JP2016211682A - 直動案内装置 - Google Patents

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松本 淳
Atsushi Matsumoto
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Abstract

【課題】保持器と固定溝との間の隙間の大きさが適正であり、且つ、保持器の固定位置が安定している直動案内装置を提供する。【解決手段】直動案内装置は、案内レール1に組み付けられていない状態のスライダ2から転動体3が脱落することを防止する保持器4を備える。保持器4は、転動体3を保持する中央の直線部41と、スライダ2に固定される両端の曲部42,42と、を備える。エンドキャップ2Bは、方向転換路15の内面に、曲部42を収容して保持器4をスライダ2に固定する固定溝25を有する。固定溝25は、方向転換路15における転動体3の移動方向に沿って連続し、固定溝25の底面は、方向転換路15における転動体3の移動曲線を含む平面で切断した場合の断面が略円弧状をなしており、固定溝25の底面には突起27が形成されている。曲部42の表面のうち固定溝25の底面に対向する部分は、固定溝25の底面に沿う略円弧状をなしている。【選択図】図5

Description

本発明は直動案内装置に関する。
直動案内装置は、案内レールに組み付けられていない状態のスライダ(例えば案内レールから取り外した際のスライダ)から転動体が脱落することを防止するために、保持器を備えている場合がある。
例えば特許文献1、2には、転動体の転動通路と戻し通路とを連通する方向転換路の内面に、保持器を固定する固定溝を設け、保持器の両端部を固定溝に嵌め込むことにより保持器を固定した直動案内装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示の直動案内装置は、固定溝の全体が保持器の端部に接触しているため、保持器と固定溝との間の隙間の大きさを適正に調整することは容易ではなかった。隙間の大きさが適正でないと、保持器にガタツキが生じたり、保持器と固定溝が干渉したりするおそれがあった。
また、特許文献2に開示の直動案内装置は、保持器と固定溝とが極狭い範囲でしか接触していないため、保持器の固定位置が不安定になりやすいという問題があった。
実公平5−027693号公報 特開2005−003102号公報
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、保持器と固定溝との間の隙間の大きさが適正であり、且つ、保持器の固定位置が安定している直動案内装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係る直動案内装置は、案内レールと、スライダと、複数の転動体と、を備え、前記案内レール及び前記スライダは、互いに対向する位置に、前記転動体の転動通路を形成する軌道面をそれぞれ有し、前記両軌道面は前記案内レールの長手方向に延び、前記転動体は前記転動通路に配置され、前記転動通路内での前記転動体の転動を介して、前記スライダが前記案内レールに案内されて前記長手方向に移動可能となっており、以下の6つの条件を満足することを要旨とする。
条件A:前記案内レールに組み付けられていない状態の前記スライダから前記転動体が脱落することを防止する保持器をさらに備える。
条件B:前記スライダは、スライダ本体と、前記スライダ本体の前記長手方向の両端部に着脱可能に固定されたエンドキャップと、を備え、前記スライダ本体には、前記スライダの軌道面とこれに略平行な貫通孔からなる前記転動体の戻し通路とが形成されており、前記エンドキャップには、前記転動通路と前記戻し通路とを連通する方向転換路が形成されており、前記戻し通路と前記方向転換路で前記転動体を前記転動通路の終点から始点へ搬送して循環させるようになっている。
条件C:前記保持器は、直線状素材の両端部を曲げて形成したものであり、前記スライダの軌道面に沿い前記転動体を保持する中央の直線部と、前記直線部の両端から前記案内レールの幅方向外側に曲がって延び前記スライダに固定される両端の曲部と、を備える。
条件D:前記エンドキャップは、前記方向転換路の内面に、前記曲部を収容して前記保持器を前記スライダに固定する固定溝を有する。
条件E:前記固定溝は、前記方向転換路における前記転動体の移動方向に沿って連続し、前記固定溝の底面は、前記方向転換路における前記転動体の移動曲線を含む平面で切断した場合の断面が略円弧状をなしており、前記固定溝の底面には突起が形成されている。
条件F:前記曲部の表面のうち前記固定溝の底面に対向する部分は、前記固定溝の底面に沿う略円弧状をなしている。
上記一態様に係る直動案内装置においては、以下の条件をさらに満足する構成であってもよい。
条件G:前記固定溝の底面の長さL1と前記突起の幅L2とがL2≧L1×1/3なる式を満たす。
ただし、前記固定溝の底面の長さL1は、前記固定溝の連続方向の長さである。また、前記突起の幅L2は、前記突起の数が1個の場合は、その突起の前記固定溝の連続方向の幅であり、前記突起の数が複数個の場合は、前記固定溝の連続方向に最も離れた2個の突起の間の前記固定溝の連続方向の距離である。
本発明の直動案内装置は、保持器と固定溝との間の隙間の大きさが適正であり、且つ、保持器の固定位置が安定している。
本発明の一実施形態に係る直動案内装置の構造を示す斜視図である。 図1の直動案内装置を案内レールの長手方向に直交する平面で切断した場合の断面図である。 図2のIII −III 断面図である。 エンドキャップの裏面を示す図である。 図3の要部拡大図である。 装着する前の保持器とスライダを示す要部拡大断面図である。 図1の直動案内装置の変形例を示す要部拡大図であり、図1の直動案内装置における図3に相当する要部拡大断面図である。 図7の変形例の直動案内装置において、装着する前の保持器とスライダを示す要部拡大断面図である。
本発明に係る直動案内装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、これ以降の説明で参照する各図においては、同一又は相当する部分には同一の符号を付してある。また、これ以降の説明において「断面」と記した場合は、特に断りがない限り、案内レールの長手方向に直交する平面で切断した場合の断面を意味する。さらに、これ以降の説明における「上」,「下」,「左」,「右」等の方向を示す用語は、特に断りがない限り、説明の便宜上、図2におけるそれぞれの方向を意味するものである。
図1、2に示すように、直線状に延びる断面形状略矩形の案内レール1の上に、断面形状略U字状のスライダ2が、案内レール1の長手方向(以下、「長手方向」と記した場合には、特に断りがない限り、案内レール1の長手方向を意味する)に移動可能に組み付けられている。案内レール1の幅方向(以下、「幅方向」と記した場合には、特に断りがない限り、案内レール1の幅方向を意味する)の左右両側面1a,1aと上面1bとが交差する稜部には、長手方向に延びる断面ほぼ1/4円弧形状の凹溝からなる軌道面10,10が形成されている。また、案内レール1の幅方向の左右両側面1a,1aの上下方向略中央部には、長手方向に延びる断面ほぼ半円形の凹溝からなる軌道面10,10が形成されている。
そして、案内レール1の幅方向左右両側面1a,1aの上下方向略中央部に形成された軌道面10,10の溝底部には、後述する保持器4の一部を収容して保持器4と案内レール1との干渉を防ぐ保持器用溝10a(ワイヤー溝)が、スライダ2の移動領域の両端間(例えば、案内レール1の長手方向両端間)にわたって長手方向に沿って形成されている。保持器用溝10aの断面形状は、例えば略三角形、略矩形である。
また、スライダ2は、案内レール1の上面1bに対向して配置される平板状の胴部7と、胴部7の幅方向左右両側部からそれぞれ下方に延び案内レール1の側面1aに対向して配置される2つの脚部6,6とからなり、胴部7と脚部6,6とのなす角度は略直角であるため、スライダ2の断面形状は略U字状をなしている。そして、スライダ2は、両脚部6,6の間に案内レール1を挟むようにして、案内レール1に移動可能に取り付けられている。
このようなスライダ2は、スライダ本体2Aと、スライダ本体2Aの両端部(長手方向の両端部であり、スライダ2の移動方向の両端部とも言える)に着脱可能に固定されたエンドキャップ2B,2Bと、を備えている。
さらに、スライダ2の両端部(各エンドキャップ2Bの長手方向の外端面)には、案内レール1の外面(上面1b及び側面1a,1a)に摺接して案内レール1とスライダ2との間の隙間の開口のうち長手方向の端面側に面する部分を密封するサイドシール5,5が装着されており、スライダ2の下部には、案内レール1とスライダ2との間の隙間の開口のうちスライダ2の下面側に面する部分を密封するアンダーシール8,8が装着されている。これらサイドシール5,5及びアンダーシール8,8により、外部から案内レール1とスライダ2との間の隙間への異物の侵入や、案内レール1とスライダ2との間の隙間から外部への潤滑剤の漏出が防止されている。
さらに、スライダ本体2Aの左右両脚部6,6の内側面の角部及び上下方向略中央部には、案内レール1の軌道面10,10,10,10に対向する断面ほぼ半円形の凹溝からなる軌道面11,11,11,11が形成されている。そして、案内レール1の軌道面10,10,10,10とスライダ2の軌道面11,11,11,11との間に、断面ほぼ円形の転動通路13,13,13,13がそれぞれ形成されていて、これらの転動通路13,13,13,13は長手方向に延びている(図2、3を参照)。
これらの転動通路13内には複数の転動体3(例えば鋼、セラミックからなるボール)が転動自在に配置されていて、転動通路13内でのこれらの転動体3の転動を介して、スライダ2が案内レール1に案内されて長手方向に移動可能となっている。
なお、転動体3の種類はボールに限定されるものではなく、ころであってもよい。また、案内レール1及びスライダ2が備える軌道面10,11の数は片側二列に限らず、例えば片側一列又は片側三列以上であってもよい。さらに、軌道面10,11の断面形状は、前述したように単一の円弧からなる円弧状でもよいが、曲率中心の異なる2つの円弧を組合せてなる略V字状(ゴシックアーク形状溝)でもよい。
さらにまた、スライダ2は、スライダ本体2Aの左右両脚部6,6の内部の上部及び下部に、転動通路13,13,13,13(軌道面11,11,11,11)と略平行をなして長手方向に貫通する断面形状円形の貫通孔からなる転動体3の戻し通路14,14,14,14を備えている(図2、3を参照)。
一方、エンドキャップ2Bは、例えば、ポリアセタール、ポリアミド等の樹脂材料の成形品(例えば射出成形品)又はステンレス鋼、普通鋼材、アルミニウム等の金属材料の成形品(例えば射出成形品、削り出し加工品)からなり、断面形状が略U字状に形成されている。また、エンドキャップ2Bの裏面(スライダ本体2Aとの当接面)の左右両側には、断面形状円形で略円弧状に湾曲する方向転換路15が上下二段に形成されている(図3を参照)。方向転換路15の断面形状は、方向転換路15の連続方向に直交する平面で切断した場合の断面形状である。
詳述すると、エンドキャップ2Bの裏面には、図4に示すように、断面形状略半円形の方向転換路用凹部21,21,21,21が形成されている。方向転換路用凹部21の断面形状は、方向転換路15における転動体3の移動曲線を含む平面で切断した場合の断面形状である(図3を参照)。また、エンドキャップ2Bの裏面には、図4に示すように、上下に並ぶ2つの方向転換路用凹部21,21の左右方向中央部を横断するように、半円柱状の凹溝22が設けてある。
そして、その半円柱状の凹溝22には、例えば樹脂材料の成形品からなる半円柱状のリターンガイド23(図3を参照)が嵌合される。リターンガイド23を半円柱状の凹溝22に組み込むことにより、断面形状円形で略円弧状に湾曲する方向転換路15がエンドキャップ2Bの裏面に上下二段に形成される。このエンドキャップ2Bをビス等の締結部材でスライダ本体2Aに取り付けると、方向転換路15によって転動通路13と戻し通路14とが連通される。
これら戻し通路14と両端の方向転換路15,15とで、転動体3を転動通路13の終点から始点に搬送して循環させる転動体搬送路16が構成され(転動体搬送路16は転動通路13と同数設けられている)、転動通路13と転動体搬送路16とで、略環状の循環経路が構成される。そして、この略環状の循環経路は、案内レール1を挟んで左右両側に形成される。
案内レール1に組みつけられたスライダ2が案内レール1に沿って長手方向に移動すると、転動通路13内に装填されている転動体3は、転動通路13内を転動しつつ案内レール1に対してスライダ2と同方向に移動する。そして、転動体3が転動通路13の終点に達すると、転動通路13から掬い上げられ方向転換路15へ送られる(図3を参照)。方向転換路15に入った転動体3はUターンして戻し通路14に導入され、戻し通路14を通って反対側の方向転換路15に至る。ここで再びUターンして転動通路13の始点に戻り、このような循環経路内の循環を無限に繰り返す。
このような本実施形態の直動案内装置は、前述のように保持器4を備えており、保持器4は例えばワイヤーのような直線状素材で形成されている。この保持器4は、案内レール1に組み付けられていない状態のスライダ2(例えば、案内レール1に組み付ける前のスライダ2や、案内レール1から取り外した際のスライダ2)からの転動体3の脱落を防止するために、転動体3を保持する。
以下に、保持器4について、図3、5、6を参照しながら詳細に説明する。保持器4は、例えばステンレス鋼、ばね鋼、普通鋼材等の金属材料製の直線状素材(例えばワイヤー)の両端部を、例えば曲げ加工で2段階に曲げて形成したものである。すなわち、直線状素材の両端部を同方向に曲げて略U字状に形成した後に、曲げた両端部の最先端部分を直線状素材の長手方向外側にさらに曲げたものである。
なお、直線状素材の断面形状(直線状素材の長手方向に直交する平面で切断した断面の形状)は略円形であるが、例えば略矩形でもよい。また、直線状素材の材質は金属材料に限定されるものではなく、保持器4に必要な弾性、強度等の特性を有するならば、樹脂材料を採用することも可能である。さらに、保持器4は、直線状素材の両端部を曲げて形成したものに限定されるものではなく、上記のような形状を有しているならば、板金加工、切削加工等の加工により形成したものでもよい。
これにより得られた保持器4は、案内レール1に組み付けられていない状態のスライダ2からの転動体3の脱落を防止するためにスライダ2の軌道面11に沿って配され転動体3を保持する直線部41をその中央に備え、直線部41の両端から幅方向の外側に曲がって延び保持器4をスライダ2に装着するためにエンドキャップ2Bに固定される曲部42をその両端に備える構成となる。
保持器4の両曲部42,42は、2段階の曲げにより、直線部41の両端から幅方向の外側に曲がって延びる第一線状部44,44と、第一線状部44,44の先端から直線部41の長手方向の外側に曲がって直線部41と略平行に延びる第二線状部45,45と、を有している。第一線状部44は、方向転換路15の湾曲形状に沿うように、略円弧状に湾曲している(図3,5,6を参照)。
次に、保持器4をエンドキャップ2Bに固定する機構について説明する。方向転換路15の内面には、保持器4の曲部42の第一線状部44を収容して保持器4をスライダ2に固定する固定溝25が形成されている。詳述すると、エンドキャップ2Bの裏面に形成された方向転換路用凹部21の底面のうち案内レール1の軌道面10に隣接する部分には、方向転換路15における転動体3の移動方向に沿って連続する固定溝25が形成されている。
この固定溝25の底面は、方向転換路15における転動体3の移動曲線を含む平面で切断した場合の断面が略円弧状をなしている(図3,5,6を参照)。また、固定溝25の底面には1個の突起27が形成されている。突起27の形状は特に限定されるものではないが、本実施形態の直動案内装置においては、方向転換路15における転動体3の移動曲線を含む平面で切断した場合の断面形状が略台形状の突起27が形成されている(図5,6を参照)。さらに、固定溝25の両端部のうち案内レール1の軌道面10から遠い側の端部には、長手方向に略平行に延びる固定穴26が固定溝25の端部から連続して設けられている。
このような固定穴26に曲部42の第二線状部45を挿入しつつ固定溝25に曲部42の第一線状部44を嵌め込むことにより、保持器4がエンドキャップ2Bに取り付けられている。エンドキャップ2Bに取り付けられた状態では、第一線状部44は固定溝25の底面に対向しているが、第一線状部44の表面のうち固定溝25の底面に対向する部分は、固定溝25の底面に沿う略円弧状をなしている。
上記のようにして保持器4をエンドキャップ2Bに取り付けた状態においては、保持器4と固定溝25との間、すなわち、保持器4の第一線状部44の表面のうち固定溝25の底面に対向する部分と突起27の先端との間には、隙間が存在する。この隙間の大きさは、エンドキャップ2Bにおける固定溝25の作製誤差や、保持器4の作製誤差によって変化する。
この隙間が大きすぎると、直動案内装置の使用中に保持器4にガタツキが生じて、保持器4が脱落したり、振動や騒音が発生したりするおそれがある。一方、この隙間がゼロ以下であると、保持器4と固定溝25との干渉によって保持器4に撓みが生じるおそれがある。保持器4に撓みが生じると、保持器4の転動体3の保持能力が低下して転動体3が脱落するおそれがある。よって、保持器4と固定溝25との間の隙間は、適正値に調整することが好ましい。保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさは、0.05mm以上0.5mm以下が好適である。
保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさは、突起27の高さによって調整することができる。例えば、エンドキャップ2Bが樹脂材料の射出成形品である場合には、射出成形により得られたエンドキャップ2Bを用いて直動案内装置を組み立て、保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさを測定した後に、その測定値に基づいて、保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさが所望の値となるように、エンドキャップ2Bの射出成形用の金型を現物合わせ加工にて加工して修正し、保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさを微調整することができる。
本実施形態の直動案内装置は、固定溝25の底面に突起27が形成されているので、突起27がない場合と比較して(すなわち、固定溝25の底面の断面形状が単なる略円弧状である場合と比較して)、保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさを適正値に調整することが容易である。つまり、突起27の先端のみを加工すればいいので、調整を要する部分の面積が小さく、保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさを高精度で調整することができる。突起27がない場合は、断面形状が略円弧状である固定溝25の底面の全体を加工する必要があるので、調整を要する部分の面積が大きく、保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさを高精度で調整することは容易ではない。
本実施形態の直動案内装置は、保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさが適正であるため、保持器4のガタツキが生じにくく、保持器4の脱落や振動、騒音の発生が防止される。また、保持器4と固定溝25との干渉が生じにくく、保持器4と固定溝25との間の隙間の大きさがゼロになることが防がれるため、保持器4の撓みが生じにくく、転動体3の脱落が防止される。
また、本実施形態の直動案内装置においては、保持器4の曲部42の第一線状部44の表面のうち固定溝25の底面に対向する部分が、固定溝25の底面に沿う略円弧状をなしているため、保持器4と固定溝25との接触範囲を広くすることができる。保持器4と固定溝25とが広い範囲で接触しているので、保持器4の固定位置が不安定になりにくく安定している。
ここで、固定溝25の底面の長さL1と突起27の幅L2は、L2≧L1×1/3なる式を満たすようにしてもよい。ただし、固定溝25の底面の長さL1とは、固定溝25の連続方向の長さである。また、突起27の幅L2とは、突起27の固定溝25の連続方向の幅である。このような構成であれば、保持器4と固定溝25との接触面積の大きさが十分となり、保持器4の固定位置がずれにくい。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態には種々の変更又は改良を加えることが可能であり、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。例えば、突起27の個数、形状等は、本実施形態に示した例に限定されるものではない。
図7、8の直動案内装置は、突起27の個数が2個の場合の例である。以下に、図7、8に示す変形例の直動案内装置について説明する。ただし、図7、8に示す変形例の直動案内装置の構成及び作用効果は、図1〜6に示す本実施形態の直動案内装置とほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明し、同様の部分の説明は省略する。
変形例の直動案内装置においては、突起27の個数は2個であり、方向転換路15における転動体3の移動曲線を含む平面で切断した場合の断面形状が略半円形状である突起27,27が、方向転換路15における転動体3の移動方向に間隔をあけて並んで形成されている。
ここで、固定溝25の底面の長さL1と突起27の幅L2は、L2≧L1×1/3なる式を満たすようにしてもよい。ただし、固定溝25の底面の長さL1とは、固定溝25の連続方向の長さである。また、突起27の幅L2とは、2個の突起27,27の固定溝25の連続方向の距離である。
このような構成であれば、保持器4と固定溝25との接触面積の大きさが十分となり、保持器4の固定位置がずれにくい。
なお、突起27の個数は3個以上でもよい。突起27の個数が3個以上である場合は、突起27の幅L2とは、3個以上の突起27のうち、固定溝25の連続方向に最も離れた2個の突起27,27の固定溝25の連続方向の距離である。
1 案内レール
2 スライダ
2A スライダ本体
2B エンドキャップ
3 転動体
4 保持器
10 軌道面
11 軌道面
13 転動通路
14 戻し通路
15 方向転換路
25 固定溝
27 突起
41 直線部
42 曲部
44 第一線状部
45 第二線状部

Claims (2)

  1. 案内レールと、スライダと、複数の転動体と、を備え、
    前記案内レール及び前記スライダは、互いに対向する位置に、前記転動体の転動通路を形成する軌道面をそれぞれ有し、
    前記両軌道面は前記案内レールの長手方向に延び、
    前記転動体は前記転動通路に配置され、
    前記転動通路内での前記転動体の転動を介して、前記スライダが前記案内レールに案内されて前記長手方向に移動可能となっており、
    以下の6つの条件を満足する直動案内装置。
    条件A:前記案内レールに組み付けられていない状態の前記スライダから前記転動体が脱落することを防止する保持器をさらに備える。
    条件B:前記スライダは、スライダ本体と、前記スライダ本体の前記長手方向の両端部に着脱可能に固定されたエンドキャップと、を備え、前記スライダ本体には、前記スライダの軌道面とこれに略平行な貫通孔からなる前記転動体の戻し通路とが形成されており、前記エンドキャップには、前記転動通路と前記戻し通路とを連通する方向転換路が形成されており、前記戻し通路と前記方向転換路で前記転動体を前記転動通路の終点から始点へ搬送して循環させるようになっている。
    条件C:前記保持器は、直線状素材の両端部を曲げて形成したものであり、前記スライダの軌道面に沿い前記転動体を保持する中央の直線部と、前記直線部の両端から前記案内レールの幅方向外側に曲がって延び前記スライダに固定される両端の曲部と、を備える。
    条件D:前記エンドキャップは、前記方向転換路の内面に、前記曲部を収容して前記保持器を前記スライダに固定する固定溝を有する。
    条件E:前記固定溝は、前記方向転換路における前記転動体の移動方向に沿って連続し、前記固定溝の底面は、前記方向転換路における前記転動体の移動曲線を含む平面で切断した場合の断面が略円弧状をなしており、前記固定溝の底面には突起が形成されている。
    条件F:前記曲部の表面のうち前記固定溝の底面に対向する部分は、前記固定溝の底面に沿う略円弧状をなしている。
  2. 以下の条件をさらに満足する請求項1に記載の直動案内装置。
    条件G:前記固定溝の底面の長さL1と前記突起の幅L2とがL2≧L1×1/3なる式を満たす。
    ただし、前記固定溝の底面の長さL1は、前記固定溝の連続方向の長さである。また、前記突起の幅L2は、前記突起の数が1個の場合は、その突起の前記固定溝の連続方向の幅であり、前記突起の数が複数個の場合は、前記固定溝の連続方向に最も離れた2個の突起の間の前記固定溝の連続方向の距離である。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110195743A (zh) * 2019-05-22 2019-09-03 浙江非攻机械有限公司 滚动式直线导轨装置

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