JP2016209956A - 電動工具 - Google Patents

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文年 沼田
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Abstract

【課題】モータのスイッチオフ時にブレーキ機構がモータの出力軸を制動するように連動することで作業性を高めながら、モータのスイッチを切り替える操作部材の操作がより行い易い電動工具を提供する。【解決手段】グラインダ1は、モータ22が収容されるハウジング6と、支点部76の周りで移動操作可能にハウジング6に支持された操作部材としてのパドルスイッチ70と、モータ軸24を制動するブレーキ機構50と、パドルスイッチ70をハウジング6側へ押し込んでモータ22のスイッチをオンにする押し込み操作に連動して、ブレーキ機構50によるモータ軸24の制動を解除するスライダ60を備えており、スライダ60は、パドルスイッチ70の押し込み操作に連動して前方に移動するものであって、パドルスイッチ70と接触するピン64を備えており、ピン64は、支点部76と、モータ22の固定子30又はフィールドコイル29の間に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、グラインダ等の電動工具に関する。
下記特許文献1に示されるように、モータの駆動スイッチをオンオフさせるパドルスイッチが設けられると共に、モータ前部の出力軸の回転を前方から制動するブレーキ装置が設けられる電動工具(グラインダ)が知られている。
このグラインダにおけるパドルスイッチは、前部に支点を有しており、主に後半部を押し込むことで駆動スイッチをオンにさせる。当該支点は、モータに係るフィールドコイルや固定子の外側に配置される。
パドルスイッチにおける支点の後方には、ブレーキ装置につながるスライド部材のピン(第2転動体)を前方に案内する傾斜案内部材が形成されている。パドルスイッチは、押し込まれることにより、傾斜案内部材を介してスライド部材を前方へスライドするよう連動させる。連動により前方へスライドしたスライド部材は、ブレーキ装置による出力軸の制動を解除する。
特開2011−161126号公報
特許文献1のグラインダでは、支点がフィールドコイルや固定子の外側に配置され、パドルスイッチとブレーキ装置の連動のためのスライド部材のピンは、フィールドコイルや固定子より後方に配置される。
よって、押し込み幅が比較的に大きく押し込み量を調節し易いパドルスイッチの部分が、重量の嵩むモータから離れることとなり、片手で微調整する場合等に、重量を支えながら調節し易い部分を操作することとなり、操作が比較的に難しくなる。
又、スライド部材のピンがモータや支点から離れており、グラインダを支えながら行う、ブレーキ装置に連動するパドルスイッチの押し込み操作が、比較的に難しい場合がある。
そこで、本発明は、モータのスイッチオフ時にブレーキ機構がモータの出力軸を制動するように連動することで、スイッチオフ時における出力軸の慣性力による回転を抑制して次の作業に移行し易くしながら、モータのスイッチを切り替える操作部材の操作がより行い易い電動工具を提供することを主な目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、モータ軸を前向きにしてモータが収容されるハウジングと、前記モータ軸に対して交わる方向において支点の周りで移動操作可能に前記ハウジングに支持されており、前記モータのスイッチを切り替える操作部材と、前記モータの前方に配置されており、前記モータ軸を制動するブレーキ機構と、前記操作部材を前記ハウジング側へ押し込んで前記スイッチをオンにする押し込み操作に連動して、前記ブレーキ機構による前記モータ軸の制動を解除する連動機構を備えており、前記連動機構は、前記ハウジングに収容されて、前記操作部材の押し込み操作に連動して前方に移動するスライダを含んでおり、前記スライダは、前記操作部材と接触する伝達部材を備えており、前記伝達部材は、前記操作部材の支点と、前記モータの固定子又はフィールドコイルの間に配置されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記ハウジングは、後方延設部分を有しており前記モータを収容するモータハウジングと、前記後方延設部分を収容するリヤカバーを備えており、前記操作部材の支点は、前記操作部材の後端部に配置されており、前記後方延設部分と前記リヤカバーとで支持されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記操作部材は第1係止部を有しており、前記後方延設部分は前記第1係止部に係止する第2係止部を有していることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記ハウジングと前記操作部材のうち、一方に案内突起が設けられており、他方に前記案内突起に対し相対的に進入可能な案内突起用開口部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記操作部材は、その押し込み操作をロックするロック部を備えており、前記スイッチは、前記操作部材の前記支点と前記ロック部との間に配置されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、モータのスイッチオフ時にブレーキ機構がモータの出力軸を制動するように連動することで作業性を高めながら、モータのスイッチを切り替える操作部材の操作がより行い易い電動工具を提供することができる。
本発明に係るグラインダのスイッチオフ状態に係る縦中央断面図である。 図1のD−D線断面図である。 図1からスイッチオン状態にした場合の縦中央断面図である。 図1のC−C線断面図である。 パドルスイッチの斜視図である。 パドルスイッチの(a)上面図,(b)右側面図,(c)下面図である。 図6の(a)A−A線断面図,(b)B−B線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は電動工具の一例であるグラインダ1の縦中央断面図(スイッチオフ時)であり、図2は図1のD−D線断面図であり、図3はグラインダ1の縦中央断面図(スイッチオン時)であり、図4は図1のC−C線断面図である。
図1における右がグラインダ1の前であり、同図における上がグラインダ1の上であり、図2における右がグラインダ1の前であり、同図における上がグラインダ1の右であるが、被加工物や作業状況等に応じ、方向は相対的に変化し得る。
グラインダ1は、前後方向に沿う本体部2と、本体部2の前側に設けられる出力部4を備えている。
本体部2ないし出力部4の外郭は、ハウジング6となっている。
ハウジング6は、後部のリヤカバー10と、その前に配置されるモータハウジング12と、その前に配置されるブレーキカバー14と、その前に配置されるベアリングリテーナ16を有している。リヤカバー10、モータハウジング12、ブレーキカバー14、及びベアリングリテーナ16は、本体部2の外郭となっている。モータハウジング12の後部は、リヤカバー10の内部全体より小さい外形を有している後方延設部分12aとなっており、後方延設部分12aは、リヤカバー10内に入っている。リヤカバー10の下部とモータハウジング12の下部との間であって、後方延設部分12aの下方には、開口部が設けられている。
又、ハウジング6は、ベアリングリテーナ16の前に配置されるギヤハウジング18と、その下に配置されるベアリングリテーナ20を有している。ギヤハウジング18及びベアリングリテーナ20は、出力部4の外郭となっている。
モータハウジング12内には、電動のモータ22が固定されている。
モータ22の回転軸であるモータ軸24は、リヤカバー10内からギヤハウジング18内まで前後方向に延びており、モータ前軸受25とモータ後軸受26により回転可能に支持されている。モータ前軸受25は、ベアリングリテーナ16前面に形成された凹部に固定されている。モータ後軸受26は、モータハウジング12の後方延設部分12a内に固定されている。
モータ22は、モータ軸24やその周りに固定されるアーマチュア27を含む回転子28と、回転子28の外方に配置される、フィールドコイル29を含む固定子30を有する。
モータハウジング12の後方延設部分12aにおけるモータ軸24後方の側面には、スイッチ本体(図示せず)の下面から下方へ突出するプランジャ31が上方へ所定押し込み量以上押されることでスイッチオンとなるスイッチのスイッチ本体が固定されている。当該スイッチは、リヤカバー10後部から後方に延びる電源コードVないしモータ22と接続されており、プランジャ31(切り替え操作部)のスイッチ本体に対する押し込み状態を切り替え操作することで、モータ22に対する電源コードVからの給電を切り替える。
モータ軸24の前端部には、傘歯を有するピニオン32が設けられている。即ち、モータ24は、出力部4に対して駆動力を伝えるピニオン32を前に有しており、前向きに設けられている。
ピニオン32は、ベベルギヤ33に噛み合っている。ベベルギヤ33は、ギヤスリーブ34を介してスピンドル36に固定されている。
スピンドル36は、モータ軸24と略90°の角度を有するよう、上下方向を向くように配置されている。即ち、スピンドル36(出力部4の出力軸)は、モータ軸24に対して略90°の角度を有しており、グラインダ1は、アングル工具(アングル電動工具)となっている。
スピンドル36の上部はギヤハウジング18内に配置され、中央部はベアリングリテーナ20内に配置され、下部はベアリングリテーナ20から露出している。
スピンドル36の上端部は、ギヤハウジング18に固定されたスピンドル上軸受40内に入っている。スピンドル36の中央部上は、ベアリングリテーナ20に固定されたスピンドル中軸受42内に、ギヤスリーブ34を介して入っている。スピンドル36の中央部下は、ベアリングリテーナ20に固定されたスピンドル下軸受内44に入っている。
スピンドル36の下端部には、円盤状の砥石46(先端工具)が装着される。ベアリングリテーナ20の下部には、砥石46の周囲(後半)に配置可能なホイールカバー48が取り付けられる。
又、モータ軸24の周囲であって、モータ前軸受25の後側には、ブレーキ機構50が設けられている。ブレーキ機構50は、ブレーキカバー14に収容されている。
ブレーキ機構50は、ディスク52と、シュー54と、バネ受け56と、コイル状のバネ58を備えている。
ディスク52は、モータ軸24が入って固定される前後方向の円筒部と、その円筒部の後端部からモータ軸24に直交するように延設された円板部を有している。ディスク52の円板部の外径は、ブレーキカバー14の内径より小さく、ディスク52はブレーキカバー14の内面に達していない。
シュー54は、リング状の部材であって、ディスク52の円筒部の外径より大きい径の内孔を有しており、その内孔内にディスク52の円筒部を通した状態で、ディスク52の円板部の前側に配置されている。シュー54の外径は、ディスク52の円板部の外径と同様である。
バネ受け56は、シュー54と同心のリング状の部材であって、シュー54の内孔の径より大きい径の内孔を有している。その内孔の前縁は、バネ受け56の前面より前方に突出している。バネ受け56の外径は、ディスク52やシュー54より大きく、バネ受け56はブレーキカバー14の内面に隣接する位置に達している。バネ受け56は、シュー54の前面に固定されており、シュー54を後側において保持している。
バネ受け56の内孔前縁には、バネ58の後端部が配置されている。バネ58の前端部は、ベアリングリテーナ16の後面であって、モータ前軸受25固定用の凹部に対応するように形成された凸部に配置されている。
バネ58は、ベアリングリテーナ16とバネ受け56との間に配置されており、バネ受け58及びシュー54を後方へ付勢している。シュー54は、バネ58の付勢力に抗して前方に移動することでディスク52の円板部から離れない限り、ディスク52の円板部に密着してディスク52ないしモータ軸24の回転を制動する。
尚、ブレーキ機構50とモータ22の間には、前後に開口を有し前方に広がる碗状のバッフルプレート59が設けられる。バッフルプレート59は、モータハウジング12の前端開口部内において固定されている。バッフルプレート59内方には、図示しないファンが配置されている。ファンは、モータ軸24に対して固定されている。
ブレーキ機構50のバネ受け58下端部後側からリヤカバー10後下部にかけて、前後に延びるスライダ60が設けられている。
連動機構としてのスライダ60は、板状のスライダ基部61と、その後端部においてピンホルダ62ないしピン軸63を介して回転可能に支持された円筒状のピン64(伝達部材)と、その前方において開けられた前後に延びるスライダ開口部65と、スライダ基部61の前端部においてコネクタ66を介して固定された、前後方向に延びる板状の先端プレート68を備えている。
スライダ基部61の中央部は、モータハウジング12の下部に設けられた前後方向のスリットに入っており、スライダ基部61は、前後にスライド可能である。
スライダ基部61の後端部にはピン64用の開口部が設けられる。又、ピンホルダ62にも、同程度の大きさのピン64用の開口部が設けられる。ピン軸63は、左右方向に延びる円柱状であり、スライダ基部61の開口部の前部ないしピンホルダ62の開口部の前部を横切る状態で、スライダ基部61にないしピンホルダ62に挟まれ支持される。ピンホルダ62は、スライダ基部61の下側において、ピンホルダ62に設けられた複数の爪をスライダ基部61後端部のピン64用開口部に掛けることで固定される。ピン64の上部は、スライダ基部61の開口部から上方に出ており、ピン64の下部は、ピンホルダ62の開口部から下方に出ている。
スライダ開口部65の前部には、モータハウジング12(後方延設部分12a)の下面から下方に突出した前後に延びるリブが入っており、そのリブの後端部とスライダ開口部65の後辺内側との間には、コイル状のバネ69が設けられている。
コネクタ66は、後端部に後方へ突出する爪66aを有している。爪66aは、スライダ開口部65の開口前辺内側に掛かっている。コネクタ66の前部は、先端プレート68後部を挟んでいる。先端プレート68の後端部は、上方へ曲げられている。
先端プレート68の前端部は、ブレーキ機構50の下部に達している。バッフルプレート59の下端部には、先端プレート68を避ける凹部あるいはスリットが設けられる。
スライダ60(スライダ基部61)は、バネ69により後方に付勢され、その付勢力に抗する力を作用させない限り、最後方位置(図1,図2)にある。スライダ60(先端プレート68)の先端部は、最後方位置においては、ブレーキ機構50のバネ受け56に隣接する位置に達している。尚、最後方位置において、ピン64は、モータ後軸受26の下方に位置している。
スライダ60がバネ69の付勢力に抗して前方に移動すると、スライダ60の先端部がバネ受け56の下端部後側に接触してバネ受け56を前方に押す。スライダ60は、バネ受け56を押すと、ブレーキ機構50のバネ58の付勢力も受けるが、更にその付勢力に抗して前方へ移動すると、バネ受け56やこれと一体のシュー54を押して前方に移動させる(図3)。バネ受け56やシュー54は、バネ受け56の上端部を中心に下部がより一層前になって傾きが次第に増すように前方に移動される。シュー54は、前方への移動により、ディスク52の円板部から離れ、ブレーキ機構50における制動が解除される。
更に、リヤカバー10の下部とモータハウジング12の下部の間の開口部には、操作部材としてのパドルスイッチ70が設けられる。パドルスイッチ70は、本体部2の操作可能な外郭となっている。パドルスイッチ70は、モータ22のスイッチの切り替え(スイッチオン・スイッチオフ)を行うと共に、スライダ60を介してブレーキ機構50によるモータ軸24(回転子28)の制動の切り替えを行う。
図5ないし図7にも示すパドルスイッチ70は、グリップ部72と、ロック部74を備えている。
グリップ部72は、前後方向に延び左右方向に湾曲する杓子状のグリップ基部75と、その後端部において後方及び左方へ突出した支点部76と、その前方において上方に突出するモータスイッチ連絡突起78と、その前方において上方に突出する係止部80と、その前方において上方に突出する傾斜面部82と、その前方において開口するロック部用開口部84と、その前方において開口する案内突起用開口部86を有している。支点部76,モータスイッチ連絡突起78,及び係止部80,並びにロック部用開口部84,及び案内突起用開口部86は、グリップ基部75と一体で形成されている。傾斜面部82は、グリップ基部75とは別体で形成され、グリップ基部75に対して固定されている。
支点部76の後部は、円筒形状に形成されている。支点部76の左右方向における中央部(左方に突出した左方突出部の基部)は、図4に示すように、モータハウジング12の後方延設部分12a(の後端部において下方に突出した下方突出部に形成された左右方向の孔)において、回転可能に支持されている。又、支点部76の周縁部は、リヤカバー10(に形成された溝部)により回転可能に支持されている。
かような支点部76の支持により、パドルスイッチ70は、後部を支点として回転可能となっており、回転移動による操作が可能となっている。パドルスイッチ70は、リヤカバー10やモータハウジング12の下部から僅かに飛び出した最下方位置(図1,図2)から、リヤカバー10やモータハウジング12の下部に沿う最上方位置(図3)まで、後の支点部76を支点として回転移動可能である。即ち、パドルスイッチ70は、上下方向に移動操作可能であり、モータ軸24と交わる(直交する)方向に移動操作可能である。尚、パドルスイッチ70は、約10°程度の移動範囲を有している。
かようにパドルスイッチ70が後支点となっているので、パドルスイッチ70において、押し込み幅が確保される部分が、重量の嵩むモータ22や被加工材に適用する先端工具(砥石46)に近い前部となり、作業に伴うパドルスイッチ70の操作が行い易い。
モータスイッチ連絡突起78は、モータ22のスイッチの下側であって、プランジャ31の下側に配置されており、パドルスイッチ70の最下方位置においてはプランジャ31を(所定押し込み量以上)上方に押さずにモータ22のスイッチをオフとし、パドルスイッチ70の最上方位置においてはプランジャ31を(所定押し込み量以上)上方に押してモータ22のスイッチをオンとする。
第1係止部としての係止部80は、中央に開口部80aを有するように形成されている。開口部80aには、モータハウジング12の後方延設部分12aの下部から下方に突設された係止突起12bが入っている。第2係止部としての係止突起12bは、先端部がその上側に対して後方に突出する鉤状に形成されており、その先端部が係止部80の開口部80a内に入っている。係止突起12bの先端部は、パドルスイッチ70が最下方位置にある場合において開口部80a(の上辺内側)に接触しており、係止部80を通じてパドルスイッチ70を支持して、パドルスイッチ70を脱落しないように規制し、操作されないパドルスイッチ70を最下方位置に保持している。
傾斜面部82は、後に行くほど上になるような後上がり(前下がり)の傾斜面を、前面として有している。傾斜面部82は、スライダ基部61やピンホルダ62におけるピン64用の開口部に入っており、その傾斜面は、ピン64(後下部)に接触している。パドルスイッチ70が最下方位置にある場合、傾斜面部82の上部にピン64が位置しており、ピン64ないしスライダ60は最後方位置となっていて、ブレーキ機構50はモータ軸24を制動している。他方、パドルスイッチ70が最上方位置にある場合、傾斜面部82の下部にピン64が位置しており、ピン64ないしスライダ60は最前方位置となっていて、ブレーキ機構50はモータ軸24の制動を解除している。ピン64は、傾斜面部82の上部ないし下部に亘る相対的な移動において、ピン軸63の周りで回転する。
スライダ60のピン64は、前後方向において、パドルスイッチ70の支点部76より前方にあり、モータ22のフィールドコイル29(固定子30)より後方にある。即ち、ピン64は、支点部76とモータ22のフィールドコイル29(固定子30)の間に配置されている。
案内突起用開口部86は、開口の上側周縁部(前辺・左辺・右辺)がグリップ基部75の上面に対して上方に突出する形状に形成されている。モータハウジング12の下部であって、案内突起用開口部86の上方には、モータハウジング12の下面から下方に突出する案内突起88が形成されている。案内突起88は、案内突起用開口部86に対し、相対的に進入可能である。案内突起88は、モータハウジング12における、スライダ60用のスリット(後方延設部分12a外の部分)の後側に配置され、バネ69の前側に配置される。案内突起88は、パドルスイッチ70の最下方位置から最上方位置への回転移動に伴い、相対的に案内突起用開口部86に進入し、パドルスイッチ70を案内する。よって、パドルスイッチ70が、回転移動の際に、左右方向等(パドルスイッチ70の回転軸に交わる方向)にずれてしまう事態が防止される。
ロック部74は、左右方向に延びる円筒状のロック基部90と、ロック基部90の左右からそれぞれ突出する棒状部92と、棒状部92,92と反対側においてロック基部90の中央から突出する片部94と、ロック基部90の内孔に通される軸96と、軸96の周りに配置されるコイル状のねじりバネ98を備えている。
ロック基部90の下部中央は開口しており、その開口においてねじりバネ98や軸96は露出している。
各棒状部92は、スライダ60(バネ69)の左方又は右方に(スライダ60中心線において対称的に)配置されている。
ロック部74は、前後方向において、ピン64に接触してピン64を押す傾斜面部82より前方に配置されている。又、傾斜面部82は、前後方向において、モータ22のスイッチ(を切り替えるモータスイッチ連絡突起78)より前方に配置されている。即ち、傾斜面部82は、ロック部74とモータ22のスイッチ(プランジャ31)の間に配置されている。又、プランジャ31(モータスイッチ連絡突起78)は、パドルスイッチ70の支点部76とロック部74の間に配置されている。
ロック部74は、片部94に対する作用がない場合、各棒状部92を上とし、片部94を下とした状態で、軸96をロック部用開口部84に渡すことで、軸96の周りで回転可能に設けられる(図1,2,5〜7)。ねじりバネ98の一端は、片部94に接触しており、ねじりバネ98の他端は、ロック部用開口部84の右部に接触している。この場合、ロック部74は起立してロック部74の方向はパドルスイッチ70の方向と交わっており、パドルスイッチ70における最下方位置から上方への移動は、ロック部74の各棒状部92がモータハウジング12(後方延設部分12a)の下面に突き当たることで、止められる。尚、ロック部74は、各棒状部92が対称的に設けられることで、スライダ60を避けながら、モータハウジング12の下面に対し均等に突っ張ることができ、パドルスイッチ70のロック動作を確実に行うことが可能となる。
ロック部74の片部94に対して、ねじりバネ98の弾性力に抗して後方への操作を作用させると、ロック基部90の周りで片部94ないし各棒状部92が回転し、片部94がロック部用開口部84の下部に沿い、ロック部74の各棒状部92がロック部用開口部84の前上部に沿う(図3)。この場合、ロック部74が倒れてロック部74の方向がパドルスイッチ70の方向に沿い、パドルスイッチ70における最下方位置から上方への移動は、各棒状部92によって止められることなく行われる。
かようなグラインダ1は、例えば次のように動作する。
即ち、作業者は、コードVを電源に接続し、起立しているロック部74を片部94の操作により倒すことで、パドルスイッチ70のロックを解除しながら、後支点のパドルスイッチ70を上方に押す。すると、パドルスイッチ70の傾斜面部82が上昇して、ピン64を通じスライダ60を前方に押し、ブレーキ機構50のバネ受け58を通じてシュー54をディスク52から離す。又、パドルスイッチ70のモータスイッチ連絡突起78が上昇して、プランジャ31を所定押し込み量以上押し、モータ22のスイッチをオンにする。モータ軸24はブレーキ機構50により制動されずに回転し、ピニオン32ないしベベルギヤ33を通じてスピンドル36が回転し、これに取り付けられた砥石46が回転して、砥石46を被加工材に当てることで研磨を施すことができる。
作業者がパドルスイッチ70から手を離すと、傾斜面部82はピン64を後方へ案内してスライダ60はバネ69により後方へ復帰し、シュー54はバネ58により後方に復帰してディスク52に押し付けられ、モータ軸24は制動される。又、モータスイッチ連絡突起78が下降して、プランジャ31の所定押し込み量以上の押し込みを解除し、モータ22のスイッチをオフとする。パドルスイッチ70(モータスイッチ連絡突起78)は、モータ22のスイッチ内のバネの付勢力(プランジャ31に対するスイッチオフ位置に復帰するための下方への付勢力)も受ける。パドルスイッチ70は、係止部80の開口部80aがモータハウジング12の係止突起12bに掛かることによって、最下方位置で止まる。ロック部74は、ねじりバネ98により、パドルスイッチ70の押し込み操作をロックする起立姿勢に戻る。
以上のグラインダ1では、モータ軸24を前向きにしてモータ22が収容されるハウジング6と、モータ軸24に対して交わる方向において支点部76の周りで移動操作可能にハウジング6に支持されており、モータ22のスイッチ(プランジャ31)を切り替えるパドルスイッチ70と、モータ22の前方に配置されており、モータ軸24を制動するブレーキ機構50と、パドルスイッチ70をハウジング6側へ押し込んでモータ22のスイッチをオンにする押し込み操作に連動して、ブレーキ機構50によるモータ軸24の制動を解除する連動機構を備えており、前記連動機構は、ハウジング6に収容されて、パドルスイッチ70の押し込み操作に連動して前方に移動するスライダ60を含んでおり、スライダ60は、パドルスイッチ70(傾斜面部82)と接触するピン64を備えており、ピン64は、パドルスイッチ70の支点部76と、モータ22の固定子30又はフィールドコイル29の間に配置されている。
よって、ブレーキ機構50がスイッチオフ時にモータ軸24を制動して作業性を高めることができ、しかもモータ22のスイッチをオンするパドルスイッチ70の操作に連動して、ブレーキ機構50によるモータ軸24の制動を解除することができて、別途の制動解除操作を不要にして操作し易くすることができる。更に、主にピン64が支点部76と固定子30(フィールドコイル29)の間に配置されることによって、パドルスイッチ70の操作性を良好にすることができる。
又、ハウジング6は、後方延設部分12aを有しておりモータ22を収容するモータハウジング12と、後方延設部分12aを収容するリヤカバー10を備えており、パドルスイッチ70の支点部76は、パドルスイッチ70の後端部に配置されており、後方延設部分12aとリヤカバー10とで支持されている。よって、パドルスイッチ70が後支点となり、押し込み幅が比較的に大きく押し込み量を調節し易い部分はモータ22側やスピンドル36(砥石46)側に配置されることとなり、重量を支えながらの操作や、砥石46ないし被加工材を見ながらの操作が行い易い。又、支点部76が複数の部材で回転可能に支持されることとなり、パドルスイッチ70が確実に支持されて、操作性が良好になり、故障が防止される。
更に、パドルスイッチ70は係止部80を有しており、後方延設部分12aは係止部80に係止する係止突起12bを有している。よって、パドルスイッチ70の抜け止め構造が効率的に配置される。
又更に、ハウジング6に案内突起88が設けられており、パドルスイッチ70に案内突起88に対し相対的に進入可能な案内突起用開口部86が設けられる。よって、パドルスイッチ70を押し込み操作する際に案内突起88が案内突起用開口部86を案内して、パドルスイッチ70操作時のブレ(特に左右方向)が防止され、パドルスイッチ70の動作が確実なものとなり、パドルスイッチ70の操作性や耐久性が向上する。
加えて、パドルスイッチ70は、その押し込み操作をロックするロック部74を備えており、モータ22のスイッチ(プランジャ31)は、パドルスイッチ70の支点部76とロック部74の間に配置されている。よって、モータ22のスイッチの切り替え機構と、パドルスイッチ70のロック機構とが、効率的に配置され、確実に作動することとなる。
尚、本発明は、上記形態に限定されるものではない。例えば、上記形態は、次にそれぞれ示す変更例に、適宜変更することができる。
ピンは、スライダ基部に固定され、ピン軸の周りで回転しないものとして良い。
パドルスイッチの支点部は、リヤカバー若しくはモータハウジングの何れか一方のみで支持されて良い。あるいは、パドルスイッチの支点部の中央部はリヤカバーで支持され、周縁部はモータハウジング(後方延設部分)で支持されても良い。若しくは、パドルスイッチの支点部の左部(右部)はリヤカバーで支持され、右部(左部)はモータハウジング(後方延設部分)で支持されても良い。
パドルスイッチの係止部はハウジングに向けて突出する係止突起であり、その係止突起が係止する係止開口部はハウジングに設けられても良い。係止突起は茸状に形成され、これに係止する係止部は、茸の傘に掛かる部分を有する溝状ないし筒状に形成されても良い。
案内突起がパドルスイッチに設けられ、案内突起用開口部がハウジングに設けられても良い。
スライダは、前方への移動により、モータ軸と同心である円筒状のパッド保持部材を、モータ軸の周りで回転させるものとして良く、パッドは、パッド保持部材の回転により、ディスクに対する押し付けを解除されるものとして良い。
パドルスイッチとハウジングの間に、パドルスイッチを最下方位置に復帰させるためのバネが別途設けられても良い。
ハウジングについても、リヤカバーやモータハウジングが半割となっていたり、モータハウジング・ブレーキカバー・ベアリングリテーナ・ギヤハウジングの少なくとも何れかが適宜共通化されていたりする等の、適宜の変更例が提示可能である。
係止部・係止突起が複数設けられたり、案内突起・案内突起用開口部が省略されあるいは複数設けられたり、集塵カバーが省略されたりする等、各種の機構や部材や部分の数は増減されて良い。案内突起用開口部が溝として形成され、案内突起がその溝に入るリブとして形成されたり、パドルスイッチの傾斜面部がグリップ基部と一体で形成されるようにしたり、パドルスイッチやハウジングの各種突起が別体で形成されて固定されるようにしたり、各種のバネが他の弾性体とされたり、モータのスイッチがプランジャの押し込み量に応じてモータ軸の速度を変える(例えば押し込み量が大きいほどモータ軸を速く回転させる)ものとされたりする等、各種の機構・部材・部分の形状や材質等も適宜変更されて良い。
又、本発明は、電池駆動のものや、スピンドル(出力部)とモータ軸が同じ方向を向くもの、あるいはサンダ等、他の種類の電動工具に適用することもできる。
1・・グラインダ(電動工具)、6・・ハウジング、10・・リヤカバー、12・・モータハウジング、12a・・後方延設部分、12b・・係止突起(第2係止部)、22・・モータ、24・・モータ軸、29・・フィールドコイル、30・・固定子、31・・プランジャ(モータのスイッチの切り替え操作部)、50・・ブレーキ機構、60・・スライダ(連動機構)、64・・ピン(伝達部材)、70・・パドルスイッチ(操作部材)、74・・ロック部、76・・支点部(操作部材の支点)、80・・係止部(第1係止部)、82・・傾斜面部(伝達部材と接触するパドルスイッチの部分)、86・・案内突起用開口部、88・・案内突起。

Claims (5)

  1. モータ軸を前向きにしてモータが収容されるハウジングと、
    前記モータ軸に対して交わる方向において支点の周りで移動操作可能に前記ハウジングに支持されており、前記モータのスイッチを切り替える操作部材と、
    前記モータの前方に配置されており、前記モータ軸を制動するブレーキ機構と、
    前記操作部材を前記ハウジング側へ押し込んで前記スイッチをオンにする押し込み操作に連動して、前記ブレーキ機構による前記モータ軸の制動を解除する連動機構
    を備えており、
    前記連動機構は、前記ハウジングに収容されて、前記操作部材の押し込み操作に連動して前方に移動するスライダを含んでおり、
    前記スライダは、前記操作部材と接触する伝達部材を備えており、
    前記伝達部材は、前記操作部材の支点と、前記モータの固定子又はフィールドコイルの間に配置されている
    ことを特徴とする電動工具。
  2. 前記ハウジングは、後方延設部分を有しており前記モータを収容するモータハウジングと、前記後方延設部分を収容するリヤカバーを備えており、
    前記操作部材の支点は、前記操作部材の後端部に配置されており、前記後方延設部分と前記リヤカバーとで支持されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記操作部材は第1係止部を有しており、前記後方延設部分は前記第1係止部に係止する第2係止部を有している
    ことを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  4. 前記ハウジングと前記操作部材のうち、一方に案内突起が設けられており、他方に前記案内突起に対し相対的に進入可能な案内突起用開口部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項3の何れかに記載の電動工具。
  5. 前記操作部材は、その押し込み操作をロックするロック部を備えており、
    前記スイッチは、前記操作部材の前記支点と前記ロック部との間に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項4の何れかに記載の電動工具。
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