JP2016210940A - イソブチレン系重合体の製造方法 - Google Patents

イソブチレン系重合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のカチオン重合による製造方法よりも高い重合温度でイソブチレンを重合することができる、イソブチレン系重合体の製造方法の提供。【解決手段】下記一般式(I):(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpRは、それぞれ独立して無置換又は置換インデニルを示し、Ra〜Rfは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す)で表されるメタロセン錯体などからなる群より選択される少なくとも1種類の錯体を含む重合触媒組成物を用いて、イソブチレンを単独で又は他の共重合単量体成分と重合させることを特徴とする、イソブチレン系重合体の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、イソブチレン系重合体の製造方法に関する。
イソブチレン系重合体は、接着剤、シーリング材、アスファルト改質材、潤滑油改質材、電気絶縁材、特殊塗料、合成ゴム(例えば、ブチルゴムなど)、ゴム用添加剤などの用途に広く用いられている。イソブチレン系重合体は、イソブチレンを単独で又は他の共重合単量体成分と組み合わせて、ルイス酸系触媒などを用いてカチオン重合することによって製造されている(特許文献1及び2)。
特開2000−17020号公報 特開2002−348317号公報
イソブチレンを重合してイソブチレン系重合体を製造する際のカチオン重合は、活性種が不安定である、副反応を抑える必要がある等の理由から、目的とするイソブチレン系重合体を効率的に製造するために、−100℃〜−70℃程度の極低温で重合反応を進行させる必要があった。しかしながら、重合温度をこのような極低温に制御する必要がある製造方法には、製造設備の設計及び運転における難しさや、製造コストが高くなるといった難点が存在する。そこで、本発明は、比較的高い温度でイソブチレンを重合することができる、イソブチレン系重合体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、
下記一般式(I):
Figure 2016210940
(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpRは、それぞれ独立して無置換又は置換インデニルを示し、Ra〜Rfは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す)で表されるメタロセン錯体、及び下記一般式(II):
Figure 2016210940
(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpRは、それぞれ独立して無置換又は置換インデニルを示し、X'は、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す)で表されるメタロセン錯体、並びに下記一般式(III):
Figure 2016210940
(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpR'は、無置換若しくは置換シクロペンタジエニル、無置換若しくは置換インデニル又は無置換若しくは置換フルオレニルを示し、Xは、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示し、[B]-は、非配位性アニオンを示す)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体からなる群より選択される少なくとも1種類の錯体を含む重合触媒組成物を用いて、イソブチレンを単独で又は他の共重合単量体成分と重合させることを特徴とする。本発明のイソブチレン系重合体の製造方法によれば、比較的高い温度でイソブチレンの重合反応を行うことができる。
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法において、前記Mが、ガドリニウム(Gd)であることが好ましい。この構成によると、イソブチレンを効率よく重合することができるからである。
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法において、前記錯体が、前記一般式(I)で表されるメタロセン錯体であることが好ましい。この構成によると、イソブチレンを効率よく重合することができるからである。
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法において、前記一般式(I)で表わされるメタロセン錯体の前記Ra〜Rfのうちの少なくとも一つが水素原子であることが好ましい。かかるメタロセン錯体は、合成が容易であり、また、この構成によると、イソブチレンを効率よく重合することができるからである。
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法において、重合温度が−50℃以上であることが好ましい。通常用いられるカチオン重合による製造方法よりも、この構成によると、より低コスト且つ簡便にイソブチレン系重合体を製造することができるからである。
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法において、重合温度が0℃以下であることが好ましい。この構成によると、より高分子量のイソブチレン系重合体を製造することができるからである。
本発明によれば、比較的高い温度でイソブチレンを重合することができる、イソブチレン系重合体の製造方法を提供することができる。
以下に、本発明をその実施形態に基づき詳細に例示説明する。
(イソブチレン系重合体の製造方法)
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、下記一般式(I):
Figure 2016210940
(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpRは、それぞれ独立して無置換又は置換インデニルを示し、Ra〜Rfは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す)で表されるメタロセン錯体、及び下記一般式(II):
Figure 2016210940
(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpRは、それぞれ独立して無置換又は置換インデニルを示し、X'は、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す)で表されるメタロセン錯体、並びに下記一般式(III):
Figure 2016210940
(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpR'は、無置換若しくは置換シクロペンタジエニル、無置換若しくは置換インデニル又は無置換若しくは置換フルオレニルを示し、Xは、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示し、[B]-は、非配位性アニオンを示す)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体からなる群より選択される少なくとも1種類の錯体を含む重合触媒組成物を用いて、イソブチレンを単独で又は他の共重合単量体成分と重合させることを特徴とする。従来技術において、イソブチレンを単独で又は他の共重合単量体成分と重合させてイソブチレン系重合体を製造する方法としては、カチオン重合が知られていた。しかしながら、かかるカチオン重合は、活性種が不安定である、副反応を抑える必要がある等の理由から、目的とするイソブチレン系重合体を効率よく製造するためには、−100℃〜−70℃程度の極低温で重合反応を進行させる必要があった。これに対し、本願特定の錯体を含む重合触媒組成物を用いることによって、重合を高温で行っても副反応を抑制することができる。そのため、イソブチレン系重合体の製造方法で通常用いられるカチオン重合の反応温度よりも比較的高い温度で、イソブチレンを重合してイソブチレン系重合体を得ることができる。結果として、製造設備の設計や運転をより簡便にすることができ、製造コストも低減させることができる。
<イソブチレン>
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法では、イソブチレンを単独で又は他の共重合単量体成分と重合させることができる。イソブチレンを他の共重合単量体成分と重合させる場合、イソブチレンの割合は、特に限定しないが、単量体成分全量のうち50重量%以上を占めることが好ましく、70重量%以上を占めることが好ましく、90重量%以上を占めることがさらに好ましい。
<共重合単量体成分>
イソブチレンと共重合させることができる共重合単量体成分としては、例えば、共役ジエン化合物、非共役オレフィン化合物(但し、イソブチレンを除く)、芳香族ビニル化合物などが挙げられる。
本明細書において、共役ジエン化合物とは、共役系のジエン化合物を指す。本発明の製造方法で共重合単量体成分として用いることができる共役ジエン化合物は、特に限定しないが、炭素数が4〜8であることが好ましい。かかる共役ジエン化合物としては、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチルブタジエン等が挙げられる。
本明細書において、非共役オレフィン化合物(但し、イソブチレンを除く)とは、脂肪族不飽和炭化水素で、炭素−炭素二重結合を1個以上有する化合物を指すが、炭素−炭素二重結合が共役している化合物及び芳香族ビニル化合物を含まないものとする。本発明の製造方法で共重合単量体成分として用いることができる非共役オレフィン化合物は、特に限定しないが、炭素数が2〜10であることが好ましい。かかる非共役オレフィン化合物としては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、若しくは1−オクテン等のα−オレフィン、ピバリン酸ビニル、1−フェニルチオエテン、若しくはN−ビニルピロリドン等のヘテロ原子置換アルケン化合物等が挙げられる。
本明細書において、芳香族ビニル化合物とは、少なくともビニル基で置換された芳香族化合物を指す。本発明の製造方法で共重合単量体成分として用いることができる芳香族ビニル化合物は、特に限定しないが、炭素数が8〜10であることが好ましい。かかる芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、o,p−ジメチルスチレン、o−エチルスチレン、m−エチルスチレン、p−エチルスチレン等が挙げられる。
<重合触媒組成物>
本発明の製造方法で用いる重合触媒組成物は、下記一般式(I):
Figure 2016210940
(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpRは、それぞれ独立して無置換又は置換インデニルを示し、Ra〜Rfは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す)で表されるメタロセン錯体、及び下記一般式(II):
Figure 2016210940
(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpRは、それぞれ独立して無置換又は置換インデニルを示し、X'は、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す)で表されるメタロセン錯体、並びに下記一般式(III):
Figure 2016210940
(式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpR'は、無置換若しくは置換シクロペンタジエニル、無置換若しくは置換インデニル又は無置換若しくは置換フルオレニルを示し、Xは、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示し、[B]-は、非配位性アニオンを示す)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体からなる群より選択される少なくとも1種類の錯体を含む。
上記重合触媒組成物は、更に、通常のメタロセン錯体を含む重合触媒組成物に含有される他の成分、例えば助触媒等を含んでいてもよい。なお、重合反応系において、重合触媒組成物に含まれる一般式(I)若しくは(II)で表されるメタロセン錯体又は一般式(III) で表されるハーフメタロセンカチオン錯体の濃度は、0.1〜0.0001mol/Lの範囲であることが好ましい。
一般式(I)及び(II)で表されるメタロセン錯体において、式中のCpRは、無置換インデニル又は置換インデニルである。インデニル環を基本骨格とするCpRは、C97-xx又はC911-xxで示され得る。ここで、Xはインデニル環上の置換基の数であり、Xは0〜7又は0〜11の整数である。イソブチレンの重合効率を高める観点から、置換基の数Xは、2以上であるのが好ましく、置換基は、置換インデニル基の5員環上に存在するのが好ましい。Rはそれぞれ独立してヒドロカルビル基又はメタロイド基であることが好ましい。ヒドロカルビル基の炭素数は1〜20であることが好ましく、1〜10であることが更に好ましく、1〜8であることが一層好ましい。該ヒドロカルビル基として、具体的には、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、フェニル基、ベンジル基等が好適に挙げられる。中でも、イソブチレンの重合効率を高める観点から、少なくとも1つのRは、フェニル基、ベンジル基等の芳香族基であることが好ましい。Xが2以上であったり、Rが芳香族基等のかさ高い置換基を有すると、CpRが一層かさ高くなり、重合される単量体が、立体障害によって、一般式(I)及び(II)で表されるメタロセン錯体の触媒中心である金属Mに対してNSi(Rabc)Si(Rdef)側又はSiX'3側から接近することになるため、イソブチレンの重合効率が高まるからである。一方、メタロイド基のメタロイドの例としては、ゲルミルGe、スタニルSn、シリルSiが挙げられ、また、メタロイド基はヒドロカルビル基を有することが好ましく、メタロイド基が有するヒドロカルビル基は上記のヒドロカルビル基と同様である。該メタロイド基として、具体的には、トリメチルシリル基等が挙げられる。置換インデニルとして、具体的には、2−フェニルインデニル、2−メチルインデニル、1−メチル−2−フェニルインデニル、1,3−ビス(t−ブチルジメチルシリル)インデニル、1−エチル−2−フェニルインデニル、1−ベンジル−2−フェニルインデニル等が挙げられる。なお、一般式(I)及び(II)における二つのCpRは、それぞれ互いに同一でも異なっていてもよい。
一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体において、式中のCpR'は、無置換若しくは置換シクロペンタジエニル、無置換若しくは置換インデニル又は無置換若しくは置換フルオレニルである。これらの中でも、イソブチレンの重合効率の観点から、無置換インデニル又は置換インデニルであることが好ましい。シクロペンタジエニル環を基本骨格とするCpR'は、C55-xxで示される。ここで、Xは0〜5の整数である。イソブチレンの重合効率を高める観点から、Xは、2以上であるのが好ましい。また、Rはそれぞれ独立してヒドロカルビル基又はメタロイド基であることが好ましい。ヒドロカルビル基の炭素数は1〜20であることが好ましく、1〜10であることが更に好ましく、1〜8であることが一層好ましい。該ヒドロカルビル基として、具体的には、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、フェニル基、ベンジル基等が好適に挙げられる。中でも、イソブチレンの重合効率の観点から、少なくとも1つのRは、フェニル基、ベンジル基等の芳香族基であることが好ましい。Xが2以上であったり、Rが芳香族基等のかさ高い置換基を有すると、CpR'が一層かさ高くなり、重合される単量体が、立体障害によって、一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体の触媒中心である金属Mに対してX側から接近することになるため、イソブチレンの重合効率が高まるからである。一方、メタロイド基のメタロイドの例としては、ゲルミルGe、スタニルSn、シリルSiが挙げられ、また、メタロイド基はヒドロカルビル基を有することが好ましく、メタロイド基が有するヒドロカルビル基は上記のヒドロカルビル基と同様である。該メタロイド基として、具体的には、トリメチルシリル基等が挙げられる。上記CpR'としての無置換又は置換シクロペンタジエニルとして、具体的には、以下のものが例示される。
Figure 2016210940
(式中、Rは水素原子、メチル基又はエチル基を示す。)
一般式(III)において、上記インデニル環を基本骨格とするCpR'は、一般式(I)のCpRと同様に定義され、好ましい例も同様である。
一般式(III)において、フルオレニル環を基本骨格とするCpR'は、C139-xx又はC1317-xxで示され得る。ここで、Xは0〜9又は0〜17の整数である。イソブチレンの重合効率を高める観点から、Xは、2以上であるのが好ましい。また、Rはそれぞれ独立してヒドロカルビル基又はメタロイド基であることが好ましい。ヒドロカルビル基の炭素数は1〜20であることが好ましく、1〜10であることが更に好ましく、1〜8であることが一層好ましい。該ヒドロカルビル基として、具体的には、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、フェニル基、ベンジル基等が好適に挙げられる。中でも、イソブチレンの重合効率の観点から、少なくとも1つのRは、フェニル基、ベンジル基等の芳香族基であることが好ましい。Xが2以上であったり、Rが芳香族基等のかさ高い置換基を有すると、CpR'が一層かさ高くなり、重合される単量体が、立体障害によって、一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体の触媒中心である金属Mに対してX側から接近することになるため、イソブチレンの重合効率が高まるからである。一方、メタロイド基のメタロイドの例としては、ゲルミルGe、スタニルSn、シリルSiが挙げられ、また、メタロイド基はヒドロカルビル基を有することが好ましく、メタロイド基が有するヒドロカルビル基は上記のヒドロカルビル基と同様である。該メタロイド基として、具体的には、トリメチルシリル基等が挙げられる。
一般式(I)、(II)及び(III)における中心金属Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムである。ランタノイド元素には、原子番号57〜71の15元素が含まれ、これらのいずれでもよい。中心金属Mとしては、サマリウムSm、ネオジムNd、プラセオジムPr、ガドリニウムGd、セリウムCe、ホルミウムHo、スカンジウムSc及びイットリウムYが好適に挙げられる。中でも、イソブチレンの重合効率の観点から、ガドリニウムGdがより好ましい。
一般式(I)で表されるメタロセン錯体は、シリルアミド配位子[−N(SiR32]を含む。シリルアミド配位子に含まれるR基(一般式(I)におけるRa〜Rf)は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子である。また、Ra〜Rfのうち少なくとも一つが水素原子であることが好ましい。Ra〜Rfのうち少なくとも一つを水素原子にすることで、触媒の合成が容易になり、また、ケイ素まわりのかさ高さが低くなるため、イソブチレンの重合効率が高くなる。同様の観点から、Ra〜Rcのうち少なくとも一つが水素原子であり、Rd〜Rfのうち少なくとも一つが水素原子であることが更に好ましい。更に、アルキル基としては、メチル基が好ましい。
一般式(II)で表されるメタロセン錯体は、シリル配位子[−SiX’3]を含む。シリル配位子[−SiX’3]に含まれるX'は、下記で説明される一般式(III)のXと同様に定義される基であり、好ましい基も同様である。
一般式(III)において、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基及び炭素数1〜20の炭化水素基からなる群より選択される基である。ここで、上記アルコキシド基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の脂肪族アルコキシ基;フェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ基、2,6−ジイソプロピルフェノキシ基、2,6−ジネオペンチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−6−イソプロピルフェノキシ基、2−tert−ブチル−6−ネオペンチルフェノキシ基、2−イソプロピル−6−ネオペンチルフェノキシ基等のアリールオキシド基が挙げられ、これらの中でも、2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ基が好ましい。
一般式(III)において、Xが表すチオラート基としては、チオメトキシ基、チオエトキシ基、チオプロポキシ基、チオn−ブトキシ基、チオイソブトキシ基、チオsec−ブトキシ基、チオtert−ブトキシ基等の脂肪族チオラート基;チオフェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチルチオフェノキシ基、2,6−ジイソプロピルチオフェノキシ基、2,6−ジネオペンチルチオフェノキシ基、2−tert−ブチル−6−イソプロピルチオフェノキシ基、2−tert−ブチル−6−チオネオペンチルフェノキシ基、2−イソプロピル−6−チオネオペンチルフェノキシ基、2,4,6−トリイソプロピルチオフェノキシ基等のアリールチオラート基が挙げられ、これらの中でも、2,4,6−トリイソプロピルチオフェノキシ基が好ましい。
一般式(III)において、Xが表すアミド基としては、ジメチルアミド基、ジエチルアミド基、ジイソプロピルアミド基等の脂肪族アミド基;フェニルアミド基、2,6−ジ−tert−ブチルフェニルアミド基、2,6−ジイソプロピルフェニルアミド基、2,6−ジネオペンチルフェニルアミド基、2−tert−ブチル−6−イソプロピルフェニルアミド基、2−tert−ブチル−6−ネオペンチルフェニルアミド基、2−イソプロピル−6−ネオペンチルフェニルアミド基、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニルアミド基等のアリールアミド基;ビストリメチルシリルアミド基等のビストリアルキルシリルアミド基が挙げられ、これらの中でも、ビストリメチルシリルアミド基が好ましい。
一般式(III)において、Xが表すシリル基としては、トリメチルシリル基、トリス(トリメチルシリル)シリル基、ビス(トリメチルシリル)メチルシリル基、トリメチルシリル(ジメチル)シリル基、トリイソプロピルシリル(ビストリメチルシリル)シリル基等が挙げられ、これらの中でも、トリス(トリメチルシリル)シリル基が好ましい。
一般式(III)において、Xが表すハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子のいずれでもよいが、塩素原子又は臭素原子が好ましい。また、Xが表す炭素数1〜20の炭化水素基として、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、オクチル基等の直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基;フェニル基、トリル基、ナフチル基等の芳香族炭化水素基;ベンジル基等のアラルキル基等の他、トリメチルシリルメチル基、ビストリメチルシリルメチル基等のケイ素原子を含有する炭化水素基等が挙げられ、これらの中でも、メチル基、エチル基、イソブチル基、トリメチルシリルメチル基等が好ましい。
一般式(III)において、Xとしては、ビストリメチルシリルアミド基又は炭素数1〜20の炭化水素基が好ましい。
一般式(III)において、[B]-で示される非配位性アニオンとしては、例えば、4価のホウ素アニオンが挙げられる。該4価のホウ素アニオンとして、具体的には、テトラフェニルボレート、テトラキス(モノフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(ジフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(トリフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(テトラフルオロメチルフェニル)ボレート、テトラ(トリル)ボレート、テトラ(キシリル)ボレート、(トリフェニルペンタフルオロフェニル)ボレート、[トリス(ペンタフルオロフェニル)フェニル]ボレート、トリデカハイドライド−7,8−ジカルバウンデカボレート等が挙げられ、これらの中でも、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが好ましい。
上記一般式(I)及び(II)で表されるメタロセン錯体、並びに上記一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体は、更に0〜3個、好ましくは0〜1個の中性ルイス塩基Lを含む。ここで、中性ルイス塩基Lとしては、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルアニリン、トリメチルホスフィン、塩化リチウム、中性のオレフィン類、中性のジオレフィン類等が挙げられる。ここで、上記錯体が複数の中性ルイス塩基Lを含む場合、中性ルイス塩基Lは、同一であっても異なっていてもよい。
また、上記一般式(I)及び(II)で表されるメタロセン錯体、並びに上記一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体は、単量体として存在していてもよく、二量体又はそれ以上の多量体として存在していてもよい。
上記一般式(I)で表されるメタロセン錯体は、例えば、溶媒中でランタノイドトリスハライド、スカンジウムトリスハライド又はイットリウムトリスハライドを、インデニルの塩(例えば、カリウム塩やリチウム塩)及びビス(トリアルキルシリル)アミドの塩(例えば、カリウム塩やリチウム塩)と反応させることで得ることができる。なお、反応温度は室温程度にすればよいので、温和な条件で製造することができる。また、反応時間は任意であるが、数時間〜数十時間程度である。反応溶媒は特に限定されないが、原料及び生成物を溶解する溶媒であることが好ましく、例えばトルエンを用いればよい。以下に、一般式(I)で表されるメタロセン錯体を得るための反応例を示す。
Figure 2016210940
・・・(I)
(式中、X’’はハライドを示す。)
上記一般式(II)で表されるメタロセン錯体は、例えば、溶媒中でランタノイドトリスハライド、スカンジウムトリスハライド又はイットリウムトリスハライドを、インデニルの塩(例えばカリウム塩やリチウム塩)及びシリルの塩(例えばカリウム塩やリチウム塩)と反応させることで得ることができる。なお、反応温度は室温程度にすればよいので、温和な条件で製造することができる。また、反応時間は任意であるが、数時間〜数十時間程度である。反応溶媒は特に限定されないが、原料及び生成物を溶解する溶媒であることが好ましく、例えばトルエンを用いればよい。以下に、一般式(II)で表されるメタロセン錯体を得るための反応例を示す。
Figure 2016210940
(式中、X’’はハライドを示す。)
上記一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体は、例えば、次の反応により得ることができる。
Figure 2016210940
ここで、一般式(IV)で表される化合物において、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、CpR'は、それぞれ独立して無置換若しくは置換シクロペンタジエニル、無置換若しくは置換インデニル又は無置換若しくは置換フルオレニルを示し、Xは、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す。また、一般式[A]+[B]-で表されるイオン性化合物において、[A]+は、カチオンを示し、[B]-は、非配位性アニオンを示す。
[A]+で表されるカチオンとしては、例えば、カルボニウムカチオン、オキソニウムカチオン、アミンカチオン、ホスホニウムカチオン、シクロヘプタトリエニルカチオン、遷移金属を有するフェロセニウムカチオン等が挙げられる。カルボニウムカチオンとしては、トリフェニルカルボニウムカチオン、トリ(置換フェニル)カルボニウムカチオン等の三置換カルボニウムカチオン等が挙げられ、トリ(置換フェニル)カルボニルカチオンとして、具体的には、トリ(メチルフェニル)カルボニウムカチオン等が挙げられる。アミンカチオンとしては、トリメチルアンモニウムカチオン、トリエチルアンモニウムカチオン、トリプロピルアンモニウムカチオン、トリブチルアンモニウムカチオン等のトリアルキルアンモニウムカチオン;N,N−ジメチルアニリニウムカチオン、N,N−ジエチルアニリニウムカチオン、N,N−2,4,6−ペンタメチルアニリニウムカチオン等のN,N−ジアルキルアニリニウムカチオン;ジイソプロピルアンモニウムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウムカチオン等のジアルキルアンモニウムカチオン等が挙げられる。ホスホニウムカチオンとしては、トリフェニルホスホニウムカチオン、トリ(メチルフェニル)ホスホニウムカチオン、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウムカチオン等のトリアリールホスホニウムカチオン等が挙げられる。これらカチオンの中でも、N,N−ジアルキルアニリニウムカチオン又はカルボニウムカチオンが好ましく、N,N−ジアルキルアニリニウムカチオンが特に好ましい。
上記反応に用いる一般式[A]+[B]-で表されるイオン性化合物としては、上記の非配位性アニオン及びカチオンからそれぞれ選択し組み合わせた化合物であって、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカルボニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等が好ましい。また、一般式[A]+[B]-で表されるイオン性化合物は、一般式(IV)で表される化合物に対して0.1〜10倍mol加えることが好ましく、約1倍mol加えることが更に好ましい。なお、一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体を重合反応に用いる場合、一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体をそのまま重合反応系中に提供してもよいし、上記反応に用いる一般式(IV)で表される化合物と一般式[A]+[B]-で表されるイオン性化合物を別個に重合反応系中に提供し、反応系中において一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体を形成させてもよい。また、一般式(I)又は(II)で表されるメタロセン錯体と一般式[A]+[B]-で表されるイオン性化合物とを組み合わせて使用することにより、反応系中において一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体を形成させることもできる。
一般式(I)及び(II)で表されるメタロセン錯体、並びに一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体の構造は、X線構造解析により決定することが好ましい。
上記重合触媒組成物に用いることができる助触媒は、通常のメタロセン錯体を含む重合触媒組成物の助触媒として用いられる成分から任意に選択され得る。該助触媒としては、例えば、アルミノキサン、有機アルミニウム化合物、上記のイオン性化合物等が好適に挙げられる。これら助触媒は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記アルミノキサンとしては、アルキルアミノキサンが好ましく、例えば、メチルアルミノキサン(MAO)、修飾メチルアルミノキサン等が挙げられる。また、修飾メチルアルミノキサンとしては、MMAO−3A(東ソーファインケム社製)等が好ましい。なお、上記重合触媒組成物におけるアルミノキサンの含有量は、一般式(I)及び(II)で表されるメタロセン錯体又は一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体の中心金属Mに対する、アルミノキサンのアルミニウム元素Alの元素比率Al/Mが、10〜1000程度、好ましくは100程度となるようにすることが好ましい。
一方、上記有機アルミニウム化合物としては、一般式AlRR’R’’(式中、R及びR'はそれぞれ独立して炭素数1〜10の炭化水素基又は水素原子であり、R’’は炭素数1〜10の炭化水素基である)で表される有機アルミニウム化合物が好ましい。上記有機アルミニウム化合物としては、例えば、トリアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニウムクロライド、アルキルアルミニウムジクロライド、ジアルキルアルミニウムハイドライド等が挙げられ、これらの中でも、トリアルキルアルミニウムが好ましい。また、トリアルキルアルミニウムとしては、例えば、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等が挙げられる。なお、上記重合触媒組成物における有機アルミニウム化合物の含有量は、一般式(I)及び(II)で表されるメタロセン錯体又は一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体に対して1〜50倍molであることが好ましく、約10倍molであることが更に好ましい。
更に、上記重合触媒組成物においては、一般式(I)及び(II)で表されるメタロセン錯体、並びに一般式(III)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体をそれぞれ、適切な助触媒と組み合わせることで、得られる重合体の分子量を増大させることや、他の共重合単量体成分との共重合体におけるミクロ構造を制御することができる。
<重合工程>
本発明の製造方法は、上記重合触媒組成物の存在下で、イソブチレンを、単独で又は他の共重合単量体成分と重合させる工程(以下、重合工程とも呼ぶ)を具え、更に、必要に応じ、カップリング工程、洗浄工程、その他の工程を適宜具えることができる。
重合工程としては、溶液重合法、懸濁重合法、液相塊状重合法、乳化重合法、気相重合法、固相重合法等の任意の方法を用いることができる。また、重合反応に溶媒を用いる場合、かかる溶媒としては、重合反応において不活性なものであればよく、例えば、トルエン、シクロヘキサン、ノルマルヘキサン等が挙げられる。重合工程は、一段階で行ってもよく、二段階以上の多段階で行ってもよい。
本発明の製造方法において、重合工程は、不活性ガス、好ましくは窒素ガスやアルゴンガスの雰囲気下において行われることが好ましい。重合工程の重合温度は、特に限定しないが、例えば、−50℃以上が好ましく、−50〜50℃がより好ましく、室温程度とすることもできる。より高分子量のイソブチレン系共重合体を得る観点からは、0℃以下が好ましく、−30℃以下がより好ましい。このような比較的高温でイソブチレン系重合体を製造することができると、製造設備の設計や運転をより簡便にすることができ、製造コストも低減させることができる。なお、重合温度を上げると、連鎖移動反応などの副反応の確率が高まって、得られるイソブチレン系重合体の重量平均分子量が小さくなる場合がある。重合工程の圧力は、特に限定しないが、例えば、0.1〜10.0MPaの範囲とすることができ、大気圧程度とすることもできる。重合工程の反応時間は、特に限定しないが、例えば、1秒〜10日の範囲であり、得られるイソブチレン系重合体について所望するミクロ構造、各単量体の種類、投入量及び添加順序、触媒の種類、重合温度等の条件によって適宜選択することができる。重合工程において、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の重合停止剤を用いて、重合を停止させてもよい。
<カップリング工程>
カップリング工程は、前記重合工程において得られたイソブチレン系重合体の高分子鎖の少なくとも一部(例えば、末端)を変性する反応(カップリング反応)を行う工程である。カップリング工程において、重合反応が100%に達した際にカップリング反応を行うことが好ましい。
前記カップリング反応に用いるカップリング剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビス(マレイン酸−1−オクタデシル)ジオクチルスズ等のスズ含有化合物;4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート等のイソシアネート化合物;グリシジルプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラン化合物、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ビス(マレイン酸−1−オクタデシル)ジオクチルスズが、反応効率と低ゲル生成の点で、好ましい。
なお、カップリング反応を行うことにより、数平均分子量(Mn)を増加させることができる。
<洗浄工程>
洗浄工程は、前記重合工程において得られたイソブチレン系重合体を洗浄する工程である。なお、洗浄に用いる媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどが挙げられる。この洗浄工程により、イソブチレン系重合体中の触媒残渣量を好適に低下させることができる。
<イソブチレン系重合体の同定>
本発明の製造方法によってイソブチレン系重合体が得られたか否かは、例えば、1H−NMR、13C−NMR等の手法を用いて重合生成物の1H−NMRスペクトルや13C−NMRスペクトルを測定し、イソブチレン単位由来のピークや他の共重合単量体成分由来の単位のピークの存在を確認することによって確かめることができる。イソブチレン単位由来のピークは、例えば、1H−NMRスペクトルでは、1.14ppm付近のポリイソブチレンのメチル基由来のピークと、1.47ppm付近のポリイソブチレンのメチレン由来のピークとの組み合わせにより確認することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
十分に乾燥した300mLガラス容器に、イソブチレン15g(0.27mol)を含むトルエン溶液60gを添加した。一方、窒素雰囲気下のグローブボックス中で、ガラス製容器にビス(2−フェニルインデニル)ガドリニウムビス(ジメチルシリル)アミド[(2−PhC962GdN(SiHMe22]75μmol、ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート[Me2NHPhB(C65)4]75μmol、及びジイソブチルアルミニウムハイドライド1.5 mmolを仕込み、トルエン40mLに溶解させて触媒溶液とした。その後、グローブボックスから触媒溶液を取り出し、ガドリニウム換算で50μmolとなる量の触媒溶液をモノマー溶液へ添加後、50℃で120分間、重合を行った。重合後、2,2'−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(NS−5)5質量%のイソプロパノール溶液1mLを加えて反応を停止させ、さらに大量の2−プロパノールで重合体を分離し、60℃で真空乾燥し、重合体Aを得た。得られた重合体Aの収量は0.9gであった。
(実施例2)
十分に乾燥した300mLガラス容器に、イソブチレン7.5 g(0.13mol)を含むトルエン溶液30gを添加した。一方、窒素雰囲気下のグローブボックス中で、ガラス製容器にビス(2−フェニルインデニル)ガドリニウムビス(ジメチルシリル)アミド[(2−PhC962GdN(SiHMe22]56.3μmol、ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート[Me2NHPhB(C65)4]56.3μmol、及びジイソブチルアルミニウムハイドライド0.23mmolを仕込み、トルエン40mLに溶解させて触媒溶液とした。その後、グローブボックスから触媒溶液を取り出し、ガドリニウム換算で37.5μmolとなる量の触媒溶液をモノマー溶液へ添加後、25℃で120分間、重合を行った。重合後、2,2'−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(NS−5)5質量%のイソプロパノール溶液1mLを加えて反応を停止させ、さらに大量の2−プロパノールで重合体を分離し、60℃で真空乾燥し、重合体Bを得た。得られた重合体Bの収量は0.7gであった。
(実施例3)
十分に乾燥した300mLガラス容器に、イソブチレン7.5g(0.13mol)を含むトルエン溶液30gを添加した。一方、窒素雰囲気下のグローブボックス中で、ガラス製容器にビス(2−フェニルインデニル)ガドリニウムビス(ジメチルシリル)アミド[(2−PhC962GdN(SiHMe22]56.3μmol、ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート[Me2NHPhB(C65)4]56.3μmol、及びジイソブチルアルミニウムハイドライド0.56mmolを仕込み、トルエン40mLに溶解させて触媒溶液とした。その後、グローブボックスから触媒溶液を取り出し、ガドリニウム換算で37.5μmolとなる量の触媒溶液をモノマー溶液へ添加後、−40℃で120分間、重合を行った。重合後、2,2'−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(NS−5)5質量%のイソプロパノール溶液1mLを加えて反応を停止させ、さらに大量の2−プロパノールで重合体を分離し、60℃で真空乾燥し、重合体Cを得た。得られた重合体Cの収量は0.5gであった。
(実施例4)
十分に乾燥した300mLガラス容器に、イソブチレン15g(0.27mol)を含むトルエン溶液60gを添加した。一方、窒素雰囲気下のグローブボックス中で、ガラス製容器にビス(1−メチル−2−フェニルインデニル)ガドリニウムビス(ジメチルシリル)アミド[(1−Me−2−PhC962GdN(SiHMe22]15μmol、ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート[Me2NHPhB(C65)4]15μmol、及びジイソブチルアルミニウムハイドライド0.2mmolを仕込み、トルエン40mLに溶解させて触媒溶液とした。その後、グローブボックスから触媒溶液を取り出し、ガドリニウム換算で7.5μmolとなる量の触媒溶液をモノマー溶液へ添加後、−30℃で120分間、重合を行った。重合後、2,2'−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(NS−5)5質量%のイソプロパノール溶液1mLを加えて反応を停止させ、さらに大量の2−プロパノールで重合体を分離し、60℃で真空乾燥し、重合体Dを得た。得られた重合体Dの収量は5.5gであった。
(実施例5)
十分に乾燥した300mLガラス容器に、イソブチレン15g(0.27mol)を含むトルエン溶液60gを添加した。一方、窒素雰囲気下のグローブボックス中で、ガラス製容器にビス(1−メチル−2−フェニルインデニル)ガドリニウムビス(ジメチルシリル)アミド[(1−Me−2−PhC962GdN(SiHMe22]15μmol、ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート[Me2NHPhB(C65)4]15μmol、及びジイソブチルアルミニウムハイドライド0.2mmolを仕込み、トルエン40mLに溶解させて触媒溶液とした。その後、グローブボックスから触媒溶液を取り出し、ガドリニウム換算で7.5μmolとなる量の触媒溶液をモノマー溶液へ添加後、−70℃で3日間、重合を行った。重合後、2,2'−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(NS−5)5質量%のイソプロパノール溶液1mLを加えて反応を停止させ、さらに大量の2−プロパノールで重合体を分離し、60℃で真空乾燥し、重合体Eを得た。得られた重合体Eの収量は3.2gであった。
(比較例1)
従来のイソブチレン系重合体の製造方法として、カチオン重合を用いて、次の通りにイソブチレン系重合体を合成した。十分に乾燥した300mLガラス容器に、イソブチレン7.5 g(0.13mol)を含むトルエン溶液30gを添加した。一方、窒素雰囲気下のグローブボックス中で、ガラス製容器にトリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート[Ph3CB(C65)4]57μmolをトルエン10mLに溶解させた。その後、グローブボックスから上記トルエン溶液を取り出し、全量をモノマー溶液へ添加後、−40℃で120分間、重合を行った。重合後、2,2'−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(NS−5)5質量%のイソプロパノール溶液1mLを加えて反応を停止させ、さらに大量の2−プロパノールで重合体を分離し、60℃で真空乾燥し、重合体Fを得た。得られた重合体Fの収量は5.8gであった。
(比較例2)
従来のイソブチレン系重合体の製造方法として、カチオン重合を用いて、次の通りにイソブチレン系重合体を合成した。分に乾燥した300mLガラス容器に、イソブチレン7.5 g(0.13mol)を含むトルエン溶液30gを添加した。一方、窒素雰囲気下のグローブボックス中で、ガラス製容器にトリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート[Ph3CB(C65)4]57μmolをトルエン10mLに溶解させた。その後、グローブボックスから上記トルエン溶液を取り出し、全量をモノマー溶液へ添加後、−70℃で360分間、重合を行った。重合後、2,2'−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(NS−5)5質量%のイソプロパノール溶液1mLを加えて反応を停止させ、さらに大量の2−プロパノールで重合体を分離し、60℃で真空乾燥し、重合体Gを得た。得られた重合体Gの収量は6.8gであった。
[イソブチレン系重合体の確認]
以上のようにして得られた重合体A〜Fについて、1H−NMRスペクトルを測定して、イソブチレン単位に由来するピーク(1.14ppmにポリイソブチレンのメチル基由来のピーク、1.47ppmにポリイソブチレンのメチレン由来のピーク)を確認して、イソブチレン系重合体であることを確認した。
[重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)の測定]
また、重合体A〜Fについて、重量平均分子量(Mw)、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)を、下記の方法で測定・評価した。その結果を表1に示す。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー[GPC:東ソー製HLC−8220GPC/HT、カラム:東ソー製GMHHR−H(S)HT×2本、検出器:示差屈折率計(RI)]で単分散ポリスチレンを基準として、重合体A〜Fのポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)を求めた。なお、測定温度は40℃であった。
Figure 2016210940
表1に示すように、本発明の製造方法により、比較例の従来法よりも比較的高い重合温度で、比較的狭い分子量分布を有する様々な重量平均分子量のイソブチレン系重合体を製造することができた。
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、イソブチレンを単独で又は他のモノマーと重合してなるイソブチレン系重合体の製造に用いることができる。このようにして製造したイソブチレン系重合体は、接着剤、シーリング材、アスファルト改質材、潤滑油改質材、電気絶縁材、特殊塗料、合成ゴム(例えば、ブチルゴムなど)、ゴム用添加剤などの用途に広く用いることができる。

Claims (6)

  1. 下記一般式(I):
    Figure 2016210940
    (式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、
    CpRは、それぞれ独立して無置換又は置換インデニルを示し、Ra〜Rfは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す)で表されるメタロセン錯体、及び下記一般式(II):
    Figure 2016210940
    (式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、
    CpRは、それぞれ独立して無置換又は置換インデニルを示し、X'は、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示す)で表されるメタロセン錯体、並びに下記一般式(III):
    Figure 2016210940
    (式中、Mは、ランタノイド元素、スカンジウム又はイットリウムを示し、
    CpR'は、無置換若しくは置換シクロペンタジエニル、無置換若しくは置換インデニル又は無置換若しくは置換フルオレニルを示し、Xは、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシド基、チオラート基、アミド基、シリル基又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Lは、中性ルイス塩基を示し、wは、0〜3の整数を示し、[B]-は、非配位性アニオンを示す)で表されるハーフメタロセンカチオン錯体からなる群より選択される少なくとも1種類の錯体を含む重合触媒組成物を用いて、イソブチレンを単独で又は他の共重合単量体成分と重合させることを特徴とする、イソブチレン系重合体の製造方法。
  2. 前記Mが、ガドリニウム(Gd)であることを特徴とする、請求項1に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
  3. 前記錯体が、前記一般式(I)で表されるメタロセン錯体であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
  4. 前記Ra〜Rfのうちの少なくとも一つが水素原子であることを特徴とする、請求項3に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
  5. 重合温度が−50℃以上であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
  6. 重合温度が0℃以下であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
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