JP6393662B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、吸収性物品に関する。
吸収性物品の一例として、吸収性を有する胴体の着用者に向いた面のそれぞれ半分に一対の伸縮性パネルが取り付けられ、各伸縮性パネルが、胴体の縦方向中心線の近傍にある点と、胴体の側辺上の点とを結ぶ取り付け線に沿って、胴体に取り付けられた使い捨ておむつが知られている(例えば特許文献1参照)。このような使い捨ておむつでは、伸縮性パネルの幅方向における一方側の縁がウェスト開口部縁となり、その反対側が足開口部縁となる。そのため、ウェスト開口部全体が伸縮自在となり、適合性の範囲が広くなる。
特表平8−507699号公報
上記のような使い捨ておむつでは、伸縮性パネルの幅を太くすると、締め付け感が増し、履き心地が低下してしまう。一方、伸縮性パネルの幅を細くすると、脚周りや臀部の被覆量が低下し、着用者に不安感を与えてしまうといった問題が生じていた。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、締め付け感を低減しつつ、着用者に安心感を付与する吸収性物品を提供することを目的とする。
吸収体を備える本体部、及び、伸縮性のベルト部を有し、縦方向、横方向、及び厚さ方向を有する吸収性物品であって、
前記ベルト部の前記縦方向における一方側の端縁によりウェスト開口の少なくとも一部が形成され、前記ベルト部の前記縦方向における他方側の端縁、及び、前記本体部の前記横方向における両端縁により一対のレッグ開口が形成されており、
前記ベルト部の前記レッグ開口に沿って設けられた伸縮性シートと、
前記ベルト部の前記レッグ開口側の部位に設けられた非伸縮性シートを備え、
前記非伸縮性シートの前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁の少なくとも一部は、前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁よりも、前記レッグ開口側に位置しており、
前記横方向に沿う前記ベルト部の長手方向における一方側の端部は、前記本体部の長手方向における一方側の部位に、第1接合部にて接合され、
前記ベルト部の長手方向における他方側の端部は、前記本体部の長手方向における他方側の部位に、第2接合部にて接合され、
前記第1接合部、及び、前記第2接合部は、前記縦方向に対して、前記ウェスト開口側から前記レッグ開口側に向かって、前記横方向の外側へ傾斜し、
前記非伸縮性シートは、前記ベルト部の長手方向における前記第1接合部と前記第2接合部の間に設けられており、
前記非伸縮性シートの長手方向における一方側の端縁は、前記第1接合部にて接合され、
前記非伸縮性シートの長手方向における他方側の端縁は、前記第2接合部にて接合され、
前記非伸縮性シートの長手方向における端縁が、前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁から突き出ていないことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、締め付け感を低減しつつ、着用者に安心感を付与する吸収性物品を提供できる。
図1Aは第1実施形態のおむつの腹側正面図であり、図1Bは第1実施形態のおむつの着用時の側面図である。 図2A及び図2Bは比較例のおむつの説明図である。 本体部の長手方向とベルト部の長手方向が揃ったおむつの平面図である。 おむつの構成を説明する平面図である。 おむつの構成を説明する断面図である。 第1実施形態のおむつの製造方法の説明図である。 第2実施形態のおむつの製造方法の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収体を備える本体部、及び、伸縮性のベルト部を有し、縦方向、横方向、及び厚さ方向を有する吸収性物品であって、前記ベルト部の前記縦方向における一方側の端縁によりウェスト開口の少なくとも一部が形成され、前記ベルト部の前記縦方向における他方側の端縁、及び、前記本体部の前記横方向における両端縁により一対のレッグ開口が形成されており、前記ベルト部の前記レッグ開口に沿って設けられた伸縮性シートと、前記ベルト部の前記レッグ開口側の部位に設けられた非伸縮性シートを備え、前記非伸縮性シートの前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁の少なくとも一部は、前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁よりも、前記レッグ開口側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、締め付け感を低減するために伸縮性のベルト部の幅を細くしても、ベルト部に設けられた非伸縮性シートにより着用者の脚周りや臀部を覆うことができる。よって、締め付け感が増すことなく、着用者に安心感を付与できる。また、非伸縮性シートはベルト部とは別部材であるため、非伸縮性シートの前記縦方向の長さの調整により、脚周り等を覆う長さを自由に調整できる。
かかる吸収性物品であって、前記横方向に沿う前記ベルト部の長手方向における一方側の端部は、前記本体部の長手方向における一方側の部位に、第1接合部にて接合され、前記ベルト部の長手方向における他方側の端部は、前記本体部の長手方向における他方側の部位に、第2接合部にて接合され、前記第1接合部、及び、前記第2接合部は、前記縦方向に対して、前記ウェスト開口側から前記レッグ開口側に向かって、前記横方向の外側へ傾斜し、前記非伸縮性シートは、前記ベルト部の長手方向における前記第1接合部と前記第2接合部の間に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、股間部にあてがわれる本体部には非伸縮性シートが設けられない。よって、着用時の違和感を抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記非伸縮性シートの長手方向における一方側の端縁は、前記第1接合部にて接合され、前記非伸縮性シートの長手方向における他方側の端縁は、前記第2接合部にて接合され、前記非伸縮性シートの長手方向における端縁が、前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁から突き出ていないことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品では、接合強度を高められる。また、非伸縮性シートの長手方向の端縁が第1接合部及び第2接合部よりも本体部側にひらひらと突き出たり、非伸縮性シートの角部がベルト部のレッグ開口から突き出たりしない。よって、吸収性物品の外観を向上させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記非伸縮性シートの前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁が前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁から突き出る前記縦方向の長さが、前記非伸縮性シートの長手方向端部側から中央部側に向かうに従って増加する領域を有することを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品のデザイン性が増し、外観を向上させることができる。また、股間部にあてがわれる本体部の近傍をすっきりさせることができ、着用時の違和感を抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記伸縮性シートは開口部を有し、前記開口部の一部が、前記ベルト部の前記レッグ開口を形成し、前記開口部の残りの部位が、前記本体部の前記レッグ開口を形成することを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、レッグ開口の全周に亘り伸縮性シートが設けられるため、脚周りのフィット性を向上させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1接合部と前記第2接合部のうちの少なくとも一方は、前記レッグ開口まで達していないことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、第1接合部や第2接合部が着用者に接触しないため、着用時の違和感を抑制できる。特に、レッグ開口の全周に亘り伸縮性シートが設けられる場合、第1,第2接合部の延長線部分が着用者に密着するため、硬い接合部がレッグ開口まで達していないことがより好ましい。
かかる吸収性物品であって、前記非伸縮性シートは、繊維の密度が高い部位と、繊維の密度が低い部位とを有することを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、高密度部において脚周り等の遮蔽性を確保しつつ、低密度部において非伸縮性シートの通気性を向上させることができる。また、繊維の密度差により非伸縮性シートにデザインを付与でき、吸収性物品の外観を向上させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記非伸縮性シートは、前記ベルト部の非肌側面に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、ベルト部と非伸縮性シートの接合部が着用者に接触しないため、着用時の違和感を抑制できる。また、ベルト部の前記縦方向におけるレッグ開口側の端縁(切れ端)を非伸縮性シートで覆うことができるので、吸収性物品の外観を向上させることができる。
かかる吸収性物品であって、長手方向に伸長状態である前記ベルト部に前記非伸縮性シートが取り付けられたことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、自然状態である吸収性物品において、非伸縮性シートがフリル状となる。よって、吸収性物品のデザイン性が増し、外観を向上させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記非伸縮性シートの前記縦方向における前記ウェスト開口側の端縁は、前記伸縮性シートの前記縦方向における前記ウェスト開口側の端縁よりも、前記レッグ開口側に位置していないことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、非伸縮性シートのウェスト開口側の端縁と伸縮性シートのウェスト開口側の端縁が一致する場合には、ベルト部と非伸縮性シートの接合領域を確保しつつ、ベルト部と非伸縮性シートの余分な重なり部を小さくできる。また、非伸縮性シートのウェスト開口側の端縁が伸縮性シートのウェスト開口側の端縁よりもウェスト開口側に位置する場合には、ベルト部と非伸縮性シートの接合領域を伸縮性シートと重ならないようにすることができる。この場合、接合領域に皺や空間が形成され難くなり、ベルト部と非伸縮性シートを確実に接合するとともに、吸収性物品の外観を向上させることができる。
===第1実施形態===
以下、本発明に係る吸収性物品として、パンツ型の使い捨ておむつ(以下、おむつ)を例に挙げて説明する。
図1Aは第1実施形態のおむつ1の腹側正面図であり、図1Bは第1実施形態のおむつ1の着用時の側面図である。図2A及び図2Bは比較例のおむつ1’の説明図である。図3は本体部10の長手方向とベルト部20の長手方向が揃ったおむつ1の平面図である。図4はおむつ1の構成を説明する平面図であり、おむつ1の左半分は製造途中のおむつ1を示している。図5はおむつ1の構成を説明する断面図である。
<<おむつ>>
おむつ1は、本体部10、及び、一対の伸縮性のベルト部20を有し、ウェスト開口HWと一対のレッグ開口HLが形成されている。また、おむつ1は、図1Aに示すパンツ型状態において、縦方向、横方向、及び厚さ方向を有する。本体部10、及び、ベルト部20はそれぞれ、長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有する。本体部10の長手方向、ベルト部20の長手方向、及びおむつ1において、着用者の前面に位置する側を腹側と呼び、背面に位置する側を背側と呼ぶ。また、おむつ1、本体部10、及びベルト部20の各厚さ方向において、着用者に接する側を肌側と呼び、その反対側を非肌側と呼ぶ。
ベルト部20の長手方向腹側の端縁20aは、本体部10の長手方向における腹側の部位に第1接合部WL1にて接合され、ベルト部20の長手方向背側の端縁20bは、本体部10の長手方向における背側の部位に第2接合部WL2にて接合されている。そして、図1Aに示すおむつ1のパンツ型状態において、つまり、本体部10の長手方向がおむつ1の縦方向に沿い、ベルト部20の長手方向がおむつ1の横方向に沿う状態において、第1接合部WL1及び第2接合部WL2は、おむつ1の縦方向に対して、ウェスト開口HW側からレッグ開口HL側に向かって、おむつ1の横方向の外側へ傾斜した直線上に形成されている。なお、おむつ1は一対のベルト部20を備えるため、第1接合部WL1も第2接合部WL2もそれぞれ一対ずつ形成され、一対の第1接合部WL1のウェスト開口HW側の各端部はおむつ1の横方向に離間し、一対の第2接合部WL2のウェスト開口HW側の各端部もおむつ1の横方向に離間している。
また、図3に示すおむつ1の平面状態において、つまり、ベルト部20がその長手方向に伸長され、本体部10とベルト部20の各長手方向が揃った状態において、本体部10の幅方向における左側半分と右側半分にそれぞれベルト部20が配置されている。そして、本体部10とベルト部20は、互いの肌側面が対向するように重ね合わされた状態で、第1接合部WL1と第2接合部WL2にて接合されている。
第1接合部WL1及び第2接合部WL2は、おむつ1の非肌側面に形成されている。更に、第1接合部WL1及び第2接合部WL2は、レッグ開口HLまで達していない、即ち、本体部10及びベルト部20のレッグ開口HL側の各端縁10c,20cまで達していない。そのため、他の部位に比べて硬い第1接合部WL1及び第2接合部WL2が着用者に接触してしまうことを防止でき、着用時の違和感を抑制できる。なお、第1接合部WL1及び第2接合部WL2の接合方法としては、例えば、接着剤、ヒートシール、超音波シール、これらの組み合わせ等、公知の接合方法が挙げられる。
平面状態のおむつ1(図3)において、一対のベルト部20それぞれの幅方向内側の端縁20dを幅方向外側に開き、各ベルト部20をその長手方向の中央部で二つ折りしつつ、本体部10をその長手方向の中央部で二つ折りすることで、パンツ型状態のおむつ1(図1A)になる。そうして、パンツ型状態のおむつ1(図1A)の縦方向における、ベルト部20の一方側の端縁20dと、本体部10の両端縁10dとで、ウェスト開口HWが形成される。即ち、平面状態のおむつ1(図3)におけるベルト部20の幅方向内側の端縁20dと、本体部10の長手方向の両端縁10dとで、ウェスト開口HWが形成される。また、パンツ型状態のおむつ1(図1A)の縦方向におけるベルト部20の他方側の端縁20cと、おむつ1の横方向における本体部10の両端縁10cとで、一対のレッグ開口HLが形成される。即ち、平面状態のおむつ1(図3)におけるベルト部20の幅方向外側の端縁20cと、本体部10の幅方向の両端縁とで、一対のレッグ開口HLが形成される。
本体部10は、一対の第1接合部WL1と、一対の第2接合部WL2と、長手方向の両端縁10dと、幅方向の両端縁10cとで囲われた部位であり、略八角形状を成している。本体部10では、図5に示すように、厚さ方向の肌側から順に、液透過性のトップシート11(例えば不織布等)と、排泄物を吸収・保持する吸収体12と、非液透過性の防漏シート13(例えばポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等)と、外装シート14(例えば不織布等)が積層され、トップシート11と防漏シート13の間から幅方向の両外側に一対のレッグギャザー部15が突き出ている。吸収体12の一例としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や高吸収性ポリマーを含有する吸収性コア12aを、液透過性のコアラップシート12b(例えばティッシュペーパーや不織布等)で被覆したものが挙げられる。なお、本体部10や下記のベルト部20がそれぞれ有する部材は、例えば不図示のホットメルト接着剤等で接合され一体化されているものとする。
レッグギャザー部15は、内面シート30(例えば不織布等)と、外面シート31(例えば不織布等)と、複数の糸状弾性部材151(例えば糸ゴム)を有する。また、内面シート30と外面シート31の間には、複数の糸状弾性部材151に加えて、本体部10のレッグ開口10cに沿って伸縮性シート32が設けられている。複数の糸状弾性部材151及び伸縮性シート32は、その長手方向が本体部10の長手方向に沿うように配置され、且つ、複数の糸状弾性部材151は本体部10の幅方向に間隔を空けて配置されている。また、糸状弾性部材151及び伸縮性シート32は、その長手方向に伸長した状態で内面シート30と外面シート31の間にホットメルト接着剤等で固定されている。そのため、自然状態のおむつ1において、レッグギャザー部15は、複数の襞を形成しながら収縮しており、その長手方向に伸縮可能となっている。つまり、レッグギャザー部15は着用者の脚周りに密着可能となっている。
ベルト部20は、長手方向腹側の端縁20a(第1接合部WL1)と、長手方向背側の端縁20b(第2接合部WL2)と、幅方向の両端縁20c,20dとで囲われた部位であり、略台形状を成し、内面シート30と、外面シート31と、複数の糸状弾性部材21を有する。そして、レッグギャザー部15と同様に、ベルト部20の内面シート30と外面シート31の間には、複数の糸状弾性部材21に加えて、ベルト部20のレッグ開口20cに沿って伸縮性シート32が設けられている。また、複数の糸状弾性部材21及び伸縮性シート32は、その長手方向がベルト部20の長手方向に沿うように伸長状態で内面シート30と外面シート31の間に固定され、複数の糸状弾性部材21は、ベルト部20の幅方向の全域に亘り幅方向に間隔を空けて配置されている。よって、ベルト部20は、幅方向の全域に亘って長手方向に伸縮可能となっており、着用者のウェスト周り及び脚周りに密着可能となっている。
ここで仮にレッグ開口HLに沿って伸縮性シート32が設けられていないとすると、糸状弾性部材151,21間に皺が形成され易く、レッグ開口HL付近がもたつき易い。そのため、伸縮性シート32を設けることで、レッグ開口HL付近を面でフィットさせることができ、脚周りのフィット性をより一層向上させることができる。その他、伸縮性シート32を設けることで、糸状弾性部材151,21による局所的な密着を防ぎ、糸状弾性部材151,21の跡を肌に残り難くすることができる。なお、伸縮性シート32の一例としては、ポリウレタン系エラストマー等の略弾性を示すエラストマー繊維とポリオレフィン系樹脂等の略非弾性を示す熱可塑性樹脂繊維とを有した不織布に対して所謂ギア延伸加工を施して伸縮性が発現した不織布を例示できるが、これに限らない。
更に、おむつ1では、ベルト部20の非肌側面20Aにおけるレッグ開口HL側の部位に非伸縮性シート40が設けられている。非伸縮性シート40は、その長手方向がベルト部20の長手方向に沿うように設けられている(詳細は後述)。なお、非伸縮性シート40の一例としては不織布等が挙げられ、具体的には柔軟性の観点からスパンレース不織布、エアスルー不織布が挙げられる。なかでもスパンレース不織布のうち芯部分がポリプロピレン、鞘部分がポリエチレンの芯鞘構造の複合繊維にレーヨン等のセルロース繊維を混合した不織布を用いることで、ドレープ性をもたせることができる。また、エアスルー不織布を用いる場合、肌触りが柔らかく、凹凸加工などの模様を付与しやすいため好ましい。また、本実施形態のおむつ1の比較例として、非伸縮性シート40を備えないおむつ1’を図2に示す。
<<おむつの製造方法>>
図6は第1実施形態のおむつ1の製造方法の説明図であり、おむつ1の製造工程の一部を示す。以下の説明では、部材の搬送方向をMD方向と呼び、MD方向に直交する方向をCD方向と呼ぶ。MD方向は、平面状態のおむつ1(図3)における本体部10及びベルト部20の長手方向に対応し、CD方向は、平面状態のおむつ1における本体部10及びベルト部20の幅方向に対応する。また、レッグギャザー部15を除く本体部10の基材、つまり、トップシート11の連続シート111、バックシート13の連続シート、及び外装シート14の連続シートが積層され、吸収体12がMD方向に間隔を空けて配置された基材を第1基材51と呼び、レッグギャザー部15、ベルト部20、及び伸縮性シート32の基材、つまり、内面シート30の連続シート301及び外面シート31の連続シートの間に糸状弾性部材151,21の連続体及び伸縮性シート32の連続シートが介在された基材を第2基材52と呼ぶ。
先ず、第1基材51のCD方向の両端にそれぞれ第2基材52が接合された状態で、第1基材51と一対の第2基材52がMD方向に連続的に搬送される。なお、第2基材52は糸状弾性部材151,21の連続体及び伸縮性シート32の連続シートがMD方向に伸長した状態で搬送される。また、図6では、第1基材51の肌側面(即ちトップシート11の連続シート111)及び第2基材52の肌側面(即ち内面シート30の連続シート301)が共に上面となるように搬送されている。
次に、一対の第2基材52のそれぞれに不図示のカッターロール等でレッグ開口HLが形成される。この時の第1基材51と第2基材52の状態を図4のおむつ1の左半分に示す。その後、長手方向に沿い且つレッグ開口HLの幅方向の中央部を通過する折り返し線FLにて(図4参照)、一対の第2基材52はそれぞれCD方向内側に上面側に折り返される。つまり、第1基材51と第2基材52の一部は互いの肌側面が対向するように積層される。そして、第2基材52のうち第1基材51とCD方向に並ぶ部位がレッグギャザー部15となり、第1基材51と重なるように折り返された部位がベルト部20となる。
次に、一対の非伸縮性シート40の連続シート401が、CD方向に間隔を空けて並んだ状態でMD方向に搬送されつつ、上面側から第1基材51と第2基材52に合流する。そして、第1基材51と重なるように折り返された一対の第2基材52の部位のそれぞれに、第2基材52がMD方向に伸長した状態(つまりベルト部20が長手方向に伸長した状態で)、非伸縮性シート40の連続シート401が接合される。具体的には、ベルト部20の非肌側面20A(外面シート31)に相当する第2基材52の上面20A’のうち、ベルト部20の幅方向におけるレッグ開口HL側の部位に相当するCD方向外側の部位に、非伸縮性シート40の連続シート401が接合される。また、非伸縮性シート40の連続シート401は、その下面のうちのCD方向内側の部位に例えばホットメルト接着剤が塗布され、第2基材52に接合される。なお、第2基材52を折り返す前に非伸縮性シート40の連続シート401を接合してもよい。また、図5の右半分は製造途中のおむつ1の断面を示すが、説明のため、折り返し前の外面シート31に非伸縮性シート40が接合された図となっている。
次に、厚さ方向に重なる第1基材51、第2基材52、及び非伸縮性シート40の連続シート401は不図示の接合手段によって接合され、第1接合部WL1及び第2接合部WL2が形成される。具体的には、第1基材51が有する吸収体12毎に、吸収体12よりもMD方向の上流側に一対の第1接合部WL1が形成され、下流側に一対の第2接合部WL2が形成される。最後に、第1基材51、第2基材52、及び非伸縮性シート40の連続シート401はおむつ1の個体毎に切断される。具体的には、製品ピッチ毎にCD方向に沿う切断線で切断された後、第1接合部WL1に沿い且つ第1接合部WL1よりもMD方向の上流側の切断線、及び、第2接合部WL2に沿い且つ第2接合部WL2よりもMD方向の下流側の切断線で切断される。これにより平面状態のおむつ1(図3)が製造される。
以上のように第1実施形態のおむつ1では、レッグギャザー部15とベルト部20が一の部材(第2基材52)によって一体的に形成される。つまり、レッグギャザー部15とベルト部20がそれぞれ有する伸縮性シート32が同一シートである。そして、伸縮性シート32には開口部HLが形成され、開口部HLの一部(図4の折り返し線FLよりも左側)がベルト部20のレッグ開口20cを形成し、開口部HLの残りの部位(折り返し線FLよりも右側)が本体部10のレッグ開口10cを形成する。同様に、レッグギャザー部15とベルト部20がそれぞれ有する内面シート30も同一シートであり、外面シート31も同一シートであり、内面シート30と外面シート31には伸縮性シート32と同じ大きさの開口部HLが形成されている。したがって、第1実施形態のおむつ1では、レッグ開口HLの全周に亘り、レッグ開口HLに沿ってレッグ開口HLの際にまで、伸縮性シート32が設けられている。そのため、レッグ開口HLを形成する本体部10の幅方向の端縁10c及びベルト部20の幅方向の端縁20cが脚に密着し、脚周りのフィット性を向上させることができる。
また、一の部材(第2基材52)を折ることでレッグギャザー部15とベルト部20を形成する。そのため、レッグギャザー部15とベルト部20が重なる境界部分において、内面シート30、外面シート31、及び伸縮性シート32が連続しつつ、第1接合部WL1及び第2接合部WL2が形成されない領域(例えば図3のA1やA2)を形成することができる。つまり、第1接合部WL1及び第2接合部WL2がレッグ開口HLまで達しないようにすることができる。
特に、第1実施形態のおむつ1のように、レッグ開口HLの全周に亘りレッグ開口HLに沿って伸縮性シート32が設けられている場合、第1接合部WL1の延長線部分(例えば図3のA1)や第2接合部WL2の延長線部分(例えば図3のA2)が着用者に密着する。そのため、他の部位に比べて硬い第1接合部WL1や第2接合部WL2が着用者に密着しないように、第1接合部WL1や第2接合部WL2がレッグ開口HLまで達しないようにすることがより有効である。
なお、この実施形態では、内面シート30、外面シート31、及び伸縮性シート32が重ね合わされた状態で同じ大きさのレッグ開口HLが形成されているため、内面シート30及び外面シート31のレッグ開口HLの際にまで伸縮性シート32が存在する。但しこれに限らず、レッグ開口HLに沿って伸縮性シート32が設けられていればよく、伸縮性シート32がレッグ開口HLの際にまで存在していなくてもよい。また、レッグ開口HLの全周に亘り伸縮性シート32が設けられるに限らず、少なくともベルト部20のレッグ開口HLに沿って伸縮性シート32が設けられていればよい。また、第1接合部WL1と第2接合部WL2の一方がレッグ開口HLに達していたり、両接合部WL1,WL2ともレッグ開口HLに達していたりしてもよい。
<<非伸縮性シート>>
前述のように、ベルト部20には、幅方向の全域に亘り糸状弾性部材21が設けられ、伸縮性が付与されている。更に、ベルト部20のレッグ開口20cに沿ってレッグ開口HLの際にまで伸縮性シート32が設けられている。そのため、ベルト部20の全体がレッグ開口HL側の端縁20cまでしっかりと着用者に密着する。この場合、ベルト部20の幅を太くすると、締め付け感が増し、履き心地が低下してしまう。一方、非伸縮性シート40を備えない比較例のおむつ1’(図2)ではベルト部20の幅によって脚周りや臀部の被覆量が決定するため、ベルト部20の幅を細くすると、脚周りや臀部の被覆量が低下し、着用者に不安感を与えてしまう。
これに対して、本実施形態のおむつ1では、ベルト部20のレッグ開口HL側の部位に非伸縮性シート40が設けられている。そして、図1に示すように、パンツ型状態のおむつ1の縦方向において、非伸縮性シート40のレッグ開口HL側の端縁40cの一部が、ベルト部20のレッグ開口HL側の端縁20cよりも、レッグ開口HL側に位置している。つまり、非伸縮性シート40の一部がベルト部20のレッグ開口HL側の端縁20cから突き出ている。これは図3において、非伸縮性シート40の長手方向の両端部を除く部位の幅方向外側の端縁40cが、ベルト部20のレッグ開口20cよりも幅方向外側に位置していることからも分かる。
そのため、本実施形態のおむつ1によれば、締め付け感を低減するためにベルト部20の幅を細くしても、ベルト部20に設けられた非伸縮性シート40により着用者の脚周りや臀部を覆うことができる。よって、比較例のおむつ1’に比べて脚周り等の被覆量を増やすことができ、着用者に安心感を付与できる。また、非伸縮性シート40は着用者に密着しないので、締め付け感が増すことなく、脚の動きも阻害され難い。また、おむつ1は着用の際にベルト部20が持たれて引き上げられるため、ベルト部20の幅を細くすることでベルト部20を持ち易くすることができる。
特に、第1実施形態のおむつ1は、レッグギャザー部15及びベルト部20が一の部材(図6の第2基材52)が折られることで製造される。そのため、ベルト部20の幅が太くなると、本体部10の幅も太くなってしまう。しかし、非伸縮性シート40を設けることでベルト部20の幅を細くできるため、本体部10の幅が必要以上に太くなってしまうことを防止できる。よって、股間部での本体部10のもたつきを防ぎ、着用時の違和感を抑制できる。
また、第1実施形態のおむつ1では、レッグギャザー部15及びベルト部20を形成する内面シート30、外面シート31、及び伸縮性シート32に、孔が打ち抜かれてレッグ開口HLが形成される。この場合、脚に密着する伸縮性シート32のレッグ開口を、脚に密着しない内面シート30及び外面シート31のレッグ開口よりも大きくすることで、内面シート30及び外面シート31に、非伸縮性シート40と同様の役割を担う部位、つまり、脚に密着せずに脚周りを被覆する部位を形成できる。しかし、この場合、レッグ開口HLの大きさが制限されたり、脚周り等の被覆量が制限されたりしてしまう。逆に言えば、所望の大きさのレッグ開口HLを形成するためには、ベルト部20の幅を広げなければならない。そのため、本実施形態のおむつ1のように非伸縮性シート40をベルト部20とは別部材にすることで、非伸縮性シート40の幅を調整することで、脚周り等の被覆量を自由に調整できる。
また、前述のように、非伸縮性シート40は、長手方向に伸長状態であるベルト部20に取り付けられる。そのため、ベルト部20が収縮した自然状態のおむつ1において、非伸縮性シート40がフリル状となる。よって、おむつ1のデザイン性が増し、外観を向上させることができる。特に、おむつ1が柔らかな印象となり、女性用の下着に近付き、おむつ1は使い捨ておむつと判別され難くなる。よって、女性がおむつ1を使用することへの抵抗感を低減できる。なお、ベルト部20の伸長状態とは、糸状弾性部材21及び伸縮性シート32の収縮によりベルト部20に生じていた皺が視認できなくなる程度までベルト部20が伸長した状態、更に言うと、糸状弾性部材21及び伸縮性シート32が除かれたベルト部20と同等の長さまでベルト部20が伸長した状態である。
更に、非伸縮性シート40には、図3に示すように、多数の孔41が形成され、デザインが付与されている。そのため、より一層おむつ1の外観を向上させることができている。換言すると、非伸縮性シート40では、孔41が形成されておらず繊維の密度が高い高密度部42と、孔41が形成されて繊維の密度が低い低密度部43とが、平面上で並んでいる。このように非伸縮性シート40に繊維の密度差を設けることで、おむつ1のデザイン性が増すだけでなく、高密度部42において脚周り等の遮蔽性を確保しつつ、低密度部43において非伸縮性シート40の通気性を向上させることができる。
なお、非伸縮性シート40に孔41を形成するに限らず、例えば、場所によって繊維の目付け(g/m2)を異ならせたり、エンボス加工(凹凸)を施してシートの厚さを異ならせたりすることで、非伸縮性シート40に繊維の密度差を形成してもよい。その他、非伸縮性シート40のデザイン性を向上させるために、非伸縮性シート40に図柄を描いたり色彩を加えたり、非伸縮性シート40のレッグ開口HL側の端縁40cを波状にしたりしてもよい。また、上記の形態に限らず、例えば、ベルト部20が収縮しても皺が発生しない場合にはベルト部20が収縮している状態で非伸縮性シート40を接合してもよく、また、非伸縮性シート40に孔41等が形成されておらず、非伸縮性シート40の密度が一定であってもよい。
また、図3に示すように、非伸縮性シート40は、ベルト部20の長手方向における第1接合部WL1と第2接合部WL2の間に設けられている。換言すると、非伸縮性シート40の長手方向における腹側の端縁40aが第1接合部WL1から本体部10側に突き出ておらず、非伸縮性シート40の長手方向における背側の端縁40bが第2接合部WL2から本体部10側に突き出ていない。つまり、股間部にあてがわれる本体部10には非伸縮性シート40が設けられていない。そのため、股間部でのもたつきを防ぎ、着用時の違和感を抑制できる。
また、非伸縮性シート40の長手方向における腹側の端縁40aは第1接合部WL1にて接合され、非伸縮性シート40の長手方向における背側の端縁40bは第2接合部WL2にて接合されている。そのため、ベルト部20に対する非伸縮性シート40の接合強度を高めることができる。また、非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bが、本体部10側にひらひらと突き出たり、ベルト20上でひらひらしたりしてしまうことを防止でき、おむつ1の外観を向上させることができる。逆に言えば、非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bを第1接合部WL1や第2接合部WL2以外で接合する場合に比べて、おむつ1の製造工程を容易にでき、また、接合部の数が少なくなるので、おむつ1の外観をすっきりさせることができる。特に本実施形態のおむつ1では、非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bの全てが第1接合部WL1及び第2接合部WL2にて接合されている。そのため、非伸縮性シート40の角部がひらひらしてしまうことを防止でき、おむつ1の外観を向上させることができる。
更に、パンツ型状態のおむつ1(図1A)において、非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bが、おむつ1の縦方向におけるベルト部20のレッグ開口HL側の端縁20cから突き出ていない。換言すると、非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bと幅方向におけるレッグ開口HL側の端縁40cの交点は、ベルト部20上に位置する。詳しくは、前記交点は、第1接合部WL1上(又はその延長線上)か、第2接合部WL2上(又はその延長線上)に位置する。そのため、非伸縮性シート40の角部がひらひらとレッグ開口HLに突き出てしまうことを防止でき、おむつ1の外観を向上させることができる。また、おむつ1の製造工程にておむつ1が個体毎に切断される際には、第1接合部WL1及び第2接合部WL2に沿う切断線にて切断される。そのため、仮に非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bがレッグ開口HLに突き出ていると、切断時に、本体部10とベルト部20が重なっている領域から非伸縮性シート40のみの領域へと積層枚数が大きく変化し、切断が難しくなってしまう。そのため、非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bをレッグ開口HLに突き出さないことで、おむつ1の製造を容易にできる。
但し上記の形態に限らず、本体部10に非伸縮性シート40が設けられていたり、非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bが第1接合部WL1や第2接合部WL2にて接合されていなかったりしてもよい。また、非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bがレッグ開口HLに突き出る等、非伸縮性シート40の幅方向におけるレッグ開口HL側の端縁40cの全部がレッグ開口HLに突き出ていてもよい。
また、前述のように、おむつ1では、レッグ開口HLの全周に亘り伸縮性シート32が設けられているので、本体部10及びベルト部20の各レッグ開口側の端縁10c,20cが脚に密着する。但し、おむつ1では第1接合部WL1及び第2接合部WL2がレッグ開口HLまで達していないので、硬い接合部が着用者の脚に密着してしまうことを防止できる。更に、おむつ1では、非肌伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bもレッグ開口HLまで達していない。そのため、例えば非伸縮性シート40の長手方向の端縁40a,40bの全てをベルト部20に接合するために第1接合部WL1や第2接合部WL2をレッグ開口HLまで延長する必要がない。よって、第1接合部WL1や第2接合部WL2が着用者の脚に密着してしまうことを防ぎつつ、非伸縮性シート40の角部がひらひらしてしまうことを防止できる。
また、図3に示すように、ベルト部20のレッグ開口20cはベルト部20の長手方向に対して幅方向の内側に凸となるように湾曲している。そのため、パンツ型状態でのおむつ1の縦方向において、非伸縮性シート40のレッグ開口HL側の端縁40cがベルト部20のレッグ開口HL側の端縁20cからおむつ1の縦方向に突き出る長さが、非伸縮性シート40の長手方向の端部側から中央部側に向うに従って増加する領域(例えば図4の領域A3)を、おむつ1は有することになる。このようなおむつ1によれば、股間部にあてがわれる本体部10の近傍ではレッグ開口HLに突き出る非伸縮性シート40の長さが短くなり、すっきりするため、着用時の違和感を抑制できる。また、おむつ1のデザイン性が増し、外観を向上させることができる。なお、上記の構成を実現するために、ベルト部20のレッグ開口20cを湾曲させるに限らず、例えば、非伸縮性シート40の長手方向の端部側から中央部側に向うに従って非伸縮性シート40の幅を太くしてもよい。また、上記の形態に限らず、例えば、非伸縮性シート40のレッグ開口HL側の端縁40cがベルト部20のレッグ開口HL側の端縁20cから突き出る長さが一定であってもよい。
また、非伸縮性シート40は、ベルト部20の非肌側面20Aに設けられている。そのため、ベルト部20と非伸縮性シート40の接合部(例えば接着剤等で硬くなっている部位)が着用者に接触しないため、着用時の違和感を抑制できる。また、ベルト部20のレッグ開口HL側の端縁20c、つまりベルト部20の切れ端を、非伸縮性シート40で覆うことができ、おむつ1の外観を向上させることができる。換言すると、ベルト部20のウェスト開口HW側の端縁20dのように(図5参照)、端縁20dを折り込む必要が無くなるため、おむつ1の製造を容易にできる。特に、本実施形態のおむつ1のように、ベルト部20のレッグ開口HL側の端縁20cにまで伸縮性シート32が存在する場合、伸縮性シート32の収縮によってベルト部20の端縁20cに生じる皺が目立ち易い。そのため、その皺を非伸縮性シート40で覆うことで、おむつ1が使い捨ておむつと判別され難くなる。また、非伸縮性シート40がベルト部20の非肌側面20Aに設けられる方が、非伸縮性シート40のフリルが綺麗に形成される。その他、ベルト部20が持たれておむつ1が引き上げられた際に、非伸縮性シート40がベルト部20の内側に巻き込まれたとしても、非伸縮性シート40がベルト部20の非肌側面20Aに設けられている方が、非伸縮性シート40を引き出し易い。したがって、より確実に脚周り等が非伸縮性シート40で覆われる。但し上記の形態に限らず、非伸縮性シート40がベルト部20の肌側面に設けられていてもよい。
また、本実施形態では、パンツ型状態のおむつ1の縦方向において、非伸縮性シート40のウェスト開口HW側の端縁40dが、伸縮性シート32のウェスト開口HW側の端縁32dと一致している。そのため、ベルト部20と非伸縮性シート40の接合領域(例えば接着剤の塗布領域)を確保しつつ、ベルト部20と非伸縮性シート40の余分な重なり部を小さくできる。よって、ベルト部20と非伸縮性シート40を確実に接合しつつ、非伸縮性シート40の使用量を減らせるため低コスト化を図れる。また、外観をすっきりさせることができる。
但し上記に限らず、非伸縮性シート40のウェスト開口HW側の端縁40dが、伸縮性シート32のウェスト開口HW側の端縁32dよりもウェスト開口HW側に位置していてもよい。この場合、ベルト部20と非伸縮性シート40の接合領域を伸縮性シート32よりもウェスト開口HW側に設けることができ、前記接合領域が伸縮性シート32に重ならないようにすることができる。そうすることで、前記接合領域に皺や空間が形成され難くなり、ベルト部20と非伸縮性シート40を確実に接合できるとともに、非伸縮性シート40のフリルが綺麗に形成される。なお、前述のように非伸縮性シート40は伸長状態であるベルト部20に取り付けられるが、前記接合領域がベルト部20の糸状弾性部材21及び伸縮性シート32に重ならないようにすることで、前記接合領域に皺等が最も形成され難くなる。但し伸縮性シート32は伸長状態でも細かい皺が形成された状態にある。そのため、前記接合領域と糸状弾性部材21が重なっていてもよく、この場合も、前記接合領域と伸縮性シート32が重なる場合に比べて皺等を少なくできる。以上の理由から、非伸縮性シート40のウェスト開口HW側の端縁40dは、伸縮性シート32のウェスト開口HW側の端縁32dよりも、レッグ開口HL側に位置していないことが好ましい。
===第2実施形態===
図7は第2実施形態のおむつ1の製造方法の説明図である。第1実施形態のおむつ1は、レッグギャザー部15とベルト部20が一の部材によって形成されるのに対して、第2実施形態のおむつ2は、レッグギャザー部15とベルト部20が異なる部材によって形成される。そのため、おむつ2の製造工程では、先ず、本体部10の基材、詳しくは、レッグギャザー部15を除く本体部10の基材のCD方向の両端に、一対のレッグギャザー部15の基材が伸長状態で接合された第3基材53が、MD方向に連続的に搬送される。そして、ベルト部20の基材である一対の第4基材54が、CD方向に並び且つ伸長状態で、非肌側面20A’を上面にして、上面側から第3基材53に合流する。なお、第3基材53と第4基材54は共に、内面シート30の連続シートと外面シート31の連続シートの間に伸縮性シート32の連続シートを備えるものとする。
次に、第3基材53と第4基材54のCD方向外側の端部同士53a,54aが接着剤等で接合される。そして、第3基材53、第4基材54のCD方向外側の端部53a,54aに、レッグ開口HL用の切り欠き55が形成される。その後、一対の第4基材54のそれぞれに非伸縮性シート40の連続シート401が接合される。そして、第1実施形態(図6)と同様に、第1接合部WL1及び第2接合部WL2が形成され、おむつ2の個体毎に切断され、第2実施形態のおむつ2は製造される。第2実施形態のおむつ2でも、非伸縮性シート40により脚周り等を被覆できるため、ベルト部20の幅を細くでき締め付け感を低減できる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
吸収性物品は上記の形態に限らず、例えば、吸収性物品の縦方向に沿う本体部と、吸収性物品の横方向に沿う一対のベルト部とを有し、前記縦方向における本体部の両端部にそれぞれベルト部が位置し、一対のベルト部を対向させてベルト部の横方向の端部同士を接合した吸収性物品であってもよい。また、吸収性物品はパンツ型のおむつに限らず、例えばパンツ型の生理用品であってもよい。
1 おむつ(吸収性物品)、1’ 比較例のおむつ、2 おむつ(吸収性物品)、10 本体部、11 トップシート、111 トップシートの連続シート、12 吸収体、12a 吸収性コア、12b コアラップシート、13 防漏シート、14 外装シート、15 レッグギャザー部、151 糸状弾性部材、20 ベルト部、20A ベルト部の非肌側面、20B ベルト部の肌側面、21 糸状弾性部材、30 内面シート、301 内面シートの連続シート、31 外面シート、32 伸縮性シート、40 非伸縮性シート、401 非伸縮性シートの連続シート、41 孔、42 高密度部、43 低密度部、51 第1基材、52 第2基材、53 第3基材、54 第4基材、55 切り欠き、HL レッグ開口(開口部)、HW ウェスト開口、WL1 第1接合部、WL2 第2接合部、FL 折り返し線

Claims (8)

  1. 吸収体を備える本体部、及び、伸縮性のベルト部を有し、縦方向、横方向、及び厚さ方向を有する吸収性物品であって、
    前記ベルト部の前記縦方向における一方側の端縁によりウェスト開口の少なくとも一部が形成され、前記ベルト部の前記縦方向における他方側の端縁、及び、前記本体部の前記横方向における両端縁により一対のレッグ開口が形成されており、
    前記ベルト部の前記レッグ開口に沿って設けられた伸縮性シートと、
    前記ベルト部の前記レッグ開口側の部位に設けられた非伸縮性シートを備え、
    前記非伸縮性シートの前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁の少なくとも一部は、前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁よりも、前記レッグ開口側に位置しており、
    前記横方向に沿う前記ベルト部の長手方向における一方側の端部は、前記本体部の長手方向における一方側の部位に、第1接合部にて接合され、
    前記ベルト部の長手方向における他方側の端部は、前記本体部の長手方向における他方側の部位に、第2接合部にて接合され、
    前記第1接合部、及び、前記第2接合部は、前記縦方向に対して、前記ウェスト開口側から前記レッグ開口側に向かって、前記横方向の外側へ傾斜し、
    前記非伸縮性シートは、前記ベルト部の長手方向における前記第1接合部と前記第2接合部の間に設けられており、
    前記非伸縮性シートの長手方向における一方側の端縁は、前記第1接合部にて接合され、
    前記非伸縮性シートの長手方向における他方側の端縁は、前記第2接合部にて接合され、
    前記非伸縮性シートの長手方向における端縁が、前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁から突き出ていないことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記非伸縮性シートの前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁が前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁から突き出る前記縦方向の長さが、前記非伸縮性シートの長手方向端部側から中央部側に向かうに従って増加する領域を有することを特徴とする吸収性物品。
  3. 吸収体を備える本体部、及び、伸縮性のベルト部を有し、縦方向、横方向、及び厚さ方向を有する吸収性物品であって、
    前記ベルト部の前記縦方向における一方側の端縁によりウェスト開口の少なくとも一部が形成され、前記ベルト部の前記縦方向における他方側の端縁、及び、前記本体部の前記横方向における両端縁により一対のレッグ開口が形成されており、
    前記ベルト部の前記レッグ開口に沿って設けられた伸縮性シートと、
    前記ベルト部の前記レッグ開口側の部位に設けられた非伸縮性シートを備え、
    前記非伸縮性シートの前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁の少なくとも一部は、前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁よりも、前記レッグ開口側に位置しており、
    前記横方向に沿う前記ベルト部の長手方向における一方側の端部は、前記本体部の長手方向における一方側の部位に、第1接合部にて接合され、
    前記ベルト部の長手方向における他方側の端部は、前記本体部の長手方向における他方側の部位に、第2接合部にて接合され、
    前記第1接合部、及び、前記第2接合部は、前記縦方向に対して、前記ウェスト開口側から前記レッグ開口側に向かって、前記横方向の外側へ傾斜し、
    前記非伸縮性シートは、前記ベルト部の長手方向における前記第1接合部と前記第2接合部の間に設けられており、
    前記伸縮性シートは開口部を有し、
    前記開口部の一部が、前記ベルト部の前記レッグ開口を形成し、
    前記開口部の残りの部位が、前記本体部の前記レッグ開口を形成することを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1接合部と前記第2接合部のうちの少なくとも一方は、前記レッグ開口まで達していないことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記非伸縮性シートは、繊維の密度が高い部位と、繊維の密度が低い部位とを有することを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記非伸縮性シートは、前記ベルト部の非肌側面に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    長手方向に伸長状態である前記ベルト部に前記非伸縮性シートが取り付けられたことを特徴とする吸収性物品。
  8. 吸収体を備える本体部、及び、伸縮性のベルト部を有し、縦方向、横方向、及び厚さ方向を有する吸収性物品であって、
    前記ベルト部の前記縦方向における一方側の端縁によりウェスト開口の少なくとも一部が形成され、前記ベルト部の前記縦方向における他方側の端縁、及び、前記本体部の前記横方向における両端縁により一対のレッグ開口が形成されており、
    前記ベルト部の前記レッグ開口に沿って設けられた伸縮性シートと、
    前記ベルト部の前記レッグ開口側の部位に設けられた非伸縮性シートを備え、
    前記非伸縮性シートの前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁の少なくとも一部は、前記ベルト部の前記縦方向における前記レッグ開口側の端縁よりも、前記レッグ開口側に位置しており、
    前記非伸縮性シートの前記縦方向における前記ウェスト開口側の端縁は、前記伸縮性シートの前記縦方向における前記ウェスト開口側の端縁よりも、前記レッグ開口側に位置していないことを特徴とする吸収性物品。
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