JP2016207816A - インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 生産性の点で有利なインプリント装置を提供する。【解決手段】 インプリント装置は、隣接し合う複数のショット領域を撮像する撮像部と、前記撮像部により生成された画像のショット領域単位に区分けされた画像領域の輝度を示すデータを互いに比較することによって前記隣接し合う複数のショット領域のうちの少なくとも一部のショット領域における前記インプリント処理の実施状況を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて前記インプリント処理を制御する制御部と、を備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法に関する。
インプリント方法は半導体デバイスや磁気記憶媒体の量産向けナノリソグラフィ技術の一つとして実用化されつつある。インプリント方法は、微細な回路パターンが形成された型を、シリコンウエハやガラスプレート等の基板上に塗布した樹脂と接触させることで微細な回路等のパターンを形成する手法である。
しかし、パターンを形成するために型と基板上の樹脂とが物理的に接触するため、型が基板上の異物を噛みこむと型に形成されたパターンを破損してしまうことがある。このため、特許文献1に開示の従来技術ではインプリント時に異物を検知して型を交換したり、修正を試みる動作を行なったりする。
特表2011−513973号公報
しかしながら、既存の技術においては、異物のみに着目され、インプリント処理の対象とする基板上の領域の状態が正常かどうか、例えば、誤ってインプリント処理が実施済みの領域に対して再度インプリント処理を実行してしまう可能性が考慮されていない。インプリント処理が実施済みの領域に誤って再処理してしまうことで、例えば型に硬化した樹脂が異物として付着したり、基板上に形成済みのパターンを破壊したりしてしまうことなどが発生し、生産性の点で不利であった。
本発明は、生産性の点で有利なインプリント装置を提供することを例示的目的とする。
本発明は、基板上のインプリント材を型で成形するインプリント処理を前記基板上の複数のショット領域に対して順に実行するインプリント装置であって、隣接し合う複数のショット領域を撮像する撮像部と、前記撮像部により生成された画像のショット領域単位に区分けされた画像領域の輝度を示すデータを互いに比較することによって前記隣接し合う複数のショット領域のうちの少なくとも一部のショット領域における前記インプリント処理の実施状況を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて前記インプリント処理を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、生産性の点で有利なインプリント装置を提供することができる。
インプリント装置、基板、型を示す図である。 インプリント処理を示す図である。 カメラにより基板を観察した際の画像を示す図である。 型と基板とに間に位置ずれがあった場合の画像を示す図である。 インプリント処理が実施済みの領域を含む基板レイアウトを示す図である。 第1実施形態でのシーケンスを示すフローチャートである。 第2実施形態でのシーケンスを示すフローチャートである。 第3実施形態でのシーケンスを示すフローチャートである。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係るインプリント装置及び方法について説明する。図1は、本実施形態に係るインプリント装置の構成を示す概略図である。インプリント装置は、物品としての半導体デバイスなどのデバイスの製造に使用され、基板上の未硬化樹脂をモールド(型)で成形して、基板上に樹脂のパターンを形成する装置である。なお、ここでは光硬化法を採用したインプリント装置とする。インプリント装置は、基板上のインプリント材をモールドで成形するインプリント処理が複数のショット領域について順番付けられたインプリントシーケンスをレシピに基づいて行う。モールドは、マスク、原版、テンプレートとも呼ばれ、樹脂は、レジスト、インプリント材とも呼ばれる。基板は、ウエハやガラスプレートでありうる。
インプリント装置は、モールド保持部10と、基板ステージ1と、カメラ(撮像部)2と、光源部3と、判定部4と、制御部9と、を備える。モールド保持部10は、モールド5を保持するためのモールドチャック8と、光源部3から照射される光をモールド5のパターン部6を通して基板7上の樹脂20に照射するための透過領域10aから構成される。
基板ステージ1は基板7を保持し、インプリント処理の対象となるインプリント領域(ショット領域)と、モールドチャック8に固定されたモールド5のパターン部6との位置合わせ駆動を行い、モールド5と基板7上の樹脂20とを接触させる。この位置合わせ駆動には、アライメントスコープ12によって観察されたモールド5または基板7上のアライメントマークを利用する。カメラ2は、基板7上のショット領域を撮像する。シーケンスの並列化によるスループットを向上する都合で複数の対象または領域を同時に撮像する場合には、複数のカメラ2が配置される。また、本発明の実施にあたって、装置内のインプリント機構以外の機構、例えばプリアライメント機構などに撮像部を別途構成してもよいが、インプリント機構に構成することで、カメラ2を用いることができ、追加の撮像部の構成が不要であり、装置を簡略化できる。
光源部3は、インプリント処理の際に、モールド5に対して紫外線を照射するほか、カメラ2による基板7の撮像に適した光を供給する。この光照射部は、光源と、この光源から照射された紫外線ないしは光をインプリント処理または基板の撮像に適切な光に調整する光学素子とから構成される。判定部4は、カメラ2から送られてくる画像の情報に基づき、基板7上のショット領域に対するインプリント処理が実施済みか未実施か判定不能かを判定する。判定部4は、インプリント装置とは別に構成してもよいが、制御部9に構成することで、システム全体を簡略化できる。制御部9は装置内の各種ユニットから通知される状態を監視し、各種ユニットへ指示を送ることでインプリント装置のシーケンスを制御する。
次に、インプリント処理について図2を用いて略説する。最初に、制御部9は、インプリントシーケンスを実行するのに必要なパラメータを外部からレシピとして受け取る。このパラメータは、ネットワークを通じてオンラインで接続されたホストコンピュータから提供される。または、オペレータが制御部9に直接提供しても良い。このパラメータには、基板7上にどのようにショット領域(インプリント領域)が配置されるかのレイアウトの情報が含まれる。レイアウトの情報には、基板7に対して境界により分割される矩形のショット領域30が格子状に複数個配置される情報が含まれている。また、レシピには、レイアウトの情報の他にもインプリント処理を行うために必要なパラメータをショット領域毎に持つことが可能となっている。
基板7を保持した基板ステージ1は、不図示の塗布部(ディスペンサ)の直下へ移動し、塗布部は、基板7上の所定のショット領域に樹脂20を塗布(ディスペンス)する。その後、基板ステージ1の駆動により樹脂20が塗布されたショット領域がモールド5上のパターン部6の直下に配置される。この時の位置関係を図2(a)に示す。さらに、アライメントスコープ12によって基板側マークとモールド側マークを同時に観察し、その相対位置ずれ量を補正するために基板ステージ1等を駆動し、該相対位置ずれ量が所定のトレランス内に入るように位置合わせを行う。
この状態で、モールド保持部10はモールド5を基板7の方向に駆動することにより、基板7上の樹脂20にモールド5上に構成されるパターン部6を接触させる(押印動作)。このとき、樹脂20は、モールド5が押し付けられることによりパターン部6に形成された凹凸パターンに沿って流動する。この時の位置関係を図2(b)に示す。
光源部3は、モールド5の背面(インプリント装置の上方)から紫外線を照射し、モールド5を透過した紫外線により、樹脂20が硬化される。樹脂20が硬化された後、モールド保持部10は基板7とは反対の方向に駆動することによってモールド5と基板7の間隔を広げ、モールド5を硬化した樹脂20から引き離す(離型動作)。これにより、基板7の表面には、パターン部6のパターンに倣った3次元形状の樹脂20の層が形成される。この時の位置関係を図2(c)に示す。その後、インプリント装置は、順次基板ステージ1を駆動し、レシピで指定されたショット領域のすべてに対してインプリント処理を繰り返すことによって、基板7の全面に亙り凹凸パターンを形成する。
なお、上記ではショット領域ごとに位置合わせを行うダイバイダイアライメントによるインプリント処理について説明した。これ以外にも、複数のショット領域上のマークを事前にまとめて計測し、その結果を統計処理することで基板7とモールド5の位置合わせを行うグローバルアライメントによるインプリント処理を行うこともできる。
次に、インプリント装置による基板7上のショット領域の状態に応じたシーケンス制御について図6のフローチャートに沿って説明する。概略としては、インプリント処理を行いながら次のショット領域の状態を確認することで多重インプリントを防止するシーケンスである。制御部9は、S1からインプリントシーケンスを開始する。制御部9は、S2で、レシピを読み込むことで、基板7に対するショット領域のレイアウトの情報とインプリント処理の対象となっている対象ショット領域を認識する。制御部9は、S3で、基板7をインプリント装置内に搬入し、基板ステージ1上に保持する。
制御部9は、S4で、レシピで設定されたインプリント処理の順序に沿って、対象ショット領域に対してインプリント処理を行う。この際、カメラ2により、パターン部6を基板上の樹脂に接触させる前のタイミングから接触させた後のタイミングまでの基板上におけるショット領域とその周辺の領域(隣接し合う複数のショット領域)の状態を撮像する。この時撮像される画像について、図3を用いて説明する。基板7上にまったくインプリント処理が行われていない場合、カメラ2により生成される画像は図3(a)のようになる。カメラ視野301の中央部付近にパターン部6が観察される。さらに、パターン部6の内部には、凹凸パターンの粗密によって領域108のような明暗の異なる領域が存在する。また、パターン部6の外部は一様の明暗となっている。
ここで、図5(a)に示すような基板7がインプリント装置に搬入された場合について説明する。白抜きで示したショット領域31はインプリント処理が未実施のショット領域、また斜線で示したショット領域32はインプリント処理が実施済みのショット領域を表す。なお、実際のインプリント処理においては、クラスター構成のインプリント装置などにおいて1枚の基板に対するインプリント処理を複数のインプリント装置で分割して行う場合がある。特に、インプリント処理の対象ショット領域が基板内のすべてのショット領域である場合と、基板内の一部のショット領域のみである場合とでは、使用するモールドや制御方法が異なる場合がある。そのため、図5(b)に示すように基板周辺のショット領域のみが他のインプリント装置で処理された基板が搬入されることがある。
図5(a)のショット領域30に対してインプリント処理を行う場合に、カメラ2により取得される画像は図3(b)のようになる。パターン部6の周囲に、明暗の異なる2つの領域311と312が配置される。斜線部の領域312は図5(a)のインプリント処理が実施済みのショット領域32に、また白抜きの領域311はインプリント処理が未実施のショット領域31に該当する。インプリント処理が実施済みのショット領域32には硬化した樹脂20が存在しているため、インプリント処理が未実施で樹脂が存在していないショット領域31に対して一般的に暗くなる。よって、この明暗差をカメラ2により観察することができる。制御部9は、S4で、このようにインプリント処理時において基板の撮像を行い、その後のステップで撮像された画像に対して処理を行う。
制御部9は、S5で、レシピにインプリント処理の次の対象ショット領域が指定されているかどうかの判定を行う。S5で次の対象ショット領域が存在しないと判定された場合には、制御部9は、基板に対するインプリント処理がすべて完了したと判断してS11に遷移し、インプリント装置内に搬入した基板を装置外に搬出する。その後、制御部9は、S12で、インプリントシーケンスを正常に終了する。
S6で、判定部4は、S4で取得した画像をショット領域単位の画像領域に分割する。図3(b)の例で説明すると、パターン部6の外周を規定する辺を含む直線を用いて、画像を9つの画像領域に分割する。画像の分割は、レシピに含まれるショット領域のレイアウトの情報を用いて行うこともできる。各画像領域は、ショット領域に対応する。この時の状態を図3(c)に示す。通常のショットレイアウトでは、ショット領域は図5(a)に示すように互いに四辺と頂点を隣接するように配置される。そのため、パターン部の外周の辺を延長することによって各画像領域が互いに異なるショット領域をそれぞれ表すこととなる。なお、上記例では画像を9つの画像領域に分割したが、視野のサイズによって分割数は異なるためその分割数について特に制約しないものとする。
S7で、制御部9は、S6で分割した画像領域のそれぞれに対して、輝度(明暗)のデータを比較する。輝度のデータは、各画像領域内の複数の位置における輝度の平均値でありうる。本実施形態では、判定部4が、画像を複数の画像領域に分割した後、画像領域の輝度を示すデータを互いに比較する。しかし、輝度のデータとして、各画像領域の代表位置における輝度の値を使用する等の場合には、画像を複数の画像領域に分割することなく、画像領域の輝度を示すデータを比較することができる。前述の通り、通常はインプリント処理が実施済みのショット領域は暗く、未実施のショット領域は明るく見える。よって、同一画像内に含まれる複数のショット領域で明暗差がある場合は、各ショット領域を、インプリント処理が実施済みか未実施かの2つの状態に分けることが可能となる。判定部4は、この状態をショット領域ごとに記憶しておく。なお、パターン部6を含む領域は、基板上に形成された凹凸パターンの粗密、またパターン部6そのものの凹凸パターンの粗密により明暗差が発生する場合がある。そのため、各インプリント領域のインプリント処理の実施状況の実施状況を判定する際はパターン部6を含むショット領域を除外しても良い。除外されたショット領域の前記インプリント処理の実施状況は、他のショット領域にインプリント処理を行ったときの前記あるショット領域を含む画像を用いて判定することができる。
インプリント処理の実施状況の判定について、図3(c)で説明する。パターン部6を除く8つのショット領域は、明度の高い、つまりインプリント処理が未実施の領域321〜324と、明度の低い、つまりインプリント処理が実施済みの領域325〜328の2つのグループに分けられる。これはそれぞれ図5(a)のインプリント未処理のショット領域31a〜31dと、インプリント処理済みのショット領域32e〜32gに該当する。
ここで、図4に示すような画像がカメラ2により取得された場合について説明する。S6で、画像が中央の画像領域6と画像領域421〜428との9つの領域に区分される。そしてS7で、判定部4は、各画像領域の明暗差から各ショット領域におけるインプリント処理の実施状況を判定する。画像領域421〜424はインプリント処理が未実施のショット領域に対応し、画像領域426〜427はインプリント処理が実施済みのショット領域に対応する。ところが、画像領域425、428に着目するとそれぞれの領域内において明暗のある部分が直線を境界として存在している。すなわち、ショット領域に対応する画像領域内の複数の位置における輝度の大きな分布が生じている。これは、1つのショット領域内において一部のみがインプリント処理済みとなっていることを表している。前述の通り、通常のショットレイアウトでは互いに四辺と頂点を隣接するように配置されることから、このような画像が取得されたということは何らかの異常が発生していると判断することができる。この異常の原因としてはインプリントレイアウトの設定誤りや、搬入した基板が想定外の状態となっていたことが考えられる。よってこの場合に、S7で、判定部4は、モールド5と基板7との間に位置ずれが有る状態でインプリント処理がなされたと判定し、基板に対してレイアウトずれが発生している事を記憶する。
S8で、レイアウトずれが有る場合には、制御部9は、異常が発生したものと判断してS13に遷移し、これ以上基板に対してインプリント処理を行わないようにインプリントシーケンスを停止する。S9で、制御部9は、S2で読み込んだレシピから次のショット領域に関する基板上での位置情報を取得する。この位置情報に基づき、S7で記憶したショット領域のインプリント処理の実施状況を読み出す。そこで、次のショット領域のインプリント処理の実施状況が実施済みの場合は、二重インプリントによるパターン部の破損を防止するため、S13に遷移し、インプリントシーケンスを終了する。次のショット領域のインプリント処理の実施状況が未実施となっていた場合は、S4に遷移して次のショット領域に対してインプリント処理を継続する。上記のフローチャートに沿ってインプリントシーケンスを実行することにより、パターン部の微細凹凸パターンを破損させることなく、生産性の高いインプリント処理を行うことができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係るインプリント装置及び方法について説明する。第2実施形態のインプリント装置による基板上のショット領域の状態に応じたシーケンス制御について図7のフローチャートに沿って説明する。概略としては、インプリント装置内に搬入した基板のすべてのショット領域に対してそのインプリント処理の実施状況を判定してから、インプリント処理を行うことで多重インプリントを防止するシーケンスである。なお、本実施形態に係るインプリント装置の各構成要素のうち、第1実施形態に係るインプリント装置の構成要素と同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
制御部9は、S21からインプリントシーケンスを開始する。制御部9は、S22で、レシピを読み込むことで、基板に対するショット領域のレイアウトの情報とインプリント処理の対象となっているショット領域を認識する。また、レイアウトの情報に含まれるすべてのショット領域に対して、そのインプリント処理の実施状況を未定義に初期化する。制御部9は、S23で、基板7をインプリント装置内に搬入し、基板ステージ1上に保持する。制御部9は、S24で、レイアウトの情報に含まれるショット領域のうち、状態が未定義のものがあるかどうかを判定する。制御部9は、未定義のショット領域がない場合はS28に遷移して、インプリント処理の準備シーケンスに遷移する。制御部9は、未定義のショット領域がある場合はその状態を判断するためにS25に遷移する。
制御部9は、S25で、状態が未定義のショット領域をカメラ2で観察できるように、基板7を保持した基板ステージ1を駆動する。この際、状態が未定義のショット領域がパターン部6の領域とちょうど重なるように基板ステージ1を駆動しても良いし、パターン部6の影響を受けないようにその境界部に隣接するように基板ステージ1を駆動しても良い。このように基板ステージ1を駆動した後に、カメラ2により基板の観察を行う。S26で、判定部4は、S25で取得した画像に対して画像を複数の画像領域に分割する。なお、分割の方法については第1実施形態におけるS6と同一であるため説明を省略する。
S27で、判定部4は、S26で分割した各領域に対して、相互に明暗を比較することで各インプリン領域のインプリント処理の実施状況を判定し、判定結果を記憶する。ここで、カメラ視野内のすべての領域の明暗が同一である場合、つまりすべての領域が同一の状態である場合には、判定部4は、この時点では、インプリント処理の実施状況を判定できない。この場合、判定部4は、実施状況を判定不能と判定し、その判定結果を記憶しておき、実施済みと判定されたショット領域の輝度のデータ、及び、未実施と判定されたショット領域の輝度のデータと比較することによりインプリント処理の実施状況を再判定する。この処理後、制御部9は、S24に遷移することで状態が未定義のショット領域に対する処理を継続する。なお、第1の実施形態におけるS7と同様に、S27でレイアウトずれを検出した場合はここでシーケンスを終了しても良い。
制御部9は、S28で、インプリントレシピに次ショットの処理対象領域が指定されているかどうかの判定を行う。次ショット領域が存在しない場合には、制御部9は、基板に対する処理がすべて完了したと判断してS31に遷移し、インプリント装置内に搬入した基板を装置外に搬出する。その後、制御部9は、S32で、インプリントシーケンスを正常に終了する。次ショット領域が存在する場合は、S29に遷移する。
S29で、制御部9は、S22で読み込んだインプリントレシピから次のショット領域に関する基板上での位置情報を取得する。この位置情報に基づき、制御部9は、S27で記憶した該ショット領域のインプリント処理の実施状況を読み出す。そこで、該ショット領域のインプリント処理の実施状況が実施済みとなっていた場合は、該ショット領域に対するインプリント処理をスキップしてS28に遷移する。もしくは、S9と同様に二重インプリントによるパターン部の破損を防止するためシーケンスを終了しても良い。次のショット領域のインプリント処理の実施状況が未実施となっていた場合は、S30に遷移する。制御部9は、S30で、レシピに設定されたパラメータに基づき、インプリント処理を行う。その後、制御部9は、S28に遷移して次のショット領域に対してインプリント処理を継続する。
以上のように、本実施形態によれば、処理対象領域がインプリント処理済みか否かを判別することで未処理領域のみをインプリントする。そのためインプリント処理済み領域に誤ってインプリントすることによる不良を防止することができ、生産性の点で有利なインプリント装置を提供することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係るインプリント装置及び方法について説明する。第3実施形態のインプリント装置による基板上のショット領域の状態に応じたシーケンス制御について図8のフローチャートに沿って説明する。概略としては、インプリント処理を行いながら対象ショット領域の周辺に位置するショット領域のインプリント処理の実施状況を確認することで、レシピの設定に誤りがあった場合でも基板すべてのショット領域に対してインプリント処理を行うシーケンスである。なお、本実施形態に係るインプリント装置の各構成要素のうち、第1実施形態に係るインプリント装置の構成要素と同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
制御部9は、S41からインプリントシーケンスを開始する。制御部9は、S42で、レシピを読み込むことで、基板に対するショット領域のレイアウトの情報とインプリント対象となっているショット領域を認識する。制御部9は、S43で、基板7をインプリント装置内に搬入し、基板ステージ1上に保持する。制御部9は、S44で、レシピで設定された処理順序に沿って、インプリント処理を行う。この際、カメラ2により、パターン部6を基板上の樹脂に接触させる前のタイミングから接触させた後のタイミングまでの基板上のインプリント領域の状態を観察する。
制御部9は、S45で、レシピに次にインプリント処理の対象とするショット領域が存在するかどうかの判定を行う。次のショット領域が存在しない場合は、基板に対するインプリント処理がすべて完了したと判断してS50に遷移し、インプリント装置内に搬入した基板を装置外に搬出する。その後、S51でインプリントシーケンスを正常に終了する。次のショット領域が存在する場合はS46に遷移する。S46で、判定部4は、S44で取得した画像を複数の画像領域に分割する。分割の方法については第1実施形態におけるS6と同一であるため説明を省略する。
S47で、判定部4は、S46で分割した各画像領域に対して、相互に明暗を比較することで各インプリント領域のインプリント処理の実施状況を判定し、判定結果を記憶する。S48で、制御部9は、S47でインプリント処理が未実施と判定されたインプリント領域のうち、レシピでインプリント処理の対象外に設定されているショット領域の有無を判断する。有りと判断された場合には、新たにインプリント処理の対象となるショット領域を追加するようにレシピを更新するため、S49に遷移する。存在しない場合は、インプリント処理を継続するためS44に遷移する。
S49で、制御部9は、S48でインプリント処理の実施状況が未実施と判断された領域のうち、レシピでインプリント処理の対象外に設定されているショット領域をインプリント処理の対象となるようイレシピを更新する。この処理を行うことにより、基板上のすべてのショット領域に対してインプリント処理を実施することができる。その結果本来インプリントすべきショット領域がインプリント処理の対象外となっていてもインプリント処理を行うことができる。なお、基板上のすべてのショット領域に対してインプリント処理を完了することは、半導体製造における次工程(エッチングなど)において必要な作業となっている。その後、S44に遷移して次のショット領域に対してインプリント処理を継続する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。特に、ショット領域の状態を判定するための情報として、ここではカメラ2により取得された画像を利用する実施例を示した。これに対し、基板7の高さを計測する距離センサによる計測値を利用しても良いし、基板7の反射率を計測する計測センサによる計測値を利用しても良い。
[物品製造方法]
物品としてのデバイス(半導体集積回路デバイス、液晶表示デバイス、MEMS等)の製造方法は、前述したインプリント装置を用いて基板(ウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板等)にパターンを転写(形成)するステップを含む。さらに、該製造方法は、パターンを転写された前記基板をエッチングするステップを含みうる。なお、パターンドメディア(記録媒体)や光学素子などの他の物品を製造する場合には、該製造方法は、エッチングステップの代わりに、パターンを転写された前記基板を加工する他の加工ステップを含みうる。
2:カメラ(撮像部)。4:判定部。5:モールド(型)。6:パターン部。7:基板。9:制御部。20:樹脂(インプリント材)。

Claims (17)

  1. 基板上のインプリント材を型で成形するインプリント処理を前記基板上の複数のショット領域に対して順に実行するインプリント装置であって、
    隣接し合う複数のショット領域を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により生成された画像のショット領域単位に区分けされた画像領域の輝度を示すデータを互いに比較することによって前記隣接し合う複数のショット領域のうちの少なくとも一部のショット領域における前記インプリント処理の実施状況を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて前記インプリント処理を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記判定部は、前記撮像部により生成された画像をショット領域単位に分割し、該分割された画像領域の輝度を示すデータを互いに比較することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記データは、前記画像領域内の複数の位置における輝度の平均値であることを特徴とする請求項1または2に記載のインプリント装置。
  4. 前記判定部は、前記実施状況を未実施、実施済み、および、判定不能のいずれかに判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  5. 前記判定部により前記実施状況が未実施と判定された場合に、前記制御部は、前記ショット領域に前記インプリント処理を行うことを特徴とする請求項4に記載のインプリント装置。
  6. 前記判定部は、実施済みと判定したショット領域について、該ショット領域に対応する画像領域内の複数の位置における輝度の分布に基づいて、前記インプリント処理における前記型と前記基板との間の位置ずれの有無をさらに判定し、該位置ずれが有ると判定された場合に、前記制御部は、他のショット領域に対する前記インプリント処理を停止することを特徴とする請求項4または5に記載のインプリント装置。
  7. 前記判定部は、判定不能と判定されたショット領域について、実施済みと判定されたショット領域における輝度のデータおよび未実施と判定されたショット領域における輝度のデータの少なくとも1つと比較することによって前記実施状況を再判定することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  8. 前記インプリント処理の対象とされているショット領域の前記実施状況が前記判定部により実施済みと判定された場合に、前記制御部は、他のショット領域に対する前記インプリント処理を停止することを特徴とする請求項4ないし7のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  9. 前記インプリント処理の対象とされているショット領域の前記実施状況が前記判定部により実施済みと判定された場合に、前記制御部は、前記ショット領域を前記インプリント処理の対象から外し、他のショット領域に対して前記インプリント処理を継続することを特徴とする請求項4ないし7のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  10. 前記インプリント処理の対象とされていないショット領域の前記実施状況が前記判定部により未実施と判定された場合に、前記制御部は、前記ショット領域を前記インプリント処理の対象とすることを特徴とする請求項4ないし9のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  11. 前記制御部は、前記インプリント処理の対象とされているショット領域に前記インプリント処理を行うときに、前記撮像部による撮像および前記判定部による判定を行うことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  12. 前記判定部は、あるショット領域の前記インプリント処理の実施状況を、他のショット領域に前記インプリント処理を行ったときの前記あるショット領域を含む画像を用いて判定することを特徴とする請求項11に記載のインプリント装置。
  13. 前記判定部は、前記型のパターン部の外周を規定する辺を含む線を用いて、前記撮像部により生成された画像をショット領域単位に分割し、該分割された画像領域の輝度を示すデータを互いに比較することを特徴とする請求項11または12のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  14. 前記制御部は、前記基板上の複数のショット領域に対する前記インプリント処理を行う前に、前記撮像部による撮像および前記判定部による判定を行うことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  15. 前記基板上の複数のショット領域について順番付けられたインプリントシーケンスをレシピに基づいて前記インプリント処理を行う際、前記レシピは、ショット領域のレイアウトの情報を含み、前記判定部は、該情報に基づいて前記撮像部により生成された画像をショット領域単位に分割し、該分割された画像領域の輝度を示すデータを互いに比較することを特徴とする請求項1ないし12および請求項14のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  16. 請求項1ないし15のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて基板にインプリント処理を行うことによりパターンを形成する工程と、
    前記パターンが形成された前記基板を加工する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。
  17. 基板上のインプリント材を型で成形するインプリント処理を前記基板上の複数のショット領域に対して順に実行するインプリント方法であって、
    隣接し合う複数のショット領域を撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程で生成された画像のショット領域単位に区分けされた画像領域の輝度を示すデータを互いに比較することによって前記隣接し合う複数のショット領域のうちの少なくとも一部のショット領域における前記インプリント処理の実施状況を判定する判定工程と、
    を含むことを特徴とするインプリント方法。
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