以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による遊技機の一実施形態を示す外観斜視図である。図2は、前記実施形態による遊技機の前面扉の裏面を示す平面図である。図3は、前記実施形態による遊技機の筐体の内部を透過させた状態の側面図である。図4は、前記実施形態による遊技機の電気回路の構成を示すブロック図である。図5は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットの分解組立図である。図6は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する支持ベースにLED基板を取り付けた状態を示す外観斜視図である。図7は、図6に示す支持ベースに枠カバーを取り付けた状態を示す外観斜視図である。図8は、図7に示す支持ベースに上部レンズカバーを取り付けた状態を示す外観斜視図である。図9は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する支持ベースに上部レンズカバー、枠カバー及びLED基板を取り付けた状態を支持ベースの裏面側から見た状態を示す外観斜視図である。
図10は、図9に示す支持ベースに液晶表示装置を取り付けた状態を示す外観斜視図である。図11は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する支持ベースの外観斜視図である。図12(a)は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する枠カバーを前面側から見た外観斜視図であり、(b)は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する枠カバーを裏面側から見た外観斜視図である。図13(a)は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する上部レンズカバーを前面側から見た外観斜視図であり、(b)は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する上部レンズカバーを裏面側から見た外観斜視図である。図14は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する液晶表示装置を前面側から見た分解斜視図である。図15は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する液晶表示装置を裏面側から見た分解斜視図である。図16(a)は、前記実施形態による遊技機の液晶表示装置を構成する液晶支持ベースを正面側から見た外観斜視図であり、(b)は、前記実施形態による遊技機の液晶表示装置を構成する液晶支持ベースを裏面側から見た外観斜視図である。図17は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する液晶支持ベースに形成される回動支持部を示す部分拡大図である。
図18は、図8のX−X断面図である。図19は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する液晶表示装置の外観斜視図である。図20は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する液晶表示装置の正面図である。図21は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する液晶表示装置の平面図である。図22は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する液晶表示装置のリアカバーを回動させた状態を示す外観斜視図である。図23は、前記実施形態による遊技機の上部ユニットを構成する液晶表示装置のリアカバーを裏面側から見た外観斜視図である。
最初に、図1を参照して、本実施形態による遊技機1の外観構成を説明する。
遊技機1は、いわゆるパチスロ機である。遊技機1は、コイン、メダル、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された、又は付与される遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
図1に示すように、遊技機1の外観は、矩形箱状に形成された筐体2によって構成され、この筐体2は、前面側Fに矩形状の開口を有するキャビネット2aと、キャビネット2aの前面側Fに配置される前面扉2bと、を主体に構成されている。キャビネット2aは、開口の内部に遊技に用いられる機器(例えば、後述のサブリールユニット21など)を収容する。前面扉2bは、キャビネット2aの開口の大きさと対応するように形成されており、キャビネット2aの開口を閉塞可能にキャビネット2aに開閉自在に取り付けられている。これにより、前面扉2bは、遊技機1の前面(正面)を構成する。
前面扉2bには、その略中央部に矩形状の開口部として形成されたメイン表示窓3aが設けられている。メイン表示窓3aには、前面扉2bの裏面側R(遊技機1の内部側)から取り付け固定されたメインリールユニット30Aが装着される(図2及び図3参照)。メインリールユニット30Aは、複数種類の図柄が各々の外周面に描かれた3個のメインリール3L,3C,3Rを主体に構成されている。これらのメインリール3L,3C,3Rは、それぞれが縦方向に一定の速度で回転できるように並列状態(横一列)に配設される。
メイン表示窓3aは、その内部にリール窓枠体3bを備える。また、リール窓枠体3bには、矩形状に形成された3つの窓枠表示領域4L、4C、4Rが設けられている。メインリール3L,3C,3Rは、メイン表示窓3aに設けられた3つの窓枠表示領域4L、4C、4Rを通じて、各メインリール3L,3C,3Rの動作や各メインリール3L,3C,3R上に描かれている図柄が視認可能となる。
メイン表示窓3aの下部側Bには、略水平面の台座部12が形成されている。台座部12におけるメイン表示窓3aの右側R1(図1におけるR1側)には、メダルを投入するためのメダル投入口5が設けられている。メダル投入口5は、遊技者によりメダルが投入される開口である。メダル投入口5から投入されたメダルは、クレジットされるか又はゲームに賭けられる。
台座部12におけるメイン表示窓3aの左側L(図1におけるL側)には、クレジットされているメダルを賭けるための1−BETボタン8aと、MAXBETボタン8bとが設けられている。
1−BETボタン8aが押されると、投入枚数として「1」が選択され、最大BETボタン8bが押されると、投入枚数として「3」が選択される。
1−BETボタン8a、及びMAXBETボタン8bの前面側F(図1におけるF側)には、遊技者の操作によりメインリール3L,3C,3Rを回転駆動させると共に、窓枠表示領域4L,4C,4R内で図柄の変動表示を開始させるスタートレバー6が設けられている。スタートレバー6は、所定の角度範囲で傾動自在に取り付けられる。
スタートレバー6の右側R1(図1におけるR1側)には、メインリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L,7C,7Rが設けられている。なお、1ゲーム(単位遊技)は、スタートレバー6が操作されることによって開始され、全てのメインリール3L,3C,3Rが停止した時に終了する。各停止ボタン7L,7C,7Rの裏側には、停止ボタン7L,7C,7Rの停止操作を検知するストップスイッチ7LS,7CS,7RSが設けられている(図4参照)。
停止ボタン7L,7C,7Rの右側R1(図1におけるR1側)には、C/Pボタン13が設けられている。C/Pボタン13は、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換える。このC/Pボタン13の切り換えにより、前面扉2bの下部側B(図1におけるB側)に設けたメダル払出口14からメダルが払出され、払出されたメダルは、メダル受け部15に溜められる。
スタートレバー6、停止ボタン7L,7C,7R、及びC/Pボタン13の下部側B(図1におけるB側)には、腰部パネル18が配置されている。腰部パネル18は、アクリル板などを使用した化粧用パネルとして構成される。腰部パネル18には、遊技機1の機種を表す名称や種々の模様などが印刷により描かれる。また、メダル払出口14の右側R1(図1におけるR1側)には、スピーカ26が設けられている。
メイン表示窓3aの上部側T(図1におけるT側)には、矩形状の開口部として形成されたパネル表示部19が設けられている。パネル表示部19には、キャビネット2aの内部に配設されたサブリールユニット21を構成するサブリール21L,21C,21Rが露出される第1表示窓22aが形成される。パネル表示部19には、その表面に、矩形状のアクリル板などが使用された透明パネル19aが取り付け固定されている。
透明パネル19aの前面側F(図1におけるF側)には、透明のパネルホルダ19bが装着されている。この透明のパネルホルダ19bには、所定の遊技情報が印刷された遊技情報シート19cが貼付され、この遊技情報シート19cには、サブリール21L,21C,21Rを視認するための3つの矩形状の開口22L,22C,22Rが切り抜かれている。これにより、サブリール21L,21C,21Rは、3つの開口22L,22C,22Rを通じてサブリール21L,21C,21Rの動作やサブリール21L,21C,21R上に描かれている図柄が視認可能に配設されている。
第1表示窓22aの左側L(図1におけるL側)には、上部側(図1におけるT側)から順に1−BETランプ9a、最大BETランプ9b、ボーナス遊技情報表示部16、及びクレジット表示部17が設けられている。1−BETランプ9a、最大BETランプ9bは、単位遊技を行うために投入されたメダル数(以下「BET数」という)に応じて点灯するランプである。具体的には、1−BETランプ9aは、投入枚数が1枚のときに点灯し、最大BETランプ9bは、投入枚数が3枚のときに点灯する。
ボーナス遊技情報表示部16は、7セグメントLEDにより形成されておりボーナス中の遊技情報(ボーナスゲーム中の遊技回数)を表示する。
クレジット表示部17は、それぞれ7セグメントのLEDにより形成され、このクレジット表示部17にはクレジットされている残ノダル枚数が表示される。通常は、遊技機1にクレジットされる最大枚数は50枚であるため、このクレジット表示部29aに表示されるクレジット枚数は50以下の数値となる。なお、最大枚数の50枚のメダルがクレジシットされている状態では、投入されたメダルはそのまま払い出される。
なお、パネル表示部19の上部側T(図1におけるT側)には、上部ユニット200が装着されている。この上部ユニット200では、液晶表示装置300、複数のLED及びスピーカ25L,25Rを用いて遊技に関する種々の情報を報知するが、詳しくは後に説明する。また、前面扉2bの両側には、キャビネット2aの上下方向(図1におけるT−B方向をいい、以下、T−B方向を上下方向という。)に延出する一対のサイドカバー90L,90Rが設けられている。一対のサイドカバー90L,90Rは、取り付けネジにより筐体に固定される。
次に、図2及び図3を参照して、キャビネット2aの内部構成について説明する。
図2は、遊技機1の前面扉2bの裏面を示す平面図である。メインリールユニット30Aには、メインリール3L,3C,3Rの周囲を覆うように形成されたリール収容カバー31Aが設けられている。リール収容カバー31Aは、全体が略円弧型に形成された主カバー部31aと、一対の側面カバー部31bと、を有する。リール収容カバー31Aは、メインリール3L,3C,3Rを保護する。つまり、メインリールユニット30Aは、メインリール3L,3C,3Rがリール収容カバー31Aに保護された状態で、前面扉2bの裏面側R(遊技機1の内部側)に取り付けネジ(図示せず)により固定されている。
リール収容カバー31Aを構成する主カバー部31aには、3箇所の挿通口31c及び3箇所の通孔31dが形成されている。3箇所の挿通口31cは、主制御回路71(図3参照)から延出された3本のハーネス(図示せず)の先端部を挿通させて、リール収容カバー31Aの内部に設けたステッピングモータ49L,49C,49R(図4参照)を制御するための制御基板(図示せず)に接続するために形成されている。
3箇所の通孔31dは、遊技店の係員などがメインリール3L,3C,3Rを目視により確認したり、手で直接動かして回転させるために形成されている。
メインリールユニット30Aが取り付け固定されている片側(図2におけるR1側)には、メダルセレクタ50と、このメダルセレクタ50の下部側Bに設けたキャンセルシュータ51とが設けられている。さらに、キャンセルシュータ51の下部側Bには、キャンセルシュート52が接続されている。これらメダルセレクタ50及びキャンセルシュート52は、前面扉2bの裏面側Rに取り付け固定されている。
メダルセレクタ50は、メダル投入口5から投入されたメダルがメダルセレクタ50の内部に形成されたメダル通路(図示せず)を通過する際に、メダルの真偽を判別する。具体的には、メダルセレクタ50は、投入されたメダルが正規メダルと判別した場合には、投入されたメダルをカウントすると共に、メダルセレクタ50の排出側に接続しているホッパー40(図3参照)に貯留する。一方、メダルセレクタ50は、投入されたメダルが不正メダルと判別した場合には、メダルセレクタ50の下部側Bに設けたキャンセルシュータ51を通じて、投入されたメダルをキャンセルシュート52の内部に落下させる。
キャンセルシュート52は、メダルセレクタ50のキャンセルシュータ51を通じて排出され落下したメダル(不正メダル)或いは、ホッパー40から払い出されるメダルをメダル払出口14からメダル受け部15に返却若しくは払出しを行う。
図3は、遊技機1の筐体2の内部を透過させた状態の側面図である。キャビネット2aの上部側Tには、主制御回路71と副制御回路72とがそれぞれ取り付け固定されている。また、キャビネット2aの略中央位置には、サブリールユニット21が配置されている。サブリールユニット21は、第1表示窓22aと対向する位置に配設されている。サブリールユニット21の下部側Bには、遊技に応じて所定枚数のメダルを払い出すホッパー40が設けられている。
ホッパー40は、メダルを貯留するホッパータンク40aと、このホッパータンク40aに貯留されたメダルを排出するホッパー本体40bと、を有している。また、ホッパー本体40bの内部には、メダル排出機構(図示せず)が設けられており、遊技結果に応じて払い出されるメダルを、排出ノズル(図示せず)を通じてキャンセルシュート52(図2参照)の内部に排出するように構成されている。
なお、ホッパー本体40bの排出ノズルから排出されたメダルは、キャンセルシュート52から前面扉2bの下部側Bに開口したメダル払出口14(図1参照)を介して、メダル受け部15に払い出される。また、キャビネット2aの底部には、キャビネット2a内の各電気部品などに電力を供給する電源部(図示せず)が設けられている。
次に、図4を参照して、遊技機1の回路構成について説明する。
遊技機1を構成する回路は、遊技機1の動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続するアクチュエータである周辺装置と、主制御回路71から送信される信号に基づいて各種の装置(例えば、一対の上部スピーカ25L,25R,26、サブリール21L,21C,21R、及び液晶表示装置300など)を制御する副制御回路72と、主制御回路71から副制御回路72に送信される信号を中継する主中継回路71aと、副制御回路72と各種の装置とで通信される信号を中継する副中継回路72aと、を主体に構成されている。
主制御回路71は、基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成とする。さらに、主制御回路71は、乱数値の抽出を行う回路を備えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、メインCPU31、メインROM32、及びメインRAM33を含んで構成される。
メインCPU31は、メインROM32に記憶されたプログラムを実行して、各アクチュエータの動作を直接的又は間接的に制御する。メインCPU31には、時刻を示し又は時間を測定するためにパルスを発生するクロックパルス発生回路34と、分周器35と、乱数を発生する乱数発生器36と、発生した乱数から乱数値を抽出するサンプリング回路37とが接続されている。なお、メインCPU31により乱数の発生及び乱数値の抽出を実行するように構成してもよい。
メインROM32は、メインCPU31が実行するための所定のプログラム、各種テーブルなどの固定的なデータを記憶する。また、メインROM32には、主制御回路71から副制御回路72に送信される各種の信号に関する情報などが格納されている。なお、副制御回路72から主制御回路71にコマンドや情報などが送信されることはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。
メインRAM33は、メインCPU31がプログラムを実行する際に一時的にデータを記憶するために使用される。
図4の回路において、マイクロコンピュータ30からの信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、1−BETランプ9a、最大BETランプ9b、ボーナス遊技情報表示部16、クレジット表示部17、ホッパー駆動回路41の命令により所定の枚数のメダルを払出すホッパー40と、メインリール3L,3C,3Rを回転させるステッピングモータ49L,49C,49Rとがある。
さらに、ステッピングモータ49L,49C,49Rによる回転の動作を所定のパルス(以下「駆動パルス」という)を出力することにより制御するモータ駆動回路39、ホッパー40の動作を制御するホッパー駆動回路41、1−BETランプ9aなどの点灯及び消灯を管理するランプ駆動回路45、及びボーナス遊技情報表示部16などによる表示を管理する表示部駆動回路48がメインCPU31に接続されている。これらの回路は、それぞれメインCPU31から出力される信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30が信号を発生するためにマイクロコンピュータ30へ送信される信号を発生する手段として、スタートスイッチ6S、ストップスイッチ7LS,7CS,7RS、1−BETスイッチ8aS、最大BETスイッチ8bS、C/Pスイッチ13S、設定スイッチ61S、リセットスイッチ62S、メダルセンサ10S、リール位置検出回路54、及び払出完了信号回路53がある。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出し、所定の信号を出力する。この信号に基づいて、メインリール3L,3C,3Rの回転が開始される。すなわち、スタートスイッチ6Sにより行われるスタートレバー6の操作の検出に基づいて、メインリール3L,3C,3Rは回転を開始する。メダルセンサ10Sは、メダル投入口5から受入れられたメダルを検出する。ストップスイッチ7LS,7CS,7RSは、対応する停止ボタン7L,7C,7Rの停止操作に応じて所定の信号を発生する。この信号に基づいて、メインリール3L,3C,3Rの回転が停止する。すなわち、ストップスイッチ7LS,7CS,7RSにより行われる停止操作の検出に基づいて、メインリール3L,3C,3Rは回転を停止する。言い換えるならば、ストップスイッチ7LS,7CS,7RSにより行われる停止操作の検出に基づいて、図柄の変動を停止する制御が行われる。
設定スイッチ61Sは、遊技店側が管理する設定キーが設定用の鍵穴に差し込まれて右方向、すなわち「ON」の方向に回動された状態で遊技機1の電源が投入される操作(以下「設定値変更操作」という)を検出する。リセットスイッチ62Sは、設定スイッチ61Sにより設定値変更操作の検出が行われると、遊技者にとっての有利さの度合いを区別するための指標である設定値を決定するために設けられたリセットボタン(図示せず)を押す操作を検出する。この操作がリセットスイッチ62Sにより検出されると、ボーナス遊技情報表示部16に表示される設定値が「1」、「4」、「6」、「H」の4段階で移行する。
本実施形態では、設定値変更操作及びリセットボタンの操作が行われ、ボーナス遊技情報表示部16に表示される設定値が所望の設定値となったときにスタートレバー6の操作が行われることにより、所望の設定値を設定することができる構成としている。すなわち、これらの操作により、設定値「1」、「4」、「6」、「H」の4つの段階のうちからいずれかの段階を設定値として決定することができることとしている。言い換えると、メインCPU31は、遊技者にとっての有利さの度合いを示す複数の設定値のうちの一の設定値をメインRAM33に格納する。その後、左方向、すなわち「OFF」の方向に回動された状態で設定キーを引き抜く操作が行われると、設定した設定値で、遊技者が操作を行うことが可能な状態となる。これらの操作が行われることにより、メインCPU31により内部当籤役が決定される確率が調整され、遊技者に払出されたメダルの総数である総払出数と遊技機1に投入されたメダルの総数である総投入枚数とから算出されるいわゆるペイアウト率、機械割などの値が調整可能となる。
リール位置検出回路54は、メインリール3L,3C,3Rに設けられたセンサからのパルスを受けて信号をメインCPU31へ供給する。メインCPU31は、この信号に基づいて、各メインリール3L,3C,3Rが回転しているときの図柄の位置を管理する。払出完了信号回路53は、メダル検出部40Sにより計数されたホッパー40から払出されたメダルの枚数が指定された所定の枚数に達すると、メダルの払出が完了したことを示す信号を発生する。
図4の回路において、乱数発生器36は、一定の数値の範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで、乱数発生器36が発生する乱数から1個の乱数値を抽出する。こうして抽出された乱数値は、メインRAM33に設けられた所定の領域(以下「乱数値格納領域」という)に格納される。
メインリール3L,3C,3Rは、ステッピングモータ49L,49C,49Rに所定の駆動パルスが与えられることにより1回転する。ステッピングモータ49L,49C,49Rの各々に与えられた駆動パルスの数は、駆動パルスの計数値としてメインRAM33の所定の領域に書き込まれる。他方、メインリール3L,3C,3Rが一回転するごとにこの所定の領域をリセットする信号(以下「リセットパルス」という)が得られる構成を採用している。このリセットパルスがリール位置検出回路54を介してメインCPU31に入力されると、メインRAM33に格納される駆動パルスの計数値が「0」に更新される。
本実施形態では、ステッピングモータ49L,49C,49Rに駆動パルスが所定の回数与えられることで、メインリール3L,3C,3Rの外周面に描かれた図柄1つ分だけメインリール3L,3C,3Rが回転する構成としている。また、本実施形態では、図柄1つ分だけメインリール3L,3C,3Rが回転した回数をメインCPU31が計数するためにカウンタ(以下「図柄カウンタ」という)が設けられている。
そして、リール位置検出回路54は、所定の図柄(例えば、コードナンバー「0」が付された図柄)が窓枠表示領域4Lの中段、窓枠表示領域4Cの中段、及び窓枠表示領域4Rの中段の各位置を結ぶライン(以下「センターライン」という)に沿って表示される所定の位置でリセットパルスが得られるように構成されている。言い換えると、所定の図柄がセンターラインに沿って表示されるタイミングでリセットパルスが得られるように構成されている。ここで、図柄位置は、メインCPU31がメインリール3L,3C,3Rの外周面に描かれた図柄の位置を特定するときに用いる位置の情報である。
上記乱数値の抽出に基づく所定の内部抽籤処理により内部当籤役を決定すると、メインCPU31は、遊技者が停止ボタン7L,7C,7Rを操作したタイミングでストップスイッチ7LS,7CS,7RSから送られる信号に基づいて、メインリール3L,3C,3Rの回転の停止を指示する信号をモータ駆動回路39に送る。
そして、入賞が成立すれば、メインCPU31によりメダルの払出しを開始することを指示する信号がホッパー駆動回路41に供給されてホッパー40から所定の枚数のメダルが払出される。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダルの払出しを終了することを指示する信号がメインCPU31に入力される。これにより、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動が停止され、メダルの払出しが終了する。
副制御回路72では、主制御回路71から送信されたコマンドに基づき、予め記憶されたプログラムを実行して、各アクチュエータの動作を直接的又は間接的に制御する。副制御回路72が制御するアクチュエータとして、液晶表示装置300、サブリール21L,21C,21R、スピーカ25L,25R,26などがある。
次に、図5〜図13を参照して、本実施形態による遊技機1に取り付けられる上部ユニット200について詳述する。
図5は、遊技機1の上部ユニット200の分解組立図である。上部ユニット200は、ユニットベース210と、LED基板220と、枠カバー230と、上部レンズカバー240と、液晶保護カバー250と、一対の上部スピーカ25L,25Rと、液晶表示装置300と、を主体に構成されている。
LED基板220、枠カバー230及び上部レンズカバー240は、ユニットベース210の前面側Fに上記記載の順に取り付けられる(図6から図8参照)。より詳しくは、LED基板220は、ユニットベース210の上部側Tに取り付けられ(図6)、枠カバー230は、ユニットベース210の下部側Bに取り付けられる(図7)。また、上部レンズカバー240は、ユニットベース210の上部側Tに、LED基板220を覆うように取り付けられる(図8)。
一方、液晶保護カバー250、上部スピーカ25L,25R、及び液晶表示装置300は、ユニットベース210の裏面側Rにそれぞれの対応する位置に取り付けられる(図9及び図10参照)。液晶保護カバー250は、矩形状に形成されており、第2表示窓部211に嵌め込まれることにより、ユニットベース210に装着される(図9)。上部スピーカ25L,25Rは、裏面側Rからスピーカカバー27L,27Rに覆われた状態でユニットベース210に取り付けられる(図9)。液晶表示装置300は、液晶保護カバー250の裏面側Rから、第2表示窓部211に装着される(図10)。
図11を参照して、ユニットベース210の構成についてさらに詳しく説明する。ユニットベース210は、前面扉2bの前面側Fに設けられる正面部210aと、正面部210aの上部側Tに設けられる上面部210bと、を備える。上面部210bは、ユニットベース210の上面を構成すると共に、前面扉2bの上面を構成する。
正面部210aは、幅方向(図11におけるL−R1方向をいい、以下、L−R1方向を幅方向という。)に長い矩形状に形成されている。正面部210aの幅方向における略中央部には、第2表示窓部211が形成されている。第2表示窓部211には、液晶表示装置300が裏面側Rから装着される。
また、第2表示窓部211には、中央部に矩形状の開口として形成された第2表示窓211aが形成されている。第2表示窓211aは、幅方向に長い矩形状に形成されている。第2表示窓211aには、裏面側Rから装着された液晶表示装置300の液晶パネル310の表示面314が前面側Fから視認可能に配置される。
ここで、第2表示窓部211は、正面部210aにおいて、前面側Fに突出するように形成されている。具体的には、第2表示窓部211は、上面211T、下面211B、及び両側面211L,211Rを有しており、上面211Tが正面部210aから前面側Fに突出するように形成されている。一方、下面211Bは、上面211Tに比べて突出量が小さく、僅かに突出するように形成されている。そのため、第2表示窓部211における第2表示窓211aは、開口面が前面側Fに傾斜した状態になる。
第2表示窓部211の幅方向における両側には、一対の上部スピーカ25L,25Rが取り付けられる一対のスピーカ取付部212L,212Rが形成されている。一対のスピーカ取付部212L,212Rには、所定の装飾が施されており、前面側Fと裏面側Rとが装飾に沿った形状で連通するように形成されている。なお、一対の上部スピーカ25L,25Rは、正面部210aの裏面210aRに取り付けられる。
第2表示窓部211の上部側Tには、LED基板220が取り付けられるLED基板取付部213が設けられている。LED基板取付部213には、幅方向における両側にLED基板220を取り付けるためのネジ孔213L,213Rが突出形成されている。
LED基板取付部213の上部側Tには、正面部210aの縁部に嵌入凹部214が形成されている。嵌入凹部214は、幅方向に延びる溝状に形成されている。前述の上部レンズカバー240には、嵌入凸部244が設けられ(図13)、LED基板取付部213の嵌入凹部214には、この嵌入凸部244が嵌入される。
正面部210aの幅方向における両端には、一対の第1係合孔215L,215Rが形成されている。一対の第1係合孔215L,215Rは、一対のスピーカ取付部212L,212Rの側部に形成されている。前述の枠カバー230には、一対の係合腕部236L,236Rが形成され(図12)、一対の第1係合孔215L,215Rは、これら一対の係合腕部236L,236Rと係合し、ユニットベース210と枠カバー230とを接合させる。
第1係合孔215L,215Rの上部側Tには、一対の第2係合孔216L,216Rが形成されている。前述の上部レンズカバー240には、一対の係合腕部242L,242Rが形成され(図13)、一対の第2係合孔216L,216Rは、これら一対の係合腕部242L,242Rと係合し、ユニットベース210と上部レンズカバー240とを接合させる。
また、正面部210aには、複数の挿通孔217a、217b、217c、217d、217e、217f、217g、217h、217iが形成されている。前述の枠カバー230には、上部ネジ孔239L,239R及び下部ネジ孔238L,238C,238Rが形成されている(図12)。同様に、前述の上部レンズカバー240には、上部ネジ孔251L,251R及び下部ネジ孔249L,249Rが形成されている(図13)。複数の挿通孔217a、217bは、枠カバー230に形成される上部ネジ孔239L,239Rに螺合される取付ネジを挿通させる。また、複数の挿通孔217c、217d、217eは、枠カバー230に形成される下部ネジ孔238L,238C,238Rに螺合される取付ネジを挿通させる。一方、複数の挿通孔217f、217gは、上部レンズカバー240に形成される上部ネジ孔251L,251Rに螺合される取付ネジを挿通させる。また、複数の挿通孔217h、217iは、上部レンズカバー240に形成される下部ネジ孔249L,249Rに螺合される取付ネジを挿通させる。
正面部210aの裏面210aRには、上部側Tの縁部に上面部210bと略平行に裏面側Rに向かって延びる一対の係合腕部(図示せず)が設けられている。一対の係合腕部は、弾性変形可能に形成される。一対の係合腕部の先端には、上面部210b側に突起した爪部が設けられている。
LED基板220は、幅方向に長い略矩形板状に形成されている。LED基板220の表面220aには、複数のLED221が取り付けられる。複数のLED221は、例えば、緑色、黄色、青色、赤色に発光し、発光する色によって遊技の状況を報知するように構成される。LED基板220は、副制御回路72に接続されており、副制御回路72から送信される信号に応じてLED221を発光させる。
図5に戻って、LED基板220の構成についてさらに詳しく説明する。LED基板220は、ユニットベース210の上部側Tに取り付けられている。具体的には、LED基板220は、ユニットベース210の第2表示窓部211の上部側Tにおいて、第2表示窓部211の一部を跨ぐようにユニットベース210に取り付けられる(図6)。
LED基板220の下部側Bには、略中央部に矩形状に形成された凹部222が形成されている。凹部222は、ユニットベース210に形成される第2表示窓部211の上部外形に沿った形状に形成される。LED基板220の幅方向における両側には、取付孔223L,223Rが形成されている。LED基板220は、取付孔223L,223Rに前面側Fから取付ネジを挿通させ、ユニットベース210に形成されたネジ孔213L,213Rに取付ネジを螺合させることにより固定される(図6)。
図12を参照して、枠カバー230の構成についてさらに詳しく説明する。図12(a)は、枠カバー230を前面側Fから見た外観斜視図であり、図12(b)は、枠カバー230を裏面側Rから見た外観斜視図である。
枠カバー230は、ユニットベース210の下部側Bに取り付けられる。具体的には、枠カバー230は、第2表示窓部の下部側外縁を介して一対のスピーカ取付部212L,212Rを覆うように取り付けられる。なお、枠カバー230には、前面側Fに所定の装飾が施されており、上部ユニット200における外装の一部を構成する。
図12(a)に示すように、枠カバー230は、一対のスピーカ被覆部231L,231Rと、下部カバー部232と、を有する。一対のスピーカ被覆部231L,231Rは、一対のスピーカ取付部212L,212Rを前面側Fから被覆する。下部カバー部232は、第2表示窓部211の下部側Bの外形に沿うように形成される。つまり、枠カバー230は、一対のスピーカ被覆部231L,231Rを幅方向における両側に備え、下部カバー部232が一対のスピーカ被覆部231L,231Rそれぞれを連結するように形成されている。
図12(b)に示すように、一対のスピーカ被覆部231L,231Rの上部側Tには、係合部である一対の係合凸部233L,233Rが形成されている。一対の係合凸部233L,233Rは、裏面側Rに形成される一対の第1凸部234L,234Rと、前面側Fに形成される一対の第2凸部235L,235Rと、から構成されている。一対の第1凸部234L,234Rと、一対の第2凸部235L,235Rとは、隣接して形成されている。前述の上部レンズカバー240には、一対の押圧部247L,247Rを有する一対の係合凹部245L,245Rが設けられ(図13)、一対の第1凸部234L,234Rは、これら一対の押圧部247L,247Rと当接可能に突出形成されている。一方、前述の上部レンズカバー240には、一対の嵌合部246L,246Rが設けられ(図13)、一対の第2凸部235L,235Rは、これら一対の嵌合部246L,246Rと嵌合可能に僅かに突出するように形成されている。
なお、一対の係合凸部233L,233Rは、一対のスピーカ被覆部231L,231Rにおいて、ユニットベース210取り付け時における第2表示窓部211の近傍に形成される。
図12(b)に示すように、枠カバー230の幅方向における両端部には、枠カバー230の側面237L,237Rに一対の係合腕部236L,236Rが形成されている。一対の係合腕部236L,236Rは、枠カバー230の側面237L,237Rの一部を切り欠くことにより形成される。一対の係合腕部236L,236Rは、弾性変形可能に形成される。また、一対の係合腕部236L,236Rには、その先端部に幅方向における外方に突出する一対の爪部236aL,236aRが設けられている。
前述したように、ユニットベース210には、一対の第1係合孔215L,215Rが形成されている(図11)。一対の爪部236aL,236aRは、これら一対の第1係合孔215L,215Rに一対の係合腕部236L,236Rが挿入された後、一対の第1係合孔215L,215Rと係合する。一対の第1係合孔215L,215Rと係合した一対の爪部236aL,236aRは、一対の係合腕部236L,236Rを一対の第1係合孔215L,215Rに係止させる。
図12(b)に示すように、枠カバー230の裏面には、下部側Bに3つの下部ネジ孔238L,238C,238Rが突出形成されている。下部ネジ孔238Cは、下部カバー部232の略中央部に突出形成されている。また、下部ネジ孔238L,238Rは、一対のスピーカ被覆部231L,231Rの下部側Bの略中央にそれぞれ突出形成されている。一方、上部側Tには、一対の上部ネジ孔239L,239Rが突出形成されている。一対の上部ネジ孔239L,239Rは、一対のスピーカ被覆部231L,231Rの上部側Tに突出形成されている。一対の上部ネジ孔239L,239Rは、枠カバー230の幅方向における両端側に突出形成されている。
図13を参照して、上部レンズカバー240の構成についてさらに詳しく説明する。図13(a)は、上部レンズカバー240を前面側Fから見た外観斜視図であり、図13(b)は、上部レンズカバー240を裏面側Rから見た外観斜視図である。
上部レンズカバー240は、ユニットベース210の上部側Tに取り付けられる。前述したように、上部レンズカバー240は、LED基板220を覆うように取り付けられる(図7、図8)。なお、上部レンズカバー240は、枠カバー230と同様に、前面側Fに所定の装飾が施されており、上部ユニット200における外装の一部を構成する。
図13(a)に示すように、上部レンズカバー240は、幅方向に長くなるように形成されている。いわゆる横長に形成されている。上部レンズカバー240の下部側Bには、略中央部に凹部241が形成されている。凹部241は、ユニットベース210に形成される第2表示窓部211の外形に沿った形状に形成されている。
上部レンズカバー240の幅方向における両端部には、一対の係合腕部242L,242Rが形成されている。一対の係合腕部242L,242Rは、上部レンズカバー240の側面243L,243Rの一部を切り欠くことにより形成される。一対の係合腕部242L,242Rは、弾性変形可能に形成される。また、一対の係合腕部242L,242Rには、その先端部に幅方向における外方に突出する一対の爪部242aL,242aRが設けられている。
前述したように、ユニットベース210には、一対の第2係合孔216L,216Rが形成されている(図11)。一対の爪部242aL,242aRは、これら一対の第2係合孔216L,216Rに一対の係合腕部242L,242Rが挿入された後、一対の第2係合孔216L,216Rと係合する。一対の第2係合孔216L,216Rと係合した一対の爪部242aL,242aRは、一対の係合腕部242L,242Rを一対の第2係合孔216L,216Rに係止させる。
図13(b)に示すように、上部レンズカバー240の上部側Tには、上部レンズカバー240の縁部に沿って幅方向に伸びる嵌入凸部244が形成されている。嵌入凸部244は、薄板状に形成されている。前述したように、ユニットベース210の上部側Tには、嵌入凹部214が形成されているが(図11)、嵌入凸部244は、この嵌入凹部214に嵌入可能に形成されている。嵌入凸部244は、嵌入凹部214に嵌入されることにより、上部レンズカバー240とユニットベース210との上下方向のガタつきを抑制する。
上部レンズカバー240の下部側Bには、一対の係合凹部245L,245Rが形成されている。一対の係合凹部245L,245Rは、上部側Tに凹状に形成された一対の嵌合部246L,246Rと、上部レンズカバー240の裏面に形成され、一対の嵌合部246L,246Rと直交する直交面からなる一対の押圧部247L,247Rと、から構成されている。
前述したように、枠カバー230には、一対の第1凸部234L,234Rが形成されているが(図12(b))、一対の押圧部247L,247Rは、これら一対の第1凸部234L,234Rと当接可能に形成されている。また、枠カバー230には、一対の第2凸部235L,235Rが形成されているが(図12(b))、一対の嵌合部246L,246Rは、これら一対の第2凸部235L,235Rと嵌合可能に形成されている。なお、一対の係合凹部245L,245Rは、上部レンズカバー240の下部側Bにおいて、ユニットベース210取り付け時における第2表示窓部211の近傍に形成されている。
上部レンズカバー240の下部側Bにおける両端には、一対の基板支持部248L,248Rが形成されている。一対の基板支持部248L,248Rは、薄板状に形成されており、上部レンズカバー240の下部側Bにおいて裏面側Rに延出するように形成されている。一対の基板支持部248L,248Rは、ユニットベース210への装着時に、先端がユニットベース210の正面部210aと当接する。また、一対の基板支持部248L,248Rは、ユニットベース210への装着時に、LED基板220の下部側B(下端)とも当接し、LED基板220を下部側Bから支持する。
上部レンズカバー240の裏面には、下部側Bに一対の下部ネジ孔249L,249Rが突出形成されている。一対の下部ネジ孔249L,249Rは、一対の係合凹部245L,245Rの近傍に突出形成されている。具体的には、一対の下部ネジ孔249L,249Rは、一対の係合凹部245L,245Rと隣接するように、一対の係合凹部245L,245Rの上部側Tに突出形成されている。一方、上部側Tには、一対の上部ネジ孔251L,251Rが突出形成されている。一対の上部ネジ孔251L,251Rは、嵌入凸部244の両側に突出形成されている。
図5に戻って、液晶保護カバー250及び一対の上部スピーカ25L,25Rについて説明する。液晶保護カバー250は、ユニットベース210の裏面側Rであって、液晶表示装置300の前面側Fに配置されている。液晶保護カバー250は、矩形状に形成されており、第2表示窓部211に嵌め込まれることにより、ユニットベース210に装着される。液晶保護カバー250は、液晶表示装置300を構成する液晶パネル310を保護する。
一対の上部スピーカ25L,25Rは、ユニットベース210の裏面側Rからユニットベース210に取り付けられる。具体的には、一対の上部スピーカ25L,25Rは、裏面側Rからスピーカカバー27L,27Rに覆われた状態でユニットベース210に取り付けられる。一対の上部スピーカ25L,25Rは、効果音や音声などの音による演出を行う。
次に、図14〜図17を参照して、液晶表示装置300の構成について説明する。
図14は、液晶表示装置300を前面側Fから見た分解斜視図である。図15は、液晶表示装置300を背面側Rから見た分解斜視図である。これら図14及び図15に示すように、液晶表示装置300は、表示部である液晶パネル310と、支持ベースである液晶支持ベース320と、インバータ基板350と、制御基板である液晶制御基板360と、リアカバー370と、を主体に構成されている。
液晶パネル310は、略矩形箱状に形成されている。液晶パネル310には、前面側Fに表示面314が設けられており、表示面314には、遊技に関する種々の情報が表示される。液晶表示装置300は、液晶パネル310の前面側Fに設けられた表示面314に所定の情報を表示させる。
液晶パネル310の幅方向における両側面311L,311Rには、上部側Tに一対の上部固定孔312L,312Rが形成されている。同様に、液晶パネル310の幅方向における両側面311L,311Rには、下部側Bに一対の下部固定孔313L,313Rが形成されている。一対の上部固定孔312L,312R及び一対の下部固定孔313L,313Rは、取付ネジを用いて液晶パネル310を液晶支持ベース320に固定させる場合に、取付ネジを螺合させるために形成されたネジ孔である。
液晶支持ベース320は、略矩形状に形成されている。液晶支持ベース320には、液晶パネル310を支持する液晶支持部321と、インバータ基板350及び液晶制御基板360を支持する基板支持部322と、リアカバー370を回動可能に軸支する回動支持部323と、液晶パネル310と液晶制御基板360とを中継する中継ケーブルなどを配置可能な中継凹部324と、が設けられている。
なお、液晶支持ベース320の上下方向における各端部には、ユニットベース210に固定させるための取付ネジが挿通される挿通孔を有する4つの取付ボス344a,344b,344c,344dが形成されている。液晶表示装置300は、液晶支持ベース320に形成された取付ボス344a,344b,344c,344dを介してユニットベース210に固定される。
図16を参照して、液晶支持ベース320の構成についてさらに詳しく説明する。図16(a)は、液晶支持ベース320を正面側Fから見た外観斜視図であり、図16(b)は、液晶支持ベース320を裏面側Rから見た外観斜視図である。
まず、図16(a)を参照して説明する。液晶支持部321は、液晶支持ベース320の前面320Fに設けられている。液晶支持部321には、液晶パネル310を所定の摺動方向(いわゆる取付方向及び取外し方向であり、本実施形態においては上下方向をいう。)に摺動可能に支持する一対の摺動支持部325L,325Rと、摺動方向における一方側である取付方向への移動を規制する第1規制部331と、が形成されている。一対の摺動支持部325L,325Rは、液晶パネル310の摺動方向に対して、液晶パネル310を摺動可能に支持する。第1規制部331は、液晶支持部321における液晶パネル310の取付方向への移動を規制する。
一対の摺動支持部325L,325Rは、液晶支持ベース320の幅方向における両側に形成されている。なお、液晶支持ベース320の幅方向における長さは、液晶パネル310の幅方向における長さよりも僅かに長くなるように形成されている。
一対の摺動支持部325L,325Rは、液晶パネル310の両側面311L,311Rを摺動可能に支持する一対の摺動壁部326L,326Rと、液晶パネル310の表示面314の側縁を摺動可能に支持する一対の前面支持部327L,327Rと、から構成されている。
一対の摺動壁部326L,326Rは、液晶支持ベース320の前面320Fから、前面側Fに突出するように形成されている。一対の摺動壁部326L,326Rは、液晶支持部321に支持される液晶パネル310の両側面311L,311Rと略平行に突出する。つまり、一対の摺動壁部326L,326Rは、液晶パネル310を幅方向から狭持するように、液晶支持ベース320の両端から突出するように形成されている。
ここで、一対の摺動壁部326L,326Rは、上部側Tの突出量が下部側Bの突出量よりも大きくなるように形成されている。つまり、一対の摺動壁部326L,326Rは、一対の摺動壁部326L,326Rの縁端部330L,330Rが液晶支持ベース320の前面321F方向(一対の摺動壁部326L,326Rの根元に向かう方向)に上部側Tから下部側Bに下り傾斜する傾斜状に形成されている。一対の摺動壁部326L,326Rの傾斜角としては、前述した第2表示窓部211を形成する傾斜角と略同角度に形成されている。
一対の摺動壁部326L,326Rには、上部側Tに一対の上部切欠部328L,328Rが形成されている。一対の上部切欠部328L,328Rは、液晶パネル310を液晶支持ベース320に支持させた後、液晶支持ベース320に液晶パネル310を固定させる場合に使用される。具体的には、一対の上部切欠部328L,328Rは、液晶パネル310に形成された上部固定孔312L,312Rに螺合可能な取付ネジ(図示せず)のネジ部が挿通可能に形成されると共に、取付ネジのヘッド部が一対の上部切欠部328L,328Rの周域における一対の摺動壁部326L,326Rに係合可能に形成されている。そのため、一対の上部切欠部328L,328Rを介して上部固定孔312L,312Rに取付ネジを螺合させると、ヘッド部が一対の摺動壁部326L,326Rと係合し、液晶支持ベース320に液晶パネル310を固定させること可能となる。
同様に、一対の摺動壁部326L,326Rには、下部側Bに一対の下部切欠部329L,329Rが形成されている。一対の下部切欠部329L,329Rは、液晶パネル310を液晶支持ベース320に支持させた後、液晶支持ベース320に液晶パネル310を固定させる場合に使用される。具体的には、一対の下部切欠部329L,329Rは、液晶パネル310に形成された下部固定孔313L,313Rに螺合可能な取付ネジ(図示せず)のネジ部が挿通可能に形成されると共に、取付ネジのヘッド部が一対の下部切欠部329L,329Rの周域の一対の摺動壁部326L,326Rに係合可能に形成されている。そのため、一対の下部切欠部329L,329Rを介して下部固定孔313L,313Rに取付ネジを螺合させると、ヘッド部が一対の摺動壁部326L,326Rと係合し、液晶支持ベース320に液晶パネル310を固定させることが可能となる。
なお、一対の上部切欠部328L,328R及び一対の下部切欠部329L,329Rは、一対の前面支持部327L,327Rを挟むように一対の前面支持部327L,327Rの上下方向に形成される。
一対の前面支持部327L,327Rは、一対の摺動壁部326L,326Rの上下方向における略中央部に形成されている。一対の前面支持部327L,327Rは、一対の摺動壁部326L,326Rの縁端部330L,330Rから、一対の摺動壁部326L,326Rと直交するように液晶支持部321に支持される液晶パネル310の表示面314側に突出するように形成されている。つまり、一対の前面支持部327L,327Rは、液晶パネル310の表示面314と略平行になるように一対の摺動壁部326L,326Rの縁端部330L,330Rから突出し、液晶パネル310を前面側Fから支持する。一対の前面支持部327L,327Rは、液晶パネル310の前後方向(図16におけるF−R方向をいい、以下、F−R方向を前後方向という)における動作を規制する。
一対の摺動壁部326L,326Rには、上部側T及び下部側Bのそれぞれに一対の案内部345L,345Rが形成されている。一対の案内部345L,345Rは、液晶パネル310を液晶支持部321に案内する。一対の案内部345L,345Rは、一対の前面支持部327L,327Rと共に、液晶パネル310の前後方向における動作を規制する。
第1規制部331は、液晶支持ベース320の下部側Bにおける縁端部に形成されている。第1規制部331は、縁端部における略中央部に形成されている。第1規制部331は、液晶パネル310の取付方向への移動を規制する下部規制部332と、液晶パネル310の表示面314における下部縁を規制する前面規制部333と、から構成されている。下部規制部332は、液晶パネル310の下面315と当接することにより液晶パネル310の取付方向への移動を規制する。前面規制部333は、液晶パネル310の前後方向における動作を規制する。
下部規制部332は、液晶支持ベース320の前面320Fから、液晶パネル310の下面315と略平行に前面側Fに突出している。下部規制部332における前面320Fからの突出量は、液晶パネル310のパネル厚さよりも僅かに長くなるように形成されている。これにより、液晶パネル310は、下部規制部332に載置可能になる。一方、前面規制部333は、下部規制部332の略中央部において、下部規制部332の縁端部から上部側Tに突出するように形成されている。前面規制部333は、下部規制部332と直交するように上部側Tに突出する。
中継凹部324は、液晶支持ベース320の上部側Tにおける端部(図16(a)における左側L)に形成されている。中継凹部324は、液晶支持ベース320の上部側Tに設けられた上面334の一部を切り欠き、この切り欠いた部分に形成される。中継凹部324には、中継凹部324を構成する底面324Bに上部側Tに突出した突起片335が設けられている。突起片335は、中継凹部324を前後方向に区画する。
次に、図16(b)を参照して説明する。図16(b)は、液晶支持ベース320を裏面側Rから見た外観斜視図である。基板支持部322は、液晶支持ベース320の裏面320Rに設けられている。基板支持部322には、インバータ基板350を収容するインバータ基板収容部322Aと、液晶制御基板360を収容する液晶制御基板収容部322Bと、が設けられている。
インバータ基板収容部322Aは、第1インバータ基板支持部337aと、第2インバータ基板支持部337bと、第3インバータ基板支持部337cと、第4インバータ基板支持部337dとから構成されている。
第1インバータ基板支持部337a、第2インバータ基板支持部337b、第3インバータ基板支持部337c及び第4インバータ基板支持部337dは、液晶支持ベース320の裏面320Rから突出するように形成されている。第1インバータ基板支持部337a、第2インバータ基板支持部337b、第3インバータ基板支持部337c及び第4インバータ基板支持部337dは、液晶支持ベース320の裏面320Rにおいて、矩形を構成するように配置されており、インバータ基板350は、第1インバータ基板支持部337a、第2インバータ基板支持部337b、第3インバータ基板支持部337c及び第4インバータ基板支持部337dの上に載置される。
また、第1インバータ基板支持部337a及び第4インバータ基板支持部337dには、インバータ基板350を載置すると共に、インバータ基板350を支持するネジ孔部338a,338bが形成されている。インバータ基板350は、インバータ基板350に形成された対応する孔部351a,351bを介して、第1インバータ基板支持部337a及び第4インバータ基板支持部337dに形成されたネジ孔部338a,338bに所定の取付ネジを螺合させることにより、液晶支持ベース320に取り付けられる。つまり、インバータ基板350は、第1インバータ基板支持部337a及び第4インバータ基板支持部337dにより、液晶支持ベース320に支持されている。
液晶支持ベース320の裏面320Rには、インバータ基板収容部322Aと対向する位置に一対のスリット状の開口部339a,339bが形成されている。開口部339a,339bは、液晶支持ベース320の前面320Fと裏面320Rとを連通させる。
開口部339a,339bの下部側Bには、矩形状の開口部340が形成されている。開口部340は、液晶パネル310に設けられるコネクタ(図示せず)を露出可能に形成されている。
液晶制御基板収容部322Bは、インバータ基板収容部322Aの裏面側Rに設けられている。制御基板収容部337は、第1液晶制御基板台341a、第2液晶制御基板台341b、第3液晶制御基板台341c及び第4液晶制御基板台341dと、第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cと、から構成されている。
第1液晶制御基板台341a、第2液晶制御基板台341b、第3液晶制御基板台341c及び第4液晶制御基板台341dと第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cは、基板支持部322において、液晶支持ベース320の裏面320Rから裏面側Rに突出するように形成されている。第1液晶制御基板台341a、第2液晶制御基板台341b、第3液晶制御基板台341c及び第4液晶制御基板台341dと第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cは、それぞれが同じ高さ(裏面320Rからの突出量が同じ)になるように形成されている。
なお、第1液晶制御基板台341a、第2液晶制御基板台341b、第3液晶制御基板台341c及び第4液晶制御基板台341dと、第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cとは、インバータ基板収容部322Aを構成する第1インバータ基板支持部337a、第2インバータ基板支持部337b、第3インバータ基板支持部337c、及び第4インバータ基板支持部337dよりも突出量が大きくなるように形成されている。言い換えると、第1液晶制御基板台341a、第2液晶制御基板台341b、第3液晶制御基板台341c及び第4液晶制御基板台341dと第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cとは、第1インバータ基板支持部337a、第2インバータ基板支持部337b、第3インバータ基板支持部337c、及び第4インバータ基板支持部337dよりも裏面側Rに大きく突出する。
前述したように、液晶表示装置300には、液晶制御基板360が設けられているが(図15)、この液晶制御基板360は、第1液晶制御基板台341a、第2液晶制御基板台341b、第3液晶制御基板台341c及び第4液晶制御基板台341dと、第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cと、に載置される。第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cには、ネジ孔が切られており、液晶制御基板360は、液晶制御基板360に形成された対応する孔部363a,363b,363cを介して、第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cに形成されたネジ孔に所定の取付ネジを螺合させることにより、液晶支持ベース320に取り付けられる。
次に、図17を参照して、液晶支持ベース320に形成される回動支持部323について説明する。回動支持部323は、液晶支持ベース320の幅方向における右側R1(図17における右側R1)の端部に設けられる。具体的には、回動支持部323は、取付ボス344aと取付ボス344bとの間に形成されている。回動支持部323は、取付ボス344aと取付ボス344bとの間において、液晶支持ベース320の幅方向における右側R1に突出するように形成されている。
回動支持部323には、一対の支持孔部343a,343bと、一対の回動軸部346a,346bと、が形成されている。一対の回動軸部346a,346bは、一対の支持孔部343a,343bと隣接している。一対の支持孔部343a,343bは、リアカバー370に形成される後述の鉤部376,377が挿通可能に形成されている。一対の回動軸部346a,346bは、鉤部376,377を回動可能に軸支する。
一対の支持孔部343a,343bの両側には、一対のリブ377a,377b,378a,378bが立設されている。一対のリブ377a,377b,378a,378bは、一対の支持孔部343a,343bの近傍を補強する。
図14に戻って、インバータ基板350の構成について説明する。インバータ基板350は、矩形板状に形成されている。インバータ基板350は、液晶支持ベース320の裏面320Rに形成される第1インバータ基板支持部337a、第2インバータ基板支持部337b、第3インバータ基板支持部337c、及び第4インバータ基板支持部337dに載置されている。インバータ基板350は、第1インバータ基板支持部337a及び第4インバータ基板支持部337dに固定支持される。なお、インバータ基板350は、液晶パネル310のランプの点灯に必要な高周波電圧電源を生成及び制御する。
図15に戻って、液晶制御基板360の構成について説明する。液晶制御基板360は、矩形板状に形成されている。液晶制御基板360は、液晶支持ベース320の裏面320Rに形成される第1液晶制御基板台341a、第2液晶制御基板台341b、第3液晶制御基板台341c及び第4液晶制御基板台341dと、第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cに載置されている。液晶制御基板360は、第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cにより固定支持される。
液晶制御基板360は、液晶パネル310における表示を制御する制御基板を構成する。液晶制御基板360には、副制御回路72からの制御信号に基づいて演出制御処理を行う液晶制御回路が実装されている。液晶制御基板360の部品実装面360aには、図示しない電子部品の他、接続部であるコネクタ362a,362b及びケース体であるROMカートリッジ361が実装されている。コネクタ362a,362bは、ROMカートリッジ361と隣接するように配置されている。
図15に示すように、コネクタ362a,362bは、リアカバー370に形成された後述の開口部372から露出可能に配置されており、副制御回路72などと接続される。ROMカートリッジ361は、取り外し可能なカートリッジ式の画像データであり、内部に電子部品を内蔵する。液晶制御基板360は、このROMカートリッジ361に格納されている画像データに基づいて液晶パネル310に画像を表示させる。
再び図14に戻って、リアカバー370の構成について説明する。リアカバー370は、前面側Fが開口した矩形箱状に形成されている。リアカバー370は、ROMカートリッジ361が実装される液晶制御基板360の部品実装面360aを裏面側Rから覆うようにして、インバータ基板350及び液晶制御基板360を収容する。
リアカバー370には、液晶制御基板360に実装されたROMカートリッジ361を収容する矩形箱状のケースカバー371が設けられている。ケースカバー371は、基板収容カバー370aの裏面側Rに連結されており、内部が基板収容カバー370aと連通している。
リアカバー370の開口を構成する一方側の側縁部370Rには、一対の鉤部376,377が形成されている。前述したように、液晶支持ベース320には、一対の支持孔部343a,343bと、これら一対の支持孔部343a,343bに隣接する一対の回動軸部346a,346bとが設けられている(図17)。一対の鉤部376,377は、一対の支持孔部343a,343bに挿通可能に形成されている。また、一対の鉤部376,377は、その先端が根元に対して略直角に鉤状に屈曲しており、一対の回動軸部346a,346bと係合する。このように、一対の鉤部376,377は、一対の支持孔部343a,343bに挿通された状態で、一対の支持孔部343a,343bと係合することにより、一対の回動軸部346a,346bを回動軸として回動可能になる。
図15に移って、リアカバー370を背面側Rからみると、リアカバー370の開口を構成する他方側の側縁部370Lには、上部側Tに取付ネジが挿通される挿通孔を有する取付ボス374が形成されている。また、側縁部370Lの下部側Bには、液晶支持ベース320に形成された封印バンド取付部352を露出可能な封印バンド取付孔部379が形成されている。
リアカバー370の上面370T及び下面370Bには、スリット状の複数の開口部373が形成されている。複数の開口部373は、リアカバー370の開口内部に貯留する熱を放出する。同様に、リアカバー370の裏面には、上部側T及び下部側Bのそれぞれの縁部に複数の矩形状の開口部381が形成されている。複数の開口部381は、リアカバー370の開口内部に貯留する熱を放出する。
リアカバー370の上面370Tには、上面370Tの縁端部から前面側Fに突出する第2規制部375が設けられている。第2規制部375は、液晶支持ベース320の上面334と略平行に前面側Fに突出する。第2規制部375は、リアカバー370を液晶支持ベース320に取り付けた場合に、液晶支持ベース320の上部側Tに形成された中継凹部324と対向する位置に設けられるように形成されている。また、第2規制部375は、リアカバー370が液晶支持ベース320に取り付けられた場合に、液晶支持ベース320に設けられる液晶支持部321の上部側Tの領域に亘るように形成されている。つまり、第2規制部375は、液晶支持ベース320にリアカバー370を取り付けた場合に、液晶パネル310の上下方向における移動を規制する。
ケースカバー371には、傾斜部380が形成されている。傾斜部380は、ケースカバー371の側面371Lに形成されている。傾斜部380は、ケースカバー371の裏面371Rからリアカバー370の裏面に向かって、リアカバー370における他方側の側縁部370L方向に下り傾斜するように形成されている。言い換えると、傾斜部380は、ケースカバー371の裏面371Rからリアカバー370の開放端側に向かって下り傾斜するように形成されている。
リアカバー370には、ケースカバー371と隣接するように開口部372が形成されている。開口部372は、ケースカバー371の傾斜部380側に設けられており、傾斜部と隣接するように形成されている。開口部372には、液晶制御基板360に接続されるコネクタ362a,362bが露出するように配置されている。
次に、図18から図23を参照して、本実施形態の遊技機1に取り付けられる上部ユニット200における作用効果について説明する。
図18は、上部ユニット200を示した図8のX−X断面図を示す。この図18に示すように、本実施形態の遊技機1によれば、上部レンズカバー240には、下部側Bに一対の係合凹部245L,245Rが形成されている。一方、枠カバー230には、上部側Tに一対の係合凸部233L,233Rが形成されている。そして、上部レンズカバー240と枠カバー230とは、隣接して上下方向に配置されている。さらに、一対の係合凹部245L,245Rと一対の係合凸部233L,233Rとは、係合可能に形成されている。そのため、上部レンズカバー240と枠カバー230とは、一対の係合凹部245L,245Rと一対の係合凸部233L,233Rとを係合させた状態でユニットベース210に取り付けることが可能になる。
ここで、上部レンズカバー240は、枠カバー230をユニットベース210に取り付けた後、取付ネジNでユニットベース210に固定される。そして、上部レンズカバー240を固定する取付ネジNは、ユニットベース210側から上部レンズカバー240に取り付けられ、上部レンズカバー240をユニットベース210側に押圧させた状態で上部レンズカバー240を固定させる。そのため、一対の係合凹部245L,245Rは、取付ネジによりユニットベース210側に押圧される。ユニットベース210側に押圧された一対の係合凹部245L,245Rと係合する一対の係合凸部233L,233Rは、一対の係合凹部245L,245Rに押圧された状態で、ユニットベース210に固定支持されることとなる。これにより、例えば、上部レンズカバー240と枠カバー230との間に生じる部品同士のガタつきや部品間の不要な隙間の発生を防止することができる。
また、一対の係合凹部245L,245Rは、上部側Tに凹状に形成された一対の嵌合部246L,246Rと、上部レンズカバー240の裏面に形成され、一対の嵌合部246L,246Rと直交する一対の押圧部247L,247Rと、から構成されている。一方、一対の係合凸部233L,233Rは、裏面側Rに形成される一対の第1凸部234L,234Rと、前面側Fに形成される一対の第2凸部235L,235Rと、から構成されている。なお、一対の第1凸部234L,234Rと、一対の第2凸部235L,235Rとは、隣接して形成されている。
ここで、一対の第1凸部234L,234Rは、一対の係合凹部245L,245Rの一対の押圧部247L,247Rと当接可能に突出形成されている。一方、一対の第2凸部235L,235Rは、一対の嵌合部246L,246Rと嵌合可能に僅かに突出するように形成されている。そのため、上部レンズカバー240と枠カバー230とは、一対の嵌合部246L,246Rが一対の第2凸部235L,235Rと嵌合すると共に、一対の押圧部247L,247Rが一対の第1凸部234L,234Rを押圧した状態でユニットベース210に取り付けられることとなる。これにより、例えば、上部レンズカバー240と枠カバー230との間に生じる幅方向における部品同士のガタつきや部品間の不要な隙間の発生も防止することができる。
さらに、上部レンズカバー240をユニットベース210に固定させる取付ネジNを螺合させる一対の下部ネジ孔249L,249Rは、一対の係合凹部245L,245Rの上部側Tにおいて、一対の係合凹部245L,245Rと隣接するように設けられる。そのため、一対の下部ネジ孔249L,249Rに取付ネジNを螺合させると、一対の係合凹部245L,245Rをより強くユニットベース210に押圧させることが可能になる。これにより、一対の係合凹部245L,245Rと一対の係合凸部233L,233Rとの係合を強固にすることが可能になり、例えば、上部レンズカバー240と枠カバー230との間に生じる幅方向における部品同士のガタつきや部品間の不要な隙間の発生も防止することができる。
また、本実施形態の遊技機1によれば、LED221を備えるLED基板220は、ユニットベースにおいて、上部レンズカバー240の内部に取り付けられている。一方、すでに図13(b)を参照して説明したように、上部レンズカバー240には、上部レンズカバー240の下部側Bにおいて裏面側Rに延出する一対の基板支持部248L,248Rが形成されている。そして、一対の基板支持部248L,248Rは、ユニットベース210への装着時に、先端がユニットベース210の正面部210aと当接すると共に、LED基板220の下部側B(下端)とも当接する。そのため、一対の基板支持部248L,248Rは、LED基板220を下部側Bから支持することが可能となる。これにより、LED基板220のガタつきやLED基板220と上部レンズカバー240との間にも不要な隙間を生じさせることを防止することができる。
また、本実施形態の遊技機1によれば、上部レンズカバー240には、上部側Tに幅方向に延びる嵌入凸部244が形成されている。一方、ユニットベース210には、上部側Tに嵌入凹部214が形成されている。嵌入凸部244は、嵌入凹部214に嵌入可能に形成されている。そのため、上部レンズカバー240は、より強固にユニットベース210に取り付けることが可能になる。これにより、上部レンズカバー240及びユニットベース210同士の上下方向におけるガタつきや不要な隙間の発生を防止することができる。
また、嵌入凸部244の幅方向における両側には、上部レンズカバー240をユニットベース210に固定させる取付ネジを螺合させる一対の上部ネジ孔251L,251Rが設けられている。そのため、一対の上部ネジ孔251L,251Rに取付ネジを螺合させると、嵌入凸部244をより強く嵌入凹部214に押圧させることが可能になる。これにより、嵌入凸部244と嵌入凹部2134との嵌合を強固にすることが可能になり、例えば、上部レンズカバー240及びユニットベース210同士の上下方向におけるガタつきや不要な隙間の発生をさらに防止することができる。
図19は、上部ユニット200を備えた液晶表示装置300の外観斜視図を示す。この図19に示すように、本実施形態の遊技機1によれば、液晶パネル310を支持する液晶支持ベース320には、液晶パネル310を摺動可能に支持する一対の摺動支持部325L,325Rと、液晶支持ベース320における所定の支持位置において、液晶パネル310の取付方向への移動を規制する第1規制部331と、が設けられている。そのため、摺動させて取り付けられた液晶パネル310は、液晶支持ベース320における所定の支持位置で、液晶支持ベース320により支持可能になる。つまり、液晶パネル310は、液晶支持ベース320に摺動(スライド)させて着脱させることが可能になる。
また、本実施形態の遊技機1によれば、液晶パネル310を摺動可能に支持する一対の摺動支持部325L,325Rは、上部側Tが前面側Fに傾斜するように形成されている。つまり、液晶パネル310は、上部側Tが前面側Fに傾斜した状態で液晶支持ベース320に支持されている。そのため、液晶パネル310の表示面314は、上部側Tが前面側Fに傾斜する。また、液晶パネル310は、上部ユニットに設けられ、上部ユニットは、遊技機1の上部側Tに配設されている。つまり、液晶パネル310は、表示面314が遊技機1の上部側Tから遊技者側に傾斜するように液晶支持ベース320に支持されている。そのため、例えば、遊技者は、視線を大きく動かすことなく、液晶パネル310に表示される遊技情報を確認することが可能になる。これにより、例えば、遊技者は、容易に液晶パネル310を見ることができると共に、集中して遊技を楽しむことが可能になる。
図20は、上部ユニット200を備えた液晶表示装置300の正面図を示す。この図20に示すように、液晶支持ベース320に取り付けられるリアカバー370には、第2規制部375が設けられている。第2規制部375は、リアカバー370が液晶支持ベース320に取り付けられたときに、液晶支持ベース320に支持される取り外し方向への移動を規制する。そのため、液晶支持ベース320にリアカバー370を取り付けるだけで、液晶パネル310を液晶支持ベース320から取り外せないように固定させることが可能になる。
これにより、例えば、液晶パネル310を多数の取付ネジで液晶支持ベース320の支持位置に固定する必要がなくなり、液晶パネル310の取り付け及び取り外しが容易になる。また、液晶パネル310を摺動させて取り付けるため、液晶パネル310を円滑に液晶支持ベース320取り付けを行うことが可能になる。さらに、使用する取付ネジの本数を減少させることが可能になるため、例えば、部品点数を削減させることが可能になると共に、取付ネジの取り付け及び取り外しなどの作業工程を減少させることが可能になる。これにより、液晶パネル310の交換やメンテナンスにかかる手間と時間を短くすることが可能になる。
図21は、上部ユニット200を備えた液晶表示装置300の平面図を示す。この図21に示すように、本実施形態の遊技機1によれば、液晶支持ベース320には、リアカバー370が取り付けられた場合における第2規制部375と対向する位置に中継凹部324が設けられる。そのため、液晶パネル310と液晶制御基板360とを中継する中継ケーブルなどを中継凹部324を介して配置させることが可能になる。これにより、例えば、中継ケーブルなどを中継凹部324にまとめることが可能になり、個々の中継ケーブルの破断や切断を防止することが可能になる。
また、本実施形態の遊技機1によれば、中継凹部324には、第2規制部375側に突出する突起片335が形成されている。突起片335は、中継凹部324を前後方向に区画する。そのため、中継ケーブルをその種類ごとに分けて配置させることが可能になる。これにより、目視による中継ケーブルの種類の認識が容易になり、メンテナンスや交換などの作業が容易になる。
図22は、上部ユニット200を備えた液晶表示装置300のリアカバー370を回動させた状態の外観斜視図を示す。この図22に示すように、本実施形態の遊技機1によれば、リアカバー370は、液晶支持ベース320に回動可能に取り付けられている。具体的には、液晶支持ベース320には、リアカバー370を回動可能に軸支する回動支持部323が形成されている。ここで、回動支持部323は、一対の支持孔部343a,343bと、一対の回動軸部346a,346bと、を備える。一対の回動軸部346a,346bは、一対の支持孔部343a,343bと隣接している。また、一対の支持孔部343a,343bには、リアカバー370に形成される鉤部376,377が挿通可能に形成されている。一方、リアカバー370には、略L字状に形成された鉤部376,377が設けられている。鉤部376,377は、一対の支持孔部343a,343bを介して、一対の回動軸部346a,346bに回動可能に軸支されている。そのため、リアカバー370の開放端側の取付ネジのみを外すだけで、リアカバー370の内部に配置される液晶制御基板360などを容易に確認することが可能になる。これにより、遊技機に使用される部品点数及びメンテナンス時における作業工程などを削減させることが可能になる。さらに、使用するネジの数を減らすことが可能となるため、例えば、メンテナンスなどを行う作業者の負担を減少させることが可能になる。
また、本実施形態の遊技機1によれば、液晶支持ベース320の裏面320Rには、インバータ基板350と液晶制御基板360とが固定されている。液晶制御基板360は、液晶支持ベース320の裏面320Rにおいて、インバータ基板350を覆うように配置され、固定されている。ここで、インバータ基板350は、インバータ基板収容部322Aにおいて、液晶支持ベース320の裏面320Rから突出形成された第1インバータ基板支持部337aと、第2インバータ基板支持部337bと、第3インバータ基板支持部337cと、第4インバータ基板支持部337dと、により支持されている。
一方、液晶制御基板360は、液晶制御基板収容部322Bにおいて、液晶支持ベース320の裏面320Rから突出形成された第1液晶制御基板台341a、第2液晶制御基板台341b、第3液晶制御基板台341c及び第4液晶制御基板台341dと、第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cに載置されている。第1液晶制御基板台341a、第2液晶制御基板台341b、第3液晶制御基板台341c及び第4液晶制御基板台341dと、第1液晶制御基板支持部342a、第2液晶制御基板支持部342b及び第3液晶制御基板支持部342cは、第1インバータ基板支持部337a、第2インバータ基板支持部337b、第3インバータ基板支持部337c、及び第4インバータ基板支持部337dよりも裏面側Rに突出量が大きくなるように形成されている。そのため、インバータ基板収容部322Aに収容されたインバータ基板350と、液晶制御基板収容部322Bに収容された液晶制御基板360との間には、所定の空間部Kが形成されることになる。これにより、例えば、液晶パネル310から延出した中継ケーブル(図示せず)などを空間部Kに配設させることが可能になる。
図23は、上部ユニット200を備えた液晶表示装置300のリアカバー370を裏面側から見た外観斜視図を示す。この図23に示すように、本実施形態の遊技機1によれば、リアカバー370には、電子部品を収容するROMカートリッジ361を収容するケースカバー371が突出形成されている。一方、ケースカバー371には、リアカバー370の開放端側に向かって傾斜する傾斜部380が形成されている。そのため、例えば、リアカバー370を一対の回動軸部346a,346bを中心に回動させた場合においても、リアカバー370は、ケースカバー371がROMカートリッジ361に接触することなく開閉することが可能になる。これにより、リアカバー370にケースカバー371のみを突出形成させることが可能になり、液晶表示装置300を小型化させることが可能になる。
また、本実施形態の遊技機1によれば、液晶制御基板360には、遊技機1における他の制御基板などと接続するためのコネクタ362a,362bが設けられている。一方、リアカバー370には、液晶制御基板360のコネクタ362a,362bと連通する開口部372が設けられる。開口部372は、ROMカートリッジ361を収容するケースカバー371の傾斜部380側にケースカバー371と隣接するように設けられる。そのため、例えば、作業者が開口部372に連通する液晶制御基板360に接続可能なコネクタ362a,362bなどを液晶制御基板360に接続させる場合においても、開口部372と対向する側には傾斜部380により形成される所定の空間が設けられるため、容易にコネクタ362a,362bの着脱を行うことが可能になる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
本実施形態においては、液晶支持ベース320の幅方向における両側に一対の摺動支持部を設け、液晶支持ベース320の下部側Bに第1規制部331を設けることにより、液晶パネル310を液晶支持ベース320の上部側Tから摺動させて装着する構成としたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、液晶支持ベース320の上部側T及び下部側Bに一対の摺動支持部を設け、幅方向における両側のうち一方側に第1規制部331を設けることにより、液晶パネル310を液晶表示装置300の幅方向から摺動させて装着可能な構成としてもよい。
また、本実施形態においては、リアカバー370は、液晶支持ベース320に回動可能に取り付けられる構成としたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、取付ネジにより取り付けられる構成としてもよい。
また、本実施形態においては、上部レンズカバー240に枠カバー230に形成された一対の係合凸部233L,233Rに係合可能な一対の係合凹部245L,245Rを設けたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、上部レンズカバー240は、一対の係合凸部233L,233Rと係合可能に構成されていればよい。
また、本実施形態においては、上部レンズカバー240に一対の係合凹部245L,245Rを設け、枠カバー230に一対の係合凸部233L,233Rとを設け、一対の係合凸部233L,233Rを一対の係合凹部245L,245Rに押圧させる構成としたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、上部レンズカバー240を一対の係合凸部233L,233Rに直接押圧させる構成としてもよい。
また、本実施形態においては、枠カバー230に一対の係合凸部233L,233Rを形成し、上部レンズカバー240に一対の係合凹部245L,245Rを形成する構成としたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、係合凸部及び係合凹部は、枠カバー230及び上部レンズカバー240に少なくとも1以上形成されていればよい。
また、本実施形態においては、液晶パネル310の上部側Tが遊技機1の前面側Fに傾斜するように液晶支持ベース320に固定支持させることにより、上部側Tに配設された液晶パネル310の表示面314を遊技者に向けて傾斜させる構成としたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、液晶パネル310は、傾斜角度を変更可能に液晶支持ベース320に支持させる構成としてもよい。例えば、液晶支持ベース320に所定のモータを取り付け、傾斜する表示面314の傾斜角度を調整可能としてもよい。