JP2016211783A - 低カロリーガスバーナ装置及びボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料に対する空気比を増加させることなく、燃料の燃焼性を良好とする低カロリーガスバーナ装置の提供である。
【解決手段】火炉3の壁面のスロートに設けられたバーナ装置であって、燃焼用の一次空気を搬送する一次空気搬送管21と、一次空気搬送管21の出口部に設けられ、火炉3に向かって末広がり形状を有し、一次空気搬送管21から火炉3に噴出される空気に旋回を与えるスワラ25と、一次空気搬送管21の軸と略直交する方向から導入され一次空気搬送管21の外周を旋回する低カロリーガスを搬送する燃料搬送管29と、燃料搬送管29の外周に設けられ、燃焼用の二次空気を搬送する二次空気搬送管33と、二次空気搬送管33内に設けられ、二次空気搬送管33に導入される二次空気に旋回を与えるエアレジスタ41とを設ける。低カロリーガス燃料と一次空気と二次空気との混合が促進されることで、燃焼性が向上すると共に、短炎化も達成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、製鉄所等で発生する副生ガスである、発熱量の低い高炉ガス、コークス炉ガスや産業用肥料プラントで生成される廃ガス等を燃料とするバーナ装置及び該バーナ装置を備えたボイラに関し、特に、可燃性成分としてCOを含む低カロリーガスを燃料とした低カロリーガスバーナ装置及び該低カロリーガスバーナ装置を備えたボイラに関する。
一般に、製油所や製鉄所等で発生する副生ガスや産業用肥料プラントで生成される廃ガス等は、一酸化炭素(CO)や水素(H)等の可燃性成分とともに窒素(N)等の不活性成分を含み、その多くは発熱量の低い低カロリーガスである。副生ガスとしては、コークス炉で発生するコークス炉ガス(以下、COGという)と高炉で発生する高炉ガス(以下、BFGという)などがある。
そして、近年、エネルギー資源の有効利用の観点から、これらの副生ガスも、ボイラにおいて燃料として用いられるようになってきた。即ち、低カロリーガスバーナ装置としての利用である。しかし、副生ガスは発熱量が低いため、低カロリーガスバーナの他に助燃バーナを用いて燃焼することが一般的である。助燃バーナを用いることで燃焼性は良好となるが、燃料の価格上昇や顧客のニーズの多様化等により、なるべく助燃バーナに頼ることなく低カロリーガスバーナ単独で燃焼性を確保できる技術が必要とされている。
下記特許文献1には、低カロリーガスを混合室に旋回流として噴出するガスボディと、燃焼用空気を低カロリーガスと同一方向の旋回流として噴出するエアボディと、混合室に位置する先端部にガス噴出孔を有する点火パイプと、点火パイプのガス噴出孔の後方に設けた保炎板とを備え、混合室で混合した低カロリーガスと燃焼用空気との混合ガスが旋回流として噴出する構成の低カロリーガス燃焼用バーナが開示されている。燃焼排ガスが旋回流となって排ガス中心部に発生する低圧部によりバーナ方向に向かって逆流する排ガスの流れが生じ、保炎機能が発揮される構成である。
また、下記特許文献2には、火炉に面したガスバーナ先端に燃料ガス流と直角に突起した保炎リングを形成し、保炎リング下流に生じた渦流により自燃させる構成とした低カロリーガスバーナ装置が開示されている。
更に、下記特許文献3に記載の構成によれば、二重管構造の内管又は外管の何れか一方に低カロリーガスの供給流路を設け、内管又は外管のいずれか他方に空気の供給流路を設け、低カロリーガスの供給流路の断面積を空気の供給流路の断面積よりも大きくして内管開口部にスワラを設置した低カロリーガスバーナ構造が開示されている。内管のスワラにより内管側の低カロリーガス又は空気が旋回して外管から供給される空気又は低カロリーガスと混合しやすくなる構成である。
そして、下記特許文献4には、燃焼室の円錐面の角度を軸線に対して5〜30°の範囲に形成し、燃焼室への低カロリーガスの燃料噴出口を環状に形成し、低カロリーガス燃料噴出口に旋回羽根を設け、燃焼室に開口した支燃性ガス噴出口をガス燃料の旋回方向と同方向に噴出するように配設したガスバーナが開示されている。低カロリーガス燃料自体が旋回流となって燃料室に噴出すると共に旋回流と同方向に支燃性ガスが噴出することで、両者の混合を十分行うようにしたものである。
特開平11−257614号公報 実開昭61−63521号公報 特開2012−117795号公報 特開平7−12314号公報
上記特許文献1〜4に記載の構成によれば、低カロリーガス燃料を旋回流としたり(特許文献2,4)、内側の燃焼用空気及び外側の低カロリーガス燃料を同一方向の旋回流としたり(特許文献1)、内側の燃焼用空気又は低カロリーガス燃料を旋回流としたりすることで(特許文献3)、低カロリーガス燃料の保炎性を高めたり、燃焼用空気と低カロリーガス燃料との混合性を良好としたりしている。
上記構成により、ある程度燃焼性は向上するものの、低カロリーガス燃料が多量の場合は、燃料に対する空気比を増加させたり、旋回力を増加させたりする必要が生じる。そして、この場合はボイラで発生する排ガス中のNOx濃度の増加やファンの駆動力の増加を招くため、ボイラ効率が悪くなってしまう。
また、前記副生ガスを利用したボイラの場合、火炉の下方から上方に向かってBFGバーナ、COGバーナ、二段燃焼用のアフターエアポート(以下、AAPという)を配置し、ボイラ火炉上部に過熱器を設置した構成が一般的である。この構成において、特にCOGバーナは過熱器との距離が近いため、また下段のBFGバーナの火炎からの上昇気流の影響により、火炎が長炎化すると、火炎が火炉上部に流動し、過熱器の下部に接触する可能性が高まってしまう。火炎が過熱器の下部に接触すると、過熱器の損傷を引き起こす副因となるポテンシャルを有することになる。これは、ボイラ火炉をコンパクトにするという最近の技術的趨勢によって生じた新たな課題である。
本発明の課題は、製鉄所等で発生する副生ガスのような低カロリーガスの燃料を用いたバーナ装置において、燃料に対する空気比を増加させることなく、燃料の燃焼性を良好とする低カロリーガスバーナ装置を提供することである。また、本発明の課題は、バーナ火炎の長炎化を防いで、火炉上部に配置した過熱器の下部への火炎の接触を防止できる低カロリーガスバーナ装置を備えたボイラを提供することである。
上記本発明の課題は、下記の構成を採用することにより達成できる。
請求項1記載の発明は、火炉の壁面のスロートに設けられたバーナ装置であって、燃焼用の一次空気を搬送する一次空気搬送管と、該一次空気搬送管の出口部に設けられ、火炉に向かって末広がり形状を有し、一次空気搬送管から火炉に噴出される空気に旋回を与える一次空気旋回部材と、一次空気搬送管の外周に設けられ、一次空気搬送管の軸と略直交する方向から導入されて一次空気搬送管の外周を旋回する発熱量5000kcal/mN以下の低カロリーガスを搬送する燃料搬送管と、該燃料搬送管の外周に設けられ、燃焼用の二次空気を搬送する二次空気搬送管と、該二次空気搬送管に設けられ、二次空気搬送管に供給される二次空気に旋回を与える二次空気旋回部材とを設けた低カロリーガスバーナ装置である。
請求項2記載の発明は、前記燃料搬送管の出口外周に保炎器を設けた請求項1記載の低カロリーガスバーナ装置である。
請求項3記載の発明は、前記保炎器は歯型形状であることを特徴とする請求項2記載の低カロリーガスバーナ装置である。
請求項4記載の発明は、製油所又は製鉄所で発生する副生ガスや産業用肥料プラントで生成される廃ガスを含む低発熱量のガス燃料を燃料として燃焼する火炉を備えたボイラにおいて、火炉内には、下段に高炉ガスを燃料とするBFGバーナ装置、中段にコークス炉ガスを燃料とするCOGバーナ装置、上段に空気を供給するアフターエアポート、該アフターエアポートよりも上部に過熱器を備え、前記COGバーナ装置は、前記請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の低カロリーガスバーナ装置であるボイラである。
請求項5記載の発明は、前記BFGバーナ装置は、前記請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の低カロリーガスバーナ装置である請求項4記載のボイラである。
(作用)
上述のように、COGやBFGなどの副生ガスは発熱量が低いため、燃焼性がどうしても劣ってしまう。燃焼性を向上させるためには、燃料と空気との混合性を良好にすることが重要である。
そこで、本発明によれば、一次空気と低カロリーガス燃料と二次空気とをそれぞれ旋回流とし、低カロリーガス燃料を内側の一次空気と外側の二次空気によって挟み込むことで、燃料と空気との混合を促進させることができる。
即ち、請求項1記載の発明によれば、低カロリーガス燃料が一次空気搬送管の外周を螺旋状に流動し、燃料搬送管の先端から火炉内に旋回して噴出する。また、一次空気搬送管からは、出口部の一次空気旋回部材によって旋回力が与えられた一次空気が外側に流れて、低カロリーガス燃料との混合が促進される。更に、二次空気搬送管からは二次空気旋回部材によって旋回力が与えられた二次空気が噴出することで、低カロリーガス燃料との混合が促進される。また、二次空気の旋回によって、バーナ近傍に再循環領域(逆流域)が形成され、火炎がバーナに安定して保持されるようになることで火炎の短炎化にも繋がる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、燃料搬送管出口の保炎器によって渦流が形成されることで、保炎器近傍で常時燃焼の種火となる火炎が形成されるため、低カロリーガス燃料の燃焼が促進され、短時間で燃焼が完結することで短炎化が達成される。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の作用に加えて、歯型形状の保炎器によって、渦流が効率よく形成され、着火性が良好となって、燃料を早く燃焼させることができる。
請求項4記載の発明によれば、製油所又は製鉄所で発生する副生ガスや産業用肥料プラントで生成される廃ガスを含む低発熱量のガス燃料を燃料として燃焼する火炉を備えたボイラにおいて、COGバーナ装置を請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の低カロリーガスバーナ装置とすることで、燃焼性が良好となり、COGバーナ装置での短炎化が達成される。従って、COGバーナ装置による火炎が過熱器の下部に接触する可能性を低減できる。
請求項5記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明の作用に加えて、COGバーナ装置に加えて、BFGバーナ装置も請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の低カロリーガスバーナ装置とすることで、COGよりも発熱量の低いBFGの燃焼性も良好となり、より一層バーナ装置における短炎化作用が大きくなる。また、COGバーナ装置の長炎化に寄与するBFGバーナ装置の火炎からの上昇気流も抑えることができる。
請求項1記載の発明によれば、低カロリーガス燃料と一次空気と二次空気との混合が促進されることで、燃焼性が向上すると共に、短炎化も達成される。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、燃料搬送管出口の保炎器によって、低カロリーガス燃料の燃焼が促進され、更なる短炎化が達成される。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、歯型形状の保炎器によって、保炎器近傍の渦流が効率よく形成され、着火性が良好となって、燃焼性がより向上する。
請求項4記載の発明によれば、製油所又は製鉄所で発生する副生ガスや産業用肥料プラントで生成される廃ガスを含む低発熱量のガス燃料を燃料として燃焼する火炉を備えたボイラにおいて、COGバーナ装置による火炎が過熱器の下部に接触することを防止でき、過熱器の損傷の副因となるポテンシャルを低減できる。
請求項5記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、COGバーナ装置の長炎化に寄与するBFGバーナ装置の火炎からの上昇気流が抑制されることで、より一層、COGバーナ装置による火炎が過熱器の下部に接触する可能性が低減される。
本発明の一実施例であるボイラの側面図である。 図1のボイラの正面図である。 図1のボイラのバーナ装置の一部断面を示す平面図である。 図2のCOGバーナの拡大図である。 図3のS−S線矢視図である。 本実施例のバーナ装置の燃焼性能の評価を説明するための平面図である。 COGバーナの一次空気、二次空気、COGの速度分布及びガス流れを解析した結果である。
以下に、本発明の実施の形態を示す。
図1には、本発明の一実施例のボイラ1の側面図を示し、図2には、図1のボイラ1の正面図を示し、図3には、図1のボイラ1のバーナ装置の一部断面を示す平面図を示す。火炉3は水平断面が四角形であり、ノーズ5付近から火炉出口7にかけて過熱器9が配置されている。火炉3の前壁11及び後壁13には、下段及び中段にBFGバーナ15、上段にCOGバーナ17、更にその上にAAP19を配置している。
火炉3内の燃焼によって発生する排ガスは、矢印A方向に流れて出口7から過熱器9を通り、図示しない脱硝装置、脱硫装置、電気集塵機などを経て煙突から排出される。
図3には、ボイラ1に設置したCOGバーナ17の一例を示している。また、図4には、図2のCOGバーナ17の拡大図を示し、図5には、図3のS−S線矢視図を示す。
火炉3の壁面スロート3aに配置されたCOGバーナ17は、円筒状の一次空気搬送管21を備え、一次空気搬送管21の内部には、燃焼用一次空気流路23と、その出口部にスワラ(一次空気旋回部材、旋回羽根ともいう)25とを備えている。スワラ25は中心軸に設けた支持部材27によって支持されている。スワラ25は、複数の羽根状体或いはその類似体で構成されていて、風箱39から供給されて矢印B方向(水平方向)に流れる一次空気に弱旋回を与えると共に、末広がりにする作用がある。
また、一次空気搬送管21の外周部にはCOG燃料搬送管29が設けられ、COG燃料搬送管29の内部にCOG燃料流路31が設けられている。
更に、COG燃料搬送管29の外周部には燃焼用二次空気流路35を形成する二次空気搬送管33が設けられている。
二次空気流路35には火炉3の側壁の外側に配置される風箱39から矢印C方向に燃焼用空気が供給される。二次空気流路35にはエアレジスタ(二次空気旋回部材)41を設けており、エアレジスタ41によって燃焼用空気流が形成されて燃焼用空気が供給される。エアレジスタ41は、燃焼用空気を流したり止めたりする仕切り(ダンパ)であり、バーナから噴射される燃料に燃焼用空気を供給するが、燃焼用空気を燃料と混合する際、燃焼用空気に旋回を与え、火炎手前では極力空気の混合を抑制したり、火炎手前より少しずつ混合したりして、燃焼性を調整したり、火炎を安定させるための空気流を調整する機能をもつ。なお、エアレジスタ41には案内羽根を利用する軸流式など種々のものがある。
そして、エアレジスタ41は図示しない開閉機構や制御装置などにより作動することで、旋回力(スワール数)の強弱や燃焼用空気の流量及び流速を調整、制御可能である。
一方、一次空気流路23の先端部に設置したスワラ25は固定式で、一次空気に対して、燃料及び二次空気と同一旋回方向に、スワール数が0.1程度の旋回を与えるように構成している。
表1には、BFG及びCOGの燃料性状を示す。尚、表1中のHHVとは高位発熱量を示し、LHVとは低位発熱量を示している。
BFGは不活性成分であるNが多いため、発熱量が1000kcal/mN以下と、燃料としてはかなり低い。COGは、H、CO、CHなどの可燃性成分を含むため、BFGよりは発熱量が高いが、それでも5000kcal/mN以下である。一方、天然ガスの発熱量は約10,000kcal/mNであるため、これに比べるとBFGやCOGは燃焼性が劣る燃焼特性を有している。
そして、COGバーナ17は火炉3の上段に位置するため、出口7に設置されている過熱器9との距離が近い。また、下段及び中段のBFGバーナ15の火炎からの上昇流の影響もあり、火炎が長炎化すると、火炎が火炉3の上部に流動して過熱器9下部に接触する可能性が高まってしまう。通常、BFGバーナとCOGバーナの混焼パターンは、BFG/COG(燃料の発熱量の比)が50/50であるが、運用条件によって60/40〜40/60の範囲で対応させる。BFG燃料はCOG燃料に対して発熱量が1/5以下程度であるため、一本当たり同一の入熱とするためには、BFGはCOGに対して5倍以上燃料を投入する必要がある。そのため、図2に示すように燃料ダクトが大きくなり、バーナも大きくなる。
そして、特にボイラ1の負荷が高く、且つBFG燃料に対してCOG燃料の割合(発熱量の割合)が高い場合は、高負荷に伴うBFGバーナ15による上昇流の増加及びCOG燃料の増加に伴う長炎化によって過熱器9下部に接触する可能性が高くなる。火炎を短炎化するためには、空気とCOG燃料との混合を促進して燃焼性を良好とすることが必要である。
COG燃料搬送管29に供給されるCOGは、図4に示すように、スクロール形状の燃料導入管43により一次空気搬送管21の軸と略直交する方向から導入されて一次空気搬送管21の外周に沿って螺旋状(矢印D方向)に旋回しながら流動し、COG燃料搬送管29の出口先端から火炉3内に噴出する。
また、一次空気流路23を矢印B方向に流れる一次空気は出口部のスワラ25によって旋回流となり、更に末広がり状に形成された先端部21aによって外側に流れることで、COGとより早く混合する。そして、二次空気流路35からはエアレジスタ41によって旋回力が与えられた二次空気が噴出することで、内側のCOGとの混合がより促進されると共に、二次空気の旋回によって、バーナ近傍に再循環領域Wが形成されることで、短炎化にも繋がる。
このように、COG、一次空気、二次空気がそれぞれ旋回流となって、且つCOGが内側の一次空気と外側の二次空気により挟み込まれることで、燃料と空気との混合が促進されて燃焼性が向上する。
また、COG燃料搬送管29の出口先端に保炎器45を設けると、保炎器45近傍で渦流Uが形成されることで、COGの燃焼が促進され、短時間で燃焼が完結することで、より短炎化を図ることができる。この保炎器45は、図5に示すように歯型形状とすれば、丸枠Zの拡大図に示すように、歯に当たって歯の両側方、上方向から渦が生じる。渦はCOGと空気との混合を促進すると共に、逆向きの流れでもあるので火炎を保持しやすくする作用がある。従って、渦流が効率よく形成され、着火性が良好となって、燃料を早く燃焼させることができる。
尚、エアレジスタ41を絞り二次空気に強旋回をかけることで、COGと空気との混合は促進されるが、エアレジスタ41を絞りすぎると、二次空気の圧力損失が増加するため、二次空気はエアレジスタ41により中〜強旋回を与えることが望ましい。一次空気はスワラ25により弱旋回を与えることで、大きな再循環領域Wを作り出す。この再循環領域Wは高温ガスをバーナ近くに戻す作用があり、燃焼状態を格段に良好にする。
COG燃料が多量の場合は、燃料に対する空気比を増加させれば燃焼性が向上するものの、NOx濃度が増加してしまうため、空気比を1以下に抑えることが望ましい。
以下に、図3のCOGバーナ17を用いた場合の燃焼性能の評価結果を示す。尚、図6にも、同じバーナを示している。
本実施例の妥当性を検証するために流動解析を実施した。解析ソフトは、汎用流体解析ソフト(Ansys Fluent)(アンシス・ジャパン株式会社製)を用い、解析手法は、有限体積法を適用した。解析条件として、一次空気のSw(スワール数)を0.1、二次空気のSwを0.5、COGのSwを0.4とした。
また、COGの燃焼性状は表1とした。バーナ負荷は定格(100%負荷)条件をベース(バーナ一本の容量は蒸発量ベースで30t/hである)として一次、二次の燃焼用空気量及び燃料量の計画値を適用した。具体的には、一次空気量を4.3t/h、二次空気量を17.4t/h、一次及び二次空気温度が160℃、COG量3500mN/h、COG温度が40℃の計画条件を用いた。また、一次空気と二次空気の流量配分は23%(一次)対77%(二次)とした。
そして、COG、一次空気、二次空気は全て同一方向の旋回とし、空気比(理論空気量に対する割合)は0.95とした。
尚、スワール数とは、旋回を伴う流れにおいて、旋回の強さを表す無次元数であり、下記式(1)で表され、スワール数が大きいほど旋回の強い流れとなる。
Sw=Gθ/(GxR) (1)
Gθ:周方向角運動量 Gx:軸方向運動量 R:管の半径
比較例1として、一次空気、二次空気、COGの全てが旋回無しの場合、比較例2として、一次空気とCOGは旋回無しで二次空気のみ旋回有りの場合とし、流動状態を比較するため解析を実施した。
尚、比較例1では、図6に示すスワラ25及びエアレジスタ41がないバーナ装置を用いて、COG燃料を燃料導入管43によらずに一次空気搬送管21と同軸方向から導入することで行い、比較例2では、図6に示すスワラ25がない(エアレジスタ41はある)バーナ装置を用いて、同じくCOG燃料を一次空気搬送管21と同軸方向から導入することで行った。即ち、比較例1では、一次空気、二次空気、COGの全てが直線流となり、比較例2では、二次空気のみエアレジスタ41によって旋回流となるが、一次空気とCOGは直線流となる条件である。
バーナ先端Eからの軸方向距離X=0.1m、0.2m、0.4mの地点における最も空気濃度の低い箇所(P1、P2、P3)及びバーナ先端からの軸方向距離X=0.1m、0.5m、2.0mの地点における最も空気濃度の高い箇所(P4、P5、P6)の空気濃度を解析した結果を表2に示す。
空気濃度の測定は、燃焼反応は無視した条件下で上記解析ソフトによる定常解析を行った。各条件における燃料に対する空気濃度の分布を流動解析によって算出し、数値化して比較評価を行った。
最も空気濃度の低い箇所に着目した場合は、空気濃度の最小値が上昇する程混合が進んでいると言える(0%で燃料と未混合、100%で燃料と完全混合)。この地点は、概ねCOG燃料搬送管29の出口先端から火炉3内に噴出するCOG燃料流の軌跡上にある。比較例1では、バーナ先端から0.4mの地点P3においても7%、比較例2でも11%に留まるが、実施例では47%と大幅にアップする。従って、明らかに混合が促進されていることが分かる。
また、最も空気濃度の高い箇所に着目した場合は、空気濃度の最大値が低下する程混合が進んでいると言える(100%で燃料と未混合、0%で燃料と完全混合)。この地点は、概ね一次空気搬送管21の出口先端から火炉3内に噴出する一次空気流の軌跡上にある。比較例1では、バーナ先端Eから2.0mの地点P6においても63%、比較例2でも59%であるものの、実施例では53%と低下する。従って、明らかに混合特性が優れていると言える。
図7には、上記実施例、比較例1、比較例2における一次空気、二次空気、COGの速度分布及びガス流れを解析した結果を示す。解析条件は、表2の条件と同様とした。
図7(A)には比較例1を、図7(B)には比較例2を、図7(C)には実施例を示している。比較例1の二次空気の流れでは、再循環領域が全く形成されていないことが分かる。一方、二次空気を旋回させた比較例2では、再循環領域Gが形成されているが、バーナからかなり離れていることが分かる。
一方、実施例では、バーナ近傍に再循環領域Hが形成されている。また、バーナ中央部からの逆流はバーナ近傍で軸方向速度が0付近となった後、円滑にバーナ火炎に沿って流れる特徴があり、バーナ近傍での着火性、保炎性が確実に向上する流動特性になっている。
以上のことから、本実施例のCOGバーナ17によってバーナ火炎の短炎化が達成され、火炎が過熱器9の下部に接触する可能性が低減すると共に、過熱器9の損傷の副因となるポテンシャルを解消できる。従って、コンパクトな火炉のボイラが実現する。
また、COG燃料量が少ない又は低濃度の場合は、安定燃焼を保持するために、助燃燃料による補助燃焼が必要となる。その場合は、支持部材27を単なるスワラ25の支持に用いるだけではなく、助燃バーナとすれば助燃燃料が燃焼用空気と共に火炉3に投入される。例えば、油バーナ又はガスバーナとし、また助燃燃料としては、油、ガス、副生油、副生ガス等特に指定はないが、例えばLPGなどで良い。
尚、BFGバーナ15もCOGバーナ17と同様の構成としても良い。本構成を採用することにより、COGよりも発熱量の低いBFGの燃焼性も良好となり、より一層バーナ火炎の短炎化作用が大きくなる。また、COGバーナ17の長炎化に寄与するBFGバーナ15の火炎からの上昇気流も抑えることができる。
低カロリーガスの燃料を用いたバーナ装置として、利用可能性がある。
1 ボイラ 3 火炉
5 ノーズ 7 火炉出口
9 過熱器 11 前壁
13 後壁 15 BFGバーナ
17 COGバーナ 19 AAP
21 一次空気搬送管 23 一次空気流路
25 スワラ 27 支持部材
29 COG燃料搬送管 31 COG燃料流路
33 二次空気搬送管 35 二次空気流路
39 風箱 41 エアレジスタ
43 燃料導入管 45 保炎器

Claims (5)

  1. 火炉の壁面のスロートに設けられたバーナ装置であって、
    燃焼用の一次空気を搬送する一次空気搬送管と、
    該一次空気搬送管の出口部に設けられ、火炉に向かって末広がり形状を有し、一次空気搬送管から火炉に噴出される空気に旋回を与える一次空気旋回部材と、
    一次空気搬送管の外周に設けられ、一次空気搬送管の軸と略直交する方向から導入されて一次空気搬送管の外周を旋回する発熱量5000kcal/mN以下の低カロリーガスを搬送する燃料搬送管と、
    該燃料搬送管の外周に設けられ、燃焼用の二次空気を搬送する二次空気搬送管と、
    該二次空気搬送管に設けられ、二次空気搬送管に供給される二次空気に旋回を与える二次空気旋回部材と
    を設けたことを特徴とする低カロリーガスバーナ装置。
  2. 前記燃料搬送管の出口外周に保炎器を設けたことを特徴とする請求項1記載の低カロリーガスバーナ装置。
  3. 前記保炎器は歯型形状であることを特徴とする請求項2記載の低カロリーガスバーナ装置。
  4. 製油所又は製鉄所で発生する副生ガスや産業用肥料プラントで生成される廃ガスを含む低発熱量のガス燃料を燃料として燃焼する火炉を備えたボイラにおいて、
    火炉内には、下段に高炉ガスを燃料とするBFGバーナ装置、中段にコークス炉ガスを燃料とするCOGバーナ装置、上段に空気を供給するアフターエアポート、該アフターエアポートよりも上部に過熱器を備え、
    前記COGバーナ装置は、前記請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の低カロリーガスバーナ装置であることを特徴とするボイラ。
  5. 前記BFGバーナ装置は、前記請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の低カロリーガスバーナ装置であることを特徴とする請求項4記載のボイラ。
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