関係からX軸方向にずれたとしても、所望の断面形状を有する振動腕22、23を形成することができ、面外振動等の合成が十分に低減された振動片2が得られる。
ここで、前述したように、第1、第2マスクM1、M2は、フォトリソグラフィー技法およびエッチング技法によって形成されるが、露光装置の露光精度の限界から、第1、第2マスクM1、M2のずれが生じる可能性がある。このようなずれは、装置によっても異なるが、一般的に、大きいものでも0.5μm以内に収まる。そこで、第2マスクM2の+X軸側の端部M21と第1マスクM1の+X軸側の端部M11とのX軸方向の離間距離L1、および、第2マスクM2の−X軸側の端部M22と第1マスクM1の−X軸側の端部M12とのX軸方向の離間距離L2を、1μm以上とすることが好ましい。言い換えると、第2マスクM2のX軸方向の幅W2は、第1マスクM1のX軸方向の幅W1よりも2μm以上大きいことが好ましい。離間距離L1、L2をそれぞれこのような範囲に設定することで、第1、第2マスクM1、M2にずれが生じても、そのズレに影響されることなく、所定の横断面形状を有する振動腕22、23を形成することができる。また、離間距離L1、L2をこのような範囲に設定することで、上記効果の他にも、第2マスクM2側からのエッチングが振動腕22、23の外形形成に影響を及ぼすことをより効果的に低減することができる。
さらに、第2の効果として、第2マスクM2にもエッチング液を供給する開口が設けられているため、水晶基板20を第2マスクM2側からもエッチングすることができ、水晶基板20のエッチング時間をより短くすることができる。
<第2実施形態>
図5および図6は、それぞれ、本発明の第2実施形態に係る振動腕形成方法を示す断面図である。
以下、第2実施形態の振動腕形成方法について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。また、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
[振動腕形成方法]
本実施形態の振動腕22、23の形成方法は、水晶基板20を用意し、水晶基板20の上下面にマスクを形成するマスク形成工程と、マスクを介して水晶基板20をウエットエッチングするエッチング工程と、を有している。以下、これら各工程について順次詳細に説明する。
(マスク形成工程)
まず、図5(a)に示すように、水晶基板(水晶ウエハ)20を用意する。次に、図5(b)に示すように、水晶基板20の上面(+Z軸側の面。一方の面)に第1マスクM1を形成すると共に、下面(他方の面)に第2マスクM2を形成する。なお、第1、第2マスクM1、M2は、フォトリソグラフィー技法およびエッチング技法によって形成することができる。
第1、第2マスクM1、M2のうち、第1マスクM1は、振動片2(振動腕22、23)の平面視形状にほぼ一致している。一方、第2マスクM2は、少なくとも−X軸側において、振動片2の平面視形状よりも一回り大きく形成されている。そのため、第2マスクM2の−X側(第1方向の一方側)の端部M22が第1マスクM1の−X軸側の端部M12よりも−X軸に位置している。
また、第2マスクM2の+X軸側の端部M21と第1マスクM1の+X軸側の端部M11とのX軸方向の離間距離L1は、第2マスクM2の−X軸側の端部M22と第1マスクM1の−X軸側の端部M12とのX軸方向の離間距離L2よりも短い。第1、第2マスクM1、M2をこのように形成するのは、水晶基板20を+Z軸側からエッチングしたとき、+X軸側の面が−X軸側の面と比べてエッチングレートが低いことに関係している。すなわち、第1、第2マスクM1、M2をこのように形成することで、振動腕22、23の両側面のうち、エッチングレートの高い−X軸側の面については実質的に第1マスクM1側のエッチングのみで形成し、エッチングレートの低い+X軸側の面については第1マスクM1側および第2マスクM2側の両側からのエッチングで形成することができる。そのため、少なくとも−X軸側の面についてはマスクずれの影響を低減することができ、かつ、エッチング時間の短縮を図ることができる。
なお、離間距離L1としては、特に限定されないが、短い程好ましく、0(ゼロ)であることがより好ましい。また、離間距離L2としては、特に限定されないが、1μm以上であることが好ましい。離間距離L1、L2をこのような範囲とすることで、上述した効果をより顕著に発揮することができる。
(エッチング工程)
第1、第2マスクM1、M2を形成した水晶基板20をエッチング液に浸漬し、水晶基板20を第1、第2マスクM1、M2を介してウエットエッチングすることで、図5(c)に示すように、溝228、229、238、239が形成されていない状態の振動片2が得られる。
具体的に説明すると、本工程でのエッチングは、図6に示すように進行するが、同図から分かるように、振動腕22、23の−X軸側の側面は、離間距離L2が大きいため、第1マスクM1側からのエッチングにより形成され、+X軸側の側面は、離間距離L1が小さいため(ほぼ0であるため)、第1マスクM1側および第2マスクM2側の両側からのエッチングにより形成されている。ここで、振動腕22、23の−X軸側の側面は、エッチングレートが高いため、ほぼ垂直な面とすることができ、+X軸側の側面は、エッチングレートが低く、両側から同じようにエッチングされるため、厚さ方向のほぼ中央に稜線22a、23aが位置する形状となっている。そのため、振動腕22、23は、上下にほぼ対称な横断面形状となり、面外振動の合成が十分に低減された振動片2が得られる。
このように、エッチングレートの高い方の面を水晶基板20の片側からのエッチングで形成し、エッチングレートの低い方の面を水晶基板20の両側からのエッチングで形成することで、エッチング時間を短縮しつつ、面外振動の合成が十分に低減された振動片2を得ることができる。
[振動子]
次に、上述した振動素子1を備える振動子10について説明する。
図7は、振動子の好適な実施形態を示す断面図である。
図7に示す振動子10は、前述した振動素子1と、振動素子1を収容するパッケージ8とを有している。
パッケージ8は、凹部811を有する箱状のベース81と、凹部811の開口を塞いでベース81に接合された板状のリッド82とを有している。そして、凹部811がリッド82によって塞がれることにより形成された収容空間に振動素子1が収納されている。収容空間は、減圧(真空)状態となっている。また、凹部811の底面には接続端子831、832が形成されている。これら接続端子831、832は、それぞれ、ベース81に形成された図示しない内部配線によって、ベース81の下面に引き出されている。
そして、振動素子1は、基部21において導電性接着材861、862を介して凹部811の底面に固定されている。また、導電性接着材861を介して、駆動信号端子51と接続端子831とが電気的に接続され、導電性接着材862を介して、駆動接地端子52と接続端子832が電気的に接続されている。
[発振器]
次に、振動素子1を備える発振器について説明する。
図8は、発振器の好適な実施形態を示す断面図である。
図8に示す発振器100は、振動子10と、ICチップ9とを有している。ICチップ9は、凹部811の底面にろう材等によって固定されており、振動素子1と電気的に接続されている。また、ICチップ9は、振動素子1を発振させる発振回路等を有している。なお、本実施形態では、ICチップ9がパッケージ8の内部に設けられているが、ICチップ9は、パッケージ8の外部に設けられていてもよい。
[電子機器]
次いで、発振器(振動素子)を備える電子機器について説明する。
図9は、電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には発振器100が内蔵されている。
図10は、電子機器を適用した携帯電話機(スマートフォン、PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には発振器100が内蔵されている。
図11は、電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。
デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。このようなデジタルスチールカメラ1300には発振器100が内蔵されている。
以上のような電子機器は、発振器100(振動素子1)を備えているため、高い信頼性を発揮することができる。
なお、電子機器は、図9のパーソナルコンピューター、図10の携帯電話機、図11のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
[移動体]
次いで、発振器100(振動素子1)を備える移動体について説明する。
図12は、移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
自動車1500には、発振器100が内蔵されている。発振器100は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、本発明の振動腕形成方法および振動素子を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、振動素子が音叉型の振動素子であったが、振動素子の構成としては、これに限定されず、例えば、双音叉型の振動素子であってもよい。また、振動腕の数としては、2つに限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、振動素子としては、角速度、加速度等の物理量を検出することのできるものあってもよい。
1……振動素子
10……振動子
100……発振器
2……振動片
20……水晶基板
21……基部
22……振動腕
22a……稜線
221……上面
222……下面
228、229……溝
23……振動腕
23a……稜線
231……上面
232……下面
238、239……溝
31……駆動信号電極
32……駆動接地電極
51……駆動信号端子
52……駆動接地端子
8……パッケージ
81……ベース
811……凹部
82……リッド
831、832……接続端子
861、862……導電性接着材
9……ICチップ
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……デジタルスチールカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1500……自動車
L1、L2……離間距離
M1……第1マスク
M11、M12……端部
M2……第2マスク
M21、M22……端部
W1、W2……幅

Claims (5)

  1. 基板をウエットエッチングすることで前記基板の面内方向に含まれる第1方向に屈曲振動する振動腕を形成する振動腕形成方法であって、
    前記基板の一方の面に前記振動腕の平面視形状に対応した第1マスクを形成すると共に、前記基板の他方の面に、開口を有する第2マスクを形成するマスク形成工程と、
    前記第1マスクおよび前記第2マスクを介して前記基板をウエットエッチングすることで前記振動腕の外形形状を得るエッチング工程と、を有し、
    前記マスク形成工程では、
    前記基板の平面視で、
    前記第2マスクの前記第1方向の一方側の端部が、前記第1マスクの前記第1方向の一方側の端部よりも前記一方側に位置し、
    前記第2マスクの前記第1方向の他方側の端部が、前記第1マスクの前記第1方向の他方側の端部よりも前記他方側に位置していることを特徴とする振動腕形成方法。
  2. 前記第2マスクの前記一方側の端部と前記第1マスクの前記一方側の端部との前記第1方向の離間距離、および、前記第2マスクの前記他方側の端部と前記第1マスクの前記他方側の端部との前記第1方向の離間距離は、それぞれ、1μm以上である請求項1に記載の振動腕形成方法。
  3. 基板をウエットエッチングすることで前記基板の面内方向に含まれる第1方向に屈曲振動する振動腕を形成する振動腕形成方法であって、
    前記基板の一方の面に前記振動腕の平面視形状に対応した第1マスクを形成すると共に、前記基板の他方の面に、開口を有する第2マスクを形成するマスク形成工程と、
    前記第1マスクおよび前記第2マスクを介して前記基板をウエットエッチングすることで前記振動腕の外形形状を得るエッチング工程と、を有し、
    前記振動腕の前記第1方向の一方側の側面のエッチングレートが他方側の側面のエッチングレートよりも早く、
    前記マスク形成工程では、
    前記基板の平面視で、前記第2マスクの前記第1方向の前記一方側の端部が、前記第1マスクの前記第1方向の前記一方側の端部よりも前記一方側に位置し、
    前記第2マスクの前記他方側の端部と前記第1マスクの前記他方側の端部との前記第1方向の離間距離が、前記第2マスクの前記一方側の端部と前記第1マスクの前記一方側の端部との前記第1方向の離間距離よりも小さいことを特徴とする振動腕形成方法。
  4. 前記基板は、水晶基板であり、
    水晶の結晶軸である電気軸をX軸とし、機械軸をY軸とし、光軸をZ軸としたとき、
    前記第1方向は、X軸方向に沿っている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動腕形成方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動腕形成方法によって形成された振動腕を有することを特徴とする振動素子。
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