JP2016211789A - 換気装置 - Google Patents

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剛広 矢野
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哲也 川上
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Atsushi Nonaka
淳 野中
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Abstract

【課題】モータ制御の精度を向上させることができる換気装置を提供することを目的とする。【解決手段】部屋の空気が吸い込まれる吸込口を有する内部風路と、前記内部風路に設けられ前記吸込口から前記部屋の空気を吸い込み前記内部風路の空気に流れを発生させるファンと、前記ファンを駆動するモータであって、巻線を有する固定子と、磁石とトルクを外部に伝達する回転軸とを有する回転子と、を有するモータと、前記ファンの下流に設けられ前記部屋の空気を前記部屋の外部に排出する排出風路と、前記モータの運転を制御する制御装置であって、所定の状態で前記モータに電圧を供給したときに前記モータに流れる電流に応じて前記モータの回転数を補正する制御装置と、を備えたことを特徴とする換気装置が提供される。【選択図】図2

Description

本発明の態様は、一般的に、換気装置に関する。
一般的に、部屋の空気を入れ替える換気装置がある。部屋としては、例えば会議室、事務室、浴室、洗面室、およびトイレなどの種々の部屋が挙げられる。このような換気装置の例として、浴室の衣類を乾燥させ浴室の空気の少なくとも一部を入れ替える浴室衣類乾燥装置がある(特許文献1)。特許文献1に記載された浴室衣類乾燥装置は、ファンと、モータと、を備えている。ファンは、浴室の空気を吸い込み、吸い込まれた空気に流れを発生させる。モータは、ファンを駆動する。
ここで、ファンを備えた換気装置において、空気を入れ替えるときの風量を一定に保つ制御(風量一定制御)が実行されることがある。しかし、モータに関するばらつきが生ずると、モータの電力と、モータの回転数と、の間の関係が変化する。すると、部屋の外部に設置され部屋の外に空気を排出するダクトの圧損を正確に把握することができず、正確な風量一定制御を実行できないおそれがある。モータに関するばらつきを補正し、モータ制御の精度を向上させることが望まれている。
特開2013−210163号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、モータ制御の精度を向上させることができる換気装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、部屋の空気が吸い込まれる吸込口を有する内部風路と、前記内部風路に設けられ前記吸込口から前記部屋の空気を吸い込み前記内部風路の空気に流れを発生させるファンと、前記ファンを駆動するモータであって、巻線を有する固定子と、磁石とトルクを外部に伝達する回転軸とを有する回転子と、を有するモータと、前記ファンの下流に設けられ前記部屋の空気を前記部屋の外部に排出する排出風路と、前記モータの運転を制御する制御装置であって、所定の状態で前記モータに電圧を供給したときに前記モータに流れる電流に応じて前記モータの回転数を補正する制御装置と、を備えたことを特徴とする換気装置である。
この換気装置によれば、制御装置は、モータの巻線のばらつきに対する補正を行うことができる。そのため、モータに関するばらつきを補正し、モータ制御の精度を向上させることができる。
第2の発明は、部屋の空気が吸い込まれる吸込口を有する内部風路と、前記内部風路に設けられ前記吸込口から前記部屋の空気を吸い込み前記内部風路の空気に流れを発生させるファンと、前記ファンを駆動するモータであって、巻線を有する固定子と、磁石とトルクを外部に伝達する回転軸とを有する回転子と、を有するモータと、前記ファンの下流に設けられ前記部屋の空気を前記部屋の外部に排出する排出風路と、前記モータの運転を制御する制御装置であって、前記回転子に発生する誘起電圧が前記モータに供給される駆動電圧と等しくなったときの前記モータの回転数に応じて前記モータの回転数を補正する制御装置と、を備えたことを特徴とする換気装置である。
この換気装置によれば、制御装置は、モータの永久磁石の磁束による誘起電圧のばらつきに対する補正を行うことができる。そのため、モータに関するばらつきを補正し、モータ制御の精度を向上させることができる。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記制御装置は、空気を入れ替えるときの風量を一定に保つ制御を実行することを特徴とする換気装置である。
この換気装置によれば、モータに関するばらつきを補正し、風量一定制御の精度を向上させることができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、浴室に設置されることを特徴とする換気装置である。
この換気装置によれば、制御装置は、換気装置が浴室に設置される前(例えば工場出荷前)において、モータの巻線のばらつきに対する補正およびモータの永久磁石の磁束による誘起電圧のばらつきに対する補正に少なくともいずれかを行うことができる。これにより、モータに関するばらつきを補正し、空気が浴室のダクトを通るときに生ずる圧力損失を正確に把握することができる。そのため、モータ制御の精度を向上させることができる。
本発明の態様によれば、モータ制御の精度を向上させることができる換気装置が提供される。
本発明の実施の形態にかかる換気装置が設置された部屋を表す模式的断面図である。 本実施形態にかかる換気装置の要部構成を表すブロック図である。 本実施形態にかかる換気装置の具体例を例示する模式的断面図である。 本実施形態にかかる換気装置の具体例を例示する模式的断面図である。 本実施形態の制御装置およびモータを表すブロック図である。 本実施形態のモータの電流波形の一例を例示するグラフ図である。 モータのロータの位置と、モータ電流と、の間の関係の一例を例示するグラフ図である。 本実施形態の巻線のばらつき補正を説明するフローチャート図である。 本実施形態の制御装置およびモータの他の例を表すブロック図である。 モータの回転数と、モータの誘起電圧と、の間の関係の一例を例示するグラフ図である。 本実施形態の永久磁石の磁束による誘起電圧のばらつき補正を説明するフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる換気装置が設置された部屋を表す模式的断面図である。
図2は、本実施形態にかかる換気装置の要部構成を表すブロック図である。
図2に表したブロック図では、風路系統の要部構成と電気系統の要部構成とが併せて表示されている。
図1に表したように、本実施形態にかかる換気装置100は、部屋10の天井11などに設置され、部屋10の内部の空気を入れ替えることができる。部屋10としては、例えば会議室、事務室、浴室、洗面室、およびトイレなどの種々の部屋が挙げられる。本実施形態の説明では、部屋10が浴室である場合を例に挙げる。部屋10が浴室である場合には、本実施形態にかかる換気装置100は、浴室換気装置などと呼ばれる。なお、換気装置100の設置位置は、部屋10の天井11には限定されない。
図2に表したように、本実施形態にかかる換気装置100は、制御装置110と、モータ120と、ファン130と、内部風路143と、排出風路145と、を備える。内部風路143は、吸込口141を有する。部屋10の内部の空気は、吸込口141から吸い込まれる。
制御装置110は、商用電源を使用してモータ120の運転を制御する。制御装置110の詳細については、後述する。
モータ120は、ファン130を駆動する。具体的には、モータ120は、トルク(回転力)を発生し、モータ120のトルクがファン130に伝達されることでファン130を駆動する。モータ120は、固定子(ステータ)121と、回転子(ロータ)125と、を有する。例えば、固定子121は、コイル122を有する。コイル122には、導線(巻線)123が用いられている。例えば、回転子125は、永久磁石126と、トルクをモータ120の外部に伝達する回転軸127と、を有する。モータ120としては、例えばブラシレスモータが挙げられる。但し、本実施形態のモータ120は、ブラシレスモータには限定されない。
ファン130は、内部風路143に設けられている。ファン130は、吸込口141から空気を吸い込み、吸込口141から吸い込まれた内部風路143の空気に流れを発生させる。
内部風路143は、吸込口141とファン130との間を接続し、吸込口141から吸い込まれた空気をファン130へ導く。
排出風路145は、ファン130の下流に設けられ、部屋10の内部の空気を部屋10の外部に排出する。
図1に表した矢印A1のように、本実施形態にかかる換気装置100は、例えば部屋10の図示しないドアのガラリなどと呼ばれる隙間から空気を吸い込み、吸込口141から内部風路143へ空気を吸い込む。そして、図1に表した矢印A2のように、本実施形態にかかる換気装置100は、吸込口141から吸い込まれた内部風路143の空気を部屋10の外部へ排出する。
このように、本実施形態にかかる換気装置100は、換気装置100が設置された部屋10の内部の空気だけではなく、部屋10に隣接する部屋(例えば脱衣部屋や洗面台が設置された部屋など)の空気を矢印A1のように吸い込み、矢印A2のように部屋10の外部へ排出することができる。部屋10の外部に排出された空気は、部屋10の外部に設置されたダクト13を通り、例えば屋外へ排出される。
図3は、本実施形態にかかる換気装置の具体例を例示する模式的断面図である。
図4は、本実施形態にかかる換気装置の具体例を例示する模式的断面図である。
図3は、図4に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。
本具体例の換気装置100は、筐体101と、制御装置110と、モータ120と、ファン130と、内部風路143と、排出風路145と、を備える。制御装置110と、モータ120と、ファン130と、内部風路143と、排出風路145と、は、筐体101の内部に設けられている。図3に表した矢印A11のように、吸込口141から吸い込まれた空気は、内部風路143を通り、ファン130により排出風路145へ導かれる。図4に表した矢印A12のように、排出風路145に導かれた空気は、排出風路145を通り、部屋10の外部へ排出される。
図1および図2に戻って説明を続けると、前述したように、排出風路145を通って部屋10の外部へ排出された空気は、部屋10の外部に設置されたダクト13を通り、例えば屋外へ排出される。空気がダクト13を通るときには、圧力損失が生ずる。圧力損失は、ダクト13の形状などにより変化する。そのため、空気がダクト13を通るときに生ずる圧力損失は、換気装置100が設置される部屋10ごとに異なると考えられる。そのため、圧力損失は、換気装置100が部屋10に設置された後に測定されることが好ましい。そして、例えば、制御装置110は、測定された圧力損失に応じたテーブルを参照してモータ120の電力などを制御し、空気を入れ替えるときの風量を一定に保つ制御(風量一定制御)を実行する。
しかし、モータ120に関するばらつきが生ずると、モータ120の電力と、モータ120の回転数と、の間の関係が変化する。
ここで、本願明細書において「回転数」とは、モータの回転子が単位時間あたりに回転する回数をいい、回転速度と等価である。
モータ120の電力とモータ120の回転数との間の関係が変化すると、空気がダクト13を通るときに生ずる圧力損失を正確に把握することができない場合がある。圧力損失を正確に把握することができないと、制御装置110は、本来参照すべきテーブルとは異なるテーブルを参照し、正確な風量一定制御を実行できないおそれがある。
これに対して、本実施形態の制御装置110は、現場(例えば部屋10)に設置される前(例えば工場出荷前)において、所定の状態でモータ120に電圧を供給したときにモータ120に流れる電流(モータ電流)に応じて、モータ120の回転数を補正する(巻線123のばらつき補正)。
あるいは、本実施形態の制御装置110は、現場(例えば部屋10)に設置される前(例えば工場出荷前)において、モータ120の回転子125に発生する誘起電圧(逆起電力)がモータ120に供給される駆動電圧と等しくなったときのモータ120の回転数(限界回転数)に応じて、モータ120の回転数を補正する(永久磁石126の磁束による誘起電圧のばらつき補正)。
本実施形態にかかる換気装置100は、巻線123のばらつき補正および永久磁石126の磁束の誘起電圧のばらつき補正の少なくともいずれかを実行する。つまり、本実施形態にかかる換気装置100は、巻線123のばらつき補正および永久磁石126の磁束による誘起電圧のばらつき補正の両方を実行してもよい。あるいは、本実施形態にかかる換気装置100は、巻線123のばらつき補正だけを実行してもよい。あるいは、本実施形態にかかる換気装置100は、永久磁石126の磁束による誘起電圧のばらつき補正だけを実行してもよい。
本実施形態によれば、制御装置110は、モータ120の巻線123のばらつきおよびモータ120の永久磁石126の磁束による誘起電圧のばらつきの少なくといずれかに対する補正を行うことができる。そのため、モータ120に関するばらつきを補正し、風量一定制御の精度を向上させることができる。
なお、制御装置110は、測定された圧力損失に応じたテーブルを参照することには限定されず、例えば測定された圧力損失に応じた式に基づいて風量一定制御を実行してもよい。
次に、巻線のばらつき補正および永久磁石の磁束による誘起電圧のばらつき補正について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態の巻線のばらつき補正について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、本実施形態の制御装置およびモータを表すブロック図である。
図6は、本実施形態のモータの電流波形の一例を例示するグラフ図である。
図6に表したグラフ図の横軸は、時間(任意単位:a.u.)を表す。図6に表したグラフ図の縦軸は、モータに流れる電流(任意単位:a.u.)を表す。
図5に表したように、本実施形態の制御装置110は、インバータ制御部111と、モータ駆動部113と、電流検出回路115と、を有する。
インバータ制御部111は、電源の周波数の制御と、電圧の制御と、を行う。インバータ制御部111は、例えば矩形波などを出力する。インバータ制御部111が制御する電源の周波数は、例えば約数キロヘルツから数十キロヘルツ(kHz)程度である。また、インバータ制御部111は、風量一定制御を実行したり、巻線123のばらつき補正および永久磁石126の磁束による誘起電圧のばらつき補正を行う。
モータ駆動部113は、モータ120のコイル122の巻線123に流れる電流の方向を切り替える(転流を行う)電子回路を有する。モータ駆動部113の電子回路は、例えば6個のスイッチング素子を有し、インバータの駆動電圧VDDによりモータ120を駆動する。但し、モータ駆動部113の電子回路が有するスイッチング素子の数は、6個には限定されない。
電流検出回路115は、モータ120に流れる電流を検出する。電流検出回路115は、検出したモータ120の電流をインバータ制御部111へ出力する。
インバータ制御部111は、巻線123のばらつき補正を実行する場合には、モータ駆動部113の各パワー素子を制御し、モータ120が回転しない程度の短い時間だけ電圧をモータ120に供給する。このとき、インバータ制御部111が出力する矩形波の周波数は、例えば約数百kHzから数メガヘルツ(MHz)程度である。つまり、「モータ120が回転しない程度の短い時間」とは、例えば、数百ナノ(n)から数マイクロ(μ)秒間程度である。
図1および図2に関して前述した「所定の状態」とは、モータ120が回転しない状態に相当する。
ここで、モータ120が回転しない程度の短い時間について、図面を参照しつつさらに説明する。
図7は、モータのロータの位置と、モータ電流と、の間の関係の一例を例示するグラフ図である。
図7に表したグラフ図の横軸は、時間(a.u.)を表す。図7に表したグラフ図の縦軸は、モータ120に流れる電流(a.u.)を表す。
モータ120に流れる電流は、コイル122と、永久磁石126と、の間の相対的な位置に応じて変化する。
図7(a)は、例えば、U相の上側のコイルおよびV相の下側のコイルに電圧を供給した場合にモータ120に流れる電流の波形を表す。
図7(b)は、例えば、U相の上側のコイルおよびW相の下側のコイルに電圧を供給した場合にモータ120に流れる電流の波形を表す。
図7(c)は、例えば、V相の上側のコイルおよびW相の下側のコイルに電圧を供給した場合にモータ120に流れる電流の波形を表す。
図7(d)は、例えば、V相の上側のコイルおよびU相の下側のコイルに電圧を供給した場合にモータ120に流れる電流の波形を表す。
図7(e)は、例えば、W相の上側のコイルおよびU相の下側のコイルに電圧を供給した場合にモータ120に流れる電流の波形を表す。
図7(f)は、例えば、W相の上側のコイルおよびV相の下側のコイルに電圧を供給した場合にモータ120に流れる電流の波形を表す。
図7(a)〜図7(f)に表したように、モータ120に流れる電流は、コイル122と、永久磁石126と、の間の相対的な位置に応じて変化する。そのため、本実施形態において巻線123のばらつき補正を行う場合には、基準のモータの回転子125の位置を固定する必要がある。
図5および図6に戻って説明すると、電流検出回路115は、モータ120が回転しない程度の短い時間(図6に表した時間T1)だけ電圧がモータ120に供給されたときのモータ電流を検出する。電流検出回路115が検出するモータ電流の波形は、モータ120の時定数に基づいて決まる。モータ120の時定数は、モータ120のコイル122のインダクタンスと、モータ120のコイル122の電気抵抗と、に基づいて決まる。
そこで、図6に表したように、インバータ制御部111は、時間T1においてモータ120(検出対象モータ)に流れる電流と、時間T1において基準モータに流れる電流と、の間の差分D1に基づいてモータ120の巻線123の補正を実行する。図6において、「基準モータ」とは、予め、時間T1において流れる電流のデータが取得されているモータをいう。
具体的には、インバータ制御部111は、差分D1と、制御パラメータ(補正パラメータ)と、の間の関係を表すテーブルおよび式の少なくともいずれかを保存している。つまり、複数のモータ120を予め調べておくことで、インバータ制御部111は、差分D1に基づいて設定すべき補正パラメータを表すテーブルおよび式の少なくともいずれかを保存している。インバータ制御部111は、保存されたテーブルおよび式の少なくともいずれかを用い、差分D1に基づいて補正パラメータを設定する。
より具体的には、インバータ制御部111は、モータ120に供給する電力および電圧の少なくともいずれかを差分D1に基づいて補正し、モータ120の回転数を変化させる。言い換えれば、モータ120の回転数が所定の回転数となるように、インバータ制御部111は、モータ120に供給する電力および電圧の少なくともいずれかを差分D1に基づいて補正する。
その後に、インバータ制御部111は、補正後のモータ120の電力と、モータ120の回転数と、の間の関係に基づいて風量一定制御を実行する。
なお、図5〜図7に関して説明した巻線123のばらつき補正は、換気装置100が部屋10に設置される前(例えば工場出荷前)に行われる。そして、換気装置100が部屋10に設置された後であって換気装置100の動作が開始される前に、空気がダクト13(図1参照)を通るときに生ずる圧力損失が測定される。
本実施形態によれば、制御装置110は、換気装置100が現場に設置される前(例えば工場出荷前)においてモータ120の巻線123のばらつき補正を行い、制御プログラムの設定電力を書き換える。これにより、工場出荷前の検査工程の簡易化を図ることができる。
本実施形態の巻線のばらつき補正について、図面を参照しつつさらに説明する。
図8は、本実施形態の巻線のばらつき補正を説明するフローチャート図である。
まず、換気装置100の電源を投入する(ステップS101)。続いて、インバータ制御部111は、ばらつき補正モード(検査モード)を実行するか否かを判断する(ステップS103)。ばらつき補正モードを実行しない場合には(ステップS103:no)、インバータ制御部111は、通常モードを実行し、モータ120を停止して待機する(ステップS113)。
一方で、ばらつき補正モードを実行する場合には(ステップS103:yes)、インバータ制御部111は、モータ120の初期の位置決めを行う(ステップS105)。つまり、インバータ制御部111は、決められた通電相でモータ120を固定させる。具体的には、インバータ制御部111は、所定の位相のコイル122に電圧を供給し、その所定の位相のコイル122に電流を流す。すると、その所定の位相のコイル122に磁界が発生し、ロータ125がその所定の位相に応じた位置に固定される。これにより、モータ120の初期の位置決めが行われる。
続いて、インバータ制御部111は、モータ120を高周波でインバータ駆動する(ステップS107)。つまり、インバータ制御部111は、モータ120が回転しない程度の周波数を有する矩形波を出力する。図5および図6に関して前述したように、このときの周波数は、例えば約数百kHzから数MHz程度である。
続いて、電流検出回路115は、モータ電流を検出する(ステップS107)。例えば、電流検出回路115は、高周波のインバータ駆動が開始されてから時間T1が経過した後のモータ電流を検出する(図7(f)参照)。
続いて、インバータ制御部111は、データが予め取得された基準モータに流れる電流と、検出対象のモータ120に流れる電流と、を比較し、ばらつき値を推定する(ステップS109)。例えば、インバータ制御部111は、時間T1においてモータ120(検出対象モータ)に流れる電流と、時間T1において基準モータに流れる電流と、の間の差分D1に基づいて補正パラメータを設定する。
続いて、インバータ制御部111は、ばらつき補正のデータを風量一定制御に入力する(ステップS109)。例えば、インバータ制御部111は、差分D1に基づいて設定した補正パラメータを風量一定制御に入力する。
続いて、インバータ制御部111は、ばらつき補正モード(検査モード)を終了する(ステップS111)。
続いて、インバータ制御部111は、通常モードを実行し、モータ120を停止して待機する(ステップS113)。
次に、本実施形態の永久磁石の磁束による誘起電圧のばらつき補正について、図面を参照しつつ説明する。
図9は、本実施形態の制御装置およびモータの他の例を表すブロック図である。
図10は、モータの回転数と、モータの誘起電圧と、の間の関係の一例を例示するグラフ図である。
図10に表したグラフ図の横軸は、モータの回転数(a.u.)を表す。図10に表したグラフ図の縦軸は、モータに発生する誘起電圧(a.u.)を表す。
図9に表した例では、ホール素子129がモータ120の内部あるいはモータ120の周りに設けられている。ホール素子129は、モータ120の回転子125の回転位置を検出し回転数検知部117へ出力する。図9に表した例では、3つのホール素子129が設けられている。但し、ホール素子129の数は、3つには限定されず、モータ120の相数に応じて適宜設定される。
図9に表した例では、制御装置110aは、インバータ制御部111と、モータ駆動部113と、回転数検知部117と、を有する。回転数検知部117は、ホール素子129から出力されたデータに基づいてモータ120の回転数を検知する。インバータ制御部111と、モータ駆動部113と、は、図5に関して前述した通りである。
図10に表したように、モータ120の回転数が増加すると、誘起電圧は、モータ120の回転数に比例して増加する。そして、誘起電圧がモータ120の駆動電圧VDDと略同じになると、電流がモータ120に流れなくなる。そのため、モータ120の回転数は、誘起電圧が駆動電圧VDDと略同じであるときのモータ120の回転数よりも高くはならない。つまり、誘起電圧が駆動電圧VDDと略同じであるときのモータ120の回転数は、限界回転数(最高回転数)となる。
一般的に、誘導起電力は、導体が磁界を横切るときの速度と、磁界の強さと、に比例する。そのため、誘起電圧は、モータの回転子125の回転数と、モータの磁石の磁束密度と、に比例する。
これにより、図10に表したように、本実施形態のモータ120の永久磁石126の磁束密度にばらつきが生ずると、モータ120の回転数と、モータ120に発生する誘起電圧と、の間の比例関係が変化する。つまり、本実施形態のモータ120の永久磁石126の磁束密度にばらつきが生ずると、モータ120の限界回転数にばらつきが生ずる。
そこで、インバータ制御部111は、モータ120の限界回転数に基づいて誘起電圧のばらつき(永久磁石126の磁束密度のばらつき)を推測し、モータ120の永久磁石126のばらつき補正を実行する。
具体的には、インバータ制御部111は、モータ駆動部113の各パワー素子を制御し、モータ120の回転数が増加しなくなるまでモータ120を回転数を増加させる。回転数検知部117は、モータ120の回転数が増加しなくなったときの回転数(限界回転数)を検知しインバータ制御部111へ出力する。図10に表したように、インバータ制御部111は、モータ120の限界回転数と、基準モータの限界回転数と、の間の差分D2に基づいてモータ120の永久磁石126の磁束による誘起電圧のばらつき補正を実行する。
図10において、「基準モータ」とは、予め、モータの回転数と、モータに発生する誘起電圧と、の間の比例関係のデータが取得されているモータをいう。
図6に関して前述した基準モータは、図10に関して説明した基準モータと同じであってもよい。つまり、基準モータは、時間T1において流れる電流のデータと、モータの回転数とモータに発生する誘起電圧との間の比例関係のデータと、が取得されているモータであってもよい。
インバータ制御部111は、差分D2と、制御パラメータ(補正パラメータ)と、の間の関係を表すテーブルおよび式の少なくともいずれかを保存している。つまり、複数のモータ120を予め調べておくことで、インバータ制御部111は、差分D2に基づいて設定すべき補正パラメータを表すテーブルおよび式の少なくともいずれかを保存している。インバータ制御部111は、保存されたテーブルおよび式の少なくともいずれかを用い、差分D2に基づいて補正パラメータを設定する。
より具体的には、インバータ制御部111は、モータ120に供給する電力および電圧の少なくともいずれかを差分D2に基づいて補正し、モータ120の回転数を変化させる。言い換えれば、モータ120の回転数が所定の回転数となるように、インバータ制御部111は、モータ120に供給する電力および電圧の少なくともいずれかを差分D2に基づいて補正する。
その後に、インバータ制御部111は、補正後のモータ120の電力と、モータ120の回転数と、の間の関係に基づいて風量一定制御を実行する。
図5および図6に関して前述したように、空気がダクト13(図1参照)を通るときに生ずる圧力損失は、換気装置100が部屋10に設置された後であって換気装置100の動作が開始される前に測定される。
本実施形態によれば、制御装置110は、換気装置100が現場に設置される前(例えば工場出荷前)においてモータ120の永久磁石126の磁束による誘起電圧のばらつき補正を行い、制御プログラムの設定電力を書き換える。これにより、工場出荷前の検査工程の簡易化を図ることができる。
本実施形態の永久磁石のばらつき補正について、図面を参照しつつさらに説明する。
図11は、本実施形態の永久磁石の磁束による誘起電圧のばらつき補正を説明するフローチャート図である。
まず、換気装置100の電源を投入する(ステップS151)。続いて、インバータ制御部111は、ばらつき補正モード(検査モード)を実行するか否かを判断する(ステップS153)。ばらつき補正モードを実行しない場合には(ステップS153:no)、インバータ制御部111は、通常モードを実行し、モータ120を停止して待機する(ステップS163)。
一方で、ばらつき補正モードを実行する場合には(ステップS153:yes)、インバータ制御部111は、モータ120の回転数を任意の回転数r1まで増加(上昇)させる(ステップS155)。回転数r1は、モータ120の永久磁石126の磁束密度のばらつきを考慮した上で予め決定された回転数であって、複数のモータ120のそれぞれが必ず回転することができる最高の回転数の範囲のうちで最小の回転数である。
続いて、インバータ制御部111は、モータ120の回転数を回転数Δrだけ増加させる(ステップS157)。回転数Δrは、回転数r1よりも少ない。
続いて、インバータ制御部111は、モータ120が停止したか否かを判断する(ステップS159)。モータ120が停止していない場合には(ステップS159:no)、インバータ制御部111は、モータ120の回転数を回転数Δrだけ増加させる(ステップS157)。つまり、インバータ制御部111は、モータ120が停止していない場合には(ステップS159:no)、モータ120の回転数を回転数r1よりも少ない回転数Δrだけ徐々に増加させていく(ステップS157およびステップS159)。
一方で、モータ120が停止していた場合には(ステップS159:yes)、インバータ制御部111は、モータ120が停止したときの回転数r2(限界回転数)と、データが予め取得された基準モータが停止したときの回転数rb(限界回転数)と、を比較し、ばらつき補正値を推定する(ステップS161)。例えば、インバータ制御部111は、モータ120が停止したときの回転数r2(限界回転数)と、データが予め取得された基準モータが停止したときの回転数rb(限界回転数)と、の間の差分(D2:図10参照)に基づいて補正パラメータを設定する。
続いて、インバータ制御部111は、ばらつき補正のデータを風量一定制御に入力する(ステップS161)。例えば、インバータ制御部111は、差分D2に基づいて設定した補正パラメータを風量一定制御に入力する。
続いて、インバータ制御部111は、通常モードを実行し、モータ120を停止して待機する(ステップS163)。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、換気装置100および制御装置110、110aなどが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などやモータ120およびファン130の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 部屋、 11 天井、 13 ダクト、 100 換気装置、 101 筐体、 110、110a 制御装置、 111 インバータ制御部、 113 モータ駆動部、 115 電流検出回路、 117 回転数検知部、 120 モータ、 121 固定子、 122 コイル、 123 巻線、 125 回転子、 126 永久磁石、 127 回転軸、 129 ホール素子、 130 ファン、 141 吸込口、 143 内部風路、 145 排出風路

Claims (4)

  1. 部屋の空気が吸い込まれる吸込口を有する内部風路と、
    前記内部風路に設けられ前記吸込口から前記部屋の空気を吸い込み前記内部風路の空気に流れを発生させるファンと、
    前記ファンを駆動するモータであって、
    巻線を有する固定子と、
    磁石とトルクを外部に伝達する回転軸とを有する回転子と、
    を有するモータと、
    前記ファンの下流に設けられ前記部屋の空気を前記部屋の外部に排出する排出風路と、
    前記モータの運転を制御する制御装置であって、所定の状態で前記モータに電圧を供給したときに前記モータに流れる電流に応じて前記モータの回転数を補正する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする換気装置。
  2. 部屋の空気が吸い込まれる吸込口を有する内部風路と、
    前記内部風路に設けられ前記吸込口から前記部屋の空気を吸い込み前記内部風路の空気に流れを発生させるファンと、
    前記ファンを駆動するモータであって、
    巻線を有する固定子と、
    磁石とトルクを外部に伝達する回転軸とを有する回転子と、
    を有するモータと、
    前記ファンの下流に設けられ前記部屋の空気を前記部屋の外部に排出する排出風路と、
    前記モータの運転を制御する制御装置であって、前記回転子に発生する誘起電圧が前記モータに供給される駆動電圧と等しくなったときの前記モータの回転数に応じて前記モータの回転数を補正する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする換気装置。
  3. 前記制御装置は、空気を入れ替えるときの風量を一定に保つ制御を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の換気装置。
  4. 浴室に設置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の換気装置。
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