JP2016204280A - 概日リズム改善剤 - Google Patents
概日リズム改善剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016204280A JP2016204280A JP2015085039A JP2015085039A JP2016204280A JP 2016204280 A JP2016204280 A JP 2016204280A JP 2015085039 A JP2015085039 A JP 2015085039A JP 2015085039 A JP2015085039 A JP 2015085039A JP 2016204280 A JP2016204280 A JP 2016204280A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circadian rhythm
- gene
- rhythm
- improving agent
- expression
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 0 C[C@]1(CC[C@@]([C@]2CC3)[C@@](C)(CC[C@@](C4)O)[C@]34O)[C@@]22O*2C[C@@]1C(C=C1)=COC1=O Chemical compound C[C@]1(CC[C@@]([C@]2CC3)[C@@](C)(CC[C@@](C4)O)[C@]34O)[C@@]22O*2C[C@@]1C(C=C1)=COC1=O 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
Description
睡眠障害は、睡眠時無呼吸症などの睡眠呼吸障害と、体内時計がその発症に関わるとされる概日リズム睡眠障害(サーカディアンリズム睡眠障害)に分類される。概日リズム睡眠障害には、時差ぼけや夜勤・交代勤務(シフトワーク)などが原因の外因性急性症候群と、睡眠相後退症候群(DSPS)や、睡眠相前進症候群(ASPS)、非24時間睡眠覚醒障害、不規則型睡眠覚醒パターンなどの内因性慢性症候群に分類することができる。
概日リズム睡眠障害の原因としては、睡眠相前進症候群において、一部家族性の遺伝的原因が報告されているが、その多くは、夜勤や交代勤務、時差ぼけ、不規則な食生活、精神的ストレスなどの生活習慣が関与しているものと考えられる。これらの睡眠障害の発症には、時計遺伝子によって構成されている体内時計が関係しているものと考えられているが、その詳細なメカニズムに関しては不明である。
また、睡眠薬としては、ベンゾジアゼピン系の薬剤(非特許文献3)が一般に用いられており、長短時間型から、短時間型、中間型、長時間型まで様々な半減期の薬剤が開発されている。しかしながら、これらの睡眠薬による睡眠障害の治療法は、対処療法的なものであり、根本的に睡眠障害を治療することは困難である場合が多い。また、夢遊症状等の副作用を伴う場合も多く、その使用には細心の注意が必要である。
各種飲食品の原料やそれらに含まれる天然成分を用いる睡眠改善剤の研究開発も盛んで、茶葉由来のテアニンを用いるもの(特許文献3)、内因性のメラトニン分泌効果を有する発酵ホエーなどのホエー類を添加するもの(特許文献4)の他、高麗人参エキス(非特許文献4)、イクラ油に含まれるフォスファチジルコリン(非特許文献5)などを用いた睡眠改善剤が提案されている。これらは、いずれも飲食品、嗜好品などに用いられている素材に由来しているため、安全性も高く、日常的に摂取可能であるといえるが、その詳細な睡眠改善効果や作用メカニズムの解明は十分ではなく、効果の個人差も大きい。
〔1〕シノブファギン類又はその薬学的に許容される塩を含む概日リズム改善剤に関する。
〔2〕前記概日リズム改善剤が、時計遺伝子の発現リズムの位相、周期長、又は振幅のうちの少なくとも1つを調節する作用を有することを特徴とする。
また、本発明の概日リズム改善剤の一実施の形態によれば、
〔3〕前記〔2〕に記載の概日リズム改善剤において、前記時計遺伝子が、Per1遺伝子及び/又はPer2遺伝子であることを特徴とする。
また、本発明の概日リズム改善剤の一実施の形態によれば、
〔4〕前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の概日リズム改善剤において、前記シノブファギン類が、シノブファギン、ブファリン、ブタホリン、シノブホタリン、若しくは、レシブホゲニン、又は、それらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1つの化合物であることを特徴とする。
また、本発明の概日リズム改善剤の一実施の形態によれば、
〔5〕前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の概日リズム改善剤が、飲食品の形態であることを特徴とする。
〔6〕前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の概日リズム改善剤を含む、概日リズム障害又はそれに起因する疾患の治療又は予防のための医薬組成物に関する。
また、本発明の別の態様によれば、
〔7〕前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の概日リズム改善剤を含む飲食品に関する。
ここで、本発明の飲食品の一実施の形態によれば、
〔8〕前記〔7〕に記載の飲食品が、概日リズム障害若しくはそれに起因する疾患を有する又は有する恐れのある対象用であることを特徴とする。
また、本発明の飲食品の一実施の形態によれば、
〔9〕前記〔7〕又は〔8〕に記載の飲食品が、概日リズムを改善するために用いられるものである旨の表示を付したものであることを特徴とする。
〔10〕シノブファギン類又はその薬学的に許容される塩を含むPer1遺伝子及び/又はPer2遺伝子の発現リズム改善剤に関する。
ここで、本発明のPer1遺伝子及び/又はPer2遺伝子の発現リズム改善剤によれば、
〔11〕前記シノブファギン類が、シノブファギン、ブファリン、ブタホリン、シノブホタリン、若しくは、レシブホゲニン、又は、それらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1つの化合物であることを特徴とする。
〔12〕シノブファギン類又はその薬学的に許容される塩を含む概日リズム改善剤を経口的に摂取させる工程を含む、概日リズム改善方法に関する。
〔13〕前記〔12〕に記載の概日リズム改善方法が医療行為を含まないことを特徴とする。
また、本発明の概日リズム改善方法の一実施の形態によれば、
〔14〕前記〔12〕又は〔13〕に記載の概日リズム改善方法において、概日リズム改善剤を経口的に摂取させる工程が、概日リズム障害若しくはそれに起因する疾患を有する又は有する恐れのある対象に適用される、概日リズム改善方法に関する。
また、別の態様によれば、本発明は、
〔15〕概日リズム障害の治療における使用のためのシノブファギン類又はその薬学的に許容される塩に関する。
また、別の態様によれば、本発明は、
〔16〕概日リズム障害の治療薬の製造におけるシノブファギン類又はその薬学的に許容される塩の使用に関する。
概日リズム障害に起因する疾患としては、睡眠相前進症候群(ASPS)、睡眠相後退症候群(DSPS)、非24時間睡眠相後退症候群、および季節性うつ病が典型的なものとして考えられる。その他、内因性躁鬱病、周期性緊張症、周期性高血圧症、周期性潰瘍、不規則排卵周期、およびインスリン分泌の周期性異常に起因する糖尿病などの周期性・反復性障害や、脳血管型痴呆やアルツハイマー型痴呆における夜間徘徊なども概日リズム障害が関与すると考えられている。また、様々な概日リズムの振幅の減衰や周期長又は位相の乱れは、加齢や糖尿病・肥満症など代謝性疾患と関係がある。本発明は、概日リズム障害のうちの概日リズムの周期の位相(時計遺伝子の発現リズムの位相)を調節することや、概日リズム周期長(時計遺伝子の発現リズムの周期長)を調節すること、又は周期の振幅(時計遺伝子の発現リズムの振幅)を調節することにより障害を改善しようとするものである。
本明細書において、「時計遺伝子の発現リズムの位相を調節する」とは、時計遺伝子がある発現リズム(又は、発現リズムの周期)に沿って発現の活性化及び発現の抑制を示す際に、当該発現リズム(又は、発現リズムの周期)の位相を時系列的に遅らせる(後退)、又は、早めること(前進)をいう。よって、「時計遺伝子の発現リズムの位相を調節する」の好ましい態様としては、本来の発現リズム(又は、発現リズムの周期)と比較して差異が生じた位相の分、位相を時間軸に沿って遅らせる、又は、早めることにより調節することである。本発明の概日リズム改善剤は、特に、時計遺伝子のうちPer1遺伝子の発現を誘導することにより、時計遺伝子(例えば、Per1遺伝子、Per2遺伝子など)の発現リズム(又は、発現リズムの周期)の位相を調節することができる。また、本発明の概日リズム改善剤は、特に、時計遺伝子のうちPer1遺伝子及び/又はPer2遺伝子の発現リズムの位相を、時間軸に沿って遅らせる、又は、早めることにより調節することができる。
「時計遺伝子の発現リズムの振幅を調節する」とは、時計遺伝子がある発現リズム(又は、発現リズムの周期)に沿って発現の活性化及び発現の抑制を示す際に、当該リズムに沿って当該発現をさらに活性化させる、又は、さらに抑制することをいう。よって、「時計遺伝子の発現リズムの振幅を調節する」の好ましい態様としては、発現リズム(又は、発現リズムの周期)の振幅の減衰を改善する(振幅を増強する)ことである。本発明の概日リズム改善剤は、特に、時計遺伝子のうちPer1遺伝子及び/又はPer2遺伝子の発現を、当該遺伝子の発現リズムに沿ってさらに活性化させる(発現量を増加させる)、又はさらに抑制させる(発現量を抑える)ことができる。
また、「時計遺伝子の発現リズムの周期長を調節する」とは、時計遺伝子がある発現リズム(周期)に沿って発現の活性化及び発現の抑制を示す際に、当該発現リズムの長さ(周期長)を伸長する、又は、短縮することをいう。本発明の概日リズム改善剤は、特に、時計遺伝子のうちPer1遺伝子及び/又はPer2遺伝子の発現リズムの長さ(周期長)を短縮させることができる。
概日リズムは上記時計遺伝子間のネガティブフィードバックループメカニズムによって成り立っており(Molecular components of the Mammalian circadian clock. Buhr ED, Takahashi JS. Handb Exp Pharmacol. 2013;(217):3-27)、その中心的な役割を担っているPer2遺伝子の発現リズムを制御することにより、一連の時計遺伝子の発現が制御され、その結果として概日リズムの制御が可能である。
よって、本発明の概日リズム改善剤は、一実施の形態において、Per1遺伝子やPer2遺伝子に限らず、上記に列挙する時計遺伝子の発現リズムのi)位相、ii)周期長、又は、iii)振幅のうちの少なくとも1つを調節することができる。
本発明の概日リズム改善剤に使用されるシノブファギン類としては、以下の式1〜5で示されるシノブファギン、ブファリン、ブタホリン、シノブホタリン、及び、レシブホゲニンを挙げることができる。
なお、本発明の概日リズム改善剤に使用されるシノブファギン類として、好ましくは、シノブファギン、ブファリン、ブタホリン、シノブホタリン、及び、レシブホゲニンである。また、本発明の概日リズム改善剤は、例えば、上記に列挙するようなシノブファギン類に含まれる化合物であって、概日リズムの改善作用を有する化合物であれば、単独で含むこともできるし、二以上のシノブファギン類の化合物を組み合わせて含むこともできる。
なお、本発明の概日リズム改善剤の投与時期は特に限定されない。
また、本発明の一実施の形態としては、シノブファギン類又はその薬学的に許容される塩を含む時計遺伝子(例えば、Per1遺伝子及び/又はPer2遺伝子)の発現リズム改善剤を提供する。なお、当該時計遺伝子(例えば、Per1遺伝子及び/又はPer2遺伝子)の発現リズム改善剤は、実施の形態により、発現リズム周期の位相調節剤、発現リズム周期の周期長調節剤、又は発現リズム周期の振幅改善剤として提供することができる。これら時計遺伝子の発現リズム改善剤、発現リズム周期の位相調節剤、発現リズム周期の周期長調節剤、及び、発現リズム周期の振幅改善剤は、本発明の概日リズム改善剤と同様に、そのまま最終製品として使用しても良いし、飲食品用の添加剤、医薬品用のリズム添加剤、医薬部外品などの添加剤として用いることもできる。なお、時計遺伝子の発現リズム改善剤、発現リズム周期の位相調節剤、発現リズム周期の周期長調節剤、及び、発現リズム周期の振幅改善剤は、上記の概日リズム改善剤と同様に投与形態、剤形、投与量、投与時期を適宜設計・選択して使用することができる。
なお、本発明の飲食品は、上記に列挙した概日リズム障害若しくはそれに起因する疾患を有する又は有する恐れのある対象(例えば、ヒトを含む哺乳類)用とすることができる。
胎生14日齢のPER2::LUC C57BL/6Jマウス(Jackson Laboratoriesより入手;非特許文献8参照)から脳を取り出し、0.05%トリプシン(シグマ社製)とDNase I(1mg/L、ギブコ社製)を含むPBS溶液で37℃、10分間加温した。ピペッティングにより組織を分散させ、遠心分離後、神経幹細胞を幹細胞用培地〔20ng/ml basic fibroblast growth factor (bFGF) (R&D Systems)、20ng/ml epidermal growth factor (EGF) (R&D Systems)、B27 supplements(ギブコ社製)を含むDMEM/F12培地(ギブコ社製)〕に懸濁し、poly-HEMA(シグマ社製)コートしたプレートに、5×105cells/mlの濃度で播種した。播種後の培養により神経幹細胞塊を形成したものを神経前駆細胞とし、当該神経前駆細胞を使用時まで凍結保存した。
分化させた神経細胞を用いて、下記の試験を行った。分化用培地を新たに用意し、当該分化用培地に神経細胞を移した。その後、シノブファギン(和光純薬工業株式会社より購入)を最終濃度2μMとなるように分化用培地に添加した。シノブファギンを添加した分化用培地にて、神経細胞を2時間培養した。なお、シノブファギン添加前(0時間後)、添加から1時間後、添加から2時間後にそれぞれ細胞を回収し、FastLane Cell cDNA Kit(キアゲン社製)を用いて添付書類に記載の条件に従ってtotal RNAを抽出した。抽出したtotal RNAをNuclease-free water(ギブコ社製)に溶解した後、cDNAを得るため、PrimeScriptTMRT reagent Kit with gDNA Eraser(タカラバイオ社製)を用いて添付書類に記載の条件に従って逆転写反応を行った。定量的リアルタイムPCRのための鋳型cDNAの標識及び増幅は、SYBR(登録商標) Premix Ex TaqTMII(タカラバイオ社製)を用いた。定量的リアルタイムPCRは、LightCycler system(ロシュ社製)を使用して実施した。Per1 mRNAの発現量は、ハウスキーピング遺伝子であるGAPDH mRNAの発現量を内部標準として比較した際の相対値として求めた。
使用したプライマーは、Per1用は5’-CCAGATTGGTGGAGGTTACTGAGT-3’(配列番号1)と5’-GCGAGAGTCTTCTTGGAGCAGTAG-3’(配列番号2)、GAPDH用は5’-ACCCAGAAGACTGTGGATGG-3’(配列番号3)と5’-TTCAGCTCTGGGATGACCTT-3’(配列番号4)である。
PCRの条件は、95℃で10秒間加熱後に95℃で5秒、57℃で10秒、72℃で10秒間の3ステップを45サイクル行った。
また、対照区として、シノブファギンを添加していない分化用培地で培養した際の神経細胞におけるPer1 mRNA発現量を同様に測定した。
その結果を図1に示す。図1に示すように、シノブファギン添加から1時間後の神経細胞においては、添加前の発現量と比較して約10倍のPer1mRNAの発現量の増加が確認できた。一方で、シノブファギン添加から培養2時間後の神経細胞では、添加前の発現量と比較して約4倍程度にまでPer1の発現量が落ちていた。なお、Per1遺伝子は光やそれ以外の体内時計をリセットする様々な刺激に対して急性応答発現を示し、この応答により概日リズムをリセットする機能を有する遺伝子として知られているため一過性発現として誘導されることが好ましい(Shigeyoshi Y et al., Cell, Vol.91, 1043-1053, 1997、Urs Albrecht et al., Cell, Vol. 91, 1055-1064, 1997、及び、Balsalobre A et al., Curr Biol., 2000, 19;10(20):1291-4)。シノブファギンは、図1に示すように、Per1遺伝子を一過性に発現誘導できることが確認された。また、Per1遺伝子の発現は上述のように体内時計のリセット(すなわち時計遺伝子の発現リズムのリセット)に重要であることが知られており、このようなPer1遺伝子の一過性発現の誘導は時計遺伝子の発現リズムのリセットを誘起できると考えられる。
上記実施例1において、シノブファギンのPer1遺伝子の一過性発現の誘導効果を確認したが、シノブファギン類の化合物が時計遺伝子の発現リズム自体も調節可能であるかを調べるために下記試験を行った。具体的には、上記実施例1に記載の凍結保存状態の神経前駆細胞を用いて、シノブファギンによるPer2遺伝子の発現リズムへの影響を確かめた。神経前駆細胞を解凍後、幹細胞用培地にて24時間培養を行った。その後、分化用培地〔2%牛胎仔血清、B27 supplementsを含むDMEM/F12培地〕に神経前駆細胞を移し、7日間の分化誘導を行った。
上記工程により分化した神経細胞を用いて、下記の試験を行った。HEPES(10mM)と発光基質ルシフェリン(0.1mM、和光純薬)とを含む分化用培地であって、体内時計を同調させるためのフォルスコリン(最終濃度10μM、シグマ社製)及びシノブファギン(最終濃度10μM;和光純薬工業株式会社より購入)を加えた分化用培地を用いて神経細胞を培養し、LM2400(浜松ホトニクス)にてルシフェラーゼによる化学発光を経時的に計測した。なお、対照区は、シノブファギンを添加していない分化用培地にて培養した際の神経細胞における発光リズムを同様に測定した。
シノブファギンが添加された分化用培地を用いて神経細胞を培養した場合、発光リズムの位相が後退することが判明した。その結果を図2に示す。図2に示す通り、シノブファギンを添加した区では、Vehicle区と比較して、発光リズム(すなわち、Per2遺伝子の発現リズム)の位相が約10時間程度後退した。また、図2に示す通り、シノブファギンを添加した区では、Vehicle区と比較して、培養約50時間目以降の発光リズムの振幅が増大していた。また、図3は、シノブファギンを添加した区とVehicle区のそれぞれにおいて、LM2400(浜松ホトニクス)により自動算出されるルシフェラーゼの発現周期の平均値を示す。図3に示すように、シノブファギンを添加した区では、Vehicle区と比較して、約30分間程度の周期長の短縮が観察された。
Claims (11)
- シノブファギン類又はその薬学的に許容される塩を含む概日リズム改善剤。
- 前記概日リズム改善剤が、時計遺伝子の発現リズムの位相、周期長、又は振幅のうちの少なくとも1つを調節する作用を有することを特徴とする、請求項1に記載の概日リズム改善剤。
- 前記時計遺伝子が、Per1遺伝子及び/又はPer2遺伝子であることを特徴とする、請求項2に記載の概日リズム改善剤。
- 前記シノブファギン類が、シノブファギン、ブファリン、ブタホリン、シノブホタリン、若しくは、レシブホゲニン、又は、それらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1つの化合物であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の概日リズム改善剤。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の概日リズム改善剤を含む、概日リズム障害又はそれに起因する疾患の治療又は予防のための医薬組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の概日リズム改善剤を含む飲食品。
- 概日リズム障害若しくはそれに起因する疾患を有する又は有する恐れのある対象用である、請求項6に記載の飲食品。
- シノブファギン類又はその薬学的に許容される塩を含むPer1遺伝子及び/又はPer2遺伝子の発現リズム改善剤。
- 前記シノブファギン類が、シノブファギン、ブファリン、ブタホリン、シノブホタリン、若しくは、レシブホゲニン、又は、それらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1つの化合物であることを特徴とする、請求項8に記載のPer1遺伝子及び/又はPer2遺伝子の発現リズム改善剤。
- シノブファギン類又はその薬学的に許容される塩を含む概日リズム改善剤を経口的に摂取させる工程を含む、概日リズム改善方法(但し、医療行為を除く)。
- 前記概日リズム改善剤を経口的に摂取させる工程が、概日リズム障害若しくはそれに起因する疾患を有する又は有する恐れのある対象に適用される、請求項10に記載の概日リズム改善方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015085039A JP2016204280A (ja) | 2015-04-17 | 2015-04-17 | 概日リズム改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015085039A JP2016204280A (ja) | 2015-04-17 | 2015-04-17 | 概日リズム改善剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016204280A true JP2016204280A (ja) | 2016-12-08 |
Family
ID=57488862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015085039A Pending JP2016204280A (ja) | 2015-04-17 | 2015-04-17 | 概日リズム改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016204280A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115252629A (zh) * | 2022-08-25 | 2022-11-01 | 华中科技大学协和深圳医院 | 一种传统中药华蟾素在制备治疗疼痛抑郁共病的药物中的应用 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014009218A (ja) * | 2012-07-02 | 2014-01-20 | Chube Univ | 細胞融合阻害剤及びその用途 |
-
2015
- 2015-04-17 JP JP2015085039A patent/JP2016204280A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014009218A (ja) * | 2012-07-02 | 2014-01-20 | Chube Univ | 細胞融合阻害剤及びその用途 |
Non-Patent Citations (6)
Title |
---|
CHEM. PHARM. BULL., vol. 53, no. 12, JPN6018046023, 2005, pages 1582 - 1586 * |
THER. RES., vol. 9, no. 3, JPN6018046019, 1988, pages 289 - 304 * |
ステッドマン医学大辞典, vol. 改訂第5版, JPN6018046024, 2004, pages 2 - 4 * |
日本薬理学雑誌, vol. Vol.86, JPN6018046017, 1985, pages 269-292 * |
日本薬理学雑誌, vol. Vol.87, JPN6018046021, 1986, pages 361-378 * |
生薬単, vol. 改訂第2版, JPN6018046026, 2012, pages 302 - 303 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115252629A (zh) * | 2022-08-25 | 2022-11-01 | 华中科技大学协和深圳医院 | 一种传统中药华蟾素在制备治疗疼痛抑郁共病的药物中的应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2015254309A1 (en) | Muscle atrophy inhibitor containing quercetin glycoside | |
AU2015384339B2 (en) | Composition for preventing or treating valve calcification, containing DPP-4 inhibitor | |
EP2143719A1 (en) | Pharmaceutical composition, food or beverage capable of enhancing sympathetic nerve activity | |
JP6047135B2 (ja) | 概日リズム改善剤 | |
JP2022078217A (ja) | 睡眠改善剤 | |
TW201813656A (zh) | 用於使時鐘基因之表現變化的組合物 | |
JPWO2006059714A1 (ja) | 骨疾患の予防及び/又は治療用組成物、その組成物を含有する機能性食品もしくは健康食品、並びにその組成物を有効成分とする医薬製剤 | |
TWI703978B (zh) | 用於提升clock基因、arntl基因、及/或per2基因之表現的苦瓜萃取物及其應用 | |
TW201642852A (zh) | 晝夜節律改善用組成物 | |
JP2016204280A (ja) | 概日リズム改善剤 | |
Zhang et al. | Gut Prevotellaceae-GABAergic septohippocampal pathway mediates spatial memory impairment in high-fat diet-fed ovariectomized mice | |
JP6570052B2 (ja) | 概日リズム改善剤 | |
Yuan et al. | Folic acid supplementation changes the fate of neural progenitors in mouse embryos of hyperglycemic and diabetic pregnancy | |
KR102160424B1 (ko) | 유파틸린을 유효성분으로 포함하는 비만 예방, 치료, 또는 개선용 조성물 | |
JP2016204281A (ja) | 概日リズム改善剤 | |
WO2012074184A1 (ko) | 스핑고신-1-포스페이트 또는 이의 약학적으로 허용가능한 염을 유효성분으로 포함하는 비만 예방 및 치료용 약학적 조성물 | |
JP2021151223A (ja) | マイオカイン産生促進剤、筋出力増強剤、および筋芽細胞の分化促進剤 | |
KR101898610B1 (ko) | PPARδ 활성물질의 태자 재프로그래밍 용도 | |
JP7224303B2 (ja) | 薬剤、組成物、及びそれに関連する方法 | |
TWI843312B (zh) | 鞣花丹寧用於調控褪黑激素合成路徑之色胺酸羥化酶基因、多巴去羧酶基因、芳烷基胺n-乙醯基轉移酶基因及乙醯血清素o-甲基轉移酶基因的表現量及改善晝夜節律失調的用途 | |
EP3217984B1 (en) | Caffeine for the treatment of myotonic dystrophy type 1 and type 2 | |
TW201424743A (zh) | Igf-1產生促進劑 | |
KR102073759B1 (ko) | Nadh를 포함하는 대사성 질환 예방 또는 치료용 조성물 | |
JP6212563B2 (ja) | ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ阻害剤およびアロマターゼ阻害剤を含む組合せ医薬 | |
JP7359377B2 (ja) | オキシトシン産生促進剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180329 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190204 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190710 |