JP2016211090A - 編地引下げ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 閉状態のローラーを歯口に近い位置に配置することができる編地引下げ装置を提供する。
【解決手段】 、開閉機構20は、揺動レバー21,22の揺動で、関節17,18を介して支持アーム13,14を駆動している。上部でローラー11,12を支持する支持アーム13,14は、上昇するとローラー11,12間が閉じ、下降するとローラー11,12間が開くように、案内機構15,16で案内することができる。開閉機構20でローラー11,12間を閉状態にする位置を、開状態にする位置よりも上昇させることができるので、開状態での退避スペースを確保しながら、閉状態のローラー11,12を歯口4に近い位置に配置することができる。
【選択図】図1
【解決手段】 、開閉機構20は、揺動レバー21,22の揺動で、関節17,18を介して支持アーム13,14を駆動している。上部でローラー11,12を支持する支持アーム13,14は、上昇するとローラー11,12間が閉じ、下降するとローラー11,12間が開くように、案内機構15,16で案内することができる。開閉機構20でローラー11,12間を閉状態にする位置を、開状態にする位置よりも上昇させることができるので、開状態での退避スペースを確保しながら、閉状態のローラー11,12を歯口4に近い位置に配置することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、横編機の歯口を下方から臨む位置に設けられる一対のローラーで、編成された編地を引下げるための編地引下げ装置に関する。
従来から、少なくとも前後一対の針床を備え、各針床に設ける編針で編地を編成する横編機には、針床間の歯口を下方から臨む位置に配置する前後一対のローラーで、垂下する編地を引下げる編地引下げ装置が設けられるものがある(たとえば、特許文献1参照)。
一対のローラーは、引下げる際には編地を挟持するために間隔を狭めて閉じ、挟持の前に編地を通したり、編出し針を備える編出しベッドを通過させたりするためには、間隔を空けて開く必要がある。特許文献1では、ローラー間を開閉可能にするために、各ローラーは、ローラーよりも下方に設けられ、揺動軸まわりに揺動可能な一対の支持レバーの上部で、それぞれ支持される。
前後一対の針床を備える横編機で、各針床は、歯口から離れると低くなるように、横編機のフレームによって傾斜した姿勢で支持される。針床の下方には、歯口付近では狭く、歯口下方では広くなる空間が形成される。特許文献1に示すような編地引下げ装置では、歯口に臨むローラー間を支持レバーの揺動で開閉する。開閉時のローラーの軌跡は、下方に中心を有する円弧の一部となり、上下の変化は小さく、ほぼ前後方向となる。したがって、ローラーは、歯口の下方の空間で、開状態のローラーを退避させることが可能なスペースを前後方向に有する位置に配置する必要があり、あまり歯口に近付けることができない。ローラーは、歯口の下方で、歯口に近い位置に配置する方が、編地の引下げを有効に行う上では好ましい。しかしながら、退避スペースを確保しながらローラーを配置可能な位置では、歯口からは下方に離れた位置になってしまう。
本発明の目的は、閉状態のローラーを歯口に近い位置に配置することが可能な、編地引下げ装置を提供することである。
本発明は、少なくとも歯口を挟んで対向する前後一対の針床を備え、各針床は、歯口に向う方向で高く、歯口から離れる方向で低くなるように傾斜している横編機に備えられ、
歯口に下方から臨み、歯口から垂下する編地の前後で回転しながら編地を引下げる前後一対のローラーと、
一対のローラー間が閉じた状態と、ローラー間が開いた状態とを切替える開閉機構とを、
含む編地引下げ装置において、
一対のローラーの各ローラーを上部でそれぞれ回転可能に支持し、下部が開閉機構に関節で結合される、一対の支持アームと、
一対の支持アームの上部を、上昇すると間隔が閉じ、下降すると間隔が開くように案内する案内機構とを、
さらに含むことを特徴とする編地引下げ装置である。
歯口に下方から臨み、歯口から垂下する編地の前後で回転しながら編地を引下げる前後一対のローラーと、
一対のローラー間が閉じた状態と、ローラー間が開いた状態とを切替える開閉機構とを、
含む編地引下げ装置において、
一対のローラーの各ローラーを上部でそれぞれ回転可能に支持し、下部が開閉機構に関節で結合される、一対の支持アームと、
一対の支持アームの上部を、上昇すると間隔が閉じ、下降すると間隔が開くように案内する案内機構とを、
さらに含むことを特徴とする編地引下げ装置である。
また本発明で、前記開閉機構は、
前記ローラーの下方に配置され、揺動変位の中心となる揺動軸を有し、揺動軸から延びて前記一対の支持アームの下部に前記関節で結合される腕を有する、一対の揺動レバーと、
一対の揺動レバーがそれぞれの揺動軸を中心として揺動し、揺動変位の方向が相互に逆方向となるように駆動する駆動源とを、
含むことを特徴とする。
前記ローラーの下方に配置され、揺動変位の中心となる揺動軸を有し、揺動軸から延びて前記一対の支持アームの下部に前記関節で結合される腕を有する、一対の揺動レバーと、
一対の揺動レバーがそれぞれの揺動軸を中心として揺動し、揺動変位の方向が相互に逆方向となるように駆動する駆動源とを、
含むことを特徴とする。
また本発明で、前記開閉機構は、
前記揺動レバーを、前記揺動レバーの腕が前記関節を介して前記支持アームを上昇させる方向に付勢するばね、
を含み、
前記駆動源は、
回転出力で前記一対の揺動レバーを駆動する単一のモーターであり、
回転方向の一方で前記一対のローラーを回転駆動し、
回転方向の他方で、ばねの付勢に抗して、支持アームを下降させる方向に駆動し、
モーターと一対のローラーとの間に設けられ、モーターの回転を、各ローラーが異なる方向に回転するように伝達する伝達機構と、
伝達機構に設けられ、モーターの回転出力を揺動軸に、回転方向の一方のみ伝達し、他方を遮断するワンウェイクラッチとを、
さらに含むことを特徴とする。
前記揺動レバーを、前記揺動レバーの腕が前記関節を介して前記支持アームを上昇させる方向に付勢するばね、
を含み、
前記駆動源は、
回転出力で前記一対の揺動レバーを駆動する単一のモーターであり、
回転方向の一方で前記一対のローラーを回転駆動し、
回転方向の他方で、ばねの付勢に抗して、支持アームを下降させる方向に駆動し、
モーターと一対のローラーとの間に設けられ、モーターの回転を、各ローラーが異なる方向に回転するように伝達する伝達機構と、
伝達機構に設けられ、モーターの回転出力を揺動軸に、回転方向の一方のみ伝達し、他方を遮断するワンウェイクラッチとを、
さらに含むことを特徴とする。
また本発明で、前記案内機構は、前記ローラーの回転軸を案内する、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
本発明によれば、支持アームは、上部でローラーを支持する。支持アームの上部の間隔は、上昇すると閉じ、下降すると開くように、案内機構で案内することができる。開閉機構でローラー間を閉じる位置を開いた状態の位置よりも上昇させることができるので、開状態での退避スペースを確保しながら、閉状態のローラーを歯口に近い位置に配置することが可能となる。案内機構でローラーに近い支持アームの上部を案内するので、ローラーが上昇すると閉状態となり、下降すると開状態となる際の案内を、確実に行うことができる。
また本発明によれば、一対の支持アームに対する駆動を、開閉機構の一対の揺動レバーが下方の揺動軸を中心とする揺動変位で行うので、前後のローラーを開閉する駆動を、大きなスペースを要することなく、同等に行わせることができる。
また本発明によれば、単一のモーターを駆動源として、モーターの回転方向に応じて、回転方向の一方でローラーを回転駆動し、回転方向の他方でローラー間を開くように切換えることができる。
また本発明によれば、案内機構は、ローラーの回転軸を案内するので、コンパクトに形成することができる。コンパクトに形成される案内機構は、歯口に近い狭い空間にも容易に配置することができる。
以下、図1から図5で、また図6から図7で、本発明の実施例1および実施例2としての編地引下げ装置10,50の構成をそれぞれ示す。各実施例では、対応する部分には同一の参照符を付して、重複する説明を省略する場合がある。また、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載される参照符を付して言及する場合がある。
図1は、本発明の実施例1としての編地引下げ装置10の構成を簡略化して示す。編地引下げ装置10は横編機1に備えられる。横編機1は、少なくとも前後一対の針床2,3を備える。前後の針床2,3は、歯口4を挟んで対向する。各針床2,3は、歯口4に向う方向で高く、歯口4から離れる方向で低くなるように傾斜してフレーム5によって支持される。各針床2,3には多数の針溝が紙面に垂直な方向に並設され、各針溝に収容される編針6,7は、先端のフックが歯口4に進退して、編地の編成等の動作を行う。編成された編地は、歯口4から下方に垂下する。
編地引下げ装置10は、歯口4に下方から臨み、歯口4から垂下する編地の前後で回転しながら編地を引下げる前後一対のローラー11,12を含み、さらに一対の支持アーム13,14、案内機構15,16および開閉機構20を含む。ローラー11,12は、針床2,3の左右方向に沿って延長され、横編機1の右側部分と左側部分とに主要な機構を有する。図1では、横編機1の右側部分での構成を示す。
一対の支持アーム13,14は、各ローラー11,12を上部でそれぞれ回転可能に支持し、下部が開閉機構20に関節17,18で結合される。開閉機構20は、一対のローラー11,12間が閉じた状態と、ローラー11,12間が開いた状態とを切替える。案内機構15,16は、案内溝15a,16aをそれぞれ有し、案内溝15a,16aには、ローラー11,12の回転軸11a,12aがそれぞれ収容される。本実施例1の案内機構15,16は、一対の支持アーム13,14の上部を、上昇すると間隔が閉じ、下降すると間隔が開くように案内する。このような案内で、ローラー11,12の回転軸11a,12aの部分も、上昇すると間隔が閉じ、下降すると間隔が開く。以上のような編地引下げ装置10の主要部分は、支持板10aに取付けられ、案内溝15a,16aは支持板10aに形成される。支持板10aは、ボルト10bでフレーム5に取付けられる。
開閉機構20は、一対の揺動レバー21,22を含む。一対の揺動レバー21,22は、ローラー11,12の下方に設けられる揺動軸23,24を揺動変位の中心として、それぞれ揺動する。揺動レバー21,22で、揺動軸23,24から延びる腕21a,22aの端部は、一対の支持アーム13,14の下部に関節17,18で結合される。本実施例1では、揺動軸23,24は、支持板10aに設ける回転軸受で、回転可能に支持される。一対の揺動レバー21,22は、関節17,18が設けられる腕21a,22aと対向する側に、ばね25,26の上端がそれぞれ掛けられる。ばね25,26は引張りばねであり、下端は支持板10aに設けるボルト10cにそれぞれ掛けられる。揺動軸23,24には、揺動レバー21,22とともに、開閉歯車27,28もそれぞれ取付けられている。開閉歯車27,28は相互に噛合しているので、揺動軸23,24は相互に逆方向に回転する。揺動軸23,24は、紙面に垂直な方向に、横編機1の左側部分まで延長される。
本実施例1では、横編機1の左側部分に、一方の揺動軸23を回転駆動するための伝達機構30が設けられている。伝達機構30は、揺動軸23に取付けられるプーリ31と、プーリ31に掛るベルト32とを含む。ベルト32には、後述するように、モーターから回転駆動力が伝達される。伝達機構30で、他方の揺動軸24を回転駆動するようにしてもよい。いずれにしても、一対の揺動レバー21,22は、それぞれの揺動軸23,24を中心として揺動する。揺動変位の方向は、相互に逆方向となる。
ばね25,26は、揺動レバー21,22を介して、揺動軸23,24を時計回り方向と反時計回り方向とにそれぞれ付勢している。揺動レバー21,22から関節17,18を介して、支持アーム13,14は上昇するように付勢され、ローラー11,12は案内機構15,16による案内で、上昇して閉状態となる。揺動軸23を反時計回り方向に回転駆動すると、開閉歯車27も反時計回り方向に回転し、開閉歯車28は時計回り方向に回転し、揺動軸24も時計回り方向に回転する。ばね25,26による付勢に抗して、揺動レバー21,22から関節17,18を介し、支持アーム13,14は下降するように駆動され、ローラー11,12は案内機構15,16による案内で、下降して開状態となる。
図2は、図1の編地引下げ装置10で、開閉時に案内機構15,16によって案内されるローラー11,12の軌跡を示す。本実施例で、案内機構15,16は、ローラー11,12の回転軸11a,12aを案内するので、コンパクトに形成することができ、歯口4に近付く狭い空間にも容易に配置することができる。また、案内溝15a,16aが針床2,3の傾斜に沿って直線状に設けられているので、ローラー11,12の開閉軌跡も直線状になる。案内溝15a,16aの形状を変更して、たとえば上部では傾斜が緩くなって歯口4の中心に向うようにすれば、歯口4から垂下する編地に対し、閉状態でばね25,26による付勢で生じる面圧を横編機1の前後から水平に加えることができる。
図3は、図1の編地引下げ装置10でローラー11,12間が開状態の構成を、横編機1の左側部分について、簡略化して示す。左側部分にも、一対の支持アーム13,14、案内機構15,16、関節17,18、揺動レバー21,22、およびばね25,26が編地引下げ装置10の主要部として、それぞれ設けられる。揺動軸23,24は、左側部分と右側部分との間に渡って挿通され、揺動レバー21,22は、揺動軸23,24の左右両端に、それぞれ取付けられる。
左側部分では、編地引下げ装置10の主要部は、支持板10dに取付けられる。支持板10dは、ボルト10bでフレーム5に取付けられる。揺動軸23,24には、伝達機構30に含まれるワンウェイクラッチ35,36がそれぞれ設けられる。ワンウェイクラッチ35,36は、回転方向の一方のみを外周側から内周側に伝達し、他方を遮断する。図3では時計回り方向の回転のみをワンウェイクラッチ35から揺動軸23に、反時計回り方向の回転のみをワンウェイクラッチ36から揺動軸24に、それぞれ伝達し、逆方向の回転を遮断する。伝達する回転方向は、図1ではそれぞれ反時計回り方向および時計回り方向となり、開閉機構20で、ローラー11,12間が開状態となるように切換えることができる。伝達機構30のプーリ31は、揺動軸23に設けられるワンウェイクラッチ35の外周側にベルト32からの回転を伝達する。
ワンウェイクラッチ35の外周側には、回転歯車37も取付けられる。ワンウェイクラッチ36の外周側には、回転歯車38が取付けられる。回転歯車37,38は、相互に噛合する。回転歯車37,38は、関節17,18に設ける中継歯車39,40と、ローラー11,12の回転軸11a,12aに取付けるローラー歯車41,42を、それぞれ回転駆動する。伝達機構30は、ワンウェイクラッチ35,36、回転歯車37,38、中継歯車39,40、およびローラー歯車41,42も含み、回転歯車37,38を、それぞれ駆動する。
回転歯車37が反時計回り方向、回転歯車38が時計回り方向となるように回転駆動しても、揺動軸23,24には回転出力が伝達されず、ローラー11,12間は、ばね25,26による引張力で、閉状態となる。ローラー11,12間が閉状態では、回転歯車37およびローラー11は反時計回り方向、回転歯車38およびローラー12は時計回り方向に回転し続け、歯口4から垂下する編地挟んで引下げることができる。伝達機構30で、回転歯車37が時計回り方向に回転するように駆動すると、揺動軸23も時計回り方向に回転する。回転歯車38は反時計回り方向に回転し、揺動軸24も反時計回り方向に回転する。図1では、揺動軸23の回転方向は反時計回り方向となり、揺動軸24の回転方向は時計回り方向となって、ローラー11,12間が開く。この方向の回転駆動は、ローラー11,12間が開状態になるまで行う。
図4は、横編機1の左側部分について、図3に対応する構成を簡略化して示す。フレーム5の底面には、駆動源となるモーター45が取付けられる。モーター45の出力軸にはプーリ46が設けられ、プーリ46にはベルト32が掛けられる。プーリ46とモーター45との間には、支持板10dによって支持される受け板47が配置される。受け板47は、ばね25,26の下端を掛けるボルト10cを保持する。支持板10dは、揺動軸23,24、およびモーター45の出力軸を、それぞれ回転軸受で回転自在に支持している。ローラー11,12の回転軸11a,12aを回転自在に支持する回転軸受は、支持板10dに設ける案内溝15aに挿入されている。モーター45の出力軸は、受け板47にも回転軸受で支持される。
図5は、横編機1の右側部分について、図1に対応する構成を簡略化して示す。支持板10aは、揺動軸23,24を、それぞれ回転軸受で回転自在に支持している。ローラー11,12の回転軸11a,12aを回転自在に支持する回転軸受は、支持板10aに設ける案内溝15aに挿入されている。本実施例1では、単一のモーター45を駆動源として、モーター45の回転方向に応じて、回転方向の一方でローラー11,12を回転駆動し、回転方向の他方でローラー11,12間を開くように切換えることができる
図6は、本発明の実施例2としての編地引下げ装置50でローラー11,12間が閉状態の構成を、横編機1の右側部分について、簡略化して示す。編地引下げ装置50は、特許文献1の図10以下に示す編地引下げ装置50に本発明を適用している。本実施例2の編地引下げ装置50では、特許文献1の編地引下げ装置50と同一の機能を有する部分には、同一の名称を付している。また、本実施例2で実施例1に対応し、本発明の実施に関して対応する機能を有する部分には、実施例1での参照符に対して40を加えた参照符を付して、重複する説明を省略している。
本実施例2の編地引下げ装置50は、一対の支持アーム53,54、案内機構55,56を、特許文献1の編地引下げ装置50に追加している。案内機構55,56は、保持板50aで保持される案内ホロワ55a,56aをそれぞれ有し、案内ホロワ55a,56aは、支持アーム53,54の上部に設ける案内溝53a,54aにそれぞれ収容される。保持板50aに案内溝、支持アーム53,54にホロワを設けるようにしてもよい。
開閉機構60は、特許文献1の支持レバー51,52にそれぞれ対応する、一対の揺動レバー61,62を有する。揺動レバー61,62は、揺動軸63,64を中心として揺動変位し、作動腕61a,62aの端部は、一対の支持アーム53,54の下部に関節57,58で結合される。揺動レバー61,62は、交差腕61b,62bも有し、交差腕61bには長孔61cが形成され、交差腕62bには長孔61cと係合するホロワ62cが設けられる。ホロワ62cには、リンク部材65の上端が連結される。リンク部材65の下端には、駆動レバー66の作動腕66aの先端に設けられるピンと係合する長孔65aが形成される。
駆動レバー66は、作動腕66aとともに、駆動腕66bも有し、作動腕66aの中間部分と、駆動腕66bの先端部分とには、回転式の駆動カム67に設けられる作動カム部67aおよび駆動カム部67bからの作用を受けるホロワ66c,66dがそれぞれ設けられる。駆動カム67の駆動軸68は、図示を省略した駆動源によって、軸の中心まわりで角変位するように駆動される。駆動レバー66の作動腕66aおよび駆動腕66bの基部は、支持部66eとなり、支持軸66fまわりに揺動する。リンク部材65の上端でホロワ62cに連結される部分と、駆動レバー66の作動腕66aの先端に設けるピンとの間に、引張りばねが掛けられるけれども、図示を省略する。
関節57,58にはプーリ69,70がそれぞれ装着される。タイミングベルト71,72は、プーリ69,70と、ローラー11,12の回転軸11a,12aに装着されるプーリ73,74とに、それぞれ巻掛けられる。プーリ69,70には、歯車75,76がそれぞれ同軸上に取付けられ、揺動軸63,64に取付けられる開閉歯車77,78に噛合する。開閉歯車77,78同士は相互に噛合する。一方の開閉歯車77には、駆動歯車79が噛合する。駆動歯車79は、図示を省略するモーターなどの出力軸に取付けられている。
図7は、図6の編地引下げ装置50でローラー11,12間が開状態の構成を、横編機1の右側部分について、簡略化して示す。駆動カム67は、駆動カム部67bでホロワ66dを押して、作動腕66aの先端のピンは、リンク部材65を上方に押上げ、揺動レバー61,62の交差腕61b,62bの交差部分を押上げる。揺動レバー61,62は、関節57,58を介して、支持アーム53,54を下降させ、案内機構55,56による案内を受け、ローラー11,12間の間隔が開く。
以上説明した実施例1および実施例2では、開閉機構20,60は、揺動レバー21,22,61,62の揺動で、関節17,18,57,58を介して支持アーム13,14,53,54を駆動している。上部でローラー11,12を支持する支持アーム13,14,53,54は、上昇するとローラー11,12の間隔が閉じ、下降するとローラー11,12の間隔が開くように、案内機構15,16,55,56で案内することができる。開閉機構20,60でローラー11,12間を閉じる位置を開いた状態の位置よりも上昇させることができるので、開状態での退避スペースを確保しながら、閉状態のローラー11,12を歯口4に近い位置に配置することができる。案内機構15,16,55,56でローラー11,12に近い支持アーム13,14,53,54の上部を案内するので、ローラー11,12が上昇すると閉状態となり、下降すると開状態となる際の案内を、確実に行うことができる。また、一対の支持アーム13,14,53,54に対する駆動を、開閉機構20,60の一対の揺動レバー21,22,61,62の揺動変位で行うので、前後のローラー11,12間を開閉する駆動を、大きなスペースを要することなく、同等に行わせることができる。
支持アーム13,14,53,54は、直動するシリンダー、ラックとピニオンとの組合せ機構、カム機構、ボールねじ機構などで駆動することもできる。駆動が直動でも、案内機構15,16,55,56の案内溝15a,16a,55a,56aを曲線状にすれば、ローラー11,12が曲線状の開閉軌跡となるように案内することもできる。
なお、編地引下装置としての編地の引下げにローラー11,12を用いるばかりではなく、下方にメインローラーを設けて編地を巻き下げる際の補助となるサブローラーとしてローラー11,12を用いることもできる。
1 横編機
2,3 針床
4 歯口
5 フレーム
10,50 編地引下げ装置
11,12 ローラー
11a,12a 回転軸
13,14,53,54 支持アーム
15,16,55,56 案内機構
17,18,57,58 関節
20,60 開閉機構
21,22,61,62 揺動レバー
23,24,63,64 揺動軸
25,26 ばね
27,28 開閉歯車
30 伝達機構
45 モーター
65 リンク部材
66 駆動レバー
67 駆動カム
2,3 針床
4 歯口
5 フレーム
10,50 編地引下げ装置
11,12 ローラー
11a,12a 回転軸
13,14,53,54 支持アーム
15,16,55,56 案内機構
17,18,57,58 関節
20,60 開閉機構
21,22,61,62 揺動レバー
23,24,63,64 揺動軸
25,26 ばね
27,28 開閉歯車
30 伝達機構
45 モーター
65 リンク部材
66 駆動レバー
67 駆動カム
Claims (4)
- 少なくとも歯口を挟んで対向する前後一対の針床を備え、各針床は、歯口に向う方向で高く、歯口から離れる方向で低くなるように傾斜している横編機に備えられ、
歯口に下方から臨み、歯口から垂下する編地の前後で回転しながら編地を引下げる前後一対のローラーと、
一対のローラー間が閉じた状態と、ローラー間が開いた状態とを切替える開閉機構とを、
含む編地引下げ装置において、
一対のローラーの各ローラーを上部でそれぞれ回転可能に支持し、下部が開閉機構に関節で結合される、一対の支持アームと、
一対の支持アームの上部を、上昇すると間隔が閉じ、下降すると間隔が開くように案内する案内機構とを、
さらに含むことを特徴とする編地引下げ装置。 - 前記開閉機構は、
前記ローラーの下方に配置され、揺動変位の中心となる揺動軸を有し、揺動軸から延びて前記一対の支持アームの下部に前記関節で結合される腕を有する、一対の揺動レバーと、
一対の揺動レバーがそれぞれの揺動軸を中心として揺動し、揺動変位の方向が相互に逆方向となるように駆動する駆動源とを、
含むことを特徴とする請求項1記載の編地引下げ装置。 - 前記開閉機構は、
前記揺動レバーを、前記揺動レバーの腕が前記関節を介して前記支持アームを上昇させる方向に付勢するばね、
を含み、
前記駆動源は、
回転出力で前記一対の揺動レバーを駆動する単一のモーターであり、
回転方向の一方で、ばねの付勢に抗して、支持アームを下降させる方向に駆動し、
モーターと一対のローラーとの間に設けられ、モーターの回転を、各ローラーが異なる方向に回転するように伝達する伝達機構と、
伝達機構に設けられ、モーターの回転出力を揺動軸に、回転方向の一方のみ伝達し、他方を遮断するワンウェイクラッチとを、
さらに含むことを特徴とする請求項2記載の編地引下げ装置。 - 前記案内機構は、前記ローラーの回転軸を案内する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の編地引下げ装置。
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- 2015-04-30 JP JP2015093679A patent/JP2016211090A/ja active Pending
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