JP2016217506A - クラッチ付き伝達機構及びこの伝達機構を用いたアクチュエータ - Google Patents

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栄二 保坂
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彰斗 金子
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    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members

Abstract

【課題】作業工程を簡略化すると共に、容易に手動操作を行うことができる伝達機構及びこの伝達機構を備えたアクチュエータを提供する。
【解決手段】入力軸10からの駆動力を出力軸に20伝達する伝達機構30であって、入力軸10側から駆動力を付与される第一の回転部材31と、出力軸20に駆動力を付与する第二の回転部材32と、第一の回転部材31と共に回転し、第二の回転部材32を第一の回転部材31と同心配置するように貫通する貫通軸33と、貫通軸33が第二の回転部材32の一端から突出し、軸方向に移動可能な第一の連結部材51と、第一の連結部材51と対向すると共に第一の連結部材51の移動に伴って係脱自在に配置される第二の連結部材52とを有する連結機構50とを備え、第一の連結部材51の一端に回転可能に取り付けられたカム部材61と、カム部材61の径方向に延びて形成されたカム溝に係合する係合部62とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力軸から入力される駆動力を出力軸に伝達する伝達機構及びこの伝達機構を用いたアクチュエータに係り、特に、入力軸がロック等して回転不能となった場合であっても、出力軸に駆動力を付与することができるフェールセーフ機能を備えた伝達機構及びこの伝達機構を用いたアクチュエータに関する。
従来より、電動操作と手動操作とを切り替えて、例えば入力軸がロックしてしまった場合の操作上、作業上の安全性の確保及び、操作性、作業性を向上させた手動操作機構付きの伝達機構を備えたアクチュエータが知られている。
このような伝達機構は種々の構造が知られており、例えば、以下の特許文献1に示すように、一端にスプライン歯を有し、機枠の軸受に回転且つ摺動自在に支承された操作軸、この操作軸に定着され駆動電動機のピニオンと係脱自在に噛合する歯車、内周にスプライン歯に摺動自在に噛合するスプライン歯を形成した筒部を有し機枠の軸受に回転自在に支承された被動軸及び筒部内に収納され、操作軸を所定方向に付勢するばね並びに操作軸の他端に定着または着脱自在に装着された手動ハンドルを備え、この手動ハンドルを介しばねに抗して操作軸を押圧したとき歯車とピニオンとの噛合を外すようにして手動操作及び電動操作の切り替えを行っている。
実公昭43−24911号公報
しかし、従来の切り替え構造によると、手動操作時には、操作軸を押圧する工程と、手動ハンドルを回転させる工程が必要となり、作業工程が煩雑であるという問題があった。また、手動操作時には、バネの付勢力に抗して操作軸を押圧しながら手動ハンドルを回転させる必要があり、作業性も悪いと言う問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、作業工程を簡略化すると共に、容易に手動操作を行うことができる伝達機構及びこの伝達機構を備えたアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明に係る伝達機構は、入力軸からの駆動力を出力軸に伝達する伝達機構であって、前記入力軸側から駆動力を付与される第一の回転部材と、前記出力軸に駆動力を付与する第二の回転部材と、前記第一の回転部材と共に回転し、前記第二の回転部材を前記第一の回転部材と同心配置するように貫通する貫通軸と、前記第二の回転部材の前記第一の回転部材側に配されて前記第二の回転部材と共に回転する第一の拘束部と、前記貫通軸と共に回転し、前記第一の拘束部と係脱自在に配置された第二の拘束部を備え、前記貫通軸が前記第二の回転部材の一端に取り付けられた第二の連結部材から突出し、前記第二の連結部材と対向するとともに、軸方向に移動可能且つ係脱自在に配置された第一の連結部材と前記第二の連結部材とを有する連結機構とを備え、前記第一の連結部材の一端に前記第一の連結部材と共に回転可能に取り付けられたカム部材と、前記カム部材の径方向に延びて形成されたカム溝に係合する係合部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、入力軸側から駆動力を付与される第一の回転部材と、出力軸に駆動力を付与する第二の回転部材と、第一の回転部材と共に回転し、第二の回転部材を第一の回転部材と同心配置するように貫通する貫通軸と、第二の回転部材の第一の回転部材側に配されて第二の回転部材と共に回転する第一の拘束部と、貫通軸と共に回転し、第一の拘束部と係脱自在に配置された第二の拘束部を備え、貫通軸が第二の回転部材の一端に取り付けられた第二の連結部材から突出し、第二の連結部材と対向するとともに、軸方向に移動可能且つ係脱自在に配置された第一の連結部材と第二の連結部材とを有する連結機構とを備え、第一の連結部材の一端に第一の回転部材と共に回転可能に取り付けられたカム部材と、前記カム部材の径方向に延びて形成されたカム溝に係合する係合部とを備えるので、カム部材を回転させると係合部のカム溝との係合と解除を繰り返し、カム溝と係合する場合は、連結機構の連結を解除し、カム溝と係合しない場合には、連結機構の連結を維持するので、カム部材を回転させるだけの簡便な操作で手動操作と電動操作とを容易に切り替えることができる。
本発明の実施形態に係る伝達機構を用いたアクチュエータの構造を説明するための断面図。 本発明の実施形態に係るアクチュエータに用いられるボールねじ装置の構造を説明するための一部断面図。 本発明の実施形態に係る伝達機構に用いられる第一の回転部材の正面図。 本発明の実施形態に係る伝達機構に用いられる第二の回転部材の側面図。 本発明の実施形態に係る伝達機構に用いられる貫通軸の斜視図。 本発明の実施形態に係る伝達機構の連結機構及びカム部材を説明するための斜視図。 本発明の実施形態に係る伝達機構の動作を説明するための側面図。 本発明の実施形態に係る伝達機構の動作を説明するための側面図。 本発明の実施形態に係る伝達機構の連結機構の変形例を説明するための側面図。
以下、本発明に係る伝達機構及びこの伝達機構を用いたアクチュエータの実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る伝達機構を用いたアクチュエータの構造を説明するための断面図であり、図2は、本発明の実施形態に係るアクチュエータに用いられるボールねじ装置の構造を説明するための一部断面図であり、図3は、本発明の実施形態に係る伝達機構に用いられる第一の回転部材の正面図であり、図4は、本発明の実施形態に係る伝達機構に用いられる第二の回転部材の側面図であり、図5は、本発明の実施形態に係る伝達機構に用いられる貫通軸の斜視図であり、図6は、本発明の実施形態に係る伝達機構の連結機構及びカム部材を説明するための斜視図であり、図7は、本発明の実施形態に係る伝達機構の動作を説明するための側面図であり、図8は、本発明の実施形態に係る伝達機構の動作を説明するための側面図であり、図9は、本発明の実施形態に係る伝達機構の連結機構の変形例を説明するための側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る伝達機構30を用いたアクチュエータ1は、入力軸10を有する駆動源12と、出力軸20とを有しており、入力軸10と出力軸20との間に伝達機構30が介在している。なお、これらの構成部品は筺体2に収納されてアクチュエータ1を構成している。
駆動源12は、電動モータなど種々の要素部品を用いることができ、入力軸10に対して回転運動を行う回転力を付与している。また、入力軸10には、入力歯車11が取り付けられており、該入力歯車11によって、伝達機構30に回転力を伝達している。
出力軸20は、軸受22によって回転可能に保持されており、出力軸20に取り付けられた出力歯車21によって伝達機構30から回転力を付与される。
なお、出力軸20は、ボールねじ装置3を構成しており、出力軸20へ伝達機構30を介して回転力が付与されて回転することによって、この回転運動をナット23の直線運動に変換している。なお、ボールねじ装置3は、筺体2に取り付けられた外筒25に収納されており、外筒25の一端から伸縮自在に伸縮部24が配置されている。さらに、ナット23には、平行キー26が取り付けられており、該平行キー26が外筒25の内周に長手方向に沿って形成されたキー溝27と係合することでナット23の回転を規制している。
伸縮部24は、円筒状の部材であり、一端がナット23に取り付けられることで、ナット23の移動に伴って移動すると共に、内周側に出力軸20を収納可能に形成されている。このように、伸縮部24が円筒状に形成されることで、伸縮部24が外筒25内に収められた状態でも、出力軸20と伸縮部24とが干渉することがないので、アクチュエータ1をコンパクトに形成することが可能となる。
図2に示すように、本実施形態に係るアクチュエータ1に用いられるボールねじ装置3は、外周面に所定のリードで螺旋状の転動体転走溝20aが形成されてねじ軸として構成された出力軸20と、該出力軸20が貫通するナット孔23cを備え円筒形状に形成されると共に、ナット孔23cの内周面に出力軸20に形成された転動体転走溝20aと対向する負荷転動体転走溝23aが形成されたナット23とを備え、転動体転走溝20aと負荷転動体転走溝23aとの間に複数のボール29を配列して出力軸20とナット23とが螺合している。なお、ナット23は、円筒形状に限られず、例えば軸方向と直交する断面形状が外形矩形状等の筒状に形成しても構わない。
このように構成されたボールねじ装置3は、出力軸20とナット23との相対的な回転によってナット23が出力軸20の軸線方向に沿って運動するように構成されている。
ナット23は、鋼等の金属で円筒形状に形成されており、その外周面にはナット23を相手部品に固定するためのフランジ23bがナット23の径方向に延びて形成されている。また、ナット孔23cの軸線方向の両端にはシール部材28が取り付けられており、該シール部材28によって出力軸20とナット23との間に塵埃等が浸入することを防止すると共に、ボール29に塗布された潤滑剤がボールねじ装置3の外部に漏出することを防止することができる。
また、ナット23には、転動体転走溝20aを転走したボール29の進行方向を変えて転動体転走溝20aのもとの位置に戻す方向転換路が内周に形成されたリターンパイプ29aが取り付けられている。このリターンパイプ29aによって、転動体転走溝20aを出力軸20の周方向に転走したボール29がもとの位置に戻されることでボール29の無限循環を実現している。さらに、リターンパイプ29aは、ナット23の径方向に沿って穿孔された取付孔に挿入して固定されている。
伝達機構30は、第一の回転部材31と第二の回転部材32とを備えており、第一の回転部材31と第二の回転部材32とを同心配置するように、該第一の回転部材31および第二の回転部材32を貫通する貫通軸33によって組み合わされている。なお、本実施形態において、第一の回転部材31および第二の回転部材32は共に歯車である。
図3に示すように、第一の回転部材31は、外周に第一の歯部31aが形成され、その中心に上述した貫通軸33が貫通する中心孔34aが穿孔されている。また、中心孔34aには、切り欠き状の溝34が形成されている。
図4に示すように、第二の回転部材32は、外周に第二の歯部32aが形成され、一端に後述する連結機構を取り付ける連結機構取付部37が形成され、他端面に第一の拘束部35が形成されている。さらに、第二の歯部32aと連結機構取付部37を貫通するように、貫通孔36が形成されている。なお、第一の拘束部35は、当該貫通孔36の外縁に沿って複数形成されており、軸方向に突出する爪部として形成されている。
図5に示すように、貫通軸33は、長尺の円柱状部材であり、上述した第一の拘束部35と係合する第二の拘束部38が形成されている。具体的には、第二の拘束部38は、第一の拘束部35の爪と対応するように当該爪の間に係合する例えば十字リブとして形成されている。
第二の拘束部38の軸方向の両端には、歯車取付部39及び延長部40が軸方向に延設しており、該歯車取付部39を第一の回転部材31の中心孔34aに挿入し、延長部40を第二の回転部材32の貫通孔36に挿入することで、伝達機構30として一体に組み合わせている。
また、歯車取付部39には、軸方向に沿ってキー溝39aが形成されており、図1に示すように、当該キー溝39aに挿入されたキー44が第一の回転部材31に形成された溝34と係合することで、貫通軸33と第一の回転部材31とを一体に回転させることができるようになっている。
なお、第一の回転部材31は、貫通軸33と共に第二の回転部材32の貫通孔36に沿って軸方向に移動可能に配置されている。
さらに、貫通軸33は、第一の付勢手段41によって第二の回転部材32側に付勢されている。第一の付勢手段41は、貫通軸33を第二の回転部材32側に付勢することができればどのような部材を適用しても構わないが、例えばコイルスプリングを用いると好適である。したがって、手動操作を行わない場合には、該第一の付勢手段41によって貫通軸33が第二の回転部材32側に付勢され、第一の拘束部35と第二の拘束部38とが互いに係合して駆動源12の回転力を出力軸20に伝達することができる。
また、貫通軸33の延長部40は、第二の回転部材32の一端に取り付けられた円板状の第二の連結部材52から突出して円板状の第一の連結部材51と対向している。なお、第一の連結部材51は、軸方向に移動可能に配置されており、第二の連結部材52と係脱自在に構成さることで連結機構50を構成している。
図6に示すように、第一の連結部材51及び第二の連結部材52のそれぞれの対向面には、放射状に形成された噛み合い溝54が形成されており、第一の連結部材51が第二の連結部材52側に移動すると、第一の連結部材51と第二の連結部材52とは、噛み合い溝54同士が噛み合うことで係合することができるように構成されている。
さらに、第一の連結部材51の一端には、第一の連結部材51と共に軸方向に移動可能に取り付けられたカム部材61が取り付けられている。カム部材61は、第一の連結部材51との間に第二の付勢手段53を介在させて取り付けられるカム部材本体61aと、カム部材本体61aの一端から径方向に拡径して形成された鍔部63と、鍔部63の略中央から立設する操作手段取付部65とを備えている。第二の付勢手段53は、カム部材61を第二の回転部材32と離間する方向に付勢することができればどのような部材を適用しても構わないが、例えばコイルスプリングを用いると好適である。
また、鍔部63の表面には、係合部62と係合可能なカム溝64が径方向に延びて形成されている。カム溝64の周方向の両縁部には、鍔部63の表面とカム溝64とを円滑に連続させる連続面64aが形成されている。
次に、図7及び8を参照して本実施形態に係る伝達機構30の動作について説明を行う。図7に示すように、通常使用される電動操作の状態では、第一の付勢手段41によって貫通軸33が第二の回転部材32側に付勢されているので、貫通軸33に形成された第二の拘束部38と、第二の回転部材32に形成された第一の拘束部35とは互いに係合している。この状態では、第一の回転部材31と第二の回転部材32とが共に回転するので、入力歯車11の回転力が伝達機構30を介して出力歯車21に伝達される。
このとき、第二の連結部材52から突出した貫通軸33の延長部40は、第一の連結部材51と当接して第一の連結部材51を第二の連結部材52から離間する方向に押圧しているので、連結機構50の係合は解除されている。
次に、手動操作への切り替えは、図8に示すように、カム部材61に形成された操作手段取付部65にハンドルなどの操作部材を取り付けて、カム部材61を回転させることで行う。カム部材61を回転させると、係合部62がカム溝64に形成された連続面64aを介して鍔部63の表面に沿って摺動する。このとき、係合部62の軸方向の位置は固定されているので、カム部材61は、カム溝64の溝深さ分だけ軸方向に移動する。
カム部材61と第一の連結部材51は一体に移動するので、第一の連結部材51もカム溝64の溝深さ分だけ第二の連結部材52側に移動する。このとき、第一の連結部材51と第二の連結部材52の間の電動操作時の対向間隔は、カム溝64の溝深さよりも小さく形成されているので、第一の連結部材51は、第二の連結部材52に密着して噛み合い溝54同士が噛み合うことで第二の連結部材52に回転力を伝達する。
また、第二の連結部材52から突出した貫通軸33の延長部40も第一の連結部材51の移動に伴って第一の回転部材31側に押し出されるので、貫通軸33に形成された第二の拘束部38と、第二の回転部材32に形成された第一の拘束部35との係合が解除される。この状態では、第一の回転部材31と第二の回転部材32とは互いに切り離されて回転を伝達しないので、第二の連結部材52に伝達された回転力は、第二の回転部材32を介して出力歯車21に伝達される。
なお、連結機構50は、第一の連結部材51及び第二の連結部材52をそれぞれ円板状に形成し、それぞれの対向面には、放射状に形成された噛み合い溝54が形成された場合について説明を行ったが、連結機構50の形状はこれに限らず、例えば、図9に示すように、第二の連結部材52aを円錐状に形成し、第一の連結部材51aを当該円錐状に対応した凹部54aを有するすり鉢状に形成しても構わない。この場合、延長部40は円錐状の第二の連結部材52aの略先端から突出して第一の連結部材51aの凹部54aの底面と対向するように配置されている。
このように、第一の連結機構51aと第二の連結機構52aを構成することで、斜面同士で互いに当接するので、確実に第一の連結機構51aと第二の連結機構52aを係合さえることができる。また、当接面が連結機構の内部に配置されるため、当接面に異物が混入することを防止することができる。
このように、本実施形態に係る伝達機構30を用いたアクチュエータ1は、カム部材61を回転させると係合部62のカム溝64との係合と解除を繰り返しながらカム部材61が軸方向に移動するので、カム溝64と係合する場合は、連結機構50の連結を解除し、カム溝64と係合しない場合には、連結機構50の連結を維持するので、カム部材61を回転させるだけの簡便な操作で手動操作と電動操作とを容易に切り替えることができる。
また、本実施形態に係る伝達機構30を用いたアクチュエータ1は、第一の連結部材51と第二の連結部材52とが係合する場合に第一の拘束部35と第二の拘束部38の係合が解除され、第一の連結部材51と第二の連結部材52とが離間している場合の対向間隔は、カム部材61の移動量よりも小さく形成されているので、カム部材61を回転させることでカム部材61が軸方向に移動し、該移動によって連結機構50の係脱を制御することができ、カム部材61を回転させるだけの簡単な操作で手動操作と電動操作とを切り替えることができる。
また、本実施形態に係る伝達機構30は、貫通軸33を第二の回転部材32側に付勢する第一の付勢手段41を備えているので、カム部材61を操作しない場合には、該第一の付勢手段41の付勢力によって第一の拘束部35と第二の拘束部38の係合を維持して電動操作を行うことができる。
また、本実施形態に係る伝達機構30は、カム部材61を第一の連結部材51から離間する方向に付勢する第二の付勢手段53を備えているので、カム部材61は係合部62に向けて付勢力を受けているので、カム部材61を回転させて係合部62がカム部材61の鍔部63の表面と摺動しながらカム溝64との係合を連続的に繰り返すことができる。
また、本実施形態に係る伝達機構30は、第一の連結部材51と第二の連結部材52の対向面には、互いに歯合する噛み合い溝54が放射状に形成されているので、第一の連結部材51と第二の連結部材52とが当接した場合に接触面積を増大させて確実に第一の連結部材51と第二の連結部材52の係合を維持することができる。
また、本実施形態に係る伝達機構30は、第一の連結部材51a及び第二の連結部材52aのいずれか一方は、円錐状に形成され、第一の連結部材51a及び第二の連結部材52aのいずれか他方は、円錐状に対応したすり鉢状に形成されているので、斜面同士で互いに当接することで、確実に第一の連結機構51aと第二の連結機構52aを係合させることができる。また、当接面が連結機構の内部に配置されるため、当接面に異物が混入することを防止することができる。
また、本実施形態に係る伝達機構30を備えたアクチュエータ1は、カム部材61を手動で回すだけで、手動操作に切り替えることができるので、簡便な操作で手動操作と電動操作とを容易に切り替えることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲において、種々の変更が可能である。例えば、本実施形態の伝達機構では、第一の拘束部と第二の拘束部とを爪部や十字リブとして構成した場合について説明を行ったが、第一の拘束部と第二の拘束部はこれに限られず、例えば摩擦板を用いて第一の回転部材と第二の回転部材とを一体に回転させるように構成しても構わない。
また、本実施形態では、第一の回転部材及び第二の回転部材を一対の歯車を用いて形成した場合について説明を行ったが、第一の回転部材及び第二の回転部材の形態はこれに限られず、例えば、複数の歯車を歯合させて減速機構を構成しても構わない。
また、本実施形態では、第一の回転部材及び第二の回転部材に歯車を用いこれらを互いに歯合させた場合について説明を行ったが、第一の回転部材及び第二の回転部材の形状はこれに限られず、例えば、第一の回転部材及び第二の回転部材をタイミングベルト車,スプロケット及びプーリ等で構成し、入力軸と第一の回転部材及び出力軸と第二の回転部材とを其々タイミングベルト,チェーン及びベルトを張渡して構成して駆動力の付与な構成としても構わない。
また、本実施形態では、ボールねじ装置としてリターンパイプを用いたボールねじ装置について説明を行ったが、ボールねじ装置はこれに限られず、例えばデフレクタを用いた無限循環式のボールねじ装置を採用しても構わないし、有限循環式のボールねじ装置又は、転動体を有さない摺動式を採用しても構わない。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 アクチュエータ, 10 入力軸, 12 駆動源, 20 出力軸, 30 伝達機構, 31 第一の回転部材, 32 第二の回転部材, 33 貫通軸, 35 第一の拘束部, 38 第二の拘束部, 41 第一の付勢手段,50 連結機構, 51 第一の連結部材, 52 第二の連結部材, 53 第二の付勢手段, 54 噛み合い溝, 61 カム部材, 62 係合部, 64 カム溝。

Claims (6)

  1. 入力軸からの駆動力を出力軸に伝達する伝達機構であって、
    前記入力軸側から駆動力を付与される第一の回転部材と、
    前記出力軸に駆動力を付与する第二の回転部材と、
    前記第一の回転部材と共に回転し、前記第二の回転部材を前記第一の回転部材と同心配置するように貫通する貫通軸と、
    前記第二の回転部材の前記第一の回転部材側に配されて前記第二の回転部材と共に回転する第一の拘束部と、
    前記貫通軸と共に回転し、前記第一の拘束部と係脱自在に配置された第二の拘束部を備え、
    前記貫通軸が前記第二の回転部材の一端に取り付けられた第二の連結部材から突出し、
    前記第二の連結部材と対向するとともに、軸方向に移動可能且つ係脱自在に配置された第一の連結部材と前記第二の連結部材とを有する連結機構とを備え、
    前記第一の連結部材の一端に前記連結部材と共に回転可能に取り付けられたカム部材と、前記カム部材の径方向に延びて形成されたカム溝に係合する係合部とを備えることを特徴とする伝達機構。
  2. 請求項1に記載の伝達機構において、
    前記第一の連結部材と前記第二の連結部材とが係合する場合に、前記第一の拘束部と前記第二の拘束部の係合が解除され、
    前記第一の連結部材と前記第二の連結部材とが離間している場合の対向間隔は、前記カム溝の深さよりも小さいことを特徴とする伝達機構。
  3. 請求項1又は2に記載の伝達機構において、
    前記貫通軸を前記第二の回転部材側に付勢する第一の付勢手段と、前記カム部材を前記第一の連結部材から離間する方向に付勢する第二の付勢手段を備えることを特徴とする伝達機構。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の伝達機構において、
    前記第一の連結部材と前記第二の連結部材の対向面には、互いに歯合する噛み合い溝が放射状に形成されていることを特徴とする伝達機構。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の伝達機構において、
    前記第一の連結部材及び前記第二の連結部材のいずれか一方は、円錐状に形成され、前記第一の連結部材及び前記第二の連結部材のいずれか他方は、前記円錐状に対応するすり鉢状に形成されることを特徴とする伝達機構。
  6. 入力軸と、
    出力軸と、
    前記入力軸からの駆動力を前記出力軸に伝達する請求項1から5のいずれか1項に記載の伝達機構とを備えることを特徴とするアクチュエータ。
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