JP2016212707A - 情報処理装置および情報処理用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】指定されたファイルパスに誤りが存在したとしても、正しいファイルパスのファイルに容易にアクセス可能とする。【解決手段】指定されたファイルパスのファイルにアクセスできないときに、ファイルパス訂正処理20を開始して、指定されたファイルパスを構成する少なくとも各階層毎のフォルダのフォルダ名を特定要素として、特定要素を構成する文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理(ステップ23,28,30,32)を上層側の特定要素から順に実行すると共に、文字列変更処理を実行する都度、変更した文字列の特定要素を含む新たなファイルパスのファイルにアクセスできるか否かを判別し(ステップ24,25)、アクセスできるときに文字列変更処理(訂正処理20)を終了して新たなファイルパスのファイルにアクセスして指定された処理を実行する。【選択図】図2
Description
本発明は、指定されたファイルパスのファイルにアクセスして指定された処理を実行する処理部、または、指定されたフォルダ情報のフォルダにアクセスして指定された処理を実行する処理部を備えた情報処理装置、および情報処理装置の処理部にそのような処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムに関するものである。
例えば、下記の特許文献には、ローカルPC内およびWeb環境上に存在する文書情報(ファイル文書やメール文書等)の送受信およびその表示が可能に構成された情報通信システムの発明が開示されている。この情報通信システムは、文書情報内に記載されている各種のビジネス情報(メールID、サブジェクト、本文、送受信日時、宛先、差出人、添付ファイル、メール本文中のファイルパスやURL、および親スレッドのIDなどの諸情報)を利用したファイル管理を目的として構築されたシステムであって、情報収集装置(バックエンド処理部)および情報推薦装置(フロントエンド処理部)を備えて構成されている。
情報収集装置(バックエンド処理部)は、例えばローカルPCに記録されているファイル文書や、ローカルPCによって送受信されたメール文書を対象とするクローリング(情報検索収集処理)を行って文書情報中のキーワードの出現箇所と出現回数を集計し、集計結果に基づいて文書情報に対するキーワードの関連性を評価する処理を行う。情報推薦装置(フロントエンド処理部)は、情報収集装置によって関連性が高いと評価されたキーワードに対応する文書情報(関連文書)を推薦してユーザに提示する処理を行う。
この情報通信システムでは、情報収集装置がローカルファイル(ファイル文書)やメール文書等の文書情報を対象とするクローリングを行うことにより、固有名詞、およびその固有名詞が使用されている文書情報への参照情報を格納したインデックスを生成する。この際に、メール文書を対象とするクローリングに際しては、メールタイトル、メール本文、添付ファイル名および添付ファイル本文から固有名詞を抽出してキーワード群を作成し、その出現頻度数(出現回数)を基準にランキングを確定する。また、メール本文中にファイルパスやURLなどの参照先情報が含まれているときには、参照先の文書情報についても情報収集対象としてクローリングを実施する。これにより、抽出されたキーワードが対応する文書情報に対応付けられたインデックスが生成される。
また、情報推薦装置は、インデックスに記録されているキーワードや文書情報の参照先情報(ファイルパスやメールID等)を表示部に表示させる。一方、利用者は、表示されているキーワード候補から必要に応じて1つまたは複数のキーワードを選定する。これにより、選択されたキーワードに対する関連性が高い文書情報が特定され、特定された文書情報が表示部に表示される。このように、この情報通信システムでは、ローカルファイル(ファイル文書)やメール文書等の文書情報において使用されている固有名詞が検索用のキーワード候補として自動的に抽出され、抽出されたキーワード候補から任意のキーワードを選択することで、選択したキーワードとの関連性が高い文書情報を容易に表示させることが可能となっている。
ところが、従来の情報通信システムには、以下のような問題点が存在する。すなわち、従来の情報通信システムでは、情報収集装置(バックエンド処理部)が各種の文書情報をクローリングしてキーワード候補および参照先情報を対応付けたインデックスを生成する構成が採用されている。また、文書情報中にファイルパス等の参照先情報が含まれているときには、参照先の文書情報についても情報収集対象としてクローリングが行われる構成が採用されている。
この場合、文書情報中には、例えば、図4の(正)に例示したようなファイルパスが記載されることがある。このファイルパスの例は、「12月度納入実績」とのファイル名のテキストファイルが、「Fileserver」との名称のサーバーにおける「\顧客情報\2014\長野県北部\〜\〜\ナガノストア 」との階層フォルダ内に記録されていることを示している。なお、上記の例、および後に説明する他のファイルパスの例における「〜」は、ファイルパス中の所定のフォルダ名を示す文字列を省略していることを表している。
しかしながら、例えば電子メールによって上記のようなファイルパスを受信者に伝達しようとしたときに、受信者が利用している電子メールアプリケーションソフト(以下、単に「メールソフト」ともいう)によっては、ファイルパスを構成する文字列が予め規定された文字数毎に改行されて(改行コードの自動挿入)、図4の(誤1)に例示したように変更されることがある。なお、(誤1)の例、および後に説明する他のファイルパスの例における「↓」は、ファイルパスを構成する文字列中に改行コードが含まれていることを表している。また、メールソフトによる改行コードの自動挿入だけでなく、送信者がファイルパスを構成する文字列の入力操作中に操作を誤ってEnterキーを操作したときにも、上記の(誤1)の例と同様にして、ファイルパスを構成する文字列中に改行コードが挿入されることがある。
さらに、送信者がファイルパスを構成する文字列の入力操作中に、フォルダ名を誤って入力し、図4の(誤2)に例示したように、フォルダ名を構成する文字列中にスペースが挿入されることもある。なお、(誤2)例、および後に説明する他のファイルパスの例における「_」は、ファイルパスを構成する文字列中にスペース(この例では、2バイト文字のスペース)が含まれていることを表している。また、フォルダ名の誤入力としては、図4の(誤3)に例示したように、2バイト文字で表記すべきフォルダ名が1バイト文字で「△ナガノストア▽」のように表記されることがある。なお、本明細書では、「△」および「▽」の間に記載した文字列が実際には1バイト文字で表記されているものとする。さらに、図4の(誤4)に例示したように、1バイト文字で表記すべきフォルダ名が2バイト文字で「2014」のように表記されることもある。
この場合、従来の情報通信システムでは、上記の(誤1)〜(誤4)のような誤ったファイルパスが記載されたメール文書を対象とするクローリングを行った際に、情報収集装置が、そのファイルパスのファイル(この例では、「12月度納入実績.txt」とのファイル)にアクセスすることができない。このため、「12月度納入実績」との固有名詞(ファイル名)がキーワード候補としてインデックスに記録されず、また、このファイルのファイルパスが参照先情報としてインデックスに記録されることもない。さらに、「12月度納入実績.txt」とのファイル文書を対象とするクローリングを行うことができないため、この「12月度納入実績.txt」内の各固有名詞もキーワード候補としてインデックスに記録されることはない。
このように、従来の情報通信システムでは、誤ったファイルパスが記載された文書情報(ファイル文書やメール文書等)が情報収集対象として指定されたときに、そのファイルパスのファイルにアクセスできないことに起因して、規定された処理(キーワードの抽出およびインデックスの生成等)を実行することができないという問題点が存在する。なお、従来の情報通信システムに存在する上記の問題点と同様の問題点は、指定されたファイルパスのファイルにアクセスして指定された処理を実行する他の種情報処理装置を使用する際にも同様にして発生する。
例えば、ユーザAがユーザBに対してファイルパスを記載した電子メールを送信し、ユーザBがこの電子メールを受信して開いた際にファイルパスが上記の(誤1)〜(誤4)のような誤ったファイルパスであったときには、このファイルパスを指定してファイルにアクセスしようとしても、ユーザAが意図しているファイルにアクセスすることはできない。この際に、ユーザBは、ファイルパスの誤記を自ら訂正してファイルに対するアクセスを試みたり、ユーザAに対して正しいファイルパスが記載された電子メールの再送を要求したりする。しかしながら、ファイルの記録位置に関する知識(ファイルパスの書式に関する知識)がない者にとっては誤記の訂正が困難であり、また、電子メールの再送要求も煩雑であるため、ファイルパスの誤りは、この種の情報処理装置を利用した業務において大きな障害となっている。
また、上記のようなファイルパスの誤りに起因する問題点は、任意のフォルダの位置を示すフォルダ情報に誤りが生じているときにも同様にして発生する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、指定されたファイルパスやフォルダ情報に誤りが存在したとしても、正しいファイルパスのファイルや正しいフォルダ情報のフォルダに容易にアクセスし得る情報処理装置および情報処理用プログラムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の情報処理装置は、指定されたファイルパスのファイルにアクセスして指定された処理を実行する処理部を備えた情報処理装置であって、前記処理部は、前記指定されたファイルパスの前記ファイルにアクセスできないときに、当該指定されたファイルパスを構成する少なくとも各階層毎のフォルダのフォルダ名をそれぞれ特定要素として、当該各特定要素毎に、当該特定要素を構成する文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を実行すると共に、当該文字列変更処理を実行する都度、変更した当該文字列の特定要素を含む新たなファイルパスのファイルにアクセスできるか否かを判別し、アクセスできるときに前記文字列変更処理を終了して当該新たなファイルパスの当該ファイルにアクセスして前記指定された処理を実行する。
また、請求項2記載の情報処理装置は、請求項1記載の情報処理装置において、前記処理部は、前記指定されたファイルパスの前記ファイルにアクセスできないときに、上層側の前記特定要素から順に対応するフォルダが実在するか否かを特定し、実在すると特定したフォルダに対応する当該特定要素を除いて前記文字列変更処理を順次実行する。
また、請求項3記載の情報処理装置は、指定されたフォルダ情報のフォルダにアクセスして指定された処理を実行する処理部を備えた情報処理装置であって、前記処理部は、前記指定されたフォルダ情報の前記フォルダにアクセスできないときに、当該指定されたフォルダ情報を構成する少なくとも各階層毎のフォルダのフォルダ名をそれぞれ特定要素として、当該各特定要素毎に、当該特定要素を構成する文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を実行すると共に、当該文字列変更処理を実行する都度、変更した当該文字列の特定要素を含む新たなフォルダ情報のフォルダにアクセスできるか否かを判別し、アクセスできるときに前記文字列変更処理を終了して当該新たなフォルダ情報の当該フォルダにアクセスして前記指定された処理を実行する。
また、請求項4記載の情報処理装置は、請求項3記載の情報処理装置において、前記処理部は、前記指定されたフォルダ情報の前記フォルダにアクセスできないときに、上層側の前記特定要素から順に対応するフォルダが実在するか否かを特定し、実在すると特定したフォルダに対応する当該特定要素を除いて前記文字列変更処理を順次実行する。
また、請求項5記載の情報処理装置は、請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置において、前記処理部は、前記文字列変更処理において、前記特定要素を構成する前記文字列に改行コードが含まれているときに、当該改行コードの削除を前記予め規定された変更手順として当該文字列を変更する。
また、請求項6記載の情報処理装置は、請求項1から5のいずれかに記載の情報処理装置において、前記処理部は、前記文字列変更処理において、前記特定要素を構成する前記文字列にスペースが含まれているときに、当該スペースの削除を前記予め規定された変更手順として当該文字列を変更する。
また、請求項7記載の情報処理装置は、請求項1から6のいずれかに記載の情報処理装置において、前記処理部は、前記文字列変更処理において、前記特定要素を構成する前記文字列にカナ文字が含まれ、かつ当該カナ文字が1バイト文字のときに、当該カナ文字の2バイト文字への変更を前記予め規定された変更手順として当該文字列を変更する。
また、請求項8記載の情報処理装置は、請求項1から7のいずれかに記載の情報処理装置において、前記処理部は、前記文字列変更処理において、前記特定要素を構成する前記文字列に、対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が含まれているときに、当該2バイト文字の対応する1バイト文字への変更を前記予め規定された変更手順として当該文字列を変更する。
また、請求項9記載の情報処理用プログラムは、指定されたファイルパスのファイルにアクセスして指定された処理を実行する処理部を備えた情報処理装置において当該処理部に当該ファイルへのアクセスおよび当該指定された処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムであって、前記指定されたファイルパスの前記ファイルにアクセスできないときに、当該指定されたファイルパスを構成する少なくとも各階層毎のフォルダのフォルダ名をそれぞれ特定要素として、当該各特定要素毎に、当該特定要素を構成する文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を実行すると共に、当該文字列変更処理を実行する都度、変更した当該文字列の特定要素を含む新たなファイルパスのファイルにアクセスできるか否かを判別し、アクセスできるときに前記文字列変更処理を終了して当該新たなファイルパスの当該ファイルにアクセスして前記指定された処理を実行する手順が記録されている。
また、請求項10記載の情報処理用プログラムは、指定されたフォルダ情報のフォルダにアクセスして指定された処理を実行する処理部を備えた情報処理装置において当該処理部に当該フォルダへのアクセスおよび当該指定された処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムであって、前記指定されたフォルダ情報の前記フォルダにアクセスできないときに、当該指定されたフォルダ情報を構成する少なくとも各階層毎のフォルダのフォルダ名をそれぞれ特定要素として、当該各特定要素毎に、当該特定要素を構成する文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を実行すると共に、当該文字列変更処理を実行する都度、変更した当該文字列の特定要素を含む新たなフォルダ情報のフォルダにアクセスできるか否かを判別し、アクセスできるときに前記文字列変更処理を終了して当該新たなフォルダ情報の当該フォルダにアクセスして前記指定された処理を実行する手順が記録されている。
請求項1記載の情報処理装置では、処理部が、指定されたファイルパスのファイルにアクセスできないときに、そのファイルパスの特定要素を構成している文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を各特定要素毎に実行し、文字列変更処理を実行する都度、変更した文字列の特定要素を含む新たなファイルパスのファイルにアクセスできるか否かを判別すると共に、アクセスできるときには文字列変更処理を終了して新たなファイルパスのファイルにアクセスする。また、請求項9記載の情報処理用プログラムでは、上記の処理を処理部に実行させる手順が記録されている。
したがって、請求項1記載の情報処理装置、および請求項9記載の情報処理用プログラムによれば、指定したファイルパスを構成する各特定要素のいずれかに誤記が生じていたとしても、誤記を訂正する作業や、正しいファイルパスを再取得する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルにアクセスさせることが可能となる。これにより、ファイルの記録位置に関して詳細に理解していない者が使用する場合であっても、指定した処理を容易に実行させることができる。また、指定したファイルパスのファイルにアクセスできないときに、そのファイルパスを構成する各特定要素のすべて(ファイルパス全体)を対象として誤記を訂正する構成・方法では、誤記が生じている特定要素の文字列だけでなく、正しい記載の特定要素の文字列まで不要に変更されてしまう可能性が高いのに対し、ファイルパスを構成する各特定要素毎に文字列変更処理を実行することにより、誤記が生じている特定要素の文字列だけを的確に正しい文字列に変更できる可能性が十分に高くなるため、本来のファイルパスのファイルにアクセスさせることができる。
また、請求項2記載の情報処理装置、およびその情報処理装置の処理部に各種の処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムによれば、上層側の特定要素から順に対応するフォルダが実在するか否かを特定し、実在すると特定したフォルダに対応する特定要素を除いて文字列変更処理を実行することにより、上層側の特定要素に誤りが生じることなく、下層側の特定要素に誤りが生じているときに、実在するフォルダ名が正しく記載されている上層側のフォルダに対応する特定要素についての不要な文字列変更処理を実行しなくて済むため、文字列変更処理の実行回数が少数回となる分だけ、ファイルパスの誤りを短時間で訂正することが可能となる。
また、請求項3記載の情報処理装置では、処理部が、指定されたフォルダ情報のフォルダにアクセスできないときに、そのフォルダ情報の特定要素を構成している文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を各特定要素毎に実行し、文字列変更処理を実行する都度、変更した文字列の特定要素を含む新たなフォルダ情報のフォルダにアクセスできるか否かを判別すると共に、アクセスできるときには文字列変更処理を終了して新たなフォルダ情報のフォルダにアクセスする。また、請求項10記載の情報処理用プログラムでは、上記の処理を処理部に実行させる手順が記録されている。
したがって、請求項3記載の情報処理装置、および請求項10記載の情報処理用プログラムによれば、指定したフォルダ情報を構成する各特定要素のいずれかに誤記が生じていたとしても、誤記を訂正する作業や、正しいフォルダ情報を再取得する作業を行うことなく、本来のフォルダ情報のフォルダにアクセスさせることが可能となる。これにより、フォルダ位置に関して詳細に理解していない者が使用する場合であっても、指定した処理を容易に実行させることができる。また、指定したフォルダ情報のフォルダにアクセスできないときに、そのフォルダ情報を構成する各特定要素のすべて(フォルダ情報全体)を対象として誤記を訂正する構成・方法では、誤記が生じている特定要素の文字列だけでなく、正しい記載の特定要素の文字列まで不要に変更されてしまう可能性が高いのに対し、フォルダ情報を構成する各特定要素毎に文字列変更処理を実行することにより、誤記が生じている特定要素の文字列だけを的確に正しい文字列に変更できる可能性が十分に高くなるため、本来のフォルダ情報のフォルダにアクセスさせることができる。
また、請求項4記載の情報処理装置、およびその情報処理装置の処理部に各種の処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムによれば、上層側の特定要素から順に対応するフォルダが実在するか否かを特定し、実在すると特定したフォルダに対応する特定要素を除いて文字列変更処理を実行することにより、上層側の特定要素に誤りが生じることなく、下層側の特定要素に誤りが生じているときに、実在するフォルダ名が正しく記載されている上層側のフォルダに対応する特定要素についての不要な文字列変更処理を実行しなくて済むため、文字列変更処理の実行回数が少数回となる分だけ、フォルダ情報の誤りを短時間で訂正することが可能となる。
また、請求項5記載の情報処理装置、およびその情報処理装置の処理部に各種の処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムによれば、文字列変更処理において、特定要素を構成する文字列に改行コードが含まれているときに、改行コードの削除を予め規定された変更手順として文字列を変更することにより、電子メールアプリケーションソフト等の仕様、または、ファイルパスやフォルダ情報の記載時に生じ易い誤記によってファイルパスやフォルダ情報中に改行コードが含まれ、これに起因して、そのファイルパスのファイルやフォルダ情報のフォルダにアクセスできない状態であったとしても、改行コードを削除する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルや本来のフォルダ情報のフォルダに容易にアクセスさせることができる。
また、請求項6記載の情報処理装置、およびその情報処理装置の処理部に各種の処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムによれば、文字列変更処理において、特定要素を構成する文字列にスペースが含まれているときに、スペースの削除を予め規定された変更手順として文字列を変更することにより、ファイルパスやフォルダ情報の記載時に生じ易い誤記によってファイルパスやフォルダ情報中にスペースが含まれ、これに起因して、そのファイルパスのファイルやフォルダ情報のフォルダにアクセスできない状態であったとしても、スペースを削除する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルや本来のフォルダ情報のフォルダに容易にアクセスさせることができる。
また、請求項7記載の情報処理装置、およびその情報処理装置の処理部に各種の処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムによれば、文字列変更処理において、特定要素を構成する文字列にカナ文字が含まれ、かつカナ文字が1バイト文字のときに、カナ文字の2バイト文字への変更を予め規定された変更手順として文字列を変更することにより、ファイルパスやフォルダ情報の記載時に生じ易い1バイトカナ文字での誤記に起因して、そのファイルパスのファイルやフォルダ情報のフォルダにアクセスできない状態であったとしても、1バイトカナ文字を2バイトカナ文字に変更する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルや本来のフォルダ情報のフォルダに容易にアクセスさせることができる。
また、請求項8記載の情報処理装置、およびその情報処理装置の処理部に各種の処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムによれば、文字列変更処理において、特定要素を構成する文字列に、対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が含まれているときに、2バイト文字の対応する1バイト文字への変更を予め規定された変更手順として文字列を変更することにより、ファイルパスやフォルダ情報の記載時に生じ易い2バイト文字での誤記に起因して、そのファイルパスのファイルやフォルダ情報のフォルダにアクセスできない状態であったとしても、2バイト文字を1バイト文字に変更する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルや本来のフォルダ情報のフォルダに容易にアクセスさせることができる。
以下、情報処理装置および情報処理用プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定システムS1は、複数の測定装置1と、各測定装置1による測定結果を示す測定結果データD1などを記録可能なファイルサーバー2と、ファイルサーバー2に記録されている測定結果データD1などを参照可能な複数の情報処理装置3とを備え、これらがネットワーク4を介して相互に接続されている。
測定装置1は、図示しない測定対象についての被測定量(電流値、電圧値、抵抗値、電力値、位相、温度、湿度、歪み、輝度(光度)、照度、雨量および流量等の各種パラメータ)を測定し、その測定結果を示す測定結果データD1を生成する。また、測定装置1は、生成した測定結果データD1をファイルサーバー2等にネットワーク4を介して送信可能に構成されている。なお、本例では、測定システムS1の構成に関する理解を容易とするために、一例として、各測定装置1がネットワーク4を介してファイルサーバー2等に直接接続可能に構成されている例について説明するが、上記の測定結果データD1については、例えば測定装置1から情報処理装置3に転送した後に、情報処理装置3からファイルサーバー2にネットワーク4を介して送信することもできる。
情報処理装置3は、「情報処理装置」に相当し、一例として、「情報処理用プログラム」の一例である情報処理用プログラムDpがインストールされた既存のパーソナルコンピュータで構成されている。具体的には、情報処理装置3は、通信部11、操作部12、表示部13、処理部14および記憶部15を備えている。通信部11は、処理部14の制御に従って測定装置1やファイルサーバー2にネットワーク4を介してアクセスする。操作部12は、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイスおよびキーボードで構成されている。表示部13は、処理部14の制御に従って測定結果データD1に基づく測定結果等を表示する。
処理部14は、「処理部」の一例であって、情報処理装置3を総括的に制御する。また、処理部14は、後述するように、利用者によって選択された(指定された)ファイルパスのファイルにアクセスして指定された処理を実行したり、利用者によって選択された(指定された)フォルダ情報のフォルダにアクセスして指定された処理を実行したりする。さらに、処理部14は、選択されたファイルパスのファイルにアクセスできないときには、情報処理用プログラムDpの記述に従って図2に示すファイルパス訂正処理20を実行すると共に、選択されたフォルダ情報のフォルダにアクセスできないときには、情報処理用プログラムDpの記述に従って図示しない「フォルダ情報訂正処理」を実行する。
記憶部15は、情報処理用プログラムDpや測定結果データD1などを記憶する。なお、この情報処理装置3には、オペレーティングシステムプログラムや、上記の情報処理用プログラムDp以外の各種のアプリケーションソフトがインストールされているが、これらについては公知のため、詳細な説明を省略する。
この測定システムS1では、各測定装置1によって生成される測定結果データD1をファイルサーバー2に送信して記録させることにより、ネットワーク4を介してファイルサーバー2にアクセス可能な各情報処理装置3や他の測定装置1を用いて測定結果データD1の内容を参照することが可能となっている。
具体的には、一例として、図1における左側の測定装置1を使用した測定処理が完了して測定結果データD1が生成されたときには、この測定装置1をネットワーク4に接続してファイルサーバー2に測定結果データD1を送信する。この際には、測定装置1を操作した利用者(以下、「利用者A」ともいう)の指示に基づき、一例として、図3の(正)の例のようなファイルパスの記録位置に測定結果データD1が記録される。この場合、このファイルパスの例は、「20150101」」とのファイル名のcsvファイルが「Fileserver」との名称のサーバーにおける「\測定結果\2015\A棟電源設備\〜\〜\メインブレーカー」との階層フォルダ内に記録されていることを示している。
次いで、一例として、利用者Aが、図1における左上の情報処理装置3を操作することにより、例えば「測定結果を保存しましたので内容を確認して下さい」とのメッセージと共に上記のファイルパスをメール本文中に記載した電子メールを他の利用者(以下、「利用者B」ともいう)に宛てて送信する。なお、測定結果データD1の記録位置を示すファイルパスの伝達手段については、電子メールの本文中に記載する上記の例に限定されず、ファイルパスを記録した各種データファイルを電子メールに添付して送信したり、ネットワーク4を介して各情報処理装置3間でメッセージを送受信可能なメッセージ伝達システムなどを利用してファイルパスを送信したりすることができる。
一方、利用者Bは、例えば図1における中央部の情報処理装置3を操作しているときに利用者Aから送信された電子メールを受信したときには、メール本文中にメッセージと共に記載されているファイルパスのファイルを開いて内容を確認しようとする。この際には、一例として、情報処理装置3の操作部12(ポインティングデバイス)を操作することにより、メール本文中にハイパーリンク形式で表示されているファイルパスを選択する(「ファイルパスが指定されたとき」との状態の一例)。これに応じて、処理部14は、選択された(指定された)ファイルパスのファイルに対するアクセスを試みて、アクセスできるときには、そのファイルの拡張子が関連付けられたアプリケーションソフトを起動してファイルを開く(「指定された処理を実行する」との状態の一例)。
この場合、図3の(正)の例のように、利用者Bが選択したファイルパスに誤記が生じておらず、そのファイルパスのファイル(この例では、「20150101.csv」とのファイル)に正常にアクセスできるときに、処理部14は、選択されたファイルパスのファイルにアクセスしてファイルサーバー2から情報処理装置3にダウンロードすると共に、ダウンロードしたファイルの拡張子に関連付けられたアプリケーションソフト(この例では、「csv 」との拡張子に関連付けられている所定の表計算プログラム)を起動してファイルの記録内容を表示部13に表示させる。これにより、利用者Aがファイルサーバー2に記録させたファイルが利用者Bによって参照される。
一方、前述したように、電子メール等によって上記のようなファイルパスを伝達しようとしたときには、ファイルパスを構成する文字列がメールソフトによって予め規定された文字数毎に改行されてファイルパス中に改行コードが自動挿入されたり、送信者による誤操作やファイルパスの誤記によってファイルパス中に不要な改行コードやスペースが挿入された状態となったり、ファイルパスの誤記によって2バイト文字で記載すべきフォルダ名等が1バイト文字で記載された状態となったり、ファイルパスの誤記によって1バイト文字で記載すべきフォルダ名等が2バイト文字で記載された状態となったりすることがある。
上記の各例のように、図3の(正)のように記載されているべきファイルパスに何らかの誤りが生じている状態では、利用者B(電子メールの受信者)がそのファイルパスを選択する操作を行ったとしても、選択したファイルパス(誤記が生じているファイルパス)のファイルが存在しないため、そのファイルにアクセスすることができない。したがって、本例の情報処理装置3(測定システムS1)では、選択されたファイルパスのファイルにアクセスできないときに、処理部14が情報処理用プログラムDpに従って図2に示すファイルパス訂正処理20を実行し、ファイルパスの誤記を訂正する処理を行って訂正後のファイルパスのファイルにアクセスする。
一例として、利用者Bが使用している情報処理装置3にインストールされたメールソフトにより、利用者Aがメール本文中に記載したファイルパスが予め規定された文字数毎に改行されて(改行コードの自動挿入)、図3の(誤1)に例示したように変更されているときには、そのファイルパスのファイルにアクセスすることができない。この際に、処理部14は、ファイルパス訂正処理20を開始し、まず、選択されたファイルパスを、そのファイルパスのファイルを特定するための各「特定要素(以下、「ファイル特定要素」ともいう)」に分割する(ステップ21)。この場合、本例の情報処理装置3(情報処理用プログラムDp)では、ファイルパスを構成する「サーバー名」、「フォルダ名」および「ファイル名」(「\」または「/」で区切られている要素)をそれぞれ「特定要素(ファイル特定要素)」として下記の処理を実行する構成・方法が採用されている。
次いで、処理部14は、各「ファイル特定要素」のうちの上層側の「ファイル特定要素」から順に改行コードが含まれているか否かを判別する(ステップ22)。この際には、「メインブレーカー」との「ファイル特定要素(本例では、「フォルダ名」)」を構成する文字列の中に改行コードが含まれているため、処理部14は、改行コードが含まれている「ファイル特定要素」の文字列から改行コードを削除する(「予め規定された変更手順」に従って文字列を変更する「文字列変更処理」の一例:ステップ23)。次いで、処理部14は、改行コードを削除した新たな文字列の「ファイル特定要素」を含む各「ファイル特定要素」を上層側から順に連結することにより、新たなファイルパスを生成する(ステップ24)。
続いて、処理部14は、生成した新たなファイルパスのファイルに対するアクセスを試みる(ステップ25)。この際に、新たなファイルパスのファイルにアクセスできるときには、このファイルパス訂正処理20を終了し、上記の(正)との例のファイルパスのファイルに対するアクセス時と同様にして、新たなファイルパスのファイルをファイルサーバー2から情報処理装置3にダウンロードすると共に、ダウンロードしたファイルの拡張子に関連付けられたアプリケーションソフトを起動してファイルの記録内容を表示部13に表示させる。これにより、利用者Aがファイルサーバー2に記録させたファイルが利用者Bによって参照される。
なお、(誤1)との例のファイルパスが選択されたときとは相違するが、上記のステップ25において新たなファイルパスのファイルにアクセスできなかったときに、処理部14は、情報処理用プログラムDpに記述されている文字列変更処理(規定された文字列変更処理)のすべてを実施したか否かを判別する(ステップ26)。この際に、例えば、「メインブレーカー」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」を構成する文字列の中にも改行コードが含まれているときには、「メインブレーカー」との「ファイル特定要素」から改行コードを削除しただけでは、そのファイルパスのファイルにアクセスすることができない。また、そのような例のときに、処理部14は、「メインブレーカー」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」内に改行コードが含まれているか否かの判別等を実施していないと判別する(規定された文字列変更処理のすべてを実施していない状態の一例:ステップ26)。
したがって、処理部14は、上記のステップ21に戻り、既に改行コードの削除が完了している「メインブレーカー」との「ファイル特定要素」を含んで生成したファイルパスを各「ファイル特定要素」に再び分割し、「メインブレーカー」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」内に含まれている改行コードを削除して新たなファイルパスを生成し(ステップ22〜24)、生成したファイルパスのファイルに対するアクセスを試みる(ステップ25)。これにより、「メインブレーカー」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」のなかで改行コードが含まれている「ファイル特定要素」が1つだけのときには、新たなファイルパスのファイルに対して正常にアクセス可能な状態となるため、ファイルパス訂正処理20の終了後に、新たなファイルパスのファイルがファイルサーバー2から情報処理装置3にダウンロードされてアプリケーションソフトによって開かれる。
一方、上記の例とは相違するが、利用者Aがファイルパスの記述を誤り、図3に示す(誤2)の例のように、利用者Bがメールソフトで開いたメール本文中のファイルパスに不要なスペースが含まれているときには、上記の改行コードが含まれている例のときと同様にして、そのファイルパスのファイルにアクセスすることができない。この際に、処理部14は、ファイルパス訂正処理20を開始し、まず、選択されたファイルパスを各「ファイル特定要素」に分割する(ステップ21)。次いで、(誤2)の例のファイルパスが選択されている本例では、処理部14は、いずれの「ファイル特定要素」内にも改行コードが含まれていないと判別した後に(ステップ22)、各「ファイル特定要素」のうちの上層側の「ファイル特定要素」から順にスペース(1バイト文字のスペース、および2バイト文字のスペース)が含まれているか否かを判別する(ステップ27)。
この際には、「A棟電源設備」とのフォルダ名であるべき「ファイル特定要素」が利用者Aの誤記によって「A棟_電源設備」と記載され、この「A棟」との文字列と「電源設備」との文字列との間に2バイト文字のスペースが含まれている。したがって、処理部14は、「A棟_電源設備」との「ファイル特定要素」にスペースが含まれていると判別する。なお、本例とは相違するが、上記の改行コードを削除する処理を行って新たなファイルパスを生成したにも拘わらず、そのファイルパスのファイルにアクセスできないときにも、上記のステップ27の判別処理が実行される。次いで、処理部14は、スペースが含まれていると判別した「ファイル特定要素」からスペースを削除すると共に(「予め規定された変更手順」に従って文字列を変更する「文字列変更処理」の他の一例:ステップ28)、スペースを削除した新たな文字列の「ファイル特定要素」を含む各「ファイル特定要素」を上層側から順に連結することにより、新たなファイルパスを生成する(ステップ24)。
続いて、処理部14は、生成した新たなファイルパスのファイルに対するアクセスを試みる(ステップ25)。この際に、新たなファイルパスのファイルにアクセスできるときには、このファイルパス訂正処理20を終了し、上記の(正)との例のファイルパスのファイルに対するアクセス時と同様にして、新たなファイルパスのファイルをファイルサーバー2から情報処理装置3にダウンロードすると共に、ダウンロードしたファイルの拡張子に関連付けられたアプリケーションソフトを起動してファイルの記録内容を表示部13に表示させる。これにより、利用者Aがファイルサーバー2に記録させたファイルが利用者Bによって参照される。
なお、(誤2)との例のファイルパスが選択されたときとは相違するが、上記のステップ25において新たなファイルパスのファイルにアクセスできなかったときに、処理部14は、情報処理用プログラムDpに記述されている文字列変更処理(規定された文字列変更処理)のすべてを実施したか否かを判別する(ステップ26)。この際に、例えば、「A棟電源設備」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」を構成する文字列の中にもスペースが含まれているときには、「A棟電源設備」との「ファイル特定要素」からスペースを削除しただけでは、そのファイルパスのファイルにアクセスすることができない。また、そのような例のときに、処理部14は、「A棟電源設備」との「ファイル特定要素」よりも下層側「ファイル特定要素」内にスペースが含まれているか否かの判別等を実施していないと判別する(規定された文字列変更処理のすべてを実施していない状態の他の一例:ステップ26)。
したがって、処理部14は、上記のステップ21に戻り、ファイルパスを各「ファイル特定要素」に再び分割し、「A棟電源設備」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」内に含まれている改行コードを削除して新たなファイルパスを生成し(ステップ22,27,28,24)、生成したファイルパスのファイルに対するアクセスを試みる(ステップ25)。これにより、「A棟電源設備」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」のなかでスペースが含まれている「ファイル特定要素」が1つだけのときには、新たなファイルパスのファイルに対して正常にアクセス可能な状態となるため、ファイルパス訂正処理20の終了後に、新たなファイルパスのファイルがファイルサーバー2から情報処理装置3にダウンロードされてアプリケーションソフトによって開かれる。
また、上記のいずれの例とも相違するが、利用者Aがファイルパスの記述を誤り、図3に示す(誤3)の例のように、利用者Bがメールソフトで開いたメール本文中のファイルパス中に、本来は2バイトのカナ文字で記載されるべきところ1バイトのカナ文字で記載された「ファイル特定要素」が存在するときには、上記の改行コードや不要なスペースが含まれている例のときと同様にして、そのファイルパスのファイルにアクセスすることができない。この際に、処理部14は、ファイルパス訂正処理20を開始し、まず、選択されたファイルパスを各「ファイル特定要素」に分割する(ステップ21)。次いで、(誤3)の例のファイルパスが選択されている本例では、処理部14は、いずれの「ファイル特定要素」内にも改行コードが含まれず(ステップ22)、かついずれの「ファイル特定要素」内にもスペースが含まれていないと判別した後に(ステップ27)、各「ファイル特定要素」のうちの上層側の「ファイル特定要素」から順に1バイトのカナ文字が含まれているか否かを判別する(ステップ29)。
この際には、「メインブレーカー」とのフォルダ名であるべき「ファイル特定要素」が利用者Aの誤記によって「△メインブレーカー▽」と記載され、この「ファイル特定要素」が1バイトのカナ文字となっているため、処理部14は、この「ファイル特定要素」内に1バイトのカナ文字が含まれていると判別する。なお、本例とは相違するが、上記の改行コードを削除する処理やスペースを削除する処理を行って新たなファイルパスを生成したにも拘わらず、そのファイルパスのファイルにアクセスできないときにも、上記のステップ29の判別処理が実行される。次いで、処理部14は、1バイトのカナ文字が含まれていると判別した「ファイル特定要素」の1バイトのカナ文字を2バイトのカナ文字に変更すると共に(「予め規定された変更手順」に従って文字列を変更する「文字列変更処理」のさらに他の一例:ステップ30)、変更した新たな文字列の「ファイル特定要素」を含む各「ファイル特定要素」を上層側から順に連結することにより、新たなファイルパスを生成する(ステップ24)。
続いて、処理部14は、生成した新たなファイルパスのファイルに対するアクセスを試みる(ステップ25)。この際に、新たなファイルパスのファイルにアクセスできるときには、このファイルパス訂正処理20を終了し、上記の(正)との例のファイルパスのファイルに対するアクセス時と同様にして、新たなファイルパスのファイルをファイルサーバー2から情報処理装置3にダウンロードすると共に、ダウンロードしたファイルの拡張子に関連付けられたアプリケーションソフトを起動してファイルの記録内容を表示部13に表示させる。これにより、利用者Aがファイルサーバー2に記録させたファイルが利用者Bによって参照される。
なお、(誤3)との例のファイルパスが選択されたときとは相違するが、上記のステップ25において新たなファイルパスのファイルにアクセスできなかったときに、処理部14は、情報処理用プログラムDpに記述されている文字列変更処理(規定された文字列変更処理)のすべてを実施したか否かを判別する(ステップ26)。この際に、例えば、「メインブレーカー」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」を構成する文字列の中にも1バイトのカナ文字が含まれているときには、「△メインブレーカー▽」との「ファイル特定要素」の文字列を「メインブレーカー」に変更しただけでは、そのファイルパスのファイルにアクセスすることができない。また、そのような例のときに、処理部14は、「メインブレーカー(変更前の「△メインブレーカー▽」)」との「ファイル特定要素」よりも下層側「ファイル特定要素」内に1バイトのカナ文字が含まれているか否かの判別等を実施していないと判別する(規定された文字列変更処理のすべてを実施していない状態のさらに他の一例:ステップ26)。
したがって、処理部14は、上記のステップ21に戻り、ファイルパスを各「ファイル特定要素」に再び分割し、「メインブレーカー(変更前の「△メインブレーカー▽」)」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」内に含まれている1バイトのカナ文字を2バイトのカナ文字に変更して新たなファイルパスを生成し(ステップ22,27,29,30,24)、生成したファイルパスのファイルに対するアクセスを試みる(ステップ25)。これにより、「メインブレーカー(変更前の「△メインブレーカー▽」)」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」のなかで1バイトのカナ文字が含まれている「ファイル特定要素」が1つだけのときには、新たなファイルパスのファイルに対して正常にアクセス可能な状態となるため、ファイルパス訂正処理20の終了後に、新たなファイルパスのファイルがファイルサーバー2から情報処理装置3にダウンロードされてアプリケーションソフトによって開かれる。
さらに、上記のいずれの例とも相違するが、利用者Aがファイルパスの記述を誤り、図3に示す(誤4)の例のように、利用者Bがメールソフトで開いたメール本文中のファイルパス中に、本来は1バイト文字で記載されるべきところ2バイト文字で記載された「ファイル特定要素」が存在するときには、上記の改行コードや不要なスペースが含まれている例、および1バイトのカナ文字で誤って記載されている例のときと同様にして、そのファイルパスのファイルにアクセスすることができない。
この際に、処理部14は、ファイルパス訂正処理20を開始し、まず、選択されたファイルパスを各「ファイル特定要素」に分割する(ステップ21)。次いで、(誤4)の例のファイルパスが選択されている本例では、処理部14は、いずれの「ファイル特定要素」内にも改行コードが含まれず(ステップ22)、いずれの「ファイル特定要素」内にもスペースが含まれず(ステップ27)、かついずれの「ファイル特定要素」内にも1バイトのカナ文字が含まれていないと判別した後に(ステップ29)、各「ファイル特定要素」のうちの上層側の「ファイル特定要素」から順に、対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が含まれているか否かを判別する(ステップ31)。
この場合、「測定結果」とのフォルダ名は、2バイト文字で記載されているが「測」、「定」、「結」および「果」との4つの文字は、いずれも対応する1バイト文字が存在しない。このため、この「測定結果」とのフォルダ名については、1バイト文字で記載されているべき「ファイル特定要素」に該当しない。これに対して、(誤4)の例における「2015」とのフォルダ名については、2バイト文字で記載されており、かつ、「2」、「0」、「1」および「5」の各文字に対応する1バイト文字(この例では、「2」、「0」、「1」および「5」との文字)が存在する。このため、この「2015」とのフォルダ名については、1バイト文字で記載されているべき「ファイル特定要素」である可能性が存在する。このため、処理部14は、情報処理用プログラムDpの記述に従い、選択されたファイルパスを構成する「2015」との「ファイル特定要素」内に対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が含まれていると判別する。
なお、本例とは相違するが、上記の改行コードを削除する処理、スペースを削除する処理および1バイトのカナ文字を2バイトのカナ文字に変更する処理などを行って新たなファイルパスを生成したにも拘わらず、そのファイルパスのファイルにアクセスできないときにも、上記のステップ31の判別処理が実行される。次いで、処理部14は、対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が含まれていると判別した「ファイル特定要素」の2バイト文字を1バイト文字に変更すると共に(「予め規定された変更手順」に従って文字列を変更する「文字列変更処理」のさらに他の一例:ステップ32)、変更した新たな文字列の「ファイル特定要素」を含む各「ファイル特定要素」を上層側から順に連結することにより、新たなファイルパスを生成する(ステップ24)。
続いて、処理部14は、生成した新たなファイルパスのファイルに対するアクセスを試みる(ステップ25)。この際に、新たなファイルパスのファイルにアクセスできるときには、このファイルパス訂正処理20を終了し、上記の(正)との例のファイルパスのファイルに対するアクセス時と同様にして、新たなファイルパスのファイルをファイルサーバー2から情報処理装置3にダウンロードすると共に、ダウンロードしたファイルの拡張子に関連付けられたアプリケーションソフトを起動してファイルの記録内容を表示部13に表示させる。これにより、利用者Aがファイルサーバー2に記録させたファイルが利用者Bによって参照される。
なお、(誤4)との例のファイルパスが選択されたときとは相違するが、上記のステップ25において新たなファイルパスのファイルにアクセスできなかったときに、処理部14は、情報処理用プログラムDpに記述されている文字列変更処理(規定された文字列変更処理)のすべてを実施したか否かを判別する(ステップ26)。この際に、例えば、「2015」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」においても1バイト文字で記載されているべき文字が2バイト文字で記載されているときには、「2015」との「ファイル特定要素」の文字列を「2015」に変更しただけでは、そのファイルパスのファイルにアクセスすることができない。また、そのような例のときに、処理部14は、「2015(変更前の「2015」)」との「ファイル特定要素」よりも下層側「ファイル特定要素」内に対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が含まれているか否かの判別等を実施していないと判別する(規定された文字列変更処理のすべてを実施していない状態のさらに他の一例:ステップ26)。
したがって、処理部14は、上記のステップ21に戻り、ファイルパスを各「ファイル特定要素」に再び分割し、「2015(変更前の「2015」)」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」内に含まれている2バイト文字を1バイト文字に変更して新たなファイルパスを生成し(ステップ22,27,29,31,32,24)、生成したファイルパスのファイルに対するアクセスを試みる(ステップ25)。これにより、「2015(変更前の「2015」)」との「ファイル特定要素」よりも下層側の「ファイル特定要素」のなかで対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が含まれている「ファイル特定要素」が1つだけのときには、新たなファイルパスのファイルが正常に開かれる。
一方、上記の各ステップの処理を行ったにも拘わらず、新たなファイルパスのファイルにアクセスできず、その後のステップ26において、規定された文字列変更処理のすべてを実施したと判別したときに、処理部14は、一例として「該当するファイルが存在しません。」とのエラーメッセージを表示部13に表示させ(ステップ33)、このファイルパス訂正処理20を終了する。なお、上記のいずれの例とも相違するが、各「ファイル特定要素」のいずれにも、改行コード、スペース、1バイトカナ文字、および対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が存在しないとき、すなわち、ファイルパスに生じている誤記が上記の4種類の誤記訂正処理によって訂正可能な誤記ではないときにも、エラーメッセージを表示部13に表示させ(ステップ33)、このファイルパス訂正処理20を終了する。
この際に、利用者Bは、利用者Aからの電子メールに記載されているファイルパスを見て、誤記と考えられる記載を手動で訂正したり、利用者Aに対して正しいファイルパスが記載された電子メールの再送を要求したりする。なお、電子メールに記載されたファイルパスを選択する(指定する)ことで、そのファイルを開く処理を「規定された処理」として実行する例について説明したが、「規定された処理」はこの例に限定されず、選択されたファイルを対象とする複写、削除および移動(記録位置の変更)や、ファイル名等の変更などの各処理を「指定された処理」として実行させることもできる。
一方、この情報処理装置3(情報処理用プログラムDp)では、任意のフォルダの位置を示すフォルダ情報に誤りが生じているときにも、本来のフォルダ情報のフォルダにアクセスすることが可能となっている。例えば、利用者Aが利用者Bに対して「\\Fileserver\測定結果\2015\A棟電源設備\〜\〜\メインブレーカー」とのフォルダ内に測定結果データを保存したので、内容を確認して下さい。」とのメッセージをメール本中に記載した電子メールを送信したときに、メール本文中に記載されている「\\Fileserver\測定結果\2015\A棟電源設備\〜\〜\メインブレーカー」とのフォルダ情報を構成する各「特定要素(以下、「フォルダ特定要素」ともいう)」のいずれかに誤りが生じているときに、利用者Aが意図している上記のフォルダにアクセスすることができない。この際に、利用者Bが利用者Aからの電子メールを開いた情報処理装置3では、前述したファイルパス生成処理20と同様の手順で「フォルダ情報訂正処理」が実行される。
なお、この「フォルダ情報訂正処理」では、上記のファイルパス生成処理20における「ファイルパスをファイル特定要素に分割」との処理(ステップ21)に代えて「フォルダ情報をフォルダ特定要素に分割」との処理が実行され、ファイルパス生成処理20における「ファイル特定要素」に代えて「フォルダ特定要素」を「特定要素」とする「文字列変更処理」が実行される点を除き、ファイルパス生成処理20と同様の処理が行われる。これにより、訂正された「フォルダ特定要素」からなる本来のフォルダ情報のフォルダにアクセスすることが可能となるため、一例として、ファイラーソフトが起動されて訂正後のフォルダ情報のフォルダ内が参照可能に表示される(「指定された処理」の一例)。したがって、利用者Bは、表示されているフォルダ内に保存されている任意のファイル(例えば、「20150101.csv」との測定結果データD1を選択し、表計算プログラムによってその内容を表示させて確認することが可能となる。
このように、この情報処理装置3では、処理部14が、指定されたファイルパスのファイルにアクセスできないときに、そのファイルパスの「特定要素(ファイル特定要素)」を構成している文字列を「予め規定された変更手順」に従って変更する「文字列変更処理(ファイルパス訂正処理20におけるステップ23,28,30,32の処理)」を各「特定要素」毎に実行し、「文字列変更処理」を実行する都度、変更した文字列の「特定要素」を含む新たなファイルパスのファイルにアクセスできるか否かを判別すると共に(ステップ25)、アクセスできるときには「文字列変更処理」を終了して新たなファイルパスのファイルにアクセスする。また、この情報処理装置3にインストールされている情報処理用プログラムDpでは、上記の処理を処理部14に実行させる手順が記録されている。
したがって、この情報処理装置3および情報処理用プログラムDpによれば、指定した(利用者が選択した)ファイルパスを構成する各「特定要素」のいずれかに誤記が生じていたとしても、誤記を訂正する作業や、正しいファイルパスを再取得する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルにアクセスさせることが可能となる。これにより、ファイルの記録位置に関して詳細に理解していない者が使用する場合であっても、指定した処理を容易に実行させることができる。また、指定したファイルパスのファイルにアクセスできないときに、そのファイルパスを構成する各「特定要素」のすべて(ファイルパス全体)を対象として誤記を訂正する構成・方法では、誤記が生じている「特定要素」の文字列だけでなく、正しい記載の「特定要素」の文字列まで不要に変更されてしまう可能性が高いのに対し、ファイルパスを構成する各「特定要素」毎に「文字列変更処理」を実行することにより、誤記が生じている「特定要素」の文字列だけを的確に正しい文字列に変更できる可能性が十分に高くなるため、本来のファイルパスのファイルにアクセスさせることができる。
また、この情報処理装置3では、処理部14が、指定されたフォルダ情報のフォルダにアクセスできないときに、そのフォルダ情報の「特定要素(フォルダ特定要素)」を構成している文字列を「予め規定された変更手順」に従って変更する「文字列変更処理」を各「特定要素」毎に実行し、「文字列変更処理」を実行する都度、変更した文字列の「特定要素」を含む新たなフォルダ情報のフォルダにアクセスできるか否かを判別すると共に、アクセスできるときには「文字列変更処理」を終了して新たなフォルダ情報のフォルダにアクセスする。また、この情報処理装置3にインストールされている情報処理用プログラムDpでは、上記の処理を処理部14に実行させる手順が記録されている。
したがって、この情報処理装置3および情報処理用プログラムDpによれば、指定した(利用者が選択した)フォルダ情報を構成する各「特定要素」のいずれかに誤記が生じていたとしても、誤記を訂正する作業や、正しいフォルダ情報を再取得する作業を行うことなく、本来のフォルダ情報のフォルダにアクセスさせることが可能となる。これにより、フォルダの位置に関して詳細に理解していない者が使用する場合であっても、指定した処理を容易に実行させることができる。また、指定したフォルダ情報のフォルダにアクセスできないときに、そのフォルダ情報を構成する各「特定要素」のすべて(フォルダ情報全体)を対象として誤記を訂正する構成・方法では、誤記が生じている「特定要素」の文字列だけでなく、正しい記載の「特定要素」の文字列まで不要に変更されてしまう可能性が高いのに対し、フォルダ情報を構成する各「特定要素」毎に「文字列変更処理」を実行することにより、誤記が生じている「特定要素」の文字列だけを的確に正しい文字列に変更できる可能性が十分に高くなるため、本来のフォルダ情報のフォルダにアクセスさせることができる。
また、この情報処理装置3および情報処理用プログラムDpによれば、「文字列変更処理」において、「特定要素」を構成する文字列に改行コードが含まれているときに(ステップ22)、改行コードの削除(ステップ23)を「予め規定された変更手順」として文字列を変更することにより、電子メールアプリケーションソフトの仕様、または、ファイルパスやフォルダ情報の記載時に生じ易い誤記によってファイルパス中やフォルダ情報中に改行コードが含まれ、これに起因して、そのファイルパスのファイルやフォルダ情報のフォルダにアクセスできない状態であったとしても、改行コードを削除する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルや本来のフォルダ情報のフォルダに容易にアクセスさせることができる。
さらに、この情報処理装置3および情報処理用プログラムDpによれば、「文字列変更処理」において、「特定要素」を構成する文字列にスペースが含まれているときに(ステップ27)、スペースの削除(ステップ28)を「予め規定された変更手順」として文字列を変更することにより、ファイルパスやフォルダ情報の記載時に生じ易い誤記によってファイルパス中やフォルダ情報中にスペースが含まれ、これに起因して、そのファイルパスのファイルやフォルダ情報のフォルダにアクセスできない状態であったとしても、スペースを削除する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルや本来のフォルダ情報のフォルダに容易にアクセスさせることができる。
また、この情報処理装置3および情報処理用プログラムDpによれば、「文字列変更処理」において、「特定要素」を構成する文字列にカナ文字が含まれ、かつカナ文字が1バイト文字のときに(ステップ29)、カナ文字の2バイト文字への変更(ステップ30)を「予め規定された変更手順」として文字列を変更することにより、ファイルパスやフォルダ情報の記載時に生じ易い1バイトカナ文字での誤記に起因して、そのファイルパスのファイルやフォルダ情報のフォルダにアクセスできない状態であったとしても、1バイトカナ文字を2バイトカナ文字に変更する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルや本来のフォルダ情報のフォルダに容易にアクセスさせることができる。
さらに、この情報処理装置3情報処理用プログラムDpによれば、「文字列変更処理」において、「特定要素」を構成する文字列に、対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が含まれているときに(ステップ31)、2バイト文字の対応する1バイト文字への変更(ステップ32)を「予め規定された変更手順」として文字列を変更することにより、ファイルパスやフォルダ情報の記載時に生じ易い2バイト文字での誤記に起因して、そのファイルパスのファイルやフォルダ情報のフォルダにアクセスできない状態であったとしても、2バイト文字を1バイト文字に変更する作業を行うことなく、本来のファイルパスのファイルや本来のフォルダ情報のフォルダに容易にアクセスさせることができる。
なお、「情報処理装置」の構成や「情報処理用プログラム」による各処理の実行手順については、上記の情報処理装置3の構成や情報処理用プログラムDpによる各処理の実行手順の例に限定されない。例えば、指定された(利用者によって選択された)ファイルパスのファイルにアクセスできないときに、ファイルパス訂正処理20を開始してファイルパスを「特定要素」に分解し(ステップ21)、上層側の「特定要素」から順に、改行コードが含まれているか否か等のステップ22以降の各処理(文字列変更処理)を実行する構成・処理手順を例に挙げて説明したが、このような構成・処理手順に代えて、指定されたファイルパスのファイルにアクセスできないときに、上層側の「特定要素」から順に対応するフォルダが実在するか否かを特定し、実在すると特定したフォルダに対応する「特定要素」を除いて(実在しないと特定したフォルダに対応する「特定要素」以下の階層の各「特定要素」を対象として)「文字列変更処理」を実行する構成・処理手順を採用することができる。
具体的には、一例として、利用者が選択した(指定した)ファイルパスに、図3に示す(誤4)の例のような誤りが生じていることに起因してこのファイルパスのファイルにアクセスできないときに、上記のファイルパス訂正処理20におけるステップ21の処理を開始するのに先立ち、上層側の「特定要素」から順に対応するフォルダが実在するか否かを特定する。この際に、(誤4)の例のファイルパスでは、最上層の「Fileserver」との「特定要素」に対応するフォルダ(この例では、「\\Fileserver」とのサーバー)が実在し、次いで、その下層の「測定結果」との「特定要素」に対応するフォルダ(「\\Fileserver\測定結果」とのフォルダ)が実在すると特定される。
しかしながら、1バイト文字で記載されるべきところ2バイト文字で記載されている「2015」との「特定要素」に対応するフォルダ(この例では、「\\Fileserver\測定結果\2015」とのフォルダ)については、実在しないと特定される。この際に、情報処理装置3の処理部14は、「2015」との「特定要素」以下の階層の各「特定要素」だけを対象としてステップ21以降の各処理を実行する。なお、この際に実行される各処理は、対象とする「特定要素」が「2015」以下の階層の各「特定要素」に限定される点を除き、前述した例と同様のため、詳細な説明を省略する。
このように、上層側の「特定要素」から順に対応するフォルダが実在するか否かを特定し、実在すると特定したフォルダに対応する「特定要素」を除いて「文字列変更処理」を実行する構成・処理手順の情報処理装置および情報処理用プログラムによれば、上層側の「特定要素」に誤りが生じることなく、下層側の「特定要素」に誤りが生じているときに、実在するフォルダ名が正しく記載されている上層側のフォルダに対応する「特定要素」についての不要な「文字列変更処理」を実行しなくて済むため、「文字列変更処理」の実行回数が少数回となる分だけ、ファイルパスやフォルダ情報の誤りを短時間で訂正することが可能となる。
また、改行コードに関するステップ22,23の処理を上層側の「特定要素」から順に実行し、その後に、スペースに関するステップ27,28の処理を上層側の「特定要素」から順に実行した後に、1バイトカナ文字に関するステップ29,30の処理を上層側の「特定要素」から順に実行し、その後に、2バイト文字に関するステップ31,32の処理を上層側の「特定要素」から順に実行する例について説明したが、ステップ22,23の処理、ステップ27,28の処理、ステップ29,30の処理およびステップ31,32の処理の実行順序については、上記の順序と相違する順序とすることができる。
また、1つの「特定要素」に対して、改行コードに関するステップ22,23の処理、スペースに関するステップ27,28の処理、1バイトカナ文字に関するステップ29,30の処理、および2バイト文字に関するステップ31,32の処理の4種類の処理を実行してから、下層側の「特定要素」についても4種類の処理を実行することもできる。さらに、「予め規定された変更手順に従って文字列を変更する文字列変更処理」は、上記のステップ23,28,30,32の4種類の処理のいずれか、またはすべてに限定されず、「情報処理装置」の使用環境下で生じ易い誤記を訂正可能な少なくとも1種類の任意の「文字列変更処理」を実行する構成・方法を採用することができる。また、上層側の「特定要素」から順に「文字列変更処理」を実行する例について説明したが、下層側の「特定要素」から順に「文字列変更処理」を実行したり、階層順に従わずに、任意の階層の「特定要素」を対象としてランダムに「文字列変更処理」を実行したりすることもできる。
また、ファイルサーバー2に記録されている測定結果データD1を参照するための情報処理装置3においてファイルパスやフォルダ情報の誤りを訂正する例について説明したが、「情報処理装置」および「情報処理用プログラム」は、測定システムS1において測定結果データD1を対象とする各種の処理を実行する用途に限定されない。具体的には、一例として、既存のパーソナルコンピュータを「情報処理装置」として、そのパーソナルコンピュータにインストールされるメールソフトの機能の1つとして、上記の情報処理用プログラムDpによるファイルパスやフォルダ情報の訂正と同様の処理を実行させることもできる。
さらに、ファイルパスを構成する「サーバー名」、「フォルダ名」および「ファイル名」や、フォルダ情報を構成する「サーバー名」および「フォルダ名」をそれぞれ「特定要素」として「文字列変換処理」を実行する構成・方法を例に挙げて説明したが、「サーバー名」および「フォルダ名」だけを「特定要素」として「文字列変換処理」を実行する構成・方法(「ファイル名」に関して「文字列変換処理」を実行しない構成・方法)、「フォルダ名」および「ファイル名」だけを「特定要素」として「文字列変換処理」を実行する構成・方法(「サーバー名」に関して「文字列変換処理」を実行しない構成・方法)、並びに「フォルダ名」だけを「特定要素」として「文字列変換処理」を実行する構成・方法(「サーバー名」および「ファイル名」に関して「文字列変換処理」を実行しない構成・方法)を採用することもできる。
S1 測定システム
1 測定装置
2 ファイルサーバー
3 情報処理装置
4 ネットワーク
11 通信部
12 操作部
13 表示部
14 処理部
15 記憶部
20 ファイルパス訂正処理
D1 測定結果データ
Dp 情報処理用プログラム
1 測定装置
2 ファイルサーバー
3 情報処理装置
4 ネットワーク
11 通信部
12 操作部
13 表示部
14 処理部
15 記憶部
20 ファイルパス訂正処理
D1 測定結果データ
Dp 情報処理用プログラム
Claims (10)
- 指定されたファイルパスのファイルにアクセスして指定された処理を実行する処理部を備えた情報処理装置であって、
前記処理部は、前記指定されたファイルパスの前記ファイルにアクセスできないときに、当該指定されたファイルパスを構成する少なくとも各階層毎のフォルダのフォルダ名をそれぞれ特定要素として、当該各特定要素毎に、当該特定要素を構成する文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を実行すると共に、当該文字列変更処理を実行する都度、変更した当該文字列の特定要素を含む新たなファイルパスのファイルにアクセスできるか否かを判別し、アクセスできるときに前記文字列変更処理を終了して当該新たなファイルパスの当該ファイルにアクセスして前記指定された処理を実行する情報処理装置。 - 前記処理部は、前記指定されたファイルパスの前記ファイルにアクセスできないときに、上層側の前記特定要素から順に対応するフォルダが実在するか否かを特定し、実在すると特定したフォルダに対応する当該特定要素を除いて前記文字列変更処理を順次実行する請求項1記載の情報処理装置。
- 指定されたフォルダ情報のフォルダにアクセスして指定された処理を実行する処理部を備えた情報処理装置であって、
前記処理部は、前記指定されたフォルダ情報の前記フォルダにアクセスできないときに、当該指定されたフォルダ情報を構成する少なくとも各階層毎のフォルダのフォルダ名をそれぞれ特定要素として、当該各特定要素毎に、当該特定要素を構成する文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を実行すると共に、当該文字列変更処理を実行する都度、変更した当該文字列の特定要素を含む新たなフォルダ情報のフォルダにアクセスできるか否かを判別し、アクセスできるときに前記文字列変更処理を終了して当該新たなフォルダ情報の当該フォルダにアクセスして前記指定された処理を実行する情報処理装置。 - 前記処理部は、前記指定されたフォルダ情報の前記フォルダにアクセスできないときに、上層側の前記特定要素から順に対応するフォルダが実在するか否かを特定し、実在すると特定したフォルダに対応する当該特定要素を除いて前記文字列変更処理を順次実行する請求項3記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、前記文字列変更処理において、前記特定要素を構成する前記文字列に改行コードが含まれているときに、当該改行コードの削除を前記予め規定された変更手順として当該文字列を変更する請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、前記文字列変更処理において、前記特定要素を構成する前記文字列にスペースが含まれているときに、当該スペースの削除を前記予め規定された変更手順として当該文字列を変更する請求項1から5のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、前記文字列変更処理において、前記特定要素を構成する前記文字列にカナ文字が含まれ、かつ当該カナ文字が1バイト文字のときに、当該カナ文字の2バイト文字への変更を前記予め規定された変更手順として当該文字列を変更する請求項1から6のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、前記文字列変更処理において、前記特定要素を構成する前記文字列に、対応する1バイト文字が存在する2バイト文字が含まれているときに、当該2バイト文字の対応する1バイト文字への変更を前記予め規定された変更手順として当該文字列を変更する請求項1から7のいずれかに記載の情報処理装置。
- 指定されたファイルパスのファイルにアクセスして指定された処理を実行する処理部を備えた情報処理装置において当該処理部に当該ファイルへのアクセスおよび当該指定された処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムであって、
前記指定されたファイルパスの前記ファイルにアクセスできないときに、当該指定されたファイルパスを構成する少なくとも各階層毎のフォルダのフォルダ名をそれぞれ特定要素として、当該各特定要素毎に、当該特定要素を構成する文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を実行すると共に、当該文字列変更処理を実行する都度、変更した当該文字列の特定要素を含む新たなファイルパスのファイルにアクセスできるか否かを判別し、アクセスできるときに前記文字列変更処理を終了して当該新たなファイルパスの当該ファイルにアクセスして前記指定された処理を実行する手順が記録されている情報処理用プログラム。 - 指定されたフォルダ情報のフォルダにアクセスして指定された処理を実行する処理部を備えた情報処理装置において当該処理部に当該フォルダへのアクセスおよび当該指定された処理を実行させる手順が記録された情報処理用プログラムであって、
前記指定されたフォルダ情報の前記フォルダにアクセスできないときに、当該指定されたフォルダ情報を構成する少なくとも各階層毎のフォルダのフォルダ名をそれぞれ特定要素として、当該各特定要素毎に、当該特定要素を構成する文字列を予め規定された変更手順に従って変更する文字列変更処理を実行すると共に、当該文字列変更処理を実行する都度、変更した当該文字列の特定要素を含む新たなフォルダ情報のフォルダにアクセスできるか否かを判別し、アクセスできるときに前記文字列変更処理を終了して当該新たなフォルダ情報の当該フォルダにアクセスして前記指定された処理を実行する手順が記録されている情報処理用プログラム。
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---|---|---|---|
JP2015097008A JP2016212707A (ja) | 2015-05-12 | 2015-05-12 | 情報処理装置および情報処理用プログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019211856A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | シャープ株式会社 | 情報処理装置 |
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