JP2016214898A - カート装置 - Google Patents
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Abstract
Description
行うことができないため、使い勝手が悪く、作業効率が劣るという問題点もあった。
すなわち、本発明に係るカート装置は、床面上を走行可能とされたベース部と、該ベース部から立設された支持基体と、該支持基体の上端に設けられた天板と、該天板から後方に突設された操作ハンドル部と、前記ベース部と前記天板との間において、前記支持基体から前方に突出するように設けられた第一物品載置部と、前記ベース部と前記天板との間において、前記支持基体から後方に突出するように設けられた第二物品載置部とを備え、前記第一物品載置部は、前記支持基体を中心として左右両側方に延在するとともに、前記支持基体に対して左右両側方を通して前記支持基体よりも後方からアクセス可能とされ、前記第二物品載置部は、前記支持基体を中心として左右両側方に延在するとともに、前記支持基体に対して左右両側方を通して前記支持基体よりも前方からアクセス可能とされ、前記第一物品載置部及び前記第二物品載置部は、それぞれ前記支持基体に対する取り付け位置が上下方向に変更可能に構成されていることを特徴とする。
また、第一物品載置部及び第二物品載置部の両方に物品を載置することができ多くの物品を載置できるため、物品を運搬しながら執務する際における執務者の執務効率を良好とすることができる。
また、第二物品載置部は物品を載置する支持部と、該支持部から上方に立ち上がる側壁部とを備える構成である。よって、執務者は執務をする際に、腰を屈めずに立ったままの姿勢で手探りで物品を取り出したとしても、該物品が側壁部に囲まれていることにより落下することはないため、執務者の使い勝手を良好とすることができる。
一方、第一物品載置部は、略板状に形成されているために多くの物品を載置することができ、カート装置を移動させれば運搬性が向上するため、執務効率を良好とすることができる。
図1に示すように、本実施形態に係るカート装置1は、床面F上を走行可能とされたベース部11と、ベース部11から立設された支持基体21と、支持基体21の上端に設けられた天板31と、天板31に設けられた操作ハンドル部41と、天板31に設けられるとともに、電子機器Eを支持する電子機器支持部51と、電子機器支持部51に支持された電子機器Eと、支持基体21の前方に配された第一物品載置部61と、支持基体21の後方に配された第二物品載置部71とを備えている。
執務者は、電子機器支持部51に支持された電子機器Eを使用可能であるとともに、操作ハンドル部41を把持して操作力を与えることで床面F上でカート装置1を移動させることが可能となっている。
ここで、執務者が操作ハンドル部41と対向するように位置して操作ハンドル部41を押し引きする方向となる図1の紙面左右方向をカート装置1の前後方向とし、操作ハンドル部41を押す側となる紙面右側をカート装置1の「前側」、操作ハンドル部41を引く側となる紙面左側をカート装置1の「後側」と称する。また、平面視して前後方向と直交する方向となる図2の紙面左右方向をカート装置1の左右方向とし、紙面右側をカート装置1の「右側」、紙面左側をカート装置1の「左側」と称する。
以下、各構成の詳細を説明する。
脚杆112は、支持基体21の下端より、前方及び後方であって、それぞれ左右方向に延びる4本の脚杆112により構成される。
キャスター111は、各脚杆112の先端部の下面に、床面Fに直交する垂直軸周りに旋回可能に設けられている。
外側支柱121は、ベース部11の前後方向の略中央よりも後方よりであって、左右方向の略中央に設けられている。
また、外側支柱121の前部には、前方に張り出す第一支持部123が設けられ、外側支柱121の後部には、後方に張り出す第二支持部124が設けられている。ここで、第一支持部123、第二支持部124は、後述する第一物品載置部61、第二物品載置部71を支持している。
内側支柱122は、外側支柱121に対して上下方向に進退可能に設けられている。また、内側支柱122の内部には図示しないガススプリングが設けられており、天板31の下面に設けられた操作レバー131を操作することによりガススプリングの上下方向の高さを伸縮させる。これにより、内側支柱122は外側支柱121に対して相対的に上下方向に移動するとともに、天板31の高さを昇降させて調節可能としている。
天板延設部151は、支持軸152の下端から下方に延びて、当該下端から天板31の下面に沿って前方へ延設されている。また、天板延設部151は、図示しないネジ等により天板31に固定されている。
支持軸152は、天板延設部151の後部より上方に立設されるとともに、上部には電子機器取付部155が設けられている。また、支持軸152は、平面視して、天板31の後部よりも後方であって、操作ハンドル部41の把持部142よりも前方に位置している。
図3(a)に示すように、第一ヒンジ部153は、支持軸152の上部に設けられるとともに、左右方向に沿う軸Pを中心に電子機器Eを公知の支持構造によって回動可能としている。よって、左右方向に沿う軸Pを中心に電子機器Eを回動すると、電子機器Eの表面Tを上方に向ける位置Gとすることが可能である。
図3(a)、(b)に示すように、第二ヒンジ部154は、支持軸152の下部に設けられるとともに、左右方向に沿う軸R及び上下方向に沿う軸Qを中心に電子機器Eを公知の支持構造によって回動可能としている。よって、左右方向に沿う軸Rを中心に電子機器Eを回動すると、電子機器Eを天板31の上面に沿わせる状態である位置Iとすることが可能である。また、上下方向に沿う軸Qを中心に電子機器Eを回動すると、電子機器Eの表面Tを前方に向ける位置Hとすることが可能である。
電子機器取付部155は、支持軸152の上部に設けられるとともに、電子機器Eの裏面Bを着脱可能に支持している。
また、第一物品載置部61は、全体として略板状であり、平面視して略矩形状に形成された底部161と、該底部161の外縁から上方に立ち上がる縁部162とを備える。
底部161は、略矩形状であり、上面が床面に平行な状態に配され、該上面に物品を載置可能としている。
縁部162は、底部161の外縁からわずかに上方に立ち上がるように設けられ、底部161に載置した物品が振動等により落下するのを防止する役割を担っている。
また、図2に示すように、第一物品載置部61は、外側支柱121を中心として左右両側方に延在するとともに、平面視して、第一物品載置部61の左右方向の端部は、天板31の左右方向より内方に位置している。また、第一物品載置部61の前部は、天板31の前部より後方に位置している。
ここで、第一物品載置部61の上方には、前方、右方及び左方に開放された取出空間81が形成されている。よって、執務者は、前方、右方及び左方のいずれかからアクセスして取出空間81より第一物品載置部61に載置した物品を取り出すことが可能である。
また、本実施形態では、第一物品載置部61は上下方向に間隔をおいて2段設けられるとともに、取出空間81は上下方向に間隔をおいて2つ形成されている。
また、第二物品載置部71は、平面視して略矩形状に形成された支持部171と、該支持部171の外縁から上方に立ち上がる側壁部172とを備える。
支持部171は、略矩形状で、上面が床面に平行な状態に配され、該上面に物品を載置可能としている。
側壁部172は、支持部171の外縁から上方に立ち上がるように設けられるとともに、該第二物品載置部71に高さのある物品を載置した場合に落下防止する役割を担っている。よって、図1に示すように、第二物品載置部71は、例えば、ボトル等が載置可能としている。
また、図2に示すように、第二物品載置部71は、外側支柱121を中心として左右両側方に延在するとともに、平面視して、第二物品載置部71の左右方向の端部は、天板31の左右方向より内方に位置している。また、第二物品載置部71の後部は、天板31の後部より前方に位置している。
また、本実施形態では、第二物品載置部71は上下方向に間隔をおいて2段設けられている。
また、図2に示すように、血圧計や聴診器200等の長尺部材を載置する場合には、第一物品載置部61と第二物品載置部71との両方に渡って載置することができるので好適である。例えば、聴診器200を例に挙げると、聴診器200は患者の体に接触させて心音を取得する心音取得部201と、該心音取得部201に接続されたチューブ202と、該チューブ202の他端に接続されるとともに執務者が心音を聞き取るイヤホン203とを備える。ここで、第一物品載置部61に心音取得部201を載置し、外側支柱121の周辺にチューブ202を沿わせて、第二物品載置部71にイヤホン203を載置することができる。なお、心音取得部201とイヤホン203の載置位置を逆としても構わない。また、血圧計(不図示)にあっては、血圧計は、患者の腕を締付ける布状の締め付け部と、該締め付け部に接続されたチューブと、該チューブの他端に接続されるとともに測定結果を表示する表示部とを備える。ここで、第一物品載置部61に表示部を載置し、外側支柱121の周辺にチューブを沿わせて、第二物品載置部71に締め付け部を載置することができる。したがって、平面視して収容効率良く収容することができるため、執務者の使い勝手を良好とすることができる。
一方、第二物品載置部71に消毒液等の液体の入った容器を載置しても、側壁部172により該容器が転倒するのを防止することができる。
また、第二物品載置部71は物品を載置する支持部171と、該支持部171から上方に立ち上がる側壁部172とを備える構成である。よって、執務者は執務する際に、腰を屈めずに立ったままの姿勢で手探りで物品に取り出したとしても、該物品が側壁部172に囲まれていることにより落下することはないため、執務者の使い勝手を良好とすることができる。
特に、第二物品載置部71に使用頻度の高い物品を載置し、第一物品載置部61に使用頻度の低い物品を載置するとして使い分けをする際には、第一物品載置部61は収容能力が高いために効果的である。
また、第一物品載置部61は、上面が水平状態に形成された底部161と、該底部161の外縁から上方に立ち上がることにより底部161に載置した物品の振動等による落下を防止する役割を担う縁部162とを備える。よって、執務者は、第一物品載置部61に物品を容易に載置することができるとともに、載置された物品が縁部162により落下してしまうことを防止することができる。
また、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
11…ベース部
21…支持基体
31…天板
41…操作ハンドル部
51…電子機器支持部
61…第一物品載置部
71…第二物品載置部
81…取出空間
171…支持部
172…側壁部
E…電子機器
F…床面
すなわち、本発明に係るカート装置は、床面上を走行可能とされたベース部と、該ベース部から立設された支持基体と、該支持基体の上端に設けられた天板と、前記ベース部と前記天板との間において前記支持基体から前方に突出するように設けられた第一物品載置部と、前記ベース部と前記天板との間において前記支持基体から後方に突出するように設けられた第二物品載置部とを備え、前記第一物品載置部の左右方向の端部が前記天板の左右方向より内方に位置し、前記第一物品載置部の前部が前記天板の前部より後方に位置し、前記第二物品載置部の左右方向の端部が前記天板の左右方向より内方に位置し、前記第二物品載置部の後部が前記天板の後部より前方に位置していることを特徴とする。
Claims (6)
- 床面上を走行可能とされたベース部と、
該ベース部から立設された支持基体と、
該支持基体の上端に設けられた天板と、
該天板から後方に突設された操作ハンドル部と、
前記ベース部と前記天板との間において、前記支持基体から前方に突出するように設けられた第一物品載置部と、
前記ベース部と前記天板との間において、前記支持基体から後方に突出するように設けられた第二物品載置部とを備え、
前記第一物品載置部は、前記支持基体を中心として左右両側方に延在するとともに、前記支持基体に対して左右両側方を通して前記支持基体よりも後方からアクセス可能とされ、
前記第二物品載置部は、前記支持基体を中心として左右両側方に延在するとともに、前記支持基体に対して左右両側方を通して前記支持基体よりも前方からアクセス可能とされ、
前記第一物品載置部及び前記第二物品載置部は、それぞれ前記支持基体に対する取り付け位置が上下方向に変更可能に構成されていることを特徴とするカート装置。 - 請求項1に記載のカート装置において、
前記第一物品載置部は、略板状に形成され、
前記第二物品載置部は、物品を載置する支持部と、該支持部から上方に立ち上がる側壁部とを備えることを特徴とするカート装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のカート装置において、
前記第一物品載置部の上方に、前方、右方及び左方に開放された取出空間が形成されていることを特徴とするカート装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のカート装置において、
前記天板から上方に設けられるとともに、電子機器を着脱可能に支持する電子機器支持部と、
該電子機器支持部に支持された前記電子機器とを備えることを特徴とするカート装置。 - 請求項4に記載のカート装置において、
前記電子機器は、姿勢を変更可能として前記電子機器支持部に支持されていることを特徴とするカート装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のカート装置において、
前記支持基体は、上下方向に伸縮可能であることを特徴とするカート装置。
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