JP2016210379A - インホイールモータ駆動装置用サスペンション構造 - Google Patents

インホイールモータ駆動装置用サスペンション構造 Download PDF

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四郎 田村
直哉 竹内
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直哉 竹内
真也 太向
Masaya Taiko
真也 太向
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Abstract

【課題】インホイールモータを車体に取り付けるサスペンション構造において、ダンパの全長を十分に確保し得て、しかも車体の高さを従来よりも低くできる技術を提供する。【解決手段】サスペンション構造20は、インホイールモータ駆動装置11の下部と連結する遊端25と車体側メンバ50と連結する基端26を有し遊端は基端に対して上下方向揺動可能なロアアーム24と、上下方向に延びる部材であって上端が車体側メンバと連結し下端がロアアームと連結するダンパ41とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、車輪の内空領域に配置されて当該車輪を駆動するインホイールモータに関し、特にインホイールモータ駆動装置を車体
に取り付けるサスペンション装置に関する。
インホイールモータは車輪中(in wheel)に配置されて当該車輪を駆動することから、従来の車両用エンジンのように駆動源を車体に搭載する必要がなく、車体の内部空間を有効利用することができる。また従来の車両用エンジンと比較して、駆動源の小型化・軽量化を図ることができる。
インホイールモータを車体に取り付けるサスペンション装置としては従来、例えば、特開2008−155694号公報(特許文献1)に記載のごときものが知られている。特許文献1のサスペンション装置は、1本のダンパと、2本の上ロッドと、3本の下ロッドを備える。具体的にはダンパおよび上ロッドがインホイールモータの上部と連結し、下ロッドがインホイールモータの下部と連結する。
特開2008−155694号公報 段落0017
上記従来のダンパはインホイールモータよりも上方に配置され、上下に伸縮するストローク範囲を有する。かかるストローク範囲はインホイールモータのバウンドおよびリバウンド量に対応する。このため、ダンパを上下方向に延びる姿勢で車体に取り付けてダンパの全長を十分に確保しなければならず、上下方向に延びるダンパの上端は車輪よりも高い位置で車体と連結する。そして車体はダンパの上端よりもさらに高い位置になる。そうすると、車体の運転席に着座する運転者にとって、車体が視界に占める視界が大きくなり、結果として運転者の視界が狭くなってしまう。運転者の視界を狭くすることを避けるため運転席の高さを大きくすると、今度は車両の重心も高くなって操縦安定性が低下したり、車両前後方向にみた車体投影面積が広くなって走行抵抗が増加してしまう。
本発明は、上述の実情に鑑み、インホイールモータを車体に取り付けるサスペンション構造において、ダンパの全長を十分に確保し得て、しかも車体の高さを従来よりも低くできる技術を提供することを目的とする。
この目的のため第1発明によるサスペンション構造は、インホイールモータ駆動装置を車体に取り付けるインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造であって、インホイールモータ駆動装置の下部と連結する遊端と車体側メンバと連結する基端を有し遊端は基端に対して上下方向揺動可能なロアアームと、上下方向に延びる部材であって上端が車体側メンバと連結し下端がロアアームと連結するダンパとを備える。
また第2発明によるサスペンション構造は、インホイールモータ駆動装置を車体に取り付けるインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造であって、インホイールモータ駆動装置と連結するキャリアと、キャリアの下部と連結する遊端および車体側メンバと連結する基端を有し遊端は基端に対して上下方向揺動可能なロアアームと、上下方向に延びる部材であって上端が車体側メンバと連結し下端がロアアームと連結するダンパとを備える。
かかる第1発明および第2発明によれば、ダンパ下端がロアアームと連結することから、上下方向に延びるダンパにおいてダンパの下端領域をインホイールモータ駆動装置と同じ高さに配置することが可能になる。したがってダンパの全長を犠牲にすることなくダンパの上端を従来よりも下げることができ、車体の高さを下げて運転者の視界を確保することができる。なお車体側メンバとは説明される部材からみて車体側に取り付けてある部材をいい、車体のみならず、車体に取り付けられる車体フレーム、車体フレームに取り付けられるブラケット、その他車体に附設される部品等を含む。
インホイールモータ駆動装置とキャリアの連結関係は特に限定されない。第2発明の一実施形態としてキャリアは、インホイールモータ駆動装置と連結する上側連結点および下側連結点を有し、これらの連結点を通過するキングピンを中心としてインホイールモータ駆動装置を転舵可能に保持する。かかる実施形態によれば車両の旋回走行を実現する転舵輪において、転舵輪が取り付けられる車体部分の高さを下げて運転者の視界を確保することができる。なお第1発明は転舵しない車輪にも適用可能である。
アーム部材の本数は特に限定されないが第1発明の好ましい実施形態としてロアアームよりも上方に配置されるアーム部材であってインホイールモータ駆動装置の上部と連結する遊端および車体側メンバと連結する基端を有し遊端は基端に対して上下方向揺動可能なアッパアームをさらに備える。あるいは第2発明の好ましい実施形態としてロアアームよりも上方に配置されるアーム部材であってキャリアの上部と連結する遊端および車体側メンバと連結する基端を有し遊端は基端に対して上下方向揺動可能なアッパアームをさらに備える。かかる実施形態によればダブルウィッシュボーン式サスペンション装置等、上下方向に離隔配置された2本のアーム部材を有するサスペンション装置において、車体の高さを下げることができる。
ダンパとロアアームの連結点の配置は特に限定されないが、第1および第2発明の好ましい実施形態としてダンパの下端は、ロアアームのうち基端と遊端の中間部分に位置する延在方向中央部と連結する。かかる実施形態によればダンパ下端がロアアーム遊端と連結する場合や、ダンパ下端がインホイールモータ駆動装置と連結する場合と比較して、ダンパ下端からロアアーム基端までのレバー比を小さくすることができる。したがってダンパのストローク範囲が短くなり、これに伴いダンパの全長を短くすることが可能になり、ダンパの上端を一層下げるとともに車体の高さを一層下げて運転者の視界を確保することができる。
ダンパとアッパアームの相対位置関係は特に限定されないが一実施形態としてアッパアームはインホイールモータ駆動装置側から車体側メンバ側まで延びる2本の腕部を含み、ダンパはこれら2本の腕部の間を通すように配置される。かかる実施形態によればダンパはアッパアームの2本の腕部の間を通すように配置されることから、サスペンション構造をコンパクトにまとめることができる。
このように本発明によれば、ダンパの下端領域の高さをインホイールモータと重ねることができ、従来よりもダンパの高さを下げることができる。したがってダンパの全長を犠牲にすることなく車体の高さを下げて運転者の視界を確保することができる。
本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造を示す斜視図である。 同実施形態を示す正面図である。 同実施形態を示す平面図である。 同実施形態から連結点を取り出して示す断面図である。 本発明の他の実施形態になるインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造を示す正面図である。 図5の実施形態を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるインホイールモータ用サスペンション構造を示す斜視図である。図2は同実施形態を示す正面図であり、車両前後方向にみた状態を車輪の断面とともに表す。図3は同実施形態を示す平面図であり、車輪の一部とともに表す。
まずインホイールモータ駆動装置11から説明すると、インホイールモータ駆動装置11は、モータ部11A、減速部11B、および車輪ハブ部11Cを備える。車輪ハブ部11Cは、図2に示すように回転部材であるハブ輪12と、ハブ輪12を回転自在に支持する非回転部材である外輪部材(図示せず)を有する。これらモータ部11A、減速部11B、および車輪ハブ部11Cは、ハブ輪12の軸線O方向に順次直列に配置され、かつ同軸に配置される。またハブ輪12にはボルトによって車輪14が取付固定される。
モータ部11Aは、ケーシングの内部に回転電機のロータおよびステータを内蔵し、ハブ輪12を駆動し、あるいはハブ輪12の回転を利用して電力回生を行う。減速部11Bは、ケーシング内に例えばサイクロイド減速機などの減速機構を内蔵し、モータ部11Aの回転を減速してハブ輪12に伝達する。
インホイールモータ駆動装置11は、車両の車幅方向外側に配置される車輪14を駆動するものであり、図2に示すように車輪14のロードホイール15の内空領域に設けられる。なお図1中、インホイールモータ駆動装置11は直方体として表されているが、この他にも軸線Oを中心とする円柱体であってもよい。インホイールモータ駆動装置11の車輪ハブ部11Cを車幅方向外側としモータ部11Aを車幅方向内側として、インホイールモータ駆動装置11はサスペンション構造10を介して車体50に取り付けられる。
次に、インホイールモータ駆動装置を車体に取り付けるためのサスペンション構造につき説明する。
本実施形態のサスペンション構造10は、図1および図2に示すように上下方向揺動可能なアーム部材としてのアッパアーム21およびロアアーム24と、インホイールモータ駆動装置11およびアーム部材間に介在する中間部材としてのキャリア31と、ダンパ41とを備える。
キャリア31は、基部31b、上腕部31c、および下腕部31dを有する。基部31bはインホイールモータ駆動装置11よりも車幅方向内側に配置される。上腕部31cは基部31bの上縁から車幅方向外側へ突出し、インホイールモータ駆動装置11よりも上方に配置される。下腕部31dは基部31bの下縁から車幅方向外側へ突出し、インホイールモータ駆動装置11よりも下方に配置される。上腕部31cの先端は、ロードホイール15の内空領域に位置し、回動軸32cを介してインホイールモータ駆動装置11の上部と連結し、下腕部31dの先端もロードホイール15の内空領域に位置し、回動軸32dを介してインホイールモータ駆動装置11の下部と連結する。
回動軸32c,32dはそれぞれ上下方向に延びる。そして上下2箇所の連結点になる回動軸32c,32dを通過する仮想直線はキングピンKを構成する。インホイールモータ駆動装置11は、操舵装置のタイロッド(図示せず)とさらに連結し、上下方向に延びるキングピンKを中心として図2に矢印で示すように転舵可能に保持される。
上方のアッパアーム21および下方のロアアーム24は、キャリア31よりも車幅方向内側で、上下方向に離隔して配置される。図2に示すように通常の車輪荷重がサスペンション構造10に作用してインホイールモータ駆動装置11が上下方向にバウンドもリバウンドもしない場合、アッパアーム21は軸線Oよりも上方に位置し、ロアアーム24は軸線Oよりも下方に位置する。
アッパアーム21は例えばH形状であって、車幅方向に延びる2本の腕部21m,21nと、車両前後方向に延びて2本の腕部21m,21nを連結する棒状の連結部21jを含む。各腕部21m,21nは、車幅方向外側に遊端22を、車幅方向内側に基端23をそれぞれ有する。アッパアーム21は図2に矢印で示すように基端23を中心として上下方向に揺動可能である。
各遊端22は、図1に示すように軸線Oよりも上方で、回動軸33を介してキャリア31の基部31bと連結する。このため基部31bの上縁には車両前後方向に間隔を空けて2個のブラケット34が形成される。各ブラケット34は車両前後方向に延びる回動軸33の両端を支持する。
各基端23は、図2に示すように回動軸53を介して車体50と連結する。回動軸53は車両前後方向に延びることから、アッパアーム21は基端23の回動軸53を中心として上下方向に揺動可能である。
図1および図2に示すようにロアアーム24も例えばH形状であって、車幅方向に延びる2本の腕部24m,24nと、車両前後方向に延びて2本の腕部24m,24nを連結する棒状の連結部24jを含む。各腕部24m,24nは、車幅方向外側に遊端25と、車幅方向内側に基端26をそれぞれ有する。各遊端25は、軸線Oよりも下方で、回動軸35を介して基部31bの下縁と連結する。各基端26は回動軸56を介して車体50と連結する。このため基部31bの下縁には車両前後方向に間隔を空けて2個のブラケット36が形成される。各ブラケット36は車両前後方向に延びる回動軸35の両端を支持する。
ダンパ41は上下方向に延びる部材であって、ロアアーム24よりも上方に配置される。ダンパ41の上端はアッパアーム21よりも上方で車体50と連結し、ダンパ41の下端はロアアーム24と連結する。このためダンパ41はアッパアーム21の2本の腕部21m,21n間を通される。またダンパ41はアッパアーム21の連結部21jおよびキャリア31間を通される。
ダンパ41の下端は、具体的にはインホイールモータ駆動装置11の軸線Oよりも下方でロアアーム24の連結部24jと連結する。このためダンパ41の下端領域の高さ領域はキャリア31およびインホイールモータ駆動装置11の高さ領域と重なる。ダンパ41の下端は連結部24jの車両前後方向中央部と直接結合してもよいが、好ましくは円筒体に形成され、この円筒体の中央孔には車両前後方向に延びる連結部24jが通される。
連結部24jは、遊端25から基端26まで延びるロアアーム24の延在方向において、遊端25と基端26の中間部分になる延在方向中央部に配置される。同様に連結部21jもアッパアーム21の延在方向中央部に配置される。ただし連結部21jは相対的に基端23寄りに配置され、連結部24jは相対的に遊端25寄りに配置される。これによりアッパアーム21の揺動中に、連結部21jがダンパ41と干渉することはない。
遊端22,25はすべて同一の円筒体に形成され、キャリア31に設けられた同一形状のブラケット34,36にそれぞれ連結される。基端23,26も車体50に設けられた同一形状のブラケット(車体側メンバ)にそれぞれ連結される。これらを代表して遊端22とブラケット34の連結構造を取り出し、図4に拡大して示す。遊端22と、遊端22の中央孔に通される回動軸33との環状空間にはゴム製の円筒体であるブッシュ37が設けられる。ブラケット34側のキャリア31は、遊端22側のアッパアーム21に対し、車両前後方向に延びる回動軸33を中心として回動可能であるが、ブッシュ37の弾性変形によって若干の軸方向移動および軸直角方向移動を許容される。
ここで附言するとキャリア31は上下方向にみて図3に示すようにT字形状であり、キャリア31の上腕部31cは前方のブラケット34および後方のブラケット34間の中央、つまり基部31bの前後方向中央部に配置される。下腕部31dも同様である。
次にサスペンション構造10の作用につき説明する。
アッパアーム21およびロアアーム24が基端23,26を中心に上下に揺動すると、キャリア31と連結するアッパアーム21およびロアアーム24の遊端22,25が上下移動する。これによりキャリア31、インホイールモータ駆動装置11、および車輪14は車体50に対して上方へバウンドしたり下方へリバウンドする。同時にダンパ41は上下方向に伸縮する。ダンパ41はコイルスプリング42に通される。コイルスプリング42は、ダンパ41の急激な伸縮変化を緩和する。ダンパ41およびコイルスプリング42はショックアブソーバーを構成する。
インホイールモータ駆動装置11のバウンドおよびリバウンドとは別に、インホイールモータ駆動装置11は車輪14とともに、キャリア31に対しキングピンKを中心として転舵する。
ところで本実施形態のサスペンション構造10は、インホイールモータ駆動装置11と連結するキャリア31と、キャリア31の下部と連結する遊端25と車体50と連結する基端26を有し遊端25は基端26に対して上下方向揺動可能なロアアーム24と、上下方向に延びる部材であって上端が車体50と連結し下端がロアアーム24と連結するダンパ41を備える。かかる実施形態によればダンパ41の下方領域の高さがインホイールモータ駆動装置11の高さと重なりダンパ41を従来よりも下方に配置することができる。したがってダンパの全長を犠牲にすることなくダンパの上端を従来よりも下げることができ、車体の地上高を下げて運転者の視界を確保することができる。
また本実施形態のサスペンション構造10は、ロアアーム24よりも上方に配置されるアーム部材であってキャリア31の上部と連結する遊端22と車体50と連結する基端23を有し遊端22は基端23に対して上下方向揺動可能なアッパアーム21をさらに備えることから、ダブルウィッシュボーン式サスペンション装置や他のマルチリンク式サスペンション装置等、上下方向に離隔配置された2本のアーム部材を有するサスペンション装置において、車体の高さを下げることができる。
また本実施形態のダンパ41の下端は、ロアアーム24のうち遊端25と基端26の中間部分に位置する連結部24jと連結することから、ダンパ下端が遊端25やインホイールモータ駆動装置11と連結する場合と比較して、基端26からのレバー比を小さくすることができる。したがってダンパ41のストローク範囲が短くなり、これに伴いダンパ41の全長を短くすることが可能になり、ダンパの上端を一層下げるとともに車体の地上高を一層下げて運転者の視界を確保することができる。
また本実施形態のキャリア31は、インホイールモータ駆動装置11と上側で連結する回動軸32cと、インホイールモータ駆動装置11と下側で連結する回動軸32dを有し、これらの回動軸32c,32dを通過するキングピンKを中心としてインホイールモータ駆動装置11を転舵可能に保持することから、インホイールモータ駆動装置11および車輪14の転舵を実現することができる。
また本実施形態のアッパアーム21はインホイールモータ駆動装置11側から車体50側まで延びる2本の腕部21m,21nを含み、ダンパ41はこれら2本の腕部21m,21nの間を通すように配置されることから、サスペンション構造10をコンパクトにまとめることができる。
次に本発明の他の実施形態を説明する。図5は本発明の他の実施形態を示す縦断面図であり、図6は、図5に対応する平面図である。他の実施形態につき、前述した実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。他の実施形態では図5に示すようにアッパアーム21の遊端22およびロアアーム24の遊端25をインホイールモータ駆動装置11に連結する。
インホイールモータ駆動装置11の上部には上方へ延びるアーム部13が設けられる。アーム部13は、インホイールモータ駆動装置11の外郭をなす円筒形状のケーシングに一体形成されて、車輪14よりも車幅方向内側に配置される。アーム部13の上端部13uは、車輪14よりも上方で車幅方向外側に屈曲して延びる。アーム部13の先端16は、回動軸32eを介してアッパアーム21の遊端22と連結する。回動軸32eはロードホイール15の内空領域外にある。
インホイールモータ駆動装置11の下部は、回動軸32dを介してロアアーム24の遊端25と連結する。回動軸32dはロードホイール15の内空領域にある。軸線Oよりも上方の回動軸32eと、軸線Oよりも下方の回動軸32dは、上下方向に延び、これらを結ぶ仮想直線はキングピンKを構成する。
アッパアーム21は、2本の腕部21m,21nの端部同士が結合した形状、具体的には図6に示すように上下方向にみてV字状、であり1個の遊端22および2個の基端23を有する。
ロアアーム24は、図6に示すように上下方向にみてY字状であり、車幅方向に延びる1本の主腕部24sと、主腕部24sの車幅方向内側端から分岐してさら車幅方向内側に向かって延びる分岐腕部24p,24qを有する。主腕部24sの車幅方向外側端は遊端25になり、各分岐腕部24p,24qの車幅方向内側端は基端26になる。
主腕部24sはインホイールモータ駆動装置11の下方に配置され、図5に示すように下方に膨らむ円弧状に延び、インホイールモータ駆動装置11との間にクリアランスを確保する。主腕部24sはインホイールモータ駆動装置11の車幅方向内側へさらに延び、分岐腕部24p,24qと接続する。
ダンパ41はV字状のアッパアーム21を通される。そしてダンパ41の下端は、Y字状のロアアーム24のうち、遊端25と基端26の中間部分、具体的には主腕部24sと連結する。
図5および図6に示す他の実施形態によれば、前述したキャリア31を備えず、アッパアーム21およびロアアーム24をインホイールモータ駆動装置11に転舵可能に連結するサスペンション構造20において、ダンパ41の高さを下げることができる。またハイマウント型ダブルウィッシュボーン式サスペンション装置において、ダンパ41の高さを下げることができる。
なお図示はしなかったが上述した他の実施形態の変形例としてハイマウント型とせず、アーム部13を短くしてアッパアーム21の遊端22および回動軸32eをロードホイール15の内空領域に配置してもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
10 サスペンション構造、 11 インホイールモータ駆動装置、
12 ハブ輪、 13 アーム部、 13u 上端部、
14 車輪、 15 ロードホイール、 16 先端、
21 アッパアーム、 21j 連結部、 21m,21n 腕部、
22 遊端、 23 基端、 24 ロアアーム、
24j 連結部、 24m,24n 腕部、 24s 主腕部、
24p,24q 分岐腕部、 25 遊端、 26 基端、
31 キャリア、 31b 基部、 31c 上腕部、
31d 下腕部、 32c,32d 回動軸、
34,36 ブラケット、 37 ブッシュ、 41 ダンパ、
42 コイルスプリング、 50 車体(車体側メンバ)、
K キングピン、 O 軸線。

Claims (7)

  1. インホイールモータ駆動装置を車体に取り付けるサスペンション構造であって、
    前記インホイールモータ駆動装置の下部と連結する遊端と車体側メンバと連結する基端を有し、前記遊端は前記基端に対して上下方向揺動可能なロアアームと、
    上下方向に延びる部材であって、上端が車体側メンバと連結し、下端が前記ロアアームと連結するダンパとを備える、インホイールモータ駆動装置用サスペンション構造。
  2. インホイールモータ駆動装置を車体に取り付けるサスペンション構造であって、
    前記インホイールモータ駆動装置と連結するキャリアと、
    前記キャリアの下部と連結する遊端および車体側メンバと連結する基端を有し、前記遊端は前記基端に対して上下方向揺動可能なロアアームと、
    上下方向に延びる部材であって、上端が車体側メンバと連結し、下端が前記ロアアームと連結するダンパとを備える、インホイールモータ駆動装置用サスペンション構造。
  3. 前記キャリアは、前記インホイールモータ駆動装置と連結する上側連結点および下側連結点を有し、これらの連結点を通過するキングピンを中心として前記インホイールモータ駆動装置を転舵可能に保持する、請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造。
  4. 前記ロアアームよりも上方に配置されるアーム部材であって、前記インホイールモータ駆動装置の上部と連結する遊端および車体側メンバと連結する基端を有し、前記遊端は前記基端に対して上下方向揺動可能なアッパアームをさらに備える、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造。
  5. 前記ロアアームよりも上方に配置されるアーム部材であって、前記キャリアの上部と連結する遊端および車体側メンバと連結する基端を有し、前記遊端は前記基端に対して上下方向揺動可能なアッパアームをさらに備える、請求項2または3に記載のインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造。
  6. 前記ダンパの下端は、前記ロアアームのうち前記基端と前記遊端の中間部分に位置する延在方向中央部と連結する、請求項1〜5のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造。
  7. 前記アッパアームは、前記インホイールモータ駆動装置側から車体側メンバ側まで延びる2本の腕部を含み、
    前記ダンパは、前記2本の腕部の間を通すように配置される、請求項4または5に記載のインホイールモータ駆動装置用サスペンション構造。
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Citations (6)

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