JP2016216174A - 乗客コンベアの安全装置および乗客コンベアの乗客状態推定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも低コストで、乗客コンベアを歩行している乗客の検出機能、および乗客2人が並んで乗れる大きさの踏段を有する乗客コンベアにおいて乗客が片側に片寄っているか否かを判断する機能を実現する。
【解決手段】乗客コンベアの進行方向左側を通過する乗客を検知する第1検出器(6)と、乗客コンベアの進行方向右側を通過する乗客を検知する第2検出器(6)と、両検出器によるそれぞれの検出信号に基づいて第1時系列データおよび第2時系列データを生成するパターン生成部(11)と、第1時系列データおよび第2時系列データにおけるON状態の長さから、左右それぞれの進行方向で歩行している乗客数、踏段上に立ち止まっている乗客数を推定するとともに、推定結果に基づいて算出した左側乗客数と右側乗客数とを比較することで乗客の片寄り状況を推定する乗客状態判断部(12)とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】乗客コンベアの進行方向左側を通過する乗客を検知する第1検出器(6)と、乗客コンベアの進行方向右側を通過する乗客を検知する第2検出器(6)と、両検出器によるそれぞれの検出信号に基づいて第1時系列データおよび第2時系列データを生成するパターン生成部(11)と、第1時系列データおよび第2時系列データにおけるON状態の長さから、左右それぞれの進行方向で歩行している乗客数、踏段上に立ち止まっている乗客数を推定するとともに、推定結果に基づいて算出した左側乗客数と右側乗客数とを比較することで乗客の片寄り状況を推定する乗客状態判断部(12)とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、乗客コンベア上を歩行する乗客、あるいは乗客コンベア上の乗客の片寄り状況を推定する乗客コンベアの安全装置および乗客コンベアの乗客状態推定方法に関するものである。
乗客2人が横に並んで乗れる大きさの踏段を有する乗客コンベアにおいては、踏段の片側は、乗客コンベア上で立ち止まっている乗客用として利用され、他方は、乗客コンベア上を歩行する乗客用として利用されているのが一般的である。
しかしながら、乗客コンベア上を歩行することは危険であり、他の乗客との接触事故、あるいは歩行している乗客自身が踏段を踏み外すなどの転倒事故の危険性がある。また、乗客が乗客コンベアの片側に片寄ってしまった場合には、乗客コンベアの輸送能力が低下してしまう。
そこで、このような乗客コンベア上における歩行を防止するために、注意広告や注意看板を設置する、あるいは注意放送を定期的に行うなどといった対策が行われている。しかしながら、このような対策は、歩行している乗客に限定した注意喚起方法でないため、注意喚起効果が薄れるといった課題がある。
その課題を解決する手段の一例として、乗客コンベアに対して光電センサ等を複数個設置し、それらの遮光パターンから乗客の移動状態を判断し、移動状態に基づいて乗客への警告を行うように構成した従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に示された方法において、乗客が踏段上を歩行していることを検知するためには、等間隔に複数個の乗客検出用センサを配置することが必要であり、コスト的な問題がある。
特許文献1に示された方法において、乗客が踏段上を歩行していることを検知するためには、等間隔に複数個の乗客検出用センサを配置することが必要であり、コスト的な問題がある。
また、特許文献1は、乗客コンベアの降り場における乗客の滞留検知を行うことは可能である。しかしながら、特許文献1は、乗客が乗客コンベアの片側に片寄って乗車している際に生じる、乗り場付近の滞留を検知することはできない。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、従来よりも低コストで、乗客コンベアを歩行している乗客の検出機能、および乗客2人が並んで乗れる大きさの踏段を有する乗客コンベアにおいて乗客が片側に片寄っているか否かを判断する機能を実現する乗客コンベアの安全装置および乗客コンベアの乗客状態推定方法を得ることを目的とする。
本発明に係る乗客コンベアの安全装置は、乗客2人が横に並んで乗れる大きさの無端状に連結された踏段を循環運転して乗客を輸送する乗客コンベアの安全装置であって、乗客コンベア本体に固定配置され、乗客コンベアの進行方向左側を通過する乗客を検知する第1検出器と、乗客コンベア本体に固定配置され、乗客コンベアの進行方向右側を通過する乗客を検知する第2検出器と、第1検出器および第2検出器によるそれぞれの検出信号を一定間隔にてサンプリングし、第1検出器の検出信号に基づいて進行方向左側に乗客がいる状態をON状態とする第1時系列データと、第2検出器の検出信号に基づいて進行方向右側に乗客がいる状態をON状態とする第2時系列データを生成するパターン生成部と、第1時系列データおよび第2時系列データにおけるON状態の長さから、進行方向左側および進行方向右側のそれぞれにおいて、歩行している乗客数、踏段上に立ち止まっている乗客数を推定するとともに、推定結果に基づいて、進行方向左側における歩行している乗客数と踏段上に立ち止まっている乗客数の合計値を左側乗客数として算出し、進行方向右側における歩行している乗客数と踏段上に立ち止まっている乗客数の合計値を右側乗客数として算出し、左側乗客数と右側乗客数との比較から乗客の片寄り状況を推定する乗客状態判定部とを備えるものである。
また、本発明に係る乗客コンベアの乗客状態推定方法は、乗客2人が横に並んで乗れる大きさの無端状に連結された踏段を循環運転して乗客を輸送する乗客コンベアの安全装置において、乗客コンベア上を歩行している乗客数および客の片寄り状況に関する情報を乗客状態として推定する制御部を備えた乗客コンベアの乗客状態推定方法であって、制御部において、乗客コンベア本体に固定配置され、乗客コンベアの進行歩行左側を通過する乗客を検知する第1検出器からの検出信号を一定間隔にてサンプリングし、第1検出器の検出信号に基づいて進行方向左側に乗客がいる状態をON状態とする第1時系列データを生成する第1ステップと、乗客コンベア本体に固定配置され、乗客コンベアの進行方向右側に位置する乗客を検知する第2検出器からの検出信号を一定間隔にてサンプリングし、第2検出器の検出信号に基づいて進行方向右側に乗客がいる状態をON状態とする第2時系列データを生成する第2ステップと、第1時系列データおよび第2時系列データにおけるON状態の長さから、進行方向左側および進行方向右側のそれぞれにおいて、歩行している乗客数、踏段上に立ち止まっている乗客数を推定する第3ステップと、第3ステップの推定結果に基づいて、進行方向左側における歩行している乗客数と踏段上に立ち止まっている乗客数の合計値を左側乗客数として算出し、進行方向右側における歩行している乗客数と踏段上に立ち止まっている乗客数の合計値を右側乗客数として算出する第4ステップと、第4ステップにより算出された左側乗客数と右側乗客数との比較から乗客の片寄り状況を推定する第5ステップとを有するものである。
本発明によれば、乗客コンベアの左右に個別に設けられた乗客検出用センサの検出結果に基づいて作成した時系列データから、左右それぞれのレーンにおける歩行している乗客数、および乗客の片寄り状況を判定できる構成を備えている。この結果、従来よりも低コストで、乗客コンベアを歩行している乗客の検出機能、および乗客2人が並んで乗れる大きさの踏段を有する乗客コンベアにおいて乗客が片側に片寄っているか否かを判断する機能を実現する乗客コンベアの安全装置および乗客コンベアの乗客状態推定方法を得ることができる。
以下、本発明の乗客コンベアの安全装置および乗客コンベアの乗客状態推定方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を含む乗客コンベアの全体側面図である。図1において、乗客コンベア本体1は、上下階間に設置され、利用者を運搬する乗客コンベアの基本的な枠組を構成するトラスからなる。この乗客コンベア本体1の内部では、乗客が搭乗する複数の踏段2が、図示しない踏段チェーンによって無端状に連結されて、循環移動している。
図1は、本発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を含む乗客コンベアの全体側面図である。図1において、乗客コンベア本体1は、上下階間に設置され、利用者を運搬する乗客コンベアの基本的な枠組を構成するトラスからなる。この乗客コンベア本体1の内部では、乗客が搭乗する複数の踏段2が、図示しない踏段チェーンによって無端状に連結されて、循環移動している。
また、踏段2の左右両側には、欄干3が立設されている。そして、この欄干3の外周には、踏段2と同期して循環移動する無端状の移動手摺4が設けられている。一方、欄干3の下端部には、踏段2の左右両側に沿うようにして、スカートガード5が取付けられている。
図1に示すように、欄干3またはスカートガード5の内側には、踏段2上の乗客を検出する乗客検出用センサ6が、乗客コンベアの左右にそれぞれ設置されている。図1においては、左側に設置された6個の乗客検出用センサ6a1〜6f1、および右側に設置された6個の乗客検出用センサ6a2〜6f2が設置されている場合を例示している。
なお、これらの乗客検出用センサ6は、欄干3、スカートガード5の他、例えば、乗客コンベアの天井部分等に設置するようにしてもよい。また、乗客検出用センサ6は、必ずしも複数設けられていなくてもよく、少なくとも左右に1つずつの乗客検出用センサ6が設置されていればよい。
また、欄干3またはスカートガード5には、踏段2上の乗客に対して注意喚起の放送を実施するための注意放送用スピーカ7が設けられている。図1においては、7個の注意放送用スピーカ7a〜7gが設けられている場合を例示している。
なお、これらの注意放送用スピーカ7は、欄干3、スカートガード5の他、例えば、乗客コンベアの天井部分等に設置するようにしてもよい。また、注意放送用スピーカ7は、必ずしも複数設けられていなくてもよく、少なくとも1つの注意放送用スピーカ7が設置されていればよい。
図2は、本発明の実施の形態1における乗客検出用センサ6の検出可能範囲に関する説明図である。より具体的には、この図2は、乗客コンベア本体1内にある複数の踏段2上の乗客8と、その乗客8を検出する乗客検出用センサ6の内、進行方向左側に設置された乗客検出用センサ6a1および進行方向右側に設置された乗客検出用センサ6a2の検出範囲を示している。
図2に示すように、それぞれの乗客検出用センサ6a1、6a2は、乗客が自身の検出可能範囲に入っている間は、ON状態となる検出信号を出力する。従って、乗客検出用センサ6の出力信号は、乗客が歩行している場合には、立ち止まっている場合よりも、ON状態が短くなる。また、乗客検出用センサ6の出力信号は、隣接する2つの踏段2に乗客が1人ずつ乗車している場合には、その2つの踏段2が通過する間は、ON状態が続くこととなる。
次に、図3は、本発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置の構成を示す機能ブロック図である。図3に示した本実施の形態1における乗客コンベアの安全装置は、複数の乗客検出用センサ6の検出結果に基づいて、乗客コンベアを歩行している乗客の有無を判定する第1処理、および乗客コンベアの片側に乗客が片寄っているか否かを判定する第2処理を実行し、必要に応じて注意放送用スピーカ7を介して注意喚起を行う制御部10を備えている。
そして、この制御部10は、パターン生成部11、乗客状態判定部12、および報知部13を備えて構成されている。パターン生成部11は、乗客検出用センサ6で検出された信号を、一定間隔にてサンプリングし、それぞれのセンサごとにON/OFF状態からなる時系列データを作成する。
そして、乗客状態判定部12は、パターン生成部11において生成された時系列データのそれぞれについて、ON状態となる矩形波の状態から、以下のような判定処理を行うことができる。
(1)乗客コンベアを歩行している乗客の有無を判定する第1処理について
乗客状態判定部12は、時系列データの中に、あらかじめ設定されたパルス幅ΔP以内となる矩形波が含まれている場合には、乗客コンベア上を歩行している乗客がいると判定する。
乗客状態判定部12は、時系列データの中に、あらかじめ設定されたパルス幅ΔP以内となる矩形波が含まれている場合には、乗客コンベア上を歩行している乗客がいると判定する。
図4は、本発明の実施の形態1における制御部10が、時系列データに基づいて乗客コンベアを歩行している乗客の有無を判定する方法を説明するための図である。より具体的には、図4の上段は、乗客検出用センサ6a1が設置されている側である乗客コンベアの進行方向左側において、乗客が歩行している状態で乗客検出用センサ6a1の検出可能範囲を通過した際に得られる時系列データを示している。
また、図4の下段は、乗客検出用センサ6a2が設置されている側である乗客コンベアの進行方向右側において、乗客が踏段2上で立ち止まっている状態で乗客検出用センサ6a2の検出可能範囲を通過した際に得られる時系列データを示している。
図4に示すように、ON状態となる矩形波の長さが、パルス幅ΔP以内であれば、乗客状態判定部12は、乗客が歩行していると判定することができる。なお、パルス幅ΔPは、乗客コンベアの走行スピードに基づいて、踏段2に立ち止った状態の乗客8が、乗客コンベアの移動中に乗客検出用センサ6の検出可能範囲内に存在することで、乗客検出用センサ6がON状態となる期間よりも短い値として設定することができる。
(2)乗客コンベアの片側に乗客が片寄っているか否かを判定する第2処理について
乗客状態判定部12は、左側の乗客検出用センサ6a1の検出結果と、右側の乗客検出用センサ6a2の検出結果との比較に基づいて、乗客が片側に片寄っているか否かを判定することができる。
乗客状態判定部12は、左側の乗客検出用センサ6a1の検出結果と、右側の乗客検出用センサ6a2の検出結果との比較に基づいて、乗客が片側に片寄っているか否かを判定することができる。
図5は、本発明の実施の形態1における制御部10が、時系列データに基づいて乗客コンベアの片側に乗客が片寄っているか否かを判定する方法を説明するための図である。より具体的には、図5の上段は、乗客検出用センサ6a1が設置されている側である乗客コンベアの進行方向左側において、複数の乗客が歩行している状態で乗客検出用センサ6a1の検出可能範囲を次々と通過した際に得られる時系列データを示している。
また、図5の下段は、乗客検出用センサ6a2が設置されている側である乗客コンベアの進行方向右側において、複数の乗客が踏段2上で立ち止まっている状態で乗客検出用センサ6a2の検出可能範囲を通過した際に得られる時系列データを示している。特に、隣接する2つの踏み台にそれぞれ乗客が立ち止って乗車している場合には、ON状態の継続期間が長くなっている状態を示している。
図5の下段に示すように、乗客検出用センサ6a2で検出された時系列データでは、パルス幅ΔPよりも長い矩形波が連続的に得られている。したがって、乗客状態判定部12は、パルス幅ΔPよりも長い矩形波によるON状態の長さから、乗客コンベアの右側で立ち止っている乗客数を算出することができる。
より具体的には、乗客状態判定部12は、図5の下段の左側の矩形波からは、踏段2段分に相当する長さでON状態が継続していることから2人、右側の矩形波からは、踏段1段分に相当する長さでON状態が継続していることから1人が立ち止まっていると判断することができる。
一方、図5の上段に示すように、乗客検出用センサ6a2で検出された時系列データでは、パルス幅ΔPよりも長い矩形波が得られておらず、パルス幅ΔP以内の矩形波が断続的に得られている。したがって、乗客状態判定部12は、パルス幅ΔP以内の矩形波の数から、乗客コンベアの左側を歩行する乗客数を算出することができる。
この結果、乗客状態判定部12は、左側の乗客検出用センサ6a1の検出結果に基づいて推定された左側の乗客数と、右側の乗客検出用センサ6a2の検出結果に基づいて推定された左側の乗客数との比較に基づいて、乗客が片側に片寄っているか否かを判定することができる。
なお、図5の例では、説明を簡単にする目的で、左側のレーンでは乗客が歩行し、右側のレーンでは乗客が立ち止っていることを前提に説明したが、本発明は、このようなケースに限定されるものではない。歩行している人が両レーンに混在している場合にも、パルス幅ΔP以内の矩形波がある場合には、その数から歩行している乗客数を推定でき、パルス幅ΔPよりも長い矩形波がある場合には、その矩形波の長さから立ち止まっている乗客数を推定できる。そして、レーンごとに乗客数を累計することで、乗客の片寄りも判定できる。
そして、報知部13は、第1処理の結果、歩行している乗客がいると判定した場合、あるいは、第2処理の結果、乗客の片寄りがあると判断した場合には、注意放送用スピーカ7を介して、乗客に対して注意喚起のアナウンスを行うことができる。
なお、報知部13は、乗客状態判定部12の判定結果により、例えば図1の乗客検出用センサ6aを乗客が歩行して通過したと判定された場合には、乗客コンベアの進行方向側にある注意放送用スピーカ7bから歩行禁止の旨の報知を行うことで、より注意喚起を高めることができる。
また、注意喚起を行う注意放送用スピーカは、7bのみでなく、例えば、7bと7c両方の注意放送用スピーカにて注意喚起を行ってもよい。さらに、例えば、歩行していると判定された人数があらかじめ決められた閾値以上である場合には、すべての注意放送用スピーカ7を用いて、注意喚起を行ってもよい。
また、報知部13は、乗客状態判定部12で乗客が乗客コンベアの片側に片寄っていると判定された場合には、注意放送用スピーカ7から、歩行禁止をアナウンスするだけではなく、1つの踏段に2人ずつ乗車することを促すアナウンスをすることで、乗客コンベアの輸送能力を向上させることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、乗客コンベアの左右に個別に設けられた乗客検出用センサの検出結果に基づいて作成した時系列データから、左右それぞれのレーンにおける歩行している乗客数、および乗客の片寄り状況を判定できる構成を備えている。この結果、従来よりも低コストで、乗客コンベアを歩行している乗客の検出機能、および乗客2人が並んで乗れる大きさの踏段を有する乗客コンベアにおいて乗客が片側に片寄っているか否かを判断する機能を実現できる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、乗客検出用センサ6が乗客コンベアの傾斜部に設けられた構成について説明した。これに対して、本実施の形態2では、乗り場付近に乗客検出用センサ6を設ける場合について説明する。
先の実施の形態1では、乗客検出用センサ6が乗客コンベアの傾斜部に設けられた構成について説明した。これに対して、本実施の形態2では、乗り場付近に乗客検出用センサ6を設ける場合について説明する。
乗客が乗客コンベアの片側に片寄っていることを検知したい場合には、乗客が歩行しながら乗客コンベアに乗車する乗り場付近に乗客検出用センサを設けてもよい。この場合、乗客検出用センサ6として、乗客コンベア乗り場付近に圧力センサ等を設置し、圧力検出結果から、乗客の乗車位置を検出してもよい。
以上のように、実施の形態2によれば、乗り場付近に乗客検出用センサを設置することで、これから乗客コンベアを利用する乗客の片寄りを検出できる。この結果、より早い段階で、乗客に対して注意喚起を行い、片寄りを解消することが可能となる。
1 乗客コンベア、2 踏段、3 欄干、4 移動手摺、5 スカートガード、6、6a1、6a2、6b1、6b2、6c1、6c2、6d1、6d2、6e1、6e2、6f1、6f2 乗客検出用センサ、7、7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g 注意放送用スピーカ、8 乗客、10 制御部、11 パターン生成部、12 乗客状態判定部、13 報知部。
Claims (7)
- 乗客2人が横に並んで乗れる大きさの無端状に連結された踏段を循環運転して乗客を輸送する乗客コンベアの安全装置であって、
乗客コンベア本体に固定配置され、前記乗客コンベアの進行方向左側を通過する乗客を検知する第1検出器と、
前記乗客コンベア本体に固定配置され、前記乗客コンベアの進行方向右側を通過する乗客を検知する第2検出器と、
前記第1検出器および前記第2検出器によるそれぞれの検出信号を一定間隔にてサンプリングし、前記第1検出器の検出信号に基づいて前記進行方向左側に乗客がいる状態をON状態とする第1時系列データと、前記第2検出器の検出信号に基づいて前記進行方向右側に乗客がいる状態をON状態とする第2時系列データを生成するパターン生成部と、
前記第1時系列データおよび前記第2時系列データにおけるON状態の長さから、前記進行方向左側および前記進行方向右側のそれぞれにおいて、歩行している乗客数、踏段上に立ち止まっている乗客数を推定するとともに、推定結果に基づいて、前記進行方向左側における歩行している乗客数と踏段上に立ち止まっている乗客数の合計値を左側乗客数として算出し、前記進行方向右側における歩行している乗客数と踏段上に立ち止まっている乗客数の合計値を右側乗客数として算出し、前記左側乗客数と前記右側乗客数との比較から乗客の片寄り状況を推定する乗客状態判定部と
を備える乗客コンベアの安全装置。 - 前記乗客状態判定部は、
前記第1時系列データの中で、ON状態があらかじめ設定したパルス幅以内となる矩形波の数から前記進行方向左側を歩行している乗客者数を推定し、
前記第1時系列データの中で、ON状態が前記パルス幅よりも長い間継続する矩形波の長さから踏段上の前記進行方向左側に立ち止まっている乗客者数を推定し、
前記第2時系列データの中で、ON状態が前記パルス幅以内となる矩形波の数から前記進行方向右側を歩行している乗客者数を推定し、
前記第2時系列データの中で、ON状態が前記パルス幅よりも長い間継続する矩形波の長さから踏段上の前記進行方向右側に立ち止まっている乗客者数を推定する
請求項1に記載の乗客コンベアの安全装置。 - 前記乗客状態判定部により、前記乗客コンベアを歩行している乗客がいると推定された場合、または前記乗客の片寄り状況が許容範囲を超えている場合には、スピーカを介して注意喚起を報知する報知部
をさらに備える請求項1または2に記載の乗客コンベアの安全装置。 - 前記第1検出器および前記第2検出器は、進行経路に沿ってそれぞれ複数個設置されており、
前記スピーカは、進行経路に沿って複数個設置されており、
前記パターン生成部は、複数個設置された前記第1検出器のそれぞれの検出結果に対応する複数の第1時系列データを生成するとともに、複数個設置された前記第2検出器のそれぞれの検出結果に対応する複数の第2時系列データを生成し、
前記乗客状態判定部は、前記複数の第1時系列データおよび前記複数の第2時系列データに基づいて、前記第1検出器および前記第2検出器の設置位置ごとに、前記進行方向左側および前記進行方向右側のそれぞれにおいて、歩行している乗客数、踏段上に立ち止まっている乗客数の推定、および前記片寄り状況の推定を行い、
前記報知部は、前記乗客状態判定部により、前記乗客コンベアを歩行している乗客がいるとの推定結果が得られた場合には、前記推定結果の基となる検知信号を出力した第1検出器または第2検出器の位置よりも前記乗客コンベアの進行方向前方にあるスピーカを介して注意喚起を行う
請求項3に記載の乗客コンベアの安全装置。 - 前記報知部は、前記乗客状態判定部により、前記乗客コンベアを歩行している乗客がいると推定された乗客数が、あらかじめ設定した値以上である場合には、すべてのスピーカを介して注意喚起を報知する
請求項4に記載の乗客コンベアの安全装置。 - 前記第1検出器および前記第2検出器は、乗客コンベアの乗り場に設置された圧力センサを含む
請求項1から5のいずれか1項に記載の乗客コンベアの安全装置。 - 乗客2人が横に並んで乗れる大きさの無端状に連結された踏段を循環運転して乗客を輸送する乗客コンベアの安全装置において、乗客コンベア上を歩行している乗客数および客の片寄り状況に関する情報を乗客状態として推定する制御部を備えた乗客コンベアの乗客状態推定方法であって、
前記制御部において、
乗客コンベア本体に固定配置され、前記乗客コンベアの進行歩行左側を通過する乗客を検知する第1検出器からの検出信号を一定間隔にてサンプリングし、前記第1検出器の検出信号に基づいて前記進行方向左側に乗客がいる状態をON状態とする第1時系列データを生成する第1ステップと、
前記乗客コンベア本体に固定配置され、前記乗客コンベアの進行方向右側に位置する乗客を検知する第2検出器からの検出信号を一定間隔にてサンプリングし、前記第2検出器の検出信号に基づいて前記進行方向右側に乗客がいる状態をON状態とする第2時系列データを生成する第2ステップと、
前記第1時系列データおよび前記第2時系列データにおけるON状態の長さから、前記進行方向左側および前記進行方向右側のそれぞれにおいて、歩行している乗客数、踏段上に立ち止まっている乗客数を推定する第3ステップと、
前記第3ステップの推定結果に基づいて、前記進行方向左側における歩行している乗客数と踏段上に立ち止まっている乗客数の合計値を左側乗客数として算出し、前記進行方向右側における歩行している乗客数と踏段上に立ち止まっている乗客数の合計値を右側乗客数として算出する第4ステップと、
前記第4ステップにより算出された前記左側乗客数と前記右側乗客数との比較から乗客の片寄り状況を推定する第5ステップと
を有する乗客コンベアの乗客状態推定方法。
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WO2020089957A1 (ja) * | 2018-10-29 | 2020-05-07 | 株式会社日立製作所 | 乗客コンベアの表示装置、並びに乗客コンベア |
JP7442716B1 (ja) | 2023-04-24 | 2024-03-04 | 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 | 乗客コンベア |
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- 2015-05-19 JP JP2015101661A patent/JP2016216174A/ja active Pending
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