JP2016211836A - 火格子構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】有害物質の低減や高効率熱回収を目的とする高温燃焼に対応することができる火格子構造体を提供する。【解決手段】本発明の火格子構造体は、ストーカ式燃焼装置に使用される。この火格子構造体は、上壁部と、前記上壁部の前端部から延在する前壁部と、を有する第1火格子と、前記第1火格子と幅方向に隣接する第2火格子を有する。前記第1火格子は、第2火格子に隣接する側面に凸面部を有する。前記第1火格子の前記凸面部が前記第2火格子の側面に当接して、前記第1火格子の側面と前記第2火格子の側面との間に第1スリットが形成される。前記第1火格子の前記凸面部が前記第2火格子の側面に当接した状態で、前記第1火格子と前記第2火格子とが相互に連結される。【選択図】図4
Description
本発明は、火格子構造体に関する。
従来、廃棄物の焼却処理に伴って発生した有害物質の無害化処理を行う廃棄物処理施設の焼却炉として、ストーカ式焼却炉が知られている。ストーカ式焼却炉は、焼却炉の幅方向横列に沿って並列に配置される固定火格子列と可動火格子列を有する。固定火格子列と可動火格子列は、焼却炉の長手方向(焼却処理対象物の移送方向)に沿って交互に階段状に配置される。
近年、廃棄物処理施設の多くは、ボイラとタービン発電機を付設することにより、焼却処理としての機能に加え、熱回収施設として発電を行う発電所の機能を有するようになってきている。発電所は長期に安定した電力供給を確保する必要があるので、焼却炉を停止することなく、安定して長期にわたり連続運転できることが求められている。さらに、経済性の観点から、運営管理費用等(消耗部品の交換費用、整備費用等)を最小限にすることも求められる。
図6は、従来のストーカ式焼却炉の炉床の部分側断面図である。ストーカ式焼却炉の炉床1Aは、複数の固定火格子からなる固定火格子列5Aと、複数の可動火格子からなる可動火格子列5Bとを有する。固定火格子列5Aと可動火格子列5Bは、廃棄物の移送方向(図中左右方向)に交互に配列される。固定火格子列5A及び可動火格子列5Bは、それぞれ火格子14を有する。
可動火格子列5Bは、可動フレーム7に支持され、固定火格子列5Aは、固定フレーム8に支持される。また、炉床1Aは、可動フレーム7を前後動させる油圧駆動シリンダ9と、油圧駆動シリンダ9からのシリンダ力を伝達するための駆動軸10a、駆動アーム10b、及び車輪11とを有する。
ストーカ式焼却炉では、可動火格子列5Bと固定火格子列5Aの相対的な前後動作により、廃棄物の移送、反転、攪拌を効果的に行うことができる。廃棄物を燃焼させるために、固定火格子列5A及び可動火格子列5Bの下方には、燃焼空気を供給するためのウインドボックス13が配置される。ウインドボックス13には、風道接続口12が接続される。ウインドボックス13は、ウインドボックス13の下部に設けられる二重フラップダンパ等(図示せず)により外気と遮断されている。
図7は、図6に示した従来の固定火格子列5A及び可動火格子列5Bの概略拡大側面図である。図示のように、固定火格子列5A及び可動火格子列5Bは、それぞれ火格子14を支持するための火格子受梁5a,5bを有する。火格子受梁5a,5bの先端に設けられた突部5a2,5b2に、スクレーパ15の後部に設けられた凹部15aが嵌合される。また、火格子14の後部に設けられた凹部14aが、火格子受梁5a,5bの上部に設けられた突部5a1,5b1に嵌合されて、火格子14がスクレーパ15の上に配置される。なお、固定火格子列5A及び可動火格子列5Bにスクレーパ15を設けなくてもよい。その場合、可動火格子列5Bは、焼却処理対象廃棄物を移送するため、固定火格子列5Aに直接接触しながら前後に摺動する。
図7に示した固定火格子列5A及び可動火格子列5Bでは、火格子14の凹部14aを突部5a1,5b1に嵌め込むことにより、火格子14が火格子受梁5a,5bに取り付
けられる。このため、特殊な作業を必要とせずに火格子14を容易に設置することができる。また、火格子14は、焼却炉の内部において、火格子14の上方から容易に交換することができる。
けられる。このため、特殊な作業を必要とせずに火格子14を容易に設置することができる。また、火格子14は、焼却炉の内部において、火格子14の上方から容易に交換することができる。
しかしながら、図7に示した固定火格子列5A及び可動火格子列5Bでは、廃棄物を移送する過程で、廃棄物中の硬い異物16がスクレーパ15の上面と火格子14の下面との隙間に楔状に噛み込む恐れがある。この異物16が上記隙間に堆積することにより、図7中破線で示される火格子14−1のように、火格子14が火格子受梁5a,5bから浮き上がることがあった。この場合、火格子14が突部5a1,5b1から外れて破損したり、不完全燃焼状態の廃棄物の塊が浮き上がった火格子14の下方を通り抜けて落下したりすることがあった。さらに、火格子14の下方から供給される燃焼空気が、火格子14の浮き上がりにより拡張された上記隙間に集中して炉内へ噴出すると、廃棄物の燃焼の不均一を引き起こす。廃棄物が不均一に燃焼すると、火格子14の部分的な高温酸化焼損を引き起こす恐れがあり、火格子14の耐久性を著しく低下させる。
図8Aは、ストーカ式焼却炉のストーカを構成する従来の火格子の概略横断面図であり、図8Bは、図8Aに示した部分B1の拡大横断面図である。また、図8Cは、火格子間に異物が挟まった状態の火格子の概略横断面図である。
図8Aに示すように、サイド火格子4aと中央仕切り4との間に複数の火格子14が配置され、これらの複数の火格子14により炉床1Aが構成される。図8Bに示すように、隣接する火格子14の間に燃焼空気供給用のスリット17が形成される。
火格子14は、火格子受梁5a,5b(図7参照)には固定されていないので、廃棄物中の固い異物16がスリット17に入り込むと、図8B及び図8Cに示すように、火格子14−1が浮き上がる。この場合、スリット17の幅が異物16により押し広げられ、炉床1Aへの燃焼空気の供給量が不均一になり、不安定な燃焼を引き起こすことがあった。
火格子14を火格子受梁5a,5bの上面に固定すれば火格子14が浮き上がることを防止できる。しかしながら、この場合、火格子14が鉛直上方へ変位するための所定の遊びがなくなるので、固定火格子列5A及び可動火格子列5Bの摺動面が著しく摩耗してしまう。また、火格子14が固定された場合、可動火格子列5Bが摺動する際に、硬い異物16がスクレーパ15の上面と火格子14の下面との隙間に楔状に噛み込むと、上方への曲げ応力により火格子14が折損することがある。
火格子14は高温・腐食環境で使用され、形状が複雑であるので、通常、耐熱鋳鉄や耐熱鋳鋼が材料として用いられている。鋳造品は炭素鋼等の非鋳造品と比較して、曲げ強さ及び耐衝撃性が低いので、上記曲げ応力の発生を回避することができる構造を採用する必要がある。
一方、廃棄物焼却炉内で使用される火格子14は1200℃程度の高温火炎、腐食性ガス、及び溶融塩等に曝される。火格子14の高温腐食が進行すると、定期的に火格子14を交換又は整備する必要があり、そのために焼却炉を停止しなくてはならない。したがって、火格子14の耐久性を改善して、交換又は整備の回数を低減し、且つ短期間でこれらの作業を行う必要がある。
このような環境下においては、火格子14が、一般的に使用されている例えば高クロム低ニッケル耐熱鋳鋼(JIS SCH2相当材)から製造される場合、火格子14を冷却しなければ、高温腐食により短期間で減肉してしまう。
図6に示したように、ストーカ式燃焼装置では、一般的に、燃焼空気が、火格子14で構成された炉床1Aの下部の風道接続口12から供給される。この燃焼空気が炉床1Aを通過することにより火格子14が冷却されていた。火格子14で構成される炉床1Aは、燃焼空気が噴き出る隙間を小さくすることで、必要とされる燃焼空気量を供給するときに高圧力損失(0.5kPa〜2.0kPa、好ましくは1kPa〜1.5kPa)を得ている。この結果、ウインドボックス13の内部では均等な圧力が維持されている。
燃焼空気は、各火格子14の下面と接触して各火格子14を冷却しながら、火格子14の下面とスクレーパ15の上面との隙間、火格子14の上面とスクレーパ15の下面との隙間(摺動接触面)、及びスリット17を通じて炉内へ供給される。
図7を参照して、火格子14への燃焼空気の供給過程を説明する。ウインドボックス13(図6参照)に供給された燃焼空気は、火格子14のフィン14b及び火格子14の裏面に接触しつつ、火格子14の前方へ移動する。続いて、燃焼空気は、火格子14の前壁下部14cと、スクレーパ15の前壁下部15aと、図8Bに示したスリット17を通じて、炉内へ供給される。
燃焼空気による火格子14の冷却技術として、一般的に、燃焼空気吐出用ノズルやスリットの位置を調節することで、燃焼空気を火格子14の高温部に有効に接触させ、この高温部を冷却することが検討されている。しかしながら、乾留物、廃棄物、低融点金属等によるスリットやノズルの予期せぬ閉塞により、火格子14の高温部を安定して冷却することができないことがあった。
また、可動火格子列5Bの動作方向が前進から後退に切り替わるとき、火格子14の前壁部と廃棄物層の間に空間が形成され、火格子14の前壁部の前面側が廃棄物で覆われなくなる。このため、火格子14の前壁部の前面側が、高温腐食環境に曝されることがあった。この結果、火格子14の前壁部が減肉して、火格子14のスリット17が拡張されることがあった。また、前壁下部14cの摺動面が摩耗して火格子14の傾きやガタツキが発生することで、廃棄物中の異物が炉床1Aの下部に入り込み易くなることがあった。さらに、火格子14の上記傾きや上記ガタツキによって炉床1Aの開口面積が増加し、炉床1Aの圧力損失が低下して、燃焼空気の供給が不均一になることがあった。
図9は、他の従来の火格子の側断面図である。図9に示す火格子19では、燃焼空気が火格子19の上壁部19a及び前壁部19bの裏面に接触し易くするよう、スクレーパ19c、上壁部19a、及び前壁部19bで燃焼空気の流路を形成している。また、燃焼空気の主流を形成するために、火格子19の前壁部19bの下部19eの開口高さ寸法を大きく設定していた。しかしながら、この形状では、移送される廃棄物又は灰20が、この開口部から火格子14の裏側へ侵入すると、容易に排出されない。この結果、廃棄物又は灰20が開口部を閉塞させて燃焼空気の供給を妨げ、燃焼が不安定になることがあった。
最近の焼却炉では、有害物質の削減及び排ガス量の低減等、環境負荷の低減を目的として、燃焼空気を極力少なくした低空気比高温燃焼が行われている。また、廃棄物を燃料とした発電の推進を目的として、廃プラスチック等の高カロリー廃棄物をサーマルリサイクルすることも行われている。このような運転環境の変化及び廃棄物の多様化により、火格子14の使用環境はより過酷になってきている。
したがって、火格子14の冷却は、単に一次燃焼空気を従来どおり供給するだけでは不十分である。火格子を水冷すること(特許文献1参照)、及び火格子の高温部に少量の空気を吹き付けること(特許文献2参照)も提案されている。しかしながら、いずれも、廃プラスチック混焼率の高い高カロリーの廃棄物を燃焼するためのものであり、イニシャル
コスト及びランニングコストの増加を引き起こす。
コスト及びランニングコストの増加を引き起こす。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、有害物質の低減や高効率熱回収を目的とする高温燃焼に対応することができる火格子構造体を提供することを課題とする。
また、本発明は、従来に比べて低コストで燃焼空気による冷却効果を向上させることができる火格子構造体を提供することを他の一つの課題とする。
また、本発明は、廃棄物又は灰の中の硬い異物の影響を受けず、機械的安定性に優れた火格子構造体を提供することを他の一つの課題とする。
また、本発明は、燃焼空気を均一に供給でき、長期安定運転が可能な火格子構造体を提供することを他の一つの課題とする。
本発明は、上記の課題のうち少なくとも一つを解決するためになされたものである。
本発明の一形態によれば、火格子構造体が提供される。この火格子構造体は、ストーカ式燃焼装置に使用される火格子構造体であって、上壁部と、前記上壁部の前端部から延在する前壁部と、を有する第1火格子と、前記第1火格子と幅方向に隣接する第2火格子を有し、前記第1火格子は、第2火格子に隣接する側面に凸面部を有し、前記第1火格子の前記凸面部が前記第2火格子の側面に当接して、前記第1火格子の側面と前記第2火格子の側面との間に第1スリットが形成され、前記第1火格子の前記凸面部が前記第2火格子の側面に当接した状態で、前記第1火格子と前記第2火格子とが相互に連結される。
本発明の他の一形態によれば、上記火格子構造体において、前記第1火格子の前記上壁部は、長手方向中央部よりも前方に第2スリットを有する。
本発明の他の一形態によれば、上記火格子構造体において、前記第1火格子と隣接する第3火格子を有し、前記第3火格子は、上壁部を有し、前記第1火格子は、前記第1火格子の前記前壁部が前記第3火格子の前記上壁部の上方に位置するように配置され、前記第1火格子の前記前壁部の先端部と、前記第3火格子の前記上壁部との間に第3スリットが形成される。
本発明の他の一形態によれば、上記火格子構造体において、前記第1火格子は、前記第1火格子の前記前壁部の後方に支持摺動ブロックを有し、前記支持摺動ブロックと、前記前壁部との間に、空気流路が形成される。
本発明の他の一形態によれば、上記火格子構造体において、前記支持摺動ブロックは、前記前壁部側に傾斜面を有する。
本発明の他の一形態によれば、上記火格子構造体において、前記第1火格子の前記前壁部の前面部は、前記第1火格子の前記上壁部の上面に対して鈍角を有して傾斜するように
構成される。
構成される。
本発明の他の一形態によれば、上記火格子構造体において、前記第1火格子の前記前壁部の背面は、前記前壁部の先端部が先端に向かって薄く形成されるようにテーパ状に形成される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る火格子構造体が使用されるストーカ式焼却炉の炉床部分を示す全体図である。図示のように、ストーカ式焼却炉1は、全体として階段状の構造を有する炉床1Aを備える。炉床1Aは、多段のストーカ2が配列されて構成される。ストーカ2は、焼却処理対象物の移送方向に沿って、乾燥領域2a、第1燃焼領域2b、第2燃焼領域2c、及び後燃焼領域2dを有する。
炉床1Aは、幅方向の両側部にサイド火格子4aを有し(図中片側のみ示される)、幅方向中央部に仕切り4を有する。図1に示す例では、ストーカ式焼却炉1に1つの仕切り4を設けて、ストーカ2を左右二列に分割している。しかしながら、これに限らずストーカ式焼却炉1に複数の仕切り4を幅方向に設けて、ストーカ2を左右三列、又は左右四列等に分割してもよい。
また、ストーカ式焼却炉1は、炉床1Aのストーカ2の乾燥領域2a、第1燃焼領域2b、第2燃焼領域2c、及び後燃焼領域2dにそれぞれ燃焼空気を送るための風道12を備える。風道12は、乾燥領域2a、第1燃焼領域2b、第2燃焼領域2c、及び後燃焼領域2dに、燃焼空気を分割して供給するためのウインドボックス3a,3b,3c,3d,3fに接続される。
ストーカ2は、炉床1Aの幅方向に配列された複数の固定火格子と、同様に幅方向に配列された複数の可動火格子とを有する。固定火格子の列と可動火格子の列は、炉床1Aの焼却処理対象物の移送方向に沿って階段状に交互に配置される。
次に、本実施形態に係る火格子構造体を構成する火格子について詳細に説明する。図2A及び図2Bは、火格子の上面斜視図である。また、図2Cは、火格子の下面斜視図である。図2Dは、隣接する2つの火格子の上面図である。図2Eは、火格子の側面図である。火格子は、砂型鋳造、フルモールド鋳造、ロストワックス鋳造等の鋳造法により、耐熱鋳鋼又は耐熱鋳鉄から製造される。
図2A及び図2Bに示すように、火格子6は、上壁部6bと、上壁部6bの前端に設けられる前壁部6aと、を有する。上壁部6bは、その後端側(前壁部6aとは逆側)の裏面に凹部6lを有する。さらに、火格子6は、上壁部6bの裏面側に設けられるフィン6iを有する。図2Cに示すように、3つのフィン6iが、前壁部6aと凹部6lとの間に延在する。なお、フィン6iの数は3つに限定されない。
上壁部6bと複数のフィン6iにより画定される隙間(内部空間)は、燃焼空気が通過する通路を形成する。即ち、火格子6は略中空ブロック状に形成される。また、両外側に配置される2つのフィン6iは、それぞれ2つの凸部6e1を有する。それぞれの凸部6e1は、貫通孔6eを有する。貫通孔6eは、鋳造又はドリル加工により形成され得る。
火格子6は、その側面に凸面部6g,6hを有する。凸面部6gは、上壁部6b及び前壁部6aの両側面に形成される。また、凸面部6hは、上壁部6bの後端側の両側面に形成される。また、火格子6は、凸面部6g,6hにより相対的に凹状に形成される凹面部6jを有する。凹面部6jは、凸面部6gと凸面部6hとの間に形成される。なお、火格子6は、凸面部6g,6hのいずれか一方のみを有してもよい。また、火格子6は、凸面部6g,6hをいずれか一方の側面のみに有してもよい。
図2Dに示すように、火格子6の凸面部6g,6hが幅方向に隣接する他の火格子6の側面に当接することにより、火格子6の側面と他の火格子6の側面との間に第1スリット6mが形成される。即ち、第1スリット6mは、火格子6の凹面部6jと、他の火格子6の凹面部6jとの間に形成される。
凸面部6g,6h及び凹面部6jは、鋳放しの火格子6をフライス等で加工することで形成される。このとき、第1スリット6mの幅が、所定の幅寸法(0.5mm以上2.0mm以下、好ましくは1.0以上1.5mm以下)を有するように、火格子6が機械加工される。なお、精度の高い鋳造法で火格子6が製造される場合は、凸面部6g,6h及び凹面部6jを鋳造で形成することができ、機械加工が不要である。
図2Cに示す、両外側に配置されるフィン6i同士の外側幅は、上記第1スリット6m(図2D参照)に噛み込んだ小粒径の異物を火格子6の下部に排出しやすいように、上壁部6bの幅より狭くなるように設計される。
また、図2A、図2B、及び図2Dに示すように、上壁部6bは、長手方向中央部よりも前方(前壁部6a側)に、第2スリット6dを有する。第2スリット6dは、火格子6を鋳造するときに形成され、火格子6は鋳放しで使用される。このため、第2スリット6dは、製造上のコストも勘案すると、幅4mm程度以上とする必要がある。本実施形態では、2つの第2スリット6dが上壁部6bに設けられているが、第2スリット6dの数は2つに限定されない。第1スリット6mの開口面積と、第2スリット6dの開口面積と、後述する第3スリット6nの開口面積と、必要燃焼空気量とに応じて、第2スリット6dの数を適宜調整することができる。また、第2スリット6dの数に応じて、フィン6iの数を変更することができる。
火格子6で構成される炉床1Aは、必要とされる燃焼空気量を供給するときに高圧力損失(0.5kPa以上2.0kPa以下、好ましくは1kPa以上1.5kPa以下)を得ることが必要である。第1スリット6m、第2スリット6d、及び後述する第3スリット6nの開口面積は、炉床1Aがこの高圧力損失を得ることができるように調節される。
図2C及び図2Eに示すように、火格子6は、前壁部6aの後方(裏面側)に支持摺動ブロック6cを有する。支持摺動ブロック6cは、火格子6と共に鋳造で成形される。図2Eに示すように、支持摺動ブロック6cの側断面は略矩形状に形成される。支持摺動ブロック6cは、フィン6iの下面側に設けられる。これにより支持摺動ブロック6cと前壁部6aとの間に、空気流路6kが形成される。
図2Cに示すように、支持摺動ブロック6cは、幅方向に向かって傾斜するように形成される傾斜面6c1を前壁部6a側の面(前面)に有する。本実施形態では、支持摺動ブロック6cは、支持摺動ブロック6cの前面の幅方向略中央部を頂点とし、この頂点から幅方向両側部に向かって約10度以上約15度以下の角度で傾斜するように構成され、これにより傾斜面6c1が形成される。
図2Eに示すように、火格子6の前壁部6aの前面部6a1は、上壁部6bの上面に対して鈍角を有して傾斜するように構成される。具体的には、前壁部6aは上壁部6bに対して100°以上120°以下の角度を有するように傾斜する。これにより、火格子6が廃棄物を移動させるときに、火格子6に対して廃棄物による下方向への押付力が発生する。この結果、火格子6の浮き上がりを抑制して火格子6を安定させることができる。
また、図2Eに示すように、前壁部6aの先端部6fが先端に向かって薄く形成されるように、前壁部6aの先端部6fの背面がテーパ状に形成される。先端部6fのテーパ状に形成される背面の角度は、上壁部6bの上面に対して約45°以上約50°以下である。
図3は、図1に示したストーカ式焼却炉の炉床1Aにおける固定火格子及び可動火格子を示す概略拡大側断面図である。また、図4は、固定火格子列と可動火格子列の上面斜視図である。図3及び図4に示すように、複数の固定火格子からなる固定火格子列5Aと複数の可動火格子からなる可動火格子列5Bは、それぞれ図2Aないし図2Eに示した火格子6を有する。本実施形態に係る火格子構造体は、図3及び図4に示す複数の火格子6から構成される。なお、本実施形態に係る炉床1Aは、図6に示した炉床1Aにおいて火格子14及びスクレーパ15を、火格子6に置き換えたものである。
図3に示すように、固定火格子列5A及び可動火格子列5Bでは、火格子6の凹部6lが、火格子受梁5a,5bの上面に設けられた凸部5a1,5b1にはめ込まれる。これにより、火格子6が火格子受梁5a,5bに取り付けられる。
図3に示すように、火格子6(第1火格子の一例に相当する)は、他の火格子6(第3火格子の一例に相当する)と長手方向に隣接するように配置される。また、前壁部6aが長手方向に隣接する他の火格子6の上壁部6bの上方に位置するように、火格子6が配置される。火格子6の支持摺動ブロック6cが他の火格子の上壁部6bの上面に接触することで、火格子6が支持される。これにより、火格子6の前壁部6aの先端部6fと、他の火格子6の上壁部6bとの間に第3スリット6nが形成される。第3スリット6nの幅は、0mm超0.5mm以下であり、好ましくは0mm超0.3mm以下である。本実施形態では、第3スリット6nの幅が上記範囲であることで、第3スリット6nからの異物の侵入、及び硬い異物が楔状に噛み込むことを抑制することができる。
図2Eに関連して説明したように、前壁部6aの先端部6fが先端に向かって薄く形成されるように、前壁部6aの先端部6fの背面がテーパ状に形成される。また、先端部6fのテーパ状に形成される背面の角度は、上壁部6bの上面に対して約45°以上約50°以下である。これにより、第3スリット6nから火格子6の内部に異物が侵入した場合でも異物を滞留させず排出することができる。角度がこの範囲よりも小さい場合は、侵入した異物が滞留しやすくなり、角度がこの範囲より大きいと、前壁部6aの先端部6fの強度が弱くなりすぎる。
また、図2Cに関連して説明したように、火格子6の支持摺動ブロック6cは、前壁部6a側の面に傾斜面6c1(図2C参照)を有する。これにより、火格子6の第3スリット6nから火格子6の内部に異物が侵入しても、火格子6の前進動作によって、異物が傾斜面6c1に沿って左右に分離される。左右に分離された異物は、火格子6の側部に設けた開口より炉床1Aの下部へ排出される。
図4に示すように、固定火格子列5A及び可動火格子列5Bの火格子6(第1の火格子の一例に相当する)は、他の火格子6(第2の火格子の一例に相当する)と幅方向に隣接して配置される。本実施形態では、火格子6の凸面部6g,6hが隣接する他の火格子6の凸面部6g,6hに当接することで、火格子6の側面と他の火格子6の側面との間に第1スリット6mが形成される。なお、本実施形態では、2つの火格子6の凸面部6g,6h同士が当接することで第1スリット6mが形成されているがこれに限られない。例えば、2つの火格子6のうち、少なくとも一方の火格子6がその側面に凸面部6g,6hを有していれば、2つの火格子6の側面同士を当接させることによって、第1スリット6mが形成される。また、火格子6は、凸面部6g,6hのうち少なくとも一つを有していればよい。
また、本実施形態では、火格子6の凸面部6g,6hが隣接する他の火格子6の側面に当接した状態で、火格子6と他の火格子6とが相互に連結(固定)される。図5は、火格子6の連結部分の拡大図である。図5に示すように、火格子6の凸面部6gが、他の火格子6の凸面部6gに対して当接すると、火格子6のフィン6iに設けられた貫通孔6eは、他の火格子のフィン6iに設けられた貫通孔6eと隣接する。これらの貫通孔6eにはボルト18が挿入され、ボルト18の端部に座金18bを介してナット18aが螺合される。これにより、火格子6と他の火格子6とが相互に連結される。
本実施形態では、火格子6の凸面部6g,6hが他の火格子6の側面に当接した状態で、火格子6と他の火格子6とが相互に連結されるので、第1スリット6mの寸法を保持することができる。このため、不燃物等の固い異物が第1スリット6mに入り込んでも、第1スリット6mの寸法が維持される。この結果、焼却炉運転中において、炉床1Aの圧力損失の変動を抑制することができる。したがって、燃焼空気を炉床1Aに均一に供給して、安定的な燃焼を確保することができる。また、火格子6の側面部を全長に渡り均一に冷却することができる。
また、本実施形態では、火格子6と他の火格子6とが相互に連結されるので、火格子6の第3スリット6nに硬い異物が楔状に入り込んでも、異物による火格子6を浮き上がらせる力を、複数の火格子6の重量で受けることができる。このため、火格子6の浮き上がりを防止することができる。なお、火格子の浮き上がり防止方法として、火格子を火格子受梁に固定する方法が、特開2013−72628号公報等により提案されている。本実施形態は、新たな浮き上がり防止方法を提案している。
上述したように、火格子6は鋳造により製造される。フィン6iの凸部6e1に鋳型抜き勾配があると、ボルト18及びナット18aが凸部6e1の側面に片当りしてしまう。
この片当たりを防止するために、図5に示すように、凸部6e1の側面を平面状に機械加工して、鋳型抜き勾配を削除しておくことができる。また、機械加工を行わず、座金18bとしてテーパ座金を使用してもよい。ボルト18とナット18aの締め付け寸法は、第1スリット6mに硬い異物が噛み込んでも、第1スリット6mの寸法が変化しないように設計される。なお、火格子6同士の連結はボルト18及びナット18aに限定されず、例えばピンと割りピンを用いてもよい。
この片当たりを防止するために、図5に示すように、凸部6e1の側面を平面状に機械加工して、鋳型抜き勾配を削除しておくことができる。また、機械加工を行わず、座金18bとしてテーパ座金を使用してもよい。ボルト18とナット18aの締め付け寸法は、第1スリット6mに硬い異物が噛み込んでも、第1スリット6mの寸法が変化しないように設計される。なお、火格子6同士の連結はボルト18及びナット18aに限定されず、例えばピンと割りピンを用いてもよい。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態の火格子構造体における燃焼空気の流れについて説明する。燃焼空気は、図3中矢印A1で示されるように、固定火格子列5A及び可動火格子列5Bの下方から供給され、図3中矢印A2で示されるように、火格子6の上壁部6bの内面に沿って火格子6の前方へ流れる。続いて、燃焼空気の一部は、図3中矢印A4で示されるように、第2スリット6dから炉内へ噴出する。第2スリット6dは固定火格子列5Aと可動火格子列5Bの相互位置にかかわらず、常に炉内へ露出するように上壁部6bに位置している。また、第2スリット6dは、火格子6の上面に沿って移送される廃棄物によりクリーニングされるので、閉塞することがない。したがって、燃焼空気が炉床に均一に供給されると共に、燃焼空気が上壁部6bと接触して効果的に火格子6を冷却することができる。
また、図4に示すように、燃焼空気の一部は、図4中矢印A5で示されるように、火格子6の側面と他の火格子6の側面との間に形成された第1スリット6mから炉内へ噴出する。また、図3に示すように、燃焼空気の一部は、火格子6の上壁部6bの内面に沿って、支持摺動ブロック6cと前壁部6aとの間の空気流路6kを通じて、第3スリット6nから炉内へ噴出する。このとき、燃焼空気は、支持摺動ブロック6cに衝突して上方へ向かい、図3中矢印A3で示されるように、上壁部6b及び前壁部6aの内面に沿って第3スリット6nへ移動する。即ち、支持摺動ブロック6cの存在により、燃焼空気の上壁部6b及び前壁部6aの内面に沿った流路が形成される。これにより、燃焼空気が上壁部6b及び前壁部6aに接触するので、上壁部6b及び前壁部6aを効果的に冷却することができる。
また、第3スリット6nの幅を極力小さくしているので、燃焼空気の主流が第1スリット6m及び第2スリット6dから噴出する。したがって、火格子6の上壁部6bの上部の廃棄物が主に燃焼され、前壁部6aの前方の廃棄物の燃焼を相対的に抑制することができるので、前壁部6aの部分的な高温化を抑制することができる。
また、本実施形態では、支持摺動ブロック6cが火格子6の内部に設けられるので、支持摺動ブロック6cが炉内へ露出していない。また、支持摺動ブロック6cは、燃焼空気により空冷されている。したがって、高温腐食による支持摺動ブロック6cの摩耗減肉が抑制され、火格子6を支持するための構造を長期に維持することができる。
図4に示すように、本実施形態の火格子構造体によれば、燃焼空気が、第1スリット6mと、第2スリット6dと、第3スリット6nとから噴出する。このため、燃焼空気の流れが偏らず、火格子6全体に燃焼空気を接触させることができる。したがって、火格子6は効率よく冷却され、耐久性が改善される。また、炉床1A全面に燃焼空気を均一に供給することができ、廃棄物を均一に且つ安定して燃焼させることができる。
以上で説明した火格子構造体によれば、燃焼空気の供給口として、火格子6の側壁部(第1スリット6m)、上壁部6bの前側(第2スリット6d)、及び前壁部6aの下部(第3スリット6n)の3箇所を有する。これにより、燃焼空気の流れが偏らず、火格子6の裏面全体を有効に冷却し、火格子6の耐久性が改善される。
また、上記火格子構造体によれば、廃棄物中の硬い異物による火格子6の浮き上がりの機会を著しく低減し、長期に安定した連続運転が可能となる。
また、上記火格子構造体によれば、火格子6の浮き上がり、及び隣接する火格子6間の第1スリット6mの寸法の変動を抑制することができる。これにより、火格子6の設置形態が安定するので、一次空気の部分噴出しによる不均一燃焼と火格子6の部分的な高温腐食焼損が抑制され、火格子6の延命化を図ることができる。
また、上記火格子構造体によれば、火格子6の整備機会が削減されるので、作業負荷の低減を図ることができる。
また、上記火格子構造体によれば、発電所の機能を有する焼却処理施設に要求される、長期連続運転と点検整備期間の短縮が可能となる。また、焼却処理施設の年間稼働率が向上し、安定した電力供給を行うことができる。さらに、施設の運営管理費用の削減が可能なストーカ式焼却炉を提供できる。
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
1…ストーカ式焼却炉
6…火格子
6a…前壁部
6a1…前面部
6b…上壁部
6c…支持摺動ブロック
6c1…傾斜面
6d…第2スリット
6g,6h…凸面部
6m…第1スリット
6n…第3スリット
6…火格子
6a…前壁部
6a1…前面部
6b…上壁部
6c…支持摺動ブロック
6c1…傾斜面
6d…第2スリット
6g,6h…凸面部
6m…第1スリット
6n…第3スリット
Claims (7)
- ストーカ式燃焼装置に使用される火格子構造体であって、
上壁部と、前記上壁部の前端部から延在する前壁部と、を有する第1火格子と、
前記第1火格子と幅方向に隣接する第2火格子と、を有し、
前記第1火格子は、前記第2火格子に隣接する側面に凸面部を有し、
前記第1火格子の前記凸面部が前記第2火格子の側面に当接して、前記第1火格子の側面と前記第2火格子の側面との間に第1スリットが形成され、
前記第1火格子の前記凸面部が前記第2火格子の側面に当接した状態で、前記第1火格子と前記第2火格子とが相互に連結される、火格子構造体。 - 請求項1に記載された火格子構造体において、
前記第1火格子の前記上壁部は、長手方向中央部よりも前方に第2スリットを有する、火格子構造体。 - 請求項1又は2に記載された火格子構造体において、
前記第1火格子と隣接する第3火格子を有し、
前記第3火格子は、上壁部を有し、
前記第1火格子は、前記第1火格子の前記前壁部が前記第3火格子の前記上壁部の上方に位置するように配置され、
前記第1火格子の前記前壁部の先端部と、前記第3火格子の前記上壁部との間に第3スリットが形成される、火格子構造体。 - 請求項1又は2に記載された火格子構造体において、
前記第1火格子は、前記第1火格子の前記前壁部の後方に支持摺動ブロックを有し、
前記支持摺動ブロックと、前記前壁部との間に、空気流路が形成される、火格子構造体。 - 請求項4に記載された火格子構造体において、
前記支持摺動ブロックは、前記前壁部側に傾斜面を有する、火格子構造体。 - 請求項1又は2に記載された火格子構造において、
前記第1火格子の前記前壁部の前面部は、前記第1火格子の前記上壁部の上面に対して鈍角を有して傾斜するように構成される、火格子構造体。 - 請求項1又は2に記載された火格子構造において、
前記第1火格子の前記前壁部の背面は、前記前壁部の先端部が先端に向かって薄く形成されるようにテーパ状に形成される、火格子構造体。
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