JP2016207338A - 端子、端子付き電線および端子付き電線の製造方法 - Google Patents

端子、端子付き電線および端子付き電線の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の電線を上下縦並びに配置して接続した端子付き電線であって、電線の接続信頼性に優れた端子付き電線を提供する。
【解決手段】
導体の周囲を覆う絶縁被覆の端部から前記導体が露出した露出導体を備える複数の電線を上下に並べて接続保持する端子を、前記複数の電線を載置して前記露出導体と接続される台部と、前記台部上に載置された前記複数の電線を上下に並べて保持する保持部と、を有するものとする。前記保持部は前記台部の左右両側からそれぞれ上方に延出する左保持片および右保持片を備え、前記左保持片および前記右保持片で、前記複数の電線を左右両側から保持する。
【選択図】図6

Description

本明細書によって開示される技術は、端子、端子付き電線および端子付き電線の製造方法に関する。
従来、自動車等の配線において、1つの端子に複数の電線を接続してなる端子付き電線が用いられている。このような端子付き電線として、例えば特許文献1に記載のものなどが知られている。
特開2014−220061号公報
特許文献1に記載の端子付き電線は、複数の電線を、接続部上に横並びに配置して接続したものであり、接続部を段差状に形成することで、導体の太さ寸法が異なる電線を均等に接続可能としている。
ところで、端子付き電線は、様々な環境下で使用される。設置スペース上の制約や電線の配策方向等の諸条件によっては、複数の電線を上下縦並びに配置接続した端子の使用が望ましい場合があり、このような端子付き電線が希求されている。
一方で、端子付き電線の設置や使用に際しては、端子に接続された電線に様々な力が作用する事態が想定される。このため、電線と端子との接続を安定した条件下で行い、電線と端子とを均等に接続して、電線の接続信頼性を確保することが望ましい。特に、端子に接続された複数の電線を接続部の上方へと付勢する力、すなわち接続部から引き剥がそうとする力に対しては、十分な対抗力(引き剥がし強さ)を備えていることが好ましい。
以下、本明細書において「均等に接続する」とは、接続部分における導体中に明らかに他とは異質な部分が形成されることがないように、接続を行うことを意味する。上記のような異質な部分が形成される原因として、接続工程において印加する圧力が導体全体に均等に伝わらず、受ける圧力が小さ過ぎる部分や、大き過ぎる部分が局所的に生じて、導体が部分的に良好に溶融しなかったり、劣化したりすること等が考えられる。
本明細書は、上記事情に鑑み、複数の電線を上下縦並びに配置して接続した端子付き電線であって、電線の接続信頼性に優れた端子付き電線を提供する技術を開示する。
本明細書が開示する端子は、導体の周囲を覆う絶縁被覆の端部から前記導体が露出した露出導体を備える複数の電線を、上下に並べて接続保持する端子であって、前記複数の電線を載置して前記露出導体と接続される台部と、前記台部上に載置された前記複数の電線を上下に並べて保持する保持部と、を有する。前記保持部は、前記台部の左右両側からそれぞれ上方に延出する左保持片および右保持片を備え、前記左保持片および前記右保持片で前記複数の電線を左右両側から保持する。
上記構成によれば、複数の電線を上下縦並びに配置接続する端子であって、電線の接続信頼性に優れた端子付き電線を提供可能な端子を得ることができる。すなわち、台部上に載置された複数の電線を左右両側から支持する左保持片および右保持片間の幅を、接続保持される電線の太さ寸法に合わせて適切に調整することにより、複数の電線を、左右にずれないよう台部上に支持できる。よって、この状態で電線と端子との接続を行えば、安定した条件下で電線と端子との接続を実行できるので、接続信頼性の高い端子付き電線を得られる。また、端子が、台部上に載置された複数の電線を支持する構造を有するので、溶接時に電線を支持するための治具を別途設ける必要もない。
また、本明細書は、導体の周囲を覆う絶縁被覆の端部から前記導体が露出した露出導体を備える複数の電線と、前記複数の電線を上下に並べて接続保持する端子と、を有する端子付き電線であって、前記端子は、前記複数の電線を載置して前記露出導体と接続された台部と、前記台部上に載置された前記複数の電線を上下に並べて保持する保持部と、を有し、前記保持部は、高い位置に配される電線が低い位置に配される電線以上の太さ寸法を有するように前記複数の電線を左右両側から保持している端子付き電線を開示する。
さらに、本明細書は、導体の周囲を覆う絶縁被覆の端部から前記導体が露出した露出導体を備える複数の電線と、台部および保持部を備えて前記複数の電線を接続保持する端子と、を有する端子付き電線の製造方法であって、前記複数の電線を、高い位置に配される電線が低い位置に配される電線以上の太さ寸法を有するように前記台部上に載置して、左右両側から前記保持部で支持する載置工程を実行した後に、前記露出導体と前記台部を上下から挟んで加圧しつつ接続する接続工程を実行する端子付き電線の製造方法を開示する。
上記構成によれば、複数の電線を上下縦並びに配置接続した端子付き電線であって、電線の接続信頼性に優れた端子付き電線を得ることができる。すなわち、上記構成によれば、複数の電線は、左右にずれることがないように、保持部によって左右両側から支持される。よって、電線と端子との接続を、安定した条件下で行うことができるので、接続信頼性の高い端子付き電線を得られる。また、複数の電線は、前記保持部によって左右両側から支持されるので、溶接時に電線を支持するための治具を別途設ける必要もない。
また、上記構成によれば、従来のものと比べて、特に電線の引き剥がし強さが向上した端子付き電線を得ることができる。すなわち、上記構成に係る端子付き電線では、複数の電線が、端子の台部に上下縦並びに配置された態様で接続されるため、複数の電線のうち下方に配される電線が、上方に配される電線で押さえ付けられるだけでなく、上方に配される電線も下方の電線と導体が一体化した状態で接続されて、単独で台部に接続された場合と比較して引き剥がし強さが向上する。
さらに、上記端子付き電線および端子付き電線の製造方法によれば、導体の太さ寸法が小さく引き剥がし強さに劣る細い電線の導体ほど低い位置に配されて、上方に配される太い電線の太さ寸法が大きい導体で包み込まれるように一体化しつつ、台部に接続される。よって、特に細い電線の引き剥がし強さを向上させることができ、全体として高い接続信頼性を確保できる。
本明細書が開示する端子、端子付き電線、および端子付き電線の製造方法では、上記構成に加え、前記保持部が、前記台部の左右両側からそれぞれ上方に向けて延出する左保持片および右保持片を備えており、前記左保持片および前記右保持片の間の幅が、下方側よりも上方側において広くなっており、互いに太さ寸法が異なる複数の電線を接続保持するものとしてもよい。
このような構成によれば、太さ寸法が異なる複数の電線を、端子に均等に接続できる。すなわち、上記構成の端子等では、各高さにおける左保持片および右保持片の間の幅を適切に設定することにより、複数の電線を構成する各電線の太さ寸法が異なる場合でも、全ての電線の左右方向への移動を規制しつつ支持できる。よって、互いに太さ寸法が異なる複数の電線を、安定した条件下で、均等に端子に接続できる。ここで、左保持片および右保持片の間の幅は、下方側よりも上方側において広くなっているので、各電線のうち太さ寸法の大きい電線が上方に配されることとなり、上述のように、特に細い電線の引き剥がし強さが向上して、全体として高い接続信頼性を確保できる。
本明細書が開示する端子付き電線、および端子付き電線の製造方法では、上記構成に加え、前記保持部が、前記複数の電線の絶縁被覆に圧着しているように構成してもよい。
このような構成によれば、保持部が絶縁被覆に圧着していることで、複数の電線が外周を抱え込まれるように端子上に保持される。よって、引き剥がしに対する接続信頼性を一層高めることができる。ここで、保持部が、電線を保持する機能と、電線を加締める機能を兼備する構成となっているため、電線を加締めるための部材を別途設けることなく、簡便な構造で接続を強固なものとすることができる。また、保持部は、露出導体ではなく絶縁被覆に圧着しているため、接続工程を実施する際に保持部が障害となったり、圧着した保持部が導体を損傷して接続信頼性を低下させたりする虞もない。
本明細書が開示する技術によれば、複数の電線を上下縦並びに配置して接続した端子付き電線であって、電線の接続信頼性に優れた端子付き電線を提供することができる。
一実施形態に係る端子付き電線の斜視図 端子付き電線の正面図 端子の斜視図 端子の背面図 端子の側面図 電線を端子上に載置した状態を表す斜視図 電線を端子上に載置した状態を表す正面図 電線を載置した端子を溶接用の治具にセットした状態を表す正面図(溶接前) 電線を載置した端子を溶接用の治具にセットした状態を表す正面図(溶接後)
以下、好ましい実施形態について、図1から図9を参照しながら説明する。
図1および図2は、本実施形態に係る端子付き電線1の斜視図および正面図である。端子付き電線1は、複数(本実施形態では2本)の電線3A、3Bと、複数の電線3A、3Bを上下に並べて接続保持する端子2と、を有する。
なお、以下の説明では、図1における上側を上(下側を下)、左手前側を前または正面(右奥側を後または背面)、左奥側を左(右手前側を右)とする。
(電線3A、3B)
端子2に接続される電線3A、3Bは、図6および図7に示すように、導体31A、31Bの周囲を、合成樹脂製の絶縁被覆32A、32Bで覆ったものである。各電線3A、3Bの端末においては、絶縁被覆32A、32Bが剥ぎ取られ、導体31A、31Bが露出されて、露出導体が形成されている。
導体31A、31Bは、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の金属材料からなる。本実施形態においては、導体31A、31Bとして、複数の金属素線が撚り合わされた撚り線を使用しているが、単線からなるものであってもよい。
各電線3A、3Bおよび各導体31A、31Bの断面形状は、略円形状である。電線3A、3Bは、互いに太さ寸法が相違しており、太さ寸法が大きい電線を第1電線3Aとし、第1電線3Aよりも太さ寸法が小さい電線を第2電線3Bとする。また、各電線3A、3Bは、互いに太さ寸法の異なる導体を備えており、第1電線3Aが太さ寸法の大きい第1導体31Aを、第2電線3Bが太さ寸法の小さい第2導体31Bを、備えている。
以下、各電線3A、3Bの半径をR、R、各導体31A、31Bの半径をR、Rとする(図7)。すなわち、R>RおよびR>R、かつ、R≧RおよびR≧Rである。各導体31A、31Bの太さは限定されるものではないが、例えばRを4.0mm〜6.0mm程度、Rを1.5mm〜3.5mm程度とすることができる。
端子付き電線1では、第1電線3Aの方が第2電線よりも高い位置に配されるように、端子2上に接続保持される。
(端子2)
端子2は、図3から図5に示すように、台部21と、保持部22と、を有しており、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材から形成されている。なお、端子2を構成する金属材の表面には、必要に応じて、メッキ処理が施されていてもよい。
本実施形態の台部21は、平板状の接続部211と、この接続部211後方に連なる傾斜部212と、さらに傾斜部212の後方に連なる電線受部213と、を有する。上面視略正方形をなす接続部211の上面(載置面)は、フラットな水平面に形成されており、後述するように、この接続部211上に第2導体31Bが載置され、さらにこの第2導体31B上に第1導体31Aが載置されて、接続される。電線受部213の上面は、第2電線3Bの外周に沿う曲面状に形成されており、この曲面に第2電線3Bが嵌合した状態で支持される(図4)。これにより、第2電線3Bの位置ずれを、効果的に規制できるものとなっている。また、傾斜部212の上面は、接続部211の上面から電線受部213の上面に向けて下向きに傾斜しつつ、両面を滑らかに連続させるような形状に形成されている。このため、端子付き電線1の製造時および使用時において、露出導体部分における応力集中を回避できるものとなっている。
保持部22は、電線受部213の左側部から上方に向けて延出する左保持片221Aと、同じく右側部から延出する右保持片221Bと、を有している。本実施形態では、保持片221A、221Bは、接続部211後端の左右中心を通り、電線3A、3Bを導出させる方向に平行な垂直面αに対し、ほぼ対称に形成されており、それぞれに段差部222A、222Bが設けられている。なお、段差部222A、222Bは、電線受部213の中央上面からの高さが、Rよりも高く(2R+R)よりも低い位置に、設けられている(図4)。
左保持片221Aおよび右保持片221Bの対向面から垂直面αまでの距離は、基端部223A、223Bでは、第2電線3Bの半径Rとほぼ等しいものとされ、上方に向けて段差部222A、222Bを経て互いに離隔した離隔部224A、224Bでは、第1電線3Aの半径Rとほぼ等しいものとされている(図4)。なお、保持片221A、221Bの延出端を、先端部225A、225Bとする。
また、左保持片221Aおよび右保持片221Bの延出長は、電線受部213の左右幅と併せて、これらの間に保持する2本の電線3A、3Bを束ねた外周をほぼ一周する長さとされている。
(端子付き電線1)
図1および図2に示すように、本実施形態に係る端子付き電線1では、複数の電線3A、3Bが、上下に並んだ態様で端子2上に保持されるとともに、各電線3A、3Bの端末において露出された各導体31A、31Bが、本実施形態では概ね直方体の形状をなすように溶接等によって一体化され、接続部211の上面に均等に接続されている。なお、接続部211との接続部分における各導体31A、31Bの圧縮率(100×溶接後の導体の断面積/溶接前の導体の断面積)は、80%〜110%であるのが好ましい。また、各導体31A、31Bの圧縮率の差は、小さい方が好ましい。
ここで、上述のように、複数の電線3A、3Bは、第1電線3Aの方が第2電線3Bよりも高い位置に配される。また、複数の電線3A、3Bは、接続部211のフラットに形成された載置面に垂直かつ電線3A、3Bの延出方向に平行な一の垂直面α内に、導体31A、31Bの中心が上下に並んだ態様で保持される。
具体的には、第2電線3Bは、電線受部213上面の曲面内に嵌めこまれるとともに、保持片221A、221Bの基端部223A、223Bが左右両側から当接して支持される。一方、電線3Aは、電線3Bの真上に載置されて、保持片221A、221Bの離隔部224A、224Bが左右両側から当接することによって支持される。
さらに、保持片221A、221Bの先端部225A、225Bが、上方に配された電線3Aの外周上面に巻き付くように圧着しており、保持片221A、221Bを加締めることで、複数の電線3A、3Bが端子2上にしっかりと固定される。
続いて、本実施形態の端子付き電線1の製造方法について説明する。
まず、端子2および各電線3A、3Bを準備する。
本実施形態の端子2は、平板状の金属板材の一部を叩き出し等により変形加工した第1部材と、帯状の金属棒材を略U型に曲げ成形した第2部材とを、溶接等により接続して、図3から図5に示す形状をなすように形成する。なお、第1部材のうち、平板状の部分が接続部211を、変形加工部分が傾斜部212を、それぞれ構成する。一方、第2部材は、端から順に、左保持片221A、電線受部213、右保持片221Bを構成する。
また、各電線3A、3Bは、端末において絶縁被覆32A、32Bを剥離除去して、導体31A、31Bを露出させておく。
次に、図6および図7に示すように、端子2上に各電線3A、3Bを載置する。
最初に、台部21上に、第2電線3Bを載置する。詳しくは、絶縁被覆32Bを備えた部分を電線受部213上に載せ、露出させた第2導体31Bを傾斜部212に沿わせながらやや上方に向けて導出して、この末端を接続部211上に配置する。次いで、第2電線3B上に、第1電線3Aを載置する。詳しくは、絶縁被覆32Aの端部を電線3Bの絶縁被覆32Bの端部に揃え、露出させた導体31Aを導体31Bと当接するようにやや下方に向けて導出して、この末端を接続部211の上方において導体31Bの末端と揃えるように配置する。これにより、対向面間が所定の間隔をなすように形成された保持片221A、221Bに、各電線3A、3Bが左右両側を当接させた状態で挟持され、垂直面α内において、各導体31A、31Bの中心が上下に並んだ態様で支持される(図7)。
次に、各電線3A、3Bの導体31A、31Bと、端子2の台部21を、溶接する。
図8および図9に示すように、各電線3A、3Bを載置した端子2の接続部211を、溶接用の治具にセットして、超音波溶接により各導体31A、31Bを一体化させつつ端子2の接続部211に接続する(接続工程)。溶接用の治具としては、垂直面を備えて溶接後の導体の形状を保持する形状保持治具41A、41Bを使用し、保持片221A、221Bおよび電線受部213の前方において接続部211上に載置された露出導体31A、31Bを、左右両側から垂直面で挟むように配置する。そして、同じく溶接用の治具として、露出導体31A、31Bおよび接続部211を上下から挟んで使用する加圧治具のうち、下側加圧治具42の上面(水平面)に接続部211を載せ、導体31A、31B(電線3A、3B)の上方から水平面を備えた上側加圧治具43を押し下げて、垂直面αに沿って圧力をかけながら超音波振動を加えることにより、超音波溶接を行う(図8)。これにより、導体31A、31Bが一体化し概ね直方体の形状をなして接続部211と均等に接続される(図9)。
最後に、保持片221A、221Bを、各電線3A、3Bに圧着する。
超音波溶接が終了した後、保持片221A、221Bの先端部225A、225Bを電線3Aの外周上面に巻き付けるように圧着し、保持片221A、221Bによって各電線3A、3Bを加締める。この結果、太さ寸法の相違する2本の電線3A、3Bを上下に並べて接続保持した、図1に示す端子付き電線1が得られる。
続いて、本実施形態の作用および効果について説明する。
上記実施形態によれば、各電線3A、3Bを上下縦並びにして端子2に配置接続した端子付き電線1を得ることができる。
本実施形態の端子付き電線1において、端子2の保持片221A、221Bは、接続部211後端の左右中心を通りかつ電線3A、3Bの延出方向に平行な垂直面αからの距離が、同じ高さにおいて等しくなるように形成されている。また、保持片221A、221Bは、垂直面αからの距離が、各高さに応じて、挟持する第1電線3Aの半径Rまたは第2電線3Bの半径Rとほぼ等しくなるように形成されているため、各電線3A、3Bは、各導体31A、31Bの中心が一の垂直面α内において上下に並んだ態様で、左右から当接する保持片221A、221Bの間にしっかりと支持される。よって、溶接接続等を行う際に、導体31A、31Bの双方に対し、垂直面αに沿って均等に圧力をかけることが可能である。この結果、本実施形態の端子付き電線1では、導体31A、31Bが、一体化した状態で台部21に均等に接続され、従来の端子付き電線と比べて引き剥がし強さが向上している。
また、本実施形態によれば、端子2を、様々な太さ寸法や数の複数の電線を保持できるように、容易に設計変更できる。本実施形態の端子2では、保持部22を構成する左保持片221Aおよび右保持片221Bを、台部21の一部を構成する電線受部213を介して連結した帯状の1つの金属棒材(第2部材)を曲げ加工して形成している。よって、左保持片221Aと右保持片221Bの対向面同士の間隔、並びに、これらの延出長および電線受部213の左右幅を、複数の電線の太さ寸法等に合わせて、簡単に調整することができる。すなわち、第1部材は、複数の電線の太さ寸法等に関わらず、共通して用いることができる一方、第2部材の長さと曲げ加工の間隔を調整するだけで、様々な太さ寸法等を備えた複数の電線を均等に接続保持可能な端子2を得ることができる。
さらに、本実施形態によれば、導体31A、31Bの太さ寸法が相違する2本の電線3A、3Bを、均等に接続部211に接続することができる。導体31A、31Bが一体化しつつ接続部211に均等に接続されていることで、下方に配される電線3Bのみならず、上方に配される電線3Aの引き剥がし強さも向上する。特に、太さ寸法の小さい導体31Bは、太さ寸法の大きい導体31Aの下方に包み込まれるように一体化して接続されているから、細い第2電線3Bの引き剥がし強さを格段に高めることができる。この結果、本実施形態の端子付き電線1では、全体として高い接続信頼性が実現されている。
また、本実施形態によれば、保持片221A、221Bの先端部225A、225Bが電線3Aの外周上面に圧着して、電線3A、3Bが保持片221A、221Bによって端子2上に加締められている。この結果、本実施形態の端子付き電線1では、簡便な構成にも関わらず、引き剥がし強さが一層向上している。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、端子2に、2本の電線3A、3Bが接続された端子付き電線1を示したが、3本以上の電線が接続されるものでもよい。また、上記実施形態では、端子2に接続される2本の電線3A、3Bを、導体および電線の太さ寸法が互いに異なるものとしたが、各電線の太さ寸法が等しいものであってもよい。電線の太さ寸法が等しい場合、保持片221A、221Bには、段差部222A、222Bを形成しなくともよい。
(2)上記実施形態では、保持部22を構成する左保持片221Aと、右保持片221Bとが、垂直面αに対して対称な形状を有し、かつ、対称に配置されるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、何れか一方の延出長を他方よりもやや長くして、垂直面αを跨いで最上部に配される電線の上面を圧着するようにしてもよい。また、各保持片の基端部を一部重畳させつつ、前後方向に若干ずらして配置して、各電線が備える各導体の中心を垂直面α上に確実に配列させるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、端子2の台部21が、平板状の接続部211を備えるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、台部の載置面が、この上に載置される電線の外周に沿うような曲面状に形成されていてもよい。また、本実施形態の接続部211は、上面視略正方形をなすものであるが、これに限定されるものではない。また、端子2は、接続部から延出するタブ等の構造を備え、接続部211上に載置される各電線とは別の電線等と接続できるものとしてもよい。なお、複数の電線の導体を、中心が同一の垂直面内に上下に並んだ態様で保持することを考えれば、台部21が左右対称形をなすことが好ましい。
(4)上記実施形態では、保持片221A、221Bとして、帯状の金属棒材を曲げ変形して段差部222A、222Bを形成したものを用いたが、このような構成に限定されるものではない。例えば、保持片の先端部を敲き延ばす等して、厚みを変えることにより、段差部を形成してもよい。また、保持片には段差部を形成せず、台部から斜め上方に延出させたり、曲面により滑らかに変形させたりして、下方側よりも上方側において保持片の間の幅が広くなるように形成してもよい。
(5)上記実施形態では、超音波溶接により導体31A、31Bと端子2とを接続する構成を示したが、溶接方法は超音波溶接に限定されず、抵抗溶接等の別の溶接方法でもよい。
1…端子付き電線
2…端子
21…台部
22…保持部
221A…左保持片
221B…右保持片
222A、222B…段差部
223A、223B…基端部
224A、224B…離隔部
3A…第1電線
3B…第2電線
31A…第1導体
31B…第2導体

Claims (8)

  1. 導体の周囲を覆う絶縁被覆の端部から前記導体が露出した露出導体を備える複数の電線を、上下に並べて接続保持する端子であって、
    前記複数の電線を載置して前記露出導体と接続される台部と、前記台部上に載置された前記複数の電線を上下に並べて保持する保持部と、を有し、
    前記保持部は、前記台部の左右両側からそれぞれ上方に延出する左保持片および右保持片を備え、前記左保持片および前記右保持片で前記複数の電線を左右両側から保持する端子。
  2. 前記複数の電線として、太さ寸法が異なるものを保持する端子であって、
    前記左保持片および前記右保持片の間の幅が、下方側よりも上方側において広くなっている請求項1に記載の端子。
  3. 導体の周囲を覆う絶縁被覆の端部から前記導体が露出した露出導体を備える複数の電線と、前記複数の電線を上下に並べて接続保持する端子と、を有する端子付き電線であって、
    前記端子は、前記複数の電線を載置して前記露出導体と接続された台部と、前記台部上に載置された前記複数の電線を上下に並べて保持する保持部と、を有し、
    前記保持部は、高い位置に配される電線が低い位置に配される電線以上の太さ寸法を有するように前記複数の電線を左右両側から保持している端子付き電線。
  4. 前記複数の電線は、互いに太さ寸法が異なるものであって、
    前記保持部は、前記台部の左右両側からそれぞれ上方に向けて延出する左保持片および右保持片を備えており、
    前記左保持片および前記右保持片の間の幅が、下方側よりも上方側において広くなっている請求項3に記載の端子付き電線。
  5. 前記保持部が、前記複数の電線の前記絶縁被覆に圧着している請求項3または請求項4に記載の端子付き電線。
  6. 導体の周囲を覆う絶縁被覆の端部から前記導体が露出した露出導体を備える複数の電線と、台部および保持部を備えて前記複数の電線を接続保持する端子と、を有する端子付き電線の製造方法であって、
    前記複数の電線を、高い位置に配される電線が低い位置に配される電線以上の太さ寸法を有するように前記台部上に載置して、左右両側から前記保持部で支持する載置工程を実行した後に、
    前記露出導体と前記台部を上下から挟んで、加圧しつつ接続する接続工程を実行する端子付き電線の製造方法。
  7. 前記複数の電線は、互いに太さ寸法が異なるものであって、
    前記保持部は、前記台部の左右両側からそれぞれ上方に向けて延出する左保持片および右保持片を備え、
    前記左保持片および前記右保持片間の幅が、下方側よりも上方側において広くなっており、
    前記載置工程において、前記複数の電線のうち、低い位置に配される電線よりも大きな太さ寸法を有する電線を高い位置に配する請求項6に記載の端子付き電線の製造方法。
  8. 前記載置工程を実行した後に、さらに前記保持部を前記複数の電線の前記絶縁被覆に圧着する圧着工程を実行する請求項6または請求項7に記載の端子付き電線の製造方法。
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