JP2016214828A - 使い捨ておむつ用外層シート及びこれを備える使い捨ておむつ - Google Patents

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【課題】サイズ適性が広いと同時に、通気性も同時に確保された使い捨ておむつ用外層シート、及びこれを備えた使い捨ておむつを提供する。【解決手段】着用者の腹側に配置される前面部と、前記着用者の背側に配置される背面部と、前記前面部と背面部の間に位置し、前記前面部及び前記背面部より幅狭に形成された股下部と、前記股下部の両側端に広がる曲線状のくびれ部と、を有する少なくとも1層の不織布製の外層シートであって、前記外層シートは、所定の幅で複数回折り返された折り畳み部を有し、前記外層シートの装着時に、前記折り畳み部が広がることによって、前記着用者と前記外層シートの間に空間を生じることを特徴とする、使い捨ておむつ用外層シートである。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつの外形を形成する外層シート、および前記外層シートを備える使い捨ておむつに関する。
近年、布製のおむつに替わり、例えば、P&G社製の「パンパース(登録商標)」、ユニ・チャーム社製の「ムーニーマン(登録商標)」等の、本体が不織布からなるおむつ(いわゆる、使い捨て紙おむつ)が、多数市場に出回っている。
これら使い捨て紙おむつの製品の質は、近年非常に向上しており、廃棄や取り換えが容易であるといった特徴に加えて、液漏れも非常に生じにくく、かつその形状が着用者にフィットするため、装着後も着用者が違和感を覚えにくいといった特徴をも兼ね備えたものとなっている。
しかし一方で、上記した液漏れの防止やフィット感を考慮するあまり、これらの使い捨て紙おむつが有する課題として、着用者が長時間装着した場合、外気との通気性が非常に悪くなり、内部に熱がこもり易いといった問題、あるいは予め所定の大きさにサイズが決まっているため、着用者の成長とともにフィット感も変化し、適切なサイズの製品が見つからなくなる場合がある、といった問題も生じている。特に上記した通気性の悪化は、上記の紙おむつの外層が、一般に通気性に優れるとされる不織布製のシート材料から形成される場合であっても、尚、解消されることがないものである。
例えば、特許文献1に開示されているパンツ型の紙おむつは、一般にサイズ適性範囲が狭いという不都合があり、着用者に圧迫感を与えるとともに、内部に熱がこもり易いため、着用者の不快感も増大し易い。
また、例えば特許文献2に開示されているパンツ型の紙おむつについても、胴周りに相当する位置の外層シートの幅方向にわたり弾性伸縮部材を有する構成であるため、着用時のフィット性が向上する一方で、着用後には当該外層シートの縮みにより着用者が感じる圧迫感も増大してしまう。
加えて、上記のようなパンツ型の紙おむつを着用者が長時間着用すると、場合によっては皮膚にかゆみを生じたり、所謂、おむつかぶれが起こったりする懸念も生じる。
特開平2−4364号公報 特開2008−183332号公報
従って本発明の目的は、サイズ適性が広いと同時に、通気性も同時に確保された使い捨ておむつ用外層シート、及びこれを備えた使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下の構成を有するものである。
すなわち、着用者の腹側に配置される前面部と、前記着用者の背側に配置される背面部と、前記前面部と背面部の間に位置し、前記前面部及び前記背面部より幅狭に形成された股下部と、前記股下部の両側端に広がる曲線状のくびれ部と、を有する少なくとも1層の不織布製の外層シートであって、
前記外層シートは、所定の幅で複数回折り返された折り畳み部を有し、前記外層シートの装着時に、前記折り畳み部が広がることによって、前記着用者と前記外層シートの間に空間を生じることを特徴とする、使い捨ておむつ用外層シートを提供する。
ここで、前記折り畳み部は、前記股下部もしくは前記背面部に位置することが好ましい。
さらに、前記折り畳み部の内部が、通気性を確保するための空気孔を有することが好ましい。
また、前記外層シートの前記折り畳み部を有する部分における、前記折り畳み部が広がった状態の前記外層シートの全体幅と、前記折り畳み部が広がっていない状態の前記外層シートの全体幅の比が、1.01〜1.3の範囲にあることが好ましい。
尚、前記折り畳み部は、前記外層シートに剥離可能に固定されていてもよい。
さらに、前記外層シートは、前記前面部及び/または背面部に、幅方向に弾性伸縮性を有する弾性伸縮部を含み、前記折り畳み部が、前記弾性収縮部の幅方向端部もしくは中央部に形成されてなる、使い捨ておむつ用外層シートであってもよい。
また、前記弾性収縮部における前記折り畳み部が形成された箇所が、弾性収縮性を有さない構成であってもよい。
また、前記外層シートと、前記外層シートの両表面のうちの着用者側の表面上であって、前記股下部の全体と前記股下部に繋がる前記前面部及び前記背面部の一部にかけて配置される液不透過性の透明性シートと、前記液不透過性の透明性シートの前記着用者側に配置される液吸収体と、を少なくとも含むことを特徴とする、使い捨ておむつを提供する。
本発明の使い捨ておむつ用外層シートは、サイズ適性が広いと同時に、通気性も十分でありながら、着用者へのフィット性も失われることがない。加えて加工も容易であるため、生産性も非常に高い。
本発明の使い捨ておむつ用外層シートの一実施形態を示す平面図である。 本発明の使い捨ておむつ用外層シートに設けられた折り畳み部の断面図である。 本発明の使い捨ておむつ用外層シートに設けられた折り畳み部の断面図である。 本発明の使い捨ておむつ用外層シートの他の実施形態を示す平面図である。 本発明の使い捨ておむつ用外層シートの他の実施形態を示す平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の使い捨ておむつ用外層シート(以下、単に「外層シート」という)の一実施形態を示す平面図である。
当該平面図により示される外層シート1は、着用者の腹側に位置する前面部2と、着用者の背側に位置する背面部3と、前記前面部2と前記背面部3の間に位置し、前記前面部2と前記背面部3より幅狭であって、その両側面が前記前面部2及び前記背面部3に向かって曲線状のくびれ部5を形成する股下部4により、その外形が形成される。
前記外層シート1の材料としては、従来公知の不織布を使用することができ、このような不織布の原料としては、例えばレーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン)等が挙げられる。
また、前記外層シート1の表面上には、通常、前記外層シート1の前記股下部4より若干幅狭であって、前記股下部4及びその上下の前面部2及び背面部3の一部を覆うように液不透過性シート7が配置され、さらにその表面上に、ポリアクリル酸ナトリウム等の吸収性ゲルを含む液吸収体8が配置されることで、使い捨ておむつの主要部分が構成される。
本発明においては、図1の前記外層シート1が、例えば図2及び図3に示されるような、複数の折り返し部分を含む折り畳み部6を有しており、着用者がおむつを装着した際に、前記折り畳み部6が広がることによって、着用者の肌と前記外層シート1との間に所定の空間を形成する。
尚、本発明における前記折り畳み部6とは、着用者がおむつを装着後に、当該おむつの外層シートが幅方向に縮むことによって、外層シートの縦方向に形成される複数の凹凸とは区別されるものである。
前記外層シート1の前記折り畳み部6の形成位置は、例えば、前記前面部2の上端部あるいは前記背面部3の下端部から前記くびれ部5に向かって左右対称に、あるいは、前記股下部の両側端部に左右対称に、あるいは前記股下部4及び/または前記背面部3の中央部に、前記外層シート1の縦方向に対し平行に設けることができ、前記前面部2あるいは前記背面部3に設けた場合、着用時に前記折り畳み部6の折り返し部分が立体的に広がり、着用者の肌と前記外層シート1とが完全に密着しない空間が形成されることで通気性が確保され、また前記股下部4に形成した場合には、前記液吸収体8が膨張した際に、それに追従して前記股下部4が広がるため、着用者が前記液吸収体8の膨張時に感じる圧迫感が軽減される。
前記折り畳み部6の形成位置は上記した位置に限られるものではなく、また、前記折り畳み部6を形成する方向も、前記外層シート1の縦方向に平行な方向に限られるものではない。例えば、前記前面部2もしくは前記背面部3、あるいは前記股下部4の幅方向に対し平行に、前記前面部2もしくは前記背面部3あるいは前記股下部4を横断するように形成した場合、着用者の姿勢に合わせて当該折り畳み部6が広がることで、その変化に前記外層シート1が無理なく追従することができるし、また、図4に示すように、前記くびれ部5を形成する曲線上のある点における接線に垂直な方向に前記折り畳み部6を形成することも可能であり、このような場合には、前記折り畳み部6が広がった際に、前記折り畳み部6と着用者の肌の間に空間が形成されることによって着用者の股下近傍の通気性が向上するため、装着時の不快感が軽減される。
ここで、上記のような折り畳み部6は、予め折り返し部分の外層シート1が重なる幅に相当する余剰の長さを確保したのち、複数の折り返しを形成し、その端部(前記折り畳み部6を、外層シート1の上端から下端のくびれ部5まで縦断するよう形成する場合には、その両端部)をシールすることにより固定されるが、その際に、前記折り畳み部6の(両)端部を、易接着性もしくは粘着性の材料で固定することとし、おむつを着用後に容易に固定状態から解放できるようにしてもよい。
また、前記(両)端部を除く折り返し部分については、易接着性もしくは粘着性の材料によって、一時的に固定することとしてもよい。
上記した折り畳み部6の固定方法によれば、前記折り畳み部6に対し引張応力がかかった際、前記外層シート1に形成された前記折り畳み部6を構成する個々の折り返しの易接着もしくは粘着固定部が徐々に、段階的に外れることが可能になるため、おむつ着用後の前記外層シート1の幅を、着用者のサイズにあうよう調整可能となり、着用者が圧迫感を感じる場合に、前記固定された折り返しを適用な幅で外すことで、前記圧迫感が低減される。かつ、このようにして折り返しの固定が外れた際に、前記折り返しの個々の頂部が持ち上がるため、前記外層シート1と着用者の肌の間に空間が形成されることになり、結果、通気性も改善されることとなる。
また、上記の方法によれば、複数の折り返しから、固定を外す折り返しの場所及び数を選択できるという利点もある。
尚、前記易接着性もしくは粘着性材料を設ける際の具体的な設置箇所については、例えば前記折り畳み部6が図2のような形態の場合には、外層シート1を折り返すことにより形成された幅狭の前記余剰部分(以下、折り返し部という)と、これと重なる上側の面、及び/または、前記折り返し部と重なる下側の面を、前記易接着性もしくは粘着性の材料により固定することができ、例えば、図2の折り畳み部6の左端に引張応力が掛かるような場合には、前記折り返し部の根元側(図2のA)とこれに重なる上側の面とを、及び/または、前記折り返し部の頂点側(図2のB)とこれに重なる下側の面とを、前記易接着性もしくは粘着性材料でそれぞれ固定することで、前記引張応力がかかった際に、左側の折り返しから順次剥離することが可能となる。
一方、図2の折り畳み部6の両端に引張応力が掛かるような場合には、前記折り返し部の根元側(図2のA)とこれに重なる上側の面の間のみ固定されるよう前記易接着性もしくは粘着性材料を設けることで、両端から順次剥離することが容易となり、また、剥離後に空間も形成されやすい。また、このような場合、前記易接着性もしくは粘着性の材料は、前述した面同士が全面に固定されるよう、前記折り返し部の根元側(図2のA)とこれに重なる上側の面の幅方向全体に設けることもできる。
尚、前記図2に示された折り畳み部6と、これと左右対称に折り畳まれた折り畳み部6とを繋いだ形態(図3)についても、上で説明した場合と同様にして前記易接着性もしくは粘着性材料を配置しておくことで、左右両側から引張応力が掛かった際に、左右両端の折り返しから順次剥離することが可能となる。
尚、前記易接着性もしくは粘着性材料を設ける際の、長手方向の設置箇所については、長手方向全体に設けることが好ましいが、一定の間隔をおいて部分的、間欠的に設けることもできる。
また、前記個々の折り返し面の頂部を、非常に狭い幅で長手方向全体にわたりシールすることで、前記折り畳み部6の折り返し伸長時に、頂部稜線が維持されやすくなり、前記折り畳み部6が広がった際、略三角柱形状もしくは略三角錐形状の空間が形成されやすくなる。
尚、上記の折り畳み部6を形成するに際しては、一端折り返しを形成したのち、形成された頂部を折り返しの根元から反対側に向けて再度折り返してもよい。また、前記易接着性もしくは粘着性材料により固定する場合も、そのように再度折り返してから、対向する外層シート1上に固定することとしてもよい。当該方法を用いた場合、前記折り畳み部6が広がった際に、略三角柱形状もしくは略三角錐形状の空間がより形成されやすくなる。
上記した本発明の折り畳み部6の形成方法は、上記したように、股下部4の中央部に形成する場合においても、効果的に用いることができる。このような場合、前記折り畳み部6は、図3に示されるように前記股下部4の中央部を挟んで左右対称な折り返しを有する折り畳み部を用いることが好ましく、その際、図3の形態の折り畳み面6の上下どちらの側の面を着用者側に向けてもよいが、図3の折り畳み部6の上側の面を着用者側とした場合、前記液吸収体8が膨張した際に、それに追従して個々の折り返しが広がることで、着用者が前記液吸収体8の膨張時に感じる圧迫感が軽減されやすく、一方、図3の折り畳み部6の下側の面を着用者側とした場合には、折り返しにより隠れることとなる面の幅方向に目印をつけておけば、前記吸収体8の膨張時に、おむつの交換時期を把握することも可能となる。
加えて、前記折り畳み部6を、前記前面部2の上端部あるいは前記背面部3の下端部から前記くびれ部5に向かって左右対称に形成する場合の変形例として、例えば前記外層シート1が、前述したような前面部2もしくは背面部3の上(下)端部の両側面付近に形成された弾性伸縮性の材料を有する場合、当該弾性伸縮性が発現する幅に相当する部分に、図2もしくは図3の形態の折り畳み部6を形成することもできる。このような場合には、前記折り畳み部6の広がり時の最大幅と折り畳み時の最小幅が、前記弾性伸縮性材料の伸長時の最大幅と縮小時の最小幅に合致するよう形成することが好ましい。
加えて、上記したような前記外層シート1の幅方向に前記弾性伸縮性が発現する部分が、前面部2もしくは背面部3の上(下)端部より内部の胴周り部分に広く形成されている場合には、前記折り畳み部6を形成する幅に相当する部分のみを部分的に、弾性伸縮性を発現しない構成とすることもできる。このような構成のうち、上記した図2の形態の折り畳み部6を、前記弾性伸縮性が発現する胴周り部分の幅方向の両外側端部に設けた場合、もしくは上記した図3の形態の折り畳み部6を、前記弾性伸縮性が発現する胴周りの中央付近に設けた場合には、おむつ着用後に、胴周りの収縮力によって着用者が圧迫感を感じるような場合に、前記外層シート1の胴周りが弾性収縮する際の収縮力によって引張応力が生じ、その結果、前記折り畳み部6の折り返しが広がることで、前記弾性収縮性の材料による収縮力が緩和される。よって、前記折り畳み部6を設けない場合と比べて、着用者に与えられる胴周りの圧迫感が確実に低減され、かつ、前記折り返し部分が広がることで空間も形成されるため、通気性も向上する。
ここで、前記胴周りの弾性伸縮性が発現する部位の内部に前記折り畳み部6を設ける場合には、例えば、前記折り畳み部6を設ける幅に相当する部分のみ弾性伸縮性が失われるように加工してから、当該幅部分を折り返して折り畳み部6を形成することができ、また、前記胴周りの弾性伸縮性が発現する部位の(両)側端に隣接して設ける場合には、例えば、前記折り畳み部6を設ける幅に相当する外層シート1に、予め弾性伸縮性を発現する材料が含まれないようにしておき、前記当該幅部分を折り返して折り畳み部6を形成することができる。
また、上記の形態においても、勿論、前記折り畳み部6を、外層シートI上に前記易接着性もしくは粘着性材料により固定してもよく、その際には、前記易接着性もしくは粘着性材料の剥離強度が、特にパンツ型の紙おむつにおいては、おむつ着用時に前記外層シート1を広げる際にかかる力では前記折り返し面が剥離しないが、着用後に手で剥離できる程度の強度に、あるいは、個々の折り返し部が、前記弾性収縮力によって徐々に、段階的に剥離することが可能な程度の強度になるよう、調整することが好ましい。
尚、上記したように前記弾性伸縮性が発現する胴周り部分に、上記した図2もしくは図3の形態の折り畳み部6を形成する場合においては、外層シート1に配置された前記胴周りの弾性伸縮性を発現する幅(着用時の幅)と前記折り畳み部6の幅(着用時の幅)の合計を100%としたときに、例えば、前者と後者の比率をおおよそ90%〜50%/10%〜50%の範囲となるように、設定することができる。
前記外層シート1は、通常、1層もしくは2層構成となっている場合が多いが、2層構成である場合には、前記折り畳み部6を形成するに際し、2層まとめて折り返してもよいし、1層のみ折り返しても良い。後者の場合においては、例えば、図5に示すように、2層のうちの着用者側の層のサイズを、若干その外側の層より小さく形成しておき、かつ前記着用者側の層に前記折り畳み部分6を形成しておくことにより、着用者がおむつ装着時に、前記着用者側の層の前記折り畳み部6の折り返し部分が広がった際、その外側の層を持ち上げることで、前記外側の層と前記着用者側の層との間、及び前記着用者側の層と着用者の肌との間に確実に空間が形成されることとなるため、通気性が確実に向上するとともに、かつ、前記外層シート1が装着時に型崩れを起こすこともない。
前記外層シート1に前記折り畳み部6を形成する際の折り返しの回数については、2回から多くても10回程度とすることが好ましく、かつ前記外層シート1の前記折り畳み部6を有する部分における、前記折り畳み部6が完全に広がった状態の前記外層シートの全体幅と、前記折り畳み部6が広がっていない状態の前記外層シートの全体幅(すなわち、外層シート1を広げた場合の全体幅と、当該全体幅から折り返し部分面の幅の合計となる余剰の長さを引いた幅)との比を、1.01〜1.3の範囲とすることが好ましい。1.01未満であると、折り畳み部6全体が広がった場合においても十分な空間が確保されず、1.3を超えると、装着時に前記外層シート1の外観が損なわれやすくなると同時に、特に前記折り畳み部6が前記くびれ部5付近に形成された場合においては、股下部からの液漏れの原因となりやすい。また、前記股下部4に前記折り畳み部6を形成する場合には、前述した上限値にとらわれず、前記液吸収体8の膨張率を考慮し、それに追従して前記股下部4が広がることが可能な幅を確保することが好ましい。
また、前記折り畳み部6の個々の折り返しの幅については、上記した1.01〜1.3の数値範囲を満たすような範囲で適宜設定できるが、前記折り返しの回数を上記の範囲内で少なくする場合(2回〜4回)は、個々の折り返しの幅を比較的広く設定することができ、一方、折り返しの回数を上記の範囲内で多く設定する場合(7回〜10回)は、その幅を比較的狭く設定することが必要となる。
尚、本発明において使用する前記外層シート1を構成する不織布が特定の方向に配向している場合、前記折り畳み部6の折り返し方向を、シートの配向方向に対し平行とする方が、折り返しが形成されやすい。
また、通気性のさらなる向上という観点から、前記折り畳み部6の折り返しの内側の長さ方向に沿って、予め空気孔を複数設けておいてもよい。ここでいう空気孔とは、前記外層シート1を構成する不織布が元来有する微少な細孔より遥かに大きく、目視にて確認できる程度の大きさを有するものを指す。また、前記折り畳み部6の折り返し部分の内側に、長さ方向に沿って直線状のスリットを形成してもよい。
以上、本発明の使い捨ておむつ用外層シートの説明を行ったが、本発明は上記した実施形態に限られるものではなく、例えば、前記折り畳み部6の形成位置や方向の変更等の、種々の変形例をも含むものである。また、本発明の使い捨ておむつ用外層シートは、テープ型、パンツ型のいずれに対しても適用可能である。
そして本発明は、非常に簡素な方法でありながら、着用者の装着時の圧迫感を低減できると同時に、従来使い捨ておむつの課題であった通気性の確保も確実となるため、着用者が装着後に感じる不快感を解消でき、加えて、加工も非常に容易である。従って産業上の利用価値は極めて大きい。
1 使い捨ておむつ用外層シート
2 前面部
3 背面部
4 股下部
5 くびれ部
6 折り畳み部
7 液不透過性シート
8 液吸収体

Claims (9)

  1. 着用者の腹側に配置される前面部と、前記着用者の背側に配置される背面部と、前記前面部と背面部の間に位置し、前記前面部及び前記背面部より幅狭に形成された股下部と、前記股下部の両側端に広がる曲線状のくびれ部と、を有する少なくとも1層の不織布製の外層シートであって、
    前記外層シートは、所定の幅で複数回折り返された折り畳み部を有し、前記外層シートの屈曲時に、前記折り畳み部が広がることによって、前記着用者と前記外層シートの間に空間を生じることを特徴とする、使い捨ておむつ用外層シート。
  2. 前記折り畳み部が前記股下部に位置する、請求項1に記載の使い捨ておむつ用外層シート。
  3. 前記折り畳み部が、前記背面部に位置する、請求項1または2に記載の使い捨ておむつ用外層シート。
  4. 前記折り畳み部の折り返し部の内側に、複数の空気孔が形成された、請求項1に記載の使い捨ておむつ用外層シート。
  5. 前記外層シートの前記折り畳み部を有する部分における、前記折り畳み部が完全に広がった状態の前記外層シートの幅と、前記折り畳み部が広がっていない状態の前記外層シートの幅の比が、1.05〜1.3の範囲にある、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ用外層シート。
  6. 前記折り畳み部が、前記外層シート上に剥離可能に固定されてなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ用外層シート。
  7. 前記外層シートが、前記前面部及び/または背面部に、幅方向に弾性伸縮性を有する弾性伸縮部を有し、前記折り畳み部が、前記弾性収縮部の幅方向端部もしくは中央部に形成されてなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ用外層シート。
  8. 前記弾性収縮部における前記折り畳み部が形成された箇所が、弾性収縮性を有さないことを特徴とする、請求項7に記載の使い捨ておむつ用外層シート。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ用外層シートと、前記外層シートの両表面のうちの着用者側の表面上であって、前記股下部の全体と前記股下部に繋がる前記前面部及び前記背面部の一部にかけて配置される液不透過性の透明性シートと、前記液不透過性の透明性シートの前記着用者側に配置される液吸収体と、を少なくとも含むことを特徴とする、使い捨ておむつ。
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