JP2016204887A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーが意図していない側のテールゲート又はサブドアが開閉することを防止する。【解決手段】二重ドア開放装置20は、単一の電力出力ポート83を有する制御装置80と、テールゲート用ラッチ装置31と、サブドア用ラッチ装置61と、制御装置80の電力出力ポート83とテールゲート用ラッチ装置31との間に設けられるテールゲート用カットリレー110と、制御装置80の電力出力ポート83とサブドア用ラッチ装置61との間に設けられるサブドア用カットリレー120と、を備える。テールゲート用カットリレー110は、サブドアとテールゲートとが非係止状態であるときに、テールゲート用ラッチ装置31との接続状態を遮断する。サブドア用カットリレー120は、テールゲートと車体とが非係止状態であるときに、サブドア用ラッチ装置61との接続状態を遮断する。【選択図】図9

Description

本発明は、二重ドア開放装置に関する。本発明は、特に、テールゲート又はテールゲートに設けられるサブドアのうち、ユーザーが意図した一方のドアのみを開放可能な二重ドア開放装置に関する。
例えば特許文献1には、車体の後部に形成された開口部に設けられるテールゲートとテールゲートに形成された開口部に設けられるサブドアとがそれぞれ異なる方向に開閉可能に軸支された車両が開示されている。特許文献1に記載されている車両のテールゲートは上下方向に開閉可能であり、サブドアは水平方向に開閉可能である。
特許文献1に記載されているような車両において、サブドアとテールゲートとが非係止状態で、ユーザーがテールゲートを開放するときは、ユーザーが意図しないタイミングでサブドアが閉鎖される可能性がある。また、特許文献1に記載されているような車両において、テールゲートと車体とが非係止状態で、ユーザーがサブドアを開放するときは、ユーザーがサブドアを開放するために引く力によって、サブドアだけでなく、ユーザーが意図していないテールゲートも開放される可能性がある。
これらのような、ユーザーが意図していない側のテールゲート又はサブドアが開閉することを防止するために、例えば、テールゲート又はサブドアのいずれか一方が非係止状態のときは、他方の開放を禁止する二重ドア開放装置を備えることが考えられる。このことを実現するために、例えば、二重ドア開放装置が、テールゲート側の操作入力ポート及びサブドア側の操作入力ポートの2つの操作入力ポートと、テールゲート側の電力出力ポート及びサブドア側の電力出力ポートの2つの電力出力ポートとを有するECU(Electronic Control Unit)等の制御装置を備えることが想定される。例えば、二重ドア開放装置は、この制御装置の制御によって、テールゲート又はサブドアのいずれか一方が非係止状態のときは、他方の開放を禁止することを実現できることが想定される。
ところで、車両のドアの開放制御に用いられるECU等の制御装置は、操作入力ポートを1つ有し、電力出力ポートも1つ有することが一般的である。そのため、テールゲート又はサブドアのいずれか一方が非係止状態のときは他方の開放を禁止することを実現するために、2つの操作入力ポートと2つの電力出力ポートとを有する制御装置を専用に制作等する必要があり、コストが増加してしまう。
特開2014−12448号公報
本発明の1つの目的は、テールゲート又はテールゲートに設けられるサブドアのうち、ユーザーが意図した一方のドアのみを開放可能な二重ドア開放装置を提供することにある。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び好ましい実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
本発明に従う第1の態様は、
車体の後部に形成された後部開口を開閉可能なテールゲートに設けられるテールゲート用開放スイッチと、
前記テールゲートの一部に形成されたサブドア開口を開閉可能なサブドアに設けられるサブドア用開放スイッチと、
前記テールゲートと前記車体との係止状態を非係止状態に切り替え可能なテールゲート用ラッチ装置と、
前記サブドアと前記テールゲートとの係止状態を非係止状態に切り替え可能なサブドア用ラッチ装置と、
単一の操作入力ポート及び単一の電力出力ポートを有する制御装置と、
前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記テールゲート用ラッチ装置との間に設けられ、前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記テールゲート用ラッチ装置との接続状態を遮断可能なテールゲート用カットリレーと、
前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記サブドア用ラッチ装置との間に設けられ、前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記サブドア用ラッチ装置との接続状態を遮断可能なサブドア用カットリレーと、
を備え、
前記制御装置は、前記単一の操作入力ポートを介して、前記テールゲート用開放スイッチ又は前記サブドア用開放スイッチに対する操作がなされたことを判断したときに、前記単一の電力出力ポートを介して、前記テールゲート用ラッチ装置及び前記サブドア用ラッチ装置の双方に対して電力を出力し、
前記テールゲート用カットリレーは、前記サブドアと前記テールゲートとが前記非係止状態であるときに、前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記テールゲート用ラッチ装置との接続状態を遮断し、
前記サブドア用カットリレーは、前記テールゲートと前記車体とが前記非係止状態であるときに、前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記サブドア用ラッチ装置との接続状態を遮断する二重ドア開放装置に関係する。
テールゲート用カットリレーは、サブドアとテールゲートとが非係止状態のときに、制御装置の電力出力ポートとテールゲート用ラッチ装置との接続状態を遮断する。その結果、サブドアとテールゲートとが非係止状態のときに、ユーザーがテールゲート用開放スイッチを操作したとしても、テールゲートと車体とが非係止状態になることはない。また、サブドア用カットリレーは、テールゲートと車体とが非係止状態のときに、制御装置の電力出力ポートとサブドア用ラッチ装置との接続状態を遮断する。その結果、テールゲートと車体とが非係止状態のときに、ユーザーがサブドア用開放スイッチを操作したとしても、サブドアとテールゲートとが非係止状態になることはない。
すなわち、第1の態様において、例えば、テールゲート用及びサブドア用の2つの操作入力ポートと2つの電力出力ポートとを有する制御装置を専用に制作等して採用する必要がない。また、テールゲート用カットリレー及びサブドア用カットリレーは、例えば2つの操作入力ポートと2つの電力出力ポートとを有する制御装置を専用に制作等するより、コストが安価になることが想定される。したがって、例えば2つの操作入力ポートと2つの電力出力ポートとを有する制御装置を専用に制作等して採用する場合と比較して、コストの増加を抑えることができる。
本発明に従う第2の態様では、第1の態様において、
前記制御装置の前記単一の電力出力ポートに接続される第1接点と、前記テールゲート用カットリレーと接続される第2接点と、前記サブドア用カットリレーと接続される第3接点とを有する切替リレーをさらに備え、
前記切替リレーは、前記テールゲート用開放スイッチへの操作がなされたこと又は前記サブドア用開放スイッチへの操作がなされたことに応じて、前記第1接点と通電可能な接点を、前記第2接点又は前記第3接点の一方から前記第2接点又は前記第3接点の他方に切り替えてもよい。
第2の態様において、切替リレーを含むことによって、制御装置の電力出力ポートは、サブドア用カットリレー又はテールゲート用カットリレーのいずれか一方のみと通電可能となる。すなわち、制御装置の電力出力ポートから出力される電力が、サブドア用ラッチ装置及びテールゲート用ラッチ装置の双方に同時に供給されることがない。
本発明に従う第3の態様では、第2の態様において、
前記切替リレーは、前記第2接点又は前記第3接点の一方が前記第1接点と通電可能に構成され、且つ、切替コイル部を有し、
前記切替コイル部は、励磁されることによって、第1接点と通電可能な接点を、前記第2接点又は前記第3接点の一方から前記第2接点又は前記第3接点の他方に切り替え、
前記テールゲート用開放スイッチ及び前記サブドア用開放スイッチが操作されていない状態で、前記第2接点が前記第1接点と通電可能に構成されているときは、前記切替コイル部は、前記サブドア用開放スイッチと前記制御装置の前記単一の電力出力ポートとの間に接続される一方で、
前記テールゲート用開放スイッチ及び前記サブドア用開放スイッチが操作されていない状態で、前記第3接点が前記第1接点と通電可能に構成されているときは、前記切替コイル部は、前記テールゲート用開放スイッチと前記制御装置の前記単一の電力出力ポートとの間に接続されてもよい。
第3の態様において、切替リレーの切替コイル部は、テールゲート側又はサブドア側のうち、テールゲート用開放スイッチ及びサブドア用開放スイッチが操作されていない状態で、ラッチ装置が制御装置の電力出力ポートと通電可能状態でない側の開放スイッチが操作されたときに、制御装置の電力出力ポートから出力される電力が供給される。したがって、例えば、切替リレーの切替コイル部に電力を供給するための専用の電力出力ポートを設ける必要がなく、構造を簡略化することができる。
二重ドア付き車両を上方から見た状態の透視図である。 図1に示された二重ドア付き車両の背面図である。 図2に示された二重ドア付き車両の分解図である。 二重ドア開放装置の第1構成例を示す図である。 図4に示された第1構成例の動作例を説明する図である。 図4に示された第1構成例の動作例を説明する図である。 図4に示された第1構成例の動作例を説明する図である。 図4に示された第1構成例の動作例を説明する図である。 二重ドア開放装置の第2構成例を示す図である。 図9に示された第2構成例の動作例を説明する図である。 図9に示された第2構成例の動作例を説明する図である。 図9に示された第2構成例の動作例を説明する図である。 図9に示された第2構成例の動作例を説明する図である。 二重ドア開放装置の第3構成例を示す図である。 図14に示された第3構成例の動作例を説明する図である。 図14に示された第3構成例の動作例を説明する図である。 図14に示された第3構成例の動作例を説明する図である。 図14に示された第3構成例の動作例を説明する図である。 二重ドア開放装置の第4構成例を示す図である。 図19に示された第4構成例の動作例を説明する図である。 図19に示された第4構成例の動作例を説明する図である。 図19に示された第4構成例の動作例を説明する図である。 図19に示された第4構成例の動作例を説明する図である。 第1構成例から第4構成例の制御装置の変形例を示す図である。
以下に説明する好ましい実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。なお、説明中、左右とは車両の運転者を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは運転者から見て左、Rは運転者から見て右、Upは上、Dwは下を示している。
《1.二重ドアを備える車両の構成例》
図1には、以下に説明されるテールゲート40及びサブドア60を含む二重ドア70を備える車両10の一例として、右ハンドルのワゴン車が示されている。車両10は、車室11の前方にエンジンルーム12が形成され、このエンジンルーム12には、走行用動力源としてのエンジン13が搭載されている。車室11内には、乗員が着座するための座席が3列に設けられている。
図2、図3に示されるように、車体15の後部において、車幅方向及び上下方向の全体に亘って後部開口30が形成されている。この後部開口30を開閉可能に、テールゲート40が取り付けられている。テールゲート40の一部は、閉鎖状態において車両10の後面を構成する。
このテールゲート40の車幅方向の一部には、高さ方向の全体に亘ってサブドア開口50が形成されている。サブドア開口50は、乗員の乗降のために形成されている開口であり、例えば、一例として、車両10の左側の端部から車幅中央を越える位置まで形成されている。このサブドア開口50(乗降用開口50)には、開閉可能にサブドア60(乗降用サブドア60)が取り付けられている。サブドア60は、テールゲート40及びサブドア60の閉鎖状態において、車両10の後面の一部を構成する。
後部開口30は、略矩形(略正方形を含む)を呈し、車体15のルーフ17近傍に幅方向に亘って形成されている上縁30aと、この上縁30aの両端から車体の車幅方向端部に沿って下げられる左右の側縁30b,30c(bは右側の側縁を示す添え字。cは左側の側縁を示す添え字。)と、これらの左右の側縁30b,30cの下端同士を結ぶ下縁30dとから形成されている。
テールゲート40は、車体15の上部に水平方向に延びる第1開閉軸L1を中心にスイングするよう、車体15の後部に取り付けられている。テールゲート40は、上下方向にスイングする。
テールゲート40の下端には、テールゲート用ストライカ41が取り付けられている。テールゲート用ストライカ41は、後部開口30の下縁30dの中央に取り付けられたテールゲート用ラッチ装置31に係止されることが可能である。テールゲート用ラッチ装置31は、テールゲート用ストライカ41を係止するラッチ状態と、テールゲート用ストライカ41を係止しないアンラッチ状態との2つの状態を切り替え可能な、電気解錠式の周知のラッチ装置である。すなわち、テールゲート用ラッチ装置31がラッチ状態のときに、テールゲート40と車体15とが係止状態となり、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態であるときに、テールゲート40と車体15とが非係止状態になる。
テールゲート40には、テールゲートハンドル43が設けられている。テールゲートハンドル43には、テールゲート用ラッチ装置31をラッチ状態からアンラッチ状態に切り替えるためのテールゲート用開放スイッチ46が設けられている。ユーザーは、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態であるときに、例えばテールゲートハンドル43を引くことによって、テールゲート40を開放することができる。テールゲート用開放スイッチ46は、一例として、タッチセンサ又は押しボタンスイッチ等で構成されている。
なお、テールゲート開口30にテールゲート用ラッチ装置31が取り付けられ、テールゲート40にテールゲート用ストライカ41が取り付けられているように説明したが、これらは逆であってもよい。すなわち、テールゲート開口30にテールゲート用ストライカ41が取り付けられ、テールゲート40にテールゲート用ラッチ装置31が取り付けられていてもよい。
サブドア開口50は、略矩形を呈し、後部開口30の上縁30aに沿って形成されている上縁50aと、この上縁50aの右側の端部から下げられている右側縁50bと、上縁50aの左側の端部から下げられ後部開口30の側縁30cに沿って延びている左側縁50cと、これらの側縁50b,50cの下端同士を結ぶ下縁50dとから形成されている。
ピラー44には、サブドア60を水平方向に回転可能に支持する2つのヒンジ45,45が取り付けられている。サブドア60は、2つのヒンジ45,45を介してピラー44に支持されており、いわゆる横開きの構成とされている。2つのヒンジ45の中心を通り、鉛直方向に延びている軸を第2開閉軸L2といい、この第2開閉軸L2を中心にサブドア60はスイングする。サブドア60は、車体15の前後方向、且つ、水平方向にスイングする。このとき、サブドア60は、左側の端部(後部開口30の左側縁30c側)から開く。
サブドア60の左側の端部には、サブドア用ラッチ装置61が取り付けられている。サブドア用ラッチ装置61は、サブドア開口50の左側縁50cに取り付けられるサブドア用ストライカ51を係止することが可能である。サブドア用ラッチ装置61は、サブドア用ストライカ51を係止するラッチ状態と、サブドア用ストライカ51を係止しないアンラッチ状態との2つの状態を切り替え可能な、電気解錠式の周知のラッチ装置である。すなわち、サブドア用ラッチ装置61がラッチ状態のときに、サブドア60とテールゲート40とが係止状態となり、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態のときに、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態になる。
サブドア60の左側の端部には、サブドアアウタハンドル63が設けられている。サブドアアウタハンドル63には、サブドア用ラッチ装置61をラッチ状態からアンラッチ状態に切り替えるためのサブドア用アウタ開放スイッチ66aが設けられている。ユーザーは、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態であるときに、例えばサブドアアウタハンドル63を引くことによって、サブドア60を開放することができる。サブドア用アウタ開放スイッチ66aは、一例として、タッチセンサ又は押しボタンスイッチ等で構成されている。
サブドア60の車内側面部には、図示されていないサブドアインナハンドルが、さらに配置されている。すなわち、サブドア60は、サブドアアウタハンドル63及びサブドアインナハンドルのいずれからもサブドア60の開放操作を行うことができる。サブドア用インナハンドルには、サブドア用ラッチ装置61をラッチ状態からアンラッチ状態に切り替えるためのサブドア用インナ開放スイッチ66b(図4から図23参照)が設けられている。サブドア用インナ開放スイッチ66bは、一例として、タッチセンサ又は押しボタンスイッチ等で構成されている。以下、サブドア用アウタ開放スイッチ66a及びサブドア用インナ開放スイッチ66bを併せて、単にサブドア用開放スイッチ66とも呼ぶ。
上述したように、サブドア60は、テールゲート40の一部を構成し、サブドア60及びテールゲート40は各々異なる方向に開閉可能に車両10に備えられている。そのため、テールゲート40と車体15とが非係止状態であるときは、サブドア用開放スイッチ66が操作されたとしても、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態にならないようにする必要がある。同様に、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態であるときは、テールゲート用開放スイッチ46が操作されたとしても、テールゲート40と車体15とが非係止状態にならないにようにする必要がある。これらを実現するために、車両10は、例えば、以下に示すような二重ドア70の開放に関する装置(二重ドア開放装置)20を備えている。
《2.二重ドア開放装置の構成例及び動作例》
《2−1.第1構成例》
図4を用いて、二重ドア開放装置20の第1構成例を説明する。図4は、第1構成例における平常時の状態を示す。平常時とは、テールゲート40と車体15とが係止状態であると共にサブドア60とテールゲート40とが係止状態であり、テールゲート用開放スイッチ46及びサブドア用開放スイッチ66のいずれも操作されていない状態である。
図4に示されているように、第1構成例には、テールゲート用開放スイッチ46、テールゲート用ラッチ装置31、サブドア用開放スイッチ66、サブドア用ラッチ装置61、制御装置80としてECU(Electronic Control Unit)80、テールゲート用カットリレー110及びサブドア用カットリレー120が含まれる。
ECU80は、1つの操作入力ポート81と1つの電力出力ポート83とを有する。また、ECU80は、図4に示されているように、1つの非係止状態検出ポート82をさらに備えてもよい。ECU80は、例えば、図示されていない車両10のサイドドア等の開放を制御するECUと同じものが使用される。
ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたことを判断する。ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたことを判断したときに、電力出力ポート83から電力を出力する。ECU80は、例えば、操作入力ポート81からテールゲート側グランド18t又はサブドア側グランド18sまで通電可能状態になったときに、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。
テールゲート用ラッチ装置31は、ラッチアクチュエータ31aとアンラッチ状態検出スイッチ31bとを有する。ラッチアクチュエータ31aは、ECU80から電力が供給されたときに、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態になるように駆動する。アンラッチ状態検出スイッチ31bは、テールゲート用ラッチ装置31がラッチ状態のときにオフ状態になり、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態のときにオン状態になるように構成されている。アンラッチ状態検出スイッチ31bがオン状態のときに、アンラッチ状態検出スイッチ31bの上流側と下流側とが通電可能になる。
サブドア用ラッチ装置61は、ラッチアクチュエータ61aとアンラッチ状態検出スイッチ61bとを有する。サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61a及びアンラッチ状態検出スイッチ61bは、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31a及びアンラッチ状態検出スイッチ31bと同様の動作をするため、説明を省略する。
ECU80の非係止状態検出ポート82は、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31b又はサブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bのいずれか一方がオン状態になったときに、例えば、図示されていない報知装置等に報知信号を出力する。その結果、例えば、図示されていない報知装置等は、テールゲート用ラッチ装置31又はサブドア用ラッチ装置61のいずれか一方がアンラッチ状態になったことを報知することができる。
テールゲート用カットリレー110は、接点部111とコイル部112とを有する。接点部111は、上流側がECU80の電力出力ポート83に接続され、下流側がテールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに接続される。コイル部112は、上流側がECU80の電力出力ポート83に接続され、下流側がサブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bに接続される。また、コイル部112の下流側は、サブドア用開放スイッチ66とも接続されている。接点部111の上流側とコイル部112の上流側とは、例えば、共通のハードワイヤ等の送電線でECU80の電力出力ポート83に接続される。
テールゲート用カットリレー110の接点部111は、平常時において、接点接触状態であり、接点部111の上流側と下流側とが通電可能な常閉式接点である。接点部111は、通電したコイル部112が励磁されたときに、接点非接触状態となり、接点部111の上流側と下流側とが通電不可能となる。すなわち、テールゲート用カットリレー110は、ECU80の電力出力ポート83とテールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aとの接続状態を遮断可能に構成されている。
サブドア用カットリレー120は、接点部121とコイル部122とを有する。接点部121は、上流側がECU80の電力出力ポート83に接続され、下流側がサブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに接続される。コイル部122は、上流側がECU80の電力出力ポート83に接続され、下流側がテールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bに接続される。また、コイル部122の下流側は、テールゲート用開放スイッチ46とも接続されている。接点部121の上流側とコイル部122の上流側とは、例えば、共通の送電線でECU80の電力出力ポート83に接続される。
サブドア用カットリレー120の接点部121は、平常時において、接点接触状態であり、接点部121の上流側と下流側とが通電可能な常閉式接点である。接点部121は、通電したコイル部122が励磁されたときに、接点非接触状態となり、接点部121の上流側と下流側とが通電不可能となる。すなわち、サブドア用カットリレー120は、ECU80の電力出力ポート83とサブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aとの接続状態を遮断可能に構成されている。
すなわち、ECU80の電力出力ポート83は、テールゲート用カットリレー110の接点部111を介して、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに接続されると共に、サブドア用カットリレー120の接点部121を介して、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに接続されている。また、ECU80は、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66のどちらに対して操作がなされたのかを判断しない。そのため、ECU80は、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたことを判断したときに、電力出力ポート83からテールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31a及びサブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aの双方に対して、電力を出力する。
また、図4に示されるように、二重ドア開放装置20の第1構成例では、電流の逆流を防止する複数のダイオード140が設けられている。
《2−2.第1構成例の動作》
図5、図6、図7及び図8を用いて、図4に示される二重ドア開放装置20の第1構成例の動作例を説明する。図5、図6、図7及び図8において、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66が操作されたときに、ECU80の電力出力ポート83から電流が流れる送電線が太線で示されている。その一方で、図5、図6、図7及び図8において、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66が操作されたときに、ECU80の電力出力ポート83から電流が流れない送電線が破線で示されている。
図5を用いて、平常時にサブドア用開放スイッチ66が操作されたときの動作例を説明する。図5に示される例では、サブドア用アウタ開放スイッチ66aが操作されているが、サブドア用インナ開放スイッチ66bが操作されても全く同じように動作する。また、以下の説明において、サブドア用アウタ開放スイッチ66aに対する操作又はサブドア用インナ開放スイッチ66bに対する操作を、サブドア用開放スイッチ66に対する操作に統一して説明する。
図5に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
サブドア用開放スイッチ66が通電可能になること(図5中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、テールゲート用カットリレー110のコイル部112に供給される(図5中B)。テールゲート用カットリレー110の接点部111は、通電したテールゲート用カットリレー110のコイル部112が励磁されたときに、接点非接触状態になる(図5中C)。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aには供給されない。
一方、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用カットリレー120のコイル部122には供給されない。そのため、サブドア用カットリレー120の接点部121は接点接触状態のままであり、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給される(図5中D)。
その結果、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aは駆動し、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態になる。サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態になると、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bがオン状態になる(図5中E)。
図6を用いて、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態のとき、すなわち、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、テールゲート用開放スイッチ46が操作されたときの動作例を説明する。図6に示される例において、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態であるので、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bはオン状態である。
図6に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が通電可能になること(図6中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、サブドア用カットリレー120のコイル部122に供給される(図6中B)。サブドア用カットリレー120の接点部121は、通電したサブドア用カットリレー120のコイル部122が励磁されたときに、接点非接触状態になる(図6中C)。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給されない。
また、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bがオン状態であることによって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用カットリレー110のコイル部112に供給される(図6中D)。テールゲート用カットリレー110の接点部111は、通電したテールゲート用カットリレー110のコイル部112が励磁されたときに、接点非接触状態になる(図6中E)。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給されない。
すなわち、テールゲート用カットリレー110は、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とテールゲート用ラッチ装置31との接続状態を遮断する。その結果、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ユーザーがテールゲート用開放スイッチ46を操作したとしても、テールゲート40と車体15とが非係止状態になることはない。
図7を用いて、平常時にテールゲート用開放スイッチ46が操作されたときの動作例を説明する。図7に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が通電可能になること(図7中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用カットリレー120のコイル部122に供給される(図7中B)。サブドア用カットリレー120の接点部121は、通電したサブドア用カットリレー120のコイル部122が励磁されたときに、接点非接触状態になる(図7中C)。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給されない。
一方、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用カットリレー110のコイル部112には供給されない。そのため、テールゲート用カットリレー110の接点部111は接点接触状態のままであり、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給される(図7中D)。
その結果、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aは駆動し、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態になる。テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態になると、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bがオン状態になる(図7中E)。
図8を用いて、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態のとき、すなわち、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、サブドア用開放スイッチ66が操作されたときの動作例を説明する。図8に示される例において、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態であるので、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bはオン状態である。
図8に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
サブドア用開放スイッチ66が通電可能になること(図8中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用カットリレー110のコイル部112に供給される(図8中B)。テールゲート用カットリレー110の接点部111は、通電したテールゲート用カットリレー110のコイル部112が励磁されたときに、接点非接触状態になる(図8中C)。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給されない。
また、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bがオン状態であることによって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用カットリレー120のコイル部122に供給される(図8中D)。サブドア用カットリレー120の接点部121は、通電したサブドア用カットリレー120のコイル部122が励磁されたときに、接点非接触状態になる(図8中E)。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給されない。
すなわち、サブドア用カットリレー120は、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とサブドア用ラッチ装置61との接続状態を遮断する。その結果、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ユーザーがサブドア用開放スイッチ66を操作したとしても、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態になることはない。
第1構成例では、テールゲート用カットリレー110及びサブドア用カットリレー120の接点部には、常閉式接点が採用されている。したがって、テールゲート用カットリレー110及びサブドア用カットリレー120の接点部に、例えば、平常時において接点非接触状態である常開式接点が採用される場合と比較して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66への操作がなされてから、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31a又はサブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに電力が供給されるまでの時間が短くなる。
また、第1構成例の平常時において、サブドア用開放スイッチ66及びテールゲート用開放スイッチ46の双方が同時に操作されたときは、テールゲート用カットリレー110の接点部111及びサブドア用カットリレー120の接点部121の双方が接点非接触状態になる。その結果、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態になることはなく、且つ、テールゲート40と車体15とが非係止状態になることはない。したがって、例えば、サブドア用開放スイッチ66及びテールゲート用開放スイッチ46の双方が同時に操作されたときに、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態になり、且つ、テールゲート40と車体15とが非係止状態になるようなことがないため、安全性が高い。
以下に説明する第2構成例では、これらの状況が発生することを防止する構成要素として切替リレー130を、さらに含む。
《2−3.第2構成例》
図9を用いて、二重ドア開放装置20の第2構成例を説明する。図9は、第2構成例における平常時の状態を示す。第2構成例については、第1構成例と異なる部分のみを説明し、同様の部分については説明を省略する。また、第1構成例と共通する構成要素は、第1構成例に使用されている符号と同じ符号を用いる。
図9に示されるように、第2構成例には、第1構成例に加えて、切替リレー130がさらに含まれる。切替リレー130は、第1接点131、第2接点132、第3接点133、切片134及び切替コイル部135を有する。
第1接点131は、ECU80の電力出力ポート83に接続される。第2接点132は、テールゲート用カットリレー110の接点部111の上流側及びコイル部112の上流側に接続される。第3接点133は、サブドア用カットリレー120の接点部121の上流側及びコイル部122の上流側に接続される。切片134は、例えば、一端である固定端が第1接点131に固定され、他端である自由端が第2接点132又は第3接点133に接触するように揺動可能に構成されている。
図9に示される例では、切片134の自由端は、テールゲート用開放スイッチ46及びサブドア用開放スイッチ66が操作されていない状態で、第3接点133に接触するように、例えば図示されていないバネに付勢されている。図9に示される例では、切替コイル部135は、ECU80の電力出力ポート83とテールゲート用開放スイッチ46との間に接続される。図9に示される例において、テールゲート用開放スイッチ46が操作されることによって、テールゲート用開放スイッチ46が通電可能状態になると、切替コイル部135にECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給される。電力が供給された切替コイル部135が励磁されたときに、切片134の自由端が吸引されて第2接点132に接触する。このように、切替コイル部135は、励磁されることによって、第1接点131と通電可能な接点を、第2接点132又は第3接点133の一方(図9の例では第3接点133)から第2接点132又は第3接点133の他方(図9の例では第2接点132)に切り替える。すなわち、図9に示される例において、切替コイル部135が励磁されたときに、第1接点131と第2接点132とが通電可能状態になる。
代替的に、切片134の自由端は、テールゲート用開放スイッチ46及びサブドア用開放スイッチ66が操作されていない状態で、第2接点132に接触するように、例えば図示されていないバネに付勢されていてもよい。このとき、切替コイル部135は、ECU80の電力出力ポート83とサブドア用開放スイッチ66との間に接続される。サブドア用開放スイッチ66が操作されることによって、サブドア用開放スイッチ66が通電可能状態になると、切替コイル部135にECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給される。電力が供給された切替コイル部135が励磁されたときに、切片134の自由端が吸引されて第3接点133に接触する。すなわち、切替コイル部135が励磁されたときに、第1接点131と第3接点133とが通電可能状態になる。
このように、切替リレー130は、テールゲート40側又はサブドア60側のうち、テールゲート用開放スイッチ46及びサブドア用開放スイッチ66が操作されていない状態で、ラッチ装置のラッチアクチュエータがECU80の電力出力ポート83と通電可能状態でない側の開放スイッチ(図9の例ではテールゲート用開放スイッチ46)が操作されたときに、切替コイル部135にECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給されるように構成されている。したがって、例えば、切替リレー130の切替コイル部135に電力を供給するための専用の電力出力ポートを設ける必要がなく、構造を簡略化することができる。
また、第2構成例では、テールゲート用カットリレー110のコイル部112の下流側は、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aのみに接続され、サブドア用開放スイッチ66には接続されていない。同様に、第2構成例では、サブドア用カットリレー120のコイル部122の下流側は、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aのみに接続され、テールゲート用開放スイッチ46には接続されていない。
さらに、図9に示されるように、第1構成例とは、電流の逆流を防止する複数のダイオード140の個数及び配置される位置が異なる。
《2−4.第2構成例の動作》
図10、図11、図12及び図13を用いて、図9に示される二重ドア開放装置20の第2構成例の動作例を説明する。図10、図11、図12及び図13において、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66が操作されたときに、ECU80の電力出力ポート83から電流が流れる送電線が太線で示されている。その一方で、図10、図11、図12及び図13において、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66が操作されたときに、ECU80の電力出力ポート83から電流が流れない送電線が破線で示されている。
図10を用いて、平常時にサブドア用開放スイッチ66が操作された(図10中A)ときの動作例を説明する。図10に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が操作されていないため、切替リレー130の切替コイル部135には電力が供給されない。そのため、切替リレー130の第1接点131と第3接点133とが通電可能状態のままである。
その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給され(図10中B)、ラッチアクチュエータ61aは駆動し、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態になる。サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態になると、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bがオン状態になる(図10中C)。
図11を用いて、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態のとき、すなわち、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、テールゲート用開放スイッチ46が操作されたときの動作例を説明する。図11に示される例において、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態であるので、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bはオン状態である。
図11に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が通電可能になること(図11中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、切替リレー130の切替コイル部135に供給される(図11中B)。その結果、切替リレー130の第1接点131と第2接点132とが通電可能状態になる(図11中C)。
サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bがオン状態であることによって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用カットリレー110のコイル部112に供給される(図11中D)。テールゲート用カットリレー110の接点部111は、通電したテールゲート用カットリレー110のコイル部112が励磁されたときに、接点非接触状態になる(図11中E)。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給されない。
すなわち、テールゲート用カットリレー110は、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とテールゲート用ラッチ装置31との接続状態を遮断する。その結果、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ユーザーがテールゲート用開放スイッチ46を操作したとしても、テールゲート40と車体15とが非係止状態になることはない。
図12を用いて、平常時にテールゲート用開放スイッチ46が操作されたときの動作例を説明する。図12に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が通電可能になること(図12中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、切替リレー130の切替コイル部135に供給される(図12中B)。その結果、切替リレー130の第1接点131と第2接点132とが通電可能状態になる(図12中C)。
その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給され(図12中D)、ラッチアクチュエータ31aは駆動し、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態になる。テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態になると、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bがオン状態になる(図12中E)。
図13を用いて、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態のとき、すなわち、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、サブドア用開放スイッチ66が操作された(図13中A)ときの動作例を説明する。図13に示される例において、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態であるので、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bはオン状態である。
図13に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が操作されていないため、切替リレー130の切替コイル部135には電力が供給されない。そのため、切替リレー130の第1接点131と第3接点133とが通電可能状態のままである。
テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bがオン状態であることによって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用カットリレー120のコイル部122に供給される(図13中B)。サブドア用カットリレー120の接点部121は、通電したサブドア用カットリレー120のコイル部122が励磁されたときに、接点非接触状態になる(図13中C)。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給されない。
すなわち、サブドア用カットリレー120は、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とサブドア用ラッチ装置61との接続状態を遮断する。その結果、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ユーザーがサブドア用開放スイッチ66を操作したとしても、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態になることはない。
以上のように、第2構成例は、切替リレー130を含むことによって、ECU80の電力出力ポート83は、サブドア用カットリレー120又はテールゲート用カットリレー110のいずれか一方のみと通電可能となる。すなわち、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61a及びテールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aの双方に同時に供給されることがない。したがって、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態になると同時に、テールゲート40と車体15とが非係止状態になる状況が発生しないことによって、安全性を高めることができる。
また、第2構成例の平常時において、サブドア用開放スイッチ66及びテールゲート用開放スイッチ46の双方が同時に操作されたときは、切替リレー130の切片134の自由端が平常時に接触している接点から他方の接点に接触する。そのため、切替リレー130の切片134の自由端が平常時に接続されていない側のラッチアクチュエータにのみ電力が供給される。図9に示される例では、平常時にサブドア用開放スイッチ66及びテールゲート用開放スイッチ46の双方が同時に操作されたときは、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給される。すなわち、第2構成例においては、ユーザーの意図しないタイミングでサブドア60又はテールゲート40が開放したと仮定したときに、サブドア60側又はテールゲート40側のうちユーザーに影響の少ない側のラッチ装置のラッチアクチュエータのみに電力が供給されるように構成することができる。例えば、テールゲート40は、サブドア60よりもサイズが大きいため、開放される速度がサブドア60よりも遅くなる点で、ユーザーに対する影響が小さい。
《2−5.第3構成例》
図14を用いて、二重ドア開放装置20の第3構成例を説明する。第3構成例及び後述する第4構成例では、テールゲート用カットリレー110'及びサブドア用カットリレー120'の接点部に常開式接点が採用される。第3構成例は、第1構成例において、テールゲート用カットリレー110及びサブドア用カットリレー120の接点部に常開式接点が採用されたものに対応する。後述する第4構成例は、第2構成例において、テールゲート用カットリレー110及びサブドア用カットリレー120の接点部に常開式接点が採用されたものに対応する。
図14は、第3構成例における平常時の状態を示す。第3構成例については、第1構成例と異なる部分のみを説明し、同様の部分については説明を省略する。また、第1構成例と共通する構成要素は、第1構成例に使用されている符号と同じ符号を用いる。
図14に示されるように、テールゲート用カットリレー110'の接点部111'は、平常時において、接点非接触状態であり、接点部111'の上流側と下流側とが通電不可能な常開式接点である。接点部111'は、通電したコイル部112'が励磁されたときに、接点接触状態となり、接点部111'の上流側と下流側とが通電可能になる。すなわち、テールゲート用カットリレー110'は、ECU80の電力出力ポート83とテールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aとの接続状態を遮断可能に構成されている。
また、図14に示されるように、第3構成例では、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115とサブドア用カットリレー駆動スイッチ125とがさらに含まれる。テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115は、テールゲート用カットリレー110'のコイル部112'の下流側とテールゲート用開放スイッチ46の上流側との間に接続される。また、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115は、サブドア用ラッチ装置61がラッチ状態のときにオン状態になり、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態のときにオフ状態になるように構成されている。すなわち、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115は、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bの状態と逆の状態になるように構成されている。テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115がオン状態のときに、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115の上流側と下流側とが通電可能になる。
サブドア用カットリレー駆動スイッチ125は、サブドア用カットリレー120'のコイル部122'の下流側とサブ用開放スイッチ66の上流側との間に接続される。また、サブドア用カットリレー駆動スイッチ125は、テールゲート用ラッチ装置31がラッチ状態のときにオン状態になり、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態のときにオフ状態になるように構成されている。すなわち、サブドア用カットリレー駆動スイッチ125は、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bの状態と逆の状態になるように構成されている。サブドア用カットリレー駆動スイッチ125がオン状態のときに、サブドア用カットリレー駆動スイッチ125の上流側と下流側とが通電可能になる。
さらに、図14に示されるように、第1構成例とは、電流の逆流を防止する複数のダイオード140の個数及び配置される位置が異なる。
《2−6.第3構成例の動作》
図15、図16、図17及び図18を用いて、図14に示される二重ドア開放装置20の第3構成例の動作例を説明する。図15、図16、図17及び図18において、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66が操作されたときに、ECU80の電力出力ポート83から電流が流れる送電線が太線で示されている。その一方で、図15、図16、図17及び図18において、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66が操作されたときに、ECU80の電力出力ポート83から電流が流れない送電線が破線で示されている。
図15を用いて、平常時にサブドア用開放スイッチ66が操作されたときの動作例を説明する。図15に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
サブドア用カットリレー駆動スイッチ125がオン状態であり、且つ、サブドア用開放スイッチ66が通電可能になること(図15中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用カットリレー120'のコイル部122'に供給される(図15中B)。サブドア用カットリレー120'の接点部121'は、通電したサブドア用カットリレー120'のコイル部122'が励磁されたときに、接点接触状態になる(図15中C)。
その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給され(図15中D)、ラッチアクチュエータ61aは駆動し、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態になる。サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態になると、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bがオン状態になり(図15中E)、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115がオフ状態になる(図15中F)。
図16を用いて、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態のとき、すなわち、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、テールゲート用開放スイッチ46が操作された(図16中A)ときの動作例を説明する。図16に示される例において、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態であるので、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bはオン状態であり、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115がオフ状態である。
図16に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115がオフ状態であることによって、テールゲート用カットリレー110'のコイル部112'に、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給されない。そのため、テールゲート用カットリレー110'の接点部111'は接点非接触状態のままである。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給されない。
また、サブドア用開放スイッチ66が操作されていないことによって、サブドア用カットリレー120'のコイル部122'に、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給されない。そのため、サブドア用カットリレー120'の接点部121'は接点非接触状態のままである。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給されない。
すなわち、テールゲート用カットリレー110'は、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とテールゲート用ラッチ装置31との接続状態を遮断する。その結果、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ユーザーがテールゲート用開放スイッチ46を操作したとしても、テールゲート40と車体15とが非係止状態になることはない。
図17を用いて、平常時にテールゲート用開放スイッチ46が操作されたときの動作例を説明する。図17に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115がオン状態であり、且つ、テールゲート用開放スイッチ46が通電可能になること(図17中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用カットリレー110'のコイル部112'に供給される(図17中B)。テールゲート用カットリレー110'の接点部111'は、通電したテールゲート用カットリレー110'のコイル部112'が励磁されたときに、接点接触状態になる(図17中C)。
その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給され(図17中D)、ラッチアクチュエータ31aは駆動し、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態になる。テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態になると、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bがオン状態になり(図17中E)、サブドア用カットリレー駆動スイッチ125がオフ状態になる(図17中F)。
図18を用いて、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態のとき、すなわち、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、サブドア用開放スイッチ66が操作された(図18中A)ときの動作例を説明する。図18に示される例において、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態であるので、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bはオン状態であり、サブドア用カットリレー駆動スイッチ125がオフ状態である。
図18に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
サブドア用カットリレー駆動スイッチ125がオフ状態であることによって、サブドア用カットリレー120'のコイル部122'に、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給されない。そのため、サブドア用カットリレー120'の接点部121'は接点非接触状態のままである。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給されない。
また、テールゲート用開放スイッチ46が操作されていないことによって、テールゲート用カットリレー110'のコイル部112'に、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給されない。そのため、テールゲート用カットリレー110'の接点部111'は接点非接触状態のままである。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給されない。
すなわち、サブドア用カットリレー120'は、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とサブドア用ラッチ装置61との接続状態を遮断する。その結果、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ユーザーがサブドア用開放スイッチ66を操作したとしても、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態になることはない。
第3構成例では、テールゲート用カットリレー110'及びサブドア用カットリレー120'の接点部には、常開式接点が採用されている。したがって、例えば、何らかの理由で、テールゲート用カットリレー110'のコイル部112'又はサブドア用カットリレー120'のコイル部122'に対して電力が供給されない状況が発生したとしても、ECU80の電力出力ポート83とテールゲート用ラッチ装置31及びサブドア用ラッチ装置61との接続状態を遮断できる可能性がある。その結果、例えば、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31a又はサブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aの誤作動を抑制することができる可能性がある。
《2−7.第4構成例》
図19を用いて、二重ドア開放装置20の第4構成例を説明する。図19は、第4構成例における平常時の状態を示す。第4構成例については、第2構成例及び第3構成例と異なる部分のみを説明し、同様の部分については説明を省略する。また、第2構成例及び第3構成例と共通する構成要素は、第2構成例及び第3構成例に使用されている符号と同じ符号を用いる。
図19に示されるように、第4構成例には、第3構成例に加えて、切替リレー130がさらに含まれる。切替リレー130の構成及び配置位置は、第2構成例と同様である。ただし、第2接点132は、テールゲート用カットリレー110'の接点部111'及びコイル部112'に接続される。同様に、第3接点133は、サブドア用カットリレー120'の接点部121'及びコイル部122'に接続される。
図19に示されるように、第4構成例では、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115は、テールゲート用カットリレー110'のコイル部112'の下流側とサブドア側グランド18sとの間に接続される。また、サブドア用カットリレー駆動スイッチ125は、サブドア用カットリレー120'のコイル部122'の下流側とテールゲート側グランド18tとの間に接続される。
さらに、図19に示されるように、第2構成例及び第3構成例とは、電流の逆流を防止する複数のダイオード140の個数及び配置される位置が異なる。
《2−8.第4構成例の動作》
図20、図21、図22及び図23を用いて、図19に示される二重ドア開放装置20の第4構成例の動作例を説明する。図20、図21、図22及び図23において、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66が操作されたときに、ECU80の電力出力ポート83から電流が流れる送電線が太線で示されている。その一方で、図20、図21、図22及び図23において、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66が操作されたときに、ECU80の電力出力ポート83から電流が流れない送電線が破線で示されている。
図20を用いて、平常時にサブドア用開放スイッチ66が操作された(図20中A)ときの動作例を説明する。図20に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が操作されていないため、切替リレー130の切替コイル部135には電力が供給されない。そのため、切替リレー130の第1接点131と第3接点133とが通電可能状態のままである。
サブドア用カットリレー駆動スイッチ125がオン状態であることによって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用カットリレー120'のコイル部122'に供給される(図20中B)。サブドア用カットリレー120'の接点部121'は、通電したサブドア用カットリレー120'のコイル部122'が励磁されたときに、接点接触状態になる(図20中C)。
その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給され(図20中D)、ラッチアクチュエータ61aは駆動し、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態になる。サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態になると、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bがオン状態になり(図20中E)、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115がオフ状態になる(図20中F)。
図21を用いて、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態のとき、すなわち、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、テールゲート用開放スイッチ46が操作されたときの動作例を説明する。図21に示される例において、サブドア用ラッチ装置61がアンラッチ状態であるので、サブドア用ラッチ装置61のアンラッチ状態検出スイッチ61bはオン状態であり、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115がオフ状態である。
図21に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が通電可能になること(図21中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、切替リレー130の切替コイル部135に供給される(図21中B)。その結果、切替リレー130の第1接点131と第2接点132とが通電可能状態になる(図21中C)。
テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115がオフ状態であることによって、テールゲート用カットリレー110'のコイル部112'に、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給されない。そのため、テールゲート用カットリレー110'の接点部111'は接点非接触状態のままである。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給されない。
すなわち、テールゲート用カットリレー110'は、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とテールゲート用ラッチ装置31との接続状態を遮断する。その結果、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ユーザーがテールゲート用開放スイッチ46を操作したとしても、テールゲート40と車体15とが非係止状態になることはない。
図22を用いて、平常時にテールゲート用開放スイッチ46が操作されたときの動作例を説明する。図22に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が通電可能になること(図22中A)によって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、切替リレー130の切替コイル部135に供給される(図22中B)。その結果、切替リレー130の第1接点131と第2接点132とが通電可能状態になる(図22中C)。
テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115がオン状態であることによって、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、テールゲート用カットリレー110'のコイル部112'に供給される(図22中D)。テールゲート用カットリレー110'の接点部111'は、通電したテールゲート用カットリレー110'のコイル部112'が励磁されたときに、接点接触状態になる(図22中E)。
その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、テールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aに供給され(図22中F)、ラッチアクチュエータ31aは駆動し、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態になる。テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態になると、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bがオン状態になり(図22中G)、サブドア用カットリレー駆動スイッチ125がオフ状態になる(図22中H)。
図23を用いて、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態のとき、すなわち、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、サブドア用開放スイッチ66が操作された(図23中A)ときの動作例を説明する。図23に示される例において、テールゲート用ラッチ装置31がアンラッチ状態であるので、テールゲート用ラッチ装置31のアンラッチ状態検出スイッチ31bはオン状態であり、サブドア用カットリレー駆動スイッチ125がオフ状態である。
図23に示される例において、まず、ECU80は、操作入力ポート81を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断する。ECU80は、電力出力ポート83から電力を出力する。
テールゲート用開放スイッチ46が操作されていないため、切替リレー130の切替コイル部135には電力が供給されない。そのため、切替リレー130の第1接点131と第3接点133とが通電可能状態のままである。
サブドア用カットリレー駆動スイッチ125がオフ状態であることによって、サブドア用カットリレー120'のコイル部122'に、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が供給されない。そのため、サブドア用カットリレー120'の接点部121'は接点非接触状態のままである。その結果、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力は、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61aに供給されない。
すなわち、サブドア用カットリレー120'は、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とサブドア用ラッチ装置61との接続状態を遮断する。その結果、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ユーザーがサブドア用開放スイッチ66を操作したとしても、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態になることはない。
以上のように、第4構成例は、切替リレー130を含むことによって、ECU80の電力出力ポート83は、サブドア用カットリレー120'又はテールゲート用カットリレー110'のいずれか一方のみに、通電可能となる。すなわち、ECU80の電力出力ポート83から出力される電力が、サブドア用ラッチ装置61のラッチアクチュエータ61a及びテールゲート用ラッチ装置31のラッチアクチュエータ31aの双方に同時に供給されることがない。したがって、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態になると同時に、テールゲート40と車体15とが非係止状態になる状況が発生しないことによって、安全性を高めることができる。
以上のように、二重ドア開放装置20の第1構成例、第2構成例、第3構成例及び第4構成例のいずれの構成例においても、テールゲート用カットリレー110(又はテールゲート用カットリレー110')は、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とテールゲート用ラッチ装置31との接続状態を遮断する。その結果、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態のときに、ユーザーがテールゲート用開放スイッチ46を操作したとしても、テールゲート40と車体15とが非係止状態にならないことが実現される。同様に、二重ドア開放装置20の第1構成例、第2構成例、第3構成例及び第4構成例のいずれの構成例においても、サブドア用カットリレー120(又はサブドア用カットリレー120')は、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ECU80の電力出力ポート83とサブドア用ラッチ装置61との接続状態を遮断する。その結果、テールゲート40と車体15とが非係止状態のときに、ユーザーがサブドア用開放スイッチ66を操作したとしても、サブドア60とテールゲート40とが非係止状態にならないことが実現される。
以上のように、二重ドア開放装置20の第1構成例、第2構成例、第3構成例及び第4構成例のいずれの構成例においても、これらのことを実現するために、例えば2つの操作入力ポートと2つの電力出力ポートとを有する制御装置を専用に制作等して採用する必要がない。すなわち、二重ドア開放装置20の第1構成例、第2構成例、第3構成例及び第4構成例のいずれの構成例においても、例えば、図示されていない車両10のサイドドア等の開放を制御するECUと同じものを制御装置80として採用することができる。また、テールゲート用カットリレー110及びサブドア用カットリレー120は、例えば2つの操作入力ポートと2つの電力出力ポートとを有する制御装置を専用に制作等するより、コストが安価になることが想定される。したがって、例えば2つの操作入力ポートと2つの電力出力ポートとを有する制御装置を専用に制作等して採用する場合と比較して、コストの増加を抑えることができる。なお、第1構成例及び第2構成例においては、テールゲート用カットリレー110及びサブドア用カットリレー120の接点部に常閉式接点が採用されることによって、第3構成例及び第4構成例における、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115及びサブドア用カットリレー駆動スイッチ125に相当する構成を備える必要がない。したがって、第1構成例及び第2構成例は、テールゲート用カットリレー駆動スイッチ115とサブドア用カットリレー駆動スイッチ125とを必要とする第3構成例及び第4構成例と比較して、コストが低くなると同時に、送電線の配線が簡略化される。
《3.制御装置の変形例》
図24を用いて、制御装置80の変形例を説明する。制御装置80は、必ずしも、上述したような第1構成例、第2構成例、第3構成例及び第4構成例のECU80のように、ECU80内部の図示されていないトランジスタ等の電子スイッチ等によって、電力出力ポート83から電力を出力するか否かを制御する構造に限定されない。例えば、リレーのような物理的な切替機構を制御装置80に含むことによって、電力出力ポート83から電力を出力するか否かを制御する構造であってもよい。
制御装置80は、例えば、図24に示されるように、ECU80'と電力出力リレー90とを含むように構成されてもよい。ECU80'は、電力出力ポートを有さない点で、第1構成例、第2構成例、第3構成例及び第4構成例のECU80と異なる。すなわち、ECU80'は、1つの操作入力ポート81'と1つの非係止状態検出ポート82'とを有する。また、ECU80'は、電力出力ポートを有さない代わりに、リレー駆動ポート86を有する。さらに、ECU80'は、ECU80'内部に、平常時にオフ状態であるリレー駆動スイッチ87を有する。
ECU80'内部の電子スイッチであるリレー駆動スイッチ87は、ECU80'が、操作入力ポート81'を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断したときにオン状態になる。リレー駆動スイッチ87がオン状態になると、リレー駆動ポート86とECUグランド18eとが通電可能状態になる。
図24に示されるように、電力出力リレー90は、入力接点91、リレーグランド接点92、出力ポート接点93、切片94、駆動コイル部95及び電力出力ポート83'を有する。入力接点91は、バッテリ等の車両電源100に接続される。リレーグランド接点92は、リレーグランド18rに接続される。出力ポート接点93は、電力出力ポート83'に接続される。切片94は、一端である固定端が電力出力ポート83'に固定され、他端である自由端がリレーグランド接点92又は入力接点91に接触するように揺動可能に構成されている。切片94の自由端は、テールゲート用開放スイッチ46及びサブドア用開放スイッチ66が操作されていない状態で、リレーグランド接点92に接触するように、例えば図示されていないバネに付勢されている。
図24に示されるように、電力出力リレー90の駆動コイル部95は、車両電源100とECU80'のリレー駆動ポート86と接続される。リレー駆動スイッチ87がオン状態になると、駆動コイル部95に車両電源100から出力される電力が供給される。電力が供給された駆動コイル部95が励磁されたときに、切片94の自由端が吸引されて入力接点91に接触する。
その結果、電力出力リレー90は、入力接点91と出力ポート接点93とが通電可能状態になる。すなわち、ECU80'が、操作入力ポート81'を介して、テールゲート用開放スイッチ46又はサブドア用開放スイッチ66に対する操作がなされたと判断したときに、電力出力リレー90の電力出力ポート83'から車両電源100の電力が出力される。
ECU80'と電力出力リレー90とを含むように構成される制御装置80を、上述された第1構成例、第2構成例、第3構成例及び第4構成例に採用することができる。このとき、ECU80'の操作入力ポート81'はECU80の操作入力ポート81に対応し、ECU80'の非係止状態検出ポート82'はECU80の非係止状態検出ポート82に対応し、電力出力リレー90の電力出力ポート83'はECUの電力出力ポート83に対応する。なお、制御装置80の変形例は、ここで説明したものに限定されない。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
10・・・車両、15・・・車体、20・・・二重ドア開放装置、30・・・後部開口、31・・・テールゲート用ラッチ装置、40・・・テールゲート、41・・・テールゲート用ストライカ、43・・・テールゲートハンドル、46・・・テールゲート用開放スイッチ、50・・・サブドア開口、51・・・サブドア用ストライカ、60・・・サブドア、61・・・サブドア用ラッチ装置、63・・・サブドア用アウタハンドル、66・・・サブドア用開放スイッチ、80・・・制御装置、ECU、81・・・操作入力ポート、82・・・非係止状態検出ポート、83・・・電力出力ポート、110・・・テールゲート用カットリレー、111・・・テールゲート用カットリレーの接点部、112・・・テールゲート用カットリレーのコイル部、120・・・サブドア用カットリレー、121・・・サブドア用カットリレーの接点部、122・・・サブドア用カットリレーのコイル部、130・・・切替リレー、131・・・第1接点、132・・・第2接点、133・・・第3接点、134・・・切片、135・・・切替コイル部。

Claims (3)

  1. 車体の後部に形成された後部開口を開閉可能なテールゲートに設けられるテールゲート用開放スイッチと、
    前記テールゲートの一部に形成されたサブドア開口を開閉可能なサブドアに設けられるサブドア用開放スイッチと、
    前記テールゲートと前記車体との係止状態を非係止状態に切り替え可能なテールゲート用ラッチ装置と、
    前記サブドアと前記テールゲートとの係止状態を非係止状態に切り替え可能なサブドア用ラッチ装置と、
    単一の操作入力ポート及び単一の電力出力ポートを有する制御装置と、
    前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記テールゲート用ラッチ装置との間に設けられ、前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記テールゲート用ラッチ装置との接続状態を遮断可能なテールゲート用カットリレーと、
    前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記サブドア用ラッチ装置との間に設けられ、前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記サブドア用ラッチ装置との接続状態を遮断可能なサブドア用カットリレーと、
    を備え、
    前記制御装置は、前記単一の操作入力ポートを介して、前記テールゲート用開放スイッチ又は前記サブドア用開放スイッチに対する操作がなされたことを判断したときに、前記単一の電力出力ポートを介して、前記テールゲート用ラッチ装置及び前記サブドア用ラッチ装置の双方に対して電力を出力し、
    前記テールゲート用カットリレーは、前記サブドアと前記テールゲートとが前記非係止状態であるときに、前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記テールゲート用ラッチ装置との接続状態を遮断し、
    前記サブドア用カットリレーは、前記テールゲートと前記車体とが前記非係止状態であるときに、前記制御装置の前記単一の電力出力ポートと前記サブドア用ラッチ装置との接続状態を遮断する二重ドア開放装置。
  2. 前記制御装置の前記単一の電力出力ポートに接続される第1接点と、前記テールゲート用カットリレーと接続される第2接点と、前記サブドア用カットリレーと接続される第3接点とを有する切替リレーをさらに備え、
    前記切替リレーは、前記テールゲート用開放スイッチへの操作がなされたこと又は前記サブドア用開放スイッチへの操作がなされたことに応じて、前記第1接点と通電可能な接点を、前記第2接点又は前記第3接点の一方から前記第2接点又は前記第3接点の他方に切り替える、請求項1に記載の二重ドア開放装置。
  3. 前記切替リレーは、前記第2接点又は前記第3接点の一方が前記第1接点と通電可能に構成され、且つ、切替コイル部を有し、
    前記切替コイル部は、励磁されることによって、第1接点と通電可能な接点を、前記第2接点又は前記第3接点の一方から前記第2接点又は前記第3接点の他方に切り替え、
    前記テールゲート用開放スイッチ及び前記サブドア用開放スイッチが操作されていない状態で、前記第2接点が前記第1接点と通電可能に構成されているときは、前記切替コイル部は、前記サブドア用開放スイッチと前記制御装置の前記単一の電力出力ポートとの間に接続される一方で、
    前記テールゲート用開放スイッチ及び前記サブドア用開放スイッチが操作されていない状態で、前記第3接点が前記第1接点と通電可能に構成されているときは、前記切替コイル部は、前記テールゲート用開放スイッチと前記制御装置の前記単一の電力出力ポートとの間に接続される、請求項2に記載の二重ドア開放装置。
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