JP2016216400A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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【課題】毛髪の指通りが滑らかで、毛髪の艶が良好で、毛髪のまとまりが良くて、さらに、高湿度下における毛髪のうねりを防止する毛髪化粧料を提供すること。【解決手段】2−ヒドロキシプロピル基を有するアルギニン誘導体と、3種の相異なる構成単位を特定割合で有する共重合体を特定の割合で含有する毛髪化粧料によって、上記課題を解決できるとの知見を見出し、本発明を完成した。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪の指通りが滑らかで、毛髪の艶が良好で、毛髪のまとまりが良くて、さらに、高湿度下における毛髪のうねりを防止する毛髪化粧料に関する。
毛髪は、紫外線、ドライヤーの熱、ブラッシング、洗髪などの影響によって損傷し、指通りが悪化しやすい。さらに、染毛やパーマなどの化学処理による損傷の結果、毛髪の艶が低下したり、パサつきやはね毛、ハリ、コシの低下などによって思うような髪型にまとまらないといった症状が起こる。
近年、こうした症状に悩む人が増えており、毛髪の質感を改善する毛髪化粧料に対するニーズが高まっている。
毛髪化粧料では、一般的に油剤による油膜形成により毛髪の指通りや艶を改善し、特に、表面張力が低く毛髪に対する馴染みに優れるシリコーン油が汎用的に配合される。しかしながら、度重なる染毛やパーマによって損傷した毛髪にはシリコーン油が毛髪に馴染みにくくなり、十分な効果を発揮できないといった問題があった。
こうした状況を鑑み、特許文献1は、「特定のアルギニン誘導体とシリコーン誘導体を配合した毛髪化粧料」を開示している。この毛髪化粧料は、乾燥時に良好な指通りを保ち、毛髪に艶とうるおい、ハリコシを与えると共に、切れ毛を防止するものの、毛髪のまとまり性を改善する効果が不十分で、特に、雨天時や梅雨時の高湿度下においてうねりを生じるという課題があった。
一方、高分子による皮膜形成により指通りや艶を改善する化粧料も開示されている。特許文献2は、「グリセロール基とアミド結合を併せ持つ特定のメタクリレート単量体とイソボルニルメタクリレート単量体、メタクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド単位を有する3元共重合体、カチオン性界面活性剤、アルキレンオキシド誘導体を含む毛髪化粧料」を開示している。この毛髪化粧料は、毛髪のつやを向上させると共に、湿潤時における櫛通り性に優れ、乾燥後もごわつきのない良好な使用感を付与できるが、毛髪のまとまり性を改善する効果が不十分であった。
このように毛髪の指通りを改善し、効果的に毛髪の艶を付与し、毛髪のまとまり性を改善し、さらに高湿度下においてもうねりを生じない毛髪化粧料が望まれていた。
特開2012−12312号公報 特開2012−17269号公報
上記の通り、本発明の課題は、毛髪の指通りが滑らかで、毛髪の艶が良好で、毛髪のまとまりが良くて、さらに、高湿度下における毛髪のうねりを防止する毛髪化粧料を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、2−ヒドロキシプロピル基を有するアルギニン誘導体と、3種の相異なる構成単位を特定割合で有する共重合体を特定の割合で含有する毛髪化粧料によって、上記課題を解決できるとの知見を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記の〔1〕及び〔2〕である。
〔1〕下記の成分(A)を0.1〜10質量%及び成分(B)を0.005〜5.0質量%を含有する毛髪化粧料。
(A)下記の式(1)で表されるアルギニン誘導体
式中、Rは2−ヒドロキシプロピル基であり、Rは水素原子または2−ヒドロキシプロピル基である。Rは水素原子、アルカリ金属原子、またはアルカノールアミンの有機カチオン性残基を示す。
(B)下記の式(k)、(m)及び(n)で表される構成単位を、それぞれ、5〜50モル%、5〜80モル%及び5〜80モル%の割合で有する重量平均分子量5,000〜5,000,000の共重合体
〔2〕成分(B)/(A)の質量比が0.01〜2である〔1〕に記載の毛髪化粧料。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪の指通りが滑らかで、毛髪の艶が良好で、毛髪のまとまりが良くて、さらに、高湿度下における毛髪のうねりを防止する毛髪化粧料を提供できる。
以下、さらに詳細に本発明の説明をする。
本発明の毛髪化粧料は、下記の成分(A)及び(B)を含有する。
(A)下記の式(1)で表されるアルギニン誘導体
式中、Rは2−ヒドロキシプロピル基であり、Rは水素原子または2−ヒドロキシプロピル基である。Rは水素原子、アルカリ金属原子、またはアルカノールアミンの有機カチオン性残基を示す。
(B)下記の式(k)、(m)及び(n)で表される構成単位を、それぞれ、5〜50モル%、5〜80モル%及び5〜80モル%の割合で有する重量平均分子量5,000〜5,000,000の共重合体
本発明にかかる成分(A)は、毛髪内部に浸透してコルテックスに生じる損傷を補修することにより、毛髪の艶、まとまりを改善することができる。さらに、成分(A)は、本発明の成分(B)と組み合わせることにより、該成分(A)の毛髪内部への浸透がさらに促進され、艶、まとまりの改善効果が向上する。
成分(A)の式(1)で示されるアルギニン誘導体において、Rは2−ヒドロキシプロピル基であり、Rは水素原子または2−ヒドロキシプロピル基である。Rは水素原子、アルカリ金属原子、またはアルカノールアミンの有機カチオン性残基を示す。
すなわち、成分(A)のアルギニン誘導体において、Rは2−ヒドロキシプロピル基である1モル付加体とRとRがどちらも2−ヒドロキシプロピル基である2モル付加体がある。
付加モル数は、プロピレンオキシドとアルギニンの仕込み比率で制御できる。艶、まとまり性の観点から2モル付加体が好ましい。
出発原料としてのアルギニンは、D体、L体、DL体のいずれも使用できるが、汎用的に入手できる点でL体が好ましい。
式(1)において、Rは水素原子、アルカリ金属原子またはアルカノールアミンの有機カチオン性残基を示す。アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム等が挙げられる。また、アルカノールアミンの有機カチオン性残基とは、式(1)中のRが水素原子であるときのカルボン酸部分とアルカノールアミンとで形成される塩において、カルボン酸由来のアニオン性部分を除くカチオン性部分のことをいう。アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。
本発明の式(1)で表されるアルギニン誘導体は、アルギニンとプロピレンオキシドとを水溶媒中、無触媒で反応させることにより得ることができる。具体的には、所定濃度のアルギニン水溶液を調製し加温しながら、攪拌下、プロピレンオキシドを滴下しながら反応を行うことで、式(1)で表されるアルギニン誘導体が得られる。但し、Rがアルカリ金属またはアルカノールアミンの有機カチオン性残基である場合、アルギニンとプロピレンオキシドとの反応の後、水酸化ナトリウムやアルカノールアミンといったアルカリ剤と反応させることにより、式(1)で表されるアルギニン誘導体を得ることができる。
また、本発明では有機酸や無機酸でアルギニン誘導体の酸付加塩としてもよい。酸付加塩としては、酢酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、アジピン酸塩等の有機酸塩、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩が挙げられる。
成分(A)の式(1)で示されるアルギニン誘導体の含有量は、本発明の毛髪化粧料に対して、0.1〜10質量%であり、0.2〜8.0質量%が好ましく、0.5〜5.0質量%がさらに好ましい。含有量が0.1質量%未満であると毛髪の艶、まとまりを改善する効果が不十分で、10質量%を超えると指通りが悪化する場合がある。
本発明にかかる成分(B)は、構成単位(k)、(m)及び(n)を特定割合で有する、3元共重合体であり、毛髪表面でキューティクルと同等の屈折率を有する薄膜を形成することで、毛髪の艶を良好にするとともに、滑らかな指通り性と高湿度下におけるうねり防止効果を付与する。
また、さらに、成分(B)は、本願の成分(A)と組み合わせることで、毛髪表面で均一な皮膜を形成することができ、より毛髪の艶を良好にし、さらにより高湿度下におけるうねり防止効果を付与する。
成分(B)において、上記式で示される構成単位(k)、(m)及び(n)の含有割合は、それぞれ、5〜50モル%、5〜80モル%及び5〜80モル%であり、これらの構成単位の合計が100モル%である。
構成単位(k)が5モル%未満の場合、毛髪への親和性が不十分であり、成分(A)との相互作用も低下するため、十分な効果が得られない。構成単位(k)が50モル%を超えると毛髪の指通りが悪化する場合がある。
構成単位(m)が5モル%未満の場合、毛髪への艶付与効果が不十分となり、80モル%を超えると粘度が上昇してハンドリング性が悪くなる。
構成単位(n)が5モル%未満の場合、毛髪への吸着性が不十分となり十分な効果が得られず、80モル%を超えると高湿度下でのうねりを改善する効果が低下する。
これにより、構成単位(k)、(m)及び(n)の含有割合は、それぞれ、10〜30モル%、20〜60モル%及び20〜60モル%が好ましい。
成分(B)の分子量は、重量平均分子量で5,000〜5,000,000、好ましくは10,000〜2,000,000の範囲で、さらに好ましくは100,000〜1,000,000である。分子量が5,000,000を超えると成分(B)の粘度が極端に高くなり、ハンドリング性が悪化する上に、毛髪の指通りが悪化する。また、分子量が5,000より小さいと毛髪上で均一な皮膜を形成することができず、十分な効果が得られない。
成分(B)は、例えば構成単位(k)となるグリセリル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)カルバメート(以下、GLYMOUと表記する。GLYMOUは日油(株)の登録商標である。)、構成単位(m)となるイソボルニルメタクリレート(以下、IbMAと表記する。)、及び構成単位(n)となるメタクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド(以下、MTACと表記する。)を、上記含有割合となるように有する単量体組成物を、重合開始剤存在下、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下において、ラジカル重合する方法によって容易に得ることができる。
ラジカル重合としては、例えば、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合などの公知の方法により、適宜条件を設定して行うことができる。得られる成分(B)の精製は、例えば、再沈殿法、透析法、限外濾過法等の一般的な精製方法により行うことができる。
成分(B)の原料である上記GLYMOUは、公知の方法で製造できる。例えば、特開2006−151953号公報に示されるように環状ケタールとイソシアナートをカルバメート化反応させて得られる化合物を、加水開環反応させる方法などにより製造することができる。
また、成分(B)の原料であるIbMA及び成分MTACは、市販品を使用することができる。
成分(B)は、本発明の毛髪化粧料中に、0.005〜5.0質量%含有し、好ましくは、0.01〜3.0質量%、さらに好ましくは0.02〜1.0質量%である。成分(B)の含有割合が0.005質量%未満であると、艶の付与効果、高湿度下のうねりを改善する効果が不十分で、5質量%を超えると、まとまり性が悪化する場合がある。
さらに、本願組成物の成分(A)と成分(B)の質量比(B)/(A)が、0.01〜2であると艶、まとまり、高湿度下でのうねり防止効果がさらに改善される。成分(A)と成分(B)の質量比(B)/(A)は、好ましくは0.02〜1.0で、さらに好ましくは0.1〜0.5の範囲である。
本発明の毛髪化粧料は、必要に応じて添加剤や溶媒を含む。添加剤としては、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料、医薬部外品、医薬品に一般的に用いられている各主成分を配合することができる。例えば、界面活性剤、炭化水素油、高級アルコール、高級脂肪酸及びこれらのトリグリセライド、エステル油、動植物油脂、ビタミン、紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤、防腐剤、色素、顔料、香料などが挙げられる。
また、溶媒としては、必要に応じて、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等を用いることができる。
本発明の毛髪化粧料の形態は、特に限定されず、液状、クリーム状、ゲル状、ワックス状のいずれでもよく、ヘアジェル、ヘアミルク、ヘアワックス、ヘアリンス、ヘアオイル、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメントなどの様々な形態で使用することができる。また、塗布後洗い流すインバス用でも、洗い流さないアウトバス用のいずれでもよいが、アウトバス用のヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアミスト等での使用がより好ましい。
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明する。
〔アルギニン誘導体〕
成分(A)のアルギニン誘導体として以下の化合物を使用した。
a−1: N,N-ビス(2−ヒドロキシプロピル)-L-アルギニン(式(1)において、R、Rが共に2-ヒドロキシプロピル基、Rは水素原子である)
a−2:N-ビス(2−ヒドロキシプロピル)−L−アルギニン(式(1)において、Rが2-ヒドロキシプロピル基であり、Rが水素原子、Rが水素原子である)
〔重合例1(共重合体b−1の合成)〕
GLYMOU(日油(株)製)4.5g(20モル%)と、IbMA(三菱レイヨン(株)製)8.0g(40モル%)とMTAC(三菱レイヨン(株)製)7.5g(40モル%)とをエタノール/水(=8/2、wt/wt)混合液180gに溶解し、窒素ガスにて反応容器内を十分に置換した。この溶液に、アゾビスイソブチロニトリル0.85gを加え、60℃の湯浴中に浸漬して8時間加熱重合した。冷却後、重合液を3リットルのジエチルエーテル中にかき混ぜながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、共重合体b−1を15.8g得た。得られた共重合体である共重合体b−1の重量平均分子量を下記の方法で測定したところ、221,000であった。
〔分子量測定〕
共重合体の分子量は、試験溶液を用いて下記のGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)分析条件により測定した。まず、試験溶液の調製に関し、試料共重合体を0.5質量%の臭化リチウムを含むクロロホルム/メタノール(=6/4、v/v)混合溶媒に溶解させて、0.5質量%の共重合体溶液を調製した。この溶液を0.45μmのメンブランフィルターで濾過することにより行った。
〔GPC分析条件〕
カラム;PLge15μmMIXED−C、2本直列(ポリマー・ラボラトリー社製)、溶出溶媒;0.5質量%の臭化リチウムを含むクロロホルム/メタノール(=6/4、v/v)混合溶媒、検出;示差屈折計、重量平均分子量(Mw)測定の際の標準物質;PMMA(ポリマー・ラボラトリー社製)、流速;1.0mL/分、試料溶液使用量;20μL、カラム温度;40℃、東ソー(株)製インテグレーター内蔵分子量計算プログラム(SC−8020用GPCプログラム)を用いた。
〔重合例2、3(共重合体b−2、b−3の重合)〕
下記表1に示す比率で各単量体を用いた以外は、合成例1と同様な方法にて重合及び精製を行い、本実施例に用いる共重合体b−2、b−3を得た。さらに、上記の分子量測定に従い分子量を測定した結果を下記表1に示す。
〔比較重合例1〜3(共重合体b'−1〜b'−3の重合)〕
下記表1に示す比率で各単量体を用いた以外は、合成例1と同様な方法にて重合及び精製を行い、本実施例に用いるのとは異なる共重合体b'−1〜b'−3を得た。上記の分子量測定に従い分子量を測定した結果を下記表1に示す。
表1中に用いた略号についての詳細は以下の通りである。
SMA: ステアリルメタクリレート(日油(株)製)
〔実施例1〜7及び比較例1〜6〕
下記表3に示した成分を所定の比率で配合し、さらに共通添加成分として下記表2に示す成分を配合したヘアミストを下記の方法で調製し、評価を行った。評価結果を表3に示す。
〔調製法〕
成分(A)、(B)及び共通添加成分を、表2及び3に示した比率となるように室温にて均一になるまで混合し、室温まで冷却し、液状のヘアミスト組成物を得た。
(a)毛髪の指通りの評価法
パネラー10名が本実施例品(実施例1〜7)及び比較例品(比較例1〜6)を適量噴霧して乾かした後の毛髪の指通りをパネラー各人が下記評価基準にて評価した。
10名のパネラーの評価の平均が3.0以上を◎、2.0以上3.0未満を○、1.0以上2.0未満を△、1.0未満を×とした。ただし、2名以上のパネラーが0点の評点をつけた場合は×とした。
4:非常に指通りが滑らかであると判断。
3:指通りが滑らかであると判断。
2:指通りが滑らかであるが、ややごわつくと判断。
1:ややごわつく感触であると判断。
0:指通りが悪く、ごわつく感触であると判断。
(b)毛髪の艶の評価法
パネラー10名が本実施例品(実施例1〜7)及び比較例品(比較例1〜6)を適量噴霧して乾かした後の毛髪の艶をパネラー各人が下記評価基準にて評価した。
10名のパネラーの評価の平均が3.0以上を◎、2.0以上3.0未満を○、1.0以上2.0未満を△、1.0未満を×とした。ただし、2名以上のパネラーが0点の評点をつけた場合は×とした。
4:非常に良好な艶感であると判断。
3:良好な艶感であると判断。
2:艶感はあるが、ややぎらつく艶感であると判断。
1:ぎらつく艶感であると判断。
0:艶がないと判断。
(c)毛髪のまとまりの評価法
パネラー10名が本実施例品(実施例1〜7)及び比較例品(比較例1〜6)を適量噴霧して乾かした後の毛髪のまとまりをパネラー各人が下記評価基準にて評価した。
10名のパネラーの評価の平均が3.0以上を◎、2.0以上3.0未満を○、1.0以上2.0未満を△、1.0未満を×とした。ただし、2名以上のパネラーが0点の評点をつけた場合は×とした。
4:毛髪のハネや不自然な広がりがなく、まとまりが非常によかった。
3:毛髪のハネや不自然な広がりがなく、まとまりがよかった。
2:やや毛髪のハネや不自然な広がりが見られたが、まとまりは良かった。
1:まとまり性が悪かった。
0:毛髪のハネや不自然な広がりが多く、まとまりが非常に悪かった。
(d)高湿度下でのうねりの評価法
パネラー10名が本実施例品(実施例1〜7)及び比較例品(比較例1〜6)を適量噴霧して乾かした後、高湿度下(25℃、80%RH)で2時間過ごした際の毛髪のうねりをパネラー各人が下記評価基準にて評価した。
10名のパネラーの評価の平均が3.0以上を◎、2.0以上3.0未満を○、1.0以上2.0未満を△、1.0未満を×とした。ただし、2名以上のパネラーが0点の評点をつけた場合は×とした。
4:毛髪のうねりが全く気にならないと感じた。
3:毛髪のうねりがほとんど気にならないと感じた。
2:毛髪のうねりがやや気になると感じた。
1:毛髪のうねりが気になると感じた。
0:毛髪のうねりが非常に気になると感じた。
表3の結果から明らかなように、本発明の毛髪化粧料(実施例1〜7)では、毛髪の指通りが滑らかで、毛髪の艶が良好で、毛髪のまとまりが良くて、さらに、高湿度下における毛髪のうねりを防止することができた。
一方、比較例品である比較例1〜6では、十分な効果が得られなかった。
より詳しくは、比較例1では、本発明の毛髪化粧料の成分(B)を含まないため、うねり防止効果が不十分で、指通りや、艶付与、まとまりを改善する効果も十分満足できるものではなかった。
比較例2では、本発明の毛髪化粧料の成分(A)とは異なるL−アルギニンを含有しているため、毛髪の指通りが不十分で、まとまり、うねり防止効果も十分満足できるものではなかった。
比較例3では、本発明の毛髪化粧料の成分(B)の共重合体の式(k)で表される構成単位を含んでいないため、指通りが不十分で、成分(A)との相互作用も得られないため、艶付与、まとまり、うねりを防止する効果も満足できるものではかった。
比較例4では、本発明の毛髪化粧料の成分(B)の共重合体の式(m)で表される構成単位を含んでいないため、指通り、艶付与、うねり防止の効果が十分満足できるものではなかった。
比較例5では、本発明の毛髪化粧料の成分(B)の共重合体の式(m)、(n)で表される構成単位を含んでいないことから、うねり防止の効果が不十分で、艶付与、まとまりを改善する効果も満足できるものではなかった。
比較例6では、本発明の毛髪化粧料の成分(A)成分を含有していないため、まとまり性が不十分で、指通り、うねり防止の効果も十分満足できるものではなかった。
毛髪の指通りが滑らかで、毛髪の艶が良好で、毛髪のまとまりが良くて、さらに、高湿度下における毛髪のうねりを防止する毛髪化粧料を提供することができる。

Claims (2)

  1. 下記の成分(A)を0.1〜10質量%及び成分(B)を0.005〜5.0質量%を含有する毛髪化粧料。
    (A)下記の式(1)で表されるアルギニン誘導体
    (式中、Rは2−ヒドロキシプロピル基であり、Rは水素原子または2−ヒドロキシプロピル基である。Rは水素原子、アルカリ金属原子、またはアルカノールアミンの有機カチオン性残基を示す。)
    (B)下記の式(k)、(m)及び(n)で表される構成単位を、それぞれ、5〜50モル%、5〜80モル%及び5〜80モル%の割合で有する重量平均分子量5,000〜5,000,000の共重合体
  2. 成分(B)/(A)の質量比が0.01〜2.0である請求項1に記載の毛髪化粧料。
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