JP2016206190A - 分析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚に含まれる成分を定量分析する場合に、検量線の直線性を向上させることが可能な分析方法及び内部標準物質を提供する。【解決手段】分析方法は、皮膚に含まれる成分を定量分析する方法であって、皮膚から採取された試料に、安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けやすい化合物及び/又は安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けにくい化合物を含む所定量の内部標準物質を供給する工程と、大気圧イオン化法を用いて、該内部標準物質が供給された試料から生成したイオンを質量分析する工程と、を有する。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚に含まれる成分を定量分析する方法及び皮膚に含まれる成分の定量分析に用いられる内部標準物質に関する。
皮膚状態の変化により、角層に含まれる天然保湿因子(NMF)の量が変化することが知られている。NMFの成分としては、アミノ酸、ミネラル、ピロリドンカルボン酸、乳酸塩、尿素等が挙げられる。
皮膚に含まれる成分を分析する方法としては、種々の方法が知られている。
特許文献1には、角層中に含まれる成分を定量分析する方法として、皮膚から複数層の角層を剥離する工程と、該剥離された複数層の角層中のタンパク質の含有量を測定する工程と、DART又はDESIを用いて、該タンパク質の含有量が測定された複数層の角層から生成したイオンを順次質量分析計に導入して質量分析する工程を有する分析方法が開示されている。
特開2014−206488号公報
しかしながら、皮膚に含まれる成分を定量分析する場合に、検量線の直線性を向上させることが望まれている。
本発明の一態様は、上記の従来技術が有する問題に鑑み、皮膚に含まれる成分を定量分析する場合に、検量線の直線性を向上させることが可能な分析方法及び内部標準物質を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、皮膚に含まれる成分を定量分析する方法であって、皮膚から採取された試料に、安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けやすい化合物及び/又は安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けにくい化合物を含む所定量の内部標準物質を供給する工程と、大気圧イオン化法を用いて、該内部標準物質が供給された試料から生成したイオンを質量分析する工程と、を有する。
本発明の一態様は、皮膚に含まれる成分の定量分析に用いられる内部標準物質であって、安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けやすい化合物及び/又は安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けにくい化合物を含む。
本発明の一態様によれば、皮膚に含まれる成分を定量分析する場合に、検量線の直線性を向上させることが可能な分析方法及び内部標準物質を提供することができる。
所定の間隔で切れ目が入れられている粘着テープの一例を示す図である。 切断された複数の粘着テープが固定されている柱状部材の一例を示す図である。 図2の柱状部材を用いる質量分析方法の一例を示す模式図である。 実施例1の検量線作成用試料の抽出クロマトグラムである。 実施例1の安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸の検量線である。 実施例1の安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸の検量線である。 実施例1の角層中のタンパク質の含有量の累積値と、角層中のタンパク質の含有量に対するアミノ酸の含有量の比の関係を示す図である。 比較例1の安定同位体で標識されていないグリシンの検量線である。 比較例1の安定同位体で標識されていないリジンの検量線である。
次に、本発明を実施するための形態を図面と共に説明する。
本実施形態における分析方法は、皮膚に含まれる成分を定量分析する方法である。
皮膚に含まれる成分としては、特に限定されないが、アミノ酸、尿素、尿酸、ピロリドンカルボン酸、ウロカニン酸、乳酸、クレアチン、糖、有機酸、グリセリン、脂質等が挙げられる。
本実施形態における分析方法は、皮膚から採取された試料に所定量の内部標準物質を供給する工程と、大気圧イオン化法を用いて、内部標準物質が供給された試料から生成したイオンを質量分析する工程を有する。
内部標準物質は、安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けやすい化合物及び/又は安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けにくい化合物を含む。
なお、イオンサプレッションを受けやすい(又はイオンサプレッションを受けにくい)化合物とは、皮膚から採取された試料から大気圧イオン化法により生成したイオンを質量分析する際に、イオンサプレッションを受けやすい(又はイオンサプレッションを受けにくい)化合物を意味する。
また、本実施形態で内部標準物質として用いられるイオンサプレッションを受けやすい(又はイオンサプレッションを受けにくい)化合物は、イオンサプレッションを受ける程度が皮膚から採取された試料に含まれる分析対象成分と類似していることが好ましい。
本実施形態で内部標準物質として用いられるイオンサプレッションを受けやすい化合物及び/又はイオンサプレッションを受けにくい化合物は、皮膚に含まれる成分であることが好ましい。これにより、イオンサプレッションを受ける程度を皮膚から採取された試料に含まれる分析対象成分と同等にすることができる。
イオンサプレッションを受けやすい化合物及び/又はイオンサプレッションを受けにくい化合物に適用することが可能な皮膚に含まれる成分としては、特に限定されないが、アミノ酸、尿素、尿酸、ピロリドンカルボン酸、乳酸、クレアチン、有機酸、グリセリン、脂質等が挙げられる。
大気圧イオン化法としては、特に限定されないが、DART、DESI、大気圧光イオン化法、大気圧MALDI、ESI支援レーザー脱離イオン化法、大気圧個体分析プローブ法等が挙げられる。
皮膚から採取された試料としては、特に限定されないが、角層、汗、皮脂等が挙げられる。
次に、分析方法の具体例として、角層に含まれる複数のアミノ酸を定量分析する場合について説明する。
[第一の工程]
所定の間隔で切れ目が入れられている複数の粘着テープを用いて、皮膚から、複数層の角層を剥離する。
粘着テープとしては、テープストリッピング法に適用することが可能であれば、特に限定されないが、D−Squame(CuDerm社製)、セロテープ(登録商標)(ニチバン社製)、PPSテープ(ニチバン社製)等が挙げられる。
図1に、所定の間隔で切れ目が入れられている粘着テープの一例を示す。なお、(a)及び(b)は、それぞれ上面図及び断面図である。
粘着テープ10は、上面が円状であり、担体10aの表面に粘着剤層10bが形成されており、所定の間隔で切れ目11が3本入れられている。このため、角層に含まれるアミノ酸を、必要に応じて、条件を変更して、複数回分析することができる。
粘着テープ10の上面の形状は、円状に限定されず、矩形状、楕円状等であってもよい。
粘着テープ10に所定の間隔で切れ目11を入れる方法としては、特に限定されないが、カッターを用いて切れ目を入れる方法等が挙げられる。
切れ目11の間隔Gは、通常、0.5〜5mmであり、1〜3mmであることが好ましい。
切れ目11の数は、通常、2〜6個である。
ここで、使用前の粘着テープ10は、粘着剤層10bの表面に剥離材が保持されている。
なお、粘着テープ10の代わりに、切れ目が入れられていない粘着テープを用いてもよい。この場合、角層を剥離した粘着テープを所定の幅で切断してもよいし、切断しなくてもよい。
また、粘着テープ10を用いて、皮膚から角層を剥離する代わりに、アロンアルファ(登録商標)(東亞合成株式会社製)等の接着剤を皮膚に塗布して角層を剥離してもよい。
さらに、粘着テープを用いて、一層の角層を剥離してもよい。
[第二の工程]
剥離された角層中のタンパク質の含有量を測定する。
角層中のタンパク質の含有量の測定方法としては、特に限定されないが、近赤外領域での吸光度を測定する方法、BCA比色法等が挙げられる。中でも、近赤外領域での吸光度を測定する方法が好ましい。
なお、第二の工程を省略して、角層中に含まれるアミノ酸を定量分析してもよい。
[第三の工程]
角層を剥離した粘着テープを切れ目の間隔に対応する幅で切断した後、切断された粘着テープの角層が固定されている側と反対側の面を、所定の間隔を隔てて柱状部材に固定する。
図2に、柱状部材の一例として、直角二等辺三角柱状の柱状部材20を示す。なお、(a)及び(b)は、それぞれ斜視図及び断面図である。
柱状部材20の角部Cを挟む面P及びPには、高さ方向Hに対して略平行に、それぞれ1枚の両面テープ21が固定されている。このため、切断された粘着テープ10'を固定することができる。
柱状部材20を構成する材料としては、耐熱性を有していれば、特に限定されないが、ガラス、石英ガラス、セラミックス、チタン、ステンレス鋼、アルミニウム、鉄、アクリル樹脂、ポリプロピレン、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ナイロン、ポリスチレン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂等が挙げられる。
なお、使用前の柱状部材20は、両面テープ21の粘着剤層の表面に剥離材が保持されている。
柱状部材20に固定されている、隣接する切断された粘着テープ10'の間隔Gは、通常、1〜50mmであり、5〜10mmであることが好ましい。
柱状部材20の角部Cを挟む面P及びPには、間隔G及びGに応じて決定される、切断された粘着テープ10'を固定する位置1〜Nが表示されている。このとき、Nは、通常、1〜90の整数である。
なお、柱状部材20の角部Cを挟む面P及びPには、2枚の両面テープ21が固定されていなくてもよく、接着剤を用いて、切断された粘着テープ10'を固定してもよい。
このとき、剥離された複数層の角層のうち、任意の層数の角層を単一の柱状部材20に固定することができる。
なお、柱状部材20の代わりに、板状部材を用いてもよい(特許文献1参照)。
また、第一の板状部材及び所定の間隔を隔てて、複数の貫通孔が形成されている第二の板状部材を有するデバイスを用いて、粘着テープの角層が固定されている側を貫通孔に対向するようにして、粘着テープを挟持してもよい(特許文献1参照)。
[第四の工程]
柱状部材20に固定された、切断された粘着テープ10'に所定量の内部標準物質を供給する。
内部標準物質は、安定同位体で標識されているグリシン及び安定同位体で標識されているリジンを含む。
安定同位体で標識されているグリシンとしては、角層に含まれる成分と分子量が異なれば、特に限定されないが、14Nが15Nにより置換されているグリシン等が挙げられる。
安定同位体で標識されているリジンとしては、角層に含まれる成分と分子量が異なれば、特に限定されないが、2個の14Nが15Nにより置換されているリジン等が挙げられる。
ここで、安定同位体で標識されているグリシンは、イオンサプレッションを受けやすいため、試料(角層)中の安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸に対する内部標準物質として用いる。具体的には、安定同位体で標識されているグリシン由来のピークの面積に対する安定同位体で標識されていないイオンサプレッションを受けやすいアミノ酸由来のピークの面積の比を用いて、角層に含まれるイオンサプレッションを受けやすいアミノ酸を定量分析する。その結果、検量線の直線性を向上させることができ、角層に含まれるイオンサプレッションを受けやすいアミノ酸の分布状態を精度良く定量することができる。
一方、安定同位体で標識されているリジンは、イオンサプレッションを受けにくいため、試料(角層)中のイオンサプレッションを受けにくいアミノ酸に対する内部標準物質として用いる。具体的には、安定同位体で標識されているリジン由来のピークの面積に対する安定同位体で標識されていないイオンサプレッションを受けにくいアミノ酸由来のピークの面積の比を用いて、角層に含まれるイオンサプレッションを受けにくいアミノ酸を定量分析する。その結果、検量線の直線性を向上させることができ、角層に含まれるイオンサプレッションを受けにくいアミノ酸の分布状態を精度良く定量することができる。
イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸としては、特に限定されないが、グリシン、アラニン、プロリン、バリン、スレオニン、グルタミン、メチオニン、フェニルアラニン等が挙げられる。
イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸としては、特に限定されないが、リジン、ヒスチジン、チロシン、セリン等が挙げられる。
角層に所定量の内部標準物質を供給する方法としては、特に限定されないが、内部標準物質を溶媒中に溶解させた溶液を角層に滴下する方法等が挙げられる。
溶媒としては、内部標準物質を溶解させることが可能であれば、特に限定されないが、水、メタノール、エタノール、アセトニトリル、ヘキサン等が挙げられる。
なお、剥離された角層に所定量の内部標準物質を供給するタイミングは、剥離された角層中のタンパク質の含有量を測定した後であれば、柱状部材20に固定する前であってもよい。
[第五の工程]
切断された粘着テープ10'が固定されている柱状部材20を移動させながら、角層から生成したイオンを質量分析する。
また、柱状部材20の角部Cを挟む面P及びPには、質量校正用標準試料層がさらに形成されていてもよい。これにより、切断された粘着テープ10'が固定されている柱状部材20を用いて質量分析する際に、質量分析計を質量校正し、感度を補正することができる。
質量校正用標準試料としては、DARTイオン源を用いて、イオンを生成させることが可能であれば、特に限定されないが、質量校正の精度を考慮すると、マススペクトルのピークが等間隔で存在するポリエチレングリコール(PEG60〜PEG2000)、炭素数が4〜36の脂肪酸等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
質量校正用標準試料層を形成する方法としては、特に限定されないが、質量校正用標準試料の溶液が基材に塗布されている粘着テープを柱状部材20に固定する方法、質量校正用標準試料が添加されているインクが充填されているペンを用いて柱状部材20に描画する方法、質量校正用標準試料が添加されているインクを柱状部材20に塗布する方法等が挙げられる。
図3に、柱状部材20を用いる質量分析方法の一例を示す。
まず、略水平面内において、図中、矢印方向に移動させることが可能なサンプルステージ100に、複数個の切断された粘着テープ10'が固定されている柱状部材20を、柱状部材20の高さ方向Hが矢印方向に対して略平行になるように載せる。このとき、柱状部材20のサンプルステージ100に対して、垂直な面がDARTイオン源200と対向するように、柱状部材20を配置する。次に、サンプルステージ100を、図中、矢印方向に移動させながら、DARTイオン源200を用いて、準安定励起状態のヘリウムHe(2S)を大気中の水に衝突させてペニングイオン化させて生成したプロトンを、略水平面内において、図中、矢印方向に対して、略垂直に、柱状部材20の角部Cに照射して生成したイオンを、質量分析計300に導入して質量分析する。
このとき、質量分析計300のイオン導入管310は、抵抗発熱線311が巻き付けられているため、電源(不図示)を用いて抵抗発熱線311に電圧を印加することにより、イオン導入管310を加熱しながら、生成したイオンを質量分析することができる。これにより、生成したイオンのイオン導入管310への付着を抑制することができる。その結果、角層に含まれるアミノ酸の定量性を向上させることができる。このとき、イオン導入管310内は、コンプレッサー(不図示)により減圧されている。
なお、生成したイオンは、イオン導入管310のイオンが導入される側に付着しやすいため、通常、イオン導入管310のイオンが導入される側に抵抗発熱線311が巻き付けられる。
イオン導入管310を加熱するときのイオン導入管310の内壁の温度は、通常、50〜500℃であり、100〜300℃であることが好ましい。
なお、イオン導入管310を加熱する方法としては、抵抗発熱線311を巻き付けて加熱する方法に限定されず、セラミックファイバーヒーターを用いて加熱する方法、マイクロ波を照射して加熱する方法、熱風器を用いて加熱する方法等が挙げられる。
また、イオン導入管310を外して、イオン導入口を直接加熱してもよい。
さらに、イオン導入管310に生成したイオンが付着しにくい場合は、イオン導入管310を加熱しなくてもよい。
イオン導入管310を構成する材料としては、耐熱性を有していれば、特に限定されないが、セラミックス、ガラス、テフロン(登録商標)、ステンレス鋼、ニオブ鋼、タンタル鋼等が挙げられる。
イオン導入管310の内面に、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、シリコーン樹脂等がコーティングされていてもよい。
抵抗発熱線311を構成する材料としては、特に限定されないが、鉄−クロム−アルミ系合金、ニッケル−クロム系合金等の金属発熱体;白金、モリブデン、タンタル、タングステン等の高融点金属発熱体;炭化ケイ素、モリブデン−シリサイト、カーボン等の非金属発熱体等が挙げられる。
例えば、抵抗発熱線311として、直径が0.26mmのニクロム線を用いる場合は、1〜6Aの電流を流す。
なお、柱状部材20のサンプルステージ100に対して、垂直な面が質量分析計300と対向するように、柱状部材20を配置してもよい。
また、柱状部材20の代わりに、内部の切断された粘着テープ10'が固定されている位置に対応する位置に、抵抗発熱線が設置されている以外は、柱状部材20と同一の柱状部材を用いてもよい。これにより、質量分析する際に、電源(不図示)を用いて抵抗発熱線に電圧を印加することにより、所定の温度に加熱することができる。このとき、ペニングイオン化させて生成したプロトンが切断された粘着テープ10'に照射されるタイミングで、抵抗発熱線に電圧を印加すると、生成したイオンを効率的に脱離させることができる。
抵抗発熱線を構成する材料としては、特に限定されないが、鉄−クロム−アルミ系合金、ニッケル−クロム系合金等の金属発熱体;白金、モリブデン、タンタル、タングステン等の高融点金属発熱体;炭化ケイ素、モリブデン−シリサイト、カーボン等の非金属発熱体等が挙げられる。
さらに、柱状部材20の代わりに、中空の直角二等辺三角柱状の柱状部材を用いてもよいし、折り曲げることにより角部が形成されている板を用いてもよい。
また、柱状部材20の代わりに、柱状部材20の角部Cが丸みを帯びている柱状部材、柱状部材20から角部Cを含む直角二等辺三角柱を除去した台形柱状の柱状部材、柱状部材20から角部Cを含む三角柱を除去した四角柱状の柱状部材等を用いてもよい(特許文献1参照)。
なお、準安定励起状態のヘリウムHe(2S)の代わりに、準安定励起状態のネオン、準安定励起状態のアルゴン、準安定励起状態の窒素等を用いてもよい。
また、DARTイオン源200の代わりに、DESIイオン源を用いて、イオン化した溶媒を試料に付着させてイオンを脱離させてもよい。
イオン化させる溶媒としては、特に限定されないが、メタノール、メタノール水溶液、アセトニトリル、アセトニトリル水溶液等が挙げられる。
イオン化させる溶媒は、酸性物質や塩基性物質を含んでいてもよい。
[検量線の作成]
DART又はDESIを用いて、所定量のアミノ酸及び内部標準物質から生成したイオンを質量分析することにより、検量線を作成することができる。
例えば、角層を剥離せず、柱状部材に固定された、切断された粘着テープに所定量のアミノ酸及び内部標準物質を付着させる以外は、上記と同様にして、生成したイオンを質量分析することにより、検量線を作成することができる。
切断された粘着テープにアミノ酸及び内部標準物質を付着させる方法としては、特に限定されないが、アミノ酸及び内部標準物質を溶媒中に溶解させた溶液を粘着テープに滴下する方法等が挙げられる。
溶媒としては、アミノ酸及び内部標準物質を溶解させることが可能であれば、特に限定されないが、水、メタノール、エタノール、アセトニトリル、ヘキサン等が挙げられる。
なお、検量線を作成する手順は、内部標準物質が供給された角層から生成したイオンを質量分析する手順に対応するように、実施すればよい。
[粘着テープ10の作製]
3枚の刃が2mm間隔で固定されているカッターを用いて、上面が直径が22mmの円状の粘着テープD−Squame disc(CuDerm社製)に切れ目11を3本入れ、粘着テープ10を得た。
[柱状部材20の作製]
直角を挟む二辺の長さが10mm、高さが160mmの直角二等辺三角柱状の石英製のプリズム(藤原製作所社製)の高さ方向Hに対して平行に、3mm×60mmの両面テープ21を、角部Cを挟む間隔が14mmとなるように2枚固定し、柱状部材20(N=15)を得た。
[実施例1]
(検量線作成用試料の水溶液の調製)
安定同位体で標識されていない、グリシン、アラニン、プロリン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、グルタミン、リジン、チロシン、ヒスチジン、セリン(以上、和光純薬社製)と、安定同位体で標識されているグリシン、リジン(以上、純正科学社製)を、それぞれ所定の濃度になるように純水中に溶解させ、5種類の検量線作成用試料の水溶液を得た。なお、各検量線作成用試料の水溶液における安定同位体で標識されていない、グリシン、アラニン、プロリン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、グルタミン、リジン、チロシン、ヒスチジン、セリンの濃度は、それぞれ1μg/mL、2.5μg/mL、10μg/mL、25μg/mL、50μg/mLである。また、各検量線作成用試料の水溶液における安定同位体で標識されているグリシン、リジンの濃度は、それぞれ10μg/mLである。
(内部標準物質の水溶液の調製)
安定同位体で標識されているグリシン(14Nが15Nにより置換されているグリシン)(純正科学社製)と安定同位体で標識されているリジン(2個の14Nが15Nにより置換されているリジン)(純正科学社製)を、濃度がそれぞれ10μg/mLになるように純水中に溶解させ、内部標準物質の水溶液を得た。
(検量線の作成)
3枚の刃が2mm間隔で固定されているカッターを用いて、上面が直径が22mmの円状の粘着テープD−Squame disc(CuDerm社製)を、粘着テープ10に対応するように、幅が2mmの短冊状に切断した。
次に、切断された粘着テープ15枚を基材側の面が両面テープ21に接着するように、10mmピッチで柱状部材20に固定した。
さらに、シリンジを用いて、5種類の検量線作成用試料の水溶液を、それぞれ切断された粘着テープ3枚ずつに1μLずつ滴下した後、30分間乾燥させた。
次に、図3の質量分析方法に対応するように、柱状部材20に固定された、切断された粘着テープから生成したイオンを順次質量分析した。具体的には、まず、柱状部材20を、高さ方向Hが矢印方向に対して略平行になるようにサンプルステージ100に載せた。このとき、柱状部材20のサンプルステージ100に対して、垂直な面がDARTイオン源200と対向するように、柱状部材20を配置した。次に、サンプルステージ100を、略水平面内において、図中、矢印方向に0.2mm/sで移動させながら、DARTイオン源200を用いて、準安定励起状態のヘリウムHe(2S)を大気中の水に衝突させてペニングイオン化させて生成したプロトンを、略水平面内において、図中、矢印方向に対して、略垂直に、柱状部材20の角部Cに照射して生成したイオンを、質量分析計300に導入して質量分析した。このとき、抵抗発熱線311に4Aの電流を流すことにより、イオン導入管310を加熱したため、イオン導入管310の内壁の温度は110℃であった。
なお、DARTイオン源200として、DART SVP(Ionsense社製)を用い、ガスヒーターの設定温度を450℃とした。また、質量分析計300として、MicrOTOFQII(Bruker Daltonics社製)を用い、測定モードをpositive ion modeとした。さらに、イオン導入管310として、外径が6.2mm、内径が4.7mm、長さが94mmのセラミックス製のチューブを用い、イオンが導入される側から35mmの領域に抵抗発熱線311を巻き付けた。このとき、抵抗発熱線311として、直径が0.26mmのニクロム線を用いた。
図4に、検量線作成用試料の抽出クロマトグラムを示す。なお、*は、安定同位体で標識されていることを意味する。
図4には、各アミノ酸毎に、15個のピークが示されている。これらのピークは、柱状部材20に固定された粘着テープ15枚からそれぞれ測定された各アミノ酸の信号強度に対応する。安定同位体で標識されていない試料の各アミノ酸(グリシン、アラニン、プロリン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、グルタミン、リジン、チロシン、ヒスチジン、セリン)については、図中左側から、濃度が低い順に3つずつ同じ濃度の試料のピークが表示されている。また、安定同位体で標識された試料の各アミノ酸(グリシン、リジン)については、全て10μg/mLの試料のピークが表示されている。
図5に、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸の検量線を示す。
ここでは、安定同位体で標識されているグリシン由来のピーク(モノアイソトピック質量=76.03)の面積Qsに対する安定同位体で標識されていないイオンサプレッションを受けやすい各アミノ酸由来のピーク(例えば、グリシンの場合はモノアイソトピック質量=75.03)の面積Qtの比(Qt/Qs)を用いて、角層に含まれるイオンサプレッションを受けやすいアミノ酸を定量分析した。つまり、図5の抽出クロマトグラムのピーク面積比は、安定同位体で標識されているグリシン由来のピークの面積に対する、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸のピークの面積の比を意味する。具体的には、図4に示した各粘着テープに対応するピーク毎にQt/Qsを算出し、同じ濃度の試料3つ毎にQt/Qsの平均値を算出して検量線の作成に用いた。また、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸の含有量は、切断された粘着テープ1枚当たりの含有量を意味する。
図5から、安定同位体で標識されているグリシン由来のピークの面積を内部標準物質として用いることにより、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸の検量線の直線性を良好にできることがわかる。なお、ここで、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸として、グリシンだけでなく、アラニン、プロリン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、グルタミンについても、安定同位体で標識されているグリシン由来のピークの面積を内部標準物質として用いることにより、検量線の直線性を良好にすることができる。
図6に、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸の検量線を示す。
ここでは、安定同位体で標識されているリジン由来のピーク(モノアイソトピック質量=146.10)の面積Qsに対する安定同位体で標識されていないイオンサプレッションを受けにくい各アミノ酸由来のピーク(例えば、リジンの場合はモノアイソトピック質量=148.10)の面積Qtの比(Qt/Qs)を用いて、角層に含まれるイオンサプレッションを受けにくいアミノ酸を定量分析した。つまり、図6の抽出クロマトグラムのピーク面積比は、安定同位体で標識されているリジン由来のピークの面積に対する、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸のピークの面積の比を意味する。具体的には、図4に示した各粘着テープに対応するピーク毎にQt/Qsを算出し、同じ濃度の試料3つ毎にQt/Qsの平均値を算出して検量線の作成に用いた。また、イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸の含有量は、切断された粘着テープ1枚当たりの含有量を意味する。
図6から、安定同位体で標識されているリジン由来のピークの面積を内部標準物質として用いることにより、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸の検量線の直線性を良好にできることがわかる。なお、ここで、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸として、リジンだけでなく、チロシン、ヒスチジン、セリンについても、安定同位体で標識されているリジン由来のピークの面積を内部標準物質として用いることにより、検量線の直線性を良好にすることができる。
次に、図5及び図6に示した検量線を用いて、角層中のアミノ酸の含有量を検出する例を説明する。
(第一の工程)
前腕屈側部を洗浄した後、乾燥させた。次に、粘着テープ10を用いて、前腕屈側部から10層の角層を剥離した。
(第二の工程)
D−squame Scan 850A(CuDerm社)を用いて、1〜10層目の角層を剥離した粘着テープ10の単位面積当たりのタンパク質の含有量[μg/cm]を測定した。次に、切断された粘着テープ10'の面積[cm]を用いて、1〜10層目の角層の切断された粘着テープ10'の1枚当たりのタンパク質の含有量[μg]を算出した。
(第三の工程)
10層の角層を剥離した粘着テープ10の切れ目11の根元部分を切断し、幅が2mmの矩形状の切断された粘着テープ10'を得た。次に、1〜10層目の角層を剥離した、切断された粘着テープ10'を、担体10a側の面が両面テープ21に接着するように、柱状部材20に10mmピッチで固定した。
(第四の工程)
柱状部材20に固定された、切断された粘着テープ10'に、内部標準物質の水溶液を1μLずつ添加した後、30分間乾燥させた。
(第五の工程)
検量線の作成と同様にして、柱状部材20に固定された、切断された粘着テープ10'から生成したイオンを順次質量分析した。次に、1〜10層目の角層の抽出クロマトグラムのピーク面積比を算出した後、検量線を用いて、1〜10層目の角層の切断された粘着テープ10'の1枚当たりの各アミノ酸の含有量を求めた。ここで、角層の抽出クロマトグラムのピーク面積比は、各粘着テープ10'毎に算出された、安定同位体で標識されているグリシン由来のピークの面積に対する、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸のピークの面積の比及び安定同位体で標識されているリジン由来のピークの面積に対する、安定同位体で標識されておらず、イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸のピークの面積の比である。さらに、1〜10層目の角層の切断された粘着テープ10'の1枚当たりのタンパク質の含有量を用いて、1〜10層目の角層中のタンパク質の含有量に対するアミノ酸の含有量の比を算出した。
図7に、角層中のタンパク質の含有量の累積値と、角層中のタンパク質の含有量に対するアミノ酸の含有量の比の関係を示す。
なお、角層中のタンパク質の含有量の累積値は、1〜n(ただし、nは、1〜10の整数である。)層目の角層中のタンパク質の含有量の合計であり、大きくなる程、角層の深さが大きくなることを意味する。
図7から、表面付近の角層中のアミノ酸の含有量は、内部の角層中のアミノ酸の含有量よりも小さいことがわかる。
[比較例1]
(検量線作成用試料の水溶液の調製)
安定同位体で標識されていない、グリシン、アラニン、プロリン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、グルタミン、リジン、チロシン、ヒスチジン、セリン(以上、和光純薬社製)を、それぞれ所定の濃度になるように純水中に溶解させ、5種類の検量線作成用試料の水溶液を得た。なお、各検量線作成用試料の水溶液における安定同位体で標識されていない、グリシン、アラニン、プロリン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、グルタミン、リジン、チロシン、ヒスチジン、セリンの濃度は、それぞれ1μg/mL、2.5μg/mL、10μg/mL、25μg/mL、50μg/mLである。
(検量線の作成)
得られた検量線作成用試料の水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、質量分析した。
図8及び図9に、安定同位体で標識されていない、グリシン及びリジンの検量線を示す。
なお、グリシン及びリジンの含有量は、切断された粘着テープ1枚当たりの含有量を意味する。
図8及び図9から、安定同位体で標識されていない、グリシン及びリジンの検量線は、図5及び図6で示したように、安定同位体で標識されているグリシン及びリジン由来のピークの面積を内部標準物質として用いて得られた安定同位体で標識されていない、グリシン及びリジンの検量線と対比すると、直線性が低いことがわかる。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態及び実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
10 粘着テープ
10a 担体
10b 粘着剤層
11 切れ目
10' 切断された粘着テープ
20 柱状部材
21 両面テープ
100 サンプルステージ
200 DARTイオン源
300 質量分析計
310 イオン導入管
311 抵抗発熱線
本発明の一態様は、皮膚の角層に含まれるアミノ酸を定量分析する分析方法であって、皮膚から採取された試料に、安定同位体で標識されたグリシン及び/又は安定同位体で標識されたリジンを含む所定量の内部標準物質を供給する工程と、
大気圧イオン化法を用いて、該内部標準物質が供給された試料から生成したイオンを質量分析する工程と、を有し、前記安定同位体で標識されたグリシン由来のピークの面積に対する、安定同位体で標識されていない、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸由来のピークの面積の比、及び/又は前記安定同位体で標識されたリジン由来のピークの面積に対する、安定同位体で標識されていない、イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸由来のピークの面積の比を用いて、前記角層に含まれるアミノ酸を定量分析し、前記イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸が、アラニン、プロリン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、及びグルタミンから選択される少なくとも1つであり、前記イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸が、チロシン、ヒスチジン、及びセリンから選択される少なくとも1つである

Claims (7)

  1. 皮膚に含まれる成分を定量分析する方法であって、
    皮膚から採取された試料に、安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けやすい化合物及び/又は安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けにくい化合物を含む所定量の内部標準物質を供給する工程と、
    大気圧イオン化法を用いて、該内部標準物質が供給された試料から生成したイオンを質量分析する工程と、
    を有することを特徴とする分析方法。
  2. 前記皮膚に含まれる成分は、角層に含まれるアミノ酸であり、
    前記イオンサプレッションを受けやすい化合物は、グリシンであり、
    前記イオンサプレッションを受けにくい化合物は、リジンであることを特徴とする請求項1に記載の分析方法。
  3. 前記安定同位体で標識されたグリシン由来のピークの面積に対する、安定同位体で標識されていない、イオンサプレッションを受けやすいアミノ酸由来のピークの面積の比、及び/又は前記安定同位体で標識されたリジン由来のピークの面積に対する、安定同位体で標識されていない、イオンサプレッションを受けにくいアミノ酸由来のピークの面積の比を用いて、前記角層に含まれるアミノ酸を定量分析することを特徴とする請求項2に記載の分析方法。
  4. 表面に粘着剤層が形成されている担体を用いて、前記皮膚から角層を剥離する工程と、
    該角層を剥離した担体を所定の幅で切断する工程と、
    該切断された担体の前記角層が固定されている側と反対側の面を、所定の間隔を隔てて柱状部材に固定する工程をさらに有し、
    該切断された担体が固定されている柱状部材を移動させながら、前記角層から生成したイオンを質量分析することを特徴とする請求項2に記載の分析方法。
  5. 前記角層中のタンパク質の含有量を測定する工程をさらに有し、
    該タンパク質の含有量が測定された角層に前記所定量の内部標準物質を供給することを特徴とする請求項2に記載の分析方法。
  6. 前記大気圧イオン化法は、DART又はDESIであることを特徴とする請求項1に記載の分析方法。
  7. 皮膚に含まれる成分の定量分析に用いられる内部標準物質であって、
    安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けやすい化合物及び/又は安定同位体で標識されたイオンサプレッションを受けにくい化合物を含むことを特徴とする内部標準物質。
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