JP2016210454A - 梱包箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボール箱等の梱包箱であって、刃物を使用せずとも蓋部を容易に切り離すことができるようにする。【解決手段】一対の蓋側内フラップ110 と一対の蓋側外フラップ120 とで蓋部が構成され、蓋側内フラップ110 と幅面130 との境目である蓋側内フラップ側横罫線131 上に形成された内フラップ切離線と、蓋側内フラップ側横罫線131 に上端を一致させた切断線としてのミシン目135Aで切り離し可能に幅面130 に形成された切出口135 と、切出口135 の両端部から続いて蓋側内フラップ140 に形成された2本の内フラップ折曲補助線111 と、蓋側外フラップ120 と長さ面140 との境目である蓋側外フラップ側横罫線141 上に形成された蓋側外フラップ切離線とを備え、蓋側外フラップ120 には先端両隅部と蓋側外フラップ側横罫線141 の中間部とをつなぐ略V字形状の罫線である外フラップ折曲補助線125 が形成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、段ボール箱等の梱包箱であって、カッター等の刃物を使用しなくても蓋部を容易に切り離すことができる梱包箱に関する。
A−1型と称されるJIS−Z−1507に示される0210型の段ボール箱は、みかん箱等に広く利用されている。
みかん箱として利用される場合、店頭において、箱のまま展示する際に中身のみかんがよく見えるように、天面の蓋部を構成する一対の蓋側外フラップと一対の蓋側内フラップとを閉じた状態のままカッター等で切り裂くことが多い。
しかしながら、カッター等の刃物の使用は手間でもあるし、中身のみかんを傷つけることもあった。これは天面の蓋部のみならず、他の面を取り除いた状態で内容物を展示する梱包箱に共通する問題である。
そこで、かかる問題点を解消した梱包箱として、実用新案登録第3027203号公報に示すように『一枚の台紙Aを折り曲げて形成される直方体状の箱体で、前壁に連接したフラップと後壁に連接したフラップとが共に内側方向に90度折り曲げられた上に、左側壁に連接したフラップと右側壁に連接したフラップとが共に内側方向に90度折り曲げられることによって上面及び底面が形成されているものにおいて、前記箱体1の左側壁2及び右側壁3にはそれぞれ、前壁4との接合位置にある辺5a、5bから30〜70mmの間隔をあけた位置に、該辺5a、5bと平行な開梱用ジッパー部6a、6bが、箱の高さ方向全長に渡って設けられており、前記左側壁2の上側辺7a、下側辺7b及び前記右側壁3の上側辺8a、下側辺8b上にはそれぞれ、各辺の前端点9a、9b、9c、9dから前記開梱用ジッパー部6a、6bの設けられた位置まで開梱用ミシン罫線10a〜10dが設けられていることを特徴とする箱体。』が創案された。
実用新案登録第3027203号公報
しかしなから、特許文献1に記載された箱体は、天面ではなくあくまで側面を開封するものである。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、段ボール箱等の梱包箱であって、カッター等の刃物を使用しなくても蓋部を容易に切り離すことができる梱包箱を提供することを目的としている。
本発明に係る梱包箱は、一対の蓋側内フラップと一対の蓋側外フラップとで蓋部が構成される梱包箱であって、蓋側内フラップと幅面との境目である蓋側内フラップ側横罫線上に形成された蓋側内フラップを切り離すための蓋側内フラップ切離線と、前記蓋側内フラップ側横罫線に上端を一致させて切断線で切り離し可能に幅面に形成された切出口と、この切出口の両端部から続いて蓋側内フラップに形成された2本の内フラップ折曲補助線と、蓋側外フラップと長さ面との境目である蓋側外フラップ側横罫線上に形成された蓋側外フラップを切り離すための蓋側外フラップ切離線とを備えており、前記蓋側外フラップには、先端両隅部と蓋側外フラップ側横罫線の中間部とをつなぐ略V字形状の外フラップ折曲補助線が形成されており、この外フラップ折曲補助線は罫線である。
本発明に係る梱包箱であると、切出口を蓋側内フラップの方向へ引っ張り上げると、蓋側内フラップの2本の内フラップ折曲補助線の内側部分から山状に持ち上がり、この蓋側内フラップの盛り上がりに伴って、蓋側内フラップの蓋側内フラップ側横罫線上に形成された蓋側内フラップ切離線が破断し、蓋側内フラップが確実に幅面から切断される。また、蓋側外フラップと長さ面との境目である蓋側外フラップ側横罫線上に形成された蓋側外フラップを切り離すための蓋側外フラップ切離線があるので、確実に蓋側外フラップも切断される。
また、蓋側外フラップに、先端両隅部と蓋側外フラップ側横罫線の中間部とをつなぐ略V字形状の外フラップ折曲補助線が形成されており、前記内フラップ折曲補助線の内側部分の山状の持ち上がりに伴って、蓋側外フラップも外フラップ折曲補助線部分から上方向へと折曲され、蓋側外フラップが長さ面から確実に切断される。
しかも、この外フラップ折曲補助線は、頂点を有する略V字形状に形成させているので、蓋側外フラップを切断する際に、中央部まで確実に切断できる。
本発明の実施の形態に係る梱包箱の蓋部を開放した状態を示す概略的斜視図である。 本発明の実施の形態に係る梱包箱の概略的展開図である。 本発明の実施の形態に係る梱包箱から蓋側内フラップを幅面から切り離した後の状態を示す概略的斜視図である。
本発明の実施の形態に係る梱包箱100は、段ボール製であって、一対の蓋側内フラップ110と一対の蓋側外フラップ120とで蓋部が構成されており、蓋側内フラップ110と幅面130との境目である蓋側内フラップ側横罫線131上に形成された蓋側内フラップ110を切り離すための内フラップ切離線と、前記蓋側内フラップ側横罫線131に上端を一致させて切断線としてのミシン目135Aで切り離し可能に幅面130に形成された切出口135と、この切出口135の両端部から続いて蓋側内フラップ120に形成された2本の内フラップ折曲補助線111と、蓋側外フラップ120と長さ面140との境目である蓋側外フラップ側横罫線141上に形成された蓋側外フラップ120を切り離すための蓋側外フラップ切離線とを備えており、前記蓋側外フラップ141には、先端両隅部と蓋側外フラップ側横罫線141の中間部とをつなぐ略V字形状の外フラップ折曲補助線125が形成されており、この外フラップ折曲補助線125は罫線である。
この梱包箱100は、全体として直方体状に形成されており、側面が一対の対向する幅面130と、一対の対向する長さ面140との合計4面となっている。
前記幅面130の下端から延設された底側内フラップ150と、前記長さ面140の下端から延設された底側外フラップ160の合計4つのフラップによって底部が構成されている。
また、前記幅面130の上端から延設された一対の蓋側内フラップ110と、前記長さ面140の上端から延設された一対の蓋側外フラップ120の合計4つのフラップによって蓋部が構成されている。
かかる梱包箱100は、図2に示す一枚の段ボールシートから構成される。この段ボールシートは、長さ面140、幅面130、長さ面140、幅面130が横一列に並んでおり、各面130、140の境目には各面130、140が隣接する面と直角になるようにそれぞれ縦罫線170が形成されている。
最も外側の長さ面140(図2では左端)の外側縁部には、継ぎしろ180が突出形成されている。
また、各長さ面140の上端から延設される蓋側外フラップ120の高さ寸法H1は、幅面130の幅寸法Wの1/2より僅かに小さく設定されている。また、各幅面130の上端から延設される蓋側内フラップ110の高さ寸法H2は、蓋側外フラップ120の高さ寸法H1と等しく設定されている。
前記蓋側外フラップ120と長さ面140の上端との境目である蓋側外フラップ側横罫線141上には、蓋側外フラップ120の折曲を助けるためと、蓋側外フラップ120を長さ面140から容易に破断するために、蓋側外フラップ切離線としてのミシン目が形成されている。なお、このミシン目は、3〜5mm間隔で設けるとよい。
前記蓋側内フラップ110と幅面130の上端との境目である蓋側内フラップ側横罫線131上には、蓋側内フラップ110を幅面130から切り離すために、蓋側内フラップ切離線としてのジッパーが形成されている。
なお、本明細書におけるジッパーとは、切断方向に対して傾斜した短い切れ目と、蓋側内フラップ側横罫線131の方向と一致した切れ目がへの字状につながって形成された切れ目とが、切断方向に一定の間隔で形成されているものをいう。
また、各長さ面140の下端から延設される底側外フラップ160の高さ寸法H3は、幅面130の幅寸法Wの1/2より僅かに小さく設定されている。また、幅面130の下端から延設される底側内フラップ150の高さ寸法H4は、長さ面140の下端から延設される底側外フラップ160の高さ寸法は3と等しく設定されている。
しかも、底側外フラップ160の高さ寸法H3は、蓋側外フラップ120の高さ寸法H1と等しくなっている。すなわち、各フラップの高さ寸法は、H1=H2=H3=H4の関係になっているのである。
前記底側外フラップ160と長さ面140の下端との境目である底側外フラップ側横罫線142は、底側外フラップ160の折曲を容易にするために形成されている。
また、前記底側内フラップ150と幅面130の下端との境目である底側内フラップ側横罫線132は、底側内フラップ150の折曲を容易にするために形成されている。
同様に蓋部の蓋側内フラップ110と蓋側外フラップ120とにも、切断線と並列に蓋側内フラップ側横罫線131、蓋側外フラップ側横罫線141が形成されているが、折曲を助けて容易にし、しかも切断線のつなぎ部分が折曲によって破れるのを防ぐ役目を果たしている。
幅面130の上端中央部には、切出口135が形成される。この切出口135は、略逆台形状に設定され、上縁部が幅面130と蓋側内フラップ110との境目である蓋側内フラップ側横罫線131に達している。この切出口135は、幅面130にミシン目135Aを形成することで形作られている。従って、ミシン目135Aから破断すると、切出口135の内側部分が取り除かれて、切出口135があらわれるようになる。
また、蓋側内フラップ110には、前記切出口135の両端部から続く2本の内フラップ折曲補助線111が形成されている。
この2本の内フラップ折曲補助線111は、罫線とカット線とが交互に形成されたものである。
一方、蓋側外フラップ120には、先端両隅部125Aと蓋側外フラップ側横罫線141の中間部125Bとをつなぐ略V字形状の外フラップ折曲補助線125が形成されている。この外フラップ折曲補助線125は、蓋側外フラップ120に対して裏面側から形成された罫線である。従って、蓋側外フラップ120はこの外フラップ折曲補助線125に沿って外側に向かって容易に折曲するようになっている。
このように構成された一枚の段ボールシートは、幅面130と長さ面140との間に形成された縦罫線170から折曲され、前記継ぎしろ180を反対側の幅面130の縁部内側に接着することで四角筒状に組み立てられる。その後、底側内フラップ150、底側外フラップ160の順でそれぞれ底側内フラップ側横罫線132、底側外フラップ側横罫線142から内側に折曲し、接着剤、粘着テープ或いは大型のステープラ用つづり針で固定閉塞されて底部が閉塞し、かつ蓋部が開放された状態の箱状に形成される。
このようにして、蓋部が開放された状態で箱状に形成された梱包箱100は、内部にみかん等の内容物を格納した後、蓋側内フラップ110、蓋側外フラップ120の順で蓋側内フラップ側横罫線131、蓋側外フラップ側横罫線141から内側に折曲し、接着剤、粘着テープ或いは大型のステープラ用つづり針で固定閉塞される。
店頭等での展示等のための蓋部の開封作業、すなわち蓋側外フラップ120及び蓋側内フラップ110の取り外し作業は以下の手順で行う。
まず、幅面130の切出口135に指先等を突っ込むことで切出口135をミシン目135Aから破断する。そのまま切出口135の内側部分を上方向に引っ張り上げて、切出口135の内側部分を蓋側内フラップ110に向かって破断する。
この切出口135の内側部分の破断に伴って、切出口135の内側部分に連なって2本の内フラップ折曲補助線111の内側部分が山状に持ち上がることで、蓋側内フラップ110の蓋側内フラップ側横罫線131上に形成されたジッパーを中央から外方に向かって破断する力が発生し、この力によって蓋側内フラップ110は確実に幅面130から切断される。
また、図3に示すように、この蓋側内フラップ110の幅面130からの切断に伴って、蓋側外フラップ120は外フラップ折曲補助線125部分から上方向へとめくれ上がるように折曲される。この外フラップ折曲補助線125部分の折曲と同時に、蓋側外フラップ120は蓋側外フラップ側横罫線141上の蓋側外フラップ切離線であるミシン目において、端部から中央側に向かって切断され始める。
蓋側内フラップ110が幅面130から完全に切断された後に、蓋側外フラップ120を外側から中央部に向かって引き上げれば、蓋側外フラップ120は長さ面140から完全に切断されるので蓋部を開封することができる。
すなわち、このように構成された梱包箱100は、蓋部を構成する蓋側内フラップ110及び蓋側外フラップ120はカッター等の刃物を使用せずとも、幅面130及び長さ面140から確実に切断される。しかも、蓋側内フラップ110には内フラップ折曲補助線111が形成されているので、蓋側内フラップ110の切り離しの際には内フラップ折曲補助線111から折れ曲がるため、確実に蓋側内フラップ110の切り離しが行われる。蓋側外フラップ120の場合も同様に、外フラップ折曲補助線125が形成されているので、蓋側外フラップ120の切り離しの際には外フラップ折曲補助線125から折れ曲がるため、確実に蓋側外フラップ120の切り離しが行われる。
しかも、この外フラップ折曲補助線125は、頂点をもった略V字形状になっているので、頂点付近まで確実に蓋側外フラップ120を切断することができる。
なお、蓋側内フラップ側横罫線131等の横罫線は、段ボールシートを製造するコルゲーターのスコアラーによって形成される。また、蓋側内フラップ側横罫線131や蓋側外フラップ側横罫線141等に形成される切離線としてのジッパーやミシン目は、前記スコアラーで横罫線を形成した後に印刷機の打抜き加工部で形成する。なお、この打抜き加工部では、切出口135を形作るミシン目135Aも同時に形成する。
また、上述した実施の形態では、切出口135を形成するための切断線としてミシン目135Aを挙げたが、この切断線はミシン目135Aに限らず、他の手法、例えばジッパーを用いることも可能である。
本発明に係るに係る梱包箱100は、蓋部を構成する蓋側内フラップ側横罫線131、蓋側外フラップ側横罫線141、底部を構成する底側内フラップ側横罫線132、底側外フラップ側横罫線142の加工が施された段ボールシートに印刷と打抜き加工とを行い、前記蓋側内フラップ切離線としてのジッパー、切出口135、内フラップ折曲補助線111、蓋側外フラップ切離線としてのミシン目、外フラップ折曲補助線125を形成するものである。
従って、蓋側内フラップ側横罫線131上、蓋側外フラップ側横罫線141上に形成する、前記蓋側内フラップ切離線としてのジッパー、蓋側外フラップ切離線としてのミシン目を加工する際に発生しやすい破れ、割れ等の施工上の不具合を未然に防ぐ等の加工上のメリットもある。
100 梱包箱
110 蓋側内フラップ
111 内フラップ折曲補助線
120 蓋側外フラップ
131 蓋側内フラップ側横罫線
135 切出口
135A ミシン目(切出口の切断線)
140 長さ面
141 蓋側外フラップ側横罫線

Claims (6)

  1. 一対の蓋側内フラップと一対の蓋側外フラップとで蓋部が構成される梱包箱において、蓋側内フラップと幅面との境目である蓋側内フラップ側横罫線上に形成された蓋側内フラップを切り離すための蓋側内フラップ切離線と、前記蓋側内フラップ側横罫線に上端を一致させて切断線で切り離し可能に幅面に形成された切出口と、この切出口の両端部から続いて蓋側内フラップに形成された2本の内フラップ折曲補助線と、蓋側外フラップと長さ面との境目である蓋側外フラップ側横罫線上に形成された蓋側外フラップを切り離すための蓋側外フラップ切離線とを具備しており、前記蓋側外フラップには、先端両隅部と蓋側外フラップ側横罫線の中間部とをつなぐ略V字形状の外フラップ折曲補助線が形成されており、この外フラップ折曲補助線は罫線であることを特徴とする梱包箱。
  2. 前記2本の内フラップ折曲補助線は、罫線とカット線とが交互に形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の梱包箱。
  3. 前記略V字形状の外フラップ折曲補助線は、頂点を有したV字形状であるとともに、罫線であることを特徴とする請求項1又は2記載の梱包箱。
  4. 前記蓋側内フラップ切離線は、ジッパーであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の梱包箱。
  5. 前記蓋側外フラップ切離線は、ミシン目であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の梱包箱。
  6. 蓋側内フラップ側横罫線、蓋側外フラップ側横罫線、底部を構成する底側内フラップ側横罫線、底側外フラップ側横罫線は、前記蓋側内フラップ切離線、切出口、内フラップ折曲補助線、蓋側外フラップ切離線、外フラップ折曲補助線を形成する前に、コルゲーターで予め形成されているものであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の梱包箱。
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