JP2016215341A - 研磨装置 - Google Patents

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村 浩 内
藤 哲 加
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藤 哲 加
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Hiroaki Omagari
曲 啓 明 大
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Abstract

【課題】被研磨材の研磨部位によらずに、高い研磨精度を維持することが可能な研磨装置を提供すること。【解決手段】本発明は、被研磨材を保持可能な保持部と、前記保持部に保持された被研磨材を研磨するための研磨体と、弾性機構を介して前記研磨体を支持する研磨体支持アセンブリと、前記研磨体支持アセンブリを前記被研磨材に対して相対移動させる駆動機構を介して当該研磨体支持アセンブリを支持する装置本体と、前記研磨体を前記研磨体支持アセンブリに対して駆動可能なリニアモータと、を備えたことを特徴する研磨装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、被研磨材を保持可能な保持部と、前記保持部に保持された被研磨材を研磨するための研磨体と、弾性機構を介して前記研磨体を支持する研磨体支持アセンブリと、前記研磨体支持アセンブリを前記被研磨材に対して相対移動させる駆動機構を介して当該研磨体支持アセンブリを支持する装置本体と、を備えたことを特徴するタイプの研磨装置に関する。
従来より、半導体材料からなるウェハの表面等を研磨する研磨装置として、例えばWO2013/038573A1(特許文献1)に記載されているような、回転駆動される研磨パッドを用いる研磨装置が知られている。このような研磨装置では、通常、回転機構を含む研磨パッドが、弾性機構を介して、研磨パッド支持アセンブリに支持されている。そして、当該研磨パッド支持アセンブリが、駆動機構を介して装置本体に支持されている。このような構成により、駆動機構によって研磨パッド支持アセンブリが位置決めされて研磨がなされる際、ウェハの表面には弾性機構による弾性力を介して研磨パッドが押し付けられる。このことにより、研磨中に過大な応力がウェハにかかることが防止されている。
しかしながら、このような研磨装置では、ウェハの周縁部を研磨する際に研磨パッドの一部がウェハからはみ出た(オーバーハングした)状態になると、研磨パッドとウェハの表面との接触面積が減少するため、研磨パッドがウェハの表面に近づいて両者の間に作用する面圧が急激に上昇することがある。従来の弾性機構は、この変化に迅速に追従できないため、ウェハの周縁部を過剰に研磨してしまうという問題があった。
ウェハの直径が大きい場合には、他の領域に対する周縁部の面積比はそれほど大きくないため、当該周縁部に不良が存在しても、著しい歩留まりの低下には至らない。しかしながら、近年材料として注目されているSiC(シリコンカーバイド)やサファイア等のウェハは、大径化が困難であるため、ウェハの周縁部に不良が生じることがない研磨加工が強く望まれている。
ウェハの周縁部において過剰な研磨が生じることを回避するために、ウェハの中心部から周縁部へと研磨が移行する際に、クランプブッシュ等のクランプ部材によって研磨パッド(主軸(スピンドル)を含む)を一時的にクランプする、というクランプ機構を備えた研磨装置がある。
このタイプの研磨装置によれば、クランプされた状態の研磨パッドの切込量は一定に維持されるため、研磨パッドとウェハの表面との間に作用する面圧も略一定に維持され得る。
しかしながら、機械的なクランプ機構では、クランプ動作の前後において研磨パッドが数ミクロン程度移動してしまうことがあるため、これに伴って切込量も数ミクロン程度ずれてしまい、結果としてウェハの周縁部における研磨精度が低下してしまうことがあった。
WO2013/038573A1
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものである。本発明の目的は、被研磨材の研磨部位によらずに、高い研磨精度を維持することが可能な研磨装置を提供することである。
本発明は、被研磨材を保持可能な保持部と、前記保持部に保持された被研磨材を研磨するための研磨体と、弾性機構を介して前記研磨体を支持する研磨体支持アセンブリと、前記研磨体支持アセンブリを前記被研磨材に対して相対移動させる駆動機構を介して当該研磨体支持アセンブリを支持する装置本体と、前記研磨体を前記研磨体支持アセンブリに対して駆動可能なリニアモータと、を備えたことを特徴する研磨装置である。
本発明によれば、前記研磨体を前記研磨体支持アセンブリに対して駆動可能なリニアモータが設けられたことにより、必要に応じて当該リニアモータを作動させることにより、例えば弾性機構が追従できないような急激な研磨状況の変化をも効果的に吸収して研磨精度を高く維持することが可能である。
前記リニアモータは、弾性機構の作用を補完する構成要素であるとも言え、弾性機構と並列に設けられることが効果的である。
また、前記リニアモータは、前記研磨体の前記被研磨材に対する相対位置を所定の範囲内に制御するべく、前記研磨体を前記研磨体支持アセンブリに対して駆動するようになっていることが好ましい。本件発明者は、分解能が0.1nm程度のリニアエンコーダを併用することで、1nm程度という微小範囲内の制御が実現可能であることを確認している。
また、前記リニアモータは、予め設定された所定の条件を満たしている場合にのみ、前記研磨体の前記被研磨材に対する相対位置を所定の範囲内に制御するべく、前記研磨体を前記研磨体支持アセンブリに対して駆動するようになっていることが好ましい。すなわち、リニアモータによる制御を、予め設定された所定の条件を満たしている場合にのみ適用することが好ましい。
具体的には、例えば、前記保持部が、被研磨材としての円盤状のウェハを載置するためのテーブルであり、前記研磨体が、研磨パッドと、当該研磨パッドを支持する軸部と、を有している場合には、前記所定の条件とは、前記研磨パッドが前記ウェハの周縁部を研磨中である、という条件である。この場合、研磨パッドがウェハの周縁部を研磨中である間だけ、リニアモータによる位置決め制御が適用され、研磨パッドがウェハの中心部を研磨中である間は、リニアモータによる制御は実施されない。
本発明によれば、前記研磨体を前記研磨体支持アセンブリに対して駆動可能なリニアモータが設けられたことにより、必要に応じて当該リニアモータを作動させることにより、例えば弾性機構が追従できないような急激な研磨状況の変化をも効果的に吸収して研磨精度を高く維持することが可能である。
本発明の一実施の形態の研磨装置の概略斜視図である。 図1の研磨装置の研磨体支持アセンブリの内部構造を示す概略斜視図である。 図1の研磨装置の研磨体支持アセンブリを、図2の左上方から見た場合の概略側面図である。 図3の紙面に平行でスピンドルの軸心を通過する平面における、図3の研磨体支持アセンブリの概略断面図である。 図1の研磨装置の制御装置及びリニアモータの概略的なブロック図である。
以下に、添付の図面を参照して本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の研磨装置100の概略斜視図である。図1に示すように、本実施の形態の研磨装置100は、被研磨材としての円盤状のウェハWを保持可能な保持部と、当該保持部に保持されたウェハWを研磨するための研磨体10と、を備えている。本実施の形態では、前記保持部は、ウェハWを載置するためのテーブル60である。本実施の形態のテーブル60は、直方体状の支持ブロック61により支持されている。また、研磨体10は、図1に示すように、スピンドル11と、当該スピンドル11の一端部(図1の下方の端部)に取り付けられた研磨パッド12と、を有している。本実施の形態の研磨パッド12としては、直径が10mmの円盤状のものが採用されている。
本実施の形態の研磨装置100は、後述される弾性機構を介して研磨体10を支持する研磨体支持アセンブリ30と、研磨体支持アセンブリ30をウェハWに対して相対移動させる駆動機構を介して当該研磨体支持アセンブリ30を支持する装置本体20と、を更に備えている。
本実施の形態の装置本体20は、図1に示すように、直方体状のコラム21と、コラム21の一側面上に既知の駆動機構を介して一端が支持された円柱状のアーム22と、コラム21を上面において支持する直方体状のベース23と、を有している。アーム22の他端には研磨体支持アセンブリ30が取り付けられており、前記駆動機構によってアーム22がコラム21の前記一側面上を鉛直方向(図1のZ軸方向)に移動されるようになっている。これにより、研磨体支持アセンブリ30のZ軸方向の位置決めが行われるようになっている。
また、本実施の形態のコラム21は、既知の駆動機構によって、ベース23上をアーム22の長さ方向(図1のX軸方向)に移動されるようになっており、これにより、研磨体支持アセンブリ30のX軸方向の位置決めが行われるようになっている。
また、図1に示すように、本実施の形態の研磨装置100には、テーブル60の支持ブロック61及び装置本体20を支持するベッド70が設けられている。具体的には、テーブル60及び支持ブロック61は、ベッド70の上面において、研磨体10に対応する位置に配置されている。本実施の形態では、支持ブロック61の下面には、ベッド70上に図1のY軸方向に沿って刻まれた2本の平行溝に係合する突条が設けられており、当該支持ブロック61は当該2本の平行溝に沿って移動され得るようになっている。これにより、テーブル60のY軸方向の位置決め、すなわち、テーブル60に対する研磨体支持アセンブリ30のY軸方向の位置決めが行われるようになっている。本実施の形態のテーブル60は、例えば直径が200mmの載置面を有している。
次に、図2は、図1の研磨装置100の研磨体支持アセンブリ30の内部構造を示す概略斜視図であり、図3は、図1の研磨装置100の研磨体支持アセンブリ30を、図2の左上方から見た場合の概略側面図であり、図4は、図3の紙面に平行でスピンドル11の軸心を通過する平面における、図3の研磨体支持アセンブリ30の概略断面図である。
図2乃至図4に示すように、本実施の形態の研磨体支持アセンブリ30は、弾性機構を介して、研磨体10のスピンドル11を回転可能に支持する研磨体支持部材31を支持している。本実施の形態の研磨体支持部材31の内部には、スピンドル11を回転駆動する既知の駆動機構が設けられており、所望の回転速度で研磨体10を回転させるようになっている。研磨体支持部材31は、図4に示すように、側面上にフランジ部を有する円柱状であり、当該フランジ部の上方には、アーム22に固定され、研磨体支持部材31を取り囲むカバー35が設けられている。カバー35の外形は、図2に示すように、八角柱状である。
また、図2に示すように、本実施の形態の弾性機構は、研磨体支持部材31と共に研磨体10を下方に加圧する1つの加圧スプリング32と、研磨体支持部材31の自重を支持する2つのバランス用スプリング34と、によって構成されている。加圧スプリング32は、研磨体支持部材31の上端に設置されており、研磨体10のスピンドル11の軸心に沿って弾発力を発生させるようになっている。また、バランス用スプリング34は、加圧スプリング32の両側において、当該加圧スプリング32と並列にカバー35の上面に設けられている。本実施の形態では、加圧スプリング32の上端はロードセル33に連結されており、当該ロードセル33によって、研磨中における研磨パッド12の押圧力が計測されるようになっている。
また、本実施の形態の研磨装置100は、図2乃至図4に示すように、加圧スプリング32及びバランス用スプリング34と並列に設けられ、研磨体10を研磨体支持アセンブリ30に対して駆動可能なリニアモータ40を更に備えている。具体的には、本実施の形態では、カバー35のコラム側(図4の左側)の側面に、上方に延びる平板状の台座37が固定されており、当該台座37のコラム21とは反対側の外表面に、リニアモータ40が支持されている。より具体的には、リニアモータ40は、図2乃至図4に示すように、台座37の外表面に固定されたコイル42及び磁極検出器43と、コイル42に対向して配置された板状部材36のコイル42側の外表面に取り付けられたマグネット41とを有しており、コイル42に対してマグネット41が相対的に移動するようになっている。本実施の形態の板状部材36は、図4に示すように、下端部が直角に折り曲げられており、当該下端部において研磨体支持部材31の上端部に固定されている。このような構成に基づいて、本実施の形態のリニアモータ40は、研磨体10のウェハWに対する相対位置を所定の範囲内に制御するべく、研磨体10を含む研磨体支持部材31を研磨体支持アセンブリ30に対して駆動するようになっている。このような駆動は、リニアモータ40に接続された、後述される制御装置50により制御されるようになっている。
また、図2乃至図4に示すように、板状部材36のコラム21とは反対側の外表面には、永久磁石からなる磁石板38が固定されており、研磨体支持部材31に対するマグネット41の磁気による影響、すなわち、マグネット41に研磨体支持部材31が引きつけられてウェハWに対する研磨体10の相対位置が不所望にズレてしまうという影響、を低減させるようになっている。更に、本実施の形態では、マグネット41及び磁石板38の磁気を遮蔽して研磨体支持部材31に対する当該磁気の影響を一層低減させるために、リニアモータ40及び磁石板38と研磨体支持部材31との間に、磁性体39が設けられている。具体的には、図2に示すように、磁性体39は、コ字状となっており、リニアモータ40及び磁石板38の三方を取り囲むようにして板状部材36に固定されている。
次に、図5は、図1の研磨装置100に接続されている制御装置50及びリニアモータ40の概略的なブロック図である。本実施の形態の制御装置50は、図5に示すように、所定の条件を満たしているか否かを判定する判定部51と、判定部51に接続され、研磨体10のスピンドル11における軸心の位置についてのテーブル60に対する相対位置を検出する検出部53と、を有している。
また、図5に示すように、本実施の形態のリニアモータ40は、磁極検出器43を含むリニアエンコーダ44を更に有している。当該リニアエンコーダ44は、制御装置50からの信号を受信し、当該信号に基づいてコイル42に所定の磁界を発生させることにより、当該コイル42に対してマグネット41(図1乃至図4参照)を移動させるようになっている。本実施の形態のリニアエンコーダ44としては、最小設定単位が1nm、スケールフィードバック検出単位が0.1nmという高分解能のインクリメンタル方式のものが採用されている。
そして、本実施の形態の制御装置50は、判定部51によって前記所定の条件を満たしていると判定された時にのみ、研磨体10のウェハWに対する相対位置が所定の範囲内に維持されるようにリニアモータ40の駆動を制御するようになっている。具体的には、制御装置50は、研磨体10のウェハWに対する相対位置が、判定部51によって前記所定の条件を満たしていないという判定から当該条件を満たしているという判定に切り替わる直前の相対位置を維持するような態様で、リニアモータ40の駆動を制御するようになっている。
但し、一般に、リニアモータは、コイルとマグネットとが相対的に静止するように駆動させることはできない。このため、本実施の形態の制御装置50は、コイル42に対してマグネット41が前記条件を満たしているという判定に切り替わる直前の相対位置を含む例えば幅0.1nmの範囲内で往復運動を行うように、リニアモータ40を駆動させるようになっている。
本実施の形態では、前記所定の条件として、研磨パッド12がウェハWの周縁部を研磨中である、という条件が採用されている。また、本明細書において、ウェハWの周縁部とは、ウェハW上の領域であって、テーブル60の回転中心を中心とする、一定の半径を有する円の外側の領域を意味している。この一定の半径は、ユーザにより、予め制御装置50に対して指定され、当該制御装置50の記憶部52に記憶される。当該一定の半径としては、例えば、ウェハWの半径から研磨パッド12の直径を差し引いた値が採用され得る。
次に、本実施の形態の研磨装置100の作用について説明する。
まず、研磨加工に先立ち、図1に示すように、テーブル60の回転の中心と研磨体10のスピンドル11における軸心とがY軸方向において一致するように、テーブル60が、ベッド70上に刻まれた2本の平行溝に沿って位置決めされる。当該テーブル60には、被研磨材としてのウェハWが、研磨対象の面を上方にして載置される。そして、ユーザにより研磨装置100が起動されると、テーブル60の回転の中心と研磨体10のスピンドル11における軸心とが図1のX軸方向において一致するまで、コラム21がベース23上を移動させられる。なお、この時に研磨体10の研磨パッド12がテーブル60の縁部と干渉しないよう、初期状態において、研磨体支持アセンブリ30は十分な高さに退避されている。
そして、ユーザの指示に基づいて、研磨体10のスピンドル11及びテーブル60の駆動機構がそれぞれ起動され、研磨体10及びテーブル60が所望の速度で回転される。すなわち、研磨パッド12とウェハWとが、それぞれ所望の速度で回転される。この状態で、研磨体支持アセンブリ30が、コラム21に設けられた駆動機構によって、アーム22と共に下方(図1のZ軸の負の方向)に移動され、ウェハWに研磨パッド12が押し付けられる。本実施の形態では、円滑な研磨加工を行うために、ウェハWに研磨パッド12が押し付けられる前に、ウェハWの研磨対象の面に研磨液が供給される。
そして、研磨パッド12の押圧力が、研磨体支持アセンブリ30のロードセル33(図2参照)によって計測される。本実施の形態では、ウェハWにとっての最適な研磨パッド12の押圧力が予め研磨装置100内に登録されており、研磨装置100は、ロードセル33によって計測された押圧力が前記最適な押圧力と一致するように、図1のZ軸方向において研磨体支持アセンブリ30を位置決めする。
ウェハWの研磨加工に伴って当該ウェハWの厚みが減少し、研磨パッド12の押圧力が減少した場合には、研磨体支持アセンブリ30が、コラム21に設けられた駆動機構によってアーム22と共に下方(図1のZ軸の負の方向)に移動される。この移動により、研磨パッド12がウェハWに対してより強く押し付けられるため、研磨パッド12の押圧力が増大すると共に、加圧スプリング32が圧縮される。そして、ロードセル33によって、研磨装置100内に登録された研磨パッド12の最適な押圧力が回復されたことが検出された時に、移動が停止される。
ウェハWの研磨時には、コラム21がベース23上を移動させられることにより研磨体10がウェハWの中心部から周縁部まで移動され、ウェハWが均一に研磨される。この時、本実施の形態では、制御装置50の検出部53により、テーブル60の回転中心を原点とする座標系により、研磨体10のスピンドル11の軸心の水平面(図1のXY平面)における相対位置が検出される。そして、判定部51により、研磨パッド12がウェハWの周縁部を研磨中である、という条件を満たしているか否かが、判定される。具体的には、検出部53により、研磨体10のスピンドル11の軸心の座標が、座標系の原点を中心とする予め記憶部52に記憶されている一定の半径を有する円の内側の領域にある、ということが検出された場合、判定部51は、前記条件を満たしていない、と判定する。一方、検出部53により、研磨体10のスピンドルの軸心の座標が、座標系の原点を中心とする前記一定の半径を有する円の外側の領域にある、ということが検出された場合、判定部51は、前記条件を満たしている、と判定する。
そして、判定部51により、前記条件を満たしていない、と判定された場合、研磨体10の研磨パッド12の押圧力が当初の値に維持されたままで、ウェハWの研磨加工が行われる。
一方、研磨体10がウェハWの周縁部に移動され、判定部51により、前記条件を満たしている、と判定された場合、制御装置50は、ウェハWに対する研磨体10のZ軸方向の相対位置が、所定の範囲内に維持されるように、リニアモータ40の駆動を制御する。具体的には、制御装置50は、ウェハWに対する研磨体10のZ軸方向の相対位置が、判定部51によって前記条件を満たしていないという判定から前記条件を満たしているという判定に切り替わる直前のZ軸方向の相対位置を含む例えば幅0.1nmの範囲内に維持されるように、リニアモータ40の駆動を制御する。このリニアモータ40の駆動は、当該リニアモータ40のコイル42に対してマグネット41を相対的に例えば幅0.1nmの範囲内を往復させるような駆動である。これにより、研磨体10のウェハWに対するZ軸方向の相対位置が、実質的に一定に保持される。
そして、研磨体10がウェハWの周縁部から中心部に移動され、再び、判定部51により、前記条件を満たしていないと判定された場合、制御装置50は、リニアモータ40の制御を終了する。すなわち、リニアモータ40のマグネット41とコイル42との間には何らの推力も発生されず、研磨パッド12の押圧力が当初の値に戻された状態で、ウェハWの研磨加工が継続される。
そして、所望の研磨加工が達成されると、研磨液の供給が停止されると共に、研磨体支持アセンブリ30が、コラム21に設けられた駆動機構によってアーム22と共に上方(図1のZ軸の正の方向)に移動される。そして、ユーザの指示に基づいて、研磨体10及びテーブル60の回転が停止され、ウェハWがテーブル60から取り外される。この時、必要に応じて、コラム21がベース23上を図1のX軸の負の方向に移動させられて、研磨体支持アセンブリ30が退避される。
以上のような本実施の形態によれば、研磨体10を研磨体支持アセンブリ30に対して駆動可能なリニアモータ40が設けられたことにより、必要に応じて当該リニアモータ40を作動させることにより、例えば弾性機構が追従できないような急激な研磨状況の変化をも効果的に吸収して研磨精度を高く維持することが可能である。
また、リニアモータ40は弾性機構と並列に設けられているため、弾性機構の作用を補完することができる。
また、リニアモータ40は、研磨体10のウェハWに対する相対位置を所定の範囲内、すなわち、1nm程度という微小範囲内、に制御するべく、研磨体10を研磨体支持アセンブリ30に対して駆動するようになっている。このため、研磨体10を研磨体支持アセンブリ30に対して一定の位置に保持する際の位置ずれを回避できると共に、研磨体10のウェハWに対する相対位置を実質的に一定に保持することができる。
また、本実施の形態では、リニアモータ40は、予め設定された所定の条件を満たしている場合にのみ、研磨体10のウェハWに対する相対位置を所定の範囲内に制御するべく、研磨体10を研磨体支持アセンブリ30に対して駆動するようになっている。このため、研磨の進行に伴うウェハWの厚みの減少に柔軟に追従可能な研磨装置100を提供することができる。
また、本実施の形態の研磨装置100は、被研磨材としての円盤状のウェハWを載置するためのテーブルを備えており、研磨体10が、研磨パッド12と、研磨パッド12を支持するスピンドル11と、を有しており、前記所定の条件とは、研磨パッド12がウェハWの周縁部を研磨中である、という条件である。このため、研磨パッド12のオーバーハングを確実に回避し、ウェハWの周縁部における不良の発生を効果的に防止することができる。
なお、本実施の形態では、研磨体10は、スピンドル11を介して研磨体支持部材31に回転可能に支持されているが、当該研磨体10は必ずしも回転可能に支持されている必要はない。
また、本実施の形態では、前述の通り、最小設定単位が1nm、スケールフィードバック検出単位が0.1nmという高分解能のインクリメンタル方式のリニアエンコーダが採用されたが、更に高分解能のインクリメンタル方式のリニアエンコーダを採用することも可能である。この場合、採用されるリニアエンコーダの最小設定単位の範囲内、特に、スケールフィードバック検出単位の範囲内の幅で、リニアモータ40のコイル42に対してマグネット41を相対的に往復させるように駆動させることが好ましい。
あるいは、例えば1nm以下という高分解能のものであれば、インクリメンタル方式のリニアエンコーダに代えてアブソリュート方式のリニアエンコーダも採用可能である。
また、本実施の形態では、制御装置50に対して、テーブル60の回転中心を座標系の原点とした際の、当該原点から一定の半径を有する円を指定することにより、研磨パッド12がウェハWの周縁部を研磨中であるという条件を満たしているか否かが、判定されるようになっているが、例えば、制御装置50に対して、ウェハWの半径と研磨パッド12の半径とを指定する方法も採用され得る。この場合、制御装置50は、入力されたウェハWの半径と研磨パッド12の半径とに基づいて、判定部51による判定の基準となる座標情報(例えば、ウェハWの半径から研磨パッド12の直径を差し引いた値を半径とするウェハWの同心円の座標情報)を、記憶部52に記憶させればよい。
10 研磨体
11 スピンドル
12 研磨パッド
20 装置本体
21 コラム
22 アーム
23 ベース
30 研磨体支持アセンブリ
31 研磨体支持部材
32 加圧スプリング
33 ロードセル
34 バランス用スプリング
35 カバー
36 板状部材
37 台座
38 磁石板
39 磁性体
40 リニアモータ
41 マグネット
42 コイル
43 磁極検出器
44 リニアエンコーダ
50 制御装置
51 判定部
52 記憶部
53 検出部
60 テーブル
61 支持ブロック
70 ベッド
100 研磨装置
W ウェハ

Claims (5)

  1. 被研磨材を保持可能な保持部と、
    前記保持部に保持された被研磨材を研磨するための研磨体と、
    弾性機構を介して前記研磨体を支持する研磨体支持アセンブリと、
    前記研磨体支持アセンブリを前記被研磨材に対して相対移動させる駆動機構を介して当該研磨体支持アセンブリを支持する装置本体と、
    前記研磨体を前記研磨体支持アセンブリに対して駆動可能なリニアモータと、
    を備えたことを特徴する研磨装置。
  2. 前記リニアモータは、前記弾性機構と並列に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記リニアモータは、前記研磨体の前記被研磨材に対する相対位置を所定の範囲内に制御するべく、前記研磨体を前記研磨体支持アセンブリに対して駆動するようになっている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の研磨装置。
  4. 前記リニアモータは、予め設定された所定の条件を満たしている場合にのみ、前記研磨体の前記被研磨材に対する相対位置を所定の範囲内に制御するべく、前記研磨体を前記研磨体支持アセンブリに対して駆動するようになっている
    ことを特徴とする請求項3に記載の研磨装置。
  5. 前記保持部は、被研磨材としての円盤状のウェハを載置するためのテーブルであり、
    前記研磨体は、研磨パッドと、当該研磨パッドを回転可能に支持する軸部と、を有しており、
    前記所定の条件とは、前記研磨パッドが前記ウェハの周縁部を研磨中である、という条件である
    ことを特徴とする請求項4に記載の研磨装置。
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