JP2016215492A - ワークの貼り合わせ方法および光照射装置 - Google Patents

ワークの貼り合わせ方法および光照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置構造の複雑化、大型化を伴うことなく、3つのワークを所期の接合状態を得ながら効率よく貼り合わせることのできるワークの貼り合わせ方法および当該貼り合わせ方法において用いられる光照射装置を提供すること。【解決手段】第一のワークの両面の各々に第二のワークおよび第三のワークを貼り合わせる方法であって、第一のワークとして紫外線透過性材料よりなるものが用いられ、各ワークにおける貼り合わせ面に紫外線を照射する紫外線照射工程と、各ワークを紫外線が照射されたそれぞれの貼り合わせ面が密着するように積層して接合する貼り合わせ工程とを有し、第一のワークに対する紫外線照射処理が、第一のワークにおける貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出された状態で、行われる。光照射装置は、第一のワークをその貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出された状態で保持する保持機構を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば3つのワークの貼り合わせ方法およびワーク貼り合わせ用の光照射装置に関する。
現在、2枚の平板状の基板(ワーク)を貼り合わせる方法として、各々の基板における貼り合わせ面に紫外線を照射して、両基板を紫外線が照射されたそれぞれの貼り合わせ面同士が密着するように積層して接合する方法が提案されている(例えば特許文献1〜特許文献5参照。)。このようなワークの貼り合わせ方法によって、例えばPDMS基板とガラス基板の2つの基板を貼り合わせる際の接合メカニズムについて説明すると、図6(a)に示すように、PDMS基板W1の表面(貼り合わせ面)は、オルガノシロキシ基が存在する表面(疎水性表面)となっている。大気中に保持されるPDMS基板W1の表面に、波長220nm以下の紫外線を照射することにより、PDMS基板W1の表面にて活性酸素が発生する。この活性酸素とPDMS基板W1の表面とが接触することにより、PDMS基板W1の表面が酸化される。すなわち、図6(b)に示すように、オルガノシロキシ基に係るメチル基が脱離され、当該メチル基が結合していたケイ素原子に活性酸素が結合された状態となる。大気中には水分が存在しているので、生成された活性酸素と水素とが結合し、図6(c)に示すように、PDMS基板W1の表面は、ケイ素原子にヒドロキシ基(OH基)が結合された状態となる。このような表面にガラス基板W2の親水性表面(貼り合わせ面)を重ね合わせて両表面を密着させることにより、図6(d)に示すように、PDMS基板W1の表面とガラス基板W2の表面との界面において水素結合が形成され、両基板が接合される。
このような紫外線を利用したワークの貼り合わせ方法は、例えば、生化学分野において微量の試薬の分離、合成、抽出または分析などを行うために用いられるマイクロリアクタを製造する際に利用することが検討されている。このマイクロリアクタは、例えばシリコン、シリコーン樹脂またはガラスなどよりなる小さな基板上に、半導体微細加工技術によってマイクロスケールの分析用チャネルなどが形成されたマイクロチップよりなるものである。このようなマイクロチップは、典型的には一対の基板が対向して接着された構造を有し、少なくとも1つの基板の表面に微細な流路(例えば、幅10〜数100μm、深さ10〜数100μm程度)が形成されている。基板の種類としては、例えばシクロオレフィンポリマー(Cyclo Olefin Polymer:COP)等の樹脂基板やガラス基板等がある。
近年においては、マイクロチップを用いて多様な分析を行うため、従来2次元方向に設けられている流路を3次元方向に構築することが考えられている。
このような3次元方向に構築される流路を1枚のガラス基板に立体加工することは難しい。このため、2次元方向に構築された流路を有する基板を複数枚積層して、流路を3次元化することが望ましく、複数枚(例えば3枚)の基板を貼り合わせることが要請されている。
特許3714338号公報 特開2006−187730号公報 特開2008−19348号公報 国際公開第2008/087800号 特許5152361号公報
例えば図7に示す構造を有するマイクロチップを、従来における紫外線を利用したワークの貼り合わせ方法によって製造する場合について検討する。
このマイクロチップ80は、第一の基板81の両面の各々に第二の基板83および第三の基板86が積層されて一体化された構造を有し、流路が3次元方向に構築されたものである。
第一の基板81には、流路Pbを形成する厚み方向に貫通する長孔(以下、「貫通長孔」と称する。)82が形成されている。
第二の基板83には、第一の基板81の上面に接合された下面に、流路Paを形成する直線状に延びる溝84が形成されている。この溝84は、第一の基板81における貫通長孔82が延びる方向と直交する方向に延びるよう形成されており、一端部が貫通長孔82の一端部に連続している。この溝84の他端部には、上面に試薬等の試料が流入される流入口85aが開口する厚み方向に延びる貫通孔85が形成されている。
また、第三の基板86には、第一の基板81の下面と接合される上面に、流路Pcを形成する直線状に延びる溝87が形成されている。この溝87は、第一の基板81における貫通長孔82が延びる方向と直交する方向に延びるよう形成されており、他端部が貫通長孔82の他端部に連続している。この溝87の一端部には、上面に試薬等の試料が流出される流出口88aが開口する厚み方向に延びる貫通孔88が形成されている。
このような構造のマイクロチップ80においては、流入口85aより流入した試料は、流路Pa、流路Pb、流路Pcを通り、流出口88aから外部へ排出されるが、例えば、流路Paを流れる試料に対する分析1、流路Pcを流れる試料に対する分析2(分析1とは相違する)が成される。すなわち、1枚のマイクロチップで2種類の分析を実施することが可能となる。
3枚の基板81,83,86の貼り合わせ方法としては、以下に示すような方法が考えられる。すなわち、先ず、図8(a)に示すように、第一の基板81の一面における貼り合わせ面81aおよび第三の基板86における貼り合わせ面86aに、紫外線光源90から放出される紫外線を照射する。紫外線光源90としては、例えば、波長172nmに輝線を有するキセノンエキシマランプなどを用いることができる。
次に、図8(b)に示すように、第一の基板81と第三の基板86を、紫外線が照射されたそれぞれの貼り合わせ面81a,86aが密着するように積層して、必要に応じて適宜に、次のような接合処理がなされることにより、第一の基板81と第三の基板86を接合する。接合処理としては、例えば、(a)2枚の基板を積層した状態において所定時間の間厚み方向に加圧する処理、(b)2枚の基板を積層した状態において所定時間の間加熱する処理、(c)2枚の基板を積層した状態において所定時間の間厚み方向に加圧した後、所定時間の間加熱する処理、または(d)2枚の基板を積層した状態において所定時間の間厚み方向に加圧しながら加圧する処理などが挙げられる。ここに、「所定時間」とは、接合が十分になされるまでの時間である。
そして、図8(c)に示すように、第一の基板81と第三の基板86とによる積層基板Lにおける第一の基板81の他面における貼り合わせ面81bおよび第二の基板83における貼り合わせ面83aに、紫外線を照射する。その後、図8(d)に示すように、積層基板Lと第二の基板83を、紫外線が照射されたそれぞれの貼り合わせ面81b,83aが密着するように積層して、上記の接合処理が必要に応じて適宜に行うことにより、3枚の基板81,83,86を接合する。
しかしながら、このような方法では、第一の基板81と第三の基板86との貼り合わせ工程と、2つの基板81,86による積層基板Lと第二の基板83との貼り合わせ工程の2回の貼り合わせ工程が必要となるので、スループットが良好ではない。
また、3枚の基板81,83,86の貼り合わせ方法としては、以下に示すような方法が考えられる。すなわち、先ず、図9(a)に示すように、第一の基板81の一面における貼り合わせ面81a、第二の基板83における貼り合わせ面83a、および第三の基板86における貼り合わせ面86aに、第一の紫外線光源90aから放出される紫外線を照射する。また、第一の基板81の他面における貼り合わせ面81bに、第二の紫外線光源90bから放出される紫外線を照射する。ここに、第一の紫外線光源90aから放出される紫外線の一部を適宜の光学系によって導光することにより、第一の基板81の他面における貼り合わせ面81bに紫外線を照射するようにしてもよい。
次に、図9(b)に示すように、第一の基板81、第二の基板83および第三の基板86を、紫外線が照射されたそれぞれの貼り合わせ面が密着するように積層して、上記の接合処理が必要に応じて適宜に行うことにより、3枚の基板81、83、86を接合する。
このような方法では、複数の紫外線光源90a,90bが必要であったり、一の紫外線光源からの紫外線を導光するための光学系が必要であったりするため、貼り合わせ装置の構造が複雑になると共に、貼り合わせ装置自体が大掛かりのものとなる、という問題がある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、装置構造の複雑化、大型化を伴うことなく、3つのワークを所期の接合状態を得ながら効率よく貼り合わせることのできるワークの貼り合わせ方法および当該貼り合わせ方法において用いられる光照射装置を提供することを目的とする。
本発明のワークの貼り合わせ方法は、第一のワークの両面の各々に第二のワークおよび第三のワークを貼り合わせる方法であって、
第一のワークとして紫外線透過性材料よりなるものが用いられ、
当該第一のワーク、第二のワークおよび第三のワークの各々における貼り合わせ面に紫外線を照射する紫外線照射工程と、
当該第一のワーク、当該第二のワークおよび当該第三のワークを、紫外線が照射されたそれぞれの貼り合わせ面が密着するように、積層して接合する貼り合わせ工程と
を有し、
前記第一のワークに対する紫外線照射処理が、当該第一のワークの両面における貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出するように当該第一のワークが保持された状態で、行われることを特徴とする。
本発明の光照射装置は、第一のワークの両面の各々に第二のワークおよび第三のワークを貼り合わせるワーク貼り合わせ用の光照射装置であって、
紫外線光源と、
紫外線透過性材料よりなる第一のワークを当該第一のワークにおけるいずれか一方の貼り合わせ面が当該紫外線光源と対向するように保持する第一ワーク保持機構と、
第二のワークを当該第二のワークにおける貼り合わせ面が当該紫外線光源と対向するように保持する第二ワーク保持機構と、
第三のワークを当該第三のワークにおける貼り合わせ面が当該紫外線光源と対向するように保持する第三ワーク保持機構と
を備えており、
前記第一ワーク保持機構は、前記第一のワークを当該第一のワークの両面における貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出された状態で保持するものであることを特徴とする。
本発明の光照射装置においては、前記紫外線光源が一方向に長尺な棒状の紫外線照射ランプにより構成されており、
前記第一ワーク保持機構、前記第二ワーク保持機構および前記第三ワーク保持機構が前記一方向に並ぶよう配置されており、
当該紫外線照射ランプからの紫外線が、当該第一ワーク保持機構、当該第二ワーク保持機構および当該第三ワーク保持機構の各々に保持された、第一のワーク、第二のワークおよび第三のワークの各々に対して同時に照射される構成とされていることが好ましい。
本発明のワークの貼り合わせ方法においては、紫外線透過性材料よりなる第一のワークに対する紫外線照射処理が、第一のワークの両面における貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出された状態で行われる。このため、第一のワークの両面における貼り合わせ面を、一の紫外線光源による一度の紫外線照射で同時に接合に適した状態とすることができ、貼り合わせ工程を一度に行うことができるようになる。従って、光照射装置の構造の複雑化、大型化を伴うことなく、3つのワークを所期の接合状態を得ながら効率よく貼り合わせることができる。
本発明の光照射装置によれば、第一ワーク保持機構によって、紫外線透過性材料よりなる第一のワークが、当該第一ワークの両面における貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出された状態おいて、保持されるので、上記のワークの貼り合わせ方法による紫外線照射工程を確実に行うことができる。
また、第一ワーク保持機構、第二ワーク保持機構および第三ワーク保持機構が、紫外線光源を構成する紫外線照射ランプの長手方向に並ぶよう配置されていることにより、共通の一の紫外線光源によって、3つすべてのワークにおける貼り合わせ面の処理を一括して同時に実施することができ、処理効率を一層向上させることができる。
本発明の光照射装置の一例における構成を概略的に示す説明図である。 図1に示す光照射装置における第一ワーク保持機構の構成を示す拡大図である。 第一ワーク保持機構の他の例における構成を概略的に示す説明図である。 合成石英ガラスよりなる試験用基板の紫外線照射面および紫外線透過面における、紫外光照射時間に対する接触角の変化を示すグラフである。 実施例における貼り合わせ工程の一例を示す説明図である。(a)は、3枚の試験用基板が積層された積層基板の構成を示す説明図、(b)は、積層基板の加圧処理を示す説明図、(c)は、積層基板の加熱処理を示す説明図である。 ワークの貼り合わせ方法における接合メカニズムを示す模式図である。 マイクロチップの一例における構成を概略的に示す、(a)平面図、(b)A−A線断面図である。 従来における紫外線を利用した3つのワークの貼り合わせ方法の一例を示す説明図である。 従来における紫外線を利用した3つのワークの貼り合わせ方法の他の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔ワーク〕
本発明のワークの貼り合わせ方法は、例えば板状の3つのワーク同士を貼り合わせる方法であって、第一のワークの両面の各々に第二のワークおよび第三のワークを貼り合わせる方法である。
第一のワークは、例えばガラスおよびサファイアなどの紫外線透過性材料よりなるものである。
第二のワークおよび第三のワークは、例えば合成樹脂、ガラス、シリコンウエハ、水晶およびサファイアよりなる群から選ばれる材料よりなるものである。
ワークを構成する合成樹脂としては、ポリジメチルシロキサンなどのシリコーン樹脂、シクロオレフィン樹脂、アクリル樹脂などを用いることができる。
ワークを構成するガラスとしては、石英ガラス、サファイアガラス、アルカリガラス、硼珪酸ガラスなどを用いることができる。
〔工程〕
本発明のワークの貼り合わせ方法は、第一のワーク、第二のワークおよび第三のワークの各々における貼り合わせ面に紫外線を照射する紫外線照射工程と、第一のワーク、第二のワークおよび第三のワークを、紫外線が照射されたそれぞれの貼り合わせ面が密着するように積層して接合する貼り合わせ工程とを有する。
〔紫外線照射工程〕
紫外線照射工程においては、ワークにおける貼り合わせ面に、波長200nm以下の紫外線を照射する。
紫外線光源としては、波長172nmに輝線を有するキセノンエキシマランプ等のエキシマランプ、波長185nmに輝線を有する低圧水銀ランプ、波長120〜200nmの範囲に輝線を有する重水素ランプを好適に用いることができる。
ワークの貼り合わせ面に照射される真空紫外線の照度は、例えば10〜100mW/cm2 である。
また、ワークの貼り合わせ面に対する紫外線の照射時間は、ワークを構成する材料に応じて適宜設定されるが、後述する実験例の結果に示されるように、例えば30秒間以上であることが好ましく、より好ましくは40〜90秒間である。
第一のワークに対する紫外線照射処理は、第一のワークの両面における貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出するように第一のワークを保持した状態で、行う。
上述したように、第一のワークは紫外線透過性材料よりなるため、第一のワークにおける一方の貼り合わせ面に照射された紫外線は、当該第一のワークを透過する。従って、第一のワークの両面における貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出していることにより、第一のワークの両面における貼り合わせ面にて活性酸素が発生し、当該活性酸素の作用により、接合に適した状態となる。すなわち、表面末端がヒドロキシ基(OH基)で置換された状態となる。
また、第二のワークに対する紫外線照射処理および第三のワークに対する紫外線照射処理は、第二のワークにおける貼り合わせ面および第三のワークにおける貼り合わせ面が酸素含有雰囲気に露出するようにワークを保持した状態で、行う。
このようにしてワークに対する紫外線照射処理を行うことにより、各ワークにおける貼り合わせ面は、接合に適した状態、末端がヒドロキシ基(OH基)で置換された状態となる。
〔貼り合わせ工程〕
貼り合わせ工程においては、各々紫外線が照射された、第一のワークにおける一方の貼り合わせ面および第二のワークにおける貼り合わせ面が密着し、かつ、各々紫外線が照射された、第一のワークにおける他方の貼り合わせ面および第三のワークにおける貼り合わせ面が密着する状態で積層して第一のワーク、第二のワークおよび第三のワークを接合する。また、第一のワーク、第二のワークおよび第三のワークを積層した状態で、次のような接合処理が必要に応じて適宜に行われる。
ワーク同士を接合するための具体的な接合処理としては、(a)3つのワークを積層した状態において所定時間の間厚み方向に加圧する処理、(b)3つのワークを積層した状態において所定時間の間加熱する処理、(c)3つのワークを積層した状態において所定時間の間厚み方向に加圧した後、所定時間の間加熱する処理、または(d)3つのワークを積層した状態において所定時間の間厚み方向に加圧しながら加圧する処理などが挙げられる。ここに、「所定時間」とは、接合が十分になされるまでの時間である。
接合処理における具体的な条件は、ワークを構成する材料に応じて、当該ワークに変形が生じない範囲内において適宜設定される。
具体的な加熱条件を挙げると、第二のワークおよび第三のワークが合成樹脂よりなるものであるときには、加熱温度が50〜110℃である。また、3つのワークのすべてがガラスまたはサファイアよりなるものであるときには、加熱温度が100〜300℃である。加熱時間は例えば1〜10分間である。
また、具体的な加圧条件を挙げると、第二のワークおよび第三のワークが合成樹脂よりなるものであるときには、加圧力が0.2〜10MPaである。また、3つのワークのすべてがガラスまたはサファイアよりなるものであるときには、加圧力が0.1〜2MPaである。加圧時間は例えば60〜300秒間である。
〔光照射装置〕
以下、このようなワークの貼り合わせ方法による紫外線照射処理を実行するための光照射装置について説明する。
図1は、本発明の光照射装置の一例における構成を概略的に示す説明図である。図2は、図1に示す光照射装置における第一ワーク保持機構の構成を示す拡大図である。
この光照射装置は、紫外線光源40と、紫外線光源40と対向する位置に配置された処理ステージ50とを備えている。
紫外線光源40は、例えば一方向に長尺な棒状の紫外線照射ランプ(例えばキセノンエキシマランプ)41により構成されている。紫外線照射ランプ41は、ランプ中心軸が水平方向に延びるよう、下方が開口するランプハウス45内に収容されて配置されている。ランプハウス45の開口部は、例えば合成石英ガラスからなる窓板部材46により塞がれており、これにより光透過窓部が形成されている。ランプハウス45の内部空間は、例えば窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気に維持されている。
処理ステージ50には、紫外線照射ランプ41の長手方向における略中央位置に凹所51が形成されており、第二ワーク保持機構52を構成する第二ワーク保持ステージ53を凹所51の一側に有すると共に第三ワーク保持機構55を構成する第三ワーク保持ステージ56を凹所51の他側に有する。第二ワーク保持ステージ53および第三ワーク保持ステージ56は、それぞれ平坦なワーク保持面53a,56aを有する。
第二ワーク保持ステージ53は、平板状の第二のワーク20の一面における貼り合わせ面20aが酸素含有雰囲気に露出された状態において紫外線照射ランプ41と対向して水平に延びる姿勢で、保持する。
第三ワーク保持ステージ56は、平板状の第三のワーク30の一面における貼り合わせ面30aが酸素含有雰囲気に露出された状態において紫外線照射ランプ41と対向して水平に延びる姿勢で、保持する。
処理ステージ50における凹所51には、第一ワーク保持機構60が配置されており、従って、この例では、第一ワーク保持機構60、第二ワーク保持機構52および第三ワーク保持機構55が、紫外線照射ランプ41の長手方向(一方向)に並ぶよう配置されている。
上述したように、貼り合わせ面を両面に有する第一のワーク10においては、貼り合わせ面の各々を接合に適した面とするために、第一のワーク10が第一ワーク保持機構60によって保持された状態において、一面が紫外線光源40と対向する第一のワーク10の他面側においても、空気(酸素)が十分に存在した状態とされていることが必要とされる。
この例における第一ワーク保持機構60は、一面が紫外線照射ランプ41と対向する第一のワーク10の他面を各々実質的に点接触で保持する複数の針状保持部材61により構成されている。この第一ワーク保持機構60においては、平板状の第一のワーク10が、一面側貼り合わせ面10aが酸素含有雰囲気に露出された状態において紫外線照射ランプ41と対向して水平に延びる姿勢で、保持される。そして、針状保持部材61の先端部の、第一のワーク10に対する接触面積は無視できる程小さいので、第一のワーク10の他面側貼り合わせ面10bの実質的に全面が酸素含有雰囲気に露出された状態となる。
第一ワーク保持機構60を構成する針状保持部材61の数は、特に限定されるものではないが、少なくとも3つ以上であれば、第一のワーク10を適正な姿勢で保持することができる。
以上において、光透過窓部を構成する窓板部材46の光出射面と、紫外線が照射される各ワーク10,20,30の一面における貼り合わせ面10a,20a,30aとの間の離間距離の大きさDは、ほぼ一定の大きさとされている。当該離間距離の大きさDは、例えば1〜4mmであることが好ましい。これにより、各ワーク10,20,30における貼り合わせ面10a,20a,30aに到達する紫外線を十分な大きさの強度(光量)とすることができると共に第一のワーク10における他面側貼り合わせ面10bに到達する紫外線を十分な大きさの強度(光量)とすることができる。従って、各ワーク10,20,30における貼り合わせ面を確実に接合に適した状態とすることができると共に、各ワーク10,20,30に対する紫外線照射処理を均一に行うことができる。
而して、上記のワークの貼り合わせ方法においては、紫外線透過性材料よりなる第一のワーク10に対する紫外線照射処理が、第一のワーク10における一面側貼り合わせ面10aおよび他面側貼り合わせ面10bの各々が酸素含有雰囲気に露出された状態で行われる。このため、第一のワーク10の一面に対して照射された紫外線が第一のワーク10を透過することによって、第一のワーク10における一面側貼り合わせ面10aだけでなく、他面側貼り合わせ面10bにおいても、十分な活性酸素が生成される。これにより、第一のワーク10における一面側貼り合わせ面10aおよび他面側貼り合わせ面10bを、一の紫外線光源40による一度の紫外線照射処理で同時に接合に適した状態とすることができる。その結果、第二のワーク20および第三のワーク30を第一のワーク10の両面に各々積層して接合する貼り合わせ工程を一度に行うことができるようになる。従って、光照射装置の構造の複雑化、大型化を伴うことなく、3つのワーク10,20,30を、所期の接合状態を得ながら、効率よく貼り合わせることができる。
また、第一ワーク保持機構60、第二ワーク保持機構52および第三ワーク保持機構55が、紫外線光源40を構成する紫外線照射ランプ41の長手方向に並ぶよう配置されていることにより、共通の一の紫外線照射ランプ41によって、3つのワーク10,20,30における貼り合わせ面10a,10b,20a,30aの処理を一括して同時に実施することができ、処理効率(スループット)を一層向上させることができる。
そして、上記構成の光照射装置においては、一面が紫外線照射ランプ41と対向する紫外線透過性材料よりなる第一のワーク10の他面に各々実質的に点接触する複数の針状保持部材61により構成された第一ワーク保持機構60によって、第一のワーク10が保持される。これにより、第一のワーク10の一面側貼り合わせ面10aおよび他面側貼り合わせ面10bの各々が酸素含有雰囲気に露出された状態とされる。従って、紫外線光源40を複数設けたり、紫外線光源40からの紫外線を第一のワーク10の他面側貼り合わせ面10bに導光するための光学系を設けたりすることなく、第一のワーク10における一面側貼り合わせ面10aおよび他面側貼り合わせ面10bの各々に対する紫外線照射処理を同時に行うことができ、装置の構造の複雑化、大型化を回避することができる。
また、一の紫外線照射ランプ41によって3つのワーク10,20,30における貼り合わせ面10a,10b,20a,30aの紫外線照射処理を一括して同時に実施することができるので、3つのワーク10,20,30の紫外線照射処理工程のタイムラグに起因する接合不良が生ずることを回避することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、第一ワーク保持機構は、第一のワークをその両面における貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出される状態で保持することのできる構成とされていればよい。
例えば、図3(a)に示すように、第一ワーク保持機構60は、第一のワーク10の他面における周縁部を下方から支持する枠状の空洞ステージ63により構成されていてもよい。このような構成においては、空洞ステージ63のワーク保持面63aに接触する第一のワーク10の周縁部の領域をできるだけ小さくすることにより、針状保持部材61によるものと同様の効果を得ることができる。また、空洞ステージ63のワーク保持面63aに接触する第一のワーク10の領域を他のワーク(例えば第二のワーク20)と接合される貼り合わせ面10b以外の領域(接合に寄与しない領域)に設定することによっても、針状保持部材61によるものと同様の効果を得ることができる。
また、図3(b)に示すように、第一ワーク保持機構60は、いわゆるエア浮上型の保持ステージ65により構成されていてもよい。このエア浮上型の保持ステージ65は、エアを第一のワーク10の他面にエア(図3(b)において斜線を付した矢印で示す。)を吹き付けることにより、第一のワーク10を空中に浮かせた状態で支持するものである。このような構成のものにおいても、針状保持部材61によるものと同様の効果を得ることができる。
さらにまた、図3(c)に示すように、第一ワーク保持機構60は、第一のワーク10の周側面を挟圧して保持する保持部68a,68bを備えた保持ステージ67により構成されていてもよい。この保持ステージ67においては、一対の保持部68a,68bが水平方向に移動可能に設けられており、例えば平面形状が多角形(例えば四角形)である第一のワーク10における互いに対向する一対の周側面を所定の保持圧力(図3(c)において斜線を付した矢印で示す。)によって狭圧して第一のワーク10を保持する。なお、第一のワーク10が保持された状態においては、第一のワーク10の一面側および他面側において、一対の保持部68a,68b間には酸素含有雰囲気とされる空間部69が形成された状態とされる。このような構成のものにおいても、針状保持部材61によるものと同様の効果を得ることができる。
以下、本発明のワークの貼り合わせ方法の具体的な実施例について説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
〔予備実験〕
各々合成石英ガラスよりなり、厚みが1.6mmである2枚の試験用基板を用い、適正な紫外線照射時間を設定するための予備実験を行った。
先ず、図1に示す光照射装置を用い、大気雰囲気下において、各々の試験用基板を第一ワーク保持機構によって保持させ、紫外線照射時間を適宜変更しながら、各々の試験用基板に紫外線を照射した。紫外線照射条件は次に示す通りである。
光透過窓部を構成する窓板部材の光出射面と試験用基板の表面との間の離間距離の大きさDを4mmとした。紫外線光源として、波長172nmに輝線を有するキセノンエキシマランプを用い、窓板部材の光出射面における真空紫外光の照度が40mW/cmとなる条件でランプを点灯させた。
次いで、各々の試験用基板の、紫外線光源と対向する一面(紫外線照射面)および他面(紫外線透過面)における純水の接触角を測定した。結果を図4に示す。図4において、丸印(○)で示すプロットによる曲線は、一方の試験用基板の紫外線照射面についての結果であり、四角(□)印で示すプロットによる曲線は、一方の試験用基板の紫外線透過面についての結果である。また、三角印(△)で示すプロットによる曲線は、他方の試験用基板の紫外線照射面についての結果であり、バツ(×)印で示すプロットによる曲線は、他方の試験用基板の紫外線透過面についての結果である。
以上の結果より、いずれの試験用基板の紫外線照射面および紫外線透過面についても、最終的な接触角は5°以下の大きさで一定に安定しており、接触角の大きさが安定するまでに要する紫外線照射時間は、30秒間程度であることが確認された。すなわち、試験用基板の表面状態に拘わらず、紫外線を30秒間以上照射することにより、純水の接触角が一定に安定することが確認された。
ここで、2つの試験用基板で、初期時の接触角(紫外線照射前の接触角)の大きさが相違するのは、試験用基板の表面状態(例えば、不純物の付着状態など)が互いに相違するためである。また、試験用基板の紫外線照射面および紫外線透過面における接触角が紫外線照射により変化するのは、紫外線による光洗浄が行われているためである。
[ワークの作製]
下記のワークWa、ワークWbおよびワークWcを作製した。
ワークWaは、合成石英ガラスよりなり、寸法が25mm×45mm×1.6mmの矩形の板状のものである。
ワークWbは、合成石英ガラスよりなり、寸法が25mm×45mm×1.6mmの矩形の板状のものである。
ワークWcは、合成石英ガラスよりなり、寸法が25mm×45mm×1.6mmの矩形の板状のものである。
<実施例1>
これらのワークWa,Wb,Wcについて、下記の紫外線照射工程および貼り合わせ工程を行い、第一のワーク(10)としてワークWbを用い、ワークWbの両面に各々第二のワーク(20)としてのワークWaおよび第三のワーク(30)としてのワークWcを貼り合わせた。
[紫外線照射工程]
図1に示す光照射装置を用い、大気雰囲気下において、3つのワークWa,Wb,Wcの各々の一面(貼り合わせ面)に紫外線を照射した。紫外線照射条件は次に示す通りである。
光透過窓部を構成する窓板部材の光出射面と各ワークの一面との間の離間距離の大きさDを4mmとした。紫外線光源として、波長172nmに輝線を有するキセノンエキシマランプを用い、窓板部材の光出射面における真空紫外線の照度が40mW/cmとなる条件でランプを点灯させた。また、紫外線照射時間は30秒間とした。
[貼り合わせ工程]
図5(a)に示すように、3つのワークWa,Wb,Wcを、ワークWaの一面における貼り合わせ面(20a)とワークWbの一面側貼り合わせ面(10a)が密着し、かつ、ワークWbの他面側貼り合わせ面(10b)とワークWcの一面における貼り合わせ面(30a)が密着する状態で、積層した。
次いで、図5(b)に示すように、3つのワークWa,Wb,Wcによる積層基板Lsを、プレス機(70)によって、ワークの積層方向(厚み方向)に加圧し、その後、図5(c)に示すように、当該積層基板Lsを恒温槽(75)内で加熱することにより、3つのワークWa,Wb,Wcを接合した。加圧処理条件は、加圧圧力が1.5MPa、加圧時間が300秒間である。また、加熱処理条件は、加熱温度(ポストベーク温度)が300℃、加熱時間(ベーク時間)が120分間である。
得られた接合体について、JIS K6849に相当する引張接着強さ試験により、接合状況の評価を行った。ワークWaおよびワークWcが剥がれなかった場合を「○」、ワークWaおよびワークWbのいずれか一方が剥がれてしまった場合を「×」として評価した。結果を下記表1に示す。
<実施例2>
貼り合わせ工程における加圧圧力を1MPaに変更した以外は実施例1と同様にして、3つのワークの貼り合わせを行った。得られた接合体について、実施例1と同様の方法により、接合状況の評価を行った。結果を表1に示す。
<実施例3>
紫外線照射工程における紫外線照射時間を60秒間とし、貼り合わせ工程における加圧圧力を1MPaに変更した以外は実施例1と同様にして、3つのワークの貼り合わせを行った。得られた接合体について、実施例1と同様の方法により、接合状況の評価を行った。結果を表1に示す。
<実施例4>
紫外線照射工程における紫外線照射時間を60秒間とし、貼り合わせ工程における加圧圧力を2MPaに変更した以外は実施例1と同様にして、3つのワークの貼り合わせを行った。得られた接合体について、実施例1と同様の方法により、接合状況の評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2016215492
表1の結果から明らかなように、実施例1〜4に係る貼り合わせ方法によれば、得られる接合体において高い強度の接合状態を達成することができることが確認された。
10 第一のワーク
10a 一面側貼り合わせ面
10b 他面側貼り合わせ面
20 第二のワーク
20a 貼り合わせ面
30 第三のワーク
30a 貼り合わせ面
40 紫外線光源
41 紫外線照射ランプ
45 ランプハウス
46 窓板部材
50 処理ステージ
51 凹所
52 第二ワーク保持機構
53 第二ワーク保持ステージ
53a ワーク保持面
55 第三ワーク保持機構
56 第三ワーク保持ステージ
56a ワーク保持面
60 第一ワーク保持機構
61 針状保持部材
63 空洞ステージ
63a ワーク保持面
65 保持ステージ
67 保持ステージ
68a,68b 保持部
69 空間部
70 プレス機
75 恒温槽
80 マイクロチップ
81 第一の基板
81a,81b 貼り合わせ面
82 貫通長孔
83 第二の基板
83a 貼り合わせ面
84 溝
85 貫通孔
85a 流入口
86 第三の基板
86a 貼り合わせ面
87 溝
88 貫通孔
88a 流出口
90 紫外線光源
90a 第一の紫外線光源
90b 第二の紫外線光源
L,Ls 積層基板
Pa,Pb,Pc 流路
W1 PDMS基板
W2 ガラス基板
Wa,Wb,Wc ワーク

Claims (3)

  1. 第一のワークの両面の各々に第二のワークおよび第三のワークを貼り合わせる方法であって、
    第一のワークとして紫外線透過性材料よりなるものが用いられ、
    当該第一のワーク、第二のワークおよび第三のワークの各々における貼り合わせ面に紫外線を照射する紫外線照射工程と、
    当該第一のワーク、当該第二のワークおよび当該第三のワークを、紫外線が照射されたそれぞれの貼り合わせ面が密着するように、積層して接合する貼り合わせ工程と
    を有し、
    前記第一のワークに対する紫外線照射処理が、当該第一のワークの両面における貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出するように当該第一のワークが保持された状態で、行われることを特徴とするワークの貼り合わせ方法。
  2. 第一のワークの両面の各々に第二のワークおよび第三のワークを貼り合わせるワーク貼り合わせ用の光照射装置であって、
    紫外線光源と、
    紫外線透過性材料よりなる第一のワークを当該第一のワークにおけるいずれか一方の貼り合わせ面が当該紫外線光源と対向するように保持する第一ワーク保持機構と、
    第二のワークを当該第二のワークにおける貼り合わせ面が当該紫外線光源と対向するように保持する第二ワーク保持機構と、
    第三のワークを当該第三のワークにおける貼り合わせ面が当該紫外線光源と対向するように保持する第三ワーク保持機構と
    を備えており、
    前記第一ワーク保持機構は、前記第一のワークを当該第一のワークの両面における貼り合わせ面の各々が酸素含有雰囲気に露出された状態で保持するものであることを特徴とする光照射装置。
  3. 前記紫外線光源が一方向に長尺な棒状の紫外線照射ランプにより構成されており、
    前記第一ワーク保持機構、前記第二ワーク保持機構および前記第三ワーク保持機構が前記一方向に並ぶよう配置されており、
    当該紫外線照射ランプからの紫外線が、当該第一ワーク保持機構、当該第二ワーク保持機構および当該第三ワーク保持機構の各々に保持された、第一のワーク、第二のワークおよび第三のワークの各々に対して同時に照射されることを特徴とする請求項2に記載の光照射装置。
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