JP6494269B2 - 磁気計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気計測装置に関し、特に、ダイヤモンド結晶の窒素−空孔対を用いて、常温大気中での磁界検出に有効な技術に関する。
医療機器である生体磁気計測システムとしては、例えば脳磁計測システムなどが知られている。この脳磁計測システムは、脳神経細胞の発する微弱な磁場を外部から測定し、脳内の活動部位や活動の程度を高精度に検査するシステムである。
この種の生体磁気計測システムは、高感度磁気計測装置を有している。高感度磁気計測装置として、脳磁などの微弱生体ベクトル磁場を検出可能なものには、SQUID(超伝導量子干渉素子)が用いられているが動作には極低温環境が必要である。
一方、常温大気中で動作可能な高感度磁場計測装置として、窒素−空孔対を含むダイヤモンド結晶が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
非特許文献1では、次のような内容が開示されている。磁場を計測するセンサであるダイヤモンド結晶に励起光を照射する青緑色光源として緑色レーザ光を用い、ダイヤモンド結晶からの赤色蛍光出力の検出にはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いる。ダイヤモンド結晶に照射するマイクロ波の周波数を掃引して取得される赤色蛍光強度のマイクロ波周波数依存性における、蛍光強度最小値におけるマイクロ周波数位置から、磁場を計測する。
S. Steinert, F. Dolde, P. Neumann, A. Aird, B. Naydenov, G. Balasubramanian, F. Jelezko, and J. Wrachtrup;"High sensitivity magnetic imaging using an array of spins in diamond", Review of Scientific Instrument 81, 043705-1~5 (2010)
上述した非特許文献1のFig.3には、磁気計測装置における光路が開示されている。磁気計測装置の光路は、緑色レーザ光源からダイヤモンド結晶を経て、CCDイメージセンサに到る。
fig.3において、ダイヤモンド結晶よりもCCDイメージセンサが大きく描かれている。fig.3は、模式的なものであり、レンズ系は省略されてはいるが、fig.5の計測結果図中に主要部間隔が10〜20μm、30μm〜40μmとの記載があることから、計測可能な範囲は少なくともCCDイメージセンサのサイズよりも小さいものであると推測される。
ここで、上記した非特許文献1の磁気計測装置を多数個面状に並べて体表面の磁場を稠密に計測する場合を想定する。このような計測は、体表面の状態から体内の状態を推定する場合に用いられ、例えば脳表面の磁場から脳内の血流分布を推定する脳磁計は、この1種である。
このような磁気計測装置を体表面に並べることにより体内の情報を検出可能なウェアラブル診断装置では、検出可能な深さは磁気計測装置の感度次第で、かつ空間分解能は磁気計測装置の面密度による。
このため、磁気計測装置を体表面に稠密に並べることが望ましい。面密度が高ければ高いほど、深いところまで高い空間分解能を実現可能となる。よって、このような用途ではイメージセンサを体表面に隙間なく稠密に配置することが望ましい。
しなしながら、非特許文献1の磁気計測装置の場合、前述したようにダイヤモンド結晶よりもCCDイメージセンサが大きいことが推測されるので、磁気計測装置を体表面に並べる際には、CCDイメージセンサの大きさに律則されてしまうことになる。
よって、ダイヤモンド結晶を体表面に稠密に配置することが困難となり、検出可能な空間分解能が低下してしまい、ウェアラブル診断装置の性能が低下してしまう恐れがある。
一実施の形態による磁気計測装置は、ダイヤモンド結晶と、イメージセンサと、光源部と、を有する。ダイヤモンド結晶は、複数の窒素−空孔対を有する。イメージセンサは、複数の画素によってダイヤモンド結晶から発生した蛍光の強度を検出する。光源部は、ダイヤモンド結晶に励起光を照射して、ダイヤモンド結晶が発生する蛍光をイメージセンサに照射する。そして、イメージセンサおよび光源部は、ダイヤモンド結晶の投影面積内に収まるように配置される。
上記一実施の形態によれば、磁気計測における空間分解能を向上させることができる。
本実施の形態1による磁気計測装置における構成の一例を示す説明図である。 図1の磁気計測装置におけるダイヤモンド結晶の結晶領域とイメージセンサが有する画素の対応の一例を示す説明図である。 図2の磁気計測装置におけるダイヤモンド結晶の結晶領域とイメージセンサが有する画素との対応の説明拡大図である。 蛍光強度のマイクロ波周波数スペクトルにおける蛍光強度低下点近傍の波形の一例を示した説明図である。 本実施の形態2による磁気計測装置における構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態3による磁気計測装置における構成の一例を示す概略図である。 図6の磁気計測装置における詳細な構成の一例を示す説明図である。 図7における各ブロックの接続関係を示す説明図である。 図7の磁気計測装置を用いたウェアラブル診断装置の一例を示す説明図である。 図7の磁気計測装置における他の構成例を示した説明図である。 図10の磁気計測装置を用いたウェアラブル診断装置の一例を示す説明図である。 図9などに示したウェアラブル診断装置を用いたMRI計測におけるAC磁場計測のタイミングの一例を示す説明図である。 図9などに示したウェアラブル診断装置を用いたMRI装置における構成の一例を示す説明図である。 図9などに示したウェアラブル診断装置を用いたMRI装置における構成の他の例を示す説明図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
以下、実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
〈概要〉
本実施の形態の概要は、磁気計測装置10において、レンズ系、特にレンズ13cによってイメージセンサ16の面積とダイヤモンド結晶15の面積とが1:nに対応付けられようにしたものである。これによって、ダイヤモンド結晶15の上方に位置する青緑色光源12、レンズ13,13a〜13c、ダイクロイックミラー14、イメージセンサ16、および制御部17などを、該ダイヤモンド結晶15の投影面積よりも小さくすることができる。その結果、磁気計測装置10を稠密に並べることができ、高精度に生体磁気を検出することができる。
〈磁気計測装置の構成例〉
図1は、本実施の形態1による磁気計測装置10における構成の一例を示す説明図である。
磁気計測装置10は、生体磁気計測装置である脳磁計、心磁計、あるいは筋磁計などの医療機器に用いられる生体磁気の検出装置である。例えば、脳磁計は、脳の神経活動に伴って発生する微弱磁場を頭皮上から非侵襲で計測、解析する。
磁気計測装置10は、図1に示すように、光源部11、ダイヤモンド結晶15、イメージセンサ16、制御部17、およびコイル21を含む。
光源部11は、青緑色光源12、レンズ13,13a,13b,13c、およびダイクロイックミラー14から構成されている。光源である青緑色光源12は、例えば533nm前後もしくはより短い波長の励起光を出力する。
第1のレンズとなるレンズ13は、青緑色光源12から出力される励起光を集光する。ミラー部となるダイクロイックミラー14は、特定の波長の光のみを反射し、それ以外の波長の光を透過する光学素子であり、それによって、励起光と蛍光を分離する。
ダイクロイックミラー14は、入射光に対して、例えば45°程度の角度にて配置される。これによって、レンズ13から入射した励起光は、ダイクロイックミラー14により反射され、すなわち90°折り曲げられて下方向に導かれる。
ダイクロイックミラー14の下方には、レンズ13aが設けられている。レンズ13aの下方には、レンズ13cが設けられている。これらレンズ13aおよびレンズ13cによって第2のレンズが構成される。レンズ13cの下方には、多結晶のダイヤモンド結晶15および測定対象である試料50が配置されている。
ダイクロイックミラー14に反射された励起光は、レンズ13aおよびレンズ13cを介してダイヤモンド結晶15に照射される。また、ダイヤモンド結晶15から発せられた蛍光は、ダイクロイックミラー14を透過する。
ダイクロイックミラー14の上方には、第3のレンズであるレンズ13bが設けられており、該レンズ13bの上方には、イメージセンサ16が設けられている。レンズ13bは、ダイヤモンド結晶15から発せられた蛍光を集光し、イメージセンサ16に照射する。イメージセンサ16は、例えばCMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)などの半導体センサであり、ダイヤモンド結晶15から発せられた蛍光像を取り込む。
イメージセンサ16が取り込んだ蛍光像は、信号処理部となる制御部17に出力される。制御部17は、信号処理回路18、制御回路19、およびマイクロ波源20を有する。これら信号処理回路18、制御回路19、およびマイクロ波源20は、例えば半導体チップなどに形成されている。
信号処理回路18は、入力された蛍光像の画像処理を行う。制御回路19は、イメージセンサ16、青緑色光源12、およびマイクロ波源20に接続されており、これらイメージセンサ16、青緑色光源12、およびマイクロ波源20にタイミング信号を供給する。また、制御回路19は、マイクロ波源20にマイクロ波周波数を設定する制御を行う。
マイクロ波部となるマイクロ波源20には、コイル21が接続されている。コイル21は、ダイヤモンド結晶15の周辺部をループ状に囲むように構成されている。マイクロ波源20は、コイル21にマイクロ波電流を通電させる。
これによって、ダイヤモンド結晶15の周囲にマイクロ波の磁場を発生させる。なお、マイクロ波源20から出力されるマイクロ波の周波数は、前述したように制御回路19によって設定される。
ここで、磁気計測装置10においては、ダイヤモンド結晶15の表面から、イメージセンサ16に至る光学系を適切に設計することにより、イメージセンサ16の面積とダイヤモンド結晶15の面積とが、例えば1:nに対応付けられている(n>1)。
イメージセンサ16とダイヤモンド結晶15との面積比を1:nに対応付ける光学系は、レンズ13a、レンズ13cおよびレンズ13bである。レンズ13a,13cは、ダイクロイックミラー14に反射された励起光を拡大してダイヤモンド結晶15に照射する。
また、レンズ13a,13cは、ダイヤモンド結晶15から発せられた蛍光を集光する。レンズ13a,13cによって集光された蛍光は、ダイクロイックミラー14を透過し、レンズ13bを介してイメージセンサ16に照射される。
このように、レンズ13a,13cによってダイクロイックミラー14に反射された励起光を拡大してダイヤモンド結晶15に照射するので、ダイヤモンド結晶15よりも上方に位置する光源部11を、該ダイヤモンド結晶15よりも小型化することができる。
すなわち、青緑色光源12、レンズ13,13a,13b,13c、ダイクロイックミラー14、イメージセンサ16、および制御部17を、該ダイヤモンド結晶15における投影面積内に収めることができる。
生体磁気計測装置のセンサとして磁気計測装置を用いた場合には、発明が解決する課題でも述べたように、高い空間分解能を実現するために、ダイヤモンド結晶を稠密に隙間なく並べることが望ましい。
しかしながら、ダイヤモンド結晶の投影面積よりもイメージセンサなどが大きい構成であると、磁気計測装置を並べる際にイメージセンサなどの大きさに律則されて、ダイヤモンド結晶を稠密に隙間なく並べることが困難となる。
一方、図1に示す磁気計測装置10の場合には、ダイヤモンド結晶15の面積が最も大きいものとなる。よって、ダイヤモンド結晶15の上方に設けられる光源部11、イメージセンサ16、および制御部17を該ダイヤモンド結晶15の投影面積内に収めることができる。
これによって、磁気計測装置10を並べる際には、イメージセンサ16などが邪魔にならずに、ダイヤモンド結晶15が稠密に隙間なく並べられる。よって、生体磁気計測装置のセンサとして磁気計測装置10を用いることによって、高い空間分解能を実現することができる。
なお、図1では、2枚のレンズ13a,13cを用いて、イメージセンサ16とダイヤモンド結晶15との面積比を1:nに対応付けしているが、レンズの光学設計を適切にすることによって、1枚のレンズにより実現することもできる。
また、制御部17においては、ダイヤモンド結晶15の投影面積内に配置せずに外部に設け、外部配線などを介して接続するようにしてもよい。
〈ダイヤモンド結晶とイメージセンサとの構成例〉
図2は、図1の磁気計測装置10におけるダイヤモンド結晶15の結晶領域とイメージセンサ16が有する画素26a〜26dの対応の一例を示す説明図である。なお、図2では、簡単化のため、レンズ13a〜13cは省略している。
イメージセンサ16は、受光素子である画素26が格子状に規則的に配置された構成からなる。また、ダイヤモンド結晶15は、前述したように、多結晶からなる。現状の技術では、多結晶のダイヤモンド結晶15は、例えば直径30mm程度のものが報告されている。
一方、単結晶のダイヤモンド結晶の場合には、面積が数mm角程度のものが入手可能である。
よって、磁気計測装置10において、多結晶のダイヤモンド結晶を用いることを可能とすることは、ダイヤモンド結晶の面積を広くするために重要である。
多結晶のダイヤモンド結晶を用いる場合、好ましくは、イメージセンサ16の単一の画素に投影されるダイヤモンド結晶15の結晶領域は、単独であることが望ましい。その画素に検出される蛍光出力生成源の結晶方位を単一に特定できるからである。
ここで、イメージセンサ16が有する画素26と、ダイヤモンド結晶15の結晶領域とを1:nに対応付けることによって、各画素26に入射する蛍光源は、1つの結晶領域のものとすることができる。
そして、磁気計測装置10の組み立て後に一度キャリブレーションを行っておくことにより、イメージセンサ16の各画素26に対応する結晶領域の方位を特定して該イメージセンサ16に記憶しておくことができる。イメージセンサ16から出力される信号の処理は、画素26毎に行うことができるので、結晶領域毎の結晶方位の補正を信号処理において行うことが可能である。
図2においては、単一の画素26に投影される結晶領域が単独である場合と、1つの画素26に複数の結晶領域が投影されている場合とをそれぞれ示している。投影される結晶領域が単独の例は、図2のハッチングにて示している画素26a,26bと結晶領域27aである。投影される結晶領域が複数の例は、図2のドットにて示した画素26c,26dと結晶領域27b、27cである。
図3において、結晶領域27a,27b,27cと、それらが投影される画素26a,26b、26c,26dの詳細な位置関係を示す。画素26cには結晶領域27aと結晶領域27bとが、画素26dには結晶領域27a,27b,27cが投影されており、単一の結晶領域からの蛍光を受ける画素ではなくなるのである。
単一の画素26に投影される結晶領域が単独である場合には、磁場を計測する前に少なくとも3方位の既知の外部磁場をダイヤモンド結晶15に印加して、それぞれの外部磁場に対して、蛍光出力のマイクロ波周波数に対する依存性であるODMR(Optically Detected Magnetic Resonance:光検出磁気共鳴)スペクトルを取得することにより、各画素26に投影される結晶領域の結晶方位を単一に特定することが可能である。
また、1つの画素26に複数の結晶領域が投影されている場合には、その画素を磁場計測に用いないようにするか、あるいは支配的な単一の方位を特定可能な場合には、その方位をその画素を代表する方位として近似して用いることができる。
ODMRスペクトルの例を図4に示す。同図において、横軸は、マイクロ波源20から出力されるマイクロ波の周波数を示しており、縦軸は、ダイヤモンド結晶15の蛍光強度を示している。
ODMRスペクトルから結晶方位推定を精度よく行うには、波形の”谷”部の最も急峻な斜面60〜63を用いることが有利である。低周波数側の”谷”部の低周波数側の斜面60および高周波数側の斜面61の中間値として低周波数側の”谷”位置を推定する。
同様に高周波数側の”谷”部の低周波数側の斜面62および高周波数側の斜面63の中間値として高周波数側の”谷”位置を推定する。高周波数側の”谷”位置と、低周波数側の”谷”位置の差分として、窒素−空孔対が感知している磁場を得、それと既知の印加磁場との比として、窒素−空孔軸と印加磁場の方向とが為す角のコサイン値を判定できる。このような計測を、3方位の印加磁場に対して行うことにより結晶方位を単一に特定することが可能である。
以上により、磁気計測装置10を配置する際に、ダイヤモンド結晶15を隙間なく稠密に並べることができる。その結果、生体磁気計測装置などに磁気計測装置10を用いることによって、空間分解能を向上させることができ、高感度な生体磁気計測装置を実現することができる。
(実施の形態2)
〈概要〉
本実施の形態2では、前記実施の形態1の図1における磁気計測装置10よりも構成を簡略化しながら、イメージセンサ16の面積とダイヤモンド結晶15の面積とを1:nに対応付けする例について説明する。
〈磁気計測装置の構成例〉
図5は、本実施の形態2による磁気計測装置10における構成の一例を示す説明図である。
図5の磁気計測装置10は、前記実施の形態1の図1と同様に、光源部11、ダイヤモンド結晶15、イメージセンサ16、制御部17、およびコイル21を有する構成からなる。なお、図5では、簡単化のため、制御部17およびコイル21については省略している。
図5の磁気計測装置10が、図1の磁気計測装置10と異なるところは、光源部11の構成である。図1では、レンズ13,13a,13b,13cからなる4枚のレンズを有する構成であったが、図5の磁気計測装置10では、レンズ13と新たなレンズ13dとからなる2枚のレンズを有する構成となっている。
レンズ13dは、ダイクロイックミラー14に反射された励起光を拡大してダイヤモンド結晶15に照射するとともに、ダイヤモンド結晶15から発せられた蛍光を集光してイメージセンサ16に照射する。
また、図1の磁気計測装置10では、ダイクロイックミラー14が入射光に対して例えば45°程度の入射角に配置されていた。それに対して、図5の磁気計測装置10では、ダイクロイックミラー14が入射光に対して45°程度の角度よりも大きい入射角となるように配置されている。これは、言い換えると、ダイクロイックミラー14がダイヤモンド結晶15と、より浅い角度になるように配置されている。その他の構成については、前記実施の形態1の図1と同様であるので、説明は省略する。
ダイクロイックミラー14は、例えばガラス表面に誘電体薄膜を積層した構造からなる。ここで、誘電体薄膜の屈折率をn、厚さをt、励起光波長をλ、励起光のダイクロイックミラー14に対する入射角をα、とすると、
t=λ/2/n/tanα
の条件で全反射が起きる。励起光は、単色光であるのでλは一定である。
ここで、説明のためにイメージセンサ16と多結晶のダイヤモンド結晶15との位置関係に関し、xyz座標を指定する。
イメージセンサ16とダイヤモンド結晶15とは、それぞれxy平面内に位置する。z軸は、イメージセンサ16およびダイヤモンド結晶15のそれぞれに鉛直方向である。図5に示すA点とB点では、入射角αが異なるのでダイクロイックミラー14上の誘電体薄膜厚tは、z方向に線形に傾斜を有する。これにより、ダイクロイックミラー14に対する入射角が、A点とB点で異なっても励起光をダイヤモンド結晶15に向けて全て反射することができる。
蛍光出力の波長帯および入射角では、前述の全反射条件を満たさないようにすることにより、蛍光出力をイメージセンサ16に入力することはできる。ダイクロイックミラー14がダイヤモンド結晶15の結晶面と等面積の場合を含む。
以上により、使用するレンズの枚数を少なくするとともに、ダイクロイックミラー14表面がよりダイヤモンド結晶15に平行に近づくように配置することができる。これによって、磁気計測装置10の高さ方向の距離を小さく、すなわち磁気計測装置10の厚さを薄くすることができる。
それによって、前記実施の形態1の効果に加えて、磁気計測装置10をより小型化することができる。さらには、磁気計測装置10を構成する部品点数の削減することができるので軽量化を実現することができる。
(実施の形態3)
〈概要〉
本実施の形態3では、ミラーレスのモジュール化からなる構成とすることによって、磁気計測装置10をより薄型化する技術について説明する。
〈磁気計測装置の構成例〉
図6は、本実施の形態3による磁気計測装置10における構成の一例を示す概略図である。
この図6では、磁気計測装置10がミラーレスモジュール化された構成を示している。
磁気計測装置10は、図6に示すように、高周波チップ30、ダイヤモンド結晶15、光源アレイ31、イメージセンサ16、パッケージ基板33、制御部17、およびマイクロ波源20が設けられた構成からなる。
高周波チップ30の上部には、ダイヤモンド結晶15が積層されており、該ダイヤモンド結晶15の上方には、光源チップである光源アレイ31が設けられている。光源アレイ31の上部には、イメージセンサ16が積層されており、該イメージセンサ16の上部には、パッケージ基板33が積層されている。また、パッケージ基板33の上部には、マイクロ波源20および制御部17がそれぞれ実装されている。
〈磁気計測装置の詳細な構成例〉
続いて、図7を用いて、磁気計測装置10における詳細な構成について説明する。
図7は、図6の磁気計測装置10における詳細な構成の一例を示す説明図である。
パッケージ基板33は、例えば多層配線プリント基板などからなる。パッケージ基板33の主面には、半導体チップによってそれぞれ構成されるマイクロ波源20および制御部17が半田ボールなどのバンプBを介して実装されている。
ここで、制御部17は、前記実施の形態1の図1に示す信号処理回路18および制御回路19から構成される。なお、図6では、信号処理回路18および制御回路19からなる制御部17とマイクロ波源20とが別チップによって形成されているが、これらは、1チップ構成としてもよい。
パッケージ基板33の裏面には、イメージセンサ16が実装されており、該イメージセンサ16の下方には、光源アレイ31が実装されている。光源アレイ31の下方には、二酸化珪素(SiO2)などによって形成された図示しない絶縁膜を介してダイヤモンド結晶15が設けられている。ダイヤモンド結晶15の下方には、高周波チップ30が積層されている。
パッケージ基板33、イメージセンサ16、光源アレイ31、および高周波チップ30の対向する2つの辺部、あるいは4つの辺部には、ボンディングパッドBPがそれぞれ形成されている。
パッケージ基板33のボンディングパッドBPとイメージセンサ16のボンディングパッドBPは、ボンディングワイヤBWを介してそれぞれ接続されている。同様に、パッケージ基板33のボンディングパッドBPと光源アレイ31のボンディングパッドBP、およびパッケージ基板33のボンディングパッドBPと高周波チップ30のボンディングパッドBPは、ボンディングワイヤBWを介してそれぞれ接続されている。
また、マイクロ波源20と高周波チップ30とは、高周波チップ30のボンディングパッドBP、ボンディングワイヤBW、パッケージ基板33のボンディングパッドBP、該パッケージ基板33に形成された図示しない配線パターン、およびバンプBを介して電気的に接続されている。
光源アレイ31と制御部17とは、光源アレイ31のボンディングパッドBP、ボンディングワイヤBW、パッケージ基板33のボンディングパッドBP、該パッケージ基板33の配線パターン、およびバンプBを介して電気的に接続されている。
同様に、イメージセンサ16と制御部17とは、イメージセンサ16のボンディングパッドBP、ボンディングワイヤBW、パッケージ基板33のボンディングパッドBP、該パッケージ基板33の配線パターン、およびバンプBを介して電気的に接続されている。
高周波チップ30は、例えば誘電体チップなどからなり、該誘電体チップの表面には、図示しないアンテナが形成されている。アンテナは、例えばダイヤモンド結晶15の周辺部をループ状に囲むように構成されている。
ここで、高周波チップ30は、例えば周波数変換回路とアンテナとが組となった複数の高周波回路部を有する構成としてもよい。この場合、各々のアンテナは、ダイヤモンド結晶15の領域毎に対応するように形成され、各々の高周波回路部は、ダイヤモンド結晶15の領域毎に異なる周波数のマイクロ波を照射する。
高周波チップ30の主面には、ダイヤモンド結晶15が搭載されている。高周波チップ30は、マイクロ波源20から通電されたマイクロ波電流をアンテナに印加し、これによってダイヤモンド結晶15にマイクロ波を照射する。
ダイヤモンド結晶15の上方には、ある間隙をおいて光源アレイ31が設けられている。光源アレイ31は、半導体基板などの基板31aの主面にアレイ状に発光部31bが形成されている。発光部31bは、例えば発光ダイオードや半導体レーザダイオードなどからなる。発光部31bにおける発光動作の制御は、制御部17の制御回路19によって行われる。
また、光源アレイ31が有する基板31aにおいて、各々の発光部31bの間には、貫通光路31cが形成されている。発光部31bは、励起光を出力する。貫通光路31cは、ダイヤモンド結晶15から発せられた蛍光を通過させる孔である。
光源アレイ31の上部、すなわち該光源アレイ31の裏面には、イメージセンサ16の主面、すなわち画素が形成されている面が接着されている。このイメージセンサ16は、パッケージ基板33の主面に搭載されている。ダイヤモンド結晶15から発せられた蛍光は、光源アレイ31の貫通光路31cを通過し、イメージセンサ16の各々の画素26に照射される。また、パッケージ基板33の裏面には、前述したように半導体チップからなるマイクロ波源20および制御部17がそれぞれ搭載されている。
そして、高周波チップ30、ダイヤモンド結晶15、光源アレイ31、イメージセンサ16、パッケージ基板33、制御部17、およびマイクロ波源20は、例えば熱硬化性の樹脂などによって封止され、矩形状の図示しないパッケージが形成されている。
〈磁気計測装置の接続関係例〉
図8は、図7の磁気計測装置10における各ブロックの接続関係を示す説明図である。
図示するように、ダイヤモンド結晶15には、高周波チップ30によって、例えば2.87GHz程度の周波数からなるマイクロ波が印加される。制御部17は、マイクロ波源20を制御する。マイクロ波源20は、制御部17の制御に基づいて、マイクロ波周波数を設定する。
光源アレイ31の発光部31bからは、ダイヤモンド結晶15に対して励起光が照射される。ダイヤモンド結晶15から発せられた蛍光は、貫通光路31cを通過してイメージセンサ16に照射される。そして、イメージセンサ16に取り込まれた蛍光像は、制御部17の信号処理回路18によって画像処理される。
ここで、図7に示すように、光源アレイ31における発光部31bのピッチは、ピッチδとする。この場合、発光部31bのピッチとは、発光部31bと発光部31bとの間の光源相互間の最小距離である。また、光源アレイ31とダイヤモンド結晶15との間の間隙を隙間εとする。隙間εは、発光部31b間のピッチδ程度に設定される。ここで、ピッチδは、第1の距離となり、隙間εは、第2の距離となる。
このように、隙間εをピッチδ程度に設定することによって、光源アレイ31の発光部31bから出た励起光がダイヤモンド結晶15の全面に照射され、かつ該ダイヤモンド結晶15からの蛍光出力をイメージセンサ16によって効率的に検出することが可能となる。
その結果、ダイヤモンド結晶15よりも下方に位置する高周波チップ30、上方に位置する光源アレイ31、イメージセンサ16、パッケージ基板33、制御部17、およびマイクロ波源20を該ダイヤモンド結晶15の投影面積内に収められるように配置することができる。
それによって、高周波チップ30、ダイヤモンド結晶15、光源アレイ31、イメージセンサ16、パッケージ基板33、制御部17、およびマイクロ波源20を積み重ねるモジュール構成とすることができる。
このようなモジュール構成によって、上記実施の形態1の効果に加えて、レンズやダイクロイックミラーを不要とすることができる。これにより、磁気計測装置10の小型化、特に厚さ方向を一層薄くすることができる。
〈ウェアラブル診断装置の例〉
厚さ方向を薄くした磁気計測装置は、特に、ウェアラブル診断装置などへの適用に有効である。図9は、図7の磁気計測装置10を用いたウェアラブル診断装置40の一例を示す説明図である。
ウェアラブル診断装置40は、図示するように、例えばシャツなどの衣服42に磁気計測装置10が取り付けられた構成からなる。このように、磁気計測装置10を人間の体表面に並べることにより、体内の情報を検出する。
ウェアラブル診断装置40において、検出可能な深さは、センサとなる磁気計測装置10の感度次第で、かつ空間分解能は、磁気計測装置10の面密度による。面密度が高ければ高いほど、深いところまで高い空間分解能を実現可能である。
図7に示したように磁気計測装置10をモジュール構成とすることによって、間隙なしに体表面上に稠密に並べることができるので、体内深部の情報を高分解能にて検出することができるウェアラブル診断装置を実現することができる。
また、磁気計測装置10が小型化されているために、圧迫感が少なく軽量なウェアラブル診断装置40を実現することができるので、該ウェアラブル診断装置40を着用する患者などの負担を軽くすることができる。
なお、ここでは、図7の磁気計測装置10を用いたウェアラブル診断装置40の例について示したが、このウェアラブル診断装置40は、例えば前記実施の形態1,2に示した磁気計測装置10(図1、図5)を取り付けた構成としてもよい。
〈磁気計測装置の他の構成例〉
図10は、図7の磁気計測装置10における他の構成例を示した説明図である。
図10の磁気計測装置10が、図7の磁気計測装置10と異なるところは、光源アレイ31が除かれている点およびレンズ35が新たに追加されている点である。
第4のレンズとなるレンズ35は、ダイヤモンド結晶15およびイメージセンサ16のある1辺の周辺部近傍に設けられている。このレンズ35には、磁気計測装置10の図示しないパッケージ側面などに挿入された光源部となる光ファイバ41からの励起光が照射される。
光ファイバ41は、光を伝える伝送路であり、石英ガラスやプラスチックなどにて形成される細い繊維状の物質からなる中心部のコアと、その周囲を覆うクラッドからなる。コアは、クラッドと比較して屈折率が高くなっており、光は、全反射という現象によりコア内に閉じこめられた状態で伝搬する。
光ファイバ41から照射された励起光は、レンズ35によって拡大された後、ダイヤモンド結晶15に照射される。そして、ダイヤモンド結晶15から発せられた蛍光は、イメージセンサ16によって取り込まれる。なお、その他の構成については、図8と同様であるので説明は省略する。この構成によって、光源アレイ31が不要となるので、磁気計測装置10をより薄型化することができる。
〈ウェアラブル診断装置の他の例〉
図11は、図10の磁気計測装置10を用いたウェアラブル診断装置40の一例を示す説明図である。
図11のウェアラブル診断装置40においても、図9と同様に、磁気計測装置10は、例えばシャツなどの衣服42に取り付けられており、磁気計測装置10は間隙なしに体表面上に稠密に並べられている。また、衣服42には、光ファイバ41も取り付けられており、各々の光ファイバ41の先端部からは、励起光がレンズ35に照射されるようになっている。
このように、より小型化された磁気計測装置10を用いることによって、ウェアラブル診断装置40を着用する患者などの負担をより軽くすることができる。
〈MRI(Magnetic Resonance Imaging)計測のAC磁場計測のタイミング例〉
図12は、図9などに示したウェアラブル診断装置40を用いたMRI計測におけるAC磁場計測のタイミングの一例を示す説明図である。
図12に示すように、マイクロ波のπ/2パルス、πパルスを時間TE/2の間隔で加えた後、時間TE/2経過時に発生するエコー、言い換えれば計測対象を計測する。
πパルスというのは窒素―空孔対の有するスピンをπ(180°)反転させるエネルギーに相当する強さと時間の長さを有するマイクロ波(2.87GHz前後)のパルスであり、π/2パルスというのは、その半分のエネルギーを有するパルスである。
計測すべきAC磁場の振幅を計測するために、まずエコーが到来する手前でダイヤモンド結晶15に励起光を照射する。
その後、マイクロ波のπ/2パルス、πパルス列(複数)を照射する。π/2およびπパルスは、エコーのAC信号がゼロを横切るタイミングで印加する。最後のπ/2パルスの後にダイヤモンド結晶15の蛍光強度としてエコー信号強度を計測する。
図9などのウェアラブル診断装置40を着用した場合には、傾斜磁場を巻線コイルで生成可能な範囲に抑えても、MRI信号を計測することができる。これによりMRI装置全体を小型化することが可能である。
〈MRI装置の構成例1〉
図13は、図9などに示したウェアラブル診断装置40を用いたMRI装置45における構成の一例を示す説明図である。
図13に示すMRI装置45は、計測対象の外側に、X方向、Y方向、およびZ方向の3軸方向に磁場生成コイル46〜48をそれぞれ配置している。これらの磁場生成コイル46〜48に適切な直流電流を印加することにより、計測対象に傾斜磁場を印加することが可能である。
傾斜磁場を印加した状態においてRF(高周波)パルスを印加することにより、傾斜磁場強度とRF周波数の関係にて選択された断面のプロトンを励起することができる。励起されたプロトンが発生するエコー信号を各々の磁気計測装置10にて計測する。
これにより、断面内のMRI信号を取得することが可能である。
〈MRI装置の構成例2〉
また、図14は、図9などに示したウェアラブル診断装置40を用いたMRI装置45における構成の他の例を示す説明図である。
図14のMRI装置45では、各々の磁気計測装置10と一体構造として、傾斜磁場生成コイル49が形成されている。これにより、図13に示す磁場生成コイル46〜48が不要となり、MRI装置45をさらに小型化することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
10 磁気計測装置
11 光源部
12 青緑色光源
13 レンズ
13a レンズ
13b レンズ
13c レンズ
13d レンズ
14 ダイクロイックミラー
15 ダイヤモンド結晶
16 イメージセンサ
17 制御部
18 信号処理回路
19 制御回路
20 マイクロ波源
21 コイル
26 画素
26a 画素
26b 画素
26c 画素
26d 画素
27a 結晶領域
27b 結晶領域
27c 結晶領域
30 高周波チップ
31 光源アレイ
31a 基板
31b 発光部
31c 貫通光路
33 パッケージ基板
35 レンズ
40 ウェアラブル診断装置
41 光ファイバ
42 衣服
45 MRI装置
46 磁場生成コイル
47 磁場生成コイル
48 磁場生成コイル
49 傾斜磁場生成コイル
50 試料

Claims (6)

  1. 複数の窒素−空孔対を有するダイヤモンド結晶と、
    複数の画素によって前記ダイヤモンド結晶から発生した蛍光の強度を検出するイメージセンサと、
    前記ダイヤモンド結晶に励起光を照射して、前記ダイヤモンド結晶が発生する前記蛍光を前記イメージセンサに照射する光源部と、
    前記ダイヤモンド結晶にマイクロ波を照射するマイクロ波部と、
    前記イメージセンサが取り込んだ蛍光像を画像処理する信号処理部と、
    前記光源部、前記マイクロ波部、および前記信号処理部の動作を制御する制御部と、
    を有し、
    前記イメージセンサの面積は、前記ダイヤモンド結晶の面積よりも小である、磁気計測装置。
  2. 請求項1記載の磁気計測装置において、
    前記光源部は、
    励起光を出力する光源と、
    前記光源から出力された前記励起光を集光する第1のレンズと、
    前記励起光と前記蛍光とを分離するミラー部と、
    前記ミラー部が分離した励起光を拡大して前記ダイヤモンド結晶に照射し、前記ダイヤモンド結晶が発生した前記蛍光を集光する第2のレンズと、
    前記ミラー部が分離した前記蛍光を集光して前記イメージセンサに照射する第3のレンズと、
    を有する、磁気計測装置。
  3. 請求項2記載の磁気計測装置において、
    前記第2のレンズの倍率は、前記イメージセンサと前記ダイヤモンド結晶との面積比が1:nとなるように設定される、磁気計測装置。
  4. 請求項1記載の磁気計測装置において、
    前記光源部は、
    前記ダイヤモンド結晶に励起光を照射する光源チップからなり、
    前記光源チップは、アレイ状に形成された励起光を照射する複数の発光部と、
    各々の前記発光部間にアレイ状に形成され、前記ダイヤモンド結晶から発せられた前記蛍光を通過させる貫通光路と、
    を有する、磁気計測装置。
  5. 請求項4記載の磁気計測装置において、
    前記光源チップは、隣り合う前記発光部の間隔である第1の距離と、前記光源チップと前記ダイヤモンド結晶との間隙である第2の距離とが同程度である、磁気計測装置。
  6. 請求項1記載の磁気計測装置において、
    前記光源部は、外部から照射される励起光を拡大して前記ダイヤモンド結晶に照射する第4のレンズを有し、
    前記第4のレンズは、前記ダイヤモンド結晶の前記面積よりも小さい、磁気計測装置。
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