JP2016203413A - 固形物繰り出し容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固形物を容器本体から出没自在に繰り出す固形物繰り出し容器であって、固形物は、溶融状態の固形物の材料が、容器本体内に流し込まれて、その後ネジ穴の形成された状態で固化したものであって、当該溶融状態から固化した直後には、固形物の先端がネジ穴の先端よりも先方に位置しており、固形物には、前記ネジ穴内に前記ネジ体を螺着したときに、当該固形物が割れること無く当該固形物に対してネジ体が前進できる割れ防止部を形成した。
【選択図】図1
Description
一般に、固形物繰り出し容器においては、容器内に固形物の原料を熱して流動性の有る状態で充填し、時間をおき又は冷却してから固形にする。
その場合、上記前記特許文献1,2のように固形になっても柔軟性を残した糊では収縮しても柔軟性を残しているので収縮率や堅さが問題にならない。
固形物は、溶融状態の固形物の材料が、容器本体内に流し込まれて、その後ネジ穴の形成された状態で固化したものであって、当該溶融状態から固化した直後には、固形物の先端がネジ穴の先端よりも先方に位置しており、
固形物には、前記ネジ穴内に前記ネジ体を螺着したときに、当該固形物が割れること無く当該固形物に対してネジ体が前進できる割れ防止部を形成したことを特徴とする固形物繰り出し容器である。
容器本体12は、図6に示すように、先端部から中央部にかけて外周面と内周面が六角形断面に形成され、かつ後端部が円形断面に形成されている。また先端及び後端が開放された筒体である。容器本体は、断面が六角形であるが、その他の三角〜五角等の多角形とすることができる。また、多角形の頂点に当たる角部に面取りが有るが面取りは有っても無くても良い。断面又は少なくとも外周面が多角形であり、手に持ったときに多角形であれば、油の有る滑りやすい環境や手袋をして操作しにくい状態で、確実に回転操作しやすくするためである。
図1〜図5、図7に示すように、回動部14は、容器本体12と同様に中空で断面が六角形であるがその他の多角形とすることができる。回動部14の外面には、クリップ24が設けられ、服やバッグのポケットの縁にクリップ24を挟み付けてそこに固形物繰り出し容器を固定しやすい構造である。
前記保持体18は、図8に示すように、後端側の連結壁18aで外筒18bと内筒18cが連結された概略二重筒状であって、連結壁18aの後部が後方に筒状に延設した筒状部18eに切り欠かれて第2の係止リブ22が形成されている。連結壁18aには前方から後方にかけて貫通した通気孔18fが形成され、芯10が保持体18内に充填された際に保持体18内からの空気を逃がす効果が得られる。
芯10は筆記芯であって、配合がワックスと色剤を配合したもので伸びにくく、硬い(割れやすい)収縮が大きいものが採用される。
また、保持体18の内筒のネジ部の送りピッチと第2の係止リブ22の斜面のピッチが同じになっているので、スムーズに抜けて行く。
図15は、固形物繰り出し容器の芯の割れ防止部40の説明図であって、(a)、(b)は比較例1に係る芯A1を装着した固形物繰り出し容器の説明図、先端部の拡大説明図である。図15の(c)、(d)は実施例1に係る割れ防止部40の有る芯10が装着状態の前記繰り出し容器の説明図、先端部の拡大説明図、図15の(e)〜(f)は実施例2に係る芯の割れ防止部40の有る芯10が装着状態の前記繰り出し容器の説明図、先端部の拡大説明図である。
一方、図15の(c)、(d)に示すように、実施例1では、固形物の割れ防止部40として、芯10のネジ穴10aの先端よりも先方部に、先方に向けて開口するネジ体前進用の孔40aを形成したものである。
また、図15の(e)、(f)に示すように、実施例2では、ネジ体16の先端がネジ穴10aの先端よりも前進した際に当該芯10が割れる前に先方に向けて割れて外れる薄肉部40b(天井とも称する)を形成したものである。
これに対して、実施例3では、図16の(c)、(d)に示すように、割れ防止部40として、ネジ穴10aに全周のネジ溝を形成したものである。これにより、ネジ体16を回転してもネジ体16の面削ぎ16b(図13参照)の部分でもスムーズに回転して芯10を内側から拡径する方向への力が生じないので、芯10が割れてしまうことを確実に防止できる。
これは、割れ防止部40として、容器本体12が先方向きに広がるテーパが形成されたものであり、その中で固化する芯10も先方向きに広がるテーパが形成される。
その状態は、ネジ体16及び回動部14を芯10に装着して、環状リブ12bが環状突起14aに載った状態である。
図17(b)に示すように、押し込み量(距離δ)で当該回動部14の軸方向への押し込み移動させることによってネジ軸16を介して芯10が先方に軸方向に移動する。環状リブ12bが環状突起14aを乗り越えた状態になり相互に係止し、抜け止める。芯10は容器本体12の内面のテーパによって、芯10外面と容器本体12内面との間にクリアランスが生じる(符号10dで示す領域に生じる)。
上述の容器本体12に回動部を組み付けるときに、容器本体12内部の環状リブ(第1のアンダーカット)12bに対して回動部14外周の環状突起(第2のアンダーカット)14aが嵌合して回動部を容器本体に回転自在に嵌合させるものであり、そのままでは、環状リブ12bが環状突起14aのアンダーカットを乗り越える際に空気の逃げ場が無く、組み付けづらかった。
保持体118は、他例のものであり、図18に示す。符号は図8と共通した箇所は同じとしている。図8の保持体18と異なる点は、芯10の折れ防止のために、外筒18bが内筒18cより軸方向に短く形成され、内筒18cが外面に露出したものである。
したがって、ネジ体16を螺着し製品化前にネジ体16を前進させた際に固形物の芯10が割れることが無く、不良品にならない。
12 容器本体
12a ガイド溝
12b 環状リブ
14 回動部
14a 環状突起
16 ネジ体
18 保持体
18e 筒状部
18e1 斜面
20 第1の係止リブ
20a 第1の面
22 第2の係止リブ
22a 第2の面
40 割れ防止部
118 保持体(他例)
18b 外筒
18c 内筒
Claims (7)
- 固形物を収容する容器本体と、該容器本体に設けられる回動部と、該回動部に連結されると共に、容器本体内に突設する螺合部を有するネジ体とを備え、上記回動部を回転させることにより、前記ネジ体に対して前記固形物を相対回転させることによって当該固形物をネジ体方向に進退動させて固形物を容器本体から出没自在に繰り出す固形物繰り出し容器であって、
固形物は、溶融状態の固形物の材料が、容器本体内に流し込まれて、その後ネジ穴の形成された状態で固化したものであって、当該溶融状態から固化した直後には、固形物の先端がネジ穴の先端よりも先方に位置しており、
固形物には、前記ネジ穴内に前記ネジ体を螺着したときに、当該固形物が割れること無く当該固形物に対してネジ体が前進できる割れ防止部を形成したことを特徴とする固形物繰り出し容器。 - 固形物の割れ防止部は、固形物のネジ穴の先端よりも先方部に、ネジ体の先端がネジ穴の先端よりも前進した際に当該固形物が割れる前に先方に向けて外れる薄肉部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の固形物繰り出し容器。
- 固形物の割れ防止部は、固形物のネジ穴の先端よりも先方部に、先方に向けて開口するネジ体前進用の孔を形成したことを特徴とする請求項1に記載の固形物繰り出し容器。
- 固形物の割れ防止部は、ネジ穴が全周ネジに形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の固形物繰り出し容器。
- 容器本体に回動部を組み付けるときに、容器本体内部の第1のアンダーカットに対して回動部外周の第2のアンダーカットが嵌合して回動部を容器本体に回転自在に嵌合させるものであり、第1のアンダーカット又は第2のアンダーカットに空気の流通溝を形成したことを特徴とする請求項1から4のうちの1項に記載の固形物繰り出し容器。
- 容器本体内に収容されると共に、ネジ棒に螺合し固形物を保持する保持体を備え、
前記容器本体の内周面に軸方向に沿ってガイド溝が形成され、前記保持体外周面に該ガイド溝に摺動自在に嵌るリブが形成されて、前記ガイド溝に当該リブが嵌り込んで容器本体に対する保持体の相対回転が規制されものであって、
前記ガイド溝が前記空気溝に連続し空気が流通可能に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の固形物繰り出し容器。 - 容器本体が固形物に対してテーパが形成されていて、回動部の先方部にネジ軸が固定されており、当該回動部が容器本体に押し込まれて嵌合する際に、当該回動部の移動によってネジ軸を介して固形物が移動し、その固形物外面と容器本体内面との間にクリアランスが生じるようにしたことを特徴とする請求項5又は6に記載の固形物繰り出し容器。
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WO2023213143A1 (zh) * | 2022-05-05 | 2023-11-09 | 洽兴包装工业(中国)有限公司 | 塑胶活塞、塞杆组合及旋动出料容器 |
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