JP2016208403A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信電力を適切に調整できる無線通信装置を提供する。【解決手段】双方向に無線通信可能な第1送受信機10と第2送受信機20とを備え、第1送受信機10は、第2送受信機20から送信された信号の受信強度を測定し、受信強度を第2送受信機20に送信し、第2送受信機20は、第1送受信機10から受信強度を受信し、受信強度に基づき送信電力を調整する。受信側の第1送受信機10により受信強度を測定し、その受信強度に基づき送信側の第2送受信機20の送信電力を調整するので、送信電力を適切に調整できる。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置に関する。さらに詳しくは、受信強度に基づき送信電力を調整する無線通信装置に関する。
一部の積載形トラッククレーンにはクレーン装置を制御する制御装置に無線通信機能が搭載されている。制御装置は遠隔操作端末と無線通信可能であり、遠隔操作端末を操作することでクレーン装置を動作させることができる。遠隔操作端末はバッテリー駆動であるため、長時間の操作を可能にするためには、できるだけ消費電力を抑えることが求められる。消費電力を抑える方法の一つとして、遠隔操作端末の送信電力を低減する方法が挙げられる。
特許文献1、2には、端末が受信した信号の受信強度に応じて、端末の送信電力を調整することが開示されている。しかし、端末側の受信強度と本体側の受信強度とは必ずしも一致しない。本体側の受信強度が不明であるため、端末の送信電力を調整しても問題ないか、すなわち本体側の受信強度が低くなりすぎないか、あるいは必要以上の送信電力となり端末の電力が無駄に消費されていないかは不明である。
特開2008−288954号公報 特開平5−160777号公報
本発明は上記事情に鑑み、送信電力を適切に調整できる無線通信装置を提供することを目的とする。
第1発明の無線通信装置は、双方向に無線通信可能な第1送受信機と第2送受信機とを備え、前記第1送受信機は、前記第2送受信機から送信された信号の受信強度を測定し、前記受信強度を前記第2送受信機に送信し、前記第2送受信機は、前記第1送受信機から前記受信強度を受信し、前記受信強度に基づき送信電力を調整することを特徴とする。
第2発明の無線通信装置は、第1発明において、前記第2送受信機は、前記受信強度が上限値を越える場合に、前記送信電力を下げ、前記受信強度が下限値を下回る場合に、前記送信電力を上げることを特徴とする。
第3発明の無線通信装置は、第2発明において、前記第2送受信機は、前記受信強度が上限値と下限値の間であり、かつ、該受信強度の時間変化が上昇傾向である場合に、前記送信電力を下げ、前記受信強度が上限値と下限値の間であり、かつ、該受信強度の時間変化が下降傾向である場合に、前記送信電力を上げることを特徴とする。
第4発明の無線通信装置は、双方向に無線通信可能な第1送受信機と第2送受信機とを備え、前記第1送受信機は、前記第2送受信機から送信された信号の受信強度を測定し、前記受信強度に基づき前記第2送受信機の送信電力の設定値を求め、前記設定値を前記第2送受信機に送信し、前記第2送受信機は、前記第1送受信機から前記設定値を受信し、前記設定値に従って送信電力を調整することを特徴とする。
第5発明の無線通信装置は、第4発明において、前記第1送受信機は、前記受信強度が上限値を越える場合に、前記設定値を下げ、前記受信強度が下限値を下回る場合に、前記設定値を上げることを特徴とする。
第6発明の無線通信装置は、第5発明において、前記第1送受信機は、前記受信強度が上限値と下限値の間であり、かつ、該受信強度の時間変化が上昇傾向である場合に、前記設定値を下げ、前記受信強度が上限値と下限値の間であり、かつ、該受信強度の時間変化が下降傾向である場合に、前記設定値を上げることを特徴とする。
第1発明によれば、受信側の第1送受信機により受信強度を測定し、その受信強度に基づき送信側の第2送受信機の送信電力を調整するので、送信電力を適切に調整できる。
第2発明によれば、受信強度が上限値と下限値の間となるように、送信電力を調整できる。
第3発明によれば、受信強度の時間変化に基づいて送信電力を調整するので、受信強度の低下や向上を予測でき、送信電力を常に適した状態に維持できる。
第4発明によれば、受信側の第1送受信機により受信強度を測定し、その受信強度に基づき送信側の第2送受信機の送信電力を調整するので、送信電力を適切に調整できる。
第5発明によれば、受信強度が上限値と下限値の間となるように、送信電力を調整できる。
第6発明によれば、受信強度の時間変化に基づいて送信電力を調整するので、受信強度の低下や向上を予測でき、送信電力を常に適した状態に維持できる。
第1実施形態に係る無線通信装置1のブロック図である。 同無線通信装置1の処理全体のフローチャートである。 送信電力調整処理のフローチャートである。 受信強度の時間変化の説明図である。 第2実施形態における送信電力調整処理のフローチャートである。 受信強度の時間変化の説明図である。 第3実施形態に係る無線通信装置3のブロック図である。 同無線通信装置3の処理全体のフローチャートである。 送信電力演算処理のフローチャートである。 第4実施形態における送信電力演算処理のフローチャートである。 積載形トラッククレーンCRの側面図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る無線通信装置1は積載形トラッククレーンCRに設けられる。無線通信装置1は積載形トラッククレーンCRのクレーン装置を遠隔操作するのに用いられる。
(積載形トラッククレーンCR)
まず、積載形トラッククレーンCRの構成について説明する。
図11に示すように、積載形トラッククレーンCRは、汎用トラック110の運転室111と荷台112との間の車両フレーム113に小型クレーン120が搭載されたものである。
小型クレーン120は、車両フレーム113上に固定されたベース121と、ベース121に対して旋回可能に設けられたポスト122と、ポスト122の上端部に起伏可能に設けられたブーム123と、ベース121の左右両側に設けられた一対のアウトリガ装置124とを備えている。
ポスト122にはウインチが内蔵されている。このウインチからワイヤロープをブーム123の先端部に導いて、ブーム123先端部の滑車を介してフック125に掛け回すことにより、フック125をブーム123の先端部から吊り下げている。
これらのクレーン装置は油圧回路により油圧駆動される。この油圧回路を操作するためのレバー群126がベース121の左右両側に設けられている。また、油圧回路を電気的に制御する制御装置10がベース121に設けられている。
制御装置10は遠隔操作端末20と双方向に無線通信可能となっている。遠隔操作端末20には各種のスイッチやレバーなどの入力部と、液晶パネルなどの表示部が搭載されている。作業者が遠隔操作端末20の入力部を操作すると、遠隔操作端末20は制御装置10に操作信号を発し、制御装置10はその操作信号を基に油圧回路を制御してクレーン装置を動作させる。このようにして、作業者は遠隔操作端末20を用いてクレーン装置を遠隔操作できる。
(無線通信装置1)
つぎに、無線通信装置1の構成について説明する。
本実施形態の無線通信装置1は前記積載形トラッククレーンCRの制御装置10と遠隔操作端末20とから構成される。なお、制御装置10および遠隔操作端末20は、それぞれ特許請求の範囲に記載の「第1送受信機」、「第2送受信機」に相当する。
図1に示すように、制御装置10は、アンテナ11と、送信部12と、受信部13と、受信強度測定部14と、送信データ生成部15と、クレーン制御部16とを備えている。アンテナ11は筐体の外に設けられるものでもよいし、筐体に内蔵されるものでもよい。また、アンテナ11、送信部12、受信部13および受信強度測定部14として種々の構成を採用できる。これらが一体化した送受信ユニットを用いてもよい。
クレーン制御部16はクレーン装置を制御する機能と、クレーン装置の各種情報を取得する機能とを有する。クレーン制御部16はCPUやメモリで構成されたコンピュータであり、その機能はメモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することで実現される。クレーン制御部16はクレーン装置の状態などを含むクレーン情報を送信データ生成部15に出力する。
送信データ生成部15は各種の情報から無線通信に用いられる送信データを生成する機能を有する。送信データ生成部15はクレーン制御部16からクレーン情報が入力された場合に、そのクレーン情報を含む送信データを生成する。送信データ生成部15は生成した送信データを送信部12に出力する。
送信部12は入力された送信データを無線通信用の電気信号に変換してアンテナ11に出力する。これにより、送信データを遠隔操作端末20に向けて無線送信できる。
遠隔操作端末20から信号が送信されると、その信号はアンテナ11で受信される。受信部13はアンテナ11が信号を受信することで生成された電気信号を制御装置10の内部で利用可能な形式に変換する。
遠隔操作端末20から送信されたクレーン装置の操作に関する操作信号を受信した場合、受信部13は操作信号をクレーン制御部16に出力する。クレーン制御部16は操作信号に従ってクレーン装置を動作させる。
受信強度測定部14はアンテナ11が受信した信号の強度、すなわち受信強度を測定する機能を有する。受信強度測定部14は、例えばRSSIなどの電子回路で構成すればよい。受信強度測定部14は測定により得た受信強度情報を送信データ生成部15に出力する。
送信データ生成部15は受信強度測定部14から受信強度情報が入力された場合に、その受信強度情報を含む送信データを生成する。送信データ生成部15は生成した送信データを送信部12に出力する。
送信部12は入力された送信データを無線通信用の電気信号に変換してアンテナ11に出力する。これにより、受信強度情報を含む送信データを遠隔操作端末20に向けて無線送信できる。
遠隔操作端末20は、アンテナ21と、送信部22と、受信部23と、送信電力調整部24と、送信データ生成部25と、表示データ生成部26と、入力部27と、表示部28と、電源部29とを備える。アンテナ21は筐体の外に設けられるものでもよいし、筐体に内蔵されるものでもよい。また、アンテナ21、送信部22および受信部23として種々の構成を採用できる。これらが一体化した送受信ユニットを用いてもよい。
入力部27はクレーン装置の動作を指示するための装置であり、各種のスイッチやレバーなどからなる。作業者が入力部27を操作すると、その操作信号、例えばスイッチのON/OFFやレバーの傾倒量が送信データ生成部25に入力される。
送信データ生成部25は各種の情報から無線通信に用いられる送信データを生成する機能を有する。送信データ生成部25は入力部27から操作信号が入力された場合に、その操作信号を含む送信データを生成する。送信データ生成部25は生成した送信データを送信部22に出力する。
送信部22は入力された送信データを無線通信用の電気信号に変換してアンテナ21に出力する。これにより、送信データを制御装置10に向けて無線送信できる。
制御装置10から信号が送信されると、その信号はアンテナ21で受信される。受信部23はアンテナ21が信号を受信することで生成された電気信号を遠隔操作端末20の内部で利用可能な形式に変換する。
制御装置10から送信されたクレーン情報を受信した場合、受信部23はクレーン情報を表示データ生成部26に出力する。表示データ生成部26はクレーン情報から表示データを生成して表示部28に出力する。これにより、表示部28にクレーン情報が表示される。なお、表示部28は液晶パネルなどで構成される。
制御装置10から送信された受信強度情報を受信した場合、受信部23は受信強度情報を送信電力調整部24に出力する。送信電力調整部24は入力された受信強度に基づき、送信部22の送信電力を調整する。
電源部29は電池を含む。この電池は一次電池であってもよいし二次電池であってもよい。電源部29は遠隔操作端末20を構成する各部材に電力を供給する。
(処理)
つぎに、無線通信装置1の全体処理について説明する。
図2に示すように、まず、遠隔操作端末20は信号を送信する(ステップS210)。送信する信号の内容は特に限定されないが、例えばクレーン装置の操作に関する操作信号である。そうすると、制御装置10は遠隔操作端末20から送信された信号を受信する(ステップS110)。
つぎに、制御装置10の受信強度測定部14は、遠隔操作端末20から送信された信号の受信強度を測定する(ステップS120)。
つぎに、制御装置10は測定により得られた受信強度情報を遠隔操作端末20に送信する(ステップS130)。具体的には以下の処理が行われる。受信強度測定部14は受信強度情報を送信データ生成部15に出力する。送信データ生成部15は受信強度情報を含む送信データを生成し、送信部12に出力する。送信部12はアンテナ11を介して送信データを送信する。
つぎに、遠隔操作端末20は制御装置10から受信強度情報を受信する(ステップS220)。この受信強度情報は受信部23から送信電力調整部24に入力される。送信電力調整部24は入力された受信強度に基づき、送信部22の送信電力を調整する(ステップS230)。送信電力調整処理(ステップS230)の詳細は後に説明する。
遠隔操作端末20は上記ステップS210からS230の処理を繰り返し実行する。また、制御装置10は遠隔操作端末20の処理と同期して、上記ステップS110からS130の処理を繰り返し実行する。したがって、遠隔操作端末20のステップS210では、前回の送信電力調整処理(ステップS230)において調整された送信電力で信号を送信することとなる。送信電力調整処理(ステップS230)が繰り返し実行されることにより、リアルタイムで送信電力が調整される。
なお、遠隔操作端末20の電源投入直後など、初回のステップS210においては、予め定められた送信電力の初期値を適用して送信すればよい。また、前回電源オフ時の送信電力を記憶しておき、その送信電力を適用してもよい。
つぎに、送信電力調整処理(ステップS230)を説明する。
図3に示すように、まず、送信電力調整部24は受信強度の過不足を判定する(ステップS231)。送信電力調整部24には、予め受信強度Sの上限値Smaxおよび下限値Sminが記憶されている。上限値Smaxおよび下限値Sminには、受信強度Sの適正範囲の上限値および下限値が定められる。受信強度Sが上限値Smaxを越える場合には、送信電力が大きいため、無駄に電力が消費されている。受信強度Sが下限値Sminを下回る場合には、受信強度Sが低いため、無線通信に支障がでる可能性がある。受信強度Sが上限値Smaxから下限値Sminの間であれば適正な状態となっている。
受信強度Sが上限値Smaxを越える場合は受信強度Sが過剰であると判断される。この場合、無駄に電力が消費されており、また受信強度Sが下がっても無線通信が可能である。そこで、送信電力調整部24は送信電力を下げる(ステップS232)。仮に図4に示すように受信強度Sが変化したとする。t1時点では受信強度Sが上限値Smaxを越えている。この場合、送信電力が下げられる。
送信電力の下げ幅は特に限定されないが、例えば常に一定の下げ幅とすればよい。受信強度Sが上限値Smaxを大きく越える場合でも、送信電力調整処理(ステップS230)が繰り返し実行されることで送信電力が徐々に下がり、受信強度Sが適正な状態となる。また、受信強度Sの最適値Soを記憶しておき、受信強度Sと最適値Soとの偏差に基づいて、送信電力の下げ幅を増減させてもよい。
受信強度Sが下限値Sminを下回る場合は受信強度Sが不足していると判断される。この場合、受信強度Sを上げないと無線通信に支障がでる可能性がある。そこで、送信電力調整部24は送信電力を上げる(ステップS233)。図4のt2時点では受信強度Sが下限値Sminを下回っている。この場合、送信電力が上げられる。
送信電力の上げ幅は特に限定されないが、例えば常に一定の上げ幅とすればよい。受信強度Sが下限値Sminを大きく下回る場合でも、送信電力調整処理(ステップS230)が繰り返し実行されることで送信電力が徐々に上がり、受信強度Sが適正な状態となる。また、受信強度Sの最適値Soを記憶しておき、受信強度Sと最適値Soとの偏差に基づいて、送信電力の上げ幅を増減させてもよい。
なお、受信強度Sが下限値Sminを下回る場合であっても、送信電力が既に最大であると、これ以上送信電力を上げることができない。この場合には、表示部28などを介して警報を発することで、無線通信に支障がでる恐れがあることを作業員に通知してもよい。
受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間である場合は受信強度Sが適正と判断される。この場合、送信電力の上げ下げは行わない。図4のt3時点では受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間である。この場合、送信電力は現状のまま維持される。
以上のように処理することで、受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間となるように、送信電力を調整できる。しかも、受信側の制御装置10により受信強度Sを測定し、その受信強度Sに基づき送信側の遠隔操作端末20の送信電力を調整するので、送信電力を適切に調整できる。
その結果、受信強度が過剰となることを防止でき、遠隔操作端末20の電力を無駄に消費しないため、長時間の操作が可能となる。また、無線通信に支障がでることを防止できる。
〔第2実施形態〕
第1実施形態においては、送信電力調整処理のステップS231において、受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間である場合に、送信電力の上げ下げを行わず現状のまま維持した(図3参照)。これに代えて、以下のような処理を行ってもよい。
図5に、本実施形態の送信電力調整処理のフローチャートを示す。その余の構成および処理は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。また、本実施形態の送信電力調整処理におけるステップS231、S232、S233は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態では、受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間である場合に、送信電力調整部24は受信強度Sの時間変化を判定する(ステップS234)。送信電力調整部24には所定期間の受信強度Sが履歴として記憶される。送信電力調整部24はこの履歴から受信強度Sの時間変化の傾向を判断する。
例えば、受信強度Sが所定期間内に所定値以上向上している場合に、受信強度Sの時間変化が上昇傾向であると判断する。また、受信強度Sが所定期間内に所定値以上低下している場合に、受信強度Sの時間変化が下降傾向であると判断する。また、受信強度Sの変化が無い、あるいは小さい場合に変化無しと判断する。
受信強度Sの時間変化が上昇傾向である場合、現状の送信電力を維持すると受信強度Sが上限値Smaxを越えることが予想される。そこで、送信電力調整部24は送信電力を下げる(ステップS235)。仮に図6に示すように受信強度Sが変化したとする。t4時点ではそれまでの受信強度Sの時間変化が上昇傾向である。この場合、送信電力が下げられる。
送信電力の下げ幅は特に限定されないが、受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間を維持できる程度とすることが好ましい。
受信強度Sの時間変化が下降傾向である場合、現状の送信電力を維持すると受信強度Sが下限値Sminを下回ることが予想される。そこで、送信電力調整部24は送信電力を上げる(ステップS236)。図6のt5時点ではそれまでの受信強度Sの時間変化が下降傾向である。この場合、送信電力が上げられる。
送信電力の上げ幅は特に限定されないが、受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間を維持できる程度とすることが好ましい。
受信強度Sの時間変化が変化無しである場合、送信電力の上げ下げは行わない。図6のt6時点ではそれまでの受信強度Sの時間変化が無い。この場合、送信電力は現状のまま維持される。
このように、受信強度Sの時間変化に基づいて送信電力を調整するので、受信強度Sの低下や向上を予測でき、送信電力を常に適した状態に維持できる。
特にクレーンの場合、ブームの伸縮にともない作業半径が変化すると、制御装置10と遠隔操作端末20との距離も変化する場合がある。それにともない、受信強度が低下したり、向上したりする。本実施形態の処理とすれば、このような受信強度の変化を予測して、受信強度が適正な範囲から外れる前に送信電力を調整できる。
〔第3実施形態〕
つぎに、本発明の第3実施形態に係る無線通信装置3を説明する。
(無線通信装置3)
図7に示すように、本実施形態の無線通信装置3は積載形トラッククレーンCRの制御装置10と遠隔操作端末20とから構成される。制御装置10および遠隔操作端末20の構成は、第1実施形態とほぼ同様であるので、相違点のみ説明する。
制御装置10は、アンテナ11と、送信部12と、受信部13と、受信強度測定部14と、送信データ生成部15と、クレーン制御部16とに加え、送信電力演算部17を備えている。
受信強度測定部14は受信強度情報を送信電力演算部17に出力する。送信電力演算部17は入力された受信強度に基づき、遠隔操作端末20の送信電力の設定値を求める。送信電力演算部17は求めた設定値を送信データ生成部15に出力する。
送信データ生成部15は送信電力演算部17から設定値が入力された場合に、その設定値を含む送信データを生成する。送信データ生成部15は生成した送信データを送信部12に出力する。
遠隔操作端末20は、アンテナ21と、送信部22と、受信部23と、送信電力調整部24と、送信データ生成部25と、表示データ生成部26と、入力部27と、表示部28と、電源部29とを備える。
制御装置10から送信された送信電力の設定値を受信した場合、受信部23は設定値を送信電力調整部24に出力する。送信電力調整部24は入力された設定値に従って、送信部22の送信電力を調整する。
以上のように、本実施形態の構成は、第1実施形態における遠隔操作端末20の送信電力調整部24の一部の機能を、送信電力演算部17として制御装置10に移植したものである。
(処理)
つぎに、無線通信装置3の全体処理について説明する。
図8に示すように、まず、遠隔操作端末20は信号を送信する(ステップS410)。送信する信号の内容は特に限定されないが、例えばクレーン装置の操作に関する操作信号である。そうすると、制御装置10は遠隔操作端末20から送信された信号を受信する(ステップS310)。
つぎに、制御装置10の受信強度測定部14は、遠隔操作端末20から送信された信号の受信強度を測定する(ステップS320)。受信強度測定部14は受信強度情報を送信電力演算部17に出力する。
つぎに、送信電力演算部17は入力された受信強度に基づき、遠隔操作端末20の送信電力の設定値を求める(ステップS330)。送信電力演算処理(ステップS330)の詳細は後に説明する。
つぎに、制御装置10は求めた設定値を遠隔操作端末20に送信する(ステップS340)。具体的には以下の処理が行われる。送信電力演算部17は設定値を送信データ生成部15に出力する。送信データ生成部15は設定値を含む送信データを生成し、送信部12に出力する。送信部12はアンテナ11を介して送信データを送信する。
つぎに、遠隔操作端末20は制御装置10から送信電力の設定値を受信する(ステップS420)。この設定値は受信部23から送信電力調整部24に入力される。送信電力調整部24は入力された設定値に従って、送信部22の送信電力を調整する(ステップS430)。
遠隔操作端末20は上記ステップS410からS430の処理を繰り返し実行する。また、制御装置10は遠隔操作端末20の処理と同期して、上記ステップS310からS340の処理を繰り返し実行する。
つぎに、送信電力演算処理(ステップS330)を説明する。
図9に示すように、まず、送信電力演算部17は受信強度の過不足を判定する(ステップS331)。送信電力演算部17には、予め受信強度Sの上限値Smaxおよび下限値Sminが記憶されている。
受信強度Sが上限値Smaxを越える場合は受信強度Sが過剰であると判断される。この場合、無駄に電力が消費されており、また受信強度Sが下がっても無線通信が可能である。そこで、送信電力演算部17は送信電力の設定値を下げる(ステップS332)。
受信強度Sが下限値Sminを下回る場合は受信強度Sが不足していると判断される。この場合、受信強度Sを上げないと無線通信に支障がでる可能性がある。そこで、送信電力演算部17は送信電力の設定値を上げる(ステップS333)。
受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間である場合は受信強度Sが適正と判断される。この場合、送信電力の上げ下げは行わない。
以上のように変更された設定値を遠隔操作端末20が受信し、その設定値に従って遠隔操作端末20の送信電力が調整される。そのため、受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間となるように、送信電力を調整できる。しかも、受信側の制御装置10により受信強度Sを測定し、その受信強度Sに基づき送信側の遠隔操作端末20の送信電力を調整するので、送信電力を適切に調整できる。
〔第4実施形態〕
第3実施形態においては、送信電力演算処理のステップS331において、受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間である場合に、送信電力の設定値の上げ下げを行わず現状のまま維持した(図9参照)。これに代えて、以下のような処理を行ってもよい。
図10に、本実施形態の送信電力演算処理のフローチャートを示す。その余の構成および処理は第3実施形態と同様であるので説明を省略する。また、本実施形態の送信電力演算処理におけるステップS331、S332、S333は、第3実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態では、受信強度Sが上限値Smaxと下限値Sminの間である場合に、送信電力演算部17は受信強度Sの時間変化を判定する(ステップS334)。
受信強度Sの時間変化が上昇傾向である場合、現状の送信電力を維持すると受信強度Sが上限値Smaxを越えることが予想される。そこで、送信電力演算部17は送信電力の設定値を下げる(ステップS335)。
受信強度Sの時間変化が下降傾向である場合、現状の送信電力を維持すると受信強度Sが下限値Sminを下回ることが予想される。そこで、送信電力演算部17は送信電力の設定値を上げる(ステップS336)。
受信強度Sの時間変化が変化無しである場合、送信電力の上げ下げは行わない。
以上のように変更された設定値を遠隔操作端末20が受信し、その設定値に従って遠隔操作端末20の送信電力が調整される。受信強度Sの時間変化に基づいて送信電力を調整するので、受信強度Sの低下や向上を予測でき、送信電力を常に適した状態に維持できる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、遠隔操作端末20の送信電力を調整するよう構成したが、これに代えてまたは加えて、制御装置10の送信電力を調整するよう構成してもよい。この場合、遠隔操作端末20において受信強度を測定し、その受信強度に基づき制御装置10の送信電力を調整するよう構成される。制御装置10がバッテリー駆動である場合に、このような構成とすれば、バッテリーの電力消費を抑えることができる。
また、本発明に係る無線通信装置は、積載形トラッククレーンCRに限らず、あらゆる種類のクレーンに適用できる。また、クレーン限らず、あらゆる種類の作業機械に適用できる。例えば、高所作業車に適用してもよい。高所作業車の場合、上記実施形態の制御装置10は車両側に設けられ、遠隔操作端末20はブーム先端のデッキに固定される。さらに、本発明に係る無線通信装置は、双方向に無線通信可能な第1送受信機と第2送受信機とを備える構成を有するあらゆる無線通信装置に適用できる。
1、3 無線通信装置
10 制御装置
11 アンテナ
12 送信部
13 受信部
14 受信強度測定部
15 送信データ生成部
16 クレーン制御部
17 送信電力演算部
20 遠隔操作端末
21 アンテナ
22 送信部
23 受信部
24 送信電力調整部
25 送信データ生成部
26 表示データ生成部
27 入力部
28 表示部
29 電源部

Claims (6)

  1. 双方向に無線通信可能な第1送受信機と第2送受信機とを備え、
    前記第1送受信機は、
    前記第2送受信機から送信された信号の受信強度を測定し、
    前記受信強度を前記第2送受信機に送信し、
    前記第2送受信機は、
    前記第1送受信機から前記受信強度を受信し、
    前記受信強度に基づき送信電力を調整する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記第2送受信機は、
    前記受信強度が上限値を越える場合に、前記送信電力を下げ、
    前記受信強度が下限値を下回る場合に、前記送信電力を上げる
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記第2送受信機は、
    前記受信強度が上限値と下限値の間であり、かつ、該受信強度の時間変化が上昇傾向である場合に、前記送信電力を下げ、
    前記受信強度が上限値と下限値の間であり、かつ、該受信強度の時間変化が下降傾向である場合に、前記送信電力を上げる
    ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  4. 双方向に無線通信可能な第1送受信機と第2送受信機とを備え、
    前記第1送受信機は、
    前記第2送受信機から送信された信号の受信強度を測定し、
    前記受信強度に基づき前記第2送受信機の送信電力の設定値を求め、
    前記設定値を前記第2送受信機に送信し、
    前記第2送受信機は、
    前記第1送受信機から前記設定値を受信し、
    前記設定値に従って送信電力を調整する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  5. 前記第1送受信機は、
    前記受信強度が上限値を越える場合に、前記設定値を下げ、
    前記受信強度が下限値を下回る場合に、前記設定値を上げる
    ことを特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  6. 前記第1送受信機は、
    前記受信強度が上限値と下限値の間であり、かつ、該受信強度の時間変化が上昇傾向である場合に、前記設定値を下げ、
    前記受信強度が上限値と下限値の間であり、かつ、該受信強度の時間変化が下降傾向である場合に、前記設定値を上げる
    ことを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。
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荒井 隆之 TAKAYUKI ARAI, 電子情報通信学会2003年総合大会講演論文集 通信1 PROCEEDINGS OF THE 2003 IEICE GENERAL CONFEREN, JPN6019004524, 1 April 2003 (2003-04-01), pages 670, ISSN: 0003975147 *

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