JP2016204807A - メルトブロー用口金及び極細繊維製造装置 - Google Patents

メルトブロー用口金及び極細繊維製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】少ない熱風ガスの量であっても溶融樹脂を安定して微細な繊維に紡糸することができ、かつ、小型化や軽量化が容易で製造コストを抑制できるメルトブロー用口金及び極細繊維製造装置を提供する。
【解決手段】メルトブロー用口金20の内部に、加熱した溶融樹脂を吐出できる1箇所以上の液ノズル22と、液ノズル22から吐出される溶融樹脂に熱風を吹き出して繊維状に延伸する1箇所以上の熱風ノズル24を形成する。そして、熱風ノズル22と液ノズル24は互いに近接し、熱風ノズル24の吹き出し方向と液ノズル22の吐出方向が口金下面20aの下方で交差するように配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、メルトブロー口金及びこの口金を備える極細繊維製造装置に関する。
メルトブロー法により微細な繊維からなる不織布を連続的に製造する製造装置が周知である(例えば特許文献1参照)。こうした製造装置では、加熱した溶融樹脂を吐出ノズルから吐出させて高速の熱風により繊維状に延伸させて不織布や極細繊維を形成している。
特許文献1によれば、図12及び図13に示すように、プレート11とプレート12が互いにねじ止めされた状態において、溶融樹脂を吐出する円形の液ノズル6のまわりに高温高速のガスを吹き出す熱風ノズル16が同心円状に備えられている口金の構成が示されている。
特開平4−228606号公報
ところで、メルトブロー紡糸装置において安定した紡糸を達成するためには、口金において、例えば溶融樹脂の温度だけでなく吹き出す高温ガスの温度を所定の温度範囲で管理する必要がある。
それに対し、特許文献1にみられるような構成の口金の場合、溶融樹脂を延伸させるのに大量の高温ガスを必要としていた。このため、紡糸時に吹き出しノズルを通過するガス温度が低下しないよう、口金の上流側に設けるガス加熱装置を大型にしたり、口金に直接加熱できる装置を取り付けるなどの対策が必要であった。それにより、エネルギーコストの上昇や口金の大型化・複雑化を招き、ひいては製造コストが上昇するという問題があった。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みなされたものであり、少ない熱風ガスの量であっても溶融樹脂を安定して微細な繊維に紡糸することができ、かつ、小型化や軽量化が容易で製造コストを抑制できるメルトブロー用口金及び極細繊維製造装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、加熱した溶融樹脂を吐出できる1箇所以上の液ノズルと、液ノズルから吐出される溶融樹脂に熱風を吹き出して繊維状に延伸する1箇所以上の熱風ノズルを備えるメルトブロー用口金であって、熱風ノズルは液ノズルに近接し、熱風ノズルの吹き出し方向と液ノズルの吐出方向が口金下面の下方で交差するように配置することを特徴とするメルトブロー用口金である。このように構成すると、少ない熱風ガスの量であっても安定して溶融樹脂を微細な繊維に紡糸することができる。また、口金内の吐出ノズルと熱風ノズルの配置の自由度が増すこととなる。
本発明によれば、少ない熱風ガスの量で溶融樹脂を安定して微細な繊維に紡糸することができることから、熱風ガスの使用量を削減できる。また、吐出ノズルや吹き出しノズルを備えるのに要するスペースが小さく、口金内にこうしたノズルを多数配置することができる。そのため、口金の小型化や軽量化が達成できるとともに、ひいては製造コストの抑制も達成できる。
本発明の第1の実施形態によるメルトブロー用口金の断面図とそれを備える極細繊維製造装置のブロックである。 図1に示すメルトブロー用口金の平面図である。 本発明の第2の実施形態によるメルトブロー用口金の断面図である。 本発明の第3の実施形態によるメルトブロー用口金の断面図である。 図4に示すメルトブロー用口金の平面図である。 本発明の第4の実施形態によるメルトブロー用口金の平面図である。 本発明の第5の実施形態によるメルトブロー用口金の平面図である。 図7のA―A線に沿ったメルトブロー用口金の断面図である。 本発明の第6の実施形態によるメルトブロー用口金の平面図である。 図7のメルトブロー用口金を備えた極細繊維製造装置の斜視図である。 図9のメルトブロー用口金を備えた極細繊維製造装置の斜視図である。 従来のメルトブロー用口金の断面図である。 図12の平面図である。
以下、図1と図2を参照して、第1の実施形態のメルトブロー用口金20及び極細繊維製造装置について説明する。
図1に示すように、極細繊維製造装置は、溶融樹脂を押し出す押出機200と、熱風を生成する熱風生成装置300と、押出機200から押し出された溶融樹脂を繊維状にして吐出する口金20とを備えている。
図1及び図2に示すように、口金20の内部には溶融樹脂を吐出する液ノズル22と、熱風ガスを吹き出す熱風ノズル24とが形成されている。
ここで、液ノズル22と熱風ノズル24は、それぞれ一定の断面を有する柱状中空体であり、互いに近接して配置されている。さらに、液ノズル22の中心軸Oと熱風ノズル24の中心軸Oが同一平面上に存在するとともに、口金20において中心軸Oが傾斜し、中心軸Oの延長線と中心軸Oの延長線が口金下面20aの下方側の点Xにおいて角度θで交差するように構成されている。
これにより、熱風ノズル24から吹き出される熱風ガスが少ない量であっても、液ノズル22から吐出された溶融樹脂が熱風ノズル24から吹き出される熱風ガスにより延伸され微細な繊維が得られる。
液ノズル22は溶融樹脂を吐出できるものであれば良く、断面の形状は特に限定するものではないが、例えば、円形、楕円形、四角形や六角形などの多角形であることができる。均一な加工のしやすさから、円形であることが好ましい。
また、液ノズル22の断面の大きさは溶融樹脂の種類や温度などにより適宜選択されるが、円形の場合、直径は0.1mmから1.0mmが好ましく、0.15mmから0.7mmがより好ましく、0.2mmから0.5mmがさらに好ましい。
熱風ノズル24は熱風ガスを吹き出すことができるものであれば良く、断面の形状は特に限定するものではないが、例えば、円形、楕円形、四角形や六角形などの多角形や四角形などを湾曲させた形状であっても良い。
また、熱風ノズル24の断面の大きさは溶融樹脂の種類や温度などにより適宜選択されるが、円形の場合、直径は0.2mmから2.5mmが好ましく、0.25mmから1.5mmがより好ましく、0.3mmから1mmがさらに好ましい。
液ノズル22と熱風ノズル24は、互いに近接して配置されており、両者の口金下面20aにおける最短距離t1が0.1mmから5mmが好ましく、1mmから4.5mmがより好ましく、2mmから4mmがさらに好ましい。0.1mm未満では、接近しすぎて加工が難しくなり、5mmを超えると熱風ガスによる溶融樹脂の延伸が不十分で微細な繊維が得られ難くなるためである。
図1において、中心軸Oの延長線と中心軸Oの延長線が成す角度θは、0度から30度が好ましく、0度から25度がより好ましく、5度から20度がさらに好ましい。30度を超えると、熱風ガスによる溶融樹脂の延伸が不十分で微細な繊維が得られ難くなるためである。なお、角度θが0度に近づくとともに、図1に示す点Xと口金下面20aとの距離は大きくなるが、この場合でも熱風ガスによる溶融樹脂の延伸がなされ微細な繊維が得られる。
図1では、口金20において、液ノズル22を傾斜させている。代わりに熱風ノズル24を傾斜させても良いし、両方とも傾斜させても良い。ただし、これらの場合でも、中心軸Oの延長線と中心軸Oの延長線が成す角度θは、30度以内が好ましい。
図3を参照して、第2の実施形態のメルトブロー用口金30について説明する。
図3に示すように、メルトブロー用口金30において、液ノズル32の上流側に、液ノズル32の断面より大きな断面を有する中空部である液保持部32bを設けている。一般に、液ノズル32の断面は、例えば直径が0.5mm程度と小さいため、口金の厚み全体を貫通する加工は困難な場合がある。そのため、このような液保持部32bを設けることにより液ノズル32の加工厚みを小さく抑えることができ好ましい。
図3では、液ノズルの上流側にこうした大きな断面を有する中空部32bを設けているが、代わりに熱風ノズルの上流側に設けても良いし、互いに中空部がぶつからない範囲で両方に設けても良い。
図4及び図5を参照して、第3の実施形態のメルトブロー用口金40について説明する。
図4及び図5に示すように、口金40の内部には溶融樹脂を吐出する液ノズル42と、熱風ガスを吹き出す熱風ノズル44が形成されている。
ここで、口金40において、液ノズル42を傾斜させている。
一方、熱風ノズル44は、口金下面40a近くにおいて、その一部がテーパー形状からなるテーパー部44aを有している。
これにより、熱風ノズル44から吹き出される熱風ガスが少ない量であっても、液ノズル42から吐出された溶融樹脂が熱風ノズルのテーパー部44aに沿って吹き出す熱風ガスにより効果的に延伸され微細な繊維となる。
なお、テーパー部44aは、熱風ノズル44の出口側の周囲全体に設ける必要はなく、少なくとも液ノズル42に最も近い側に設けることが好ましく、熱風ノズル44又は液ノズル42の断面が円形の場合は、どちらかの直径と同程度の幅を有することが好ましい。
さらに、図4において、テーパー部44aにおいて、熱風ノズルの中心軸とテーパー方向の成す角度θは、35度以内が好ましく、25度以内がより好ましく、15度以内がさらに好ましい。35度を超えると、熱風ガスによる溶融樹脂の延伸が不十分で微細な繊維が得られ難くなるためである。
また、図4及び図5において、テーパー形状44aは、口金下面40aにおいて、液ノズル42の出口とほぼ接するように設けているが、角度θを小さくして液ノズル42の出口に近づけるように設けてもよい。
以上、図4及び図5では、第1の実施形態のメルトブロー用口金を用いて熱風ノズルの吹き出し部の少なくとも一部がテーパー状をなす場合について説明したが、第2の実施形態のメルトブロー用口金を用いた場合にも同様に適用できる。
図6を参照して、第4の実施形態のメルトブロー用口金50について説明する。
図6に示すように、口金50の内部には溶融樹脂を吐出する液ノズル52が直径Dを有する円周上に多数設けられている。さらに、それぞれの液ノズル52には、ここでは図示していないが熱風を吹き出す熱風ノズルが近接し、熱風ノズルの吹き出し方向と液ノズル52の吐出方向が口金下面50aの下方で交差するように設けられている。これにより、それぞれの熱風ノズルから吹き出される熱風ガスが少ない量であっても、それぞれの液ノズル52から吐出された溶融樹脂が吹き出す熱風ガスにより延伸され微細な繊維が多数得られるので生産性に優れている。また、熱風ノズルの配置に柔軟性を持たせることができるので液ノズルを高密度に備える場合に有利である。
口金50の外形は、断面が必ずしも円形である必要はなく、楕円形、四角形や六角形などの多角形であっても良い。口金の加工のしやすさから、円形であることが好ましい。
また、図6では、液ノズル52を円周上に12箇所備えているが、口金50の外形や寸法などに応じてさらに多数備えてもよい。
ここで、隣接する液ノズル52間の距離は、2mmから12mmが好ましく、3mmから10mmがより好ましい。2mm未満では、接近しすぎて隣の液ノズルとの干渉により紡糸が安定せず、12mmを超えると液ノズルが少なく生産性が低下するためである。
図7及び図8を参照して、第5の実施形態のメルトブロー用口金60について説明する。
図7に示すように、口金60の内部には溶融樹脂を吐出する液ノズル62が直径Dを有する円周上に多数設けられている。さらに、多数の熱風ノズル64は、液ノズル62が配置されている円と同じ中心を有する直径Dの円周上にそれぞれの液ノズル62に近接して配置されている。ここで、直径Dは直径Dより小さくしている。
これにより、それぞれの熱風ノズルから吹き出される熱風ガスが少ない量であっても、それぞれの液ノズル62から吐出された溶融樹脂が吹き出された熱風ガスにより延伸され微細な繊維が多数得られるので生産性に優れている。
また、口金60において、溶融樹脂の導入経路を直径Dの円周付近の厚み方向に、一方、熱風ガスの導入経路を直径Dの円周付近の厚み方向に、分けて配置している。
このような配置をとることにより、溶融樹脂と熱風ガスのそれぞれの導入経路の切り分けが容易となり、口金の加工や小型化に有利となる。
なお、図7及び図8では、熱風ノズル64の吹き出し部にテーパー部64aを設けている。それにより、吐出される溶融樹脂が熱風ガスにより効果的に延伸される。
また、図7では、熱風ノズル64に繋がる熱風導入口300bを側面部から中心部に設けているため、それと干渉する位置にある液ノズルと熱風ノズルを省略している。それを避けるため、熱風導入口300bを口金下面の反対面である口金上面に移しても良い。
図7において、熱風ノズル64は断面を円形としたが、楕円形、四角形や六角形などの多角形であってもよい。また、細長い四角形を直径Dの円周上に沿うよう湾曲させた形状であっても良く、この場合、吐出された微細な繊維が直径Dの円周の内側に飛び込むことを防止でき好ましい。
以上述べてきた口金60では、直径Dは直径Dより小さい場合の構成である。
逆に、直径Dが直径Dより大きい場合でも、同じく微細な繊維からなる極細繊維を多数得ることができ、また、溶融樹脂と熱風ガスのそれぞれの導入経路の切り分けが容易であることなど同様である。
図9を参照して、第6の実施形態のメルトブロー用口金70について説明する。
図9に示すように、口金70の内部には溶融樹脂を吐出する液ノズル72が直線l上に多数設けられている。さらに、それぞれの液ノズル72には、熱風を吹き出す熱風ノズル74が配置されている。熱風ノズル74は液ノズル72に近接し、熱風ノズル74の吹き出し方向と液ノズル72の吐出方向が口金下面70aの下方で交差するように設けられている。これにより、それぞれの熱風ノズル74から吹き出される熱風ガスが少ない量であっても、それぞれの液ノズル72から吐出された溶融樹脂が吹き出す熱風ガスにより延伸され微細な繊維からなる極細繊維が得られるので生産性に優れている。また、熱風ノズルの配置に柔軟性を持たせることができるので液ノズルを高密度に備える場合に有利であり、極細繊維からなる幅広の不織布を製造する上で好ましい。
なお、口金70の外形は、断面が細長い四角形の形状が好ましいが、特にそれに限定されない。
また、隣接する液ノズル72間の距離は、2mmから12mmが好ましく、3mmから10mmがより好ましい。2mm未満では、接近しすぎて隣の液ノズルとの干渉により紡糸が安定せず、12mmを超えると溶液ノズルが少なく生産性が低下するためである。
図10は、図7に示すメルトブロー用口金60を複数備えた極細繊維製造装置である。
押出機から押し出された溶融樹脂は、液導入配管200aより液導入口200bを経て口金60に多数形成されている液ノズル62から繊維状に吐出される。一方、熱風生成装置から出された熱風ガスは、熱風導入配管300aより熱風導入口300bを経て口金60に多数形成されている熱風ノズル64より吹き出す。これにより、液ノズル62から吐出された樹脂繊維は延伸され微細化された樹脂繊維が得られる。
また、図10に示すように、口金60の下方にはメッシュ状のベルトコンベアが設けられており、微細化された樹脂繊維が走行中のベルト上に集積されることで極細繊維が形成される。
なお、図10では口金60を幅方向に3台備えているが、生産性をアップさせるためより多数備えても良い。
また、複数の口金60に同種の樹脂材料からなる溶融樹脂を供給してもよい。一方、口金60ごとに種類や特性が異なる樹脂材料からなる溶融樹脂を供給することで、複合化した極細繊維とすることもできる。
図11は、図9に示すメルトブロー用口金70を複数備えた極細繊維製造装置である。押出機から押し出された溶融樹脂は、液導入配管210aより液導入口210bを経て口金70に多数形成されている液ノズル72から繊維状に吐出される。一方、熱風生成装置から出された熱風ガスは、熱風導入配管310aより熱風導入口310bを経て口金70に多数形成されている熱風ノズル74より吹き出す。これにより、液ノズル72から吐出された樹脂繊維は延伸され微細化された樹脂繊維が得られる。
また、図11に示すように、口金70の下方にはメッシュ状のベルトコンベアが設けられており、微細化された樹脂繊維が走行中のベルト上に集積されることで極細繊維が形成される。
なお、図11では口金70をベルトコンベアの進行方向に3台備えているが、生産性をアップさせるためより多数備えても良い。
また、複数の口金70に同種の樹脂材料からなる溶融樹脂を供給してもよい。一方、口金70ごとに種類や特性が異なる樹脂材料からなる溶融樹脂を供給することで、複合化した極細繊維とすることもできる。
20、30、40、50、60、70:メルトブロー用口金
20a、30a、40a、50a、60a、70a:口金下面
22、32、42、52、62、72:液ノズル
24、34、44、64、74:熱風ノズル
32b:液保持部
44a、64a:熱風ノズルのテーパー部
200:押出機
200a、210a:液導入配管
200b:液導入口
300:熱風生成装置
300a、310a:熱風導入配管
300b:熱風導入口
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、加熱した溶融樹脂を吐出できる1箇所以上の液ノズルと、液ノズルから吐出される溶融樹脂に熱風を吹き出して繊維状に延伸する1箇所以上の熱風ノズルを備えるメルトブロー用口金であって、液ノズルと熱風ノズルは、それぞれ一定の断面を有する柱状中空体であって、互いに交わらず、かつ、熱風ノズルは液ノズルに近接し、熱風ノズルの吹き出し方向と液ノズルの吐出方向が口金下面の下方で交差するように配置することを特徴とするメルトブロー用口金である。このように構成すると、少ない熱風ガスの量であっても安定して溶融樹脂を微細な繊維に紡糸することができる。また、口金内の吐出ノズルと熱風ノズルの配置の自由度が増すこととなる。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、加熱した溶融樹脂を吐出できる1箇所以上の液ノズルと、液ノズルから吐出される溶融樹脂に熱風を吹き出して繊維状に延伸する1箇所以上の熱風ノズルを備えるメルトブロー用口金であって、液ノズルと熱風ノズルは、それぞれ一定の断面形状を有する柱状中空体であり、互いに近接し、液ノズルの中心軸と熱風ノズルの中心軸は同一平面上に存在するとともに、液ノズルの中心軸の延長線と熱風ノズルの中心軸の延長線が口金下面の下方側において交差するように配置されることを特徴とするメルトブロー用口金である。このように構成すると、少ない熱風ガスの量であっても安定して溶融樹脂を微細な繊維に紡糸することができる。また、口金内の吐出ノズルと熱風ノズルの配置の自由度が増すこととなる。

Claims (6)

  1. 加熱した溶融樹脂を吐出できる1箇所以上の液ノズルと、前記液ノズルから吐出される溶融樹脂に熱風を吹き出して繊維状に延伸する1箇所以上の熱風ノズルを備えるメルトブロー用口金であって、
    前記熱風ノズルは前記液ノズルに近接し、前記熱風ノズルの吹き出し方向と前記液ノズルの吐出方向が前記口金下面の下方で交差するように配置することを特徴とするメルトブロー用口金。
  2. 前記熱風ノズルの吹き出し部の少なくとも一部がテーパー形状をなしていることを特徴とする、請求項1に記載のメルトブロー用口金。
  3. 複数の前記液ノズルが直径Dの円周上に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のメルトブロー用口金。
  4. 複数の前記熱風ノズルが、前記液ノズルが配置されている円と同じ中心を有する直径Dの円周上に配置されているとともに、DはDよりも小さいか又は大きいことを特徴とする請求項3に記載のメルトブロー用口金。
  5. 複数の前記液ノズルが直線上に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のメルトブロー用口金。
  6. 請求項〜請求項5のいずれかに記載のメルトブロー用口金を備え、
    前記液ノズルより溶融樹脂を吐出するとともに、吐出された溶融樹脂に対して前記熱風ノズルから熱風を吹き出して繊維状に延伸された樹脂繊維によって微細な繊維を製造することを特徴とする極細繊維製造装置。
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