JP2016205954A - 磁気計測装置 - Google Patents

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    • G01R33/1284Spin resolved measurements; Influencing spins during measurements, e.g. in spintronics devices

Abstract

【課題】磁気計測装置における小型化を実現する。
【解決手段】磁気計測装置は、ダイヤモンド結晶12、マイクロ波源17、光源アレイ/高周波回路チップ11、イメージセンサ14、および信号制御部16を有する。ダイヤモンド結晶12は、複数の窒素−空孔対を有する。マイクロ波源17は、ダイヤモンド結晶12にマイクロ波を照射する。光源アレイ/高周波回路チップ11は、ダイヤモンド結晶12に励起光を照射する。イメージセンサ14は、ダイヤモンド結晶12から発生した蛍光の強度を検出する。信号制御部16は、イメージセンサ14が取り込んだ蛍光像の画像処理および光源アレイ/高周波回路チップ11、マイクロ波源17を動作制御する。光源アレイ/高周波回路チップ11は、ダイヤモンド結晶12の第1の面側に設けられ、イメージセンサ14は、ダイヤモンド結晶12の第1の面に対向する第2の面側に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気計測装置に関し、特に、ダイヤモンド結晶の窒素−空孔対を用いた常温大気中での磁界検出に有効な技術に関する。
常温大気中で動作可能な高感度磁場計測装置として、窒素−空孔対を含むダイヤモンド結晶が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
この非特許文献1では、ダイヤモンド結晶に励起光を照射する光源として緑色レーザ光を用いて、そのダイヤモンド結晶に照射するマイクロ波のパルス列の周期を調整することにより、その周波数の交流磁場が計測可能であることが示されている。
C. Mu¨ller, X. Kong, J.-M. Cai, K. Melentijevic’, A. Stacey, M. Markham, D. Twitchen, J. Isoya, S. Pezzagna, J. Meijer, J.F. Du, M.B. Plenio, B. Naydenov, L.P. McGuinness & F. Jelezko, "Nuclear magnetic resonance spectroscopy with single spin sensitivity" NATURE COMMUNICATIONS | 5:4703 | DOI: 10.1038/ncomms5703
上述した非特許文献1には、緑色レーザ光源からダイヤモンド結晶中の1つのNVセンタ、すなわちダイヤモンド結晶の窒素−空孔対により、数nmに近接する原子から磁気共鳴によって発生する交流磁場を計測した結果が示されている。
しかし、より離れた物体から磁気共鳴により発生する信号を検出するには、多数個のNVセンタからの蛍光出力を平均化して使用し、感度を向上させる必要がある。その場合、非特許文献1のFig.2に示すように、ダイヤモンド結晶の表面から、対物レンズで励起光を照射し、同じ対物レンズで蛍光出力を検出する、という技術が一般的に用いられる。
そして、励起光と蛍光とを分離するためには、ダイクロイックミラーが使用される。しかし、ダイクロイックミラーは、通常、光路に対して45°程度の角度が設定される。多数個のNVセンタの蛍光出力を計測するには、広面積のダイヤモンド結晶が必要である。
これによって、ダイクロイックミラーも広面積となり、光学系の体積が大きいものとなるという問題がある。例えば磁気計測装置を体表面に並べることにより体内の情報を検出可能なウェアラブル診断装置では、該装置が大型化あるいは現実的ではない大きさとなってしまう。
一実施の形態による磁気計測装置は、蛍光の強度の変化から磁場の強度を検出する。磁気計測装置は、ダイヤモンド結晶、マイクロ波部、光源部、イメージセンサ、信号処理部、および制御部を有する。
ダイヤモンド結晶は、複数の窒素−空孔対を有する。マイクロ波部は、ダイヤモンド結晶にマイクロ波を照射する。光源部は、ダイヤモンド結晶に励起光を照射する。イメージセンサは、複数の画素によって前記ダイヤモンド結晶から発生した蛍光の強度を検出する。信号処理部は、イメージセンサが取り込んだ蛍光像を画像処理する。制御部は、光源部、マイクロ波部、および信号処理部の動作を制御する。
そして、光源部は、ダイヤモンド結晶の第1の面側に設けられ、イメージセンサは、ダイヤモンド結晶の第1の面に対向する第2の面側に設けられる。
特に、ダイヤモンド結晶は、ダイヤモンド微粉末である。ダイヤモンド微粉末は、イメージセンサが有する画素にそれぞれ対応するように配置される。
上記一実施の形態によれば、磁気計測装置の小型化を実現することができる。
実施の形態1による磁気計測装置における構成の一例を示す説明図である。 本発明者が検討した磁気計測装置における励起光入力面と蛍光出力面との関係を示す説明図である。 図1の磁気計測装置における励起光入力面と蛍光出力面との関係を示す説明図である。 図1の磁気計測装置による非侵襲内部計測の原理を示す説明図である。 図1の磁気計測装置における他の構成例を示した説明図である。 実施の形態2による磁気計測装置における構成の一例を示す説明図である。 実施の形態3による磁気計測装置における構成の一例を示す説明図である。 図7の磁気計測装置が有する光源アレイ部における構成の一例を示す平面図である。 図8の光源アレイ部が有するスペーサにおける構成の一例を示す説明図である。 実施の形態4による磁気計測装置を用いた非侵襲内部計測装置における磁気共鳴信号計測のタイミングの一例を示す説明図である。 図10の磁気共鳴信号計測のタイミングの他の例を示す説明図である。 実施の形態4による磁気計測装置を用いた非侵襲内部計測装置における構成の一例を示す説明図である。 図12に示す非侵襲内部計測装置による傾斜磁場にて設定した共鳴磁界領域による平面状の局所加熱の一例を示す説明図である。 図12に示す非侵襲内部計測装置による傾斜磁場にて設定した共鳴磁界領域による球体状または半球体状の局所加熱の一例を示す説明図である。 図12に示す非侵襲内部計測装置による傾斜磁場にて設定した共鳴磁界領域による円柱状の局所加熱の一例を示す説明図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
以下、実施の形態を詳細に説明する。
〈概要〉
一実施の形態による磁気計測装置は、ダイヤモンド結晶より離れている試料からの磁気信号を検出する場合、光源を試料に近いダイヤモンド結晶の第1の面側に配置する。イメージセンサは、ダイヤモンド結晶の第1の面に対向する第2の面側に配置する。これにより、励起光と蛍光を分離するダイクロイックミラーを必要としない計測系を実現する。
ダイヤモンド結晶から離れている試料からの磁気信号を検出する場合には、ダイヤモンド結晶と試料との間に間隙が生じ得る。このことから、その間隙に薄い面状の光源を挿入する。また、ダイヤモンド結晶とイメージセンサとの間には、励起光を遮断する光学フィルタを挿入して、蛍光出力のみをイメージセンサに到達させる。
(実施の形態1)
〈磁気計測装置の構成および動作例〉
図1は、本実施の形態1による磁気計測装置10における構成の一例を示す説明図である。
磁気計測装置10は、生体磁気計測装置である脳磁計、心磁計、あるいは筋磁計などの医療機器に用いられる生体磁気の検出装置である。例えば、脳磁計は、脳の神経活動に伴って発生する微弱磁場を頭皮上から非侵襲で計測、解析する。
磁気計測装置10は、ミラーレスモジュール化された構成からなり該磁気計測装置10が薄型化および小型化されている。
磁気計測装置10は、図1に示すように、光源アレイ/高周波回路チップ11、ダイヤモンド結晶12、フィルタ薄膜13、イメージセンサ14、パッケージ基板15、信号制御部16、およびマイクロ波源17が設けられた構成からなる。
光源部である光源アレイ/高周波回路チップ11の上部には、ダイヤモンド結晶12が積層されており、該ダイヤモンド結晶12の上方には、ある間隙をおいてフィルタ薄膜13が設けられている。
ダイヤモンド結晶12は、複数の窒素−空孔対(図1のダイヤモンド結晶12の黒丸にて示す)、すなわちNVセンタを有しており、該窒素−空孔対が格子状に規則的に配置されている。フィルタ薄膜13の上方には、ある間隙をおいてイメージセンサ14が設けられている。
言い換えれば、光源アレイ/高周波回路チップ11は、ダイヤモンド結晶12の第1の面に積層されており、イメージセンサ14は、ダイヤモンド結晶12の第1の面に対向する面である第2の面、すなわちイメージセンサ14側に設けられている。ここで、ダイヤモンド結晶12の第1の面は、後述する図3に示す試料SPに近い側の面である。
ダイヤモンド結晶12とフィルタ薄膜13との間およびフィルタ薄膜13とイメージセンサ14との間には、二酸化珪素(SiO2)などからなる図示しない絶縁膜がそれぞれ形成されている。
イメージセンサ14は、パッケージ基板15の裏面に実装されている。また、パッケージ基板15の主面には、信号制御部16およびマイクロ波部となるマイクロ波源17がそれぞれ実装されている。信号制御部16は、制御部および信号処理部からなる。
パッケージ基板15、イメージセンサ14、および光源アレイ/高周波回路チップ11の対向する2つの辺部、あるいは4つの辺部には、ボンディングパッドBPがそれぞれ形成されている。
パッケージ基板15のボンディングパッドBPとイメージセンサ14のボンディングパッドBPは、ボンディングワイヤBWを介してそれぞれ接続されている。同様に、パッケージ基板15のボンディングパッドBPと光源アレイ/高周波回路チップ11のボンディングパッドBPは、ボンディングワイヤBW1を介してそれぞれ接続されている。
また、マイクロ波源17と光源アレイ/高周波回路チップ11とは、光源アレイ/高周波回路チップ11のボンディングパッドBP、ボンディングワイヤBW1、パッケージ基板15のボンディングパッドBP、該パッケージ基板15に形成された図示しない配線パターン、および半田ボールなどのバンプBを介して電気的に接続されている。
光源アレイ/高周波回路チップ11と信号制御部16とは、光源アレイ/高周波回路チップ11のボンディングパッドBP、ボンディングワイヤBW1、パッケージ基板15のボンディングパッドBP、該パッケージ基板15の配線パターン、およびバンプBを介して電気的に接続されている。
同様に、イメージセンサ14と信号制御部16とは、イメージセンサ14のボンディングパッドBP、ボンディングワイヤBW、パッケージ基板15のボンディングパッドBP、該パッケージ基板15の配線パターン、およびバンプBを介して電気的に接続されている。
これら光源アレイ/高周波回路チップ11、ダイヤモンド結晶12、フィルタ薄膜13、イメージセンサ14、パッケージ基板15、信号制御部16、およびマイクロ波源17は、例えば熱硬化性の樹脂などによって封止され、矩形状の図示しないパッケージが形成されている。
光源アレイ/高周波回路チップ11は、光源アレイ部21と高周波回路部22とが1つのチップにて形成された構成からなる。光源アレイ部21は、半導体基板などの基板11aの主面にアレイ状に発光部11bが形成された構成からなる。発光部11bは、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などからなり、例えば533nm前後もしくはより短い波長の励起光を出力する。
発光部11bにおける発光動作の制御は、信号制御部16によって行われる。また、高周波回路部22は、半導体基板11aの主面における発光部11bの間隙に形成される。高周波回路部22の表面には、図示しない誘電体を介して図示しないアンテナが形成されている。
高周波回路部22は、マイクロ波源17から通電されたマイクロ波電流を前述したアンテナに印加してダイヤモンド結晶12にマイクロ波を照射する。これによって、ダイヤモンド結晶12の周囲にマイクロ波の磁場を発生させる。なお、マイクロ波源17から出力されるマイクロ波の周波数は、前述したように信号制御部16の制御回路によって設定される。
高周波回路部22は、高周波(RF)電磁波の半周期の間隔でマイクロ波のパルス列を生成する。マイクロ波の周波数f[GHz]は、高周波回路部22に印加されている静磁場B[単位T(テスラ)]との間で、f=|B*28.07−2.87| [GHz] の関係を満たしている必要がある。ここで、| |は、絶対値を現す。このため、光源アレイ/高周波回路チップ11の場所毎に異なる周波数のマイクロ波パルスを生成する。
光源アレイ/高周波回路チップ11の主面には、ダイヤモンド結晶12が形成されている。このダイヤモンド結晶12は、光源アレイ/高周波回路チップ11上に、例えば蒸着プロセスの1つであるCVD(Chemical Vapor Deposition)プロセスにて成膜された多結晶の薄膜である。
ダイヤモンド結晶12の上面には、マイクロレンズ12aが形成されている。マイクロレンズ12aおよび発光部11bは、イメージセンサ14に形成されている画素14aに対応するようにそれぞれ形成されている。
発光部11bが発生した励起光は、ダイヤモンド結晶12に入力される。フィルタ薄膜13は、マイクロレンズ12aによって集光された励起光を全反射し、蛍光出力のみをイメージセンサ14に入力する光学フィルタである。
イメージセンサ14は、受光素子である画素14aが格子状に規則的に配置された構成からなる。このイメージセンサ14は、例えばCMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)などの半導体センサであり、ダイヤモンド結晶12から発せられた蛍光像を取り込む。
イメージセンサ14の実装面とは反対の面には、画素14aにそれぞれ対応する位置にマイクロレンズ14bが形成されている。フィルタ薄膜13によって取り出された蛍光出力は、マイクロレンズ14bにより集光されてイメージセンサ14の画素14aに取り込まれる。
イメージセンサ14が取り込んだ蛍光像は、信号制御部16に出力される。この信号制御部16は、例えばマイクロコンピュータなどからなり、図示しない信号処理回路および制御回路をそれぞれ有する。
信号制御部16および前述したマイクロ波源17は、例えば半導体チップなどにそれぞれ形成されている。ここでは、信号制御部16とマイクロ波源17とが異なる半導体チップによって形成されている例を示したが、これらは、1つの半導体チップによって形成するようにしてもよい。
信号制御部16が有する信号処理回路は、入力された蛍光像の画像処理を行う。また、信号制御部16が有する制御回路は、イメージセンサ14、光源アレイ/高周波回路チップ11、およびマイクロ波源17にタイミング信号を供給して動作制御を行う。また、制御回路は、マイクロ波源17にマイクロ波周波数を設定する制御を行う。
このように、モジュール化されて厚さ方向を薄くした図1に示す磁気計測装置10は、特に、ウェアラブル診断装置などへの適用に有効である。ウェアラブル診断装置は、例えばシャツなどの衣服に複数の磁気計測装置が取り付けられた構成からなる。磁気計測装置10を人間の体表面に並べることにより、体内の情報を検出する。
磁気計測装置10をモジュール構成とすることによって、該磁気計測装置10を体表面上に稠密に並べたウェアラブル診断装置を実現することができる。これによって、体内深部の情報を高分解能にて検出することができる。
また、磁気計測装置10が小型化されているために、圧迫感が少なく軽量なウェアラブル診断装置を実現することができるので、該ウェアラブル診断装置を着用する患者などの負担を軽くすることができる。
〈磁気計測装置の動作原理〉
続いて、図1に示す磁気計測装置10における動作原理について説明する。
図2は、本発明者が検討した磁気計測装置における励起光入力面と蛍光出力面との関係を示す説明図であり、図3は、図1の磁気計測装置10における励起光入力面と蛍光出力面との関係を示す説明図である。
図2は、ダイヤモンド結晶100に近接した試料SPを計測する場合の試料SPとダイヤモンド結晶100の位置関係を示している。
NVセンタ、すなわちダイヤモンド結晶の窒素−空孔対は、ダイヤモンド結晶100の試料に近接した面の表面に高密度で生成される。これにより、試料を高分解能で計測可能となる。励起光は、ダイヤモンド結晶100から見て、試料SPとは反対側(図2の白抜き矢印にて示す方向)から入力される。蛍光出力は、励起光とは反対側(図2のハッチング付き矢印にて示す方向)から出力される。すなわち、励起光と蛍光出力とは、同一面から入出力されることが必要になる。
一方、図3は、ダイヤモンド結晶から離れた試料を計測する場合における試料とダイヤモンド結晶との位置関係を示している。
この場合、NVセンタは、図示するようにダイヤモンド結晶12の内部に厚さ方向にも分布して3次元的に高密度で生成される。多数個のNVセンタが存在することにより、ダイヤモンド結晶12から離れた試料SPからの磁気信号も計測可能となる。
試料SPとダイヤモンド結晶12とが離れているため、薄い面状の光源を試料SPとダイヤモンド結晶12との間に配置することが可能となる。ここで、光源は、光源アレイ/高周波回路チップ11の発光部11bから発せられる。励起光は、ダイヤモンド結晶12の前述した第1の面から対向する第2の面に向かって入力される。
また、ダイヤモンド結晶12の第2の面からは、蛍光出力とともに、透過してくる励起光が出力される。ここで、ダイヤモンド結晶12の第2の面側に、励起光反射フィルタとなるフィルタ薄膜13を設けることにより、蛍光出力のみを取り出すことができる。これによって、図1のイメージセンサ14にて蛍光出力を検出することが可能となる。
フィルタ薄膜13は、例えばガラス表面に誘電体薄膜を積層した構造からなる。ここで、誘電体薄膜の屈折率をn、厚さをt、励起光波長をλ、励起光のフィルタ薄膜13に対する入射角をα、とすると、t=λ/2/n/tanαの条件で全反射が起きる。
励起光は、単色光であるのでλは一定である。誘電体としては、例えば酸化チタン(TiO2)、あるいは酸化アルミニウム(Al23)などの機械的強度が高く、屈折率の高いものが望ましい。
このように、ダイヤモンド結晶12から離れている試料SPからの磁気信号を検出する際には、ダイヤモンド結晶12と試料SPとの間に間隙が生じ得ることから、その間隙に光源となる光源アレイ/高周波回路チップ11を設けることができる。
また、ダイヤモンド結晶12の試料SP側とは反対側には、励起光をカットするフィルタ薄膜13を設けることにより、ダイヤモンド結晶12が発生する蛍光出力のみをイメージセンサに到達させる。
以上により、励起光と蛍光とを分離するダイクロイックミラーなどが不要となり、磁気計測装置10の小型化、特に薄型化を実現することができる。
また、図1の磁気計測装置10を用いた計測としては、試料の発生する静磁場自身を計測する静磁場計測の他に、例えば磁気共鳴計測がある。この磁気共鳴計測は、試料に静磁場とともに特定の周波数の高周波パルス信号を加えて、該高周波パルス信号を除去した後に誘導放出される高周波信号または高周波パルス信号列を加えた後で放出される高周波信号を検出する。
磁気共鳴計測では、プロトン原子核の吸収・放出の高周波信号のエネルギが利用される。この場合、静磁場Bと高周波電磁波周波数fとは、f/Bが一定値の関係にあることが知られている。
プロトンは水分に含まれ、有機体は通常、水分を含むため、磁気共鳴信号により、有機体内の水分の分布や化学的な状態(例えば溶質、濃度)や例えば温度などの物理的な状態を検出することが可能となる。
この場合、試料内においてf/Bが上記した一定値となる部分だけが共鳴するため、磁場分布を調整することにより、試料内部の状態を外部の磁気計測装置にて検出可能となる。
磁気共鳴計測では、上述した磁気計測装置10を稠密に並べて構成されたウェアラブル診断装置を用いることによって、体内深部の情報を高分解能にて検出することができる。
同じ原理で有機体内部の温度計測などを非侵襲で行うことも可能となる。これは、分子の運動は温度に依存して変化し、この運動の変化が磁気共鳴信号における緩和時間や化学シフト、自己拡散係数などに現れるためである。
〈非侵襲内部計測の原理〉
ここで、磁気計測装置の応用例として非侵襲内部温度計測について説明する。
図4は、図1の磁気計測装置10による非侵襲内部計測の原理を示す説明図である。
試料SPに静磁場を永久磁石MGにより与え、コイルCLにて高周波電磁波を与える。高周波電磁波を止めた後、または高周波電磁波のパルス列を与えた後で、試料SPの外部で計測される高周波信号強度を磁気計測装置10により計測する。
磁気計測装置10は、試料SPから離れて配置することができる。直流静磁場と高周波電磁波とは、直交方向にそれぞれ印加する。試料SPからの高周波電磁波を有効に検出するには、磁気計測装置10が広面積で有る必要がある。
特に、広面積である場合、扱い易さという観点では、磁気計測装置が薄い構造であることが望ましい。よって、図1に示したモジュール構成の磁気計測装置10は、最適となる。
〈磁気計測装置の他の構成例〉
図5は、図1の磁気計測装置10における他の構成例を示した説明図である。
図1の磁気計測装置10では、ダイヤモンド結晶12を光源アレイ/高周波回路チップ11上に、例えばCVDプロセスなどによって成膜した。図5の磁気計測装置10が、図1の磁気計測装置10と異なるところは、ダイヤモンド結晶12を成膜するのではなく、板状のダイヤモンド結晶12を用いた点である。なお、この図5においても、ダイヤモンド結晶12の黒丸は、窒素−空孔対を示しており、該ダイヤモンド結晶12には、窒素−空孔対が格子状に規則的に配置されている。
また、マイクロレンズ12aは、図1に示す磁気計測装置10の場合、ダイヤモンド結晶12の上面に形成されていたが、図5の磁気計測装置10の場合には、光源アレイ/高周波回路チップ11の上面に形成されている。なお、その他の構成については、図1の磁気計測装置10と同様であるので、説明は省略する。
以上により、磁気計測装置10の小型化、特に薄型化を実現することができる。また、磁気計測装置10は、薄い平面状に形成されるので上述したウェアラブル診断装置や非侵襲内部温度計測などの様々な磁気計測技術に適用することができる。
(実施の形態2)
〈概要〉
前記実施の形態1では、磁気計測装置にダイヤモンド結晶を有する構成としたが、本実施の形態2においては、該ダイヤモンド結晶を不要とする技術について説明する。
〈磁気計測装置の構成例〉
図6は、本実施の形態2による磁気計測装置10における構成の一例を示す説明図である。
図6に示す磁気計測装置10が前記実施の形態1の図1の磁気計測装置10と異なるところは、上記したようにダイヤモンド結晶12が設けられていない点にある。よって、図6の磁気計測装置10は、光源アレイ/高周波回路チップ11、フィルタ薄膜13、イメージセンサ14、パッケージ基板15、信号制御部16、およびマイクロ波源17から構成されている。
また、光源アレイ/高周波回路チップ11のフィルタ薄膜13側の表面には、マイクロレンズ12aが形成されている。マイクロレンズ12aは、発光部11bに対応する位置にそれぞれ設けられている。
フィルタ薄膜13には、ダイヤモンド結晶12の代わりとして、光源アレイ/高周波回路チップ11側の表面にダイヤモンド微粉末20が規則的に配置されている。ダイヤモンド微粉末20は、ダイヤモンド結晶を砕いて粉末状にしたものである。
ダイヤモンド微粉末20は、窒素−空孔対(NVセンタ)を有しており、発光部11bと同様にイメージセンサ14に形成されている画素14aに対応するようにそれぞれ設けられている。
フィルタ薄膜13と光源アレイ/高周波回路チップ11との間には、二酸化珪素(SiO2)などからなる図示しない絶縁膜が形成されている。その他の構成については、前記実施の形態1の図1と同様であるので、説明は省略する。
〈磁気計測装置の動作例〉
光源アレイ/高周波回路チップ11の発光部11bから発生する励起光は、マイクロレンズ12aによってダイヤモンド微粉末20上に集光される。ダイヤモンド微粉末20が発生する蛍光出力は、フィルタ薄膜13を透過して、イメージセンサ14に形成されたマイクロレンズ14bによって集光されて該イメージセンサ14に集光される。このとき、励起光は、フィルタ薄膜13が反射するので、イメージセンサ14には達しない。
板状のダイヤモンド結晶など用いる場合には、磁気計測装置の表面積がダイヤモンド結晶の大きさに律則されてしまうことになる。一方、ダイヤモンド結晶の代わりにダイヤモンド微粉末を用いる場合には、微粉末であるので比較的広範囲に散布することができる。
また、ダイヤモンド微粉末は、板状のダイヤモンド結晶などに比べて安価である。よって、大きな表面積を有する磁気計測装置10を低コストで実現することができる。
以上により、より低コストでより表面積の大きい磁気計測装置10を実現することができる。
(実施の形態3)
〈概要〉
前記実施の形態2における磁気計測装置10では、光源アレイ/高周波回路チップ11の光源アレイ部21と高周波回路部22とが1チップ化された構成としたが、本実施の形態3においては、光源アレイ部21と高周波回路部22とがそれぞれ別チップによって構成された場合について説明する。
〈磁気計測装置の構成例〉
図7は、本実施の形態3による磁気計測装置10における構成の一例を示す説明図である。
図7の磁気計測装置10が前記実施の形態2の図6と異なる点は、前述したように光源アレイ部21を構成する半導体チップと高周波回路部22を構成する半導体チップとの2つの半導体チップからなるところである。
よって、図7の磁気計測装置10は、光源アレイ部21、高周波回路部22、フィルタ薄膜13、イメージセンサ14、パッケージ基板15、信号制御部16、およびマイクロ波源17から構成されることになる。
図7の磁気計測装置10において、最も下方には、高周波回路部22が設けられており、その上方には、光源アレイ部21が設けられた構成となっている。光源アレイ部21は、アレイ状に設けられた発光部11bを有する構成からなり、該発光部11bは、イメージセンサ14が有する画素14aに対応する位置にそれぞれ設けられている。
また、光源アレイ部21におけるフィルタ薄膜13側の表面には、マイクロレンズ12aが形成されている。マイクロレンズ12aも同様に、画素14aに対応するようにそれぞれ設けられている。
高周波回路部22は、例えば周波数変換回路とアンテナとが組となった複数の高周波回路39を有する構成とする。この場合、各々のアンテナは、ダイヤモンド微粉末20の領域毎に対応する位置に形成され、各々の高周波回路部は、ダイヤモンド微粉末20の領域毎に異なる周波数のマイクロ波を照射する。
光源アレイ部21と高周波回路部22との間には、二酸化珪素(SiO2)などからなる図示しない絶縁膜が形成されている。その他の構成については、前記実施の形態2の図6と同様であるので、説明は省略する。
〈光源アレイ部の構成例〉
続いて、光源アレイ部21の構成について、より詳しく説明する。
図8は、図7の磁気計測装置10が有する光源アレイ部21における構成の一例を示す平面図である。この図8では、光源アレイ部21をフィルタ薄膜13側から見た場合の平面図を示している。
光源アレイ部21は、図8に示すように、複数のチップ片30および複数のスペーサ31から構成されている。チップ片30は、長方形状からなり、チップ片30の長辺方向の側面には、絶縁材からなるスペーサ31がそれぞれ設けられている。すなわち、チップ片30とチップ片30との間に該スペーサ31が挟まれた構成となっている。
チップ片30において、該チップ片30の長辺方向には、発光部11bが直線状に等間隔で設けられている。発光部11bの配置間隔は、前述したようにイメージセンサ14が有する画素14aの間隔と略同じである。
チップ片30に設けられた発光部11bは、例えば半導体レーザなどからなる。半導体レーザは、ウエハプロセスとして半導体ウエハ上に形成されたクラッド層32に挟まれた発光層を設けた構造となっており、該半導体ウエハをある幅でスクライブした端面からレーザ発光出力が得られる。
そして、スクライブしたチップ、すなわちチップ片30の発光面が、フィルタ薄膜13側に位置するように配置されている。これにより、単位面積当たり高出力の励起光を発生することができる。
〈スペーサの構成例〉
図9は、図8の光源アレイ部21が有するスペーサ31における構成の一例を示す説明図である。
図9(a)は、スペーサ31の一方の側面における構成例を示しており、図9(b)は、図9(a)に示す側面に対向するスペーサ31の他方の側面における構成例を示している。
スペーサ31の一方の側面には、図9(a)に示すように、配線パターン33が形成されている。配線パターン33の一方には、カソード電極34が形成されている。また、スペーサ31の他方の側面には、図9(b)に示すように、配線パターン35が形成されている。配線パターン35の一方には、アノード電極36が形成されている。
カソード電極34は、発光部11bである半導体レーザのカソードに接続され、アノード電極36は、該半導体レーザのアノードに接続される。
チップ片30の側面には、スペーサ31に形成されたカソード電極34あるいはアノード電極36と重なり合う位置に、図示しないカソード電極およびアノード電極がそれぞれ形成されている。
そして、スペーサ31のカソード電極34とチップ片30のカソード電極およびスペーサ31のアノード電極36とチップ片30のアノード電極とがそれぞれ接触することによって導通される。
チップ片30に設けられたカソード電極は、発光部11bである半導体レーザのカソードに接続されており、該チップ片30に設けられたアノード電極は、半導体レーザのアノードに接続されている。
また、スペーサ31に形成された配線パターン33,35には、半導体レーザを発光させる電源電流が供給されている。この電源電流の供給および供給タイミングの制御は、図7に示す信号制御部16によってそれぞれ行われる。
配線パターン33とカソード電極34および配線パターン35とアノード電極36は、半導体レーザ毎にそれぞれ個別に対応するように設けられており、該半導体レーザに印加する電源電流を個別に供給することによって、独立して発光動作を制御することができる。このように、個別に半導体レーザの発光を制御することによって、試料の状態などの測定条件によって発光強度を補正することができる。
以上により、単位面積当たり高出力の励起光を発生することができるので、より高性能な磁気計測装置10を実現することができる。
(実施の形態4)
〈概要〉
本実施の形態4においては、前記実施の形態1〜3における磁気計測装置10を用いた非侵襲内部計測装置の計測技術について説明する。
〈磁気共鳴信号計測のタイミング例〉
図10は、本実施の形態4による磁気計測装置10を用いた非侵襲内部計測装置における磁気共鳴信号計測のタイミングの一例を示す説明図である。
水分子の緩和時間T1は、数百ms程度であるので、例えば1秒の周期で、高周波(RF)電磁波のπ/2、πパルスの列を加える。πパルスとは、静磁場の下で歳差運動をしているプロトン原子の歳差運動の方向を180°逆転するだけのエネルギを与えるパルスである。π/2パルスとは、その半分のエネルギを与えるパルスである。
ここで、最初のπ/2パルスと次のπパルスとの間を緩和時間TE/2とする。最初のπ/2パルスの直後に、水分子に蓄積された磁気共鳴エネルギの誘導放出が行われ、磁気計測装置10には自由誘導放出(FID:Free Induction Decay)信号が検出される。
さらに、πパルスからTE/2時間経過後に、図10の下方に示すようにエコー信号を検出する。FID信号もエコー信号も周波数は、RF電磁波と同じであり、その周波数は試料の置かれた静磁場強度B0とF/B0=42.57[MHz/テスラ]の関係にある。
RF電磁波の1/2の周期にてマイクロ波のパルス列をダイヤモンド結晶に高周波回路チップから加える。マイクロ波自身の周波数も、ダイヤモンド結晶の位置における静磁場強度Bの関数で、f=|B*28.07−2.87| [GHz]である。
励起光は、これらのパルス列の前に与え、イメージセンサでの露光検出は、パルス列の後に行う。それぞれのタイミングは異なり、励起光、RF入力の蛍光出力へのノイズ影響は回避可能である。
〈磁気共鳴信号計測の他のタイミング例〉
図11は、図10の磁気共鳴信号計測のタイミングの他の例を示す説明図である。この図11は、磁気共鳴信号計測におけるFID信号を計測する例を示している。
π/2パルスからの時間経過によりFID信号は減衰する。この減衰の時定数T1は、緩和時間として内部状態を反映する。図11の右側は、振幅が1/2などの特定値に減衰する時間を緩和時間T1として測定する場合に、波形全体を計測せずに、サンプリングすべきタイミングT1を調整することにより、効率的にタイミングT1を検出する例を示している。
磁気計測装置10が測定した磁気共鳴信号と例えばその全振幅Aの1/2との差分を差動増幅器DAによって取る。そして、加算器ADDによって差動増幅器DAが取った差分をタイミングT1に加算していく。すると磁気共鳴信号がA/2に達するタイミングに、タイミングT1が収束する。これによって、効率的にタイミングT1を計測することができる。
〈非侵襲内部計測装置の具体例〉
続いて、前記実施の形態1〜3における磁気計測装置10を用いて構成される非侵襲内部計測装置の具体例について説明する。
図12は、本実施の形態4による磁気計測装置10を用いた非侵襲内部計測装置における構成の一例を示す説明図である。
非侵襲内部計測の原理的な実施は、前記実施の形態1の図3にて説明した技術により行うことができるが、さらにX方向、Y方向およびZ方向の3方向に磁場を制御可能とすることにより、試料SP内部の磁場に傾斜を設けることが可能となる。
これにより、試料SP内で磁気共鳴が起こる座標を制御することが可能となり、該試料SP内の3次元的な温度分布を非侵襲にて取得することができる。
非侵襲内部計測装置は、図示するように、計測対象となる試料SPの外側において、X方向、Y方向、およびZ方向の3軸方向に磁場生成コイル40〜42をそれぞれ配置している。これらの磁場生成コイル40〜42に適切な直流電流を印加することにより、試料SPに傾斜磁場を印加する。
傾斜磁場を印加した状態において、高周波パルス印加部43によってRF(高周波)パルスを印加することにより、傾斜磁場強度とRF周波数の関係にて選択された断面のプロトンを励起することができる。励起されたプロトンが発生するエコー信号を磁気計測装置10にて計測する。
前述したウェアラブル診断装置を着用した場合には、傾斜磁場を巻線コイルで生成可能な範囲に抑えても、MRI信号を計測することができる。これによりMRI装置全体を小型化することが可能である。
また、図12に示す非侵襲内部計測装置は、局所的に試料SPを加熱する加熱装置などにもなる。これは、磁気共鳴が起こる座標に高周波(RF)電磁波が吸収されるからである。加熱の過程においては、RF電磁波は、パルス的に与える必要はなく、CW(Continuous Wave)波で与えればよい。これにより、非侵襲内部計測で温度分布を計測し、必要なところを加熱することが可能となる。このような用途は、例えばハイパーサーミアなどの医療応用、あるいは食品の加熱などの調理を行う家電製品の応用に有用である。
続いて、非侵襲内部計測装置による局所的な加熱技術について説明する。
図13は、図12に示す非侵襲内部計測装置による傾斜磁場にて設定した共鳴磁界領域による平面状の局所加熱の一例を示す説明図である。
図13の左側には、局所加熱される試料SPの斜視図を示しており、該試料SPは、例えば皿DSなどに載置されている。この場合、試料SPは、食材などの有機体であり、細ハッチングにて示す低温部の領域が局所的に加熱される。また、図13の右側は、図13の左側に示す試料SPの断面を示している。
局所加熱は、X面およびY面の磁場は均一とし、Z軸方向に磁場の傾斜を設けることによって共鳴磁界領域45(図13の右側の太ハッチングにて示す領域)を設定してZ軸上の一定範囲のみを加熱することが可能となる。これにより、図13の左側に示す試料SPの細ハッチングにより示す低音部の領域を局所的に加熱する。
図14は、図12に示す非侵襲内部計測装置による傾斜磁場にて設定した共鳴磁界領域による球体状または半球体状の局所加熱の一例を示す説明図である。図14においても左側は、局所加熱される試料SPの斜視図を示しており、図14の右側には、図14の左側の試料SPの断面を示している。
ここでも、試料SPは、食材などの有機体であり、細ハッチングにて示す低温部の領域が局所的に加熱される。また、図14の右側は、図14の左側に示す斜視図の断面を示している。
この場合、傾斜磁場の勾配をZ軸方向のみでなく、X軸方向およびY軸方向にも設ける。それにより、Z軸に垂直な平面をX軸方向またはY軸方向に傾けた平面が共鳴を起こす面、すなわち共鳴磁界領域45(図14右側の太ハッチングにて示す領域)となる。
この状態にてX軸方向およびY軸方向の磁場をZ軸周りに回転させることによって、試料SP内の球状、または半球状の部分(細ハッチングにて示す領域)を加熱することができる。
磁場の回転速度は、磁気共鳴信号の時定数よりも遅くてよい。ここで、Z軸周りの回転は、機械的に行う必要はなく、図12の磁場生成コイル40,41に与える電流の比を調整することで可能となる。
図15は、図12に示す非侵襲内部計測装置による傾斜磁場にて設定した共鳴磁界領域による円柱状の局所加熱の一例を示す説明図である。図15においても左側は、局所加熱される試料SPの斜視図を示しており、図15の右側には、図15の左側の試料SPの断面を示している。
図15の左側の細ハッチングにて示す加熱したい円柱状の低温領域の軸に平行に軸を含んで磁場が一定となって磁気共鳴が起こる面、すなわち図15の右側の共鳴磁界領域45を設ける。その状態で共鳴磁界領域45の軸の周りに磁場を回転させる。すると、その軸の周囲を加熱することができ、円柱状に局所加熱することができる。
以上により、小型で高感度な磁気計測装置10を用いることによって、高感度の磁気共鳴計測を低コストで実現することができる。
それによって、ハイパーサーミアなどの医療応用あるいは調理器具の応用などが可能となる非侵襲内部計測装置を低コストで小型化することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
10 磁気計測装置
11 光源アレイ/高周波回路チップ
11a 基板
11b 発光部
12 ダイヤモンド結晶
12a マイクロレンズ
13 フィルタ薄膜
14 イメージセンサ
14a 画素
14b マイクロレンズ
15 パッケージ基板
16 信号制御部
17 マイクロ波源
20 ダイヤモンド微粉末
21 光源アレイ部
22 高周波回路部
30 チップ片
31 スペーサ
32 クラッド層
33 配線パターン
34 カソード電極
35 配線パターン
36 アノード電極
39 高周波回路
40 磁場生成コイル
41 磁場生成コイル
42 磁場生成コイル
43 高周波パルス印加部
45 共鳴磁界領域

Claims (7)

  1. 蛍光の強度の変化から磁場の強度を検出する磁気計測装置であって、
    複数の窒素−空孔対を有するダイヤモンド結晶と、
    前記ダイヤモンド結晶にマイクロ波を照射するマイクロ波部と、
    前記ダイヤモンド結晶に励起光を照射する光源部と、
    複数の画素によって前記ダイヤモンド結晶から発生した蛍光の強度を検出するイメージセンサと、
    前記イメージセンサが取り込んだ蛍光像を画像処理する信号処理部と、
    前記光源部、前記マイクロ波部、および前記信号処理部の動作を制御する制御部と、
    を有し、
    前記光源部は、前記ダイヤモンド結晶の第1の面側に設けられ、
    前記イメージセンサは、前記ダイヤモンド結晶の前記第1の面に対向する第2の面側に設けられる、磁気計測装置。
  2. 請求項1記載の磁気計測装置において、
    前記ダイヤモンド結晶と前記イメージセンサとの間には、前記光源部が照射した励起光を反射して、前記ダイヤモンド結晶から発生した蛍光を前記イメージセンサに到達させる光学フィルタを有する、磁気計測装置。
  3. 請求項1記載の磁気計測装置において、
    前記ダイヤモンド結晶は、蒸着プロセスにて成膜された多結晶の薄膜である、磁気計測装置。
  4. 請求項1記載の磁気計測装置において、
    前記ダイヤモンド結晶は、ダイヤモンド微粉末であり、
    前記ダイヤモンド微粉末は、前記イメージセンサが有する前記画素にそれぞれ対応するように配置される、磁気計測装置。
  5. 請求項1記載の磁気計測装置において、
    前記光源部は、複数の発光部を有し、
    複数の前記発光部は、前記イメージセンサが有する前記画素にそれぞれ対応するように設けられる、磁気計測装置。
  6. 請求項5記載の磁気計測装置において、
    前記光源部が有する前記発光部は、半導体レーザである、磁気計測装置。
  7. 請求項5記載の磁気計測装置において、
    前記制御部は、前記光源部が有する複数の前記発光部の発光をそれぞれ個別に制御する、磁気計測装置。
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