JP2016203925A - 金属製履帯用の弾性パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性パッドを履板に対して着脱するときの利便性の向上を図る。【解決手段】弾性パッド3は、芯金16の接地面側に設けられた弾性パッド部17と、芯金16の一端側に固定され且つ金属製履帯1の履板2に係合する係合具7と、芯金16の他端側に履帯回動方向に複数個設けられ且つ履板2の通孔12a,12bに挿通して芯金16を履板2に固定する固定具8a,8bとを備えている。その1個の固定具8bは芯金16に固定され且つ履板2の通孔12bに挿入されるボルト32bを備え、他の固定具8aは芯金16に固定された袋ナット32aを備えている。【選択図】図6

Description

本発明は、土木機械、建設機械等に使用する履帯走行装置の金属製履帯用の弾性パッドに関するものである。
土木機械、建設機械等には、一般に前後の遊動輪と駆動輪とに金属製履帯を巻き掛けた履帯走行装置が採用されている。この金属製履帯を備えた履帯走行装置では、市街地等での作業に際して舗装路面の損傷を防止するために、金属製履帯の各履板の接地面側にゴムパッド等の弾性パッドを装着するようになっている。
この弾性パッドは、履板の接地面側の凹凸形状に対応して屈曲状に成形された芯金と、この芯金の接地面側に形成された弾性ゴム等の弾性ラグ部と、芯金の左右一端側に固定され且つ履板の一端側に係合する係合具と、履板の反接地面側から操作して芯金の他端側を履板に固定するボルト・ナット式の固定具とを備えている。
固定具には、芯金側の接地面側に袋ナットを溶接しておき、履板の内周側から通孔にボルトを挿入して袋ナットに螺合して固定するもの(特許文献1)と、芯金側の接地面側から履板側に突出するボルトを溶接しておき、履板の通孔から内周側に突出するボルトにナットを螺合して固定するもの(特許文献2)とがある。
特開2000−229590号公報 特開2005−96583号公報
従来の弾性パッドの装着形態では、一端の係合具を履板に係合して他端側をボルト又はナットで履板に固定すれば良いので、一端側、他端側の全てをボルト等で固定するものに比較して着脱時の作業性が向上する利点がある。
しかし、弾性パッドの他端側には履帯回動方向に2個の固定具があるため、係合具を履板に係合させた後、弾性パッドと履板との間で2個の固定具の位置合わせが必要であり、利便性の向上を図る上で問題がある。
即ち、特許文献1の場合には、係合具が履板に係合した状態で2個の袋ナットを履板側の2個の通孔に合わせて、履板の反接地面側からその通孔を経て袋ナットにボルトを螺合させる必要がある。また特許文献2の場合には、係合具が履板に係合した状態で2個のボルトを履板側の2個の通孔に同時に挿入する必要がある。従って、何れの場合にも、弾性パッド側と履板側との位置合わせが煩わしく、依然として十分な利便性の向上を図り得ないという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、着脱時の利便性の向上を図ることができる金属製履帯用の弾性パッドを提供することを目的とする。
本発明は、芯金の接地面側に設けられた弾性接地部と、前記芯金の一端側に固定され且つ金属製履帯の履板に係合する係合具と、前記芯金の他端側に履帯回動方向に複数個設けられ且つ前記履板の通孔に挿通して前記芯金を前記履板に固定するボルト・ナット式の固定具とを備えた金属製履帯用の弾性パッドにおいて、1個の前記固定具は前記芯金に固定され且つ他の前記固定具側よりも先に前記履板の通孔に挿入される案内突起を備え、前記他の固定具は前記案内突起が前記履板の前記通孔に挿入されたときに前記履板の他の通孔と略一致するものである。
また他の保発明は、芯金の接地面側に設けられた弾性接地部と、前記芯金の一端側に固定され且つ金属製履帯の履板に係合する係合具と、前記芯金の他端側に履帯回動方向に複数個設けられ且つ前記履板の通孔に挿通して前記芯金を前記履板に固定するボルト・ナット式の固定具とを備えた金属製履帯用の弾性パッドにおいて、1個の前記固定具は前記芯金に固定され且つ前記履板の通孔に挿入されるボルトを備え、他の前記固定具は前記芯金に固定された袋ナットを備えたものである。
前記芯金は前記履板の突条の滑り止め部間の2個の溝部に対応する2個の突条部を備え、一方の前記突条部の接地面側に前記ボルトを、他方の前記突条部の接地面側に前記袋ナットを夫々配置しても良い。
前記係合具は履帯回動方向に長い係合部と、該係合部から前記芯金側へと屈曲する取り付け部とを備え、前記取り付け部は周縁側が前記芯金の前記各突条部の接地面側に溶接された第1溶接部と、該第1溶接部の前記履帯回動方向の少なくとも一方側に設けられ且つ前記芯金の前記突条部の立ち上がり側の端面に溶接された第2溶接部とを備えたものでも良い。
前記芯金の前記履板側の略全面に、前記履板との間に介在される弾性介在層を備えたものでも良い。前記係合具を被覆する弾性被覆層を備えたものでも良い。
本発明では、着脱時の利便性の向上を図ることができる利点がある。
本発明の第1の実施形態を示す金属製履帯の一部破断平面図である。 同側面図である。 同履板の平面図である。 同金属製履帯の断面図である。 同要部の側面断面図である。 同要部の側面断面図である。 同芯金の平面図である。 同芯金の断面図である。 同装着過程の断面図である。 同装着過程の側面断面図である。 同装着過程の側面断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す芯金の平面図である。 同側面断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す芯金の平面図である。 同側面断面図である。 本発明の第4の実施形態を示す要部の側面断面図である。 同装着過程の側面断面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜図11は本発明の第1の実施形態を示す。履帯走行装置の金属製履帯1には、市街地等での作業時に舗装路面の損傷を防止するために、図1、図2に示すように必要に応じて各履板2の接地面側に弾性パッド3が着脱自在に装着されている。
金属製履帯1は無端状であって、図1、図2に示すように、履帯回動方向に等間隔に配置された多数の鉄履板等の金属製の履板2と、各履板2の反接地面側に配置された左右一対の連結リンク4と、履帯回動方向の2箇所で各履板2を一対の連結リンク4に固定する履板固定具5a,5bと、履帯回動方向に隣り合う各連結リンク4の端部同士を屈折自在に連結する連結ピン6とを備え、各履板2の接地面側に係合具7と2個の固定具8a,8bとにより弾性パッド3が着脱自在に装着されている。
履板2は左右方向に長い略矩形状である。この履板2の接地面側には、図1〜図5に示すように、金属製履帯1の周方向に3個の凸状の滑り止め部9a〜9cと、その滑り止め部9a〜9c間に位置する2個の溝部10a,10bとが左右方向に長く形成されている。履板2の各溝部10a,10bには、各連結リンク4に対応して通孔11a,11bが形成され、この通孔11a,11bよりも外側の左右両端部に通孔12a,12bが形成されている。
一対の連結リンク4は、履帯回動方向に対して左右対称にハ字状に配置されている。履板固定具5a,5bはボルト・ナット式であり、図3〜図5に示すように、履板2の通孔11a,11b側から各連結リンク4に挿通されたボルト14a,14bと、このボルト14a,14bに螺合するナット15a,15bとを備え、各連結リンク4に対応して履帯回動方向の両端部に2個配置されている。
弾性パッド3は、図4〜図6に示すように、板金製の芯金16と、この芯金16の接地面側に固着された弾性ラグ部(弾性接地部)17とを有する。芯金16には左右一端側に係合具7が固定され、また他端側に固定具8a,8bが設けられている。
芯金16は左右に長い矩形帯板状であり、図4〜図6に示すように、履板2の滑り止め部9a〜9c間の溝部10a,10bに対応する突条部19a,19bと、履板2の中央の滑り止め部9bに対応する溝部20とを有し、履板2の接地面側の形状に沿って凹凸状に形成されている。芯金16には、その各突条部19a,19bの係合具7と反対側に、履板2の通孔11a,11bに対応する通孔21a,21bが形成されている。
弾性ラグ部17はゴム等の弾性材により構成されており、左右方向及び履帯回動方向の両端が芯金16よりも外側に突出する長さ及び幅を有し、芯金16の接地面側に盛り上がり状に形成されている。弾性ラグ部17の幅方向の両端は、履板2の滑り止め部9a,9c上に当接している。なお、弾性ラグ部17の両端は履板2の両端と略同じである。
芯金16の履板2側には、履板2との間に介在される薄肉状の弾性介在層23が芯金16を覆うように略全面に形成されている。また弾性パッド3の左右一端の係合具7側には、この係合具7を被覆する薄肉状の弾性被覆層24が設けられている。弾性介在層23、弾性被覆層24は弾性ラグ部17と同様にゴム等の弾性材により構成され、三者が一体に成型されている。
弾性パッド3の各突条部19a,19b側には、図3〜図6に示すように、履板固定具5a,5bに対応する位置に、ボルト13a,13bの頭部との干渉を避ける凹部25a,25bが左右方向に形成されている。
係合具7は芯金16よりも厚い鋼板等をプレス成型したものであって、図4、図7、図8に示すように、履板2の履帯回動方向に長く形成され且つ履板2の端縁に左右方向の外側から係合可能な係合部27と、この係合部27から芯金16側へと屈曲する取り付け部28a,28bとを有する。係合部27は履板2の端縁側と略平行な第1板部27aと、この第1板部27aの取り付け部28a,28bと反対側から左右方向の内側に鈍角状に屈曲する第2板部27bとを有する。
取り付け部28a,28bは係合部27の履帯回動方向の両端側に夫々設けられており、係合部27の第1板部27aから芯金16の突条部19a,19bの接地面側へと突出する第1溶接部29a,29bと、この第1溶接部29a,29bの一側で芯金16の突条部19a,19bの立ち上がり側の端面に対向する第2溶接部30a,30bとを段違い状に備えている。第1溶接部29a,29bはその三辺の周縁部分が突条部19a,19bの接地面側に開先溶接等により溶接され、第2溶接部30a,30bは突条部19a,19bの接地面側から立ち上がり側にかけて、その端面側が芯金16に開先溶接等により溶接されている。
固定具8a,8bは芯金16を履板2に締結して固定するボルト・ナット式のものが採用されている。2個の固定具8a,8bの内、その一方の固定具8bは頭部が芯金16の接地面側に溶接等で固定され且つ芯金16の通孔21bを経て履板2の通孔11bに挿通するボルト32bと、履板2の内側でボルト32bに螺合するナット33bとを有し、また他方の固定具8aは芯金16の接地面側に溶接等で固定され且つ芯金16及び履板2の通孔11a,21aに対応する袋ナット32aと、履板2の内周側から履板2の通孔11a、芯金16の通孔21aを経て袋ナット32aに螺合するボルト33aとを有する。一方の固定具8bのボルト32bは履板2の通孔11bに挿入したときに、他方の固定具8a、取り分けその袋ナット32aの中心が履板2の通孔11aと略一致するように、履板2に対して弾性パッド3を案内するための案内突起としての機能を有する。
弾性パッド3を金属製履帯1の各履板2に装着する場合には、先ず弾性パッド3の一端側の係合具7を図9に示すように履板2の一端に係合させる。そして、弾性パッド3を履板2と係合具7との係合部分を支点として図9のX矢示方向へと回動させて履板2の接地面側に沿わせた後、履板2の内周側で2個の固定具8a,8bのボルト33a,32bとナット33b,32aとを締め付けて芯金16の他端側を履板2に固定する。
履板2と係合具7との係合部分を支点として弾性パッド3をX矢示方向へと回動させる際には、図10に示すように、芯金16から履板2側に突出する一方の固定具8bのボルト32bを履板2の対応する通孔11bに挿通すれば良いので、2個の固定具8a,8bのボルト33a,32bを履板2の2個の通孔11a,11bに略同時に挿入する必要がある従来に比較して、履板2の通孔11bに対するボルト32bの挿通を容易に行うことができる。
またボルト32bにナット33bを螺合して締め付けて行けば、図11に示すように、履板2の滑り止め部9a〜9c等によって弾性パッド3が所定位置へと案内されて行く。そのため一方の固定具8bを締め付けることにより、他方の固定具8aの袋ナット32a及び通孔21aを履板2の通孔11aに容易に一致させることができる。
そのため、2個の固定具8a,8bの2個の袋ナット32aを芯金16に設ける従来に比較して、履板2の通孔11aに対する袋ナット32a等の位置合わせが容易であり、履板2の内周側から履板2の通孔11a、芯金16の通孔21aを経てボルト33aを挿入して袋ナット32aに容易に螺合することができる。
従って、2個の固定具8a,8bの内、一方の固定具8bのボルト32bと他方の固定具8aの袋ナット32aとを芯金16に設けることにより、従来の何れの場合に比べても、2個の固定具8a,8bによる弾性パッド3の固定を容易且つ円滑に行うことができ、弾性パッド3の履板2に対する着脱時の利便性が著しく向上する。
また弾性パッド3を履板2に装着した状態では、弾性パッド3の弾性介在層23が履板2の接地面側と芯金16との間に介在され、弾性介在層23が履板2の接地面側に密着された状態となるため、弾性パッド3の振動、ガタツキ等を防止することができ、それらに伴う騒音の発生を極力少なくすることが可能である。
更に弾性パッド3の弾性介在層23が履板2の接地面側に隙間なく当接するため、弾性パッド3と履板2との間に小石等を噛み込むようなことも極力防止することができる。そのため小石等の噛み込み等による固定具8a,8bの緩み、弾性パッド3のガタツキ等も防止することができる。また係合具7は弾性被覆層24で被覆しているため、履板2の端縁との係合部分、その他の損傷を未然に防止できる。
係合具7の取り付け部28a,28bは第1溶接部29a,29bと第2溶接部30a,30bとを備え、その第1溶接部29a,29bの周縁部を芯金16の突条部19a,19bの平坦状の接地面側に溶接し、第2溶接部30a,30bを芯金16の突条部19a,19bから立ち上がり部分の端面に溶接しているため、第1溶接部29a,29b側のみを芯金16の突条部19a,19bの接地面側のみに溶接する場合に比較して、取り付け部28a,28bを芯金16に対して確実に固定することができる。
しかも芯金16の突条部19a,19bから立ち上がり部分の端面に溶接する第2溶接部30a,30bがあるため、第1溶接部29a,29bの履帯回動方向の幅を小さくしながらも、所定の溶接強度を確保することができる。従って、係合具7の両端の取り付け部28a,28b間の間隔、又は取り付け部28a,28bの履帯回動方向の溶接位置等に多少のバラツキがあるような場合にも、第1溶接部29a,29bの履帯回動方向の幅を小さくしておけば容易に対応することができる。
更に取り付け部28a,28bの第2溶接部30a,30bを芯金16の突条部19a,19bから立ち上がり部分の端面に溶接しているが、係合部27から芯金16側に屈曲する各取り付け部28a,28bに第2溶接部30a,30bを設けているため、係合部27と取り付け部28a,28bとの間の屈曲部分が芯金16の端縁と干渉することがない。そのため取り付け部28a,28bの第1溶接部29a,29b側を芯金16の突出部の接地面に接触させて溶接しながらも、その第2溶接部30a,30bを芯金16の端面に溶接することが可能である。
弾性パッド3の弾性ラグ部17の両端は芯金16から突出しており、履板2の端縁と略位置しているので、履板2の端縁部分を弾性ラグ部17により保護できる。
図12、図13は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、係合具7の取り付け部28a,28bは、芯金16の突条部19a,19bから立ち上がる立ち上がり部分の外側まで伸びるように第2溶接部30a,30bが設けられている。
このように取り付け部28a,28bの第2溶接部30a,30bを長くした場合には、芯金16の立ち上がり部の内側から外側に跨がって第2溶接部30a,30bと芯金16とを溶接することが可能であり、係合具7の取り付け強度が更に向上する。しかも各取り付け部28a,28bの履帯回動方向の幅が大になるため、係合具7自体の強度を容易に確保することができる。
図14、図15は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、係合具7の取り付け部28a,28bは芯金16の突条部19a,19bの履帯回動方向の両側の立ち上がり部に対応するように、第1溶接部29a,29bの履帯回動方向の両側に第2溶接部30a,30bが設けられている。
このように取り付け部28a,28bの第1溶接部29a,29bの履帯回動方向の両側に第2溶接部30a,30bを設けることも可能であり、このようにすれば係合具7の取り付け強度、係合具7自体の強度が更に向上する。なお、両取り付け部28a,28bの第2溶接部30a,30bは、第1溶接部29a,29bに対して相対向する側に設けても良い。
なお、第1〜第3の各実施形態において、その取り付け部28a,28b間を一体に連結しても良い。その場合には、芯金16に対する溶接領域を更に大きくすることができる利点がある。
図16、図17は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態では、2個の固定具8a,8bは、芯金16の突条部19a,19bの接地面側に頭部が溶接等で固定されたボルト34a,34bを有し、そのボルト34a,34bを履板2の通孔11a,11bに挿通して履板2の内周側にナット35a,35bを螺合することにより、弾性パッド3の芯金16を履板2に固定するようになっている。
一方の固定具8bのボルト34bは、他方の固定具8aのボルト34aよりも長くなっており、係合具7を履板2の端縁に係合させて、その係合部分を支点として弾性パッド3を履板2側に回動させたときに、他方の固定具8aのボルト34aよりも先に履板2の通孔11aに挿入され、これによって他方の固定具8aのボルト34aが履板2の通孔11aと略一致するようになっている。従って、一方の固定具8bのボルト34bは、他方の固定具8aのボルト34aを履板2の通孔11aと略一致するように案内する案内突起として機能する。
弾性パッド3を履板2に装着する場合には、先ず係合具7を履板2の端縁に係合させた後、その係合部分を支点として弾性パッド3を履板2側に回動させて行く。すると一方の固定具8bのボルト34bの先端が、図17に示すように、他方の固定具8aのボルト34aよりも先に履板2の通孔11bに挿入されるため、両固定具8a,8bのボルト34a,34bを同時に履板2の通孔11a,11bに挿入する場合に比較して、一方の固定具8bのボルト34bを履板2の通孔11bに容易に挿入することができる。
また一方の固定具8bのボルト34bを履板2の通孔11bに挿入すると、これによって他方の固定具8aのボルト34aと履板2の通孔11aとの中心が略一致するため、他方の固定具8aのボルト34aも履板2の通孔11aに容易に挿入することができる。
両固定具8a,8bのボルト34a,34bが履板2の通孔11a,11bに挿通すると、履板2の内周側から各ボルト34a,34bにナット35a,35bを螺合して締め付ける。これによって弾性パッド3を履板2に装着することができる。弾性パッド3の装着状態では、一方の固定具8bのボルト34bの突出量が他方の固定具8aのボルト34aの突出量よりも大になるが、履板2の反接地面側への突出であるため、特に障害となることはない。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば金属製履帯1の履板2は鉄履板が一般的であるが、鉄履板以外のものでもよい。鉄履板は板金材により構成してもよい。また履板2、弾性パッド3の断面形状は適宜変更可能である。弾性パッド3の弾性ラグ部17の接地面形状も適宜変更可能である。また弾性パッド3の接地面側は弾性ラグ部17を形成するほど突出させる必要はなく、比較的低い弾性接地部を設けたものでもよい。
また各実施形態では、3個の滑り止め部9a〜9cと2個の溝部10a,10bとを履帯回動方向に交互に備えた履板2を対象とし、その2個の溝部10a,10bに対応して2個の突条部19a,19bを備えた弾性パッド3を例示しているが、弾性パッド3は履板2の接地面側の形状に沿う形状、構造であれば、3個以上の突条部を備えたものでも良い。
弾性パッド3を履板2に固定する固定具8a,8bは、履帯回動方向に2個以上の複数個あれば良い。従って、履帯回動方向に3個の突条部がある場合には、3個の突条部に対応して3個の固定具を設けても良い。勿論、履帯回動方向の両側の2個の突条部に対応して2個の固定具を設けても良い。
3個以上を含む複数個の固定具の内の何れか1個の固定具側に、履板2の対応する通孔に挿入される案内突起を備えておき、その案内突起を履板2の対応する通孔に挿入したときに、他の1個又は複数個の固定具と履板2の他の1個又は複数個の通孔との中心が略一致するように、弾性パッド3を履板2に対して案内するように構成しておれば良い。
この案内突起は、弾性パッド3の芯金16に履板2側へと突出するボルトを設ける場合には、そのボルトを利用することが望ましい。しかし、芯金16側に袋ナット32aを設ける場合には、芯金16の袋ナット32aに対応する筒状の案内突起を略同心状に設け、この筒状の案内突起を履板2の通孔に挿入することにより、弾性パッド3を履板2の所定位置に案内するようにしても良い。この場合には、履板2の内周側から筒状の案内突起を経て袋ナット32aにボルトを螺合すれば良い。
弾性ラグ部17の係合具7側の端縁は、芯金16の端縁を覆う程度でも良いし、係合具7の外端側を覆う位置まで延ばしても良い。芯金16の反接地面側にボルトの頭部、ナットを溶接することも可能である。
1 金属製履帯
2 履板
7 係合具
8a,8b 固定具
9a〜9c 滑り止め部
10a,10b 溝部
12a,12b 通孔
16 芯金
17 弾性ラグ部(弾性接地部)
19a,19b 突条部
23 弾性介在層
24 弾性被覆層
27 係合部
28a,28b 取り付け部
29a,29b 第1溶接部
30a,30b 第2溶接部
32a 袋ナット
32b ボルト

Claims (6)

  1. 芯金の接地面側に設けられた弾性接地部と、前記芯金の一端側に固定され且つ金属製履帯の履板に係合する係合具と、前記芯金の他端側に履帯回動方向に複数個設けられ且つ前記履板の通孔に挿通して前記芯金を前記履板に固定するボルト・ナット式の固定具とを備えた金属製履帯用の弾性パッドにおいて、
    1個の前記固定具は前記芯金に固定され且つ他の前記固定具側よりも先に前記履板の通孔に挿入される案内突起を備え、
    前記他の固定具は前記案内突起が前記履板の前記通孔に挿入されたときに前記履板の他の通孔と略一致する
    ことを特徴とする金属製履帯用の弾性パッド。
  2. 芯金の接地面側に設けられた弾性接地部と、前記芯金の一端側に固定され且つ金属製履帯の履板に係合する係合具と、前記芯金の他端側に履帯回動方向に複数個設けられ且つ前記履板の通孔に挿通して前記芯金を前記履板に固定するボルト・ナット式の固定具とを備えた金属製履帯用の弾性パッドにおいて、
    1個の前記固定具は前記芯金に固定され且つ前記履板の通孔に挿入されるボルトを備え、
    他の前記固定具は前記芯金に固定された袋ナットを備えた
    ことを特徴とする金属製履帯用の弾性パッド。
  3. 前記芯金は前記履板の突条の滑り止め部間の2個の溝部に対応する2個の突条部を備え、
    一方の前記突条部の接地面側に前記ボルトを、他方の前記突条部の接地面側に前記袋ナットを夫々配置した
    ことを特徴とする請求項2に記載の金属製履帯用の弾性パッド。
  4. 前記係合具は履帯回動方向に長い係合部と、該係合部から前記芯金側へと屈曲する取り付け部とを備え、
    前記取り付け部は周縁側が前記芯金の前記各突条部の接地面側に溶接された第1溶接部と、該第1溶接部の前記履帯回動方向の少なくとも一方側に設けられ且つ前記芯金の前記突条部の立ち上がり側の端面に溶接された第2溶接部とを備えた
    ことを特徴とする請求項3に記載の金属製履帯用の弾性パッド。
  5. 前記芯金の前記履板側の略全面に、前記履板との間に介在される弾性介在層を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の金属製履帯用の弾性パッド。
  6. 前記係合具を被覆する弾性被覆層を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の金属製履帯用の弾性パッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018052114A1 (ja) 2016-09-16 2018-03-22 国立大学法人 筑波大学 モルヒナン誘導体のオピオイドδ受容体アゴニスト関連疾患の治療のための使用
CN110356485A (zh) * 2019-06-22 2019-10-22 徐州市耐力高分子科技有限公司 一种稳固且便于更换的履带靴

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