JP2016215734A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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JP2016215734A JP2015100370A JP2015100370A JP2016215734A JP 2016215734 A JP2016215734 A JP 2016215734A JP 2015100370 A JP2015100370 A JP 2015100370A JP 2015100370 A JP2015100370 A JP 2015100370A JP 2016215734 A JP2016215734 A JP 2016215734A
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Abstract

【課題】インプットシャフトおよびアウトプットシャフトがハウジングによって支持された構成において、第1ヨークと第2ヨークとの回転方向の位置合わせを簡素化することができる電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】電動パワーステアリング装置1では、インプットシャフト16およびアウトプットシャフト17は、モータハウジング21に連結され減速機22を収容するギヤハウジング23によって、回転可能に支持されている。トルクリミッター80は、インプットシャフト16の下流側端部16bおよびアウトプットシャフト17の上流側端部17aにそれぞれ設けられた二面幅形成部によってトーションバー18の捩れを制限する。表示部Aは、インプットシャフト16の上流側端部16aに設けられ、第1ヨーク40の基準位置に対するインプットシャフト16の回転方向Rの位置合わせ位置を表示する。
【選択図】図2

Description

この発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
下記特許文献1の電動パワーステアリングシステムの電動パワーアシスト装置では、インプットシャフトおよびアウトプットシャフトが、電動モータが固定されたアシストケースから突出している。電動パワーアシスト装置のインプットシャフトの上端部は、自在継手を介して中間連結軸の下端部に連結されている。また、電動パワーアシスト装置のアウトプットシャフトは、別の自在継手を介してラックアンドピニオン機構のインプットシャフトに連結されている。
米国特許出願公開第2008/0314678号明細書
特許文献1の電動パワーステアリング装置を組み立てる際、インプットシャフトの一端に連結された自在継手のヨーク(第1ヨークとする)と、アウトプットシャフトの他端に連結された自在継手のヨーク(第2ヨークとする)とを回転方向に位置合わせしなければならない。例えば、アウトプットシャフトと第2ヨークとを連結した後にインプットシャフトと第1ヨークとを連結する場合を想定する。この場合、インプットシャフトと第1ヨークとを連結する際、インプットシャフトは、アウトプットシャフトを介して自在継手によって他端を拘束されており、電動モータや減速機といった大きな部材が固定されたアシストケース(ハウジング)に支持されている。したがって、インプットシャフトと第1ヨークとの回転方向の位置合わせ、ひいては第1ヨークと第2ヨークとの回転方向の位置合わせが煩雑になる虞がある。
この発明は、インプットシャフトおよびアウトプットシャフトがハウジングによって支持された構成において、第1ヨークと第2ヨークとの回転方向の位置合わせを簡素化することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、操舵部材(2)からの操舵トルク(S)が伝達され、前記操舵トルクの伝達方向(T)の上流側端部(16a)および下流側端部(16b)を有し、前記上流側端部に雄セレーション(30)が形成されたインプットシャフト(16)と、前記インプットシャフトよりも前記伝達方向の下流側(T2)に配置され、前記伝達方向の上流側端部(17a)および下流側端部(17b)を有するアウトプットシャフト(17)と、前記インプットシャフトと前記アウトプットシャフトとを連結するトーションバー(18)と、前記インプットシャフトの前記下流側端部および前記アウトプットシャフトの前記上流側端部にそれぞれ設けられた二面幅形成部(37,58)によって前記トーションバーの捩れを制限するトルクリミッター(80)と、車体(25)に固定され、電動モータ(20)のモータハウジング(21)に連結され、前記電動モータの回転出力を前記アウトプットシャフトに伝達する減速機(22)を収容し、前記インプットシャフトおよび前記アウトプットシャフトを回転可能に支持するハウジング(23)と、内周に前記雄セレーションと嵌合する雌セレーション(44)が形成されて前記インプットシャフトの前記上流側端部に外嵌された筒状部(41)を含む第1ヨーク(40)と、前記アウトプットシャフトの前記下流側端部に連結された第2ヨーク(60)と、前記インプットシャフトの前記上流側端部に設けられ、前記第1ヨークの基準位置に対する前記インプットシャフトの回転方向(R)の位置合わせ位置を表示する表示部(A;AP;AQ)と、を備える、電動パワーステアリング装置(1)である。
請求項2記載の発明は、操舵部材(2)からの操舵トルク(S)が伝達され、前記操舵トルクの伝達方向(T)の上流側端部(16a)および下流側端部(16b)を有するインプットシャフト(16)と、前記インプットシャフトよりも前記伝達方向の下流側(T2)に配置され、前記伝達方向の上流側端部(17a)および下流側端部(17b)を有し、前記下流側端部に雄セレーション(50)が形成されたアウトプットシャフト(17)と、前記インプットシャフトと前記アウトプットシャフトとを連結するトーションバー(18)と、前記インプットシャフトの前記下流側端部および前記アウトプットシャフトの前記上流側端部に設けられた二面幅形成部(37,58)によって前記トーションバーの捩れを制限するトルクリミッター(80)と、車体(25)に固定され、電動モータ(20)のモータハウジング(21)に連結され、前記電動モータの回転出力を前記アウトプットシャフトに伝達する減速機(22)を収容し、前記インプットシャフトおよび前記アウトプットシャフトを回転可能に支持するハウジング(23)と、前記インプットシャフトの前記上流側端部に連結された第1ヨーク(40)と、内周に前記雄セレーションと嵌合する雌セレーション(64)が形成されて前記アウトプットシャフトの前記下流側端部に外嵌された筒状部(61)を含む第2ヨーク(60)と、前記アウトプットシャフトの前記下流側端部に設けられ、前記第2ヨークの基準位置に対する前記アウトプットシャフトの回転方向(R)の位置合わせ位置を表示する表示部(A,AP,AQ)と、を備える、電動パワーステアリング装置(1)である。
請求項3記載の発明は、請求項1または2において、前記表示部は、前記雄セレーションの他の歯(30a,50a)の歯幅(W1)よりも広い歯幅(W2)を有する幅広歯(39)を含む、電動パワーステアリング装置である。
請求項4記載の発明は、請求項1または2において、前記表示部は、前記雄セレーションの歯が形成されていない欠歯領域(36)を含む、電動パワーステアリング装置である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1記載の発明によれば、組立時において、第2ヨークに連結されたアウトプットシャフトとインプットシャフトとが、ハウジングに取り付けられて二面幅形成部を介して回転方向に位置合わせされた状態で、且つ、前記ハウジングが、減速機を収容しモータハウジングに連結された状態で、前記インプットシャフトが、第1ヨークの筒状部に挿入嵌合される。このとき、インプットシャフトの表示部を、第1ヨークの基準位置に対して位置合わせすることにより、容易に、インプットシャフトと第1ヨークとを回転方向に位置合わせすることができる。したがって、第1ヨークと第2ヨークとの回転方向の位置合わせを簡素化することができる。
請求項2記載の発明によれば、組立時において、第1ヨークに連結されたインプットシャフトとアウトプットシャフトとが、ハウジングに取り付けられて二面幅形成部を介して回転方向に位置合わせされた状態で、且つ、前記ハウジングが、減速機を収容しモータハウジングに連結された状態で、前記アウトプットシャフトが、第2ヨークの筒状部に挿入嵌合される。このとき、アウトプットシャフトの表示部を、第2ヨークの基準位置に対して位置合わせすることにより、容易に、アウトプットシャフトと第2ヨークとを回転方向に位置合わせすることができる。したがって、第1ヨークと第2ヨークとの回転方向の位置合わせを簡素化することができる。
請求項3記載の発明によれば、雄セレーションの他の歯の歯幅よりも広い歯幅を有する幅広歯によって、第1ヨークと第2ヨークとの回転方向の位置合わせを簡素化することができる。
請求項4記載の発明によれば、雄セレーションの歯が形成されていない欠歯領域によって、第1ヨークと第2ヨークとの回転方向の位置合わせを簡素化することができる。
本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略正面図である。 図1に示す電動パワーステアリング装置の要部の部分断面図である。 インプットシャフトおよびアウトプットシャフトの側面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面を概略的に示した図である。 図2のV−V線に沿った断面を概略的に示した図である。 図2のVI−VI線に沿った断面を概略的に示した図である。 電動パワーステアリング装置の組み立て工程を順次に示した概略図である。 第2実施形態の表示部を概略的に示した図である。 第3実施形態の表示部を概略的に示した図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置1の概略正面図である。図2は、図1に示す電動パワーステアリング装置1の要部の部分断面図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操舵機構6および転舵機構4を含み、運転者のステアリングホイール2(操舵部材)の操舵(ステアリング操作)に基づき、転舵輪3を転舵させる。操舵機構6は、運転者のステアリング操作を補助するアシスト機構5を備えている。
操舵機構6は、ステアリングシャフト7、第1自在継手8、第1インターミディエイトシャフト9、第2自在継手10、第2インターミディエイトシャフト11、第3自在継手12およびピニオンシャフト13を有している。ステアリングシャフト7の一端が、ステアリングホイール2に連結されている。第1インターミディエイトシャフト9は、第1自在継手8を介してステアリングシャフト7に連結されている。第1インターミディエイトシャフト9は、第2自在継手10を介して第2インターミディエイトシャフト11に連結されている。第2インターミディエイトシャフト11は、第3自在継手12を介して、ピニオン13aを有するピニオンシャフト13に連結されている。
転舵機構4は、ラックシャフト14および一対のタイロッド15を有している。ラックシャフト14は、ピニオン13aに噛み合わされたラック14aを有している。各タイロッド15は、一端がラックシャフト14の対応する端部に連結されて、他端が対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪3に連結されている。
運転者のステアリングホイール2の操作に応じて、ステアリングホイール2が回転すると、ステアリングシャフト7が、その中心軸線回りの回転方向Rに回転する。これにより、操舵トルクSがステアリングホイール2からステアリングシャフト7に伝達される。操舵トルクSは、ステアリングシャフト7、第1インターミディエイトシャフト9および第2インターミディエイトシャフト11を介して、ピニオンシャフト13に伝達され、ピニオンシャフト13が回転する。ピニオンシャフト13の回転は、転舵機構4により、ラックシャフト14の軸方向の運動に変換される。ラックシャフト14の軸方向の運動により、転舵輪3の転舵角が変化する。
以下では、操舵トルクSの伝達方向Tにおけるステアリングホイール2側を上流側T1ということにし、伝達方向Tにおけるステアリングホイール2側とは反対側を下流側T2ということにする。
第2インターミディエイトシャフト11は、ステアリングホイール2からの操舵トルクSが伝達されるインプットシャフト16と、インプットシャフト16の下流側T2に配置されたアウトプットシャフト17とを含む。
また、第2インターミディエイトシャフト11は、インプットシャフト16とアウトプットシャフト17とを連結するトーションバー18をさらに含む。伝達方向Tに関して、トーションバー18の上流側端部は、ピン18aを介してインプットシャフト16に連結されており、トーションバー18の下流側端部は、ピン18bを介してアウトプットシャフト17に連結されている(図2参照)。トーションバー18は、インプットシャフト16とアウトプットシャフト17とが回転方向Rに相対回転することによって捩れる。
アシスト機構5は、トルクセンサ26と、ECU(Electronic Control Unit)27と、操舵補助用の電動モータ20とを含む。電動モータ20は、モータハウジング21と、モータハウジング21によって回転可能に支持された出力軸としての回転軸とを含む。
また、アシスト機構5は、電動モータ20の回転出力をアウトプットシャフト17に伝達する減速機22と、電動モータ20のモータハウジング21に連結され、減速機22を収容したギヤハウジング23(ハウジング)とをさらに含む。
減速機22は、ウォーム28と、ウォーム28と噛み合うウォームホイール29とを含む。ウォーム28は、電動モータ20の回転軸(図示せず)と、継手を介して同軸状に連結されている。ウォームホイール29は、アウトプットシャフト17に一体回転可能に連結されている。ギヤハウジング23は、ブラケット24を介して車体25に固定されている。
運転者の操舵に伴ってステアリングホイール2が回転すると、トルクセンサ26は、インプットシャフト16とアウトプットシャフト17との間の捩れ量を検出する。ECU27は、トルクセンサ26により検出された捩れ量から得られるトルク検出信号や、車速センサ19によって検出された車速検出信号等に基づいてアシストトルクを決定する。電動モータ20は、ECU27により駆動制御される。このようにステアリングホイール2の操舵に基づいて駆動された電動モータ20は、ウォーム28に回転出力を伝達してウォーム28を回転させる。すると、ウォーム28と噛み合ったウォームホイール29がウォーム28よりも低速で回転し、ウォームホイール29およびアウトプットシャフト17が一体回転する。これにより、運転者によるステアリングホイール2のステアリング操作が補助される。
図2を参照して、インプットシャフト16は、軸受32を介して、ギヤハウジング23によって回転可能に支持されている。アウトプットシャフト17は、軸受52,53を介して、ギヤハウジング23によって回転可能に支持されている。
図3は、インプットシャフト16およびアウトプットシャフト17の側面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った断面を概略的に示した図である。図4では、説明の便宜上、インプットシャフト16、アウトプットシャフト17およびトーションバー18のみを図示している。
図2および図3を参照して、インプットシャフト16は、伝達方向Tの上流側端部16aおよび下流側端部16bを有する。インプットシャフト16の上流側端部16aの外周には、複数の歯30aから構成される第1雄セレーション30(雄セレーション)が形成されている。上流側端部16aの外周には、第1雄セレーション30を横切る周溝30bが形成されている。上流側端部16aは、第2自在継手10のヨーク(以下では、第1ヨーク40とする)に連結されている。
図4を参照して、インプットシャフト16の下流側端部16bの外周面には、互いに対向する一対の第1平坦面31が設けられている。一対の第1平坦面31は、互いの間に二面幅を形成する二面幅形成部37を構成している。
図2および図3を参照して、アウトプットシャフト17は、伝達方向Tの上流側端部17aおよび下流側端部17bを有する。アウトプットシャフト17の下流側端部17bの外周面には、複数の歯50aから構成される第2雄セレーション50(雄セレーション)が形成されている。アウトプットシャフト17の下流側端部17bの外周には、第2雄セレーション50を横切る周溝50bが形成されている。下流側端部17bは、第3自在継手12のヨーク(以下では、第2ヨーク60とする)に連結されている。
図4を参照して、アウトプットシャフト17の上流側端部17aは、筒状に形成されている。上流側端部17aの内周面には、互いに対向する一対の第2平坦面51が設けられている。一対の第2平坦面51は、互いの間に二面幅を形成する二面幅形成部58を構成している。
インプットシャフト16の下流側端部16bは、アウトプットシャフト17の上流側端部17aに挿通されている(図2参照)。この状態で、インプットシャフト16の一対の第1平坦面31のそれぞれがアウトプットシャフト17の対応する第2平坦面51と対向している。これにより、インプットシャフト16とアウトプットシャフト17とは、回転方向Rにほぼ位置決めされる。インプットシャフト16は、インプットシャフト16をアウトプットシャフト17に対して回転方向Rに関して180°回転させた状態でも挿入することができる。
インプットシャフト16とアウトプットシャフト17とが回転方向Rに相対回転する際、インプットシャフト16の下流側端部16bに設けられた二面幅形成部37およびアウトプットシャフト17の上流側端部17aに設けられた二面幅形成部58では、一対の第1平坦面31のそれぞれと対応する第2平坦面51が当接する。このように、二面幅形成部37および二面幅形成部58は、トーションバー18の捩れを制限するトルクリミッター80として機能する。
次に、インプットシャフト16の上流側端部16aと第1ヨーク40とが連結される部分の構造について詳細に説明する。
図2のV−V線に沿った断面を概略的に示した図5を参照して、インプットシャフト16の上流側端部16aの外周には、第1雄セレーション30の歯30aが形成されている周方向Cの領域である歯形成領域35と、第1雄セレーション30の歯30aが形成されていない周方向Cの領域である欠歯領域36とが設けられている。
第1ヨーク40は、インプットシャフト16の上流側端部16aに外嵌された筒状部41と、筒状部41から延設され筒状部41を介して上流側端部16aを締め付けるための一対の締付板42とを単一の部材で一体に備える。
筒状部41は、一対の締付板42の間で筒状部41の軸方向に沿って延びるスリット43を形成している。筒状部41の内周には、複数の歯44aから構成され、第1雄セレーション30とセレーション嵌合する第1雌セレーション44(雌セレーション)が形成されている。
スリット43の位置を第1ヨーク40の回転方向Rの基準位置として、インプットシャフト16の上流側端部16aは、欠歯領域36を前記基準位置に位置合わせした状態で第1ヨーク40の筒状部41に挿通される。
その際、欠歯領域36は、第1ヨーク40の基準位置(スリット43の位置)に対するインプットシャフト16の上流側端部16aの回転方向Rの位置合わせ位置を表示する表示部Aとして機能する。また、スリット43は、前記基準位置を表示する基準位置表示部として機能する。
各締付板42に設けられたボルト挿通孔42aには、締付ボルト45が挿通されている。締付ボルト45は、スリット43を横切りつつ、インプットシャフト16の上流側端部16aの周溝30bに嵌められている。締付ボルト45によって、筒状部41からの上流側端部16aの抜け止めが達成されている。締付ボルト45の先端部45aに係合されたナット46と締付ボルト45の頭部45bとの間で、一対の締付板42が締め付けられ、これにより、上流側端部16aが筒状部41内で締め付けられる。その結果、インプットシャフト16の上流側端部16aと第1ヨーク40とが連結される。
次に、アウトプットシャフト17の下流側端部17bと第2ヨーク60とが連結された部分の構造について詳細に説明する。
図2のVI−VI線に沿った断面を概略的に示した図6を参照して、第2ヨーク60は、アウトプットシャフト17の下流側端部17bに外嵌された筒状部61と、筒状部61を介して下流側端部17bを締め付けるための一対の締付板62とを単一の部材で一体に備える。筒状部61は、一対の締付板62の間で筒状部61の軸方向に沿って延びるスリット63を形成している。筒状部61の内周には、複数の歯64aから構成され、アウトプットシャフト17の第2雄セレーション50と嵌合する第2雌セレーション64(雌セレーション)が形成されている。
各締付板62に設けられたボルト挿通孔62aには、締付ボルト65が挿通されている。締付ボルト65は、スリット63を横切りつつ、アウトプットシャフト17の下流側端部17bの周溝50bに嵌められている。締付ボルト65によって、筒状部61からの下流側端部17bの抜け止めが達成されている。締付ボルト65の先端部65aに係合されたナット66と締付ボルト65の頭部65bとの間で、一対の締付板62が締め付けられ、これにより、アウトプットシャフト17の下流側端部17bが筒状部61内で締め付けられる。一対の締付板62は、締付ボルト65によって締め付けられ、これにより、アウトプットシャフト17の下流側端部17bが筒状部61内で締め付けられる。その結果、アウトプットシャフト17の下流側端部17bと第2ヨーク60とが連結される。
図7は、電動パワーステアリング装置1の組み立て工程を順次に示した概略図である。以下では、特に、インプットシャフト16およびアウトプットシャフト17を第2自在継手10と第3自在継手12との間に組み付ける工程について説明する。
まず、インプットシャフト16、アウトプットシャフト17およびトーションバー18の連結体に、ギヤハウジング23を取り付ける。
次に、図7(a)に示すように、アウトプットシャフト17の下流側端部17bを第3自在継手12の第2ヨーク60に連結する。そして、図7(b)に示すように、インプットシャフト16の上流側端部16aを第2自在継手10の第1ヨーク40に連結することによって、図7(c)に示すように、インプットシャフト16およびアウトプットシャフト17の第2自在継手10および第3自在継手12への組み付けが完了する。
第1実施形態によれば、図7(b)に示すように、組立時において、第2ヨーク60に連結されたアウトプットシャフト17とインプットシャフト16とが、ギヤハウジング23に取り付けられて二面幅形成部37,58を介して回転方向Rに位置合わせされた状態で(図4参照)、且つ、ギヤハウジング23が、減速機22を収容しモータハウジング21に連結された状態で(図1参照)、インプットシャフト16が、第1ヨーク40の筒状部41に挿入嵌合される。このとき、インプットシャフト16の表示部としての欠歯領域36を、第1ヨーク40の基準位置(スリット43の位置)に対して位置合わせすることにより、容易に、インプットシャフト16と第1ヨーク40とを回転方向Rに位置合わせすることができる。したがって、第1ヨーク40と第2ヨーク60との回転方向Rの位置合わせを簡素化することができる。
また、インプットシャフト16と第1ヨーク40とを位置合わせするために用いられる図示しない治具の大型化を避けることができる。
また、スリット43の位置が、第1ヨーク40の基準位置に設定されている。換言すると、スリット43が基準位置表示部としての機能を果たす。このため、第1ヨーク40は、基準位置を表示するために別途インクの塗布や刻印等の加工を施す必要がない。
また、第1実施形態において、欠歯領域36と嵌り合い第1雌セレーション44の他の歯44aの歯幅W1よりも広い歯幅を有する幅広歯(図示しない)が第1ヨーク40の筒状部41の内周に設けられていてもよく、当該幅広歯の位置が基準位置に設定されていてもよい。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態の表示部APを概略的に示した図である。図8において、上記に説明した部材と同様の部材には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する(後述する図9において同じ)。
図8を参照して、第2実施形態の表示部APが、図5の第1実施形態の表示部Aと主に異なるのは、表示部APが、インプットシャフト16の上流側端部16aに設けられた幅広歯39である点である。幅広歯39は、第1雄セレーション30の他の歯30aの歯幅W1よりも広い歯幅W2を有する。幅広歯39は、隣接する歯30aの間の歯溝を埋めることにより形成されている。なお、回転方向Rに関して幅広歯39をスリット43に合わせた状態でなければ、インプットシャフト16の上流側端部16aは、第1ヨーク40の筒状部41に挿通されることができない。すなわち、表示部APによって、第1ヨーク40に対するインプットシャフト16の誤挿入が防止される。
第1ヨーク40の基準位置(スリット43の位置)に対するインプットシャフト16の上流側端部16aの回転方向Rの位置合わせ位置を表示する表示部APによって、容易に、第1ヨーク40とインプットシャフト16とを回転方向Rに位置合わせすることができる。
したがって、第2実施形態によれば、第1ヨーク40と第2ヨーク60との回転方向Rの位置合わせを簡素化することができる。
また、第2実施形態において、第1ヨーク40に第1雌セレーション44の歯44aが形成されていない欠歯領域(図示しない)が設けられていてもよく、当該欠歯領域が基準位置を表示していてもよい。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態の表示部AQを概略的に示した図である。
図9を参照して、第3実施形態の表示部AQが、図5の第1実施形態の表示部Aと主に異なるのは、表示部AQが、インプットシャフト16の上流側端部16aの外周面に設けられた第1マーキング71である点である。第1マーキング71は、例えば、上流側T1に頂点を向けた三角形状のマーキングである。
第3実施形態では、第1ヨーク40の筒状部41の外周面に基準位置を表示する第2マーキング72が設けられている。第2マーキング72は、例えば、下流側T2に頂点を向けた三角形状のマーキングである。
第3実施形態では、位置合わせ位置を表示する第1マーキング71の三角形の頂点を、基準位置を表示する第2マーキング72の三角形の頂点に位置合わせすることで、容易に、第1ヨーク40とインプットシャフト16とを回転方向Rに位置合わせすることができる。したがって、インプットシャフト16に連結された第1ヨーク40とアウトプットシャフト17に連結された第2ヨーク60との回転方向Rの位置合わせを簡素化することができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、第1実施形態、第2実施形態または第3実施形態の表示部A,AP,AQの構成は、アウトプットシャフト17の下流側端部17bにも適用することができる。
表示部Aをアウトプットシャフト17の下流側端部17bに適用した場合、第2ヨーク60のスリット63、または第2ヨーク60の筒状部61の第2雌セレーション64の他の歯64aの歯幅W1よりも広い歯幅を有する幅広歯(図示しない)の位置が基準位置として設定される。
表示部APをアウトプットシャフト17の下流側端部17bに適用した場合、第2ヨーク60のスリット63、または第2ヨーク60の第2雌セレーション64の歯64aが形成されていない欠歯領域(図示しない)の位置が基準位置として設定される。
表示部A,AP,AQのいずれかをアウトプットシャフト17の下流側端部17bに適用した場合、インプットシャフト16およびアウトプットシャフト17を第2自在継手10と第3自在継手12との間に組み付ける工程において、インプットシャフト16の上流側端部16aと第1ヨーク40とを連結した後に、第2ヨーク60に対するアウトプットシャフト17の回転方向Rの位置合わせをする。
アウトプットシャフト17の下流側端部17bには、第2ヨーク60の基準位置に対する回転方向Rの位置合わせ位置を表示する表示部A,AP,AQが設けられているので、容易に、第2ヨーク60とアウトプットシャフト17とを回転方向Rに位置合わせすることができる。したがって、第1ヨーク40と第2ヨーク60との回転方向Rの位置合わせを簡素化することができる。
また、表示部A,AP,AQのいずれかが、インプットシャフト16に設けられている場合、アウトプットシャフト17の下流側端部17bと第2ヨーク60とは、溶接等によって固定されていてもよい。また、表示部A,AP,AQのいずれかが、アウトプットシャフト17に設けられている場合、インプットシャフト16の上流側端部16aと第1ヨーク40とは、溶接等によって固定されていてもよい。
また、表示部A,AP,AQのいずれかが、インプットシャフト16に設けられている場合であっても、表示部A,AP,AQのいずれかが、アウトプットシャフト17に設けられていてもよい。
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホイール(操舵部材)、16…インプットシャフト、16a…上流側端部、16b…下流側端部、17…アウトプットシャフト、17a…上流側端部、17b…下流側端部、18…トーションバー、20…電動モータ、21…モータハウジング、22…減速機、23…ギヤハウジング(ハウジング)、25…車体、30…第1雄セレーション(雄セレーション)、30a…歯、36…欠歯領域、37…二面幅形成部、39…幅広歯、40…第1ヨーク、41…筒状部、44…第1雌セレーション(雌セレーション)、50…第2雄セレーション(雄セレーション)、50a…歯、58…二面幅形成部、60…第2ヨーク、61…筒状部、64…第2雌セレーション(雌セレーション)、80…トルクリミッター、A;AP;AQ…表示部、R…回転方向、S…操舵トルク、T…伝達方向、T2…下流側、W1…歯幅、W2…歯幅

Claims (4)

  1. 操舵部材からの操舵トルクが伝達され、前記操舵トルクの伝達方向の上流側端部および下流側端部を有し、前記上流側端部に雄セレーションが形成されたインプットシャフトと、
    前記インプットシャフトよりも前記伝達方向の下流側に配置され、前記伝達方向の上流側端部および下流側端部を有するアウトプットシャフトと、
    前記インプットシャフトと前記アウトプットシャフトとを連結するトーションバーと、
    前記インプットシャフトの前記下流側端部および前記アウトプットシャフトの前記上流側端部にそれぞれ設けられた二面幅形成部によって前記トーションバーの捩れを制限するトルクリミッターと、
    車体に固定され、電動モータのモータハウジングに連結され、前記電動モータの回転出力を前記アウトプットシャフトに伝達する減速機を収容し、前記インプットシャフトおよび前記アウトプットシャフトを回転可能に支持するハウジングと、
    内周に前記雄セレーションと嵌合する雌セレーションが形成されて前記インプットシャフトの前記上流側端部に外嵌された筒状部を含む第1ヨークと、
    前記アウトプットシャフトの前記下流側端部に連結された第2ヨークと、
    前記インプットシャフトの前記上流側端部に設けられ、前記第1ヨークの基準位置に対する前記インプットシャフトの回転方向の位置合わせ位置を表示する表示部と、を備える、電動パワーステアリング装置。
  2. 操舵部材からの操舵トルクが伝達され、前記操舵トルクの伝達方向の上流側端部および下流側端部を有するインプットシャフトと、
    前記インプットシャフトよりも前記伝達方向の下流側に配置され、前記伝達方向の上流側端部および下流側端部を有し、前記下流側端部に雄セレーションが形成されアウトプットシャフトと、
    前記インプットシャフトと前記アウトプットシャフトとを連結するトーションバーと、
    前記インプットシャフトの前記下流側端部および前記アウトプットシャフトの前記上流側端部に設けられた二面幅形成部によって前記トーションバーの捩れを制限するトルクリミッターと、
    車体に固定され、電動モータのモータハウジングに連結され、前記電動モータの回転出力を前記アウトプットシャフトに伝達する減速機を収容し、前記インプットシャフトおよび前記アウトプットシャフトを回転可能に支持するハウジングと、
    前記インプットシャフトの前記上流側端部に連結された第1ヨークと、
    内周に前記雄セレーションと嵌合する雌セレーションが形成されて前記アウトプットシャフトの前記下流側端部に外嵌された筒状部を含む第2ヨークと、
    前記アウトプットシャフトの前記下流側端部に設けられ、前記第2ヨークの基準位置に対する前記アウトプットシャフトの回転方向の位置合わせ位置を表示する表示部と、を備える、電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、前記表示部は、前記雄セレーションの他の歯の歯幅よりも広い歯幅を有する幅広歯を含む、電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1または2において、前記表示部は、前記雄セレーションの歯が形成されていない欠歯領域を含む、電動パワーステアリング装置。
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